JP2767364B2 - 法枠用コンクリートブロック - Google Patents

法枠用コンクリートブロック

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JP2767364B2 JP17014093A JP17014093A JP2767364B2 JP 2767364 B2 JP2767364 B2 JP 2767364B2 JP 17014093 A JP17014093 A JP 17014093A JP 17014093 A JP17014093 A JP 17014093A JP 2767364 B2 JP2767364 B2 JP 2767364B2
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、法面の安定化を図るた
めに法面上にアンカーをもって設置される法枠用コンク
リートブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の法面の安定化工法としては、植
生工法、コンクリートブロックを配置する工法、法枠構
築工法などがあるが、安定化の信頼性の点では、法枠構
築工法が優れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記法枠構築
工法の場合には、型枠の法面上への設置および組立てに
多大な手間を要するとともに、モルタル吹付または打設
作業に危険を伴う。
【0004】一方、コンクリートブロック工法の場合
は、基本的には工場または現場作業ヤード等にて製作さ
れた既製法枠用ブロックを法面上に載置し、アンカーに
よって固定する方法であるため、作業効率は格段に向上
するが、前記アンカーには30t〜100tの大きな張
力が導入されるため、コンクリートブロック下面の地盤
反力度を許容値内に収める必要がある。したがって地盤
反力度を小さくするために、ブロックの十字辺部の幅お
よび長さを大きくせざるを得ず、いきおいブロック寸法
が大きなものになってしまう。また、十字辺長も長くな
り地盤反力度も比較的高めに設定される結果、十字辺部
に作用する断面力も大きなものとなり、その結果内部に
配置される鉄筋量も多くなる。さらに、十字辺の幅が大
きいと視覚的に剛なイメージを与えるようになり、設置
後の状態においても圧迫感を与え美観的に劣るなどの問
題がある。
【0005】そこで本発明においては、必要な受圧面積
を確保しながら、比較的コンパクトなブロック寸法とし
視覚的にもすっきりした美観にするとともに、全体とし
てコンクリート量および鉄筋量の軽減を図った法枠用コ
ンクリートブロックを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題は、平面的に視
てほぼ十字形状の法枠用コンクリートブロックにおい
て、この法枠用コンクリートブロック交点の各隅角部分
に各十字辺幅の少なくとも70%寸法以上のハンチをそ
れぞれ設け、地盤反力を受ける前記ハンチ部を含む交点
部受圧面積AC と法枠用コンクリートブロック全体の受
圧面積Aとの比AC /Aを0.25≦AC /A≦0.5
5としたことで解決できる。
【0007】
【作用】本発明における法枠用コンクリートブロックに
おいては、ハンチの寸法を各十字辺幅の少なくとも70
%以上の寸法とし、かつハンチ部を含む交点部受圧面積
C と法枠用ブロック全体の受圧面積Aとの比AC /A
を0.25≦AC /A≦0.55とする。
【0008】通常、法枠用コンクリートブロックにハン
チが設けられることがあるが、この場合のハンチ寸法は
100〜150mm程度であるため、アンカー張力による
地盤反力のほとんどを各十字辺部で受け持つようになっ
ている。この点、本願発明の場合には、ハンチを従来に
例がないほど大きくして、このハンチ部を含む交点部受
圧面積を大きくしている。したがって、設計導入張力を
同じとする場合には、その分各十字辺部での受圧面積を
小さく、すなわち各十字辺の寸法を小さくすることがで
き、交点部はマスなブロック状となるものの全体として
ブロック寸法を小さくできる。また、各十字辺の幅を細
くできるため、この十字辺がアクセントとなって外観的
にもすっきりとした感じを与えるようになり美観が向上
する。なお、この美観効果はAC /Aが小さい程高い。
【0009】また、ハンチ寸法が大きいため、十字辺の
設計断面位置が従来よりも先端側寄りの位置となり、十
字辺の張出長がその分だけ短くなり、断面力の減少によ
り断面寸法を小さくできるとともに、必要鉄筋量も少な
くなる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳述する。
図1において、本発明に係るコンクリートブロック1
は、平面的に視てほぼ十字形状をなしており、このブロ
ック1、1…の多数が、少なくとも法面の長さ方向(L
方向)に沿って十字の一辺が一列をなすように隣接して
配置される。実施例では、法肩2と法尻3とを結ぶ高さ
方向にも、他の一辺を列をなして隣接配置されている。
【0011】前記コンクリートブロック1は、たとえば
全体寸法Bが2〜3mとされ、厚みが中央部で400〜
600mm、端部で250〜350mmとされ、端部に向か
って下り勾配が形成されている。
【0012】本発明に係るコンクリートブロック1の場
合は、図2に示されるように、ブロック交点の各隅角部
分に各十字辺幅B1 の少なくとも70%寸法以上のハン
チ(ハンチ寸法;B2 )を設けるとともに、地盤反力を
受ける前記ハンチ部を含む交点部受圧面積AC と法枠用
コンクリートブロック全体の受圧面積Aとの比AC /A
を0.25≦AC /A≦0.55としている。
【0013】ハンチ寸法B2 を十字辺幅B1 の少なくと
も70%以上の寸法とするのは、十字辺部材に対し前記
ハンチ部を含む交点部を剛体として取扱うためであり、
設計上の応力計算断面をハンチ始点部(ラインS位置)
とするとともに、設計上は均一に地盤反力が作用すると
して十字辺部の応力計算を行うことで十分であるが、実
際には交点部分を剛体とし、これに比べて十字辺部は易
撓性があるため、地盤反力分布が均一とはならず交点部
分に反力が偏って集中するようになる。したがって、前
記十字辺部の設計を安全側で行うこととなり、該十字辺
部におけるクラックまたは破損等も極力抑えることがで
きる。
【0014】また、前記AC /Aを0.25未満とした
場合には、十字辺部の寸法が大きくなり応力的な観点か
ら厳しいものになるとともに、施工に際しての取扱いも
不便となる。また、AC /Aが0.55を超える場合に
は、十字辺部の寸法が小さくなるため1つのブロックが
負担する領域が狭くなる。その結果全体のブロック数が
増えることになるため、アンカー数が増え施工効率が落
ちるとともに不経済なものとなって好ましくない。
【0015】ところで、最も使用頻度が高い本発明コン
クリートブロックの標準的寸法例を表1に示すととも
に、AC /A=0.51の場合(タイプI)のブロック
の平面形状を図4に、AC /A=0.29の場合(タイ
プ IV)のブロックの平面形状を図5にそれぞれ示す。
なお、ハンチ高Hは設計導入張力(30〜100t)に
よって異なり、また鉄筋量も設計導入張力に異なる。
【0016】
【表1】
【0017】図4に示されるコンクリートブロック1A
と、図5に示されるコンクリートブロック1Bは、ハン
チ部を含む交点部の形状寸法を共通にし、各十字辺の長
さを変えてブロック寸法を違えたものである。十字辺部
の長さが極端に違うために全体として受ける美観が異な
るが、交点部に受圧面積AC が確保されている結果、導
入張力を同じとすれば従来よりも形状寸法が小さくなっ
ている。逆の視点からみると、従来の同寸法のコンクリ
ートブロックと比較すると導入張力の増大を図り得るこ
とになる。また、図5のコンクリートブロック1Bの場
合には、交点部との対比で、交点部がマスなブロック状
である分、全体として細く延びたこの十字辺部がスレン
ダーなイメージを与えるものとなっている。
【0018】一方、十字の交点近傍に、表面より凹陥す
る凹部10が形成され、かつその凹部底面10Aの中央
から下面に貫通する挿通孔11が形成されている。実施
例の挿通孔11は法面と直交する方向に形成されている
が、傾斜させて前記挿通孔11を形成し、法肩2方向に
やや上向きとなるようにアンカーを設けることもでき
る。また、凹部10の底面10Aは、支圧面となるため
挿通孔11と直交する方向に形成されている。
【0019】施工に際しては、前記コンクリートブロッ
ク1の各十字辺の表面に植設されたボルト12に吊りワ
イヤーを掛けて、クレーンなどにより吊り上げて、法面
上の所定位置に配置し、次いで、あるいは同時併行的
に、図6に示されるように、挿通孔11に棒鋼などの引
張材20を挿通し、その先端部にはモルタル注入などに
よりアンカー体21を造成するとともに、引張材20の
ナットなどのアンカーヘッド20Aを、凹部10内に収
めた支圧板22を凹部底面10Aを座として、前記アン
カー体21との間に引張力を与えた状態で定着する。こ
れらのアンカーを各ブロック1、1…ごとに行う。
【0020】前記凹部10は後に、モルタル23などを
充填し、その表面をブロック1の表面と面一とするのが
美観の点および防錆の点などで望ましい。また、実施例
における挿通孔11は、裏面ほど拡大して形成してある
のは、一つのコンクリートブロック1で、異なる勾配の
法面に対して供用化させるためである。
【0021】
【発明の効果】以上詳説のとおり本発明によれば、必要
な受圧面積を確保しながら、比較的コンパクトなブロッ
ク寸法とし視覚的にもすっきりした美観にできるととも
に、全体としてコンクリート量および鉄筋量の軽減を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明コンクリートブロックの法面への配置状
態斜視図である。
【図2】本発明に係るコンクリートブロックの平面図で
ある。
【図3】本発明に係るコンクリートブロックの側面図で
ある。
【図4】本発明に係るコンクリートブロックの平面図で
ある(AC /A=0.51) 。
【図5】本発明に係るコンクリートブロックの平面図で
ある(AC /A=0.29) 。
【図6】コンクリートブロックの地盤への定着状態断面
図である。
【符号の説明】
1・1A・1B…コンクリートブロック、2…法肩、3
…法尻、10…凹部、11…挿通孔、12…吊りボル
ト、20…引張材、20A…アンカーヘッド、21…ア
ンカー体、22…支圧板

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平面的に視てほぼ十字形状の法枠用コンク
    リートブロックにおいて、この法枠用コンクリートブロ
    ック交点の各隅角部分に各十字辺幅の少なくとも70%
    寸法以上のハンチをそれぞれ設け、地盤反力を受ける前
    記ハンチ部を含む交点部受圧面積AC と法枠用コンクリ
    ートブロック全体の受圧面積Aとの比AC /Aを0.2
    5≦AC /A≦0.55としたことを特徴とする法枠用
    コンクリートブロック。
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