JP2773473B2 - 回転体のアンバランス測定装置 - Google Patents

回転体のアンバランス測定装置

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JP2773473B2 JP19539691A JP19539691A JP2773473B2 JP 2773473 B2 JP2773473 B2 JP 2773473B2 JP 19539691 A JP19539691 A JP 19539691A JP 19539691 A JP19539691 A JP 19539691A JP 2773473 B2 JP2773473 B2 JP 2773473B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば車両のプロペ
ラシャフトのような回転体のアンバランス量を測定する
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のアンバランス測定装置としては、
例えば図10に示すようなものがある。 図10におい
て、1はトランスミッションのエクステンション、2は
第1プロペラシャフト、3はセンターベアリング、4は
第2プロペラシャフト、5はディファレンシャル・ギ
ア、6、7、8はそれぞれ接続用のジョイントであり、
上記の部分は車両の駆動系の構成である。また、10は
第2プロペラシャフト4に接着された反射テープ、11
は第2プロペラシャフト4に光を照射し、反射テープ1
0からの反射波を検出することによって回転速度を検出
する光ファイバセンサである。また、12は光ファイバ
センサ11の出力を電圧出力に変換するアンプ、13は
ディファレンシャル・ギア下部に接着された加速度セン
サ、14は加速度センサアンプ、15はアンバランス演
算装置である。
【0003】上記の装置において、光ファイバセンサア
ンプ12からは、図11(a)に示すような回転速度に
応じた周期のパルス電圧が出力される。上記の信号をア
ンバランス演算装置15でフーリエ変換すると、図11
(b)に示すように、一定回転速度ならば所定の周波数
fpにピークスペクトルが生じる。同様に、加速度セン
サ14の出力は図12(a)に示すようになり、それを
フーリエ変換した結果は図12(b)に示すようにな
る。上記図11(b)に示した光パルスのフーリエ変換
結果は下記(数1)式、上記図12(b)に示した加速
度センサ信号のフーリエ変換結果は下記(数2)式で示
され、光パルスと加速度の間の位相差θは下記(数3)
式で求めることが出来る。
【0004】
【数1】
【0005】
【数2】
【0006】
【数3】
【0007】上記のごとき計測を、プロペラシャフトに
取付けるウエイトを交換して2回行なうと、図13に示
すように、大きさが|Fy1(ω)|で位相角がθ1のベク
トルと、大きさが|Fy2(ω)|で位相角がθ2の2つの
ベクトルとが求められ、これらの合成ベクトルがプロペ
ラシャフトのアンバランスのベクトルとなる。したがっ
て上記の合成ベクトルと逆方向のベクトルWに対応した
大きさと位相角θxを持つバランス用ウエイトをプロペ
ラシャフトに取付ければ、プロペラシャフトのアンバラ
ンスを解消することが出来る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のア
ンバランス測定装置においては、加速度センサ13の取
付け位置によって検出信号のレベルが変化したり、また
プロペラシャフトの回転速度によって振動のレベルが変
化し、共振点では非常に大きくなるので加速度センサの
検出信号が大幅に変化する。そして振動検出のレベルが
小さい場合にはエンジン等の振動に埋もれてS/Nが小
さくなり、またレベルが大きすぎるとスケールオーバす
る畏れがあり、そのような場合には正確な測定を行なう
ことが出来ない。そして不正確な計測結果に基づいてア
ンバランス量を演算し、バランス用ウエイトをプロペラ
シャフトに取り付けると、さらに振動が増大してしまう
ということがあり、正確なバランス調整が困難である、
という問題があった。また、正確な計測を行なうために
は、被検査車両にセンサ類を取り付けた段階で、検査員
が予めセンサ入力のチェックを行ない、適正なレベルに
なるようにセンサの取付け位置、アンプのゲイン、フィ
ルタのカットオフ周波数等を調整する必要があり、さら
に共振点でスケールオーバするような場合は、その都
度、調整をし直す必要があるので、検査員の手数が大変
であり、時間工数が大きくなるという問題があった。
【0009】本発明は上記のごとき従来技術の問題を解
決するためになされたものであり、正確なアンバランス
測定を簡単な操作で容易に行なうことの出来る回転体の
アンバランス測定装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明においては、特許請求の範囲に記載するように
構成している。図1は、本発明の構成を示すブロック図
である。図1において、50は、回転体の回転速度に応
じた信号を出力する回転検出手段であり、例えば後記図
2の光ファイバセンサ22に相当する。また、51は、
回転検出手段50の出力のフィルタリングと増幅を行な
い、かつカットオフ周波数の調整可能な第1のフィルタ
増幅手段であり、例えば後記図2のフィルタ25とアン
プ27の部分に相当する。また、52は、回転体の支持
部に取付けられ、該支持部の振動を検出する振動検出手
段であり、例えば後記図2の加速度センサ21に相当す
る。また、53は、振動検出手段52の出力のフィルタ
リングと増幅を行ない、かつカットオフ周波数とゲイン
の調整可能な第2のフィルタ増幅手段であり、例えば後
記図2のフィルタ24とアンプ26の部分に相当する。
また、54は、第1のフィルタ増幅手段51と第2のフ
ィルタ増幅手段53とを介して与えられる回転検出手段
50と振動検出手段52の信号をそれぞれフーリエ変換
するフーリエ変換手段である。なお、フーリエ変換につ
いては詳細を後述する。また、55は、フーリエ変換手
段54による変換結果から回転体のアンバランス量およ
びアンバランス位置を演算するアンバランス演算手段で
ある。なお、上記の演算については後記図5で詳述す
る。また、56は、回転検出手段50の検出信号をフー
リエ変換手段54で変換した周波数スペクトルのピーク
周波数を検出し、かつ振動検出手段52の検出信号をフ
ーリエ変換手段54で変換した値が所定範囲内にあるか
否かを判定する判定手段である。なお、この検出判定演
算については後記図3、図4で詳述する。上記のフーリ
エ変換手段54、アンバランス演算手段55、判定手段
56の部分は、後記図2の演算部23に相当し、例えば
マイクロコンピュータ等を用いて構成することが出来
る。また、57は、判定手段56の検出判定結果に基づ
き、上記ピーク周波数に応じて第1および第2のフィル
タ増幅手段51、53のカットオフ周波数を、上記判定
結果に応じて第2のフィルタ増幅手段53のゲインを、
自動的に調整する調整手段であり、例えば、後記図2の
可変周波数発振器30、リレー31、32および演算部
23の部分に相当する。また、58は、アンバランス演
算手段55の演算結果を表示する表示手段であり、例え
ば後記図2のサーマルプリンタのようなハードコピーを
作るプリンタ29や液晶表示器28等に相当する。
【0011】
【作用】上記のように本発明においては、カットオフ周
波数やゲインの調整可能な第1および第2のフィルタ増
幅手段51、53および判定手段56、調整手段58を
設け、フーリエ変換手段54で変換した結果に基づい
て、アンプのゲインやフィルタのカットオフ周波数を適
正値とするように自動的に調整するように構成してい
る。したがって実際のアンバランス計測を行なう前に、
回転検出手段(光ファイバセンサ)と振動検出手段(加
速度センサ)の検出信号の状態が計測に適した状態に自
動的に調整されるので、計測の前処理工程が大幅に簡略
化され、正確なアンバランス計測を短時間で容易に行な
うことが出来る。
【0012】
【実施例】図2は、本発明の一実施例のブロック図であ
る。なお、車両のプロペラシャフトのアンバランスを測
定する場合における車両の駆動系や各センサの取付け状
態は前記図10と同様である。図2において、21は、
回転体の支持部の振動を検出する加速度センサであり、
前記図10の加速度センサ13に相当する。また、22
は回転体の回転速度を検出する光ファイバセンサであ
り、前記図10の光ファイバセンサ11に相当する。ま
た、24、25はフィルタである。これらのフィルタは
可変周波数発振器30の信号に応じてカットオフ周波数
が可変になっている。また、26、27はアンプであ
り、アンプ26はリレー31、32の接点33、34の
開閉に応じてゲインが可変になっている。また、23は
演算部であり、例えばマイクロコンピュータで構成され
る。また、28は液晶表示器、29はプリンタである。
また、可変周波数発振器30は、例えば水晶発振器であ
り、演算部23から与えられる制御信号(例えば3ビッ
トの信号)に応じて発振周波数が可変になっている。ま
た、リレー31、32は、演算部23から与えられる制
御信号に応じて接点33、34を開閉する。
【0013】次に、この実施例の作用について説明す
る。まず、周波数スペクトル分析およびフーリエ変換の
方法について簡単に説明する。周波数スペクトル分析
は、まず、図7に示すように、例えば、センサ出力(時
間軸)波形をA/D変換してディジタルの離散系にし、
例えば1024点のディジタル値として表わす。そして
それのフーリエ変換を行なって図9に示すような周波数
スペクトル分布として表わす。また、フーリエ変換を行
なう前に、図8に示すごときウインドウ関数(重み関
数)を1024点のデータに乗算する。これは、有限個
のデータに対して離散的なフーリエ変換を行なう場合に
は必要であり、図8の特性はハニング・ウインドウ(Ha
nnings window)特性を示す。このハニング・ウインド
ウは、 W(N)=0.5−0.5cos(2πN/1024) の特性を有する。次に、一般のフーリエ変換は、下記
(数4)式で行なわれる。
【0014】
【数4】
【0015】なお、g(t)は関数であり、ここではセン
サの値(時間軸上)を示す。上記(数4)式をディジタ
ル化された離散的なフーリエ変換で表わすと、下記(数
5)式のようになる。
【0016】
【数5】
【0017】なお、上記(数5)式において、 gn=g(nΔt) Fm=F(mΔω)、ただし(m=0〜N−1) K=m×n であり、かつ
【0018】
【数6】
【0019】である。なお、(数5)式、(数6)式に
おいて、Nはサンプル数(例では1024)、Δtはサ
ンプリング周期であり、取り込んだデータg0〜gn-1
sin、cos関数を乗算して和を求めることによって演算す
ることが出来る。或る周波数xのパワースペクトル|F
x2は、 |Fx2=(FXR)2+(FXI)2 …(数7) ただし、FXR:FFT演算結果の実数部 FXI:FFT演算結果の虚数部 として求まり、演算部23を構成するマイクロコンピュ
ータのメモリ内に所定の周波数Δfの間隔で0〜N−1
まで書き込まれる。これを表示したものが図9である。
さらに、通常は分析結果の精度を上げるため図7のよう
に数〜数10ブロックのフーリエ変換した結果を平均化
してスペクトルを表示する。
【0020】次に、実施例の作用を説明する。図示しな
い電源スイッチをONにすると、演算部23を構成する
マイクロコンピュータはROMに書かれた所定のプログ
ラムのフローチャート(後記図3〜図6)に従って動作
する。図3〜図6は、本発明の演算を示すフローチャー
トであり、図3および図4は前処理の演算を示すプログ
ラム、図5は本計測の演算を示すメインプログラム、図
6は所定のサンプリング周期でA/D変換を行なう割り
込み処理プログラムである。
【0021】まず、図3、図4の前処理演算について説
明する。図3において、まず、P1では、演算部23を
構成するマイクロコンピュータのRAMおよびレジスタ
に初期値を設定する。次に、P2では、計測を行なうス
タートスイッチがオンかオフかを判断し、オンの場合
は、P3で分析中を示すランプを点灯させる。次に、P
4では、フィルタ26、27のカットオフ周波数fmax
の初期値を設定する。プロペラシャフトのバランス測定
の場合は、プロペラシャフトの回転速度が10000rp
m(周波数167Hz)以下のため、カットオフ周波数f
maxを例えば200Hzになるように演算部23から3ビ
ットの指令信号を出力し、可変周波数発振器30の発振
周波数を設定する。この周波数に応じてフィルタ24、
25のカットオフ周波数が設定される。次に、P5で
は、サンプリング回数Nsとアベレージ回数AVを設定
する。例えばアベレージ回数AV=4回とすれば、サン
プリング回数Ns=1024×4=4096となる。次
に、P6では、サンプリング周期ΔTを設定する。サン
プリング周期ΔTは、上記のようにカットオフ周波数f
max200Hzとすれば、 ΔT=1/2・fmax (サンプリングの定理) により、サンプリング周期ΔT=2.5msecとなる。次
に、P7では、タイマ割り込みを許可する。このタイマ
割り込み許可により、図6に示す割り込みフローチャー
トがΔT周期で実施される。
【0022】図6においては、チャンネル1の光ファイ
バセンサからのパルス信号とチャンネル2の加速度セン
サからの信号とをそれぞれA/D変換し、所定のメモリ
エリアにストアする。そしてサンプリング数Ns=40
96回に達したらサンプリング終了フラグSPEND=
1とし、タイマ割り込みを終了し、図3のプログラムに
戻る。
【0023】次に、図3のP8では、サンプリング中の
判断フラグSPENDをチェックして、SPEND=1
の時、すなわちサンプリングが終了している場合には、
次のフーリエ変換処理に進む。P9では、チャンネル1
のデータ(光ファイバセンサデータ)のフーリエ変換演
算を行なう。この演算の際には、まず、チャンネル1の
サンプリングしたデータに前記図8のハニング・ウイン
ドウ関数を乗算し、1ブロック1024点のデータを4
ブロックについてフーリエ変換する。次に、P10で
は、4ブロックの変換結果の平均値演算を行なう。次
に、P11では、フーリエ変換結果の周波数スペクトル
のピーク周波数fpを求める。次に、P12では、チャ
ンネル2のデータ(加速度センサデータ)に対しても同
様にフーリエ変換する。そしてP13では、フーリエ変
換結果の平均値とゲインを求める。次に、P14では、
上記光ファイバセンサ信号と加速度センサ信号の変換結
果を液晶表示器28に表示する。図3のP14から図4
のP15へ続く。
【0024】P15〜P17では、フィルタ24、25
のカットオフ周波数を正式に設定する。まず、P15で
は、チャンネル1の光ファイバセンサ信号のフーリエ変
換結果から、スペクトルのピーク周波数の2倍の値を演
算する。なお、被測定物がプロペラシャフトの場合に
は、ピーク周波数は55Hz〜80Hz前後であり、その
値の2倍程度にカットオフ周波数を設定すると良好な計
測を行なうことが出来る。次に、P16では、ROMの
周波数テーブルから上記の値に最も近い値を検索し、P
17で、上記の検索値を出力し、図2の可変周波数発振
器30へ3ビットの信号を送る。例えば100Hzの場
合は“000”150Hzの場合は“001”、200
Hzの場合は“010”を送り、可変周波数発振器30
の内部の分周比を変えて出力周波数を変える。上記のよ
うにして設定された可変周波数発振器30の信号をフィ
ルタ24、25へ与えることにより、フィルタのカット
オフ周波数が設定される。次に、P18では、チャンネ
ル2の加速度センサの出力をフーリエ変換した値のレベ
ルをチェックし、P19〜P22で、処理レベルが0〜
20dBの間になるようにアンプ26の増幅率を設定す
る。具体的には、リレー31、32を制御して、接点3
3、34をオン/オフさせることにより、アンプ26の
ゲインを調整する。
【0025】なお、この実施例においては、上記のカッ
トオフ周波数および増幅率の設定方法としてテーブルル
ックアップ方式を用いた場合を例示したが、定数設定法
やレベルマトリックス(信号レベルでコンパレータを動
作させ、リレー等で制御する方法)等によって設定する
ことも同様に可能である。
【0026】上記のようにして前処理を行なった後、図
5の本計測の演算を行なう。図5において、P31〜P
36の部分は、前記図3のP2〜P8と同様である。た
だ、前記図4の前処理においてフィルタのカットオフ周
波数を最適値に設定しているので、カットオフ周波数の
設定は不要である。次に、P37以降ではフーリエ変換
処理を行なう。まず、P37では、チャンネル1のサン
プリングしたデータ(光ファイバセンサデータ)に前記
図8のハニング・ウインドウ関数を乗算する。次に、P
38では、1ブロックの1024点データに対してフー
リエ変換を行なう。そしてP39、P40では終了した
回数を判断し、AV=4回終了するまでこのルーチンを
繰り返す。次に、P41では、AV回数のブロック(4
ブロック)のフーリエ変換が終了したらAV回の平均し
たパワースペクトル|FAV(ω)|2を求める。次に、P
42では、上記パワースペクトル|FAV(ω)|2の値の
最大値を求め、その時の周波数をfpとする。次に、P
43では、チャンネル2のデータ(加速度センサデー
タ)に対しても同様にフーリエ変換する。なお、P43
は一つのパートで示しているが、その内容は前記P37
〜P40と同じである。次に、P44では、P43で求
めた結果の平均値を求める。次に、P45以降では、ア
ンバランス量計算を行なう。アンバランスベクトルを求
めるためには2回の測定が必要なため、P45では、そ
のカウントCNTに1を加える。次に、P46では、CNT
が2か否かを判定し、NOの場合(すなわちCNT=1)
は、P47で、1回目の1〜2チャンネル間の位相差、
チャンネル2のゲインをメモリに記憶してから、スター
トに戻って2回目の測定を行なう。P46でCNTが2の
場合は、P48で、1回目と2回目の位相差とゲイン、
すなわち1回目のベクトルと2回目のベクトルとからア
ンバランスベクトルを計算し、プロペラシャフトに付加
するバランサの重さ、および反射テープ10を基準位置
とした取付け位置の角度を液晶表示器34やプリンタ3
5に出力する。次に、P49では、カウンタCNT=0に
し、次のアンバランス測定の待ち状態となる。
【0027】なお、上記の実施例では図示しないが、前
記の前処理結果において入力信号判断が全てOKの場合
に青ランプ点灯や測定開始の表示をしたり、或いは本計
測スタートのスイッチが有効となるように構成してもよ
い。また、上記の実施例においては、回転1次の振動に
ついて計測する例を記載したが、回転2次、3次等につ
いても同様に測定することが出来る。さらに、プロペラ
シャフトだけでなくタイヤ回転のアンバランス等他の回
転体のバランシングにも応用することが出来る。
【0028】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明にお
いては、カットオフ周波数やゲインの調整可能な第1及
び第2のフィルタ増幅手段51、53および判定手段5
6、調整手段57を設け、フーリエ変換手段54で変換
した結果に基づいて、アンプのゲインやフィルタのカッ
トオフ周波数を適正値とするように自動的に調整するよ
うに構成している。したがって実際のアンバランス計測
を行なう前に、回転検出手段(光ファイバセンサ)と振
動検出手段(加速度センサ)の検出信号の状態が計測に
適した状態に自動的に調整されるので、計測の前処理工
程が大幅に簡略化され、正確なアンバランス計測を短時
間で容易に行なうことが出来る、という効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図。
【図2】本発明の一実施例の回路図。
【図3】本発明の実施例における前処理の演算内容を示
すフローチャートの一部。
【図4】本発明の実施例における前処理の演算内容を示
すフローチャートの他の一部。
【図5】本発明の実施例における本計測の演算処理を示
すメインフローチャート。
【図6】本発明の実施例における演算処理の一部を示す
フローチャート。
【図7】周波数スペクトル解析における加速度センサ出
力波形の一例図。
【図8】重み関数の特性図であり、ハニング・ウインド
ウ特性を示す図。
【図9】フーリエ変換後の周波数スペクトル分布の一例
を示す特性図。
【図10】従来の回転体のアンバランス測定方法の一例
を示す概略図。
【図11】回転センサ信号とそのフーリエ変換結果を示
す図。
【図12】加速度センサ信号とそのフーリエ変換結果を
示す図。
【図13】アンバランスベクトルを示す図。
【符号の説明】
1…トランスミッションのエクステンション 2…第1プロペラシャフト 3…センターベアリング 4…第2プロペラシャフト 5…ディファレンシャル・ギア 6、7、8…ジョイント 10…反射テープ 11…光ファイバセンサ 12…光ファイバセンサアンプ 13…加速度センサ 14…加速度センサアンプ 15…アンバランス演算装置 21…加速度センサ 22…光ファイバセンサ 23…演算部 24、25…フィルタ 26、27…アンプ 28…液晶表示器 29…プリンタ 30…可変周波数発振器 31、32…リレー 33、34…リレーの接点 50…回転検出手段 51…第1のフィルタ増幅手段 52…振動検出手段 53…第2のフィルタ増幅手段 54…フーリエ変換手段 55…アンバランス演算手段 56…判定手段 57…調整手段 58…表示手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転体の回転速度に応じた信号を出力する
    回転検出手段と、 上記回転検出手段の出力のフィルタリングと増幅を行な
    い、かつカットオフ周波数の調整可能な第1のフィルタ
    増幅手段と、 回転体の支持部に取付けられ、該支持部の振動を検出す
    る振動検出手段と、 上記振動検出手段の出力のフィルタリングと増幅を行な
    い、かつカットオフ周波数とゲインの調整可能な第2の
    フィルタ増幅手段と、 上記第1および第2のフィルタ増幅手段を介した上記回
    転検出手段と上記振動検出手段の信号をそれぞれフーリ
    エ変換するフーリエ変換手段と、 上記フーリエ変換手段による変換結果から上記回転体の
    アンバランス量およびアンバランス位置を演算するアン
    バランス演算手段と、 上記回転検出手段の検出信号を上記フーリエ変換手段で
    変換した周波数スペクトルのピーク周波数を検出し、か
    つ上記振動検出手段の検出信号を上記フーリエ変換手段
    で変換した値が所定範囲内にあるか否かを判定する判定
    手段と、 上記判定手段の検出判定結果に基づき、上記ピーク周波
    数に応じて上記第1および第2のフィルタ増幅手段のカ
    ットオフ周波数を、上記判定結果に応じて上記第2のフ
    ィルタ増幅手段のゲインを、自動的に調整する調整手段
    と、 上記アンバランス演算手段の演算結果を表示する表示手
    段と、 を備えたことを特徴とする回転体のアンバランス測定装
    置。
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