JP2769700B2 - 多結晶セラミックスと単結晶アルミナとの接合構造 - Google Patents

多結晶セラミックスと単結晶アルミナとの接合構造

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JP2769700B2 JP63247716A JP24771688A JP2769700B2 JP 2769700 B2 JP2769700 B2 JP 2769700B2 JP 63247716 A JP63247716 A JP 63247716A JP 24771688 A JP24771688 A JP 24771688A JP 2769700 B2 JP2769700 B2 JP 2769700B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、多結晶セラミックスと単結晶アルミナとを
強固にかつ気密に接合した接合構造に関するもので、よ
り詳しくは接合部に気密性を必要とする光学部材、例え
ば光によって感応するCCD用又はEPROM用半導体パケージ
等、その他多くの光学的構造部材に適用できる接合構造
に関するものである。
[従来の技術] 従来、単結晶アルミナをセラミックス等の基体に接着
する技術は、比較的厚い層(100μm以上)の低融点フ
リットガラスを介して接合するか、セラミックス基体の
接着面にタングステンまたはモリブデン等でメタライズ
層を形成して、その後ニッケル等でメッキした後、金ロ
ウ又は銀ロウ等によりロウ付けして接着する方法が一般
的である。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、前記従来の方法によると、使用される
多結晶セラミックス基体と単結晶アルミナとの熱膨張差
が大きいと、接合部に高温から低温へ冷却される際に両
者の熱歪みにより割れやハガレが生じたり、また接合部
分に応力が残留し、長時間使用すると熱疲労等により割
れやハガレが生じる。また接着剤として比較的厚みのあ
る低融点フリットガラスやロウ材を使用するとこれらの
耐熱性が低いため前記と同様に接合部分で気密性が損わ
れたり、ハガレが生じ易くなる。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば、多結晶セラミックスと単結晶アルミ
ナとの接合界面において、一定元素組成比を有するガラ
ス相が4〜30μmの範囲で介在した接合構造とすること
により前記問題点を解消した。本発明においては、多結
晶セラミックスと単結晶アルミナとの接合構造におい
て、特に接合強度及び気密性に優れた接合構造を得るこ
とを目的とするものである。
[実施例1] 純度99%のアルミナ粉末に、マグネシア、カルシア、
シリカを焼結助剤として第1表に示す組成比となるよう
に添加し、さらにそれにバインダーを添加して、これを
アルミナボールにて粉砕混合した後プレス成型し、第1
図に示す如く中心部に開穴部1を有するCCD用半導体パ
ッケージの蓋基体2を得た。
一方、EFG法により得られた単結晶アルミナを板状に
切り出し前記蓋基体2の開穴部1上部に接合する透光体
3とした。この透光体3と前記蓋基体2とを積層し、矢
印部分で圧力を加えながら1480℃〜1700℃で約0.5〜3
時間一体焼成しすることにより多結晶アルミナ製蓋基体
2に多結晶アルミナ製の透光体3を接合して、CCD用半
導体パケージの蓋部材4である試料1〜13を得た。
得られた各試料のアルミナ製蓋体4と単結晶アルミナ
透光体3との接合界面5をICP発光分光分析装置により
金属元素を分析したところSi、Al、Ca、Mgが夫々第1表
に示す割合いで含有されたガラス相Gであることが分っ
た。第1図のA部分における接合界面5を第2図に示
す。
前記各試料について、先ず第5図に示すように透光体
3が下側となるように蓋体4両側を基台Tに固定し、透
光体3の裏側から矢印F方向から荷重をかけることによ
りその接合強度を測定した。また、この蓋体4を第3図
に示す如く、多結晶アルミナ製パッケージ基体6のキャ
ビティー7上部に接着ガラス8を用いて接着してCCD用
パッケージPの試料を作製し、キャビティー7内部の気
密性をヘリウムリークテストにより測定した。
気密性評価は10-8atm cc/s Heを基準とし、これによ
りリーク量の多いものは不良=×印、これより少ないも
のを良好=○印として第1表中に示した。
また、第1図のA部分における結晶組織の400倍の金
属顕微鏡写真により観察して各試料のガラス相生成部分
の厚みを評価した。前記顕微鏡写真の模写図を第2図に
示す。ここでの評価は、単結晶アルミナが多結晶アルミ
ナ側へ溶解した幅の平均線xと多結晶アルミナ側へのガ
ラス相の侵入幅の平均線Yとの距離l(単結晶アルミナ
が溶解していない場合は単結晶アルミナの接合界面と多
結晶アルミナ側のガラス相への侵入幅の平均線との距
離)を基準として測定し、同様に第1表に示した。
第1表から理解されるように、試料番号1及び2はア
ルミナが98重量%以上であり、焼結助剤であるSiO2、Ca
O、及びMgOの添加量が1.3重量%以下であると、生成し
たガラス相の厚みが2μmと薄くなり過ぎ充分な接合が
果たせなく、従ってその接合強度が0.8kg/mm2以下であ
り、気密性が不良となった。また、焼結助剤であるCa
O、MgOが添加されておらず接合界面5のガラス相G中に
これらの元素が含まれていない試料番号4は同様にその
接合強度1.0kg/mm2であり、気密性は不良となった。更
に、焼結助剤であるSiO2が添加されておらず、接合界面
のガラス相G中にSi元素が含まれていない試料番号5も
同様にその接合強度が0.8kg/mm2であり、気密性は不良
となっている。更にAl2O3が70重量%と少なく、焼結助
剤が30重量%と多く添加された試料番号9のものはガラ
ス相の厚みが36μmと厚くなり過ぎ、気密性が不良であ
り、またアルミナ基体自体の強度が弱く成りすぎパッケ
ージ蓋体としては使用できない。
これに対し、本発明の試料番号3、6〜8、10、11〜
13はAl2O3が88〜96重量%、SiO2が2.5〜8.8重量%、CaO
又はMgOの少なくとも1種の合量が0.8〜3.5重量%であ
る組成比を有し、その接合界面5のガラス相Gの元素組
成がAlが6.4〜12.6重量%、Siが50.4〜79.9重量%、Ca
又はMgの合量が9.8〜40.5重量%の範囲内であり、ガラ
ス相Gの厚みが5〜14μmの範囲にあり、その接合強度
が4.2〜7.0kg/mm2であり、気密性は良好であった。これ
らの結果から、接合界面のガラス相の厚みは4〜20μm
が好ましく、8〜15μmであることがより好ましい。
[実施例2] 実施例1の試料番号6と同様のアルミナ蓋体2にAl2O
312.0重量%、SiO270重量%、CaO 8.0重量%、MgO 10.0
重量%からなるガラス粉末に溶剤を混合した粘性ガラス
を第2表に示す厚みに塗布し、それに前記実施例と同様
の単結晶アルミナを積層して約1400℃〜1600℃で一体焼
結した。前記と同様に接合界面を観察したところ、第2
表に示す元素組成比及び厚みを有するガラス相が生成し
ていた。接合強度及びヘリウムリークテストも前記実施
例1と同様の評価を行った。
第2表から理解されるように、接合界面のガラス相の
金属元素の組成比がAlが8.5〜8.6重量%、Siが64.0〜6
4.4、Ca及びMgの合量が27.0〜27.4と本発明の範囲内で
あり、またガラス相の厚みが25〜28μmと本発明の範囲
内である試料番号2及び3はその接合強度が4.2〜6.9kg
/mm2であり、気密性は良好であった。これに対し、塗布
した粘性ガラスの厚みが500μmで、生成したガラス相
の厚みが230μmと厚い試料番号1はその接合強度が1.5
kg/mm2であり、気密性が不良となっていることが理解さ
れる。
[実施例3] 実施例1の試料番号6の組成を有するアルミナ蓋体11
の側部に形成した貫通孔12に単結晶アルミナ製のファイ
バー13を挿入して前記と同様に一体焼結し、この蓋体11
を多結晶アルミナ基体14のキャビティー15上部に接着ガ
ラス16を介して封着して、第4図に示すパケージP2を作
製した。前記ファイバー13は外部から光を内部の半導体
素子ICに導くようにIC近傍に光屈折面17を形成した。こ
の様なパッケージP2の前記ファイバー13とアルミナ基体
14又はアルミナ蓋体11との接合界面B部分について前記
と同様の方法にて観察した。
その結果、接合界面のガラス相はAlが8.5重量%、Si
が65.6重量%、Caが16.3重量%、Mgが9.6重量%の元素
組成比を有するガラス相であり、その厚みは10μmであ
った。そして、これらの強度は7.0kg/mm2であり、気密
性は良好であった。
上記実施例1〜3から理解されることは多結晶セラミ
ックスと単結晶アルミナとの接合部において、Alが6.4
〜18.0重量%、Siが50.0〜80.0重量%、CaまたはMgから
選ばれる1種又は2種の金属元素の合量が10.0〜45.0重
量%の範囲内で含むガラス相が存在した接合構造におい
ては、優れた接合強度と気密性を備えていることが理解
される。
尚、上記実施例においてはセラミックス蓋体又は基体
としてアルミナセラミックスを使用したが、その他窒化
けい素、窒化アルミニウム等の非酸化物系セラミックス
にもその接合条件を変更することによって適用すること
も可能である。また接合一体化する焼結方法も加圧せず
に焼成する方法又は加圧しながら焼成する不法のどちら
でも採用できる。更に、前記接合部分のガラス相組成に
おいては前記以外の不可避的な不純物金属元素が約3〜
12重量%含んでいても本発明の効果を阻害しない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例1及び実施例2に使用する蓋体
の断面図、第2図は第1図のA部分の400倍における金
属顕微鏡写真結晶組織を示す模写図、第3図は実施例1
のCCD用パケージに使用した場合の構造を示す断面図、
第4図は実施例3の他の半導体パケージを示す断面図、
第5図は接合強度の測定方法を示す説明図である。 2、11、……多結晶セラミックス 3、……単結晶アルミナ 13、……ファイバー(単結晶アルミナ)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多結晶セラミックスと単結晶アルミナとの
    接合界面において、金属元素組成比としてSi 50.0〜80.
    0重量%と、Al 6.4〜18.0重量%と、Ca、Mgから選ばれ
    る1種又は2種の元素の合量10.0〜45.0重量%とを含む
    ガラス相が4〜30μmの範囲で介在して接合されている
    ことを特徴とする多結晶セラミックスと単結晶アルミナ
    との接合構造。
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