JP2773478B2 - 回転体のアンバランス測定装置 - Google Patents

回転体のアンバランス測定装置

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JP2773478B2
JP2773478B2 JP21365291A JP21365291A JP2773478B2 JP 2773478 B2 JP2773478 B2 JP 2773478B2 JP 21365291 A JP21365291 A JP 21365291A JP 21365291 A JP21365291 A JP 21365291A JP 2773478 B2 JP2773478 B2 JP 2773478B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば車両のプロペ
ラシャフトのような回転体のアンバランス量を測定する
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のアンバランス測定装置としては、
例えば図12に示すようなものがある。図12におい
て、1はトランスミッションのエクステンション、2は
第1プロペラシャフト、3はセンターベアリング、4は
第2プロペラシャフト、5はディファレンシャル・ギ
ア、6、7、8はそれぞれ接続用のジョイントであり、
上記の部分は車両の駆動系の構成である。また、10は
第2プロペラシャフト4に接着された反射テープ、11
は第2プロペラシャフト4に光を照射し、反射テープ1
0からの反射波を検出することによって回転速度を検出
する光ファイバセンサであり、この光ファイバセンサ1
1はマグネットスタンド16等によって車両やシャシダ
イナモ17に固定されている。また、12は光ファイバ
センサ11の出力を電圧出力に変換するアンプ、13は
ディファレンシャル・ギア下部に接着された加速度セン
サ、14は加速度センサアンプ、15はアンバランス演
算装置である。上記の装置において、光ファイバセンサ
アンプ12からは、図13(a)に示すような回転速度
に応じた周期のパルス電圧が出力される。上記の信号を
アンバランス演算装置15でフーリエ変換すると、図1
3(b)に示すように、一定回転速度ならば所定の周波
数fpにピークスペクトルが生じる。同様に、加速度セ
ンサ14の出力は図14(a)に示すようになり、それ
をフーリエ変換した結果は図14(b)に示すようにな
る。上記図13(b)に示した光パルスのフーリエ変換
結果は下記(数1)式、上記図14(b)に示した加速
度センサ信号のフーリエ変換結果は下記(数2)式で示
され、光パルスと加速度の間の位相差θは下記(数3)
式で求めることが出来る。
【0003】
【数1】
【0004】
【数2】
【0005】
【数3】
【0006】上記のごとき計測を、プロペラシャフトに
取付けるダミーウエイトを交換して2回行なう(例えば
ダミーウエイトを取り付ける角度を0°の場合と180
°の場合とで測定)と、図15に示すように、大きさが
|Fy1(ω)|で位相角がθ1のベクトルと、大きさが|
Fy2(ω)|で位相角がθ2の2つのベクトルとが求めら
れ、これらの合成ベクトルがプロペラシャフトのアンバ
ランスのベクトルとなる。したがって上記の合成ベクト
ルと逆方向のベクトルWに対応した大きさと位相角θx
を持つバランス用ウエイトをプロペラシャフトに取付け
れば、プロペラシャフトのアンバランスを解消すること
が出来る。
【0007】なお、本出願人は、上記のごときアンバラ
ンス測定装置に関して、既に下記の発明を出願してい
る。特願平3−181009号、特願平3−19536
7号、特願平3−195396号、特願平3−1810
15号。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来のアンバランス測定においては、一般に車両全体を
シャシ・ダイナモ等に設置して上記のごとき測定を行な
っている。そのため、ディファレンシャル・ギア5に取
付けた加速度センサ13には、プロペラシャフトの回転
による振動の1次成分以外にも、図示しないタイヤ(デ
ィファレンシャル・ギア5からリア・アクスル・シャフ
トを介して接続)の回転による振動のn次成分やエンジ
ンの振動等が含まれ、プロペラシャフトのアンバランス
による振動成分が相対的に小さくなるためS/N比が悪
くなる。また、測定時のダミーバランス取付け位置が本
来取り付けるべき位置(例えば0°と180°)からず
れることがある。このような場合には、正確な測定が困
難であり、その測定結果に基づいてバランス用ウエイト
をプロペラシャフトに取り付けると、さらに振動が増大
してしまうということがあり、正確なバランス調整が困
難である、という問題があった。
【0009】以下、詳細に説明する。図16はダミーウ
エイトを用いた測定法を説明するための図であり、
(a)はベクトル図、(b)は回転体の断面図である。
図16(b)に示すように、回転体60(例えばプロペ
ラシャフト)の適当な基準点を0°とし、その点にダミ
ーウエイト61を装着した状態で回転速度と振動との位
相および振動の大きさからなるベクトルV0を測定す
る。次に、上記のダミーウエイト61を180°の点に
移して同様にベクトルV180を測定する。図16の
(a)において、回転体60の本来のアンバランスのベ
クトルをVGとし、基準点0°に装着した場合のダミー
ウエイト61のみによるベクトルをV d0とすれば、VG
とVd0との合成ベクトルが前記のV0として測定され
る。同様に、基準点から180°に装着した場合のダミ
ーウエイト61のみによるベクトルをVd180とすれば、
GとVd180との合成ベクトルが前記のV180として測定
される。そしてV0とV180との先端を結んだ線の中点と
原点とを結ぶベクトル(以下、中点ベクトルと記す)は
常に本来のアンバランスによるベクトルVGと一致す
る。したがって、ダミーウエイト61を0°と180°
とに装着して各々の場合のベクトルV0とV180を測定す
ることにより、本来のアンバランスによるベクトルVG
を求めることが出来る。そしてそのベクトルVGの反対
の(大きさが同じで位相が180°異なる)ベクトルV
G'に相当するバランス用ウエイトを取り付ければ、アン
バランスを解消することが出来る。上記のように、正常
な測定が行なわれた場合には、ダミーウエイトを付加し
ない場合の現状ベクトルVGは、必ずベクトルV0とV
180との先端を結んだ線の中点と原点とを結ぶ中点ベク
トルに一致するはずであり、多少の測定誤差でずれたと
しても所定範囲内(例えば±20°程度)に入るはずで
ある。しかし、前記のように、信号のS/N比が悪い場
合やダミーウエイトの装着状態が悪い場合等において
は、ベクトルVGが中点ベクトルから大幅に外れ、ひど
い場合にはベクトルV0とV180とのなす狭角外にはみ出
すこともある(後記図11のVGN参照)。そのような場
合には正確な測定が出来ないにも拘らず、従来は計測結
果をそのまま用いてバランス用ウエイトを取り付けてい
たので、さらに振動が増大してしまうということがあ
り、正確なバランス調整が困難である、という問題があ
った。
【0010】本発明は上記のごとき従来技術の問題を解
決するためになされたものであり、正確なアンバランス
測定を簡単な操作で容易に行なうことの出来る回転体の
アンバランス測定装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明においては、特許請求の範囲に記載するように
構成している。図1は、本発明の構成を示すブロック図
である。図1において、50は、回転体の回転速度に応
じた信号を出力する回転検出手段であり、例えば後記図
2の光ファイバセンサ11に相当する。また、51は、
回転体の支持部に取付けられ、該支持部の振動を検出す
る振動検出手段であり、例えば後記図2の加速度センサ
13に相当する。また、52は、回転検出手段50と振
動検出手段51の信号をそれぞれフーリエ変換するフー
リエ変換手段である。なお、フーリエ変換については詳
細を後述する。また、53は、ベクトル演算手段であ
り、フーリエ変換手段52による変換結果から回転検出
手段50の信号と振動検出手段51の信号との位相およ
び振動検出手段51の信号の大きさからなるベクトルを
演算するものであって、ダミーウエイトを付加しない状
態で測定した第1のベクトル(現状ベクトル)と、所定
の重さのダミーウエイトを上記回転体の所定位置(例え
ば0°位置)に付加した状態で測定した第2のベクトル
と、上記ダミーウエイトを上記所定位置から所定角度ず
れた位置(例えば180°位置)に付加した状態で測定
した第3のベクトルとを演算する。なお、ベクトル演算
については、後記図5、図6において詳述する。また、
54は、フーリエ変換手段52による変換結果から上記
第1のベクトルについて回転体のアンバランス量および
アンバランス位置を演算するアンバランス演算手段であ
る。なお、上記の演算については、後記図6において詳
述する。また、55は、判定手段である。この請求項1
に記載の発明においては、この判定手段55は、ベクト
ル演算手段53の演算結果に基づき、上記第2と第3の
ベクトルの先端を結んだ線の中点と原点とを結ぶ第4の
ベクトル(中点ベクトル)と上記第1のベクトルとのな
す角度が所定値(例えば±20°)以下の場合には、正
常と判断して上記アンバランス演算手段54における通
常のアンバランスの演算を行なわせ、上記第4のベクト
ルと上記第1のベクトルとのなす角度が上記所定値より
大の場合には、アンバランス演算不可の信号を出力する
ものである。なお、上記の演算については、後記図6で
詳述する。また、56は、アンバランス演算手段53お
よび判定手段54の演算結果を表示する表示手段であ
り、例えばサーマルプリンタのようなハードコピーを作
るプリンタや液晶表示器等である。上記のフーリエ変換
手段52、ベクトル演算手段53、アンバランス演算手
段54、判定手段55および表示手段56の部分は、後
記図2のアンバランス演算装置20に相当し、例えばマ
イクロコンピュータ等を用いて構成することが出来る。
【0012】また、請求項2に記載の発明においては、
判定手段55を次のように構成している。すなわち、判
定手段55は、ベクトル演算手段53の演算結果に基づ
き、上記第2と第3のベクトルの先端を結んだ線の中
点と原点とを結ぶ第4のベクトルと上記第1のベクトル
とのなす角度が所定値(例えば±20°)以下の場合に
は、正常と判断してアンバランス演算手段54における
通常のアンバランスの演算を行なわせ、上記第4のベ
クトルと上記第1のベクトルとのなす角度が上記所定値
より大の場合であっても上記第2と第3のベクトルのな
す狭角内に上記第1のベクトルが入っている場合には、
上記第4のベクトルを上記第1のベクトルとしてアンバ
ランス演算手段54にアンバランスの演算を行なわせ、
上記第1のベクトルが上記第2と第3のベクトルのな
す狭角内に入っていない場合にはアンバランス演算不可
の信号を出力する。
【0013】
【作用】上記のように請求項1に記載の発明において
は、ベクトル演算手段53と判定手段55とを設け、ダ
ミーウエイトを付加しない状態で測定した第1のベクト
ルと、ダミーウエイトを回転体の所定位置(例えば0°
位置)に付加した状態で測定した第2のベクトルと、上
記ダミーウエイトを上記所定位置から所定角度ずれた位
置(例えば180°位置)に付加した状態で測定した第
3のベクトルとを求め、上記第2と第3のベクトルの先
端を結んだ線の中点と原点とを結ぶ第4のベクトルと上
記第1のベクトルとのなす角度が所定値(例えば±20
°)以下の場合には、信号の検出精度やダミーウエイト
の取付け状態等が正常であると判断して、アンバランス
演算手段におけるアンバランスの演算を行なわせ、入っ
ていない場合は異常と判断してアンバランス演算不可を
表示するものである。したがって、検出信号の状態が計
測に適した状態の場合にのみアンバランスの計測が行な
われるので、常に正確な計測を行なうことが出来る。そ
のため、誤った計測値に基づいて誤ったバランス用ウエ
イトを付加する畏れがなくなり、正確なアンバランス計
測を短時間で容易に行なうことが出来る。
【0014】また、請求項2に記載の発明においては、
上記請求項1の構成に加えて、上記第4のベクトルと上
記第1のベクトルとのなす角度が上記所定値より大の場
合であっても上記第2と第3のベクトルのなす狭角内に
上記第1のベクトルが入っている場合には、上記第4の
ベクトルを上記第1のベクトルとしてアンバランス演算
手段54にアンバランスの演算を行なわせるように構成
している。すなわち、ダミーウエイト無しの第1のベク
トルと原理的に正確であると思われる第4のベクトルと
の角度差が所定値以上であっても、第2と第3のベクト
ルのなす狭角内に上記第1のベクトルが入っている場合
には、第1のベクトルの計測が不正確であったものと判
断し、原理的に正確であると思われる第4のベクトルを
本来のアンバランスベクトルとして計測するものであ
る。このように構成すれば、信号検出の精度が多少悪い
場合でもほぼ正確な計測を行なうことが出来る。
【0015】
【実施例】図2は、本発明の一実施例のブロック図であ
り、前記図12と同様に、車両のプロペラシャフトのア
ンバランスを測定する場合を例示する。図2において、
トランスミッションのエクステンション1、第1プロペ
ラシャフト2、センターベアリング3、第2プロペラシ
ャフト4、ディファレンシャル・ギア5および接続用の
ジョイント6、7、8からなる車両の駆動系、および第
2プロペラシャフト4に接着された反射テープ10、第
2プロペラシャフト4に光を照射し、反射テープ10か
らの反射波を検出することによって回転速度を検出する
光ファイバセンサ11、光ファイバセンサ11をシャシ
ダイナモ17に固定するマグネットスタンド16、光フ
ァイバセンサ11の出力を電圧出力に変換するアンプ1
2、ディファレンシャル・ギア5の下部に接着された加
速度センサ13の部分は、前記図12と同様である。ま
た、20は本実施例のアンバランス演算装置であり、光
ファイバセンサアンプ12の出力と加速度センサ13の
出力とが接続される。
【0016】次に、図3は、アンバランス演算装置20
の一実施例のブロック図、図4は外観を示す正面図であ
る。図3において、破線で囲まれた部分20が本実施例
のアンバランス演算装置であり、図4に示すように一つ
の筐体内に纏めて納められ、容易に持ち運び出来るよう
になっている。また、21は電源入力コネクタであり、
例えば車両のシガーライタ用コネクタから+DC12V
の電圧が印加される。22は電源スイッチ、23はデー
タサンプリング開始のスタートスイッチ(押しボタンス
イッチ)であり、信号線231を経てマイクロコンピュ
ータ201の入力ポートに接続され、また、サンプリン
グ中を示すランプ(押しボタン内に設置)を点灯させる
ためにマイクロコンピュータ201から信号線232を
経て上記ランプに接続されている。また、24はシステ
ム・リセットスイッチであり、信号線241を経てマイ
クロコンピュータ201の外部割り込み端子に接続され
ている。このスイッチが押されるとマイクロコンピュー
タ201のプログラムがスタート位置に戻る。また、2
5は解析モードを選択するモード選択スイッチ(ロータ
リースイッチ)であり、信号線251を経てマイクロコ
ンピュータ201のA/D変換器202のチャンネル3
に入力されている。このスイッチを切り換えると電圧レ
ベルが変化し、その電圧をA/D変換することによって
解析モードを決定する。例えば、入力チャンネル1の
周波数分析、入力チャンネル2の周波数分析、入力
チャンネル1、2の周波数分析、入力チャンネル1、
2間のゲイン、位相差、コヒーレンス演算、チャンネ
ル2のチャンネル1に対する次数比分析、の5モードが
ある。なお、本発明のアンバランス測定では、上記の
のモードのみを用いるので、モード選択スイッチ25は
設けなくとも良い。
【0017】また、26は周波数レンジ選択スイッチ
(ロータリースイッチ)であり、モード選択スイッチ2
5と同様に電圧レベル変化によって周波数レンジを決定
する。この周波数レンジ選択スイッチ26は信号線26
1を経てA/D変換器202のチャンネル4に入力され
ている。また、27は周波数分析の処理中に点灯する分
析処理中表示ランプであり、マイクロコンピュータ20
1の出力ポートから信号線271を経てランプに接続さ
れている。このランプ27はスタートスイッチ23の入
力後に点灯するものであり、例えばLED等を用いるこ
とが出来る。また、28はバランス計算NGランプであ
り、現状ベクトルが所定範囲外にはみ出したり、演算値
が異常に大きい場合等のようにバランス計算不可の場合
に点灯するものである。これもLED等を用い、マイク
ロコンピュータ201の出力ポートから信号線281を
経て接続されている。また、29は、光ファイバセンサ
11からアンプ12を介した信号が入力されるコネクタ
(BNC)であり、これをチャンネル1とする。このコ
ネクタ29から入力されたアナログ電圧は、信号線29
1、フィルタ203、信号線292、ゲインとオフセッ
トの調整アンプ204および信号線293を経てA/D
変換器202のチャンネル1に接続される。また、30
は、加速度センサ13の出力信号を受けるコネクタ(B
NC)であり、コネクタ30から入力されたアナログ電
圧は、センサアンプ302、切り換えスイッチ32、信
号線321、フィルタ203、信号線322、調整アン
プ204および信号線323を経てA/D変換器202
のチャンネル2に接続される。また、内蔵されたセンサ
アンプ302は、加速度センサ13に応じてゲインが調
整されているものであり、使用時にはコネクタ30に加
速度センサ13を接続するだけで容易に使用出来るよう
になっている。なお、前記図12に示したように、外付
けの加速度センサアンプ14を用いれば、上記の構成は
省略することが出来、下記のコネクタ31に加速度セン
サアンプ14の出力を接続すれば良い。
【0018】また、31はコネクタ29と同様のセンサ
アンプを介したセンサ出力を入力するコネクタ(BN
C)であり、切り換えスイッチ32に接続される。切り
換えスイッチ32以後の接続経路は上記コネクタ30と
同様である。本実施例においては、入力チャンネル2に
ついては、コネクタ31に入力する電圧信号と、コネク
タ30に入力する電圧信号(加速度センサ13の信号)
とを、切り換えスイッチ32(例えばスライドスイッ
チ)で任意に切り換え可能な構成となっている。切り換
えスイッチ32でいずれかが選択された入力電圧信号は
信号線321を経てフィルタ203に接続される。また
コネクタ30を選択した場合には、切り換えスイッチ3
2から信号線324を経て信号が送られ、それによって
マイクロコンピュータ201の入力ポートがHighレベ
ルになり、コネクタ31からの通常入力の場合はLowレ
ベルになることにより、マイクロコンピュータ201に
入力の種類を知らせる。また、33はプリンタ35への
出力のオン/オフを設定するスイッチ(スライドスイッ
チ)であり、信号線331を経てマイクロコンピュータ
201の入力ポートに接続されている。
【0019】また、34は液晶表示器であり、マイクロ
コンピュータ201のアンバランス演算結果やアンバラ
ンス計算NG時の計測条件変更の指示等を表示する。こ
の液晶表示器34は8ビットのデータ信号線341と信
号の授受コントロールする信号線342とによってマイ
クロコンピュータ201に接続されている。また、35
はプリンタであり、マイクロコンピュータ201のアン
バランス演算結果等をプリントアウトする。このプリン
タ35は、例えば小型のサーマルプリンタ等によって構
成され、8ビットのデータ出力信号線351とコントロ
ール信号線352によってマイクロコンピュータ201
に接続されている。なお、図4の353はプリンタ35
の出力用紙であり、アンバランス演算装置20の本体か
ら簡単に交換できるようになっている。また、フィルタ
203は8次のフィルタであり、カットオフ周波数はマ
イクロコンピュータ201の出力ポートからの3ビット
の信号(203a、203b、203c)によって切り
換え可能である。また、204はゲインとオフセットの
調整アンプであり、演算増幅器で構成される。この調整
アンプ204は、フィルタ203からの0Vを中心とし
た±の電圧を、A/D変換するために例えば2.5V±
2.5Vの電圧にオフセット調整するものである。ま
た、図4の36は本アンバランス演算装置20を運んだ
り、車両に固縛するための取手である。
【0020】次に、この実施例の作用について説明す
る。まず、周波数スペクトル分析およびフーリエ変換の
方法について簡単に説明する。周波数スペクトル分析
は、まず、図8に示すように、例えば、センサ出力(時
間軸)波形をA/D変換してディジタルの離散系にし、
例えば1024点のディジタル値として表わす。そして
それのフーリエ変換を行なって図10に示すような周波
数スペクトル分布として表わす。また、フーリエ変換を
行なう前に、図9に示すごときウインドウ関数(重み関
数)を1024点のデータに乗算する。これは、有限個
のデータに対して離散的なフーリエ変換を行なう場合に
は必要であり、図9の特性はハニング・ウインドウ(Ha
nnings window)特性を示す。このハニング・ウインド
ウは、 W(N)=0.5−0.5cos(2πN/1024) の特性を有する。次に、一般のフーリエ変換は、下記
(数4)式で行なわれる。
【0021】
【数4】
【0022】なお、g(t)は関数であり、ここではセン
サの値(時間軸上)を示す。上記(数4)式をディジタ
ル化された離散的なフーリエ変換で表わすと、下記(数
5)式のようになる。
【0023】
【数5】
【0024】なお、上記(数5)式において、 gn=g(nΔt) Fm=F(mΔω)、ただし(m=0〜N−1) K=m×n であり、かつ
【0025】
【数6】
【0026】である。なお、(数5)式、(数6)式に
おいて、Nはサンプル数(例では1024)、Δtはサ
ンプリング周期であり、取り込んだデータg0〜gn-1
sin、cos関数を乗算して和を求めることによって演算す
ることが出来る。或る周波数xのパワースペクトル|F
x2は、 |Fx2=(FXR)2+(FXI)2 …(数7) ただし、FXR:FFT演算結果の実数部 FXI:FFT演算結果の虚数部 として求まり、マイクロコンピュータのメモリ内に所定
の周波数Δfの間隔で0〜N−1まで書き込まれる。こ
れを表示したものが図10である。さらに、通常は分析
結果の精度を上げるため図8のように数〜数10ブロッ
クのフーリエ変換した結果を平均化してスペクトルを表
示する。
【0027】次に、実施例について説明する。電源コネ
クタ21に+DC12Vを印加し、電源スイッチ22を
ONにすると、ROM、RAMを持ったマイクロコンピ
ュータ201はROMに書かれた所定のプログラムのフ
ローチャート(後記図5〜図7)に従って動作する。
【0028】図5〜図7は上記のプログラムのフローチ
ャートであり、図5および図6はメインプログラム、図
7はメインプログラムで定められた所定のサンプリング
周期でA/D変換を行なう割り込み処理プログラムであ
る。図5において、まず、P1では、マイクロコンピュ
ータのRAMおよびレジスタに初期値を設定する。次
に、P2では、スタートスイッチ23のオン/オフを調
べる。P2の結果がオンの場合は、P3で、周波数分析
中であることを示す分析処理表示ランプ27を点灯する
ため、所定出力ポートにHighを出力する。次に、P4
では、フィルタ203(アンチエリアシングフィルタ)
のカットオフ周波数fmaxを設定する。プロペラシャフ
トのバランス測定の場合は、プロペラシャフトの回転速
度が10000rpm(周波数167Hz)以下のため、カ
ットオフ周波数fmaxを例えば200Hzになるようにマ
イクロコンピュータ201から3ビットの指令信号を出
力する。次に、P5では、アベレージ回数AVとサンプ
リング回数Nsを設定する。例えば、アベレージ回数A
V=8回とするとサンプリング数Ns=1024×8=
8192となる。次に、P6では、サンプリング周期Δ
Tを設定する。上記のように、カットオフ周波数fmax
200Hzとすれば、 ΔT=1/2・fmax (サンプリングの定理) により、サンプリング周期ΔT=2.5msecとなる。
【0029】次に、P7では、タイマ割り込みを許可す
る。このタイマ割り込み許可により、図7に示す割り込
みフローチャートがΔT周期で実施される。図7におい
ては、チャンネル1の光センサからのパルス信号とチャ
ンネル2の加速度センサからの信号とをそれぞれA/D
変換し、所定のメモリエリアにストアする。そしてサン
プリング数Ns=8192回に達したらサンプリング終
了フラグSPEND=1とし、タイマ割り込みを終了
し、図5のメインプログラムに戻る。
【0030】次に、図5のP8では、サンプリング中の
判断フラグSPENDをチェックして、SPEND=1
の時、すなわちサンプリングが終了している場合には、
次のフーリエ変換処理に進む。まず、P9では、チャン
ネル1の光ファイバセンサ信号のデータについてフーリ
エ変換を行なう。このフーリエ変換は、まず、サンプリ
ングしたデータに前記図9のハニング・ウインドウ関数
を乗算し、1ブロックの1024点データに対してフー
リエ変換を行なう。そしてP10とP11では、終了し
た回数を判断し、AV=8回終了するまでこのルーチン
を繰り返す。次に、P12では、AV回数のブロック
(8ブロック)のフーリエ変換が終了したらAV回の平
均したパワースペクトル|FAV(ω)|2を求める。次
に、P13では、上記パワースペクトル|FAV(ω)|2
の値の最大値を求め、その時の周波数をfpとする。次
に、P14では、チャンネル2の加速度センサ信号のデ
ータに対しても同様にフーリエ変換する。なお、P14
は一つのパートで示しているが、その内容は前記P9〜
P11と同じである。次に、P15では、P14で求め
た結果の平均値を求める。次に、P16では、回転1次
のピーク周波数のゲインGpを求める。次に、P17で
は、光ファイバセンサの回転速度データと加速度センサ
の振動データとのピーク周波数fpにおける位相差θ12
を求める。
【0031】図5のP17から図6のP18へ続く。P
18では、カウンタCNT(初期値0)に1を加える。そ
してP19では、カウンタCNTの値が1か否かを判定す
る。CNT=1は現状ベクトル(ダミーウエイト無しの場
合)の測定の場合であるから、P21へ行き、現状ベク
トルのアンバランス測定結果の位相差θ12'、ゲインG
p'をメモリの所定番地に入れたのち、前記図5のP2に
戻り、次のダミーウエイトを0°に装着した場合の演算
を行なう。次に、P20では、カウンタCNTの値が2か
否かを判定する。CNT=2は基準位置0°にダミーウエ
イトを装着した場合であるから、P22へ行き、0°の
アンバランス測定結果の位相差θ12"、ゲインGp"をメ
モリの所定番地に入れたのち、前記図5のP2に戻り、
次のダミーウエイトを180°に装着した場合の演算を
行なう。次に、P20でNOの場合(CNT=3)は、基
準位置から180°にダミーウエイトを装着した場合で
あるから、P23へ行き、180°のアンバランス測定
結果の位相差θ12"'、ゲインGp"'をメモリの所定番地
に入れる。
【0032】なお、図11は、本実施例の演算における
ベクトル図である。図11において、V0はダミーウエ
イトを0°位置に装着した状態で計測したベクトル、V
180はダミーウエイトを180°位置に装着した状態で
計測したベクトル、VGはダミーウエイトを装着しない
状態で計測した現状ベクトル、VMはV0とV180の先端
を結んだ線の中点と原点とを結ぶ中点ベクトル、VGN
現状ベクトルがV0とV180とのなす狭角外にはみ出した
異常時の例を示すベクトル、θDは中点ベクトルVMと現
状ベクトルVGとのなす角度、θBは許容範囲(詳細後
述)を示す角度であり、例えば中点ベクトルVMから±
20°の範囲である。
【0033】次に、現状ベクトルVMが0°のアンバラ
ンスベクトルV0と180°のアンバランスベクトルV
180とのなす狭角内にあるか否かを判断する。まず、P
24では、θ12"<θ12'か否かを判断し、また、P25
では、θ12"'>θ12'か否かを判断する。P24とP2
5のいずれかがYESの場合、すなわち現状ベクトルV
Gの位相角θ12'が0°の位相角θ12"より大きいか、1
80°の位相角θ12"'より小さい場合(現状ベクトルV
Gが両ダミーベクトルのなす狭角内にない場合)は、正
確な計測が出来ない異常時であるから、P32へ行き、
バランス計算NGランプを点灯し、カウンタCNTを0に
したのち次に計測に備える。一方、P24とP25とが
共にNOの場合、すなわち現状ベクトルVGの位相角θ
12'が0°の位相角θ12"より小さく、180°の位相角
θ12"'より大きい場合(現状ベクトルVGが両ダミーベ
クトルのなす狭角内にある場合)は、P26で、中点ベ
クトルVM(0°のベクトルと180°のベクトルの先
端を結んだ線の中点と原点とを結ぶベクトル)と現状ベ
クトルVGとのなす角度θDを求める。次に、P27で
は、上記の角度θDが所定角度θB(例えば±20°)よ
り大きいか否かを判定する。θDがθB以下の場合は、計
測が正常であることを意味するから、P28で通常の方
法でアンバランス量およびバランス位相角を計算する。
まず、アンバランス量WUNは下記(数8)式で求める。
【0034】
【数8】
【0035】ただし、WD:ダミーウエイト重量 VG:現状ベクトルの大きさ 0P:プロペラシャフト径 V12:V0とV180の先端を結んだ線の長さ また、バランス位相角θBはθ12'の反対側(すなわち−
180°or+180°)であるからそれを計算する。一
方、θDがθBより大きい場合は、計測がやや不正確であ
ることを意味するから、P29に行き、原理的に正しい
と推定される中点ベクトルVMを現状ベクトルVGとして
アンバランス量や位相を計算する。すなわち、0°のベ
クトルと180°のベクトルの先端を結んだ線の中点と
原点とを結ぶベクトルを現状ベクトルである仮定して、
上記の中点と原点とを結ぶベクトルの位相角の反対側の
バランスベクトルθBを計算し、さらにこのベクトルの
大きさを現状ベクトルの大きさとしてアンバランス量V
G′を計算する。次に、P30では、P28またはP2
9で計算したアンバランス量Wunが所定値Wα(例えば
100g)より大か否かを判定する。計測が異常な場合
は、演算結果のアンバランス量Wunが異常に大きくなる
ことがある。そのためこの判定パートP30を設け、演
算結果が異常に大きな値の場合には、P32でNGを表
示するようにしている。次に、P30でNOの場合に
は、計測が正常に終了したものと判断し、演算結果のア
ンバランス量WUNおよびバランス位相角θBを表示し、
カウンタCNTを0にしたのち次に計測に備える。
【0036】なお、本発明においては、フーリエ変換に
よって周波数スペクトル分析を行なうことによってアン
バランス量を求めているが、バンドパスフィルタを用い
た周波数スペクトル分析装置を用いても同様の構成が可
能である。
【0037】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1に記
載の発明においては、ベクトル演算手段と判定手段とを
設け、ダミーウエイトを付加しない状態で測定した現状
ベクトルと、ダミーウエイトを回転体の所定位置(例え
ば0°位置)に付加した状態で測定した第2のベクトル
と、上記ダミーウエイトを上記所定位置から所定角度ず
れた位置(例えば180°位置)に付加した状態で測定
した第3のベクトルとを求め、第2と第3のベクトルの
先端を結んだ線の中点と原点とを結ぶ中点ベクトルと現
状ベクトルとのなす角度が所定値(例えば±20°)以
下の場合には、信号の検出精度やダミーウエイトの取付
け状態等が正常であると判断して、アンバランス演算手
段におけるアンバランスの演算を行なわせ、入っていな
い場合は異常と判断してアンバランス演算不可を表示す
るように構成したことにより、検出信号の状態が計測に
適した状態の場合にのみアンバランスの計測が行なわれ
るので、常に正確な計測を行なうことが出来る。そのた
め、誤った計測値に基づいて誤ったバランス用ウエイト
を付加する畏れがなくなり、正確なアンバランス計測を
短時間で容易に行なうことが出来る、という効果が得ら
れる。
【0038】また、請求項2に記載の発明においては、
上記請求項1の構成に加えて、中点ベクトルと現状ベク
トルとのなす角度が上記所定値より大の場合であっても
第2と第3のベクトルのなす狭角内に現状ベクトルが入
っている場合には、中点ベクトルを現状ベクトルとして
アンバランス演算手段にアンバランスの演算を行なわせ
るように構成したことにより、信号検出の精度が多少悪
い場合でもほぼ正確な計測を行なうことが出来る、とい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図。
【図2】本発明の一実施例の使用方法を示す概略図。
【図3】本発明の一実施例におけるアンバランス演算装
置20の構成を示すブロック図。
【図4】アンバランス演算装置20の外観を示す正面
図。
【図5】本発明の実施例における演算内容を示すメイン
フローチャートの一部。
【図6】本発明の実施例における演算内容を示すメイン
フローチャートの他の一部。
【図7】本発明の実施例における演算内容の他の部分を
示すフローチャート。
【図8】周波数スペクトル解析における加速度センサ出
力波形の一例図。
【図9】重み関数の特性図であり、ハニング・ウインド
ウ特性を示す図。
【図10】フーリエ変換後の周波数スペクトル分布の一
例を示す特性図。
【図11】本発明の一実施例におけるベクトル図。
【図12】従来の回転体のアンバランス測定方法の一例
を示す概略図。
【図13】回転センサ信号とそのフーリエ変換結果を示
す図。
【図14】加速度センサ信号とそのフーリエ変換結果を
示す図。
【図15】アンバランスベクトルを示す図。
【図16】ダミーバランスを付加して計測を行なう方法
を説明するためのベクトル図および断面図。
【符号の説明】
1…トランスミッションのエクステンション 2…第1プロペラシャフト 3…センターベアリング 4…第2プロペラシャフト 5…ディファレンシャル・ギア 6、7、8…ジョイント 10…反射テープ 11…光ファイバセンサ 12…光ファイバセンサアンプ 13…加速度センサ 14…加速度センサアンプ 15…アンバランス演算装置 16…マグネットスタンド 17…シャシダイナモ 20…アンバランス演算装置 201…マイクロコンピュータ 202…A/D変換器 203…フィルタ 204…調整アンプ 21…電源入力コネクタ 22…電源スイッチ 23…スタートスイッチ 24…システム・リセットスイッチ 25…モード選択スイッチ 26…周波数レンジ選択スイッチ 27…分析処理中表示ランプ 28…バランス計算NGランプ 29…コネクタ 30…加速度センサ13の信号入力用コネクタ 302…センサアンプ 31…コネクタ 32…切り換えスイッチ 33…スイッチ 34…液晶表示器 35…プリンタ 353…プリンタ35の出力用紙 36…取手 50…回転検出手段 51…振動検出手段 52…フーリエ変換手段 53…ベクトル演算手段 54…アンバランス演算手段 55…判定手段 56…表示手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井富 留雄 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01M 1/14 G01M 1/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転体の回転速度に応じた信号を出力する
    回転検出手段と、 回転体の支持部に取付けられ、該支持部の振動を検出す
    る振動検出手段と、 上記回転検出手段と上記振動検出手段の信号をそれぞれ
    フーリエ変換するフーリエ変換手段と、 上記フーリエ変換手段による変換結果から上記回転検出
    手段の信号と上記振動検出手段の信号との位相および上
    記振動検出手段の信号の大きさからなるベクトルを演算
    するものであって、ダミーウエイトを付加しない状態で
    測定した第1のベクトルと、所定の重さのダミーウエイ
    トを上記回転体の所定位置に付加した状態で測定した第
    2のベクトルと、上記ダミーウエイトを上記所定位置か
    ら所定角度ずれた位置に付加した状態で測定した第3の
    ベクトルとを演算するベクトル演算手段と、 上記フーリエ変換手段による変換結果から上記第1のベ
    クトルについて上記回転体のアンバランス量およびアン
    バランス位置を演算するアンバランス演算手段と、 上記ベクトル演算手段の演算結果に基づき、上記第2と
    第3のベクトルの先端を結んだ線の中点と原点とを結ぶ
    第4のベクトルと上記第1のベクトルとのなす角度が所
    定値以下の場合には、正常と判断して上記アンバランス
    演算手段における通常のアンバランスの演算を行なわ
    せ、上記第4のベクトルと上記第1のベクトルとのなす
    角度が上記所定値より大の場合には、アンバランス演算
    不可の信号を出力する判定手段と、 上記アンバランス演算手段と上記判定手段の演算結果を
    表示する表示手段と、 を備えたことを特徴とする回転体のアンバランス測定装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の回転体のアンバランス測
    定装置において、 上記判定手段は、上記ベクトル演算手段の演算結果に基
    づき、上記第2と第3のベクトルの先端を結んだ線の
    中点と原点とを結ぶ第4のベクトルと上記第1のベクト
    ルとのなす角度が所定値以下の場合には、正常と判断し
    て上記アンバランス演算手段における通常のアンバラン
    スの演算を行なわせ、上記第4のベクトルと上記第1
    のベクトルとのなす角度が上記所定値より大の場合であ
    っても上記第2と第3のベクトルのなす狭角内に上記第
    1のベクトルが入っている場合には、上記第4のベクト
    ルを上記第1のベクトルとして上記アンバランス演算手
    段にアンバランスの演算を行なわせ、上記第1のベク
    トルが上記第2と第3のベクトルのなす狭角内に入って
    いない場合にはアンバランス演算不可の信号を出力する
    ものである、ことを特徴とする回転体のアンバランス測
    定装置。
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