JP2772819B2 - 半導体装置の酸化膜の製造法 - Google Patents
半導体装置の酸化膜の製造法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、プラズマCVD法を用いて成膜する半導体装
置の酸化膜の製造法に関する。
置の酸化膜の製造法に関する。
(従来の技術) プラズマCVD法は0.1〜100Torrの圧力下で高周波励起
によるプラズマを発生させ薄膜を生成する方法である。
によるプラズマを発生させ薄膜を生成する方法である。
プラズマCVD法はパッシベーション膜として優れた性
質を有するSi窒化膜の成膜に最初に実用化された。
質を有するSi窒化膜の成膜に最初に実用化された。
酸化膜のプラズマCVD法も現在、開発段階から実用段
階に入っている。
階に入っている。
例えば、プラズマCVD法によって基板上にSiO2膜を成
膜する場合、原料としてテトラエトキシシラン[Si(OC
2H5)4]ガスを用いこのガスと酸素あるいはオゾンと
の混合ガスを使用するのが一般的な技術である。
膜する場合、原料としてテトラエトキシシラン[Si(OC
2H5)4]ガスを用いこのガスと酸素あるいはオゾンと
の混合ガスを使用するのが一般的な技術である。
しかし、この混合ガス系ではSiO2膜と同時にCH3基やC
H3CH2基のようなアルキル基あるいはCH3CH2OHのような
アルコールが副生する。アルコールはさらに酸素と反応
してカルボン酸となる。
H3CH2基のようなアルキル基あるいはCH3CH2OHのような
アルコールが副生する。アルコールはさらに酸素と反応
してカルボン酸となる。
CH3CH2OH+O2→CH3COOH +H2O 生成したカルボン酸とアルコールは縮合したりさらに
重合してタール状成分となる。
重合してタール状成分となる。
したがって、成膜したSiO2膜中にアルキル基あるいは
タール状成分が残存し、膜特性が劣る欠点がある。
タール状成分が残存し、膜特性が劣る欠点がある。
また、膜質のち密度も必ずしもよくない欠点がある。
(解決しようとする問題点) 本発明は、基板上にアルコラートを原料としプラズマ
CVD法を用いて酸化膜を成膜する場合、その膜中にアル
キル基やタール状成分が残存せず、しかも、成膜した酸
化膜がリフローによって極めてち密な良質の酸化膜とな
る半導体装置の酸化膜を製造する方法を提供しようとす
るものである。
CVD法を用いて酸化膜を成膜する場合、その膜中にアル
キル基やタール状成分が残存せず、しかも、成膜した酸
化膜がリフローによって極めてち密な良質の酸化膜とな
る半導体装置の酸化膜を製造する方法を提供しようとす
るものである。
(問題を解決するための手段) 本発明者等は、生成した酸化膜の中にアルキル基等の
カーボン成分が残存しない半導体装置の酸化膜の製造法
として先に特許を出願した(特願63−64512)。
カーボン成分が残存しない半導体装置の酸化膜の製造法
として先に特許を出願した(特願63−64512)。
本発明は、この特許出願の改良に関するものである。
本発明は、アルコラートを原料ガスとし、0.05〜5%
の範囲の水蒸気と5〜90%の範囲の水素との混合ガスを
用いてプラズマCVD法によって基板上に酸化膜を形成す
る方法である。
の範囲の水蒸気と5〜90%の範囲の水素との混合ガスを
用いてプラズマCVD法によって基板上に酸化膜を形成す
る方法である。
本発明においては、例えばテトラエトキシシランを原
料ガスとした場合、次の反応が起る。
料ガスとした場合、次の反応が起る。
Si(CO2H5)4+H2→SiO2 +C2H5OC2H5+C2H5OH+C2H6 また、 Si(CO2H5)4+2H2O→SiO2 +4C2H5OH 以上の反応式から明らかなように、カルボン酸が副生
しない。このため縮合物や重合物が生成せず、成膜した
SiO2膜中にアルキル基あるいはタール状成分が残存せ
ず、極めて良質のSiO2膜を得ることができる。
しない。このため縮合物や重合物が生成せず、成膜した
SiO2膜中にアルキル基あるいはタール状成分が残存せ
ず、極めて良質のSiO2膜を得ることができる。
また、一般に、酸化膜は膜質をち密化する目的でリフ
ロー工程にかける場合がある。これは酸化膜を500℃以
上の温度で加熱して行なう。
ロー工程にかける場合がある。これは酸化膜を500℃以
上の温度で加熱して行なう。
しかし、本発明によれば、成膜が水蒸気の雰囲気で行
なわれるため次の反応が起る。
なわれるため次の反応が起る。
SiO2+2H2OSi(OH)4 この可逆反応によって生成したSi(OH)4は揮発性を
持つので、膜成長面のSiO2成分の移動を容易にし膜質を
ち密化する。
持つので、膜成長面のSiO2成分の移動を容易にし膜質を
ち密化する。
本発明においては、水素と水蒸気の混合ガスの他に、
窒素、ヘリウム等の不活性ガスを混合して使用してもよ
い。
窒素、ヘリウム等の不活性ガスを混合して使用してもよ
い。
また、この反応系に過剰な酸素があると、Si(OH)4
はSiO2になり易くなり膜質は多孔質化し易くなるので、
酸素は含まれていても5%以下であることが好ましい。
はSiO2になり易くなり膜質は多孔質化し易くなるので、
酸素は含まれていても5%以下であることが好ましい。
Si(CO2H5)4がSiO2になる上記の各反応は一気にSiO
2になるのではなく、 (C2H5O)3SiOSi(CO2H5)3、 (C2H5O)3SiOSi(OC2H5)2O Si(OC2H5)3 等の中間縮合物を経てSiO2になることが知られており、
この中間縮合物が流動性を帯びているために、良好な基
板被覆性(ステップカバレッジ性)を有すると考えられ
ている。この縮合反応が急速であると流動性が低下し、
分解生成物であるC2H5OH等の離脱不全を起して生成した
膜の多孔質化やステップカバレッジ性の悪化を惹き起
す。このため水蒸気の分圧は5%以下であることが好ま
しい。
2になるのではなく、 (C2H5O)3SiOSi(CO2H5)3、 (C2H5O)3SiOSi(OC2H5)2O Si(OC2H5)3 等の中間縮合物を経てSiO2になることが知られており、
この中間縮合物が流動性を帯びているために、良好な基
板被覆性(ステップカバレッジ性)を有すると考えられ
ている。この縮合反応が急速であると流動性が低下し、
分解生成物であるC2H5OH等の離脱不全を起して生成した
膜の多孔質化やステップカバレッジ性の悪化を惹き起
す。このため水蒸気の分圧は5%以下であることが好ま
しい。
(実施例) プラズマCVD装置内にSi基板を設置し、その基板を100
℃に加熱した。
℃に加熱した。
一方、テトラエトキシシランを加熱によってガス化
し、水蒸気0.5%、水素10%、窒素89.5%の混合ガスと
ともにプラズマCVD装置内に導入した。装置内の圧力は1
0Torrにした。電力70Wの高周波で基板上にプラズマCVD
酸化膜を成膜した。
し、水蒸気0.5%、水素10%、窒素89.5%の混合ガスと
ともにプラズマCVD装置内に導入した。装置内の圧力は1
0Torrにした。電力70Wの高周波で基板上にプラズマCVD
酸化膜を成膜した。
成膜した酸化膜の赤外吸収スペクトルを測定した結
果、アルキル基、カルボン酸とアルコールの縮合物、重
合物等の吸収スペクトルは観察されなかった。
果、アルキル基、カルボン酸とアルコールの縮合物、重
合物等の吸収スペクトルは観察されなかった。
また、テトラエトキシシランと酸素を用いて成膜した
SiO2膜と硬度計を用いて比較した結果、本発明によって
成膜したSiO2膜は硬度が大きく、充分にち密化効果があ
ることがわかった。
SiO2膜と硬度計を用いて比較した結果、本発明によって
成膜したSiO2膜は硬度が大きく、充分にち密化効果があ
ることがわかった。
(発明の効果) 本発明によれば、生成した酸化膜中にアルキル基やタ
ール状成分が残存しないため、その膜質が極めて良好で
ある特徴がある。
ール状成分が残存しないため、その膜質が極めて良好で
ある特徴がある。
また、成膜とち密化が殆んど同時に行なわれるため極
めてち密な膜質の酸化膜を生成することができる特徴が
ある。
めてち密な膜質の酸化膜を生成することができる特徴が
ある。
さらに、一般的なリフロー工程は500℃以上の高温で
加熱処理をする必要があるが、本発明によれば、300℃
以下の低温でち密化を行なうことができる利点があり、
かつ、アルコラートが縮合して酸化物となる過程そのも
のは変えないのでステップカバレッジ等の優れた性質は
損なわないですむ特徴がある。
加熱処理をする必要があるが、本発明によれば、300℃
以下の低温でち密化を行なうことができる利点があり、
かつ、アルコラートが縮合して酸化物となる過程そのも
のは変えないのでステップカバレッジ等の優れた性質は
損なわないですむ特徴がある。
Claims (1)
- 【請求項1】テトラエトキシシランをプラズマを用いて
化学気相成長させるプラズマCVD法において、テトラエ
トキシシランを除くプラズマガスの成分が、0.05〜5%
の範囲で水蒸気であり、5〜90%の範囲で水素であるこ
とを特徴とする半導体装置の酸化膜の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10698689A JP2772819B2 (ja) | 1989-04-26 | 1989-04-26 | 半導体装置の酸化膜の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10698689A JP2772819B2 (ja) | 1989-04-26 | 1989-04-26 | 半導体装置の酸化膜の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02285636A JPH02285636A (ja) | 1990-11-22 |
JP2772819B2 true JP2772819B2 (ja) | 1998-07-09 |
Family
ID=14447580
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10698689A Expired - Fee Related JP2772819B2 (ja) | 1989-04-26 | 1989-04-26 | 半導体装置の酸化膜の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2772819B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0591317B1 (en) * | 1991-06-28 | 1997-11-12 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | A flexible, transparent film for electrostatic shielding |
US5246887A (en) * | 1991-07-10 | 1993-09-21 | At&T Bell Laboratories | Dielectric deposition |
JP4051619B2 (ja) * | 2002-09-17 | 2008-02-27 | キヤノンアネルバ株式会社 | シリコン酸化膜作製方法 |
JP4876827B2 (ja) * | 2006-09-29 | 2012-02-15 | 日本ケミコン株式会社 | 固体電解コンデンサ及びその製造方法 |
-
1989
- 1989-04-26 JP JP10698689A patent/JP2772819B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02285636A (ja) | 1990-11-22 |
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