JP2768341B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JP2768341B2
JP2768341B2 JP8034678A JP3467896A JP2768341B2 JP 2768341 B2 JP2768341 B2 JP 2768341B2 JP 8034678 A JP8034678 A JP 8034678A JP 3467896 A JP3467896 A JP 3467896A JP 2768341 B2 JP2768341 B2 JP 2768341B2
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capacitor
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/56Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using storage elements with more than two stable states represented by steps, e.g. of voltage, current, phase, frequency
    • G11C11/565Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using storage elements with more than two stable states represented by steps, e.g. of voltage, current, phase, frequency using capacitive charge storage elements

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体記憶装置に
関し、特に、1セルに複数ビットを記憶させるようにし
た多値ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(D
RAM)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ダイナミック・ランダム・アクセス・メ
モリは、記憶容量(ビット数)がほぼ3年で4倍に増加
して開発されている。これまでこのような記憶容量の増
大は、半導体素子の微細化による高集積化とチップサイ
ズの増加によって達成されてきた。しかし、パターンの
微細化加工が難しくなるとともに、微細化された素子の
信頼性を確保することがますます困難になってきてい
る。また、チップサイズの増大は、コスト増加を招くば
かりでなく、製造歩留りの低下を招く。
【0003】通常、メモリセルは0レベルと1レベルの
2値で1ビットが構成されている。したがって、DRA
Mのビット容量を増大させるには、メモリセル数を増大
させなければならず、ビット容量の増大は必然的に上述
のような問題を引き起こすことになる。この問題を解決
するものとして、メモリセルのレベル数を2値より大き
くする、いわゆる多値メモリが提案されている(特開昭
63−149900号公報など)。
【0004】多値メモリとして、各ビットのセンスをM
SB(most significant bit)からLSB(least sign
ificant bit )へと順次実行し、上位ビットのセンス結
果を用いて下位ビットのセンスレベルを変える方式が新
たに創案され、従来の多値メモリに比較してビット当た
りの面積をより微細化できるものとして期待されてい
る。その多値メモリの回路図を図4に示す。
【0005】ビット線対BLとBLBはトランスファゲ
ートTGによって2組の分割ビット線対BL1とBL1
B、およびBL2とBL2Bに分けられ、各分割ビット
線対はセンスアンプSA1とSA2を持っており、本来
のビット線対BL、BLBとワード線WLi(i=0−
255)との交点にあるメモリセルは分割ビット線対B
L1とBL1B、およびBL2とBL2Bに振り分けら
れている。メモリセルの配分は、分割ビット線の浮遊容
量(センスアンプ等のすべてを含んだ)CB1とCB2
の比が1:2となるように分配されている。
【0006】また、分割ビット線BL1とBL2Bおよ
びBL2とBL1Bの間に各々カップル容量素子Cc
(Ccはこのカップル容量素子の容量値をも意味する)
が接続されている。メモリセルにはセル容量素子Cs
(Csはこのセル容量素子の容量値をも意味する)が備
えられており、Csの一端にはプレート電位と呼ばれる
一定電位VP(=1/2VCC)が印加されている。ま
た、分割ビット線BL1とBL2BおよびBL2とBL
1Bは、それぞれカラム選択線CSLの信号によって制
御されるトランジスタを介して入出力線I/O1とI/
O2に接続されている。
【0007】次に、この多値メモリの動作を図5
(a)、(b)を参照して説明する。ここで、図5
(a)、(b)は、それぞれ分割ビット線対BL2とB
L2Bおよび分割ビット線対BL1とBL1Bの電圧波
形を示す。待機時には、トランスファゲートTGはオン
しており、ビット線対BLとBLBは、通常のDRAM
と同様にプリチャージトランジスタ(図示なし)とイコ
ライズトランジスタ(図示なし)により1/2VCCに
プリチャージされている。その後、時刻T1でワード線
が選択されるとセルデータがビット線BLまたはBLB
の何れかに読み出される。選択セルの接続されていない
側のビット線の電位はプリチャージレベルに留まる。こ
のとき、トランスファゲートはオンしているので、選択
セルが、分割ビット線対のいずれの側にあっても両分割
ビット線には、セルデータの“0”〜“3”に従った同
一の電圧が現れる。この電圧は、図5に示されるよう
に、セルデータが“0”、“1”であるときは1/2V
CC(=VP)より低く、“2”、“3”であるときは
VPより高くなる。
【0008】時刻T2において、トランスファゲートT
Gがオフし、続いてセンスアンプSA2が活性化が始ま
り、分割ビット線対BL2、BL2B上のデータの増幅
が始まる。時刻T3において、分割ビット線対BL2、
BL2Bの一方が“1”レベル(VCC)、他方が
“0”レベル(GND)になる。ここで、選択セルが、
ビット線BL側に接続され、セルに“2”または“3”
が格納されていたものと仮定すると、BL2がVCCレ
ベル、BL2BがGNDレベルとなる。
【0009】このとき、BL2とBL2Bの振幅は概ね
1/2VCCとなっている。その結果、カップル容量C
cにより、BL1Bは、xV持ち上げられ、BL1はx
V引き下げられることになる。ここで、隣り合う信号レ
ベルの電位差を2dVとし、変動する電位差xVをdV
に等しくなるようにカップル容量Ccを調整しておけ
ば、リファレンスレベルとなるBL1BのレベルはVP
からVP+dVとなる。これに対し、選択セル側のBL
1のレベルは、記憶データが“2”であったときには、
VP+dVからVPへ、また記憶データが“3”であっ
たときには、VP+3dVからVP+2dVへと変化す
る。
【0010】そのため、時刻T4でセンスアンプSA1
が活性化されると、BL1とBL1Bは、記憶データに
従って、一方が“1”レベル(VCC)、他方が“0”
レベル(GND)になる。すなわち、記憶データが
“3”であるとき、実線で示すように、BL1がVC
C、BL1BがGNDとなり、記憶データが“2”であ
るとき、点線で示すように、BL1がGND、BL1B
がVCCとなる。
【0011】選択セルの記憶データが、“0”または
“1”であるとき、カップル容量Ccによる電位変動は
逆方向に働き、BL1Bのリファレンス電位はVPから
VP−dVとなり、他方のBL1のレベルは、VP−2
dV(“0”のとき)、またはVP(“1”のとき)と
なる。このように、SA2でセンスし、その結果をSA
1のセンスレベルへフィードバックすることで、SA2
ではMSBのデータが、SA1ではLSBのデータが
増幅される。これらの信号は、カラム選択線の信号をハ
イとすることにより、I/O1およびI/O2を介して
外部に読み出される。また、セルへの再書き込みは、ワ
ード線WLk(k=0,2,3,・・・)を選択した状
態のまま、トランスファゲートTGをオンさせることに
より行うことができる。このとき、ビット線の電位は、
TGのオン前のビット線の電位とビット線容量CB1、
CB2の容量比で決まる、VCCを“3”、GNDを
“0”とするレベルとなる。
【0012】ここで、メモリセルの容量をCs、分割ビ
ット線のBL1の容量をCB1とすると、セルに蓄える
最高の電圧(VCC)と最低電圧(GND)との間のセ
ルから読み出される電圧差Vrは、読み出し時にはトラ
ンスファゲートTGがオンしているため、ビット線容量
は3CB1となるため、 Vr=VCC/(1+3CB1/Cs) となる。各レベル間の電位差2dVはVr/3であるか
ら、 2dV=VCC/{3(1+3CB1/Cs)} となる。
【0013】一方、ビット線のVCCの振幅によってカ
ップル容量Ccを介してクロス交差したビット線に与え
られる電位変化xVは、 xV=VCC/{2(1+CB1/Cc)} となる。したがって、xV=dVが成立するための条件
は、 1+CB1/Cc=3(1+3CB1/Cs) ここで、CB1/Cs≫1、CB1/Cc≫1であるか
ら、 CB1/Cc=9CB1/Cs Cc=Cs/9 となる。よって、ビット線間のカップル容量は、セル容
量の1/9とすればよいことになる(但し、この値はセ
ンス方式を変えることによって変化するものであって固
定的なものではない)。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述した構成の多値メ
モリでは、MSB以外のビットを誤りなく読み出すため
には、カップル容量Ccとメモリセル容量Csとの比を
一定にしておくことが極めて重要なことである。この比
が一定化されない場合には、読み出し電圧に対する許容
度が低くなりまた誤読み出しの可能性が高くなる。而し
て、半導体製造工程においては、プロセス変動が生じる
ことを避けることはできず、そして、プロセスに変動が
生じた場合には、そのプロセスで形成された容量素子の
容量値にバラツキが生じることになる。よって、本発明
が解決すべき第1の課題は、製造プロセスに変動が生じ
ることがあっても、カップル容量Ccとメモリセル容量
Csとの容量比を常に一定に確保することができるよう
にすることである。この第1の課題は、カップル容量素
子とメモリセル容量素子とを同一のプロセスにより形成
することにより解決することができる。このようにすれ
ば、仮にプロセス変動により、容量絶縁膜の膜厚や容量
素子の電極高さにバラツキが生じそのために容量値にバ
ラツキが生じることがあっても、容量比にはバラツキが
生じないようにすることができるからである。
【0015】DRAMを安定動作させるには、メモリセ
ル容量Csを大きくする必要があるが、セルサイズが小
さくなったため、最近ではキャパシタ構造を3次元的に
形成したスタックト型およびトレンチ型が用いられてい
る。これらキャパシタ構造を構成するトランジスタの拡
散層に接続される電極は、設計ルールと呼ばれる最小寸
法を用いてパターン形成される。ところで、カップル容
量Ccはメモリセル容量Csに対して常に数分の1の値
になるように正確に形成する必要があり、そのために、
カップル容量素子とメモリセル容量素子とを同一のプロ
セスにおいて形成することが望ましいが、既にメモリセ
ル容量素子は最小設計ルールに基づいて設計されている
ため、Csと同じ層の材料を使用し、なおかつCsの数
分の1の容量を単独の容量素子により得ることは極めて
困難なことである。よって、本発明の解決すべき第2の
課題は、最小設計ルールを維持しつつ、かつ、セル容量
Csと同一の層の材料を使用しながら、セル容量の数分
の1の容量の素子を形成しうるようにすることである。
【0016】メモリセル容量Csを大きくするために容
量絶縁膜の膜厚は容量膜にかかる電圧においてリークが
無視できる最低限の厚さにまで薄膜化されている。メモ
リセル容量素子の容量絶縁膜には、ビット線BL、BL
Bとプレート間の電位差の電圧が加わる。ビット線に加
わる電圧はメモリセル内部の電源電圧VCCと接地電位
GNDの間で変化する。プレートに加わる電圧VPはメ
モリセル内部の電源電圧の半分のVCC/2である。し
たがって、メモリセル容量素子の容量絶縁膜に印加され
る電圧は最大でVCC/2である。一方、カップル容量
は対になる2つのビット線に接続される。よってカップ
ル容量素子に加わる電圧は最大VCCとメモリセル容量
素子の2倍になる。よって、本発明の解決すべき第3の
課題は、メモリセル容量素子と同一プロセスにより形成
されたカップル容量素子にメモリセル容量より高い電圧
が印加されることがあってもリークや絶縁破壊を招くこ
とのないようにすることである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述した第1の課題は、
カップル容量素子をメモリセル容量素子と同一のプロセ
スにおいて形成するようにすることにより解決すること
ができる。また、上述の第2、第3の課題は、カップル
容量素子を、メモリセル容量素子と同等若しくはそれよ
り容量値の大きい、すなわち、メモリセル容量素子と同
等もしくはそれ以上のサイズを有する複数の単位容量素
子の直列接続によって構成することにより解決すること
ができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明による半導体記憶装置は、
ビット線対が複数に分割され、分割された隣接する分割
ビット線間でたすき掛けにカップル容量素子が形成され
ている多値メモリであって、前記カップル容量素子の2
つの電極と容量絶縁膜は、データ記憶用容量素子(メモ
リセル容量素子)の2つの電極と容量絶縁膜と同一の層
の導電層および絶縁膜で形成されていることを特徴とし
ている。
【0019】そして、好ましくは、前記カップル容量素
子は、前記メモリセル容量素子と同一の層構造を有し、
平面形状がこれと同等かあるいはこれより大きい単位容
量素子を複数個直列に接続して構成される。
【0020】上記の構成によれば、例えプロセス変動に
より、形成された容量素子の容量値にバラツキが生じる
ことがあっても、そのバラツキはカップル容量とメモリ
セル容量とで同一の傾向をもって現れるため、容量比に
影響を与えることはない。また、本発明によれば、カッ
プル容量を形成するための特別の工程を設ける必要がな
いため、1セル1ビットの従来のDRAMを製造する場
合と同様の簡素なプロセスにより多値メモリを形成する
ことができるという副次的な効果も享受することができ
る。
【0021】また、カップル容量素子を、メモリセル容
量素子の大きさと同じかあるいはそれ以上の大きさの単
位容量素子を複数個直列に接続して構成しているため、
メモリセルを形成する際に用いた最小設計寸法を縮小す
ることなくメモリセル容量以下の容量値の容量素子を形
成することが可能になる。さらに、カップル容量素子を
複数個の単位容量素子の直列接続体により構成したこと
により、個々の単位容量素子に印加される電圧が分割さ
れ、その容量絶縁膜に加わる電圧がビット線に加わる電
圧の直列接続個数分の1となり、カップル容量にメモリ
セル以上の電圧が印加されることがあってもその容量絶
縁膜に大きなリークが流れたり絶縁破壊が生じたりする
ことがなくなる。
【0022】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。 [第1の実施例]図1は、本発明の第1の実施例を示す
回路図である。図4に示した回路と異なる点は、分割ビ
ット線BL1とBL2BおよびBL2とBL1Bの間に
接続されている各々カップル容量素子Ccがメモリセル
容量素子Csと同一の層構造を有する単位容量素子を複
数個直列に接続して構成されている点である。それ以外
の点および回路動作は図4に示した回路の場合と同様で
あるのでその詳細な説明は省略する。具体的には、図1
で示された回路においては、9個の単位容量素子が直列
接続されている。この個数は単位容量素子の容量値とセ
ンス回路の種類によって変わる。
【0023】図2は、本発明の第1の実施例の半導体装
置におけるカップル容量部1およびメモリセルアレイ部
2の構造を模式的に示した断面図である。図2に示され
るように、フィールド酸化膜4からなる素子分離領域に
よって分離されたP型シリコン基板3の表面にゲート酸
化膜5が形成されている。フィールド酸化膜4上および
ゲート酸化膜5上にはワード線6a、6bが形成されて
いる。ワード線のゲート酸化膜5上の部分はゲート電極
を構成している。
【0024】フィールド酸化膜4およびゲート電極(6
a)が形成されている領域以外のメモリセルアレイ部2
のP型シリコン基板3の表面領域内にはトランジスタの
ソース・ドレイン領域となるN型拡散層7a、7bが形
成されており、カップル容量部1のP型シリコン基板3
の表面には単位容量素子を接続するためのN型拡散層7
cが形成されている。これらの表面上には、シリコン酸
化膜からなる第1層間絶縁膜8が堆積されている。第1
層間絶縁膜8中にはN型拡散層7bと第1層間絶縁膜8
上に形成された容量下部電極10を接続する第1コンタ
クトプラグ9が形成されている。
【0025】容量下部電極10上にその表面に堆積され
た容量絶縁膜11を介して容量上部電極12が形成され
ている。第1層間絶縁膜8上および容量上部電極12上
に第2層間絶縁膜13が堆積されている。第2層間絶縁
膜13中には容量上部電極12と第2層間絶縁膜13上
に形成されたビット線15aとを接続する第2コンタク
トプラグ14bが形成されており、第1層間絶縁膜8お
よび第2層間絶縁膜13中にはN型拡散層7a、7cと
第2層間絶縁膜13上に形成されたビット線15a、1
5bとを接続する第2コンタクトプラグ14a、14c
が形成されている。その結果、メモリセルアレイ部2に
は容量下部電極10、容量絶縁膜11および容量上部電
極12から構成されたメモリセルの容量素子が、ワード
線6aの上部でビット線15aの下部に形成されている
スタックトキャパシタ構造のメモリセルが形成されてい
る。
【0026】また、カップル容量部1には容量下部電極
10、容量絶縁膜11および容量上部電極12から構成
された複数個(ここでは9個)の単位容量素子が形成さ
れ、それぞれの単位容量素子は容量上部電極12および
第1コンタクトプラグ9とN型拡散層7cによって直列
に接続され、直列に接続された一端は第2コンタクトプ
ラグ14bを介して対になる一方のビット線15bに接
続され、他端は第2コンタクトプラグ14cを介して対
になる他方のビット線15bに接続されている。よっ
て、ビット線15a、15b間に単位容量素子の直列接
続体からなるカップル容量素子が接続されている。カッ
プル容量部1において、すべての単位容量素子はメモリ
セルのセル容量Csと同等の容量を持つように設計され
ている。
【0027】[第2の実施例]図3は、本発明の第2の
実施例の半導体装置におけるカップル容量部21および
メモリセルアレイ部22の構造を模式的に示した断面図
である。なお、本実施例メモリの回路図は図1に示した
第1の実施例のものと同様である。図3に示されるよう
に、フィールド酸化膜24からなる素子分離領域によっ
て分離されたP型シリコン基板23の表面にゲート酸化
膜25が形成されている。ゲート酸化膜25上の所望の
領域に形成されたワード線26aはトランジスタのゲー
ト電極を構成しており、フィールド酸化膜24上に形成
されたワード線26bはゲート電極を接続する配線とな
っている。フィールド酸化膜24およびゲート電極(2
6a)が形成されている領域以外のメモリセルアレイ部
22のP型シリコン基板23の表面領域内にはトランジ
スタのソース・ドレインとなるN型拡散層27a、27
bが形成されており、カップル容量部21のP型シリコ
ン基板23の表面にはキャパシタを接続するためのN型
拡散層27cが形成されている。これらの表面上には、
シリコン酸化膜からなる第1層間絶縁膜28が堆積され
ている。
【0028】第1層間絶縁膜28中には、N型拡散層2
7bと第1層間絶縁膜28上に形成されたビット線30
aを接続する第1コンタクトプラグ29が形成されてい
る。ビット線30a、30bの表面上および第1層間絶
縁膜28上には第2層間絶縁膜31が堆積されている。
第2層間絶縁膜31中には、ビット線30a、30bと
第2層間絶縁膜31上に形成された容量下部電極33と
を接続する第2コンタクトプラグ32cが形成されてお
り、第1層間絶縁膜28および第2層間絶縁膜31中に
は、N型拡散層27b、27cと第2層間絶縁膜31上
に形成された容量下部電極33とを接続する第2コンタ
クトプラグ32a、32bが形成されている。
【0029】容量下部電極33上にはその表面に堆積さ
れた容量絶縁膜34を介して容量上部電極35が形成さ
れている。その結果、メモリセルアレイ部22には、容
量下部電極33、容量絶縁膜34および容量上部電極3
5から構成されたメモリセルの容量素子がワード線26
aおよびビット線30a上部に形成されているスタック
トキャパシタ構造のメモリセルが形成されている。ま
た、カップル容量部21には、容量下部電極33、容量
絶縁膜34および容量上部電極35から構成された複数
個(この実施例では12個)のキャパシタが形成され、
それぞれのキャパシタは容量上部電極35および第2コ
ンタクトプラグ32bとN型拡散層27cによって直列
に接続され、直列に接続された一端は第2コンタクトプ
ラグ32cを介して対になる一方のビット線30aに接
続され、他端は第2コンタクトプラグ32cを介して対
になる他方のビット線30bに接続されている。よっ
て、ビット線30a、30b間には単位容量素子の直列
接続体によって構成されるカップル容量素子が接続され
たことになる。この実施例においては、メモリセル容量
Csの4/3の容量を有する単位容量素子を12個直列
接続することにより、Cs/9の容量値のカップル容量
素子を得ている。
【0030】
【発明の効果】以上接続したように、本発明による半導
体記憶装置は、ビット線間のカップル容量素子をメモリ
セル容量素子と同一のプロセスで形成するようにしたも
のであるので、たとえ容量を形成する際のプロセスの変
動により、例えば容量絶縁膜厚や電極高さなどにバラツ
キが生じても、メモリセルの容量とカップル容量の比は
一定に保たれるために、多値センス動作のマージンを大
きく確保することができる。また、カップル容量素子を
構成する電極層および容量絶縁膜は、メモリセル容量素
子を構成する層と同じ層を用いているので、製造工程を
増加する必要がなく、多値メモリを従来のDRAMと同
等の製造コストで製造することが可能である。
【0031】また、カップル容量素子を、メモリセル容
量素子と同等またはそれ以上のサイズの単位容量素子の
直列接続体によって構成しているので、メモリセルを形
成する際に用いた最小設計寸法を維持したまま、メモリ
セル容量以下の容量値のカップル容量素子を形成するこ
とが可能になる。そして、最小設計寸法に変更がないた
め、新たな製造装置を投入する必要はなく設備コストの
負担を増加させることなく、多値メモリの製造が可能に
なる。
【0032】さらに、カップル容量素子が複数個の単位
容量素子の直列接続体により構成されていることによ
り、全体にかかる電圧は分割され、個々の単位容量素子
の容量絶縁膜にかかる電圧がビット線にかかる電圧の直
列接続個数分の1になり、メモリセル容量素子に用いる
容量絶縁膜と同じ絶縁膜を用いても、リーク電流が増加
したり絶縁破壊が生じたりすることはなく、高い信頼性
を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の回路図。
【図2】本発明の第1の実施例の断面図。
【図3】本発明の第2の実施例の断面図。
【図4】本発明に先行して創案された多値メモリの回路
図。
【図5】図4に示した多値メモリの動作説明図。
【符号の説明】
1、21 カップル容量部 2、22 メモリセルアレイ部 3、23 P型シリコン基板 4、24 フィールド酸化膜 5、25 ゲート酸化膜 6a、6b、26a、26b ワード線 7a、7b、7c、27a、27b、27c N型拡散
層 8、28 第1層間絶縁膜 9、29 第1コンタクトプラグ 10、33 容量下部電極 11、34 容量絶縁膜 12、35 容量上部電極 13、31 第2層間絶縁膜 14a、14b、14c、32a、32b、32c 第
2コンタクトプラグ 15a、15b、30a、30b ビット線

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビット線対が複数に分割され、分割され
    た隣接する分割ビット線間でたすき掛けにカップル容量
    素子が形成されている半導体記憶装置において、前記カ
    ップル容量素子の2つの電極と容量絶縁膜は、メモリセ
    ルのデータ記憶用容量素子の2つの電極と容量絶縁膜と
    同一の層の導電層および絶縁膜で形成されていることを
    特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記カップル容量素子は、前記データ記
    憶用容量素子と同一の層構造を有する単位容量素子を複
    数個直列に接続したものであることを特徴とする請求項
    1記載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 カップル容量素子を構成する前記単位容
    量素子は、平面形状が前記データ記憶用容量素子のそれ
    と同等であるかそれより広く形成されていることを特徴
    とする請求項2記載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記カップル容量素子および前記データ
    記憶用容量素子がビット線対より上に形成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
JP8034678A 1996-02-22 1996-02-22 半導体記憶装置 Expired - Fee Related JP2768341B2 (ja)

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