JPH0734037A - ヒータ板接着方法 - Google Patents
ヒータ板接着方法Info
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- JPH0734037A JPH0734037A JP18305793A JP18305793A JPH0734037A JP H0734037 A JPH0734037 A JP H0734037A JP 18305793 A JP18305793 A JP 18305793A JP 18305793 A JP18305793 A JP 18305793A JP H0734037 A JPH0734037 A JP H0734037A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heater
- heater plate
- adhesive
- main body
- heater unit
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Abstract
(57)【要約】
【目的】ヒータ板を傷つけたり、生産コストの上昇を招
くことなく、ヒータ板をヒータユニット本体に位置ずれ
しない状態で接着することができるヒータ板接着方法を
提供する。 【構成】プリンタに使用される定着ヒータユニットを組
み立てるために、発熱体である電極を有するヒータ板5
2とヒータユニット本体54とを接着するヒータ板接着
方法において、ヒータユニット本体54に、ヒータ板5
2を仮止めするための接着剤を塗布し、ヒータ板52を
ヒータユニット本体54に本接着する工程に先立って、
ヒータ板52をヒータユニット本体54に仮接着する。
くことなく、ヒータ板をヒータユニット本体に位置ずれ
しない状態で接着することができるヒータ板接着方法を
提供する。 【構成】プリンタに使用される定着ヒータユニットを組
み立てるために、発熱体である電極を有するヒータ板5
2とヒータユニット本体54とを接着するヒータ板接着
方法において、ヒータユニット本体54に、ヒータ板5
2を仮止めするための接着剤を塗布し、ヒータ板52を
ヒータユニット本体54に本接着する工程に先立って、
ヒータ板52をヒータユニット本体54に仮接着する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタに使用される
定着ヒータユニットを組み立てるために、電極を有する
ヒータ板とヒータユニット本体とを接着するヒータ板接
着方法に関するものである。
定着ヒータユニットを組み立てるために、電極を有する
ヒータ板とヒータユニット本体とを接着するヒータ板接
着方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、プリンタ装置においては、イ
ンクを加熱して紙面に定着させるために、定着ヒータユ
ニットが使用されている。この様な定着ヒータユニット
はヒータユニット本体に対して、電極が形成されたヒー
タ板を接着することにより組み立てられている。そし
て、このヒータ板とヒータユニット本体との接着は、通
常、熱硬化型接着剤を用い、加熱炉内で1.5時間程度
高温にさらすことにより行われる。
ンクを加熱して紙面に定着させるために、定着ヒータユ
ニットが使用されている。この様な定着ヒータユニット
はヒータユニット本体に対して、電極が形成されたヒー
タ板を接着することにより組み立てられている。そし
て、このヒータ板とヒータユニット本体との接着は、通
常、熱硬化型接着剤を用い、加熱炉内で1.5時間程度
高温にさらすことにより行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来例においては、ヒータユニット本体に熱硬化型接着
剤を供給して、その接着剤の上にヒータ板を設置した
後、加熱炉に入れて接着剤を硬化させるわけであるが、
接着剤が硬化するまでの間ヒータ板がヒータユニット本
体に対して位置ズレを起こさない様にする必要があっ
た。そのため、従来においては、ヒータ板とヒータユニ
ット本体とを、加熱炉に投入する前にクリップで治具に
止めたり、整列パレットに詰めたりして対応していた。
これらの作業は人手により行われるため生産効率が低下
するという問題点があった。
従来例においては、ヒータユニット本体に熱硬化型接着
剤を供給して、その接着剤の上にヒータ板を設置した
後、加熱炉に入れて接着剤を硬化させるわけであるが、
接着剤が硬化するまでの間ヒータ板がヒータユニット本
体に対して位置ズレを起こさない様にする必要があっ
た。そのため、従来においては、ヒータ板とヒータユニ
ット本体とを、加熱炉に投入する前にクリップで治具に
止めたり、整列パレットに詰めたりして対応していた。
これらの作業は人手により行われるため生産効率が低下
するという問題点があった。
【0004】また、クリップによりヒータ板とヒータユ
ニット本体を止める場合には、クリップによりヒータ板
が傷つき、不良品が出るという問題点もあった。更に
は、クリップ止めするための治具も、生産個数の増大に
伴って多数必要となるため、多数の治具を用意しなけれ
ばならず、生産コストの上昇を招くという問題点もあっ
た。
ニット本体を止める場合には、クリップによりヒータ板
が傷つき、不良品が出るという問題点もあった。更に
は、クリップ止めするための治具も、生産個数の増大に
伴って多数必要となるため、多数の治具を用意しなけれ
ばならず、生産コストの上昇を招くという問題点もあっ
た。
【0005】従って、本発明は上述した課題に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、ヒータ板
を傷つけたり、生産コストの上昇を招くことなく、ヒー
タ板をヒータユニット本体に位置ずれしない状態で接着
することができるヒータ板接着方法を提供することにあ
る。
されたものであり、その目的とするところは、ヒータ板
を傷つけたり、生産コストの上昇を招くことなく、ヒー
タ板をヒータユニット本体に位置ずれしない状態で接着
することができるヒータ板接着方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し、目
的を達成するために、本発明のヒータ板接着方法は、プ
リンタに使用される定着ヒータユニットを組み立てるた
めに、発熱体である電極を有するヒータ板とヒータユニ
ット本体とを接着するヒータ板接着方法において、前記
ヒータユニット本体に、前記ヒータ板を仮止めするため
の接着剤を塗布し、前記ヒータ板を前記ヒータユニット
本体に本接着する工程に先立って、前記ヒータ板を前記
ヒータユニット本体に仮接着することを特徴としてい
る。
的を達成するために、本発明のヒータ板接着方法は、プ
リンタに使用される定着ヒータユニットを組み立てるた
めに、発熱体である電極を有するヒータ板とヒータユニ
ット本体とを接着するヒータ板接着方法において、前記
ヒータユニット本体に、前記ヒータ板を仮止めするため
の接着剤を塗布し、前記ヒータ板を前記ヒータユニット
本体に本接着する工程に先立って、前記ヒータ板を前記
ヒータユニット本体に仮接着することを特徴としてい
る。
【0007】また、この発明に係わるヒータ板接着方法
において、前記接着剤は熱硬化型の接着剤であり、前記
ヒータ板に電源を供給することにより、前記ヒータ板自
身が発する熱によって前記接着剤を硬化させ、前記ヒー
タ板を前記ヒータユニットに仮接着することを特徴とし
ている。また、この発明に係わるヒータ板接着方法にお
いて、前記接着剤が硬化するまでの間、前記ヒータ板を
前記ヒータユニット本体に対して、押さえ治具により押
さえつけて固定することを特徴としている。
において、前記接着剤は熱硬化型の接着剤であり、前記
ヒータ板に電源を供給することにより、前記ヒータ板自
身が発する熱によって前記接着剤を硬化させ、前記ヒー
タ板を前記ヒータユニットに仮接着することを特徴とし
ている。また、この発明に係わるヒータ板接着方法にお
いて、前記接着剤が硬化するまでの間、前記ヒータ板を
前記ヒータユニット本体に対して、押さえ治具により押
さえつけて固定することを特徴としている。
【0008】また、この発明に係わるヒータ板接着方法
において、前記押さえ治具は弾性を有する材料からなる
ことを特徴としている。
において、前記押さえ治具は弾性を有する材料からなる
ことを特徴としている。
【0009】
【作用】以上の様に、この発明に係わるヒータ板接着方
法は構成されているので、ヒータ板をヒータユニット本
体に対して本接着する前に、仮接着しておくことによ
り、本接着を行う時点で、ヒータ板とヒータユニット本
体が位置ズレすることがない。ヒータ板とヒータユニッ
トの仮止めは両者が強固に結合される必要がないので、
短時間で硬化する接着剤を使用することが可能であるた
め、両者の固定用治具を多数用意しなくとも順番に処理
することができ、製造コストの上昇を抑制することがで
きる。
法は構成されているので、ヒータ板をヒータユニット本
体に対して本接着する前に、仮接着しておくことによ
り、本接着を行う時点で、ヒータ板とヒータユニット本
体が位置ズレすることがない。ヒータ板とヒータユニッ
トの仮止めは両者が強固に結合される必要がないので、
短時間で硬化する接着剤を使用することが可能であるた
め、両者の固定用治具を多数用意しなくとも順番に処理
することができ、製造コストの上昇を抑制することがで
きる。
【0010】また、仮接着剤をヒータ板自身が発する熱
によって硬化させることにより、仮接着のために加熱炉
に投入する必要がないので、生産性の低下を防止するこ
とができる。
によって硬化させることにより、仮接着のために加熱炉
に投入する必要がないので、生産性の低下を防止するこ
とができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の好適な一実施例について、添
付図面を参照して詳細に説明する。図1は後述するワー
クWに接着剤を塗布するための塗布装置の構成を示す斜
視図である。図1において、塗布装置10のベースとな
る基板12上には図中左右方向に所定距離を離間して2
本の支柱14,16が立設されている。この2本の支柱
14,16上には、塗布ロボット18が固定されてい
る。塗布ロボット18は、接着剤を吐出するノズル20
を保持する保持体22と、この保持体22を基板12に
対して上下方向に移動させるための上下動装置24と、
保持体22を上下動装置24ごと図中左右方向(X方
向)に移動させるための水平移動装置26とから概略構
成されている。上下動装置24は、側面視略コの字状に
形成された上下動装置本体28と、この上下動装置本体
28のコの字状の上下両翼部28a,28b間に上下方
向に沿って配置されたボールネジ30と、このボールネ
ジ30に平行に配置されたスプライン32と、ボールネ
ジ30を回転駆動するためのモータ34とから構成され
ている。保持体22にはボールネジ30に螺合する雌ネ
ジ部と、スプライン32に嵌合する嵌合穴とが形成され
ており、保持体22は、スプライン32とボールネジ3
0にガイドされた状態で、モータ34によるボールネジ
30の回転駆動により、上下動装置本体28に対して上
下方向に移動される。従って、ノズル20は、保持体2
2に固定された状態で、水平移動装置26と上下動装置
28により基板12に対して上下左右方向に任意の位置
に移動できる様になされている。
付図面を参照して詳細に説明する。図1は後述するワー
クWに接着剤を塗布するための塗布装置の構成を示す斜
視図である。図1において、塗布装置10のベースとな
る基板12上には図中左右方向に所定距離を離間して2
本の支柱14,16が立設されている。この2本の支柱
14,16上には、塗布ロボット18が固定されてい
る。塗布ロボット18は、接着剤を吐出するノズル20
を保持する保持体22と、この保持体22を基板12に
対して上下方向に移動させるための上下動装置24と、
保持体22を上下動装置24ごと図中左右方向(X方
向)に移動させるための水平移動装置26とから概略構
成されている。上下動装置24は、側面視略コの字状に
形成された上下動装置本体28と、この上下動装置本体
28のコの字状の上下両翼部28a,28b間に上下方
向に沿って配置されたボールネジ30と、このボールネ
ジ30に平行に配置されたスプライン32と、ボールネ
ジ30を回転駆動するためのモータ34とから構成され
ている。保持体22にはボールネジ30に螺合する雌ネ
ジ部と、スプライン32に嵌合する嵌合穴とが形成され
ており、保持体22は、スプライン32とボールネジ3
0にガイドされた状態で、モータ34によるボールネジ
30の回転駆動により、上下動装置本体28に対して上
下方向に移動される。従って、ノズル20は、保持体2
2に固定された状態で、水平移動装置26と上下動装置
28により基板12に対して上下左右方向に任意の位置
に移動できる様になされている。
【0012】保持体22には既に述べた様に接着剤を吐
出するノズル20が塗布機構36を介して固定されてい
る。ノズル20の上端部には接着剤が収容されたタンク
38が取り付けられている。塗布機構36は、タンク3
8内の接着剤をノズル20に導き、この接着剤をノズル
20の先端部20aから吐出させる働きをする。ノズル
20の先端部の付近には、ノズル20を介して接着剤を
所定の温度に加熱するためのヒータ40が取り付けられ
ている。このヒータ40は、接着剤を加熱して常に粘度
の低い状態に保つ働きをする。例えば、図2は、接着剤
の特性の一例を示したものであるが、この接着剤は、常
温から加熱されていくとしだいに粘度が下がりA°Cま
で温度が上昇すると粘度が最低となる。この後更に加熱
していくと次第に硬化する特性を有している。従って、
このような特性の接着剤を使用する場合、ヒータ40で
接着剤をA°Cまで加熱することにより、接着剤を低粘
度の状態で塗布することが可能となる。接着剤は低粘度
で塗布した方が糸引き等が起こりにくく、塗布量も正確
に制御することができる。
出するノズル20が塗布機構36を介して固定されてい
る。ノズル20の上端部には接着剤が収容されたタンク
38が取り付けられている。塗布機構36は、タンク3
8内の接着剤をノズル20に導き、この接着剤をノズル
20の先端部20aから吐出させる働きをする。ノズル
20の先端部の付近には、ノズル20を介して接着剤を
所定の温度に加熱するためのヒータ40が取り付けられ
ている。このヒータ40は、接着剤を加熱して常に粘度
の低い状態に保つ働きをする。例えば、図2は、接着剤
の特性の一例を示したものであるが、この接着剤は、常
温から加熱されていくとしだいに粘度が下がりA°Cま
で温度が上昇すると粘度が最低となる。この後更に加熱
していくと次第に硬化する特性を有している。従って、
このような特性の接着剤を使用する場合、ヒータ40で
接着剤をA°Cまで加熱することにより、接着剤を低粘
度の状態で塗布することが可能となる。接着剤は低粘度
で塗布した方が糸引き等が起こりにくく、塗布量も正確
に制御することができる。
【0013】ヒータ40の下部には、後述する治具上の
ワークWとノズル20の先端部20aとの距離を検出す
るための距離センサー42が取り付けられている。一
方、基台12上には、治具44が配置されており、この
治具44上には、接着剤を塗布する被塗布部材としての
ワークWが載置されている。次に、上記の様に構成され
た塗布装置10によりワークWに実際に接着剤を塗布す
る手順について図3を参照して説明する。
ワークWとノズル20の先端部20aとの距離を検出す
るための距離センサー42が取り付けられている。一
方、基台12上には、治具44が配置されており、この
治具44上には、接着剤を塗布する被塗布部材としての
ワークWが載置されている。次に、上記の様に構成され
た塗布装置10によりワークWに実際に接着剤を塗布す
る手順について図3を参照して説明する。
【0014】まず、図3(a)に示される様に、水平移
動装置26によりノズル20をX方向に移動させて、ワ
ークW上の接着剤を塗布しようとする位置の直上方に位
置決めする。次に図3(b)に示される様に、上下動装
置24によりノズル20の先端部20aをワークWの表
面から距離Aだけ離れた位置まで下降させる。このとき
ワークWの高さがワーク毎にばらついたとしても、距離
Aは常に一定になる必要があるので、距離センサ42の
検出信号により距離Aが常に一定になる様に不図示の制
御装置によりフィードバックがかけられている。また、
距離Aは、供給しようとする所定量の接着剤が形成する
滴の高さと略等しく設定されている。この滴の高さは実
験的に、或は計算によって前もって求めておく。
動装置26によりノズル20をX方向に移動させて、ワ
ークW上の接着剤を塗布しようとする位置の直上方に位
置決めする。次に図3(b)に示される様に、上下動装
置24によりノズル20の先端部20aをワークWの表
面から距離Aだけ離れた位置まで下降させる。このとき
ワークWの高さがワーク毎にばらついたとしても、距離
Aは常に一定になる必要があるので、距離センサ42の
検出信号により距離Aが常に一定になる様に不図示の制
御装置によりフィードバックがかけられている。また、
距離Aは、供給しようとする所定量の接着剤が形成する
滴の高さと略等しく設定されている。この滴の高さは実
験的に、或は計算によって前もって求めておく。
【0015】次に、図3(c)に示す様に、塗布機構3
6を動作させて、ノズル20の先端部20aから接着剤
を所定量吐出させる。このときヒータ40は、例えば図
2に示した様な特性の接着剤を使用する場合には、A°
Cに加熱されており、接着剤は低粘度に保たれている。
次に、図3(d)に示す様に、水平移動装置26により
ノズル20を水平方向に所定距離移動させる。具体的に
は、この移動距離は接着剤の滴の半径と同程度の距離で
ある。
6を動作させて、ノズル20の先端部20aから接着剤
を所定量吐出させる。このときヒータ40は、例えば図
2に示した様な特性の接着剤を使用する場合には、A°
Cに加熱されており、接着剤は低粘度に保たれている。
次に、図3(d)に示す様に、水平移動装置26により
ノズル20を水平方向に所定距離移動させる。具体的に
は、この移動距離は接着剤の滴の半径と同程度の距離で
ある。
【0016】次に、図3(e)に示す様に、上下動装置
24によりノズル20を僅かに(ワークWの表面から距
離Bの位置まで)下降させて接着剤の切れを良くする。
このときも距離Bがワークによらず常に一定になる様
に、距離センサ42の検出信号によりフィードバックが
かけられている。この後、ノズル20を更に微小距離だ
け水平方向に移動させた後、図3(f)に示す様にノズ
ル20を上昇させ、接着剤の塗布動作を終了する。
24によりノズル20を僅かに(ワークWの表面から距
離Bの位置まで)下降させて接着剤の切れを良くする。
このときも距離Bがワークによらず常に一定になる様
に、距離センサ42の検出信号によりフィードバックが
かけられている。この後、ノズル20を更に微小距離だ
け水平方向に移動させた後、図3(f)に示す様にノズ
ル20を上昇させ、接着剤の塗布動作を終了する。
【0017】次に、上記の接着剤塗布方法を、具体的な
部品の組み立てに適用した例について説明する。図4,
図6は、LBP(レーザー・ビーム・プリンタ)等の事
務機における定着ヒータユニット50を組み立てる様子
を示した図である。この定着ヒータユニット50は、L
BP等において、送られてきた紙にトナーを熱溶着させ
るためのものである。定着ヒータユニット50は、ヒー
タ板52をヒータユニット本体54上に接着することに
より構成されている。ヒータ板52はアルミナセラミッ
ク等の材質から形成されており、ヒータユニット本体5
4はフェノール樹脂等の樹脂材料から形成されている。
部品の組み立てに適用した例について説明する。図4,
図6は、LBP(レーザー・ビーム・プリンタ)等の事
務機における定着ヒータユニット50を組み立てる様子
を示した図である。この定着ヒータユニット50は、L
BP等において、送られてきた紙にトナーを熱溶着させ
るためのものである。定着ヒータユニット50は、ヒー
タ板52をヒータユニット本体54上に接着することに
より構成されている。ヒータ板52はアルミナセラミッ
ク等の材質から形成されており、ヒータユニット本体5
4はフェノール樹脂等の樹脂材料から形成されている。
【0018】また、ヒータ板52とヒータユニット本体
54の接着は、まず仮接着剤によりヒータ52とヒータ
ユニット本体54を仮接着し、次にヒータ52とヒータ
ユニット54を加熱して本接着剤を硬化させるという方
法で行われる。本接着剤としては放熱シリコンを用い、
150°Cの温度で1.5時間程度硬化させる。また、
仮接着剤としては、熱硬化型のアクリル系のものを使用
する場合と、アクリル系の瞬間接着剤を使用する場合と
がある。熱硬化型のアクリル系のものを使用する場合に
は150°Cの温度で10秒程度で硬化させる。またア
クリル系の瞬間接着剤を使用する場合には5分程度で仮
接着が終了する。
54の接着は、まず仮接着剤によりヒータ52とヒータ
ユニット本体54を仮接着し、次にヒータ52とヒータ
ユニット54を加熱して本接着剤を硬化させるという方
法で行われる。本接着剤としては放熱シリコンを用い、
150°Cの温度で1.5時間程度硬化させる。また、
仮接着剤としては、熱硬化型のアクリル系のものを使用
する場合と、アクリル系の瞬間接着剤を使用する場合と
がある。熱硬化型のアクリル系のものを使用する場合に
は150°Cの温度で10秒程度で硬化させる。またア
クリル系の瞬間接着剤を使用する場合には5分程度で仮
接着が終了する。
【0019】このような前提のもとに、まず、本接着剤
として放熱シリコンを使用し、仮接着剤として熱硬化型
のアクリル系のものを使用する場合の組み立て方法につ
いて図4,図5を参照して説明する。まず、図2に示し
た様な方法により、ワークWとしてのヒータユニット本
体54に上記の本接着剤と仮接着剤とを複数カ所に塗布
する。次に、ヒータユニット本体54上にヒータ52を
載置する。この後、熱硬化型の仮接着剤を硬化させるわ
けであるが、この場合、ヒータ52に電源を接続し、ヒ
ータ52自身が発生する熱により仮接着を行う。このと
き、図5に示す様にヒータ52の上面の複数カ所が押さ
え治具60により上方から一定圧力で押さえ付けられ
る。押さえ治具60の上下動はシリンダ62によって行
い、一定圧力はバネ64によって与えられる。ヒータ5
2の上面は押さえゴム66により押さえられる。そし
て、図4,図5に示す様に、ヒータユニット本体54の
プローブ用穴54aの下方から電源プローブ68を挿入
し、電源プローブ68をヒータ52の電極52aに接続
する。電源プローブ68からヒータ52の電極52aに
電気を供給し、ヒータ52を加熱して仮接着剤を硬化さ
せる。このように仮接着が終了すると、ヒータ52はヒ
ータユニット本体54に固定された状態となり、この状
態でこれらの組み立て体は加熱炉に入れられ150°C
の温度で1.5時間加熱され、本接着が終了する。
として放熱シリコンを使用し、仮接着剤として熱硬化型
のアクリル系のものを使用する場合の組み立て方法につ
いて図4,図5を参照して説明する。まず、図2に示し
た様な方法により、ワークWとしてのヒータユニット本
体54に上記の本接着剤と仮接着剤とを複数カ所に塗布
する。次に、ヒータユニット本体54上にヒータ52を
載置する。この後、熱硬化型の仮接着剤を硬化させるわ
けであるが、この場合、ヒータ52に電源を接続し、ヒ
ータ52自身が発生する熱により仮接着を行う。このと
き、図5に示す様にヒータ52の上面の複数カ所が押さ
え治具60により上方から一定圧力で押さえ付けられ
る。押さえ治具60の上下動はシリンダ62によって行
い、一定圧力はバネ64によって与えられる。ヒータ5
2の上面は押さえゴム66により押さえられる。そし
て、図4,図5に示す様に、ヒータユニット本体54の
プローブ用穴54aの下方から電源プローブ68を挿入
し、電源プローブ68をヒータ52の電極52aに接続
する。電源プローブ68からヒータ52の電極52aに
電気を供給し、ヒータ52を加熱して仮接着剤を硬化さ
せる。このように仮接着が終了すると、ヒータ52はヒ
ータユニット本体54に固定された状態となり、この状
態でこれらの組み立て体は加熱炉に入れられ150°C
の温度で1.5時間加熱され、本接着が終了する。
【0020】次に、図6,図7は本接着剤として放熱シ
リコンを使用し、仮接着剤としてアクリル系の瞬間接着
剤を使用する場合の組み立て方法を示したものである。
この場合も本接着剤と仮接着剤とは、図2に示した方法
でヒータユニット本体54に塗布される。そして、ヒー
タユニット本体54上にヒータ52を載置した後、図5
に示したものと同じ押さえ治具60により、ヒータ52
を5分間程度押さえる。これによりヒータユニット本体
54とヒータ52の仮接着が行われる。この後、ヒータ
52とヒータユニット本体54の組立体は加熱炉に入れ
られて150°Cの温度で1.5時間加熱され、本接着
が行われる。なお、この例の様に瞬間接着剤を使用する
場合には、150°Cの温度で加熱されて本接着剤が硬
化するまでの間、仮接着剤の固定効果が持続する必要が
あるので、仮接着剤には熱に強いものを使用する必要が
ある。
リコンを使用し、仮接着剤としてアクリル系の瞬間接着
剤を使用する場合の組み立て方法を示したものである。
この場合も本接着剤と仮接着剤とは、図2に示した方法
でヒータユニット本体54に塗布される。そして、ヒー
タユニット本体54上にヒータ52を載置した後、図5
に示したものと同じ押さえ治具60により、ヒータ52
を5分間程度押さえる。これによりヒータユニット本体
54とヒータ52の仮接着が行われる。この後、ヒータ
52とヒータユニット本体54の組立体は加熱炉に入れ
られて150°Cの温度で1.5時間加熱され、本接着
が行われる。なお、この例の様に瞬間接着剤を使用する
場合には、150°Cの温度で加熱されて本接着剤が硬
化するまでの間、仮接着剤の固定効果が持続する必要が
あるので、仮接着剤には熱に強いものを使用する必要が
ある。
【0021】以上説明した様に本実施例のヒータ板接着
方法おいては、ヒータ板とヒータユニット本体を本接着
する前に、仮接着を行っているため、本接着のときにヒ
ータ板とヒータユニット本体が位置ズレすることを防止
することができる。また、加熱炉に投入する前のクリッ
プ治具と目が不要になり、無駄な人手作業をなくすこと
ができるとともに、ヒータ板の損傷がなくなった。
方法おいては、ヒータ板とヒータユニット本体を本接着
する前に、仮接着を行っているため、本接着のときにヒ
ータ板とヒータユニット本体が位置ズレすることを防止
することができる。また、加熱炉に投入する前のクリッ
プ治具と目が不要になり、無駄な人手作業をなくすこと
ができるとともに、ヒータ板の損傷がなくなった。
【0022】また、ヒータ板はヒータユニット本体に仮
接着固定されているので、加熱炉内に投入するとき整列
パレットに並べる必要がなく、単なるカゴ等にがさ詰め
できるため、パレットが不要となり、人手による整列が
不要となる。このがさ詰めにより、単位体積当たりのヒ
ータユニットの加熱炉への投入数が増し、生産性が向上
する。
接着固定されているので、加熱炉内に投入するとき整列
パレットに並べる必要がなく、単なるカゴ等にがさ詰め
できるため、パレットが不要となり、人手による整列が
不要となる。このがさ詰めにより、単位体積当たりのヒ
ータユニットの加熱炉への投入数が増し、生産性が向上
する。
【0023】なお、本発明はその主旨を逸脱しない範囲
で、上記実施例を修正または変形したものに適用可能で
ある。
で、上記実施例を修正または変形したものに適用可能で
ある。
【0024】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明のヒータ板接
着方法によれば、ヒータ板をヒータユニット本体に対し
て本接着する前に、仮接着しておくことにより、本接着
を行う時点で、ヒータ板とヒータユニット本体が位置ズ
レすることがない。ヒータ板とヒータユニットの仮止め
は両者が強固に結合される必要がないので、短時間で硬
化する接着剤を使用することが可能であるため、両者の
固定用治具を多数用意しなくとも順番に処理することが
でき、製造コストの上昇を抑制することができる。
着方法によれば、ヒータ板をヒータユニット本体に対し
て本接着する前に、仮接着しておくことにより、本接着
を行う時点で、ヒータ板とヒータユニット本体が位置ズ
レすることがない。ヒータ板とヒータユニットの仮止め
は両者が強固に結合される必要がないので、短時間で硬
化する接着剤を使用することが可能であるため、両者の
固定用治具を多数用意しなくとも順番に処理することが
でき、製造コストの上昇を抑制することができる。
【0025】また、仮接着剤をヒータ板自身が発する熱
によって硬化させることにより、仮接着のために加熱炉
に投入する必要がないので、生産性の低下を防止するこ
とができる。
によって硬化させることにより、仮接着のために加熱炉
に投入する必要がないので、生産性の低下を防止するこ
とができる。
【図1】ワークに接着剤を塗布するための塗布装置の構
造を示す斜視図である。
造を示す斜視図である。
【図2】接着剤の温度と粘度の関係を示した図である。
【図3】接着剤を塗布する方法の手順を示す図である。
【図4】ヒータとヒータユニット本体の接着方法を示す
図である。
図である。
【図5】仮接着を行う方法を示す図である。
【図6】ヒータとヒータユニット本体の接着方法の他の
例を示す図である。
例を示す図である。
【図7】仮接着を行う他の方法を示す図である。
10 塗布装置 12 基板 14,16 支柱 18 塗布ロボット 20 ノズル 22 保持部材 24 上下動装置 26 水平移動装置 28 上下動装置本体 30 ボールネジ 32 スプライン 34 モータ 36 塗布機構 38 タンク 40 ヒータ 42 距離センサー 44 治具 50 定着ヒータユニット 52 ヒータ 54 ヒータユニット本体 60 押さえ治具 62 シリンダ 64 バネ 66 押さえゴム 68 電源プローブ
Claims (4)
- 【請求項1】 プリンタに使用される定着ヒータユニッ
トを組み立てるために、発熱体である電極を有するヒー
タ板とヒータユニット本体とを接着するヒータ板接着方
法において、前記ヒータユニット本体に、前記ヒータ板
を仮止めするための接着剤を塗布し、前記ヒータ板を前
記ヒータユニット本体に本接着する工程に先立って、前
記ヒータ板を前記ヒータユニット本体に仮接着すること
を特徴とするヒータ板接着方法。 - 【請求項2】 前記接着剤は熱硬化型の接着剤であり、
前記ヒータ板に電源を供給することにより、前記ヒータ
板自身が発する熱によって前記接着剤を硬化させ、前記
ヒータ板を前記ヒータユニットに仮接着することを特徴
とする請求項1に記載のヒータ板接着方法。 - 【請求項3】 前記接着剤が硬化するまでの間、前記ヒ
ータ板を前記ヒータユニット本体に対して、押さえ治具
により押さえつけて固定することを特徴とする請求項2
に記載のヒータ板接着方法。 - 【請求項4】 前記押さえ治具は弾性を有する材料から
なることを特徴とする請求項3に記載のヒータ板接着方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18305793A JPH0734037A (ja) | 1993-07-23 | 1993-07-23 | ヒータ板接着方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18305793A JPH0734037A (ja) | 1993-07-23 | 1993-07-23 | ヒータ板接着方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0734037A true JPH0734037A (ja) | 1995-02-03 |
Family
ID=16128992
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18305793A Withdrawn JPH0734037A (ja) | 1993-07-23 | 1993-07-23 | ヒータ板接着方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0734037A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9952541B2 (en) | 2015-10-29 | 2018-04-24 | S-Printing Solution Co., Ltd. | Fusing device and image forming apparatus having the same |
-
1993
- 1993-07-23 JP JP18305793A patent/JPH0734037A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9952541B2 (en) | 2015-10-29 | 2018-04-24 | S-Printing Solution Co., Ltd. | Fusing device and image forming apparatus having the same |
US10108118B2 (en) | 2015-10-29 | 2018-10-23 | S-Printing Solution Co., Ltd. | Fusing device having a heating member with a heat source seat for mounting a heat source |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20001003 |