JP2771819B2 - 口紅組成物 - Google Patents

口紅組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はあざやかな色調を有する口紅組成物に関する
もので、更に詳しくは、透明性に優れ、染着性がなく、
耐光性良好な乳化口紅に関する。
本発明が対象とする口紅組成物は、ワックス0〜30重
量%、油分35〜95重量%、及び必要により顔料0〜60重
量%、界面活性剤0〜3重量%を主要構成成分としてな
り、均一溶解してスティック金型や中皿、ポット容器、
更にはチューブ容器に流し込んで得られる口紅組成物で
ある。
[従来の技術] 一般に有機顔料は無機顔料に比べ、あざやかな色調が
得られるため、好んで口紅組成物に配合されている。
又、油性口紅には油溶性の染料が多く使われている。な
かでもとりわけフルオレッセン系の染料は古くから口紅
に配合されており、橙色201号(ジブロムフルオレッセ
ン)、赤色223号(テトラブロムフルオレッセン)、赤
色218号(テトラクロロテトラブロムフルオレッセン)
等が代表的なものであった。
しかしこれらの染料はあざやかに発色する反面、皮膚
や唇への染着性が強く、耐光性も著しく弱く、特に酸化
安定性に問題のある油分と同時に配合した場合、油の劣
化を促進させることもあった。安定した品質の口紅を消
費者に提供しようとする化粧品技術者の長年の悩みのタ
ネであった。
フルオレッセン系染料の染着性を下げる手段として、
粘土鉱物を体質として配合する方法が古くから検討され
ており、水膨潤性粘土鉱物を使用した例としては、特公
昭53−47139、特公昭52−7065、特公昭59−23288、特開
昭51−41444、特公昭61−49349等が有り、親油化した粘
土鉱物(例えば、商品名ベントン、NLインダストリー社
製、米国)を使用した例としては特公昭55−47607、特
公昭59−23286がある。いずれも染着性を下げることに
は成功しているが、耐光性は若干向上するものの、大幅
な改善には至っていない。又、いずれの発明も油性口紅
への配合であり、粘土鉱物が膨潤していないため、粉末
として配合される結果となってしまい、透明感に劣るも
のであった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明者は、フルオレッセン系染料を配合した口紅組
成物の上記の欠点を解消すべく鋭意検討の結果、当該染
料を水膨潤性粘土鉱物と水、必要に応じて界面活性剤を
使用することにより、口紅中に安定配合できることを見
出し、本発明を完成させた。すなわち水膨潤性粘土鉱物
に当該染料を吸着させるのと同時に、水で膨潤させ、そ
れを口紅基剤中に微分散させることにより、透明感に優
れ、染着性が弱く、耐光性が著しく強い乳化口紅を得る
ことに成功した。
[課題を解決するための手段] すなわち本発明は、水膨潤性粘土鉱物と水及び下記の
一般式で示されるフルオレッセン系染料の一種又は二種
以上を含有することを特徴とする口紅組成物である。
[式中、RはH、Br又はClを示し、R′はHまたはClを
示す。] 以下に本発明の構成について詳述する。
本発明で用いられる水膨潤性粘土鉱物としては、モン
モリロナイト、ザコウナイト、ノントロナイト、サポナ
イト、ヘクトライト、バーミュキュライト、合成ヘクト
ライト(商品名ラポナイト)等の天然及び合成の水膨潤
性粘土鉱物が使用される。
本発明で用いるフルオレッセン系染料は上記の構造式
に示されるものであり、赤色216号、赤色218号、赤色22
3号、橙色201号、黄色201号等が使用される。
本発明に用いられるフルオレッセン系染料の配合量
は、口紅組成物全量中0.01〜5重量%が好ましく、さら
に好ましくは0.1〜1重量%である。
水膨潤性粘土鉱物は当該染料に対して重量比にして0.
1〜100倍、好ましくは1〜10倍である。0.1倍未満であ
ると染料の染着性が強く、100倍を越えると粘土鉱物が
粉末としての特性を示し、口紅の使用性が重くなる。
又、水は当該水膨潤性粘土鉱物に対して、重量比にして
0.1〜100倍であり、好ましくは1〜10倍である。0.1倍
未満であると水膨潤性粘土鉱物は充分に膨潤しきれず、
口紅の透明感が低い。又、耐光性も良くない。100倍を
越えると、水が過剰に存在するため、口紅処方構成上の
制約が生じる。
本発明の口紅組成物には、上記した成分に加えて油
分、ワックス、顔料、界面活性剤等を配合することがで
きるが、油分、ワックス、顔料は一般に化粧料に使われ
るものであれば何でもよく、界面活性剤も油分、ワック
スの種類及び水の量により、適切なHLBを有するものが
選択される。また、更に必要に応じて、水溶性高分子、
防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、保湿剤、薬剤、香
料等従来化粧料に一般に配合される任意の原料を配合す
ることもできる。
[発明の効果] 本発明の口紅組成物は、透明性に優れ、染着性がな
く、耐光性が良好な組成物である。
[実施例] 次に実施例によって本発明を更に詳しく説明する。本
発明はそれによって限定されるものではない。配合量は
重量%である。
実施例に先立ち、効果試験について説明する。
透明性 砲弾型リップスティックを視感判定した結果 ○ 透明性を感じる。
△ やや透明性を感じる。
× 透明性を感じない 耐光性 リップスティックにキセノンランンプを60時間照射
し、その前後での色調差を日立カラーアナライザー607
で測色し、ΔEを計算した。
染着性 化粧歴5年以上の女性50人の使用テストの結果、染着
が翌日まで残っていたと回答した女性の割合 ○ 5名未満 △ 6〜24名 × 25名以上 実施例1、比較例1、2 表−2に赤色223号を配合した種々のスティック状口
紅の特性を、表−1に試作検討した口紅処方を示す。
尚、作り方は次の製法に従った。
(製法) No.6をあらかじめNo.3に溶解しておく。No.5にNo.7を
加え分散する。この分散液にNo.8を徐々に添加し、ホモ
ミキサーにて10分間1000rpmにて強力撹拌しペースト状
組成物を得る。一方No.1〜No.2を釜に仕込み、90℃にて
加熱溶解し、No.4を加え、85℃にて充分に分散する。つ
いであらかじめ調整しておいた染料溶液とペースト状組
成物を80℃にて分散混合する。脱気後、スティック状容
器に充填する。
尚、比較例1、2については、口紅の常法に従った。
表−2が示すように、水膨潤性粘土鉱物と水を配合し
た実施例1は透明性に優れ、染着性がなく、耐光性が著
しくよいことがわかる。又、水膨潤性粘土鉱物だけを配
合した比較例1は染着性は若干無くなるものの、透明感
が損なわれ、染料だけ配合した比較例2はきわめて弱い
耐光性を示す。
実施例2 リップスティック No.1 ポリエチレンワックス 7 2 セレシンワックス 4 3 キャンデリラワックス 6 4 カルナバロウ 2 5 ヒマシ油 25.5 6 流動パラフィン 20 7 グリセロールトリステアレート 20 8 チタンコーテッドマイカ 6 9 赤色218号 0.5 10 ジブチルヒドロキシトルンエン 適量 11 香料 適量 12 グリセロールモノオレエート 1 13 純水 3 14 合成ヘクトライト(ラポルテ社製ラポナイトXL
G) 5 (製法) No.9をあらかじめNo.5に溶解しておく。No.6にNo.12
及びNo.14を加え分散する。この分散液にNo.13を徐々に
添加し、ホモミキサーにて10分間10000rpmにて強力撹拌
しペースト状組成物を得る。一方No.1〜No.4を釜に仕込
み、90℃にて加熱溶解し、No.7、8、10、11を加え、85
℃にて充分に分散する。ついであらかじめ調製しておい
た染料溶液とペースト状組成物を80℃にて分散混合す
る。脱気後、所定のスティック状容器に充填する。
得られた口紅は透明感があり、染着性がなく、キセノ
ン60時間照射後のΔEも0.96ときわめて小さく耐光性に
優れていた。
比較例3〜6 表−3に示す処方に基づき、リップスティックを製造
した。なお、製造方法は、実施例2に準じる。
得られた比較例3〜6は口紅組成物として表−4に示
したような欠点を有していた。
すなわち比較例3は染着性が顕著であり、耐光性も著
しく悪い。比較例4は粘土鉱物の配合で若干耐光性が向
上したが、透明性がなくなってしまっている。比較例5
は比較例4よりも透明性、耐光性いずれも向上している
が、水の量が少ない為、実施例2とくらべれば、透明
性、耐光性、染着性いずれも劣る。更に比較例6は染料
の量が多過ぎ、粘土鉱物、水の配合によっても、染着性
を防ぐことが出来ない。
実施例3 乳化リップグロス ポリエチレンワックス 6.0 セレシンワックス 5.0 ジメチルポリシロキサン(n=15〜250) 30.0 有機シリコン樹脂※−1 26.0 プロピレングリコールジデカノエート 22.0 精製水 5.0 ラポナイトXLG ※−2 1.0 シリコンKF945 ※−3 0.5 dl−ピロリドンカルボン酸 0.3 グリセリン 0.7 酸化鉄赤 0.2 赤色223号 0.5 橙色201号 2.1 エチルパラベン 0.3 ジブチルヒドロキシトルエン 0.1 香料 0.3 ※−1 約分子量500、(CH33SiO1/2単位:(C6H52
SiO単位:(C6H5)SiO2/3単位:SiO2単位=0.9:0.1:0.2:
1.0からなる平均式(CH31.23(C6H50.18SiO1.30
表される有機シリコン樹脂 ※−2 英国ラポルテ社製 合成ヘクトライト ※−3 信越化学製 ポリエーテル変性 ジメチルポリ
シロキサン (製法) 有機シリコン樹脂にジメチルポリシロキサンを加え、
ペースト化し、残りの油分、ワックス、顔料、防腐剤、
酸化防止剤、更にシリコンKF945を添加し、90℃にて分
散する。次いでラポナイトを加え、同様に分散する。85
℃にて水、保湿剤を徐々に添加し、ホモミキサーにて分
散する。脱気後、香料を添加し、ゆるやかに撹拌する。
80℃にて、所定スティック状容器に充填、固化させる。
実施例3は透明感に優れ、染着製がなく、耐光性も良
好であった。
実施例4 液状口紅 セレシンワックス 2 ポリブデン 20 流動パラフィン 32 精製ヒマシ油 10 デキストリンパルミテート 3 マイカ 15 酸化鉄被覆雲母 5 赤色216号 1 黄色201号 3 モンモリロナイト(Vanderbuilt社製ビーガムHV) 4 精製水 5 防腐剤 適量 酸化防止剤 適量 香料 適量 (製法) デキストリンパルミテートを流動パラフィンに溶解
し、加熱してゲルを得る。更にセレシンを加え、90℃に
て溶解せしめる。染料を精製ヒマシ油に溶解し、染料溶
液にしておく。ポリブテンにモンモリロナイトを分散さ
せ、次いで精製水を加え、ホモミキサーにて分散する。
これに上記のゲルパーツ、染料溶液、更に防腐剤、酸化
防止剤、香料を添加し、十分分散混合する。脱気後、室
温に戻し、ポット状容器に充填する。
実施例4は透明性に優れ、染着性がなく、耐光性に優
れたものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 幹清 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株式会社資生堂研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−48614(JP,A) 特開 昭60−6607(JP,A) 特開 昭53−29939(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水膨潤性粘土鉱物と水及び下記の一般式で
    示されるフルオレッセン系染料の一種又は二種以上を含
    有することを特徴とする口紅組成物。 [式中、RはH、Br又はClを示し、R′はHまたはClを
    示す。]
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