JP2770543B2 - 磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ディスク装置

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JP2770543B2
JP2770543B2 JP7131190A JP7131190A JP2770543B2 JP 2770543 B2 JP2770543 B2 JP 2770543B2 JP 7131190 A JP7131190 A JP 7131190A JP 7131190 A JP7131190 A JP 7131190A JP 2770543 B2 JP2770543 B2 JP 2770543B2
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隆是 佐藤
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Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 磁気ディスク円板又は磁気ヘッドアームが搭載される
ハウジングと、前記ハウジングが圧入又は焼嵌めされる
シャフトと、を有する磁気ディスク装置に関し、 サーマルオフトラックを減少させることを目的とし、 前記ハウジングと前記シャフトとの間に、その熱膨張
係数が前記ハウジングの熱膨張係数と前記シャフトの熱
膨張係数との中間に位置する部材を圧入又は焼嵌めして
構成する。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、磁気ディスク円板又は磁気ヘッドアームが
搭載されるハウジングと、前記ハウジングが圧入又は焼
嵌めされるシャフトと、を有する磁気ディスク装置に関
する。
近年、磁気ディスク装置は、高密度・大容量化の傾向
にあり、それに伴ないトラックピッチの高密度化・1ト
ラック当たりの容量が大きくなり、データヘッドとサー
ボヘッドとのずれ(オフトラック)の減少化が必要とさ
れている。
〔従来の技術〕 第3図は従来の磁気ディスク装置の構成を示す図であ
る。
図において、複数の磁気ディスク円板5がスペーサを
介してスピンドルハウジング3に保持されており、押え
部材を介してねじによりスピンドル4に固定されてい
る。このスピンドルハウジング3はベース1上にスピン
ドル軸受2a,2bにより回転可能に支持されているスピン
ドル4に圧入又は焼嵌めにより締結されている。スピン
ドル4はスピンドルモータ6により回動駆動される。
また、磁気ヘッド11は磁気ヘッドアーム12の上下にそ
れぞれ取付けられている。磁気ヘッドアーム12は磁気ヘ
ッドキャリッジ7のハウジング13に固定されている。ハ
ウジング13はキャリッジシャフト14に圧入又は焼嵌めに
より締結されておいる。磁気ヘッドキャリッジ7はボイ
スコイルモータ9により回転駆動される。キャリッジシ
ャフト14はベース1及びベース1に設けられたフランジ
15とに設けられた軸受8a,8bにより回転可能に保持され
ている。尚、蓋10は磁気ディスク5や磁気ヘッドキャリ
ッジ7を覆うものである。ここで、ハウジング13は、マ
グネシウムやアルミニウム等の材料が用いられ、キャリ
ッジシャフト14は、SUS416等の材料が用いられている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、前述したハウジング13の内径及びキャ
リッジシャフト14の外径を、真円となるように製造する
のは極めて困難であるため、ハウジング13とキャリッジ
シャフト14とを圧入又は焼嵌めした際に、キャリッジシ
ャフト14の軸方向に沿って均一な圧力で両者を嵌合わせ
ることができない。
従って、磁気ディスク装置内の温度上昇に伴なってハ
ウジング13やキャリッジシャフト14が熱膨張した際に、
両者の熱膨張係数に差があるために熱応力が発生する
が、この熱応力の大きさが前述した嵌合圧力分布の不均
一さに応じてキャリッジシャフト14の軸方向に沿ってば
らついてしまい、サーマルオフトラックが生じるという
問題があった。
本発明の目的は、前述した従来の問題に鑑み、サーマ
ルオフトラックの生じることのない磁気ディスク装置を
提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
そして、この目的は、本発明によれば、磁気ディスク
円板又は磁気ヘッドアームが搭載されるハウジングと、
前記ハウジングが圧入又は焼嵌めされるシャフトと、前
記ハウジングと前記シャフトとの間に、その熱膨張係数
が前記ハウジングの熱膨張係数と前記シャフトの熱膨張
係数との中間に位置する部材を圧入又は焼嵌めしたこ
と、を特徴とする磁気ディスク装置を提供することによ
り達成される。
〔作用〕
すなわち、本発明では、熱応力の大きさのばらつきが
ハウジングとシャフトとの間の嵌合圧力のばらつきに起
因していることに着目し、その熱膨張係数がハウジング
及びシャフトの熱膨張係数の中間に位置する部材を、ハ
ウジング及びシャフトとの間に圧入又は焼嵌めすること
で、中間部材とシャフトとの間及び中間部材とハウジン
グとの間の熱応力を小さくすると共に、熱応力が発生す
る箇所を異ならせることにより、シャフト全体での変位
量を均一化させ、サーマルオフトラックを防止したもの
である。
〔実施例〕
以下、本発明に係る磁気ディスク装置の実施例を図面
を用いて説明する。
第1図は一実施例の説明図であり、図中、第3図と同
一部分には、同一番号を付しその説明を省略する他、20
は中間部材であり、例えば、熱膨張係数が17×10-6のSU
S303,SU304等の材料で構成されてなり、SUS416等の熱膨
張係数が11×10-6の材料で構成されるキャリッジシャフ
ト14に圧入又は焼嵌めされている。そして、アルミニウ
ムやマグネシウム合金等の熱膨張係数が24×10-6のハウ
ジング13がこの中間部材20に対して圧入又は焼嵌めされ
ている。
このように構成することにより、磁気ディスク装置内
部の温度上昇により発生する熱応力は、キャリッジシャ
フト14の軸方向に沿って分散させることが可能となる。
例えば、キャリッジシャフト14の軸方向の中心付近にサ
ーボヘッドを配置し、それ以外をデータヘッドした磁気
ディスク装置で実験した結果、サーマルオフトラックを
大幅に減少させることが可能となった。
また、この中間部材20は、第2図に示されるように、
中間部材20a,20b等のように、多層に形成しても良い。
この場合、中間部材20aの熱膨張係数を15×10-6とす
る一方、中間部材20bの熱膨張係数を20×10-6とすれば
良い。
このような熱膨張係数を有する部材は、例えばSiの含
有量を変化させることで、熱膨張係数を14〜23×10-6
範囲で調整することができる急冷アルミニウム粉末合金
を使用することができる。
尚、前述した実施例においては、磁気ヘッドアームが
固定されるハウジングをキャリッジシャフトに対して圧
入又は焼嵌めする場合について説明したが、本発明はこ
れに限定されるものでなく、例えば、磁気ディスク円板
を保持するスピンドルハウジングを圧入又は焼嵌めする
スピンドル軸を用いる磁気ディスク円板の回転機構にも
適用することが可能である。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、ハウジングと
シャフトとの間に、その熱膨張係数がハウジング及びシ
ャフトの熱膨張係数の中間に位置する部材を介在させた
めので、磁気ディスク装置内の温度上昇に伴う熱応力の
大きさのばらつきをシャフトの軸方向に沿って小さくす
ることが可能となり、サーマルオフトラックを減少させ
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は一実施例の説明図、 第2図は他の実施例の説明図、 第3図は従来の磁気ディスク装置の構成を示す図であ
る。 図において、13はハウジング、14はキャリッジシャフ
ト、20は中間部材である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ディスク円板又は磁気ヘッドアームが
    搭載されるハウジングと、 前記ハウジングが圧入又は焼嵌めされるシャフトと、 前記ハウジングと前記シャフトとの間に、その熱膨張係
    数が前記ハウジングの熱膨張係数と前記シャフトの熱膨
    張係数との中間に位置する部材を圧入又は焼嵌めしたこ
    と、 を特徴とする磁気ディスク装置。
JP7131190A 1990-03-20 1990-03-20 磁気ディスク装置 Expired - Lifetime JP2770543B2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2605583B2 (ja) * 1993-05-27 1997-04-30 日本電気株式会社 磁気ディスク装置用磁気ヘッド位置決め機構
JP2972497B2 (ja) * 1993-09-02 1999-11-08 日本電気株式会社 磁気ディスク装置の磁気ヘッド位置決め機構
WO1996029521A1 (fr) * 1995-03-17 1996-09-26 Hitachi, Ltd. Ensemble support, moteur rotatif et actionneur dotes dudit ensemble et dispositif a disque magnetique

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