JP2770583B2 - コレクタトップ型ヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法 - Google Patents

コレクタトップ型ヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法

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JP2770583B2
JP2770583B2 JP3050703A JP5070391A JP2770583B2 JP 2770583 B2 JP2770583 B2 JP 2770583B2 JP 3050703 A JP3050703 A JP 3050703A JP 5070391 A JP5070391 A JP 5070391A JP 2770583 B2 JP2770583 B2 JP 2770583B2
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layer
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emitter
bipolar transistor
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Nippon Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コレクタトップ型ヘテ
ロ接合バイポーラトランジスタの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】バイポーラトランジスタに代表される縦
型構造のトランジスタは、コレクタトップ構造にするこ
とにより、高速特性が改善されることが知られている。
コレクタトップ構造が高速特性を改善する理由を以下に
述べる。
【0003】クレーマー(H.Kroemer)による
文献「プロシーディング・オブ・アイ・イー・イー・イ
ー(Proceeding of IEEE)」70巻
1号13頁からによれば、最大発信周波数fMAX及びス
イッチング時間tsは、それぞれ次のように表される。
【0004】
【数1】
【0005】ここで、Rbはベース抵抗、Ccはベース/
コレクタ接合容量、τecはエミッタからコレクタまでの
遅延時間、τbはベース走行時間、CLはロード容量、R
Lはロード抵抗である。Ccの値が小さくなれば、fMAX
は大きく、tsは小さくすることができる。コレクタト
ップ型トランジスタは、コレクタがウエファー表面にあ
るため、コレクタ領域の規定に微細パタン形成技術が適
応でき、ベース/コレクタ接合面積(以下ABC)を小さ
くすることができるため、Ccの値を小さくすることが
できる。従って、fMAXの値を大きく、tsの値を小さく
することが可能で、高速動作特性を改善できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のようにコレクタ
トップ型トランジスタは、コレクタ容量の低減が図れ
る。図2に、本発明者の木村等による文献「フォーティ
ーセブンス・アニュアル・ディバイス・リサーチ・コン
ファレンス(47th Annual Device
Reseach Conference)」IIA−8
(文献1に述べられた構造のn型砒化ガリウム/p型ゲ
ルマニウム/n型ゲルマニウム(以下、それぞれn−G
aAs、p−Ge、n−Geと略記)ヘテロ接合バイポ
ーラトランジスタ(HBT)を示す。図に示した素子の
作製方法を図3を参考にして述べる。
【0007】まず、図3(a)に示すように、MBE法
により、高濃度のn型GaAs(100)基板2上に高
濃度n型GaAsバッファー層3、エミッタ層となるn
型GaAs層5、ベース層となるp型Ge層7、コレク
タ層となるn型Ge層9を順次成長する。
【0008】次に図3(b)に示すように、コレクタ領
域をフォトレジスト(PR)で覆い、ホウ素(B)のイ
オン注入を行う。Bのイオン注入はGeを高濃度のp型
に、GaAsを半絶縁化するので、エミッタ領域の規定
と、外部ベース領域の形成が同時に行える。ここではI
II族元素としてBを用いたが、Ga、In等B以外の
III族元素を用いても同様の効果が期待できる。
【0009】次に図3(c)に示すように、イオン注入
に用いたPRをそのまま利用してn−Geコレクタ層を
除去し、ベース層の面出しを行う。
【0010】次に図3(d)に示すように、外部ベース
領域とコレクタ領域をPRで覆い、Ge層を除去するこ
とで素子間の分離を行う。
【0011】最後に図3(e)に示すように、エミッタ
電極1、ベース電極8、コレクタ電極10を取り付け
る。
【0012】以上の工程でコレクタトップ型HBTが作
製されている。ここではコレクタ層はn型Geを用いた
が、Geと珪素(Si)の混晶(SiGe)を用いた場
合、SiはGeと同様IV族であり、従ってSiGeも
IV族元素で、III族元素のイオン注入を用いて上記
従来例と同様の効果が得られる。また上述の従来例は、
Bのイオン注入は(100)基板の垂直方向(0°オ
フ)より注入されているため、AEBはABCと同じであ
る。
【0013】しかしながら、従来例ではABCが、エミッ
タ/ベース接合面積(AEB)と同じか、若しくは小さく
なることから、コレクタ中の電流密度がエミッタ中、ベ
ース中の電流密度に比べ同じか若しくは大きくなる。こ
のことは、高速動作を阻害する要因となる。その理由を
npn型のバイポーラトランジスタを例にとり説明す
る。
【0014】高速動作には、エミッタ/ベース間接合容
量CEBをできるだけ小さくする必要がある。このため、
エミッタ電流密度は、ある程度(〜1×104A/c
2)以上の大きさが必要である。前述の式は、この前
提の上に立った式である。エミッタ電流密度を一定とし
て考えると、コレクタトップ型バイポーラトランジスタ
では、通常のエミッタトップ型に比べコレクタ電流密度
が大きくなる。コレクタ電流密度の増大は、コレクタ空
乏層に注入される電子密度ncを増大させる。ncがコレ
クタ不純物濃度Ndより大きくなると、ベース中の正孔
がコレクタ側に押し出され、実効的なベース長が長くな
り、τb、τecの増大を招く。従って、fMAXは小さくな
り、tsは増大する。このことは、カーク効果(Kir
k Effect)として公知の現象である。
【0015】通常のエミッタトップ型トランジスタで
は、ABCがAEBと同じか若しくは大きい。従って、同じ
エミッタ電流密度で比較すると、通常のエミッタトップ
型トランジスタに比べコレクタトップ型トランジスタで
は、コレクタ中のncが大きくなり易く、カーク効果が
起こり易くなる。以上の理由により、コレクタトップ型
バイポーラトランジスタにおいては、エミッタ、ベース
中の電流密度が低い領域でカーク効果が現れ、上記の2
つの数式で予想されるほどの高速動作は得られない。
【0016】本発明の目的は、前記課題を解決したコレ
クタトップ型ヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造
方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係るコレクタトップ型ヘテロ接合バイポー
ラトランジスタの製造方法 砒化ガリウムをエミッタ
層、ゲルマニウムをベース層、ゲルマニウム若しくはシ
リコンとゲルマニウムの混晶をコレクタ層とするnpn
型コレクタトップ型ヘテロ接合バイポーラトランジスタ
の製造方法であって、 III族元素の斜めイオン注入に
より、エミッタ/ベース接合面積っをベース/コレクタ
接合面積より小さくするものである。
【0018】
【0019】
【作用】本発明によれば、高速動作が予測されるコレク
タトップ型トランジスタにおいて、エミッタ/ベース間
接合面積を、微細加工技術を利用して規定できるベース
/コレクタ接合面積に比べさらに微細化できる。よっ
て、コレクタ層中の電流密度をエミッタ層、ベース層中
の電流密度に比べ小さくできるため、コレクタトップ構
造をとりながら、カーク効果がおこるエミッタ電流密度
を大きくでき、高速動作が可能なトランジスタが得られ
る。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図により説明する。
図1は、本発明によるコレクタトップ型トランジスタを
示す模式断面図、図4は同平面図である。図1におい
て、本発明に係るコレクタトップ型ヘテロ接合バイポー
ラトランジスタ(HBT)は、エミッタ層5をn型砒化
ガリウム、ベース層6をp型ゲルマニウム、コレクタ層
9をn型ゲルマニウム(若しくはp型のシリコンとゲル
マニウムの混晶)から構成したものであり、エミッタ/
ベース接合面積をベース/コレクタ接合面積より小さく
したものである。また、図中、1はエミッタ電極、2は
n(プラス)−GaAs基板、3はn(プラス)−Ga
Asバッファ層、4は半絶縁化GaAs層、6はp(プ
ラス)−Ge外部ベース層、8はベース電極、10はコ
レクタ電極である。
【0021】本発明によれば、図5に示すように、(1
00)基板上に(010)方向にコレクタストライプ幅
2μm、(001)方向にコレクタストライプ長5μm
とし、Bのイオンを(100)方向から(010)方向
に±45°傾けた2方向から注入した。
【0022】イオン注入以外の製作工程は図2にあげた
従来例と同様である。n−Geコレクタ層の厚さは50
00オングストローム、p−Geベース層は2000オ
ングストロームとした。Bの斜めイオン注入によりABC
は1μm×5μm、AEBは0.6μm×5μmとなり、
BCに比べAEBを3/5にすることができる。尚、B以
外のIII族元素を用いてもよい。
【0023】
【発明の効果】本発明によるコレクタトップ型HBT及
びその製造方法によれば、CBCが小さく、さらにカーク
効果が起きるエミッタ電流密度が大きいコレクタトップ
型HBTが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるコレクタトップ型トランジスタを
示す断面構造図である。
【図2】従来例によるコレクタトップ型トランジスタを
示す断面構造図である。
【図3】従来例によるコレクタトップ型トランジスタの
製作手順を示す図である。
【図4】本発明によるコレクタトップ型トランジスタを
示す平面図である。
【図5】本発明によるコレクタトップ型トランジスタの
イオン注入プロセスを示す模式図である。
【符号の説明】
1 エミッタ電極 2 n(プラス)−GaAs基板 3 n(プラス)−GaAsバッファ層 4 半絶縁化GaAs層 5 n−GaAsエミッタ層 6 p(プラス)−Ge外部ベース層 7 p−Geベース層 8 ベース電極 9 n−Geコレクタ層 10 コレクタ電極

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 砒化ガリウムをエミッタ層、ゲルマニウ
    ムをベース層、ゲルマニウム若しくはシリコンとゲルマ
    ニウムの混晶をコレクタ層とするnpn型コレクタトッ
    プ型ヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法であ
    って、 III族元素の斜めイオン注入により、エミッタ/ベー
    ス接合面積をベース/コレクタ接合面積より小さくする
    ことを特徴とするコレクタトップ型ヘテロ接合バイポー
    ラトランジスタの製造方法。
JP3050703A 1991-02-22 1991-02-22 コレクタトップ型ヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法 Expired - Lifetime JP2770583B2 (ja)

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