JP2768609B2 - オキシムシランの連続製造方法 - Google Patents

オキシムシランの連続製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオキシムシランの製造方
法、特には爆発性のあるオキシム塩酸塩の発生を防止し
て、容易に、かつ安全にオキシムシランを製造する方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オキシムシランの製造は、従来メチルト
リクロロシランなどの塩化シランと化学量論上当量のオ
キシム化合物、例えばメチルエチルケトオキシムとを、
反応時に副生する塩酸の受容体としての化学量論上当量
の有機塩基、例えばピリジンの存在下に反応させること
によって行なわれている(特公昭39−29837号公
報参照)。
【0003】また、このオキシムシランの製造について
は、塩化シランと化学量論的に2倍当量のオキシム化合
物と反応させることも知られており(特公平1−218
34号公報参照)、この場合には過剰のオキシム化合物
が反応時に副生する塩酸の受容体として作動するものと
されている。
【0004】さらにこのオキシムシランの製造について
は、塩化シランと化学量論上当量のオキシム化合物とを
反応させる際に、塩酸の受容体としてのアンモニアを化
学量論的に1.04〜1.46倍量吹き込んでオキシム
シランを連続的に製造する方法も提案されている(特開
昭63−227592号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、塩化シランと
オキシム化合物を反応させる場合に副生する塩酸をピリ
ジンなどの有機塩基で受容すると、生成物をこの有機塩
基塩酸塩から蒸留分離する際に時々爆発を伴なう危険性
がある。この塩酸を過剰のオキシム化合物で受容する方
法には爆発性のあるオキシム塩酸塩が生成するし、オキ
シム化合物が高価なものであるためにオキシム塩酸塩か
らオキシム化合物を回収精製する設備が必要とされると
いう欠点があり、さらにこの塩酸をアンモニアで受容す
る方法については沸点が60℃以下の非引火性のペルク
ロルフッ素化アルカン類特にトリクロロトリフルオロエ
タン類、より詳細には1,1,2−トリクロル−1,
2,2−トルフルオロエタンなどの塩素系溶剤を使用す
る必要があるために、工業的には塩素系溶剤の使用規制
があり、その使用が難しいという問題点があるし、これ
らの方法はいずれもその収率が低いという不利がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような不
利,欠点を解決したオキシムシランの連続製造方法に関
するもので、これは一般式R1 4-nSiXn (ここにR1
は非置換または置換の1価炭化水素基、Xはハロゲン原
子、nは1〜4の整数)で示されるハロゲン化シラン
と、このハロゲン化シラン1モルに対し1.55n〜
2.10nモル量のアンモニア及びこのハロゲン化シラ
ンに対し1〜20倍重量の有機溶剤を第1反応器の下方
に連続的にかつ同時に注入し、(b)第1反応器上方よ
り連続的に流出する反応物を第2反応器に送ると同時
に、ハロゲン化シラン1モルに対し1.0n〜1.1n
モル量の一般式R23 C=N−OH(ここにR2 ,R
3 は水素原子あるいは非置換または置換の1価炭化水素
基)で示されるオキシム化合物を第2反応器に連続的に
注入し、(c)連続的に第2反応器下方より流出する反
応生成物をスラリ−タンクにおくり、(d)反応生成物
より副生したNH4 Xの沈殿物を除去すると共に有機液
相を蒸留して、オキシムシランを回収することを特徴と
するものである。
【0007】すなわち、本発明者らはオキシムシランを
爆発の危険性なしに、安全に、かつ高収率で得る方法に
ついて種々検討した結果、これについては、始発剤とし
て安価なメチルトリクロロシランなどのハロゲン化シラ
ンを使用し、これをすぐにオキシム化合物と反応させ
ず、このハロゲン化シランをアンモニアと連続的に反応
させたのち、別の反応器で、この反応物をオキシム化合
物と連続的に反応させれば、容易にしかも何の危険性も
なく着色のないオキシムシランを得ることができるし、
収率も85%以上の高いものとすることができることを
見出し、この反応方法などについての研究を進めて本発
明を完成させた。以下にこれをさらに詳述する。
【0008】
【作用】本発明はオキシムシランの連続的製造方法に関
するものであり、これはハロゲン化シランを有機溶剤下
でアンモニアと連続的に反応させ、別の反応器でこの反
応物をオキシム化合物と連続的に反応させてオキシムシ
ランを製造するものである。
【0009】本発明の方法で始発材とされるハロゲン化
シランは一般式R1 4-nSiXn で示され、R1 はメチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアルキル
基、シクロヘキシル基などのシクロアルキル基、ビニル
基、アリル基、ブテニル基などのアルケニル基、フェニ
ル基、トリル基などのアリール基、またはこれらの基の
炭素原子に結合した水素原子の一部または全部をハロゲ
ン原子などで置換したクロロメチル基、トリフルオロプ
ロピル基などから選択される非置換または置換の1価炭
化水素、Xは塩素、フッ素などのハロゲン原子、nは1
〜4の整数とされるもので、これにはテトラクロルシラ
ン、トリメチルクロルシラン、ジメチルジクロルシラ
ン、メチルトリクロルシラン、メチルエチルジクロルシ
ラン、エチルトリクロルシラン、ジエチルジクロルシラ
ン、トリエチルクロルシラン、n−プロピルトリクロル
シラン、イソプロピルトリクロルシラン、2−クロル−
エチルトリクロルシラン、3−クロルプロピルトリクロ
ルシラン、トリエチルクロルシラン、ビニルトリクロル
シラン、ビニルメチルジクロルシラン、プロペニルトリ
クロルシラン、アリルトリクロルシラン、フェニルトリ
クロルシラン及びベンジルトリクロルシランなどが例示
されるが、好ましくはR1 がメチル基、エチル基、ビニ
ル基であるトリクロル化合物とすることがよい。
【0010】このハロゲン化シランは有機溶剤下でアン
モニアガスと反応させるとSi−XがSi−NH2 また
はSi−NH−Siに置換される(第1反応)。またN
4Xも同時に副生する。ここに使用されるアンモニア
の量は、ハロゲン化シラン1モルに対し1.55nモル
未満では未反応となり易く、2.10nより多くすると
大過剰となるので、1.55n〜2.10nモルの範囲
とすることがよく、より好ましくは1.60n〜1.9
5nモルとされる。なお、後記の第2反応で発生したア
ンモニアガスを第1反応で使用される有機溶剤に前もっ
て吸収させておくことにより、アンモニアガスの量をハ
ロゲン化シラン1モルに対し1.10n〜1.45nモ
ル量にすることができる。
【0011】また、この第1反応では反応混合物の粘度
を低下させ、反応性を向上させるため及び後記するオキ
シム化合物との反応後におけるハロゲン化アンモニウム
塩とオキシムシランとの分離を容易にするために、トル
エン、ヘキサン、石油エーテルなどのような有機溶剤の
存在下で行う。この配合量はハロゲン化シランに対し1
〜20倍重量、好ましくは2〜10倍重量とすることが
よい。
【0012】この第1反応における反応温度は限界的で
はなく、室温またはそれ以下の温度でも進行し、温度の
上昇と共に反応速度は増大するが、着色体の形成も若干
増加するので、この温度は0〜100℃、好ましくは2
5〜70℃とされる。なお、この第1反応は発熱反応で
あるため、第1反応器は、撹拌機を装着した縦型のもの
でジャケットなどによる冷却構造をもったものとするこ
とがよい。第1反応の滞留時間は、30秒〜10分、好
ましくは1〜5分の範囲とすればよい。
【0013】この第1反応で得られた反応物はオキシム
化合物との反応によりオキシムシランとなるのである
が、ここに使用されるオキシム化合物は一般式R23
C=N−OHで示され、このR2 ,R3 が水素原子ある
いは前記したR1 と同じ非置換または置換1価炭化水素
基であるものとされるが、この炭化水素基としては特に
メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル
基、ヘキシル基、ビニル基、ブテニル基、シクロペンチ
ル基、シクロヘキシル基、シクロオクチル基、3−メチ
ル−1−シクロヘキシル基、シクロペンテニル基、フェ
ニル基、トリル基などが例示される。
【0014】このオキシム化合物としては4−メチルシ
クロヘキサノンオキシム、4−塩化シクロヘキサノンオ
キシム、アセトフェノンオキシム、ベンゾフェノンオキ
シム、ベンジルエチルケトンオキシム、シクロヘキシル
メチルケトンオキシム及びベンズアルデヒドオキシムが
例示されるが、好ましいオキシム化合物としてはホルム
アルデヒドオキシム、アセトアルデヒドオキシム、アセ
トンオキシム、メチルエチルケトンオキシム、ジエチル
ケトンオキシム及びシクロヘキサノンオキシムが挙げら
れ、さらに好ましいものとしてはメチルエチルケトンオ
キシム、アセトンオキシムが挙げられるが、このメチル
エチルケトンオキシムはシリコ−ン重合物の常温加硫剤
として用いられるオキシムシラン化合物に使用されるた
めに最も好適とされる。
【0015】この第1反応で得られた反応物とオキシム
化合物とを反応させると、Si−N=がSi−(ON=
CR23 )に置換されて、オキシムシランとなり、こ
の時アンモニアガスが発生する(第2反応)。ここに使
用されるオキシム化合物の量はハロゲン化シラン1モル
に対して1.0n〜1.1nモル倍の範囲、好ましくは
1.01n〜1.06nモル倍の範囲とすればよい。こ
のオキシム化合物の添加は、第2反応器の中に液中滴下
すればよい。
【0016】第2反応器中で発生するアンモニアは、第
1反応で反応されなかった微量の未反応ハロゲン化物S
i−Xのハロゲンの補足として用いられ、オキシムハロ
ゲン酸塩の生成を防止すると共に、Si−Xに起因する
着色の防止を行う。第2反応器より系外に発生するアン
モニアガスは、第1反応器に入る前の有機溶剤に吸収さ
せて回収することが好ましい。
【0017】この反応温度は限界的ではなく、これは室
温またはそれ以下でも進行するが、温度の上昇と共に反
応速度が増大するし、着色体の形成も若干増加するの
で、0〜100℃の範囲とすればよいが、好ましくは2
5〜75℃の範囲とすればよい。この反応は前記した第
1反応と違って殆んど発熱しないので、特に冷却する必
要はないが、この反応における反応時間(回分法の場
合)および滞留時間(連続法の場合)は一般に5分間〜
60分間、好ましくは10分〜40分間とすればよく、
これはオキシム化合物、溶剤の種類および量、温度など
により実験的に定めればよい。
【0018】第1反応物とオキシム化合物との反応(第
2反応)により、オキシムシランが生成するが、この第
2反応物中に、NH4 Xで示されるハロゲン化アンモニ
ウムが沈殿物として副生されているので、このものは第
2反応物から濾過して分離する必要がある。濾過時、収
率を増加させるために有機溶剤によりケ−キ洗浄するこ
ともできる。また、この濾過後の液相は有機溶剤を含有
しているので、蒸留により有機溶剤を分離する必要があ
るが、オキシムシランは100℃以上に加熱されると着
色が著しくなるので、減圧下、90℃以下で分離するこ
とが好ましい。
【0019】本発明の方法によるオキシムシランの製造
は、例えば、ハロゲン化シランとこのハロゲン化シラン
1モルに対し1.55n〜2.10nモル量のアンモニ
アおよびハロゲン化シランに対し1〜20倍重量の有機
溶剤とを第1反応器の下方に連続的に、かつ同時に注入
し反応させ、第1反応器上方よりこの第1反応物を第2
反応器に入れ、オキシム化合物をハロゲン化シラン1モ
ルに対し1.0n〜1.1nモル量を連続添加し反応さ
せてオキシムシランとしたのち、副生したNH4 Xをろ
別し、この液相を蒸留するという方法で行えばよい。
【0020】つぎにこれを添付の図面にもとづいて説明
する。図1は本発明によるオキシムシラン製造装置の好
ましい実施態様を示したものであるが、図における第1
反応器1は撹拌器を備えており、冷却のためのジヤケッ
トをそなえている。この第1反応器1にはメチルトリク
ロロシランなどのハロゲン化シランが反応器下部の流路
2より注入され、このシランに対し2〜10倍重量のト
ルエン、ヘキサンなどの有機溶剤が反応器下部の流路3
から流入され、これにハロゲン化シラン1モルに対し
1.55n〜2.10nモル量のアンモニアガスが反応
器下部の流路4から注入される。後記の反応器2より流
出するアンモニアガスを反応器1に入る前の有機溶剤に
吸収させる場合は、ハロゲン化シラン1モルに対し1.
10n〜1.15nモル量のアンモニアガスを注入すれ
ばよい。
【0021】この反応は連続的に行なわれ、この滞留時
間は1〜5分間とされるが、発生した反応熱は反応器の
間接冷却で冷却され、反応温度は25〜75℃とされ
る。この反応で生成された第1反応物は、反応器上部か
ら流路6を経て第2反応器5に連続的に送られる。
【0022】第2反応器5に送られた第1反応物に、オ
キシム化合物が添加され、これらの反応でオキシムシラ
ンが合成されるのであるが、オキシム化合物はハロゲン
化シラン1モルに対し1.0n〜1.1nモル量を流路
7から連続的に添加すればよい。流路8より系外に流出
するアンモニアガスを反応器1に注入される前の有機溶
剤に吸収させることができる。
【0023】この反応は反応温度25〜75℃で、滞在
時間5〜60分好ましくは10〜40分で行えばよい。
第2反応物は、反応器下部の流路10より連続的にスラ
リ−タンク9に送られ、そこから流路12を経て、ろ過
器11に送られる。ろ過器11で副生ハロゲン化アンモ
ニウムを第2反応物より分離する。なお、流路13は必
要に応じ添加されるケ−キ洗浄用の溶剤流路である。
【0024】このろ過器11で分離された固体状のハロ
ゲン化アンモニウムは流路14から除去され、流体は流
路16を経てタンク17に送られた後、ストリッパ−1
8で蒸留される。蒸留後オキシムシランは流路19から
精製物として取得され、溶剤及びオキシム化合物を含む
蒸気流は流路20から回収される。
【0025】
【実施例】次に本発明の実施例を上げる。 実施例1 ビニルトリス(メチルエチルケトオキシム)
シランの製造 180rpmで回転するテフロン製の撹拌機を装着し
た、内径80mm、長さ110mmで、冷却水で外側を
冷却できるようにした二重管構造の縦型円柱状反応器1
に、ビニルトリクロロシランを934g/時で反応器下
方の流路2より注入すると共に、トルエンを5,887
g/時(シランに対し6.3倍重量)で反応器下方の流
路3から注入、およびアンモニアガスを700NL/時
(シラン1モルに対し1.8×3モル)で反応器下方の
流路4より注入し、60〜75℃で滞留時間4分で反応
させた。
【0026】ついで、反応生成物を流路6から容積10
Lのテフロン製反応機付反応器5に流下させると同時
に、メチルエチルケトオキシムを1,555g/時で
(シラン1モルに対し1.03×3モル)流路7から注
入し、温度60〜65℃、滞留時間40分で流路10よ
りスラリ−タンク9に移送した。5時間後反応を中止
し、スラリ−タンク9内の反応物を流路12より加圧ろ
過器11に送り塩化アンモニウムを除去し、液相を流路
16よりタンク15に送った。得られたケ−キはトルエ
ンで洗浄後流路14より排出し、液はタンク15に送っ
た。液相を流路17からストリッパ−18に移し、75
〜85℃、30mmHg以下で2時間蒸留した。ストリ
ッパ−内に残った液をガスクロマトグラフィ−で分析し
たところ、このものは純度95.1%のビニルトリス
(メチルエチルケトオキシム)シランであることが確認
され、ビニルトリクロロシランに対する収率は93%で
あった。
【0027】実施例2 実施例1におけると同様な実験を反復したが、ただし供
給速度は、 ビニルトリクロロシラン 1,870g/時 トルエン 9,350g/時(シラン
に対し5.0倍重量) アンモニア(反応器1) 1,268NL/時(シラ
ン1モルに対し1.63×3モル) メチルエチルケトオキシム 3,173g/時(シラン
1モルに対し1.05×3モル) 滞留時間(反応器1)= 2.4分 滞留時間(反応器2)= 20 分 としたところ、ビニルトリクロロシランに対する、ビニ
ルトリス(メチルエチルケトオキシム)シランの収率は
91%であった。
【0028】実施例3 メチルトリス(メチルエチルケ
トオキシム)シランの製造 実施例1に記したのと同じ方法および装置を用いて行っ
たが、ビニルトリクロロシランの代わりにメチルトリク
ロロシランを用い、その供給速度は、 メチルトリクロロシラン 1,313g/時 トルエン 6,171g/時(シラン
に対し4.7倍重量) アンモニア(反応器1) 1,091NL/時(シラ
ン1モルに対し1.85×3モル) メチルエチルケトオキシム 2,337g/時(シラ
ン1モルに対し1.02×3モル) 滞留時間(反応器1)は3.6分 滞留時間(反応器2)は34分としたところ、メチルト
リクロロシランに対するメチルトリス(メチルエチルケ
トオキシム)シランの収率は9.4%であった。
【0029】
【発明の効果】本発明はオキシムシランの製造方法に関
するもので、これは前記したようにハロゲン化シランを
有機溶剤下アンモニアと反応させ、別の反応器でこの反
応物をオキシム化合物と反応させてオキシムシランを製
造するというものであるが、この場合爆発性のオキシム
ハロゲン酸塩は発生しないので、容易にかつ安全にオキ
シムシランを得ることができるし、これによれば目的と
するオキシムシランを85%以上の高い収率で得ること
ができるという有利性が与えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によってオキシムシランを製造するため
の製造フローシートを示したものである。
【符号の説明】
1 第1反応器 2、3、4、6、7、8、10、12、13、14、1
6、17、19、20 流路 4 第2反応機 9 スラリ−タンク 11 ろ過器 17 タンク 18 ストリッパ−
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小棚 伸彦 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 信越 化学工業株式会社 磯部工場内 (56)参考文献 特公 昭51−38693(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07F 7/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)一般式R1 4-nSiXn (ここにR1
    は非置換または置換の1価炭化水素基、Xはハロゲン原
    子、nは1〜4の整数)で示されるハロゲン化シラン
    と、このハロゲン化シラン1モルに対し、1.55n〜
    2.1nモル量のアンモニア及びこのハロゲン化シラン
    に対し1〜20倍重量の有機溶剤を第1反応器の下方に
    連続的にかつ同時に注入し、(b)第1反応器上方より
    連続的に流出する反応物を第2反応器に送ると同時に、
    ハロゲン化シラン1モルに対し1.0n〜1.1nモル
    量の一般式R23 C=N−OH(ここにR2 ,R3
    水素原子あるいは非置換または置換の1価炭化水素基)
    で示されるオキシム化合物を第2反応器に連続的に注入
    し、(c)連続的に第2反応器下方より流出する反応生
    成物をスラリ−タンクにおくり、(d)反応生成物より
    副生したNH4 Xの沈殿物を除去すると共に有機液相を
    蒸留して、そこから一般式R1 4-nSi(ON=CR2
    3n 示されるオキシムシランを回収することを特徴と
    するオキシムシランの連続製造方法。
  2. 【請求項2】工程(b)の第2反応器から流出するアン
    モニアを第1反応器に入る前の有機溶剤に吸収させ、か
    つ工程(a)の第1反応器に注入するアンモニアガスの
    量をハロゲン化シラン1モルに対し1.10n〜1.4
    5nモル量とする請求項1に記載のオキシムシランの連
    続製造方法。
  3. 【請求項3】工程(d)で回収した溶剤を第1反応器に
    循環させる請求項1または2に記載のオキシムシランの
    連続製造方法。
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