JP2770438B2 - 鉛蓄電池用隔離板の製造方法 - Google Patents

鉛蓄電池用隔離板の製造方法

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JP2770438B2 JP1177401A JP17740189A JP2770438B2 JP 2770438 B2 JP2770438 B2 JP 2770438B2 JP 1177401 A JP1177401 A JP 1177401A JP 17740189 A JP17740189 A JP 17740189A JP 2770438 B2 JP2770438 B2 JP 2770438B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は鉛蓄電池用隔離板の製造方法に関するもの
で、特に酸素サイクルを利用した密閉形鉛蓄電池に好適
な隔離板の製造方法を提供するものである。
従来の技術 充電末期に正極板より発生する酸素ガスを負極板で再
結合させる、いわゆる酸素サイクルを利用した密閉形鉛
蓄電池では、電解液を非流動化すると共に、隔離板を通
してO2ガスの移動の容易な構造であることが必要であ
り、従来技術では正・負極板間にシリカゲルを充填した
ゲル式および極細のガラス繊維製隔離板を適用したリテ
ーナ式の二種類がある。
発明が解決しようとする課題 しかし、従来のゲル式では液なしの状態で組立てた電
池の注液口のゾル状の電解液を注入して内部でゲル化さ
せる製法なので、シリカ濃度は10Wt%以下の低粘度の状
態でないと極板の隅々まで充填できない。また、電池で
の使用中には過充電や振動などの影響を受けてゲルが崩
壊し、電解液が離漿して密閉反応効率が低下してくる等
の問題があった。
また、リテーナ式では極細のガラス繊維を使用してい
るため、高価であることは勿論、隔離板は電池に組込ま
れた状態で電解液を吸収すると反発力が低下するため
に、エレメントの圧迫力が低下して電池性能が損なわれ
る。また、密閉反応が起って負極板が酸素ガスを吸収す
ると、電池内が負圧になって、電槽が変形するのでエレ
メントに圧迫力が加わり、隔離板内から電解液が絞り出
されて漏液したり、密閉反応効率が低下したりする。ま
た、著しい場合には電槽が破損する等の問題が生じる。
課題を解決するための手段 本発明は、これら従来の密閉形鉛蓄電池の有していた
問題を改善した隔離板の製造方法を提供するものであ
る。
本発明に係る隔離板の製造は、基本的には下記の3つ
の簡単な操作からなり シリカ(二酸化けい素)を主体とする無機粉末と少
量のバインダーを含む分散媒とを混練して調整した糊状
あるいはパテ状混合物を作製する。
目的とする形状に成形する。
分散媒を除去する。
本発明において、シリカを主体とした無機粉体の量が
少ない場合には、混合物は流動性の良いノリ状で、得ら
れた隔離板は多孔度が大きくて脆い。一方、無機粉体の
量が大きい場合には、混合物は流動性の乏しいパテ状
で、得られた隔離板は多孔度が小さく、堅いものになる
傾向がある。
本発明で隔離板の基材となるシリカを主体とする無機
粉体としては珪藻土やシリカ粉体等が、また、分散媒と
しては水,エタノール,メタノール,氷酢酸が好まし
く、バインダーとしてはデンプン,ゼラチン,カルボキ
シメチルセルロース(以下、CMCと称する),アクリル
酸もしくはメタクリル酸のメチルエステル,エチルエス
テルや、天然あるいは合成ゴム等があり、目的に応じて
それらの単独あるいは混合物を使用することもできる。
第1図は粒子径10〜40mμmのシリカ粉体をバインダ
ーとして平均重合度が120〜150のCMCを0.5〜2.0Wt%含
んだ水に分散させた混合物の状態図である。シリカ粉体
が約5Wt%以下の領域(A)では混合物はサラサラした
スラリー状であり、一方、シリカ粉体が約40Wt%以上の
領域(C)では混合物はカサカサした砂状なので、それ
らを隔離板の形に成形することは難しい。シリカ粉体の
比率が10〜30Wt%の領域(B)ではノリ状あるいはパテ
状を呈し、それらは成形が容易で得られた隔離板は外観
が良好で、取扱が容易であると共に、多孔度,保液性、
電気抵抗等、従来の極細のガラス繊維製隔離板と遜色の
無いものである。
実施例 以下、本発明の実施例について詳細を説明する。
[実施例1] 粒子径10〜40mμm程度のシリカ粉体(シオノギ製薬
(株)製カープレックス♯80)20Wt%を、バインダーと
して平均重合度が120〜150のCMC(第一工業製薬(株)
製セロゲン7A)を1.0Wt%含んだ水に分散させた混合物
をガラス板の上に流延して100×100×2(mm)に成形し
た後、約110℃で2日間乾燥して水分を除去し、目的を
得た。作製された隔離板の外観は均一で、固くて少し脆
いものであった。
[実施例2] 長さ13mm程度に切断した直径19μmのガラス単繊維を
1Wt%分散させた以外、実施例1と同様の操作を行って
目的物を得た。
得られた隔離板は実施例1のものと比較すると、弾力
性がよりしっかりしていて、取扱が容易であった。
[実施例3] 粒子径10〜40mμm程度のシリカ粉体15Wt%をバイン
ダーとして平均重合度が120〜150のCMCを0.5Wt%含んだ
水に分散させた比較的流動性の大きい混合物を直径19μ
mのガラス繊維で出来たマットに含浸、塗着などで保持
させた後、約110℃で2日間乾燥して水分を除去し、目
的物を得た。得られた隔離板は極めて堅固で機械的強度
に優れたものであった。
[実施例4] 直径約13μmのガラス繊維でできた抄紙法によるマッ
トに、実施例3と同様の操作で隔離板を製作した。
上記実施例1〜4および、参考例として直径0.7μm
のガラス繊維を主体とする従来のリテーナ式密閉型鉛蓄
電池用隔離板の多孔度、電気抵抗および、これらの隔離
版を比重1.300の硫酸水溶液中で20Kg・f/dm2の圧力を加
えた時の隔離板厚みの変化率を第1表に示す。
本発明の隔離板はシリカ粉末を主体とするもので50Wt
%以上のシリカを有しており、多孔度が高く、保液性が
良好で、電気抵抗が低い。そして堅固であり、吸液して
も変形が極めて小さい。
本発明による隔離板としての特性を一層改良する目的
で、従来より種々適用されている補強材例えば、ガラス
繊維,セルロース,ポリエステル繊維,ポリアクリル系
繊維,ポリプロピレンやポリオレフィン系繊維などの添
加や、織布、不織布などを隔離板の成形前あるいは成形
時に併用することにより、それらのものを内含させた電
池用隔離板を作製することは容易である。電池用隔離板
の片面あるいは両面にリブを配することが望ましいな
ら、使用する成形型の形状を工夫することにより自在に
所望の形状を有する隔離板を作製することは容易であ
る。
発明の効果 本発明の隔離板は、製造工程が簡単で、しかも得られ
た隔離板の特性は従来の極細のガラス繊維製隔離板では
得られない優れた特性を有するもので、多孔度が高く、
保液性が良好で、電気抵抗が低く、しかも吸液しても変
形が極めて小さいもので、その工業的価値は極めて大き
い。
【図面の簡単な説明】
第1図はシリカ粉体とバインダーの添加量を変えたとき
の状態変化を示す図である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリカを主体とする無機粉末と少量のバイ
    ンダーを含む分散媒とを混練して調整した糊状あるいは
    パテ状物を所望の形状に成形した後、分散媒を除去する
    ことを特徴とする鉛蓄電池用隔離板の製造方法。
  2. 【請求項2】のり状あるいはパテ状物をガラス繊維でで
    きたマットに保持させるとともに所望の形状に成形した
    後、分散媒を除去することを特徴とする請求項1記載の
    鉛蓄電池用隔離板の製造方法。
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