JPH0554574A

JPH0554574A - 磁気デイスク装置

Info

Publication number: JPH0554574A
Application number: JP23543491A
Authority: JP
Inventors: Masahiko Kawada; 雅彦川田
Original assignee: NEC Corp
Current assignee: NEC Corp
Priority date: 1991-08-22
Filing date: 1991-08-22
Publication date: 1993-03-05

Abstract

(57)【要約】【目的】サーボヘッドとデータヘッドとの位置関係の
変化によって生ずるサーマルオフトラック現象による、
データの読み出しエラーの発生を防止すること。【構成】同軸上に装備された複数枚の磁気ディスク
（図示せず）と、これらの各磁気ディスクの両面に対応
して装備された複数の磁気ヘッド２と、この各磁気ヘッ
ド２を支持する各アーム１ａとこの各アーム１ａを支持
するアームブロック１と、このアームブロック１を支持
するハウジングとを備え、このハウジングをその回転中
心軸に沿った両端で回転自在に支持する軸受４を有して
いる。そして、上記ハウジング３を、上記各軸受４部分
の回転外周部分４Ａにおける少なくとも複数箇所にて分
割支持している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク装置に係
り、とくに、同軸上に複数の磁気ディスクを装備して成
る磁気ディスク装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】この種の従来例における磁気ディスク装
置は、図３に示すように中心軸１５に各軸受１４を介し
て回動自在に支持されたハウジング１３と、このハウジ
ング１３にアームブロック１１及びアーム１１ａを介し
て支持された複数の磁気ヘッド１２とにより構成されて
いる。そして、上記ハウジング１３を回動駆動すること
により上記複数の磁気ヘッド１２を当該複数の磁気ヘッ
ド１２に対応する複数枚の磁気ディスク（図示せず）の
半径方向に移送するようになっている。

【０００３】これを更に詳述すると、上記中心軸１５
は、その下端及び上端それぞれが下部基板１８ｂ及び上
部基板１８ａに固定されている。また、中心軸１５の上
下（図３に示す上下）には、軸受１４がそれぞれ内輪１
４Ａを上記中心軸１５に接触する状態で装着されてい
る。これらの軸受１４の外輪１４Ｂには、ハウジング１
３の内周１３Ａが装着されている。

【０００４】そして、このハウジング１３の一方側（図
３における左側）には、先端に複数の磁気ヘッド１２を
保持したアーム１１ａを有するアームブロック１１が搭
載されている。

【０００５】また、ハウジング１３の他方側（図３にお
ける右側）には、コイル１６が固着されており、上記し
たアーム１１ａとコイル１６とが、ハウジング１３を介
して一体となって回動運動するようになっている。

【０００６】コイル１６は、このコイル１６を僅かな隙
間を残して挟み込む形状を有する磁気回路１７に挟まれ
ている。この磁気回路１７は、前に述べた下部基板１８
ｂ及び上部基板１８ａそれぞれに固着支持されている。

【０００７】ここで、磁気ディスク装置の記憶容量を増
大させるために、記録密度を向上させるには、磁気ディ
スクに対する磁気ヘッドの位置決め精度を向上させる必
要がある。

【０００８】現在の磁気ディスク装置における位置決め
機構は、位置の検出機能を有する磁気ヘッド（サーボヘ
ッド）設け、このサーボヘッドによって特定の磁気ディ
スク（サーボディスク）に予め記録しておいた位置決め
情報を読み出し、この位置決め情報を、ボイスコイルモ
ータ制御回路に送り、このボイスコイルモータ制御回路
によってボイスコイルモータのコイルに通電しコイルと
磁気回路の間で力を生じさせ、その力でコイルと一体と
なっているハウジングに回転運動を与え、この回転運動
によってアームの先端に支持される磁気ヘッドの位置決
め動作を行なっている。

【０００９】従って、データ情報の書き込みや読み出し
を行なう磁気ヘッド（データヘッド）と上述のサーボヘ
ッドとの間の相対的な変位は、本来追従すべきトラック
に対する変位量すなわちオフトラック量となる。このオ
フトラック量が小さい程磁気ヘッドの位置決め精度が高
いことになる。

【００１０】しかしながら、実際の磁気ディスク装置に
おいは、種々の要因によって許容限度を超えるオフトラ
ック量となる場合がある。このようなオフトラックの中
で、磁気ディスク装置の温度上昇または環境温度の変化
によって惹起させるオフトラックは、サーマルオフトラ
ックと呼ばれ、磁気ディスク装置を構成する機構部品の
熱膨張係数の差によって生ずる。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来例では、
各軸受１４はその外輪１４Ｂとハウジング１３の内周１
３Ａの円筒面を密着する状態で上記ハウジング１３に支
持されている。また、このハウジング１３は主として、
アルミニウムで形成され、軸受１４は鉄系の合金で形成
されている。

【００１２】このため、ハウジング１３と軸受１４との
熱膨張係数に差が生じる。すなわち温度上昇によってハ
ウジング１３の均一な膨張が軸受１４に阻害され、ハウ
ジングに支持されたアームブロック１１が変形してしま
う。このことから、アームブロック１１に搭載されアー
ム１１ａに支持されたサーボヘッドとデータヘッドとの
位置関係が変化して、サーマルオフトラックを引き起こ
し、データの読み出しエラーが発生するという不都合が
あった。

【００１３】

【目的】本発明の目的は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、特に、ハウジングにおける不均等な熱膨張を
防止し、これにより、サーボヘッドとデータヘッドとの
位置関係の変化によって生ずるサーマルオフトラック現
象によるデータの読み出しエラーの発生の防止を図った
磁気ディスク装置を提供することを、その目的とする。

【００１４】

【課題を解決するための手段】本発明では、同軸上に装
備された複数枚の磁気ディスクと、これらの各磁気ディ
スクの両面に対応して装備された複数の磁気ヘッドと、
この各磁気ヘッドをアームおよびアームブロックと、こ
のアームブロックを支持するハウジングと、このハウジ
ングをその回転中心軸に沿った両端で回転自在に支持す
る軸受とを備えている。そして、ハウジングを、各軸受
部分の回転外周部分における少なくとも複数箇所にて分
割支持する等の構成をとっている。これにより、前に述
べた目的を達成しようとしている。

【００１５】

【作用】温度上昇によってハウジングが熱膨張する際
に、各軸受によってその膨張が拘束されても、ハウジン
グを上記各軸受部分の回転面内における複数箇所にて分
割支持することによってできるハウジングと各軸受との
隙間に、上記熱膨張を逃がすことができる。このため熱
膨張によってハウジングが不均一に変形しない。

【００１６】

【実施例】以下本発明の一実施例を、図１ないし図２に
基づいて説明する。

【００１７】図１は、本発明に係る磁気ディスク装置１
０の一部省略した断面図を示す。この図１に示す磁気デ
ィスク装置１０は、同軸上に装備された複数枚の磁気デ
ィスク（図示せず）と、これらの各磁気ディスクの両面
に対応して装備された複数の磁気ヘッド２と、この各磁
気ヘッド２を支持する各アーム１ａとこの各アーム１ａ
を支持するアームブロック１と、このアームブロック１
を支持するハウジングとを備え、このハウジングをその
回転中心軸に沿った両端で回転自在に支持する軸受４を
有している。そして、上記ハウジング３を、上記各軸受
４部分の回転外周部分４Ａにおける少なくとも複数箇所
にて分割支持している。また、上記アームブロック１
が、当該アームブロック１を支持するハウジング３に一
体的に形成されている。

【００１８】これを更に詳述すると、各磁気ヘッド２
は、アームブロック１の有する複数個のアームの先端に
固着して支持されている。上記アームブロック１は、ハ
ウジング３に支持されている。

【００１９】ハウジング３の内周３Ａには、当該ハウジ
ング３を各軸受４の回転面内（外輪）４Ｂ内における少
なくとも複数箇所にて分割支持する突部３Ｂがそれぞれ
三つ形成されている。そして、これらの突部３Ｂによ
り、各軸受４の回転外周部分４Ｂにハウジング３の内周
３Ａが支持されている。また、各軸受４の内輪４Ａは、
中心軸５の外周部に回転自在に支持されている。

【００２０】更に、ハウジング３のアームブロック１の
反対側には、磁気回路７の中に設置されたコイル６が装
着されている。

【００２１】中心軸５及び磁気回路７は、上部基板８ａ
及び下部基板８ｂによってそれぞれの上部及び下部が支
持されている。

【００２２】このため、コイル６とアームブロック１と
は一体的に回動し、各磁気ヘッド２は中心軸５を中心と
して図示しない同軸上に装備された複数枚の磁気ディス
クの半径方向に回動するようになっている。

【００２３】次に、図２は、本発明の磁気ディスク装置
１０におけるハウジング３の軸受４支持部分を中心軸５
の軸方向よりみた図である。この図２において、ハウジ
ング３の内周３Ａは上記各突部３Ｂを残した状態で半弧
形状の隙間部３ｂ，３ｃ，３ｄが削り取られた状態で形
成されている。このため、各軸受４は、上記突部３Ｂに
より三点でハウジング３と接して支持されていることに
なる。

【００２４】以上説明したように、本実施例にとると、
ハウジング３を各軸受４部分の回転外周部分４Ｂにおけ
る少なくとも複数箇所にて分割支持し、各軸受４を複数
個の接触面積の小さい点で支持たことから、主として、
アルミニウムで形成されているハウジング３は、温度上
昇によって熱膨張する際に、主として鉄系の材料で形成
されている各軸受４によってその動きを拘束されても、
ハウジング３と各軸受４の隙間となる半弧形状部３ｂ，
３ｃ，３ｄへ熱膨張が逃げることができる。このため、
ハウジング３の不均一な変形による歪みが支持している
アームブロック１に伝わって各磁気ヘッド２（サーボヘ
ッドとデータヘッド）の位置関係がずれる状態を防止
し、サーマルオフトラック現象によるデータの読み出し
エラーの発生を防止することができる。

【００２５】また、本実施例において、ハウジング３の
各軸受４に接する突部３Ｂは三つ形成されているが、必
ずしもこの三つに限定する必要はない。

【００２６】更に、アームブロック１と、このアームブ
ロック１を支持するハウジング３とを一体的に形成して
も同一の効果を得ることができる。

【００２７】

【発明の効果】本発明では、以上説明したように構成さ
れ機能するので、これによると、ハウジングを各軸受部
分の回転外周部分における少なくとも複数箇所にて分割
支持したことから、ハウジングは、温度上昇によって熱
膨張する際に、各軸受によってその動きを拘束されて
も、ハウジングと各軸受との分割支持によってできた隙
間に熱膨張が逃げることができる。このため、ハウジン
グ３の不均一な変形が支持しているアームブロックに伝
わって各磁気ヘッドの位置関係がずれる状態を防止し、
サーマルオフトラック現象によるデータの読み出しエラ
ーの発生を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例を説明する一部省略した断面図であ
る。

【図２】本実施例の磁気ディスク装置におけるハウジン
グの軸受支持部分を、中心軸の軸方向よりみた図であ
る。

【図３】従来例を説明する図である。

【符号の説明】

１アームブロック２複数の磁気ヘッド３ハウジング３Ｂ複数箇所にて分割支持する突部４軸受１０磁気ディスク装置

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】同軸上に装備された複数枚の磁気ディス
クと、これらの各磁気ディスクの両面に対応して装備さ
れた複数の磁気ヘッドと、この各磁気ヘッドをアームお
よびアームブロックと、このアームブロックを支持する
ハウジングと、このハウジングをその回転中心軸に沿っ
た両端で回転自在に支持する軸受とを備えた磁気ディス
ク装置において、前記ハウジングを、前記各軸受部分の
回転外周部分における少なくとも複数箇所にて分割支持
したことを特徴とする磁気ディスク装置。
【請求項２】前記アームブロックが、当該アームブロ
ックを支持するハウジングに一体的に形成されているこ
とを特徴とする磁気ディスク装置。