JP2769948B2 - 液晶パネルユニットの製造方法 - Google Patents
液晶パネルユニットの製造方法Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は液晶パネルユニットの製
造方法、特に液晶パネルと固定板との位置出し方法に関
する。
造方法、特に液晶パネルと固定板との位置出し方法に関
する。
【０００２】
【従来の技術】従来、液晶表示装置の製造工程におい
て、液晶パネルと固定板間での位置出しは、図３及び図
４に示されるようなものであった。図３はＸ，Ｙ方向の
位置合わせの様子を概略的に示した図であり、液晶パネ
ル１を固定板２上に設けられている位置決めピン３，
３’に押し当てて行っていた。
て、液晶パネルと固定板間での位置出しは、図３及び図
４に示されるようなものであった。図３はＸ，Ｙ方向の
位置合わせの様子を概略的に示した図であり、液晶パネ
ル１を固定板２上に設けられている位置決めピン３，
３’に押し当てて行っていた。
【０００３】また、図４はＺ方向の位置合わせの様子を
概略的に示した図であり、液晶パネル１と固定板２間を
接着剤５にて固定する際に、正確なＺ方向の位置出しを
行うために、液晶パネル１と固定板２との間にＺ方向位
置出し部材４を設置させ、接着剤５が乾燥硬化後取り外
していた。
概略的に示した図であり、液晶パネル１と固定板２間を
接着剤５にて固定する際に、正確なＺ方向の位置出しを
行うために、液晶パネル１と固定板２との間にＺ方向位
置出し部材４を設置させ、接着剤５が乾燥硬化後取り外
していた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では次のような問題があった。
来例では次のような問題があった。
【０００５】
【０００６】（１）Ｚ方向位置出し部材４は、液晶パネ
ル一枚につき最小４枚、固定板２の所定の位置に配設し
なくてはならず、工数自体が多いのみならず、その作業
は煩雑であり、このことが液晶表示装置の製造の自動化
を困難にしている。
ル一枚につき最小４枚、固定板２の所定の位置に配設し
なくてはならず、工数自体が多いのみならず、その作業
は煩雑であり、このことが液晶表示装置の製造の自動化
を困難にしている。
【０００７】（２）液晶パネル１を固定するための接着
剤５を固定板２に塗布した後に、Ｚ方向位置出し部材４
を固定板２に搭載するため、その後の液晶パネル１の固
定作業前に接着剤５の表面が初期硬化を起こし、液晶パ
ネル１との十分な接着強度が得られない場合がある。
剤５を固定板２に塗布した後に、Ｚ方向位置出し部材４
を固定板２に搭載するため、その後の液晶パネル１の固
定作業前に接着剤５の表面が初期硬化を起こし、液晶パ
ネル１との十分な接着強度が得られない場合がある。
【０００８】（３）Ｚ方向位置出し部材４を固定板２上
に配設する際にＺ方向位置出し部材４が接着剤５と接し
てしまうと、接着剤５が乾燥硬化後、Ｚ方向位置出し部
材４を取りはずせなくなる可能性が有る。このため、接
着剤５の塗布作業とＺ方向位置出し部材４の配設作業に
おける、これらの位置出しを注意深く行う必要があり、
作業自体が非常に困難である。
に配設する際にＺ方向位置出し部材４が接着剤５と接し
てしまうと、接着剤５が乾燥硬化後、Ｚ方向位置出し部
材４を取りはずせなくなる可能性が有る。このため、接
着剤５の塗布作業とＺ方向位置出し部材４の配設作業に
おける、これらの位置出しを注意深く行う必要があり、
作業自体が非常に困難である。
【０００９】本発明の目的は、上記従来技術の問題点に
鑑み、作業工数を減らすと共に作業を簡素化し、自動化
が可能な液晶パネルユニットの製造方法を提供すること
にある。
鑑み、作業工数を減らすと共に作業を簡素化し、自動化
が可能な液晶パネルユニットの製造方法を提供すること
にある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記目的は以下の本発明
により達成される。
により達成される。
【００１１】即ち、本発明は、少なくとも液晶パネルと
該液晶パネルを固定するための固定板よりなる液晶パネ
ルユニットの製造方法において、固定板の上面から液晶
パネルの下面までの高さを一定に規定するための複数の
高さ規制用ピンが一体化されている固定板に、接着剤を
用いて液晶パネルを固定し、該液晶パネルと該固定板間
の接着剤が硬化した後に該高さ規制用ピンを除去するこ
とを特徴とする液晶パネルユニットの製造方法にある。
上記本発明の製造方法において、液晶パネルを固定板に
固定する際の位置出しは、例えば、液晶パネルと固定板
のいずれか一方を、その面内方向（Ｘ，Ｙ方向）で移
動，回転し面内方向の位置合わせをした後に、面内垂直
方向（Ｚ方向）に移動し、上記高さ規制用ピンにより固
定板の上面から液晶パネルの下面までの高さを規定して
行うことができる。。
該液晶パネルを固定するための固定板よりなる液晶パネ
ルユニットの製造方法において、固定板の上面から液晶
パネルの下面までの高さを一定に規定するための複数の
高さ規制用ピンが一体化されている固定板に、接着剤を
用いて液晶パネルを固定し、該液晶パネルと該固定板間
の接着剤が硬化した後に該高さ規制用ピンを除去するこ
とを特徴とする液晶パネルユニットの製造方法にある。
上記本発明の製造方法において、液晶パネルを固定板に
固定する際の位置出しは、例えば、液晶パネルと固定板
のいずれか一方を、その面内方向（Ｘ，Ｙ方向）で移
動，回転し面内方向の位置合わせをした後に、面内垂直
方向（Ｚ方向）に移動し、上記高さ規制用ピンにより固
定板の上面から液晶パネルの下面までの高さを規定して
行うことができる。。
【００１２】上記のように本発明において用いる固定板
には、予め、固定板の上面から液晶パネルの下面までの
高さを一定に規定するための高さ規制用ピンが一体化さ
れている。このような固定板は、例えば樹脂の一体成形
品で構成することができる。また、高さ規制用ピンの形
状は特に限定するものではないが、例えば円柱等の単純
なものが好ましい。
には、予め、固定板の上面から液晶パネルの下面までの
高さを一定に規定するための高さ規制用ピンが一体化さ
れている。このような固定板は、例えば樹脂の一体成形
品で構成することができる。また、高さ規制用ピンの形
状は特に限定するものではないが、例えば円柱等の単純
なものが好ましい。
【００１３】また、液晶パネルと固定板間の接着剤が硬
化した後に高さ規制用ピンを除去する理由は、振動，衝
撃等によって液晶パネルの配向規制力が劣化するのを防
ぐためである。
化した後に高さ規制用ピンを除去する理由は、振動，衝
撃等によって液晶パネルの配向規制力が劣化するのを防
ぐためである。
【００１４】従って、本発明において用いられる接着剤
はこれらの振動，衝撃等を吸収するために、例えばシリ
コン系，ゴム系等の弾性を有する樹脂が好ましい。
はこれらの振動，衝撃等を吸収するために、例えばシリ
コン系，ゴム系等の弾性を有する樹脂が好ましい。
【００１５】また、高さ規制用ピンの除去方法として
は、ニッパー等の機械的切断方法では切断時に高さ規制
用ピンが持ち上がり液晶パネルや接着剤にダメージを与
えてしまう為、ヒーターカッター等による熱溶断や超音
波カッターによる超音波切断が好ましい。
は、ニッパー等の機械的切断方法では切断時に高さ規制
用ピンが持ち上がり液晶パネルや接着剤にダメージを与
えてしまう為、ヒーターカッター等による熱溶断や超音
波カッターによる超音波切断が好ましい。
【００１６】また、高さ規制用ピンを熱溶断により除去
する場合には、固定板はＡＢＳ，ポリカーボネート等の
熱可塑性樹脂が好ましい。
する場合には、固定板はＡＢＳ，ポリカーボネート等の
熱可塑性樹脂が好ましい。
【００１７】
【実施例】次に、本発明を実施例を用いて詳細に説明す
る。
る。
【００１８】図１は本発明に係る液晶パネルと固定板と
の位置合わせ及び接着工程で用いた装置の概略構成図で
あり、図２はＺ方向の位置合わせの様子を概略的に示し
た図である。
の位置合わせ及び接着工程で用いた装置の概略構成図で
あり、図２はＺ方向の位置合わせの様子を概略的に示し
た図である。
【００１９】図１において、１は液晶パネル、２は液晶
パネル１を固定させる固定板、３，３’は固定板２上に
設けられている位置決めピン、６は固定板２上に設けら
れている高さ規制用ピン、７は液晶パネル１を搭載しＸ
−Ｙ方向に移動可能で且つ位置決めピン３を中心にＸ−
Ｙ面内で回転移動が可能な治具であり、８は治具７に設
けられたスライドバーである。スライドバー８はＸ方向
にスライドすることにより液晶パネル１をＺ方向に移動
させることができる。
パネル１を固定させる固定板、３，３’は固定板２上に
設けられている位置決めピン、６は固定板２上に設けら
れている高さ規制用ピン、７は液晶パネル１を搭載しＸ
−Ｙ方向に移動可能で且つ位置決めピン３を中心にＸ−
Ｙ面内で回転移動が可能な治具であり、８は治具７に設
けられたスライドバーである。スライドバー８はＸ方向
にスライドすることにより液晶パネル１をＺ方向に移動
させることができる。
【００２０】また、９はこれらを搭載しているステージ
である。
である。
【００２１】以下に位置合わせ及び接着工程を述べる。 （１）接着剤５が塗布されている固定板２をステージ９
上に置く。 （２）液晶パネル１を搭載した治具７を仮置きする。 （３）治具７をＸ−Ｙ方向に移動させ、固定板２の位置
決めピン３に液晶パネル１を接触させる。 （４）位置決めピン３を中心に治具７をＸ−Ｙ面内で回
転させ、固定板２の位置決めピン３’に液晶パネル１を
接触させて、液晶パネル１と固定板２との面内方向の位
置出しを行う。 （５）治具７に設けられているスライドバー８をＸ方向
へ移動させ、液晶パネル１を固定板２の高さ規制用ピン
６上に搭載させる。 （６）接着剤５が硬化後にヒーターカッター或いは超音
波カッター等で高さ規制用ピン６を除去する。
上に置く。 （２）液晶パネル１を搭載した治具７を仮置きする。 （３）治具７をＸ−Ｙ方向に移動させ、固定板２の位置
決めピン３に液晶パネル１を接触させる。 （４）位置決めピン３を中心に治具７をＸ−Ｙ面内で回
転させ、固定板２の位置決めピン３’に液晶パネル１を
接触させて、液晶パネル１と固定板２との面内方向の位
置出しを行う。 （５）治具７に設けられているスライドバー８をＸ方向
へ移動させ、液晶パネル１を固定板２の高さ規制用ピン
６上に搭載させる。 （６）接着剤５が硬化後にヒーターカッター或いは超音
波カッター等で高さ規制用ピン６を除去する。
【００２２】以上のようにして、液晶パネルユニットが
製造される。
製造される。
【００２３】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば以
下の効果を有する。
下の効果を有する。
【００２４】（１）固定板にあらかじめ一体形成された
高さ規制用ピンを用いて、液晶パネルのＺ方向の位置出
し、すなわち固定板の上面から液晶パネルの下面までの
高さ規定を行うことにより、従来のようにＺ方向位置出
し部材を液晶パネルと固定板との間に挟む必要が無く、
作業工数が減ると共に、接着剤の塗布工程とＺ方向位置
出し部材の配設工程における、煩雑な位置出し作業を必
要としないため、自動化が容易である。
高さ規制用ピンを用いて、液晶パネルのＺ方向の位置出
し、すなわち固定板の上面から液晶パネルの下面までの
高さ規定を行うことにより、従来のようにＺ方向位置出
し部材を液晶パネルと固定板との間に挟む必要が無く、
作業工数が減ると共に、接着剤の塗布工程とＺ方向位置
出し部材の配設工程における、煩雑な位置出し作業を必
要としないため、自動化が容易である。
【００２５】（２）固定板に接着剤塗布後のＺ方向位置
出し部材の配設工程が省略されるため、接着剤塗布直後
に液晶パネルの接着を行うことができ、従来のような接
着剤の初期硬化による接着不良が生じることが無く、十
分な接着強度が得られる。
出し部材の配設工程が省略されるため、接着剤塗布直後
に液晶パネルの接着を行うことができ、従来のような接
着剤の初期硬化による接着不良が生じることが無く、十
分な接着強度が得られる。
【図１】本発明に係る液晶パネルと固定板との位置合わ
せ及び接着工程を行う装置の一例を示す概略構成図であ
る。
せ及び接着工程を行う装置の一例を示す概略構成図であ
る。
【図２】本発明によるＺ方向の位置合わせの様子を概略
的に示した図である。
的に示した図である。
【図３】従来例のＸ−Ｙ方向の位置合わせの様子を概略
的に示した図である。
的に示した図である。
【図４】従来例のＺ方向の位置合わせの様子を概略的に
示した図である。
示した図である。
１ 液晶パネル ２ 固定板 ３，３’ 位置決めピン ４ Ｚ方向位置出し部材 ５ 接着剤 ６ 高さ規制用ピン ７ 治具 ８ スライドバー ９ ステージ
Claims (5)
- 【請求項１】 少なくとも液晶パネルと該液晶パネルを
固定するための固定板よりなる液晶パネルユニットの製
造方法において、固定板の上面から液晶パネルの下面までの高さを一定に
規定するための 複数の高さ規制用ピンが一体化されてい
る固定板に、接着剤を用いて液晶パネルを固定し、該液
晶パネルと該固定板間の接着剤が硬化した後に該高さ規
制用ピンを除去することを特徴とする液晶パネルユニッ
トの製造方法。 - 【請求項２】 液晶パネルを固定板に固定する際の位置
出しが、該液晶パネルと該固定板のいずれか一方を、そ
の面内方向で移動，回転し面内方向の位置合わせをした
後に、面内垂直方向に移動し高さ規制用ピンにより該固
定板の上面から該液晶パネルの下面までの高さを規定す
ることを特徴とする請求項１に記載の液晶パネルユニッ
トの製造方法。 - 【請求項３】 前記接着剤が弾性を有する樹脂であるこ
とを特徴とする請求項１又は２に記載の液晶パネルユニ
ットの製造方法。 - 【請求項４】 前記固定板が熱可塑性樹脂であることを
特徴とする請求項１〜３のいずれかに記載の液晶パネル
ユニットの製造方法。 - 【請求項５】 前記高さ規制用ピンを熱溶断或いは超音
波切断により除去することを特徴とする請求項１〜４の
いずれかに記載の液晶パネルユニットの製造方法。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4151256A JP2769948B2 (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | 液晶パネルユニットの製造方法 |
| US08/063,541 US5329391A (en) | 1992-05-20 | 1993-05-19 | Process for fixing liquid crystal panel to fixing plate using height regulating pins which are removed after curing adhesive |
| US08/228,274 US5587817A (en) | 1992-05-20 | 1994-04-15 | Liquid crystal panel unit having liquid crystal panel affixed to panel fixing using adhesive and height-regulating pins |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4151256A JP2769948B2 (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | 液晶パネルユニットの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05323299A JPH05323299A (ja) | 1993-12-07 |
| JP2769948B2 true JP2769948B2 (ja) | 1998-06-25 |
Family
ID=15514692
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4151256A Expired - Fee Related JP2769948B2 (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | 液晶パネルユニットの製造方法 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (2) | US5329391A (ja) |
| JP (1) | JP2769948B2 (ja) |
Families Citing this family (31)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US5721602A (en) * | 1995-10-11 | 1998-02-24 | International Business Machines Corporation | Mechanical packaging and thermal management of flat mirror arrays |
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| KR100322651B1 (ko) | 1999-03-13 | 2002-02-07 | 윤종용 | 디스플레이 유니트 및 그 디스플레이 유니트를 사용한 노트북 컴퓨터 |
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| KR100894739B1 (ko) * | 2007-11-02 | 2009-04-24 | 주식회사 에이디피엔지니어링 | 기판합착장치 |
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-
1992
- 1992-05-20 JP JP4151256A patent/JP2769948B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1993
- 1993-05-19 US US08/063,541 patent/US5329391A/en not_active Expired - Fee Related
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1994
- 1994-04-15 US US08/228,274 patent/US5587817A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5587817A (en) | 1996-12-24 |
| US5329391A (en) | 1994-07-12 |
| JPH05323299A (ja) | 1993-12-07 |
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