JP2766273B2 - 電子楽器のパラメータ情報設定装置 - Google Patents

電子楽器のパラメータ情報設定装置

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、電子楽器のパラメータ情報設定装置に関
し、より詳しくは音量、音色、音高、効果などの狭義の
楽音形成に関するパラメータ情報、さらには例えばタッ
チデータの感度、モジュレーションレバーの操作子感度
などの演奏制御に関するパラメータ情報の、電子楽器の
楽音形成用の各種パラメータ情報を設定・変更するに際
しての技術に関するものである。
(従来の技術) 電子楽器においては、操作子によって設定されて予め
記憶されている複数組のパラメータ情報から、演奏時に
は一組のパラメータ情報が選択される。この選択された
パラメータ情報と、鍵情報および演奏制御用操作子(モ
ジュレーションレバーなど)の情報とにより楽音形成が
行なわれる。
従来の電子楽器のパラメータ情報設定装置としては、
パラメータメモリと発音用のメモリとを有しているもの
がある。このパラメータ情報設定装置においては、前記
複数個のパラメータ情報はパラメータメモリのそれぞれ
独立した記憶位置に記憶されているとともに、例えば演
奏時には前述の選択された組のパラメータ情報が発音用
メモリに転写されて記憶され、変更設定等されて楽音形
成用のパラメータ情報として発音用メモリから出力さ
れ、楽音形成に用いられる。
また、このような電子楽器のパラメータ情報設定装置
においては、発音用メモリのパラメータ情報が変更され
ている場合において、変更設定前後のパラメータ情報を
比較する場合には、具体的には変更設定前の元来パラメ
ータメモリに予め記憶されているパラメータ情報と、こ
のパラメータ情報の変更設定された変更設定後のパラメ
ータ情報とを比較する場合には、まず少なくとも変更設
定後のパラメータ情報をパラメータメモリのいずれかの
記憶位置に記憶させる必要がある。次には、パラメータ
メモリに記憶されている変更設定前のパラメータ情報を
再び発音用メモリに転写して記憶させねばならない。こ
うして、さらにはパラメータメモリに記憶されている変
更設定後のパラメータ情報を発音用メモリに転写するな
どして、変更設定前後のパラメータ情報を比較すること
になる。
一方、特公昭63−22600号特許公報において開示され
る、パラメータメモリおよび発音用メモリに加えて退避
用メモリを有する従来の電子楽器のパラメータ情報設定
装置においては、変更設定前後のパラメータ情報を比較
する場合には、次の通りに行なわれる。なお、パラメー
タメモリには設定されたパラメータ情報だけが記憶され
て、変更設定後のパラメータ情報は記憶されない。
まず、パラメータメモリから発音用メモリに転写され
て変更設定されたパラメータ情報を、退避用メモリに転
送して記憶させる。なお、この転写と同時に、変更設定
されたパラメータ情報の変更設定前の元来パラメータメ
モリに設定されて予め記憶されているパラメータ情報が
発音用メモリに記憶される。こうして、さらには、退避
用メモリに記憶されている変更設定後のパラメータ情報
を発音用メモリに再び転送して記憶させるなどして、変
更設定前後のパラメータ情報を比較する。
(発明が解決しようとする課題) ところで、パラメータ情報の変更設定は試行錯誤しな
がら成されるものであり、その選択決定においては変更
設定が積み重なって行なわれる場合が往々にして起こる
場合がある。
しかしながら、前者の場合には、比較に際してパラメ
ータメモリおよび発音用メモリに変更設定前後のパラメ
ータ情報を転送・転写するにいちいち記憶位置の選択等
がともなって操作が非常に面倒であるという問題点があ
る。
また、前後の場合には、積み重なる変更設定過程にお
ける変更設定前後のパラメータ情報同志の前後の比較が
できないという問題点がある。
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、パラメータ情報の変更設
定にあたって、あるパラメータ情報を何度も度重ねて変
更設定して所望のパラメータ情報の作ろうとするような
場合において、その一連の変更設定の過程における変更
設定前のパラメータ情報と変更設定後のパラメータ情報
とを簡単な操作で比較することができるようにして、パ
ラメータ情報の変更設定の操作を容易にすることにあ
る。
(課題を解決するための手段) 前述した課題を解決するために、本発明に係る電子楽
器のパラメータ情報設定装置は、第1図に示されるよう
に、楽音生成用の複数種類のパラメータから構成される
パラメータ情報をプリセット用のパラメータ情報として
複数組記憶するプリセット記憶手段と、操作者の選択操
作に応じて該プリセット記憶手段から任意のパラメータ
情報を選択する選択手段と、該選択手段で選択したパラ
メータ情報を保持する保持手段と、操作者の変更操作に
応じて該保持手段のパラメータ情報を変更設定する変更
設定手段と、操作者の保存指示に応じて該保持手段のパ
ラメータ情報を該保持手段にも残したまま該プリセット
用のパラメータ情報とは別に保存用のパラメータ情報と
して保存する保存手段と、操作者の比較指示に応じて該
保持手段のパラメータ情報または該保存手段のパラメー
タ情報を楽音生成用に出力するよう切換えを行う比較手
段と、該比較手段により切換えがなされていることが分
かる表示を行う表示手段と、操作者の書込み指示に応じ
て該保持手段のパラメータ情報を該プリセット用の楽音
情報として該プリセット記憶手段に書き込む手段とを備
えた備えたものである。
(作用) 操作者が、選択手段によりプリセット記憶手段から任
意のプリセット用のパラメータ情報を選択すると、この
プリセット用のパラメータ情報は保持手段に保持され
る。そして通常は、楽音は保持手段のパラメータ情報に
基づいた生成態様で生成されることになる。この状態
で、変更設定手段で変更操作を行うと、保持手段に保持
されているパラメータ情報が変更設定される。
操作者がこの設定変更されたパラメータ情報をさらに
改良したいと考えた場合には、スイッチ等による保存指
示を行うと、その変更設定された保持手段のパラメータ
情報は、保存手段にいったん保存される。このパラメー
タ情報は保持手段にも残されているので、操作者は、こ
の保持手段に保持されているパラメータ情報をさらに改
良を加えるための変更設定作業に直ちに入ることができ
るので、操作性がよい。
この場合において、操作者が、上記後でした変更設定
の前後のパラメータ情報による楽音生成態様を比較した
い場合には、スイッチ等による比較指示を行えば、保存
手段に保存されている変更前のパラメータ情報が楽音生
成のために出力されるよう切換えが行われるので、簡単
にその比較をすることができる。この切換えは、楽音生
成部に送るパラメータ情報を保持手段から読み出すよう
にしておいて比較指示に応じて保持手段のパラメータ情
報と保存手段のパラメータ情報を入れ換えたり、あるい
は楽音生成部に送るパラメータ情報を保持手段から読み
出すことに代えて保存手段から読み出すようにするなど
で可能である。この比較指示を行ったときには、表示手
段には保存手段のパラメータ情報が楽音生成のために出
力される切換えが行われたことが分かるように表示がさ
れ、操作者の利便に供される。以下、同様に、操作者は
変更設定を行う都度、スイッチ等による保存指示と比較
指示を行うだけで、一連の変更設定の過程における変更
設定前後のパラメータ情報の比較を簡単に行うことがで
きる。そして、望ましいパラメータ情報が作れたら、書
込み指示を行うことで、そのパラメータ情報はプリセッ
ト記憶手段にプリセット用のパラメータ情報として記憶
させることができる。
(発明の効果) したがって、本発明によれば、操作者がスイッチの押
下等により比較指示を行うだけで、パラメータ情報変更
設定の前後のパラメータ情報についてその楽音形成態様
の比較を行うことができるので、度重なる変更設定過程
において逐次に変更されるパラメータ情報の適否を、煩
わしい操作を行わずに、極めて容易な操作だけで比較す
ることができる。
(実施例) 次に、本発明による電子楽器のパラメータ情報設定装
置の具体的実施例につき、図面を参照しつつ説明する。
第2図には、本発明が適用された電子楽器のパラメー
タ情報設定装置を有する電子楽器、言い換えれば電子鍵
盤楽器が該絡的に示されている。
第2図において、楽音形成用の各種パラメータ情報
(音量,音色,音高,効果、モジュレーションレバーの
操作子感度、タッチデータの感度など。以下において
「トーンデータ」と称する。)などの切換え、調節およ
び/または各種動作モードの設定、実行、解除に際して
使用される操作子群20の操作状態がマイコン21の制御の
もとに検出されてバス22を介してマイコン21に供給され
る。このマイコン21の制御のもとにその操作状態が表示
装置駆動回路23を介して表示装置24に表示される。この
表示装置駆動回路23は内部に書込み可能なメモリを有し
ており、マイコン21によって供給されたデータをメモリ
に記憶してそれに基づいて表示装置24に対応する表示を
行なわせる。したがって、マイコン21により新たなデー
タが供給されるまで従前のデータに対応する表示を行な
わせる。なお、表示装置24の表示画面表示上の位置と表
示装置駆動回路23の内部にあるメモリのメモリエリアと
は対応しており、マイコン21は表示位置に対応するメモ
リエリアに表示内容に対応するデータを供給して表示を
行なわせる。したがって、現在表示されている画面の空
白部分に対応するメモリエリアにデータを供給すること
により、現在表示されている画面のその空白部分に新た
な表示を重ねて行なうことができる。
発音される楽音の音高を指定するための複数個の鍵よ
り構成されている鍵盤25に対する各鍵の押鍵または離鍵
操作は鍵走査検出回路26によって検出されるとともに、
鍵操作に基づく押鍵の速さ、押鍵圧力の鍵タッチ強さな
どは同様にタッチレスポンス検出回路27によって検出さ
れて、鍵情報としてマイコン21の制御のもとにバス22を
介してマイコン21に供給される。同様に、モジュレーシ
ョンレバー28の操作量がマイコン21の制御のもとにモジ
ュレーションデータとして検出されマイコン21に供給さ
れる。さらには、ダンパーペダルと、ソステヌートペダ
ルとより構成されているペダル群29の踏込み状態がペダ
ル検出回路30により検出されて、ペダル情報としてマイ
コン21の制御のもとにマイコン21に供給される。
前記マイコン21は、所定プログラムを実行する中央処
理装置CPU 21Aと、このプログラムを記憶する読出し専
用メモリROM 21Bと、このプログラムを実行するに必要
な書込み可能メモリRAM 21Cと、このプログラム中の時
間を計測するタイマ回路21Dとより構成されている。な
お、書込み可能メモリRAM 21Cには、楽音形成用のトー
ンデータなどを記憶する記憶領域、詳しくは4組のトー
ンデータを予め記憶している(従来の技術の項における
説明中のパラメータメモリに相当する)トーンデータメ
モリエリア、楽音の発生に使用するトーンデータを記憶
している発音用メモリエリア、変更設定中のトーンデー
タを一時記憶させるために使用されるリザーブ用メモリ
エリアなどの記憶領域と、鍵情報、ペダル情報などを記
憶するのに割当てられる各種レジスタおよび動作上必要
な各種レジスタなどを含むワーキングエリアとが設定さ
れている。また、RAM 21Cは電源遮断時にもその記憶が
失われないように電池でバックアップされている。そし
て、前述された発音用メモリエリアに記憶されているト
ーンデータ、さらには各種レジスタに記憶されるペダル
情報、鍵情報などにもとづき前記プログラムを実行する
ことにより、本実施例においては16個の楽音発生チャネ
ルを有する楽音発生回路31を制御して、所定の割当てら
れた楽音発生チャネルにより所望の楽音信号を生成し、
増幅器32を介してスピーカ33から楽音として発生させて
いる。
第3図には、本発明が適用された電子鍵盤楽器の操作
パネルAが示されているとともに、操作パネルAには操
作子群20および表示装置24が取り付けられている。次
に、操作子群20について各操作子毎に詳しく説明する。
スライダ101: 直線形の絶対位置検出型のエンコーダに結合されてお
り、トーンデータ(パラメータ)を変更設定するために
使用される。なお、絶対位置検出型なので位置に対応し
たデータを供給する。
トーンスイッチ111〜114: 演奏に際し前述されたRAM 21Cに書込まれている4種
類のトーンデータそれぞれに対応した4つのトーンデー
タメモリエリアMT(1)〜MT(4)のうちから所望のト
ーンデータに対応するトーンデータメモリエリアMT
(1)〜MT(4)を選択し、所望のトーンデータを発音
用メモリエリアMTtempに転写するのに使用される。ま
た、プレイモード(通常の演奏状態)では、選択されて
発音用メモリエリアMTtempに書込まれているトーンデー
タに基づいて楽音が発生される。なお、当該トーンスイ
ッチ111〜114は発音用メモリエリアMTtempに記憶されて
いる変更設定中のトーンデータとトーンデータメモリエ
リアMT(1)〜MT(4)に記憶されている変更設定前の
他のトーンデータと交換し比較するトーンコンペアモー
ドを選択する際にも使用され、この際には操作されたト
ーンスイッチ111〜114に対応するトーンデータメモリエ
リアMT(1)〜MT(4)に書込まれていたトーンデータ
に基づいて楽音が発生される。
エディットスイッチ121: 発音用メモリエリアMTtempに記憶されているトーンデ
ータを変更設定するディットモードを選択するのに使用
される。また、エディットモード中に変更設定中のトー
ンデータとは別に,トーンデータメモリエリアMT(1)
〜MT(4)に記憶されている変更設定前のトーンデータ
を変更設定するコンペアエディットモードを選択する際
にも使用される。
ライトスイッチ122: 変更設定され発音用メモリエリアMTtempに記憶されて
いるトーンデータをトーンデータメモリエリアMT(1)
〜MT(4)に書込むライトモードを選択するのに使用さ
れる。
エンタースイッチ123: モード実行の確認に使用される。
アンドゥスイッチ124: 前述のトーンデータは4種類のパラメータにより構成
され、アンドゥスイッチ124は、選択して変更設定中の
パラメータを選択前の状態に戻すアンドゥ処理を選択す
るのに使用される。
ノーマルコンペアスイッチ125: 発音用メモリエリアMTtempに記憶されている変更設定
中のトーンデータとトーンデータメモリエリアMT(1)
〜MT(4)に記憶されている変更設定前の変更対象とさ
れたトーンデータとを交換して比較するノーマルコンペ
アモードを選択するのに使用される。
リザーブコンペアスイッチ126: 発音用メモリエリアMTtempに記憶されている変更設定
中のトーンデータとリザーブ用メモリエリアに書込まれ
ているトーンデータとを交換して比較するリザーブコン
ペアモードを選択するのに使用される。
リザーブライトスイッチ127: 発音用メモリエリアMTtempに記憶されている変更設定
中のトーンデータをリザーブ用メモリエリアに書込むリ
ザーブライトモード処理の指示に使用される。
エグジットスイッチ128: 各種モードから抜け出すために使用される。
パラメータ選択スイッチ131〜134: トーンデータを構成する4種類のパラメータP1〜P4の
うちから変更設定するパラメータP1〜P4を選択するのに
使用される。
なお、本実施例では説明を簡単にするために、トーン
スイッチ111〜114を4個、トーンデータを4種類と定め
たが、この数に限定されるものではない。また、パラメ
ータ選択スイッチ131〜134についても4個として4種類
のパラメータP1〜P4と定めたが、この数に限定されるも
のでもない。
前述の各スイッチ111〜114,121〜128,131〜134は機構
上はノンロックタイプであるとともに、表示装置24は動
作上の各種情報を表示するためのものである。
第4図には、RAM 21Cの記憶領域、各種レジスタの一
部が示されている。次に、これら記憶領域、各種レジス
タを各記憶領域、各種レジスタ毎に詳しく説明する。
トーンデータメモリエリアMT(1)〜MT(4): トーンスイッチ111〜114に対応する4種類のトーンデ
ータが書込まれているとともに、各トーンデータは4個
のパラメータP1〜P4から構成されており、トーンデータ
メモリエリアMT(1)〜MT(4)はそれぞれパラメータ
P1〜P4が書込まれる領域より構成されている。
発音用メモリエリアMTtemp: 楽音の発生に使用されるトーンデータが書込まれると
ともに、トーンデータの変更設定は発音用メモリエリア
MTtempに書込まれているトーンデータを変更設定するこ
とによって行なわれる。なお、当該発音用メモリエリア
MTtempもパラメータP1〜P4が書込まれる領域より構成さ
れている。
リザーブ用メモリエリアMTrsve: 発音用メモリエリアMTtempに記憶されている変更設定
中のトーンデータが書込まれるとともに、当該リザーブ
用メモリエリアMTrsveもパラメータP1〜P4が書込まれる
領域より構成されている。
レジスタRTNse: 4つのトーンデータメモリエリアMT(1)〜MT(4)
のうちから選択されたトーンデータメモリエリアの番号
TNseが書込まれる。
レジスタRNTwm: ライトモードにおける書込み対象のトーンデータメモ
リエリアの番号TNwmが書込まれる。
レジスタRTNcm: トーンコンペアモードにおける比較対象のトーンデー
タメモリエリアの番号TNcmが書込まれる。
レジスタRTNrs: リザーブ用メモリエリアMTrsveに書込まれているトー
ンデータの元来書込まれていたトーンデータメモリエリ
アの番号TNrsが書込まれる。
レジスタRPNse: 選択されたパラメータの番号PNseが書込まれる。
レジスタRTundo: アンドゥ処理においてパラメータP1〜P4の一時記憶に
使用する。
レジスタRDPmem: 表示装置駆動回路23を介して表示装置24において表示
を行なう場合に、表示内容に対応するデータが書込まれ
る。
レジスタRMeditF: エディットモードフラグMeditFが書込まれる。
レジスタRMwritF: ライトモードフラグMwritFが書込まれる。
レジスタRMnocpF: ノーマルコンペアモードフラグMnocpFが書込まれる。
レジスタRmrscpF: リザーブコンペアモードフラグMrscpFが書込まれる。
レジスタRMtocpF: トーンコンペアモードフラグMtocpFが書込まれる。
レジスタRMrsrdF: リザーブレディーフラグMrsrdFが書込まれる。
レジスタRMcopedF: コンペアエディットモードフラグMcpedFが書込まれ
る。
レジスタRMundoF: アンドゥモードフラグMundoFが書込まれる。
レジスタRMrswrF: リザーブライトモードフラグMrswrFが書込まれる。
レジスタREXswF: エグジットスイッチフラグEXswFが書込まれる。
レジスタREXprF: エグジット処理フラグEXprFが書込まれる。
レジスタRDPatF: リザーブコンペア注意表示フラグDPatFが書込まれ
る。
前記フラグMeditF〜DPatFは対応するモード等あるい
は表示を行なっている場合において“1"となる。
なお、説明の煩雑さを避けるため発音の処理等に用い
られるその他の記憶領域、各種レジスタなどについては
説明を省略する。
次に、前述のように構成された本発明による電子鍵盤
楽器の基本的動作について、第5図の基本プログラムの
フローチャートに基づき各ステップ毎に詳述する。
A 電源の投入により所定プログラムの実行を開始し
て、マイコン21におけるRAM 21Cのワーキングエリアの
うち、例えばエグジットスイッチフラグEXswFが書込ま
れるレジスタREXswFなどのクリヤする必要のあるエリ
アをクリヤする。さらに、鍵操作検出回路26、タッチレ
スポンス検出回路27、ペダル検出回路30および楽音発生
回路31に対して初期設定を指示する。
B エディットスイッチ、ライトスイッチ処理ルーチ
ン。詳細は第6図に示されているフローチャートにより
後述する。
C レジスタRMwritFに書込まれているライトモードフ
ラグMwritFがライトモードを示す“1"であるか否かを判
断する。ライトモードフラグMwritFが“1"でライトモー
ドの場合には次ステップDに進み、“1"でなくライトモ
ードでない場合にはステップEに進む。
D ライトモード処理のルーチン。詳細は第7図に示さ
れているフローチャートにより後述する。
E レジスタRMeditFに書込まれているエディットモー
ドフラグMeditFがエディットモードを示す“1"であるか
否かを判断する。エディットモードフラグMeditFが“1"
でなくエディットモードでない場合には次ステップFに
進み、“1"でエディットモードである場合にはステップ
Iに進む。
F トーンスイッチ111〜114の操作状態を判断し、いず
れかのトーンスイッチ111〜114が押圧操作された状態
(以下において「オン」と称する。)である場合には次
ステップGに進み、いずれのスイッチ111〜114も押圧操
作されていない状態(以下において「オフ」と称す
る。)である場合にはステップHに進む。
G 選択されたトーンデータメモリエリアの番号TNseを
書込むレジスタRTNseおよびライトモードにおける書込
み対象のトーンデータメモリエリアの番号TNwmを書込む
レジスタRTNwmに、オンのトーンスイッチ111〜114に対
応したトーンデータメモリエリアの番号を書込む。した
がって、オンしているのがトーンスイッチ111である場
合にはトーンデータメモリエリアMT(1)の番号“1"
を,トーンスイッチ112である場合には“2"を,トーン
スイッチ113である場合には“3"を,トーンスイッチ114
である場合には“4"を書込む。レジスタRTNseに書込ま
れているトーンデータメモリエリアの番号TNseに対応し
たトーンデータメモリエリアMT(TNse)に書込まれてい
るトーンデータを発音用メモリエリアMTtempに書込む。
さらに、レジスタRMrsrdFおよびレジスタRMundoFに
“0"を書込み、対応するフラグMrsrdF,MundoFを“0"に
する。
H プレイモードの表示を行なう。言い換えれば、プレ
イモードの表示を行なうのに必要なデータを、表示内容
に対応するデータが書込まれるレジスタRDPmemに書込
むとともに、表示装置駆動回路23に供給して表示装置24
において表示する。
トーンスイッチ111を操作した場合の例が第8図
(a)に示されている。ここで、「MT(1)」はトーン
データメモリエリアMT(1)が選択されたことを意味
し、また「Play」はプレイモードであることを意味して
いる。したがって、トーンデータメモリエリアMT(1)
に書込まれているトーンデータよる楽音を発生するプレ
イモードであることを示している。なお、選択されたト
ーンデータメモリエリアの番号はレジスタRTNseに書込
まれているトーンデータメモリエリアの番号TNseを参照
して表示される。
以上の処理が終了した場合にはレジスタREXprFに
“0"を書込み、エグジット処理フラグEXprFを“0"にし
て、ステップHが終了すればステップMに進む。
以上のステップF〜Hの処理は、要するにライトモー
ド、エディットモードのいずれでもないプレイモードに
おける発音に用いるトーンデータをトーンデータメモリ
エリアMT(1)〜MT(4)に既に書込まれている4つの
トーンデータのうちから選択することに関するものであ
り、いずれかのトーンスイッチ111〜114を押圧操作する
場合には押圧操作されるトーンスイッチ111〜114に対応
したトーンデータを、そうでなければ従前のトーンデー
タを発音に用いるトーンデータとしている。
I コンペア処理ルーチン。詳細は第9A図乃至第9C図に
示されているフローチャートにより後述する。
J コンペアエディット処理ルーチン。詳細は第10図に
示されているフローチャートにより後述する。
K エディット処理ルーチン。詳細は第11図に示されて
いるフローチャートにより後述する。
L リザーブライト処理ルーチン、詳細は第12図に示さ
れているフローチャートにより後述する。
M ステップD,ステップHまたはステップLが終了した
場合には発音処理を行なう。なお、発音処理については
公知の技術を使用することから、説明の煩雑さを避ける
ために概要の記述にとどめる。
ペダル群29のうちからダンパーペダルの踏込み状態を
“1"で示すダンパー状態フラグをペダル検出回路30から
読込み、対応するレジスタに書込むとともに、鍵操作検
出回路26からの前回の読込み時点移行においてバッファ
に蓄積された音高情報および押鍵・離鍵情報に基づくキ
ーコードと押鍵状態を“1"で示すキー状態フラグとを生
起した時間順序にしたがって読込む。また、同様にタッ
チレスポンス検出回路27から生起した時間順序にしたが
ってタッチレスポンスデータを読込む。これらのキーコ
ード,キー状態フラグおよびタッチレスポンスデータを
互いに対応されたキーデータに構成して、キーデータレ
ジスタの対応する領域に生起した時間順序にしたがって
書込むとともに、キーデータレジスタに書込まれた鍵情
報を最も古いデータから順次読み出し(先入先出法)鍵
操作処理を行なう。
押鍵の場合には各楽音発生チャネルに対応して設けら
れている各楽音割当チャネルのキー状態フラグおよび同
様に各楽音発生チャネルに対応して設けられている各エ
ンベロープ波形生成チャネルのエンベロープ終了フラグ
より発音を終了し、解放されている楽音発生チャネルを
検出して楽音の割当てを行ない、発音の開始を指示す
る。なお、解放されている楽音発生チャネルが検出され
ていない場合には、対応するエンベロープ波形生成チャ
ネルのエンベロープレベルおよびアタック終了フラグに
基づき発音中であってアタック部を終了してそのエベロ
ープレベルの最も小さい楽音発生チャネルを検出する。
楽音の割当ては、各楽音発生チャネルそれぞれに対応
させて設けられている楽音割当チャネル毎に、読込んだ
キーコード、キー状態フラグを対応するレジスタに書込
むこと、読込んだタッチレスポンスデータをRAM 21Cの
発音用メモリエリアMTtempに書込まれているトーンデー
タにおけるタッチデータの感度データにより演算変更し
てタッチレスポンスデータとして対応するレジスタに書
込むこと、キーコードとRAM 21Cの発音用メモリエリアM
Ttempに書込まれているトーンデータの関連するトーン
データとにより演算生成されたピッチデータを対応する
レジスタに書込むこと、およびRAM 21Cの発音用メモリ
エリアMTtempに書込まれているトーンデータのうちから
楽音発生に必要なトーンデータを対応するレジスタに書
込むことで行なわれる。また、対応するエンベロープ波
形生成チャネル毎にフラグを所定状態に設定して対応す
るレジスタに書込みかつエンベロープステップが書込ま
れるレジスタおよびエンベロープレベルが書込まれるレ
ジスタをそれぞれクリヤすること、またエンベロープ波
形生成に必要なレート群、ブレイクポイント群およびア
タックレベルをROM213に記憶されているエンベロープ波
形の所定テーブルを読出して、RAM 21Cの発音用メモリ
エリアMTtempに書込まれているトーンデータ、さらには
前述の同様に対応するキーデータレジスタに書込まれて
いるキーコードなどに基づいて、所定時間辺りのエンベ
ロープの変化値(エンベロープの増盛および減衰に応じ
て正負を含む。)を示すレートおよび累算されるそのレ
ート値が変わるエンベロープの傾むきの変化点を示すブ
レークポイントレベルのそれぞれより構成されるレート
群およびブレークポイントレベル群を演算生成して対応
するレジスタに書込むことで行なわれる。
なお、離鍵の場合には読込んだキーコードにより、同
じキーコードでキー状態フラグが押鍵中の“1"を示す楽
音割当チャネルを検出して、キー状態フラグを離鍵状態
の“0"に変更するなどの離鍵処理が行なわれる。
読込まれた全ての鍵情報が処理された場合、言い換え
れば鍵操作の処理が全て終了した場合には、各エンベロ
ープ波形生成チャネルにおいて、順次に次のように所定
のエンベロープの処理を行なう。
算出された所定のレート群およびブレークポイントレ
ベル群に基づきエンベロープレベルを演算、言い換えれ
ばエンベロープ波形を演算する。このように生成される
エンベロープ波形において、いわゆるADSR表現における
アタック部Aを終了するとアタック終了フラグを“0"に
し、またリリース部Rを終了するとエンベロープ終了フ
ラグを“0"にする。このエンベロープ終了フラグの“0"
によって対応する楽音発生チャネルが解放される。ま
た、モジュレーションレバー28の操作量を検出して得ら
れるモジュレーションデータと、RAM 21Cの発音用メモ
リエリアMTtempに書込まれているトーンデータの関連す
るトーンデータとを演算して対応するトーンデータを変
更する。
次に、エディットスイッチ,ライトスイッチ処理ルー
チン(ステップB)について、第6図を参照しつるステ
ップ毎に詳述する。
B−1 レジスタRMwritFに書込まれているライトモー
ドフラグMwritFがライトモードを示す“1"であるか否か
およびレジスタRMeditFに書込まれているエディットモ
ードフラグMeditFがエディットモードを示す“1"である
か否かをそれぞれ判断する。ライトモードフラグMwritF
またはエディットモードフラグMeditFのいずれかが“1"
でライトモードまたはエディットモードである場合には
次ステップB−2に進み、いずれもが“1"でなくライト
モードもエディットモードでもない場合にはステップB
−8に進む。
B−2 レジスタREXswFに書込まれているエグジット
スイッチフラグEXswFがエグジットスイッチ128がオンに
あることを示す“1"であるか否かを判断する。エグジッ
トスイッチフラグEXswFが“1"でない場合には次ステッ
プB−3に進み、“1"である場合にはステップB−6に
進む。
B−3 エグジットスイッチ128の操作状態を判断し、
オンである場合には次スイッチB−4に進み、オフであ
る場合にはステップB−8に進む。
B−4 レジスタREXprFに“1"を書込み、エグジット
処理フラグEXprFをエグジット処理を行なわなければな
らないことを示す“1"にする。
B−5 レジスタREXswFに“1"を書込み、エグジット
スイッチフラグEXswFをエグジットスイッチがオンであ
ることを示す“1"にしてステップB−8に進む。
B−6 エグジットスイッチ128の操作状態を判断し、
オフである場合には次ステップB−7に進み、オンであ
る場合にはステップB−8に進む。
B−7 レジスタREXswFに“0"を書込み、エグジット
スイッチフラグEXswFをエグジットスイッチ128がオフで
あることを示す“0"にする。
以上のステップB−1〜B−7の処理は、要するにラ
イトモードあるいはエディットモードである場合にエグ
ジットスイッチ128の操作状態を記憶させ、前回のスイ
ッチの状態と今回のスイッチの状態とを比較してエグジ
ットスイッチ128のオフ状態からオン状態への変化検出
を行なっている。この変化が検出された場合にはエグジ
ット処理フラグEXprFは“1"とされ、後に示す各種エグ
ジット処理を要することが示される。なお、エグジット
処理フラグEXprFは後に示す各エグジット処理が終了し
た場合に“0"とされ、エグジット処理が要されないこと
が示される。
B−8 レジスタRMcpedFに書込まれているコンペアエ
ディットモードフラグMcpedFがコンペアエディットモー
ドを示す“1"であるか否か、レジスタRMrswrFに書込ま
れているリザーブライトモードフラグMrswrFがリザーブ
ライトモードを示す“1"であるか否かおよびレジスタR
DPatFに書込まれているリザーブコンペア注意表示フラ
グDPatFがリザーブコンペア注意表示を行なっているこ
とを示す“1"であるか否かをそれぞれ判断する。コンペ
アエディットモードフラグMcpedF、リザーブライトモー
ドフラグMrswrFおよびリザーブコンペア注意表示フラグ
DPatFのいずれもが“1"でなくコンペアエディットモー
ドでもリザーブライトモードでもなく、またリザーブコ
ンペア注意表示も行なっていない場合には次スイッチB
−9に進み、いずれかが“1"でコンペアエディットモー
ドまたはリザーブライトモードである場合、あるいはリ
ザーブコンペア注意表示を行なっている場合にはステッ
プCに進み、メインルーチンに戻る。
要するに、コンペアエディットモードまたはリザーブ
ライトモードである場合、あるいはリザーブコンペア注
意表示を行なっている場合には、次ステップB−9〜B
−19におけるエディットスイッチ121、ライトスイッチ1
22に関する処理は行なわない。
B−8 レジスタRMwritFに書込まれているライトモー
ドフラグMwritFがライトモードを示す“1"であるか否か
を判断する。ライトモードMwritFが“1"でなくライトモ
ードでない場合には次スイッチB−10に進み、“1"でラ
イトモードである場合にはステップB−12に進む。
B−10 ライトスイッチ122の操作状態を判断し、オン
である場合には次ステップB−11に進み、オフである場
合にはステップB−14に進む。
B−11 レジスタRMwritFに“1"を書込み、ライトモー
ドフラグMwritFをライトモードを示す“1"にしてメイン
ルーチンに戻る。
B−12 レジスタREXprFに書込まれているエグジット
処理フラグEXprFがエグジット処理を要することを示す
“1"であるか否かを判断する。エグジット処理フラグEX
prFが“1"でエグジット処理を要する場合には次ステッ
プB−13に進み、“1"でなくエグジット処理を要しない
場合にはメインルーチンに戻る。
B−13 レジスタRMwritFに“0"を書込み、ライトモー
ドフラグMwritFをライトモードではない状態を示す“0"
にする。次に、レジスタREXprFに“0"を書込み、エグ
ジット処理フラグEXprFをエグジット処理が終了したこ
とを示す“0"にする。さらに、レジスタRDPmemに書込
まれているデータを表示装置駆動回路23に供給し、表示
装置24においてライトモードとされる以前におけるモー
ドの表示にする。
B−14 レジスタRMeditFに書込まれているエディット
モードフラグMeditFがエディットモードを示す“1"であ
るか否かを判断する。エディットモードフラグMeditFが
“1"でなくエディットモードでない場合には次ステップ
B−15に進み、“1"でエディットモードである場合には
ステップB−17に進む。
B−15 エディットスイッチ121の操作状態を判断し、
オフからオンに変化した場合には次ステップB−16に進
み、変化しなかった場合にはメインルーチンに戻る。な
お、エディットスイッチ121の操作状態のオフからオン
への変化検出は、エディットスイッチ121のオンかオフ
かの操作状態を記憶するレジスタをRAM21Cのワーキング
エリアに設けて、エディットスイッチ121の操作状態を
記憶させて前回のスイッチの操作状態と今回の操作状態
とを比較することによって行なう。
B−16 レジスタRMeditFに“1"を書込み、エディット
モードフラグMeditFをエディットモードを示す“1"にし
てメインルーチンに戻る。
B−17 レジスタRMnocpFに書込まれているノーマルコ
ンペアモードフラグMnocpFがノーマルコンペアモードを
示す“1"であるか否か、レジスタRMrscpFに書込まれて
いるリザーブコンペアモードフラグMrscpFがリザーブコ
ンペアモードを示す“1"であるか否かおよびレジスタR
MtocpFに書込まれているトーンコンペアモードフラグMt
ocpFがトーンコンペアモードを示す“1"であるか否かを
それぞれ判断する。ノーマルコンペアモードフラグMnoc
pF,リザーブコンペアモードフラグMrscpFおよびトーン
コンペアモードフラグMtocpFのいずれもが“1"でなくノ
ーマルコンペアモードでもリザーブコンペアモードでも
トーンコンペアモードでもない場合には次ステップB−
18に進み、いずれかが“1"でノーマルコンペアモード,
リザーブコンペアモードまたはトーンコンペアモードで
ある場合にはメインルーチンに戻る。
B−18 レジスタREXprFに書込まれているエグジット
処理フラグEXprFがエグジット処理を要することを示す
“1"であるか否かを判断する。エグジット処理フラグEX
prFが“1"でエグジット処理を要する場合には次ステッ
プB−19に進み、“1"でなくエグジット処理を要しない
場合にはメインルーチンに戻る。
B−19 レジスタRMeditFに“0"を書込み、エディット
モードフラグMeditFをエディットモードではない状態を
示す“0"にする。次に、レジスタREXprFに“0"を書込
み、エグジット処理フラグEXprFをエグジット処理を要
さないことを示す“0"にしてメインルーチンに戻る。
以上のステップB−9〜B−19の処理は、要するにラ
イトモードにない状態でライトスイッチ122が押圧操作
される場合にはライトモードにしてステップCに進めて
いる。そして、ライトモードにおいてエグジットスイッ
チ128が押圧操作される場合にはライトモードではない
としている。また、ライトモードではない状態であって
エディットモードではない状態においてエディットスイ
ッチ121が押圧操作される場合にはエディットモードに
してステップCに進めている。さらに、エディットモー
ドであってノーマルコンペアモード、リザーブコンペア
モード、トーンコンペアモードのいずれでもない状態に
おいてエグジットスイッチ128が押圧操作される場合に
はエディットモードではないとしてステップCに進めて
いる。
次に、ライトモード処理ルーチン(ステップD)につ
いて、第7図を参照しつつステップ毎に詳述する。
D−1 4種類のトーンデータメモリエリアMT(1)〜
MT(4)から所望のトーンデータメモリエリアMT(1)
〜MT(4)を選択するトーンスイッチ111〜114の操作状
態を判断し、いずれかのトーンスイッチ111〜114がオン
である場合には次ステップD−に進み、いずれのトーン
スイッチ111〜114もオンでない場合にはステップD−3
に進む。
D−2 ライトモードにおける書込み対象のトーンデー
タメモリエリアの番号TNwmを記憶するレジスタRTNwmに
オンのトーンスイッチ111〜114に対応するトーンデータ
メモリエリアの番号を書込む。
D−3 ライトモードに関する表示を行なう。言い換え
れば、ライトモードに関する表示を行なうのに必要なデ
ータを表示装置駆動回路23に供給して表示装置24におい
て表示する。
トーンデータメモリエリアMT(2)を書込み対象とし
た場合の例が第8図(b)に示されている。ここで「Wr
ite to」はライトモードであることを意味し、「MT
(2)」は書込み対象のトーンデータメモリエリアとし
てトーンデータメモリエリアMT(2)が選択されている
ことを意味し、また「OK?」は書込み動作の実行の確認
を求めていることを意味している。したがって、現在ラ
イトモードであってトーンデータメモリエリアMT(2)
を書込み対象とした書込み動作の実行の確認を求めてい
ることを示している。なお、書込み対象のトーンデータ
メモリエリアの番号はレジスタRTNwmに書込まれている
書込み対象のトーンデータメモリエリアの番号TNwmを参
照して表示される。
D−4 エンタースイッチ123の操作状態を判断し、オ
ンである場合には次ステップD−5に進み、オフである
場合にはステップMに進み、メインルーチンに戻る。
D−5 レジスタRMnocpFに書込まれているノーマルコ
ンペアモードフラグMnocpFがノーマルコンペアモードモ
ードを示す“1"であるか否かを判断する。ノーマルコン
ペアモードフラグMnocpFが“1"でノーマルコンペアモー
ドである場合には次ステップD−6に進み、“1"でなく
ノーマルコンペアモードでない場合にはステップD−7
に進む。
D−6 発音用メモリエリアMTtempに書込まれているト
ーンデータと、レジスタRTNseに書込まれた現在選択さ
れているトーンデータメモリエリアの番号TNseに対応し
たトーンデータメモリエリアMT(TNse)に書込まれてい
るトーンデータとを交換してステップD−9に進む。
D−7 レジスタRMtocpFに書込まれているトーンコン
ペアモードフラグMtocpFがトーンコンペアモードを示す
“1"であるか否かを判断する。トーンコンペアモードフ
ラグMtocpFが“1"でトーンコンペアモードである場合に
は次ステップD−8に進み、“1"でなくトーンコンペア
モードでない場合にはステップD−9に進む。
D−8 発音用メモリエリアMTtempに書込まれているト
ーンデータと、レジスタRTNcmに書込まれたトーンコン
ペアモードにおける比較対象のトーンデータメモリエリ
アの番号TNcmに対応したトーンデータメモリエリアMT
(TNcm)に書込まれているトーンデータとを交換する。
D−9 発音用メモリエリアMTtempに書込まれているト
ーンデータを、レジスタRTNwmに書込まれている書込み
対象のトーンデータメモリエリアの番号TNwmに対応した
トーンデータメモリエリアMT(TNwm)に書込み、レジス
タRMeditF、レジスタRMwritF、レジスタRMnocpF、レ
ジスタRMrscpF、レジスタRMtocpF、レジスタRMrsrd
F、レジスタRMundoFおよびレジスタREXprFのいずれに
も“0"を書込み、対応するフラグをすべて“0"にしてメ
インルーチンに戻る。
以上のライトモード処理ルーチン(ステップD)の処
理は、要するに、まずライトモードにおいて書込み対象
とするトーンデータメモリエリアを選択している。言い
換えれば、いずれかのトーンスイッチ111〜114を押圧操
作する場合には押圧操作されるトーンスイッチ111〜114
の番号に対応するトーンデータメモリエリアMT(1)〜
MT(4)が、そうでない場合には従前のトーンデータメ
モリエリアが、書込まれるトーンデータメモリエリアと
されてそのトーンデータメモリエリアの番号を表示させ
ている。また、書込み動作の実行の確認用のエンタース
イッチ123が押圧操作される場合においては、従前のモ
ードがノーマルコンペアモードあるいはトーンコンペア
モードである場合にはそれぞれのモードを解除した後
に、またノーマルコンペアモード、トーンコンペアモー
ドのいずれでもない場合にはどんな処理をも行なわず
に、発音用メモリエリアMTtempに記憶されているトーン
データを選択されたトーンデータメモリエリアに書込ん
でいる。
以上の処理が終了した場合にはライト処理およびエデ
ィット処理がすべて終了するのでライト処理およびエデ
ィット処理に関するフラグはすべて“0"とされる。
次に、コンペア処理ルーチン(ステップI)につい
て、第9A図乃至第9C図を参照しつつステップ毎に詳述す
る。
I−1 レジスタRMcpedFに書込まれているコンペアエ
ディットモードフラグMcpedFがコンペアエディットモー
ドを示す“1"であるか否かおよびレジスタRMrswrFに書
込まれているリザーブライトモードフラグMrswnrFがリ
ザーブライトモードを示す“1"であるか否かをそれぞれ
判断する。コンペアエディットモードフラグMcpedFおよ
びリザーブライトモードフラグMrswrFのいずれもが“1"
でなくコンペアエディットモードでもリザーブライトモ
ードでもない場合には次ステップI−2に進み、いずれ
かが“1"でコンペアエディットモードまたはリザーブラ
イトモードである場合にはステップJに進み、メインル
ーチンに戻る。したがって、コンペアエディットモード
あるいはリザーブライトモードである場合にはコンペア
処理は行なわれない。
I−2 レジスタRDPatFに書込まれているリザーブコ
ンペア注意表示フラグDPatFがリザーブコンペア注意表
示を行なっていることを示す“1"であるか否かを判断す
る。リザーブコンペア注意表示フラグDPatFが“1"でリ
ザーブコンペア注意表示を行なっている場合にはステッ
プI−3に進み、“1"でなくリザーブコンペア注意表示
を行なっていない場合にはステップI−5に進む。
I−3 レジスタREXprFに書込まれているエグジット
処理フラグEXprFがエグジット処理を要することを示す
“1"であるか否かを判断する。エグジット処理フラグEX
prFが“1"でエグジット処理を要する場合には次ステッ
プI−4に進み、“1"でなくエグジット処理を要しない
場合にはメインルーチに戻る。
I−4 レジスタREXprFに“0"を書込み、エグジット
処理フラグEXprFをエグジット処理を行なう必要がない
ことを示す“0"にする。次に、レジスタRDPatFに“0"
を書込み、リザーブコンペア注意表示フラグDPatFをリ
ザーブコンペア注意表示を行なっていないことを示す
“0"にする。さらに、レジスタRDPmemに書込まれてい
るデータを表示装置駆動回路23に供給して、表示装置24
においてリザーブコンペア注意表示が行なわれる以前の
モードの表示を行ない、メインルーチンに戻る。したが
って、リザーブコンペア注意表示が行なわれている場合
にエグジットスイッチ128が押圧操作される場合には、
リザーブコンペア注意表示を止めてリザーブコンペア注
意表示が行なわれる以前におけるモードの表示を行な
う。
I−5 トーンスイッチ111〜114、ノーマルコンペアス
イッチ125、リザーブコンペアスイッチ126の操作状態を
判断し、いずれかのスイッチ111〜114、125、126がオフ
からオンに変化する場合、言い換えればコンペア処理に
関する指示が新たになされた場合にはステップI−15に
進み、いずれのスイッチ111〜114、125、126もがオフか
らオンに変化しない場合には次ステップI−6に進む。
なお、スイッチ111〜114、125、126の操作状態のオフか
らオンへの変化検出は、スイッチ111〜114、125、126の
オンかオフかの操作状態を記憶するレジスタをRAM 21C
のワーキングエリアに各スイッチ111〜114、125、126に
それぞれ対応して設け、各スイッチ111〜114、125、126
の操作状態を記憶させて前回のスイッチの操作状態と今
回の操作状態とを比較することによって行なう。
I−6 レジスタRMnocpFに書込まれているノーマルコ
ンペアモードフラグMnocpFがノーマルコンペアモードを
示す“1"であるか否か、レジスタRMrscpFに書込まれて
いるリザーブコンペアモードフラグMrscpFがリザーブコ
ンペアモードを示す“1"であるか否かおよびレジスタR
MtocpFに書込まれているトーンコンペアモードフラグMt
ocpFがトーンコンペアモードを示す“1"であるか否かを
それぞれ判断する。ノーマルコンペアモードフラグMnoc
pF、リザーブコンペアモードフラグMrscpFまたはトーン
コンペアモードフラグMtocpFのいずれもが“1"でなくノ
ーマルコンペアモードでもリザーブコンペアモードでも
トーンコンペアモードでもない場合には次ステップI−
7に進み、いずれかが“1"でノーマルコンペアモード、
リザーブコンペアモードまたはトーンコンペアモードで
ある場合にはステップI−8に進む。
I−7 エディットモードに関する表示を行なう。言い
換えれば、エディットモードに関する表示を行なうのに
必要なデータを表示内容に対応するデータが書込まれて
いるレジスタRDPmemに書込むとともに、表示装置駆動
回路23にも供給して表示装置24において表示する。
トーンデータメモリエリアMT(1)が選択されている
場合の例が第8図(c)に示されている。ここで「MT
(1)」はトーンデータメモリエリアMT(1)が選択さ
れていることを意味し、「Edit」はエディットモードで
あることを意味し、「P1 50」は変更設定するパラメー
タとしてパラメータP1が選択されてその値が50であるこ
とを意味している。なお、選択されているトーンデータ
メモリエリアの番号はレジスタRTNseに書込まれている
選択されたトーンデータメモリエリアの番号TNseを参照
し、パラメータの種類はレジスタRPNseに書込まれた現
在選択されているパラメータの番号を示すPNseを参照
し、またパラメータの値は発音用メメモリエリアの対応
する領域MTtemp(PNse)に書込まれている値を参照して
表示される。
表示の処理が終了した場合にはメインルーチンに戻
る。したがって、エディットモードであって、ノーマル
コンペアモードでもリザーブない「単なるエディットモ
ード」である場合にはエディットモードに関する表示を
行なう。なお、ノーマルコンペアモード、リザーブコン
ペアモードおよびトーンコンペアモードはエディットモ
ード中に設定されるので、これらノーマルコンペアモー
ド、リザーブコンペアモードおよびトーンコンペアモー
ドのいずれのモードにもないエディットモードを「単な
るエディットモード」と称する。
I−8 レジスタREXprFに書込まれているエグジット
処理フラグEXprFがエグジット処理を要することを示す
“1"であるか否かを判断する。エグジット処理フラグEX
prFが“1"でエグジット処理を要する場合には次ステッ
プI−9に進み、“1"でなくエグジット処理を要しない
場合にはメインルーチンに戻る。
I−9 レジスタREXprFに“0"を書込み、エグジット
処理フラグEXprFをエグジット処理を行なう必要がない
ことを示す“0"にする。
I−10 レジスタRMnocpFに書込まれているノーマルコ
ンペアモードフラグMnocpFがノーマルコンペアモードを
示す“1"であるか否かを判断する。ノーマルコンペアモ
ードフラグMnocpFが“1"でノーマルコンペアモードであ
る場合には次ステップI−11に進み、“1"でなくノーマ
ルコンペアモードでない場合にはステップI−12に進
む。
I−11 発音用メモリエリアMTtempに書込まれているト
ーンデータと、レジスタRTNseに書込まれた現在選択さ
れているトーンデータメモリエリアの番号TNseに対応し
たトーンデータメモリエリアMT(TNse)に書込まれてい
るトーンデータとを交換する。さらに、レジスタRMnoc
pFに“0"を書込み、ノーマルコンペアモードフラグMnoc
pFをノーマルコンペアモードの解除を示す“0"にしてメ
インルーチンに戻る。
I−12 レジスタRMrscpFに書込まれているリザーブコ
ンペアモードフラグMrscpFがリザーブコンペアモードを
示す“1"であるか否かを判断する。リザーブコンペアモ
ードフラグMrscpFが“1"でリザーブコンペアモードであ
る場合には次ステップI−13に進み、“1"でなくリザー
ブコンペアモードでない場合にはステップI−14に進
む。
I−13 発音用メモリエリアMTtempに書込まれてえいる
トーンデータとリザーブ用メモリエリアMTrsveに書込ま
れているトーンデータとを交換する。さらに、レジスタ
RMrscpFに“0"を書込み、リザーブコンペアモードフラ
グMrscpFをリザーブコンペアモードの解除を示す“0"に
してメインルーチンに戻る。
I−14 発音用メモリエリアMTtempに書込まれているト
ーンデータと、レジスタRTNcmに書込まれたトーンコン
ペアモードにおける比較対象のトーンデータメモリエリ
アの番号TNcmに対応したトーンデータメモリエリアMT
(TNcm)に書込まれているトーンエリアとを交換する。
さらに、レジスタRMtocpFに“0"を書込み、トーンコン
ペアモードフラグMtocpFをトーンコンペアモードの解除
を示す“0"にしてメインルーチンに戻る。
以上のステップI−8〜I−14の処理は、要するにエ
グジットスイッチ128が押圧操作される場合、ノーマル
コンペアモード、リザーブコンペアモードあるいはトー
ンコンペアモードである場合には、ノーマルコンペアモ
ード、リザーブコンペアモードあるいはトーンコンペア
モードのうちのその設定されていたモードを解除してい
る。
I−15 ノーマルコンペアスイッチ125の操作状態を判
断し、オンである場合には次ステップI−16に進み、オ
ンでない場合にはステップI−23に進む。
I−16 レジスタRMnocpFに書込まれているノーマルコ
ンペアモードフラグMnocpFがノーマルコンペアモードを
示す“1"であるか否かを判断する。ノーマルコンペアモ
ードフラグMnocpFが“1"でなくノーマルコンペアモード
でない場合には次ステップI−17に進み、“1"でノーマ
ルコンペアモードである場合にはステップI−22に進
む。
I−17 レジスタRMrscpFに書込まれているリザーブコ
ンペアモードフラグMrscpFがリザーブコンペアモードを
示す“1"であるか否かを判断する。リザーブコンペアフ
ラグMrscpFが“1"でリザーブコンペアモードである場合
には次ステップI−18に進み、“1"でなくリザーブコン
ペアモードでない場合にはステップI−19に進む。
I−18 発音用メモリエリアMTtepmに書込まれているト
ーンデータとリザーブ用メモリエリアMTrsveに書込まれ
ているトーンデータとを交換する。さらに、レジスタR
MrscpFに“0"を書込み、リザーブコンペアモードフラグ
MrscpFをリザーブコンペアモードの解除を示す“0"にし
てステップI−21に進む。したがって、直前のモードが
リザーブコンペアモードの場合にノーマルコンペアスイ
ッチ125が押圧操作される場合にはリザーブコンペアモ
ードが解除される。
I−19 レジスタRMtocpFに書込まれているトーンコン
ペアモードフラグMtocpFがトーンコンペアモードを示す
“1"であるか否かを判断する。トーンコンペアモードフ
ラグMtocpFが“1"でトーンコンペアモードである場合に
は次ステップI−20に進み、“1"でなくトーンコンペア
モードでない場合にはステップI−21に進む。
I−20 発音用メモリエリアMTtempに書込まれているト
ーンデータと、レジスタRTNcmに書込まれたトーンコン
ペアモードにおける比較対象のトーンデータメモリエリ
アの番号TNcmに対応したトーンデータメモリエリアMT
(TNcm)に書込まれているトーンデータとを交換する。
さらに、レジスタRMtocpFに“0"を書込み、トーンコン
ペアモードフラグMtocpFをトーンコンペアモードの解除
を示す“0"にする。したがって、直前のモードがトーン
コンペアモードの場合にノーマルコンペアスイッチ125
が押圧操作される場合にはトーンコンペアモードが解除
される。
I−21 発音用メモリエリアMTtempに書込まれているト
ーンデータと、レジスタRTNseに書込まれた現在選択さ
れているトーンデータメモリエリアの番号TNseに対応し
たトーンデータメモリエリアMT(TNse)に書込まれてい
るトーンデータとを交換する。次に、レジスタRMnocpF
に“1"を書込み、ノーマルコンペアモードフラグMnocpF
をノーマルコンペアモードを示す“1"にする。また、レ
ジスタRTNseに書込まれているトーンデータメモリエリ
アの番号を、ライトモードにおける書込み対象のトーン
データメモリエリアの番号TNwmを記憶させるレジスタR
TNwmに書込み、さらにノーマルコンペアモードに関する
表示を行なう。言い換えれば、ノーマルコンペアモード
に関する表示を行なうのに必要なデータを、表示内容に
対応するデータが書込まれるレジスタRDPmemと書込む
とともに、表示装置駆動回路23にも供給して表示装置24
において表示する。
トーンデータメモリエリアMT(1)が選択されている
場合の例が第8図(d)に示されている。ここで「MT
(1)」はトーンデータメモリエリアMT(1)が選択さ
れていることを意味し、また「Normal Compare」はノー
マルコンペアモードであることを意味している。なお、
選択されているトーンデータメモリエリアの番号はレジ
スタRTNseに書込まれた選択されているトーンデータメ
モリエリアの番号TNseを参照して表示される。
表示の処理が終了した場合にはメモリルーチンに戻
る。したがって、直前のモードが「単なるエディットモ
ード」、リザーブコンペアモードあるいはトーンコンペ
アモードの場合にノーマルコンペアスイッチ125が押圧
操作される場合には、ノーマルコンペアモードとなりト
ーンデータメモリエリアMT(1)〜MT(4)に書込まれ
ている(ノーマルコンペアスイッチ125が押圧操作され
るまで書き込まれていた)トーンデータのうちから変更
設定処理対象にされた変更設定前のトーンデータに基づ
いて楽音が発生されるようになり、ノーマルコンペアモ
ードであることが表示される。
I−22 発音用メモリエリアMTtempに書込まれているト
ーンデータと、レジスタRTNseに書込まれた現在選択さ
れているトーンデータメモリエリアの番号TNseに対応し
たトーンデータメモリエリアMT(TNse)に書込まれてい
るトーンデータとを交換する。さらに、レジスタRMnoc
pFに“0"を書込み、ノーマルコンペアモードフラグMnoc
pFをノーマルコンペアモードの解除を示す“0"にしてメ
インルーチンに戻る。したがって、直前のモードがノー
マルコンペアモードの場合にノーマルコンペアスイッチ
125が押圧操作される場合には、ノーマルコンペアモー
ドが解除される。
以上のステップI−16〜I−22は、要するにノーマル
コンペアステップ125が押圧操作される場合に、直前の
モードが「単なるエディットモード」、リザーブコンペ
アモードあるいはトーンコンペアモードである場合には
ノーマルコンペアモードにし、直前のモードがノーマル
コンペアモードである場合にはノーマルコンペアモード
を解除しているもので、ノーマルコンペアモードでは変
更設定処理対象にされたトーンデータ、言い換えれば変
更設定前のトーンデータに基づいて発音されるようにな
り比較できるようにしている。
I−23 リザーブコンペアスイッチ126の操作状態を判
断し、オンである場合には次ステップI−24に進み、オ
ンでない場合にはステップI−33に進む。
I−24 レジスタRMrscpFに書込まれているリザーブコ
ンペアモードフラグMrscpFがリザーブコンペアモードを
示す“1"であるか否かを判断する。リザーブコンペアモ
ードフラグMrscpFが“1"でなくリザーブコンペアモード
でない場合には次ステップI−25に進み、“1"でリザー
ブコンペアモードである場合にはステップI−32に進
む。
I−25 レジスタRMrsrdFに書込まれているリザーブレ
ディフラグMrsrdFがリザーブ用メモリエリアMTrsveにデ
ータが書込まれていることを示す“1"であるか否かを判
断する。リザーブレディフラグMrsrdFが“1"でリザーブ
用メモリエリアMTrsveにデータが書込まれている場合に
は次ステップI−26に進み、“1"でなくリザーブ用メモ
リエリアMTrsveにデータが書込まれていない場合にはス
テップI−31に進む。
I−26 レジスタRMnocpFに書込まれているノーマルコ
ンペアモードフラグMnocpFがノーマルコンペアモードを
示す“1"であるか否かを判断する。ノーマルコンペアモ
ードフラグMnocpFが“1"でノーマルコンペアモードであ
る場合にはステップI−27に進み、“1"でなくノーマル
コンペアモードでない場合にはステップI−28に進む。
I−27 発音用メモリエリアMTtempに書込まれているト
ーンデータと、レジスタRTNseに書込まれた現在選択さ
れているトーンデータメモリエリアの番号TNseに対応し
たトーンデータメモリエリアMT(TNse)に書込まれてい
るトーンデータとを交換する。さらに、レジスタRMnoc
pFに“0"を書込み、ノーマルコンペアモードフラグMnoc
pFをノーマルコンペアモードの解除を示す“0"にしてス
テップI−30に進む。したがって、直前のモードがノー
マルコンペアモードの場合にリザーブコンペアスイッチ
126が押圧操作される場合には、ノーマルコンペアモー
ドが解除される。
I−28 レジスタRMtocpFに書込まれているトーンコン
ペアモードフラグMtocpFトーンコンペアモードを示す
“1"であるか否かを判断する。トーンコンペアモードフ
ラグMtocpFが“1"でトーンコンペアモードである場合に
は次ステップI−29に進み、“1"でなくトーンコンペア
モードでない場合にはステップI−30に進む。
I−29 発音設メモリエリアMTtempに書込まれているト
ーンデータと、レジスタRTNcmに書込まれたトーンコン
ペアモードにおける比較対象のトーンデータメモリエリ
アの番号TNcmに対応したトーンデータメモリエリアMT
(TNcm)に書込まれているトーンデータとを交換する。
さらに、レジスタRMtocpFに“0"を書込み、トーンコン
ペアモードフラグMtocpFをトーンコンペアモードの解除
を示す“0"にして次ステップI−30に進む。したがっ
て、直前のモードがトーンコンペアモードの場合にリザ
ーブコンペアスイッチ126が押圧操作される場合には、
トーンコンペアモードが解除される。
I−30 発音用メモリエリアMTtempに書込まれているト
ーンデータとリザーブ用メモリエリアMTrsveに書込まれ
ているトーンデータとを交換する。次に、レジスタRMr
scpFに“1"を書込み、リザーブコンペアモードフラグMr
scpFをリザーブコンペアモードを示す“1"にし、さらに
リザーブコンペアモードに関する表示を行なう。言い換
えれば、リザーブコンペアモードに関する表示を行なう
のに必要データを表示内容に対応するデータが書込まれ
るレジスタRDPmemに書込むとともに、表示装置駆動回
路23に供給して表示装置24において表示させる。
トーンデータメモリエリアMT(1)が選択されている
場合の例が第8図(e)に示されている。ここで画面左
上の「MT(1)」はトーンデータメモリエリアMT(1)
が選択されていることを意味し、「Reserve Compare」
はリザーブコンペアモードでありことを意味し、画面右
下の「MT(1)」はリザーブ用メモリエリアMTrsve用に
書込まれていたトーンデータがトーンデータメモリエリ
アMT(1)に元来書込まれていたことを意味し、また
「P1 70」は変更設定するパラメータとしてパラメータP
1が選択されておりその値が70であることを意味してい
る。選択されているトーンデータメモリエリアMT(1)
の番号はレジスタRTNseに書込まれているトーンデータ
メモリエリアの番号TNseを参照して、リザーブ用メモリ
エリアMTrsveに書込まれていたトーンデータが元来書込
まれていたトーンデータメモリエリアMT(1)の番号は
レジスタRTNrsに書込まれているトーンデータメモリエ
リアの番号TNrsを参照して、パラメータの種類はレジス
タRPNseに書込まれた選択されているパラメータの番号
を示すPNseを参照して、またパラメータの値は発音用メ
モリエリアMTtempの対応する領域MTtemp(PNse)に書込
まれている値を参照して表示される。
表示の処理が終了した場合にはメインルーチンに戻
る。したがって、直前のモードが「単なるエディットモ
ード」、ノーマルコンペアモードであって、リザーブ用
メモリエディットMTrsveにトーンデータが書込まれてい
る場合にリザーブコンペアスイッチ126が押圧操作され
る場合には、リザーブコンペアモードとなりリザーブ用
メモリエリアMTrsveに書込まれている(リザーブコンペ
アスイッチ126が押圧操作されるまで書き込まれてい
た)トーンデータに基づいて楽音が発生されるようにな
り、リザーブコンペアモードであることが表示される。
I−31 リザーブコンペア注意表示を行なう。言い換え
れば、リザーブコンペア注意表示を行なうのに必要なデ
ータを表示装置駆動回路23に供給して表示装置24におい
て第8図(f)に例示するように表示する。次に、レジ
スタRDPatFに“1"を書込み、リザーブコンペア注意表
フラグDPatFをリザーブコンペア注意表示を行なってい
ることを示す“1"とする(なお、第8図(f)はリザー
ブ用メモリエリアMTrsveにまだトーンデータが書込まれ
ていないことを意味している。)。したがって、直前の
モードが「単なるエディットモード」、ノーマルコンペ
アモードあるいはトーンコンペアモードであってリザー
ブ用メモリエリアMTrsveにトーンデータが書込まれてい
ない場合にリザーブコンペアスイッチ126が押圧操作さ
れる場合には、リザーブコンペアモード処理は行なわれ
ず、リザーブ用メモリエリアMTrsveにトーンデータが書
込まれていないことを表示する。
表示の処理が終了したらメインルーチンに戻る。
I−32 発音用メモリエリアMTtempに書込まれているト
ーンデータとリザーブ用メモリエリアMTrsveに書込まれ
ているトーンデータとを交換する。さらに、レジスタR
MrscpFに“0"を書込み、リザーブコンペアモードフラグ
MrscpFをリザーブコンペアモードの解除を示す“0"にし
てメインルーチンに戻る。したがって、直前のモードが
リザーブコンペアモードの場合にリザーブコンペアスイ
ッチ126が押圧操作される場合には、リザーブコンペア
モードが解除される。
以上のステップI−24〜I−32の処理は、要するにリ
ザーブコンペアスイッチ126が押圧操作される場合に直
前のモードが「単なるエディットモード」、ノーマルコ
ンペアモードあるいはトーンコンペアモードのいずれか
のモードであってリザーブ用メモリエリアMTrsveにトー
ンデータが書込まれている場合にはリザーブコンペアモ
ードにし、直前のモードがいずれかのモードであっても
リザーブ用メモリエリアMTrsveにトーンデータが書込ま
れていない場合にはリザーブコンペアモード処理は行な
わずにリザーブ用メモリエリアMTrsveにトーンデータが
書込まれていないことを表示し、直前のモードがリザー
ブコンペアモードの場合にはリザーブコンペアモードの
解除を行なっている。リザーブコンペアモードでは後に
示すエディット処理によって選択されたパラメータの種
類および値を確認しながらトーンデータの変更設定を行
なうことが可能であるために、変更設定中の複数組のト
ーンデータの比較が行なえるようになる。
I−33 レジスタRMtocpFに書込まれているトーンコン
ペアモードフラグMtocpFがトーンコンペアモードを示す
“1"であるか否かを判断する。トーンコンペアモードフ
ラグMtocpFが“1"でなくトーンコンペアモードでない場
合には次ステップI−34に進み、“1"でトーンコンペア
モードである場合にはステップI−38に進む。
I−34 レジスタRMnocpFに書込まれているノーマルコ
ンペアモードフラグMnocpFがノーマルコンペアモードを
示す“1"であるか否かを判断する。ノーマルコンペアモ
ードフラグMnocpFが“1"でノーマルコンペアモードであ
る場合には次ステップI−35に進み、“1"でなくノーマ
ルコンペアモードでない場合にはステップI−36に進
む。
I−35 発音用メモリエリアMTtempに書込まれているト
ーンデータと、レジスタRTNseに書込まれた現在選択さ
れているトーンデータメモリエリアの番号TNseに対応し
たトーンデータメモリエリアMT(TNse)に書込まれてい
るトーンデータとを交換する。さらに、レジスタRMnoc
pFに“0"を書込み、ノーマルコンペアモードフラグMnoc
pFをノーマルコンペアモードの解除を示す“0"にしてス
テップI−40に進む。したがって、直前のモードがノー
マルコンペアモードの場合にトーンスイッチ111〜114の
いずれかが押圧操作される場合にはノーマルコンペアモ
ードが解除される。
I−36 レジスタRMrscpFに書込まれているリザーブコ
ンペアモードフラグMrscpFがリザーブコンペアモードを
示す“1"であるか否かを判断する。リザーブコンペアモ
ードフラグMrscpFが“1"でリザーブコンペアモードであ
る場合には次ステップI−37に進み、“1"でなくリザー
ブコンペアモードでない場合にはステップI−40に進
む。
I−37 発音用メモリエリアMTtempに書込まれているト
ーンデータとリザーブ用メモリエリアMTrsveに書込まれ
ているトーンデータとを交換する。さらに、レジスタR
MrscpFに“0"を書込み、リザーブコンペアモードフラグ
MrscpFをリザーブコンペアモードの解除を示す“0"にし
てステップI−40に進む。従って、直前のモードがリザ
ーブコンペアモードの場合にトーンスイッチ111〜114の
いずれかが押圧操作される場合にはリザーブコンペアモ
ードが解除される。
I−38 発音用メモリエリアMTtempに書込まれているト
ーンデータと、レジスタRTNcmに書込まれたトーンコン
ペアモードにおける比較対象のトーンデータメモリエリ
アの番号TNcmに対応したトーンデータメモリエリアMT
(TNcm)に書込まれているトーンデータとを交換する。
さらに、レジスタRMtocpFに“0"を書込み、トーンコン
ペアモードフラグMtocpFをトーンコンペアモードの解除
を示す“0"にしてステップI−39に進む。したがって、
直前のモードがトーンコンペアモードの場合にトーンス
イッチ111〜114のいずれかが押圧操作される場合にはト
ーンコンペアモードが一旦解除される。
I−39 オンのトーンスイッチ111〜114に対応するトー
ンデータメモリエリアの番号とトーンコンペアモードに
おける比較対象のトーンデータメモリエリアの番号TNcm
とが同じかどうかを判断し、同じでない場合には次ステ
ップI−40に進み、同じである場合にはメモリルーチン
に戻る。したがって、直前のモードがトーンコンペアモ
ードの場合に、押圧操作されたトーンスイッチ111〜114
がトーンコンペアモードでの比較対象のトーンデータメ
モリエリアMT(1)〜MT(4)に対応するかどうかが判
断され、対応する場合にはトーンコンペアモードが解除
される。
I−40 ライトモードにおける書込み対象のトーンデー
タメモリエリアの番号TNwmを書込むレジスタRTNwmおよ
びトーンコンペアモードにおける比較対象のトーンデー
タメモリエリアの番号TNcmを書込むレジスタRTNcmとに
オンのトーンスイッチ111〜114に対応するトーンデータ
メモリエリアの番号を書込む。
I−41 発音用メモリエリアMTtempに書込まれているト
ーンデータと、レジスタRTNcmに書込まれたトーンコン
ペアモードにおける比較対象のトーンデータメモリエリ
アの番号TNcmに対応したトーンデータメモリエリアMT
(NTcm)に書込まれているトーンデータとを交換する。
次に、レジスタRMtocpFに“1"を書込み、トーンコンペ
アモードフラグMtocpFをトーンコンペアモードを示す
“1"にし、さらにトーンコンペアモードに関する表示を
行なう。言い換えれば、トーンコンペアモードに関する
表示を行なうのに必要なデータを表示内容に対応するデ
ータが書込まれるレジスタRDPmemに書込むとともに、
表示装置駆動回路23にも供給して表示装置24において表
示させる。
トーンデータメモリエリアMT(1)が選択されている
場合の例が第8図(g)に示されている。ここで「MT
(1)」はトーンデータメモリエリアMT(1)が選択さ
れていることを意味し、「Tone compare」はトーンコン
ペアモードであることを意味し、また「MT(2)」はト
ーンコンペアモードでの比較対象のトーンデータメモリ
エリアがトーンデータメモリエリアMT(2)であること
を意味している。なお、選択されているトーンデータメ
モリエリアの番号はレジスタRTNseに書込まれた選択さ
れているトーンデータメモリエリアの番号TNseを参照し
て、また比較対象のトーンデータメモリエリアの番号は
レジスタRTNcmに書込まれているトーンデータメモリエ
リアの番号TNcmを参照して表示される。
表示の処理が終了した場合にはメインルーチンに戻
る。したがって、トーンスイッチ111〜114のいずれかが
押圧操作される場合に、直前のモードが「単なるエディ
ットモード」ノーマルコンペアモードあるいはリザーブ
コンペアモードである場合、またはトーンコンペアモー
ドであって押圧操作されたトーンスイッチ111〜114がト
ーンコンペアモードでの比較対象のトーンデータメモリ
エリアMT(1)〜MT(4)に対応しない場合、のいずれ
かの場合には、押圧操作されたトーンスイッチ111〜114
に対応したトーンコンペアモードとなって押圧操作され
たトーンスイッチ111〜114に対応したトーンデータメモ
リエリアMT(1)〜MT(4)に書込まれている(トーン
スイッチ111〜114が押圧操作されるまで書込まれてい
た)比較対象の他のトーンデータに基づいて発音される
ようになり、トーンコンペアモードであることが表示さ
れる。
以上のステップI−33〜I−41の処理は、直前のモー
ドが「単なるエディットモード」、ノーマルコンペアモ
ード、リザーブコンペアモードのいずれかのモードの場
合にトーンスイッチ111〜114のいずれかが押圧操作され
るか、あるいはトーンコンペアモードにおいてトーンコ
ンペアモードでの比較対象のトーンデータメモリエリア
MT(1)〜MT(4)に対応しないトーンスイッチ111〜1
14が押圧操作される場合には押圧操作されるトーンスイ
ッチ111〜114に対応したトーンデータメモリエリアMT
(1)〜MT(4)を比較対象とするトーンコンペアモー
ドにして、直前のモードがトーンコンペアモードの場合
にトーンコンペアモードでの比較対象のトーンデータメ
モリエリアMT(1)〜MT(4)に対応したトーンスイッ
チ111〜114が押圧操作される場合にはトーンコンペアモ
ードを解除している。また、トーンコンペアモードでは
押圧操作されるトーンスイッチ111〜114に対応したトー
ンデータメモリエリアMT(1)〜MT(4)に書込まれて
いる比較対象の他のトーンデータに基づいて発音される
ようにして比較できるようにしている。
以上のコンペア処理ルーチン(ステップI)は、要す
るにノーマルコンペアスイッチ125,リザーブコンペアス
イッチ126,エグジットスイッチ128,およびトーンスイッ
チ111〜114の各スイッチの操作にしたがってノーマルコ
ンペアモード、リザーブコンペアモードあるいはトーン
コンペアモードの設定および解除を行なっている。
次に、コンペアエディット処理ルーチン(ステップ
J)について、第10図を参照しつつステップ毎に詳述す
る。
J−1 レジスタRMrswrFに書込まれているリザーブラ
イトモードフラグRrswrFがリザーブライトモードを示す
“1"であるか否かおよびレジスタRDPatFに書込まれて
いるリザーブコンペア注意表示フラグDPatFがリザーブ
コンペア注意表示を行なっていることを示す“1"である
か否かをそれぞれ判断する。リザーブライトモードフラ
グMrswrFおよびリザーブコンペア注意表示フラグDPatF
のいずれもが“1"でなく、リザーブライトモードでなく
かつリザーブコンペア注意表示を行なっていない場合に
は次ステップJ−2に進み、いずれかが“1"でリザーブ
ライトモードである場合、またはリザーブコンペア注意
表示を行なっている場合にはステップKに進みメインル
ーチンに戻る。したがって、リザーブライトモードの場
合およびリザーブコンペア注意表示を行なっている場合
にはコンペアエディット処理は行なわれない。
J−2 レジスタRMcpedFに書込まれているコンペアエ
ディットモードフラグMcpedFがコンペアエディットモー
ドを示す“1"であるか否かを判断する。コンペアエディ
ットモードフラグMcpedFが“1"でなくコンペアエディッ
トモードでない場合には次ステップJ−3に進み、“1"
でコンペアエディットモードである場合にはステップJ
−6に進む。
J−3 レジスタRMrscpFに書込まれているリザーブコ
ンペアモードフラグMrscpFがリザーブコンペアモードを
示す“1"であるか否かを判断する。リザーブコンペアモ
ードフラグMrscpFが“1"でなくリザーブコンペアモード
でない場合、言い換えれば「単なるエディットモー
ド」、ノーマルコンペアモードあるいはトーンコンペア
モードのいずれかのモードの場合には次ステップJ−4
に進み、“1"でリザーブコンペアモードである場合はメ
インルーチンに戻る。
J−4 エディットスイッチ121の操作状態を判断し、
オフからオンに変化した場合には次ステップJ−5に進
み、変化しなかった場合にはメインルーチンに戻る。な
お、エディットスイッチ121の操作状態のオフからオン
への変化検出は、ステップB−15と同一のレジスタを使
用し同様の方法で行なう。
J−5 レジスタRMcpedFに“1"を書込み、コンペアエ
ディットモードフラグMcpedFをコンペアエディットエデ
ィットモードを示す“1"にして、ステップJ−7に進
む。したがって、「単なるエディットモード」、ノーマ
ルコンペアモードあるいはトーンコンペアモードにおい
てエディットスイッチ121が押圧操作される場合には、
コンペアエディットモードが設定される。
J−6 レジスタREXprFに書込まれているエグジット
処理フラグEXprFがエグジット処理を要することを示す
“1"であるか否かを判断する。エグジット処理入フラグ
EXprFが“1"でなくエグジット処理を要しない場合には
次ステップJ−7に進み、“1"でエグジット処理を要す
る場合にはステップJ−15に進む。
J−7 リザーブライトモードに関する表示を行なう。
言い換えれば、リザーブライトモードに関する表示を行
なうのに必要なデータを表示装置駆動回路23に供給して
表示装置24において表示する。
トーンデータメモリエリアMT(1)が選択されている
場合の例が第8図(h)に示されている。ここで「MT
(1)」はトーンデータメモリエリアMT(1)が選択さ
れていることを意味し、「Reserve Write」はリザーブ
用メモリエリアMTrsveにトーンデータを書込むことを意
味し、また「OK?」はトーンデータをリザーブ用メモリ
エリアMTrsveに書込む動作の実行の確認を求めているこ
とを意味している。なお、選択されているトーンデータ
メモリエリアの番号はレジスタRTNseに書込まれた選択
されているトーンデータメモリエリアの番号TNseを参照
して表示される。
J−8 エンタースイッチ123の操作状態を判断し、オ
ンである場合には次ステップJ−9に進み、オンでない
場合にはメインルーチンに戻る。
J−9 レジスタRMnocpFに書込まれているノーマルコ
ンペアモードフラグMnopcFがノーマルコンペアモードを
示す“1"であるか否かを判断する。ノーマルコンペアモ
ードフラグMnocpFが“1"でノーマルコンペアモードであ
る場合には次ステップJ−10に進み、“1"でなくノーマ
ルコンペアモードでない場合にはステップJ−11に進
む。
J−10 発音用メモリエリアMTtempに書込まれているト
ーンデータと、レジスタRTNseに書込まれた現在選択さ
れているトーンデータメモリエリアの番号TNseに対応し
たトーンデータメモリエリアMT(TNse)に書込まれてい
るトーンデータとを交換する。次に、発音用メモリエリ
アMTtempに書込まれているトーンデータと、リザーブ用
メモリエリアMTrsveに書込まれているトーンデータとを
交換する。さらに、レジスタRTNseに書込まれた現在選
択されているトーンデータメモリエリアの番号TNseに対
応したトーンデータメモリエリアMT(TNse)に書込まれ
ているトーンデータを発音用メモリエリアMTtempに書戻
すとともに、レジスタRMnocpFに“0"を書込みノーマル
コンペアモードフラグMnocpFをノーマルコンペアモード
の解除を示す“0"にする。さらにまた、レジスタRTNse
に書込まれた現在選択されているトーンデータメモリエ
リアの番号TNseをレジスタRTNrsに書込み、ステップJ
−14に進む。
J−11 レジスタRMtocpFに書込まれているトーンコン
ペアモードフラグMtocpFがトーンコンペアモードを示す
“1"であるか否かを判断する。トーンコンペアモードフ
ラグMtocpFが“1"でトーンコンペアモードである場合に
は次ステップJ−12に進み、“1"でなくトーンコンペア
モードでない場合にはステップJ−13に進む。
J−12 発音用メモリエリアMTtempに書込まれているト
ーンデータと、レジスタRTNcmに書込まれたトーンコン
ペアモードにおける比較対象のトーンデータメモリエリ
アの番号TNcmに対応したトーンデータメモリエリアMT
(TNcm)に書込まれているトーンデータとを交換する。
次に、発音用メモリエリアMTtempに書込まれているトー
ンデータと、リザーブ用メモリエリアMTrsveに書込まれ
ているトーンデータとを交換する。さらに、レジスタR
TNcmに書込まれたトーンコンペアモードにおける比較対
象のトーンデータメモリエリアの番号TNcmに対応したト
ーンデータメモリエリアMT(TNcm)に書込まれているト
ーンデータを発音用メモリエリアMTtempに書戻すととも
に、レジスタRMtocpFに“0"を書込む。したがって、ト
ーンコンペアモードフラグMtocpFをトーンコンペアモー
ドの解除を示す“0"にする。さらにまた、レジスタRTN
cmに書込まれているトーンコンペアモードにおける比較
対象のトーンデータメモリエリアを番号TNcmをレジスタ
RTNrsに書込む。
J−13 発音用メモリエリアMTtempに書込まれているト
ーンデータと、リザーブ用メモリエリアMTrsveに書込ま
れているトーンデータとを変換する。次に、レジスタR
TNseに書込まれた現在選択されているトーンデータメモ
リエリアの番号TNseに対応したトーンデータメモリエリ
アMT(TNse)に書込まれているトーンデータを発音用メ
モリエリアMTtempに書込む。さらにまた、レジスタRTN
seに書込まれた現在選択されているトーンデータメモリ
エリアの番号TNseをレジスタRTNrsに書込む。
J−14 レジスタRMrsrdFに“1"を書込み、リザーブレ
ディフラグMrsrdFをリザーブ用メモリエリアMTrsveにデ
ータが書込まれていることを示す“1"にする。次に、レ
ジスタRMrscpFに“1"を書込み、リザーブコンペアモー
ドフラグMrscpFをリザーブコンペアモードを示す“1"に
する。さらに、レジスタRMcpedFに“0"を書込み、コン
ペアエディットモードフラグMcpedFをコンペアエディッ
トモードの解除を示す“0"にするとともに、リザーブコ
ンペアモードに関する表示処理をステップI−30におけ
る表示処理と同様に行ない、メインルーチンに戻る。
以上のステップJ−8〜J−14の処理は、コンペアエ
ディットモードにおいてエンタースイッチ123が押圧操
作される場合にノーマルコンペアモードあるいはトーン
コンペアモードである場合には対応するモードを解除し
ている(「単なるエディットモード」である場合には何
もしない。)。次に、発音用メモリエリアMTtempに書込
まれている(ノーマルコンペアモードあるいはトーンコ
ンペアモードであった場合には「書戻された」)トーン
データとリザーブ用メモリエリアMTrsveに書込まれてい
るトーンデータとを交換し、さらにトーンデータメモリ
エリアMT(TNse)あるいはMT(TNcm)に書込まれている
変更設定対象のトーンデータを発音用メモリエリアMTte
mpに書込みリザーブコンペアモードに移行させている。
J−15 レジスタREXprFに“0"を書込み、エグジット
処理フラグEXprFをエグジット処理を行なう必要がない
ことを示す“0"にする。次に、レジスタRMcpedFに“0"
を書込み、コンペアエリアモードフラグMcpedFコンペア
エディットモードの解除を示す“0"にする。さらに、レ
ジスタRDPmemに書込まれたデータを表示装置駆動回路2
3に供給して表示装置24においてリザーブライトモード
表示が行なわれる以前のモードの表示をしてメインルー
チンに戻る。したがって、コンペアエディットモードに
おいてエグジットスイッチ128が押圧操作された場合に
はコンペアエディットモードを解除する。
以上のコンペアエディット処理ルーチン(ステップ
J)は、トーンデータ変更中にそのトーンデータとは別
に変更設定前のトーンデータを変更設定する場合に使用
されるものである。したがって、次のエディット処理ル
ーチン(ステップK)における処理対象が発音用メモリ
エリアMTtempに書込まれているトーンデータであること
に鑑み、ノーマルコンペアモードあるいはトーンコンペ
アモードでは変更設定前のトーンデータが発音用メモリ
エリアMTtempに記憶されていることから変更設定前のト
ーンデータが失われるのを防ぐために、エディット処理
に先立ち、まずノーマルコンペアモードあるいはトーン
コンペアモードにおいてはエディットスイッチ121およ
びエンタースイッチ123を押圧操作することにより、発
音メモリエリアMTtempに書込まれている変更設定前のト
ーンデータと比較対象のトーンデータメモリエリアMT
(1)〜MT(4)に書込まれている変更設定中のトーン
データとを交換している。この後に、(「単なるエディ
ットモード」では、変更設定前のトーンデータはトーン
データメモリエリアMT(1)〜MT(4)に書込まれてい
るので何もせずに)、発音用メモリエリアMTtempに書込
まれているトーンデータとリザーブ用メモリエリアMTrs
veに書込まれているトーンデータとを交換し、さらにト
ーンデータメモリエリアMT(TNse)あるいはMT(TNcm)
に書込まれている変更設定対象のトーンデータを発音メ
モリエリアMTtempに書込み、リザーブコンペアモードに
移行させている。これによって、変更設定前のトーンデ
ータが失われてしまうような不都合を解消し、さらにリ
ザーブコンペアモードを設定している。このような前処
理を施すことによって操作者にとってはあたかもリザー
ブ用覆メモリエリアMTrsveに書込まれていた変更設定の
トーンデータを変更設定するようになる。また、変更設
定前のトーンデータも元のトーンデータメモリエリアMT
(1)〜MT(4)に書戻される。
次に、エディット処理ルーチン(ステップK)につい
て、第11図を参照しつつステップ毎に詳述する。
K−1 レジスタRMnocpFに書込まれているノーマルコ
ンペアモードフラグMnocpFがノーマルコンペアモードを
示す“1"であるか否か、レジスタRMtocpFに書込まれて
いるトーンコンペアモードフラグMtocpFがトーンコンペ
アモードを示す“1"であるか否か、レジスタRMcpedFに
書込まれているコンペアエディットモードフラグMcpedF
がコンペアエディットモードを示す“1"であるか否か、
レジスタRMrswrFに書込まれているリザーブライトモー
ドフラグMrswrFがリザーブライトモードを示す“1"であ
るか否かおよびレジスタRDPatFに書込まれているリザ
ーブコンペア注意表示フラグDPatFがリザーブコンペア
注意表示を行なっていることを示す“1"であるか否かを
それぞれ判断する。ノーマルコンペアモードフラグMnoc
pF、トーンコンペアモードフラグMtocpF、コンペアエデ
ィットモードフラグMcpedF、リザーブライトモードフラ
グMrswrFおよびリザーブコンペア注意表示フラグDPatF
のいずれもが“1"でなくノーマルコンペアモードでもト
ーンコンペアモードでもコンペアエディットモードでも
リザーブライトモードでもない場合でありかつリザーブ
コンペア注意表示を行なっていない場合には次ステップ
K−2に進む。いずれかが“1"でノーマルコンペアモー
ド、トーンコンペアモード、コンペアエディットモード
またはリザーブライトモードである場合あるいはリザー
ブコンペア注意表示を行なっている場合にはステップL
に進み、メインルーチンに戻る。
したがって、ノーマルコンペアモード、トーンコンペ
アモード、コンペアエディットモード、リザーブライト
モードの場合あるいはリザーブコンペア注意表示を行な
っている場合にはエディット処理を行なわない。言い換
えれば、「単なるエディットモード」およびリザーブコ
ンペアモードである場合にのみエディット処理を行な
う。なお、ノーマルコンペアモードあるいはトーンコン
ペアモードにおいてエディット処理を行なう場合には、
コンペアエディット処理ルーチン(ステップJ)におい
て説明したように、エディットスイッチ121およびエン
タースイッチ123を押圧操作し、コンペアエディット処
理をしてリザーブコンペアモードとした後にエディット
処理を行なう。
K−2 トーンデータを構成する4種類のパラメータP1
〜P4から変更設定するパラメータP1〜P4を選択するパラ
メータ選択スイッチ131〜134の操作状態を判断し、いず
れかがオンである場合には次ステップK−3に進み、い
ずれもがオンでない場合にはステップK−5に進む。
K−3 押圧操作されたパラメータ選択スイッチ131〜1
34がそれまで選択されていたパラメータP1〜P4の番号に
対応するものかどうかレジスタRPNseを参照して判断し
て、押圧操作されたパラメータ選択スイッチ131〜134が
それまで選択されているパラメータP1〜P4の番号に対応
するものでない新たなパラメータP1〜P4を選択する場合
には次ステップK−4に進み、対応するパラメータP1〜
P4を選択する場合にはステップK−5に進む。
K−4 押圧操作されるパラメータ選択スイッチ131〜1
34に対応するパラメータの番号を、選択されるパラメー
タの番号が書込まれるレジスタRPNseに書込む。次に、
レジスタRMundoFに“0"を書込み、アンドゥモードフラ
グMundoFをアンドゥモードの解除を示す“0"にする。さ
らに、発音用メモリエリアMTtempにおけるレジスタRPN
seに書込まれた選択されているパラメータの番号PNseに
対応した領域に書込まれているパラメータP1〜P4を、ア
ンドゥ処理においてパラメータの一時記憶に使用するレ
ジスタRTundに書込む。
K−5 アンドゥスイッチ124の操作状態を判断し、オ
フからオンに変化した場合には次ステップK−6に進
み、オフからオンに変化しなかった場合にはステップK
−8に進む。なお、アンドゥスイッチ124の操作状態の
オフからオンへの変化検出は、アンドゥスイッチ124の
オンかオフかの操作状態を記憶するレジスタをRAM 21C
のワーキングエリアに設けてアンドゥスイッチ124の操
作状態を記憶させ、前回のアンドゥスイッチ124の操作
状態と今回の操作状態とを比較することによって行な
う。
K−6 レジスタRMundoFに書込まれているアンドゥモ
ードフラグMundoFが“1"であるか否かを判断する。アン
ドゥモードフラグMundoFが“1"でなくアンドゥモードで
ない場合には次ステップK−7に進み、“1"でアンドゥ
モードである場合にはステップK−9に進む。
K−7 レジスタRMundoFに“1"を書込み、アンドゥモ
ードフラグMundoFをアンドゥモードを示す“1"にする。
次に、アンドゥ処理においてパラメータの一時記憶に使
用するレジスタRTondに書込まれているパラメータP1〜
P4をレジスタRPNseに書込まれた選択されているパラメ
ータの番号PNseに対応した発音用メモリエリアMTtempの
領域MTtemp(PNse)に書込み、さらにアンドゥモードに
関する表示を行なう。したがって、アンドゥモードに関
する表示を行なうのに必要なデータを表示装置駆動回路
23に供給して表示装置24において表示する。なお、アン
ドゥモードに関する表示はエディットモードあるいはリ
ザーブコンペアモード表示の空白部分に「Undo」と重ね
て表示する。
トーンデータメモリエリアMT(1)が選択されている
エディットモードにおける場合の例が第8図(i)に示
されている。ここで「MT(1)」、「Edit」、「P1 5
0」の意味しているところはエディットモード表示に関
して説明したものと同じであり、また「Undo」はアンド
ゥモードであることを意味している。したがって、第8
図(i)はトーンデータメモリエリアMT(1)に書込ま
れているトーンデータT(1)のパラメータP1を変更設
定するエディットモードにおいてアンドゥ処理が行なわ
れた場合に、選択されているパラメータP1の値が50とな
ったことを示している。また、リザーブコンペアモード
におけるアンドゥ処理が行なわれる場合の例が第8図
(j)に示されている。表示の処理が終了した場合には
メインルーチンに戻る。
要するに、新たにアンドゥモードになる場合には、選
択し変更設定中のパラメータP1〜P4をパラメータ選択ス
イッチ131〜134によって選択される前の状態にまで戻
す。
K−8 スライダ101が操作されたか否か、言い換えれ
ばスライダ101の操作位置に対応するデータが変化した
かどうかを判断する。スライダ101が操作されてデータ
が変化する場合には次ステップK−9に進み、変化しな
い場合にはメインルーチンに戻る。なお、スライダ101
が操作されたか否かの判断は、スライダ101の操作位置
に対応するデータを記憶するレジスタをRAM21Cのワーキ
ングエリアに設けてスライダ101の操作位置に対応する
データを記憶させ、前回の操作位置に対応するデータと
今回の操作位置に対応するデータとを比較することによ
って行なう。
K−9 レジスタRMundoFに“0"を書込み、アンドゥモ
ードフラグMundoFをアンドゥモードの解除を示す“0"に
する。次に、スライダ101の操作位置に対応する値を、
レジスタRPNseに書込まれた選択されているパラメータ
Pの番号PNseに対応した発音用メモリエリアMTtemp(PN
se)に書込み、メインルーチンに戻る。
したがって、アンドゥモードでない場合にアンドゥス
イッチ124が押圧操作される場合にはアンドゥ処理を行
ない、アンドゥモードにおいて再びアンドゥスイッチ12
4が押圧操作されるか、あるいはアンドゥモードにおい
てスライダ101が操作される場合にはスライダ101の操作
位置に対応してパラメータP1〜P4を変更設定するととも
に、アンドゥモードを解除する。
以上のエディット処理ルーチン(ステップK)は、要
するに発音用メモリエリアMTtempに書込まれているトー
ンデータを構成するパラメータP1〜P4を変更設定するも
のである。なお、変更設定中において容易に変更設定前
(パラメータ選択前)の状態を再現するアンドゥ処理も
同時に行なわれる。
次に、リザーブライト処理ルーチン(ステップL)に
ついて、第12図を参照しつつステップ毎に詳述する。
L−1 レジスタRMcpedFに書込まれているコンペアエ
ディットモードフラグMcpedFがコンペアエディットモー
ドを示す“1"であるか否かおよびレジスタRDPatFに書
込まれているリザーブコンペア注意表示フラグDPatFが
リザーブコンペア注意表示を行なっていることを示す
“1"であるか否かをそれぞれ判断する。コンペアエディ
ットモードフラグMcpedFおよびリザーブコンペア注意表
示フラグDPatFのいずれもが“1"でなくコンペアエディ
ットモードの場合でもリザーブコンペア注意表示を行な
っている場合でもない場合にはステップL−2に進み、
いずれかが“1"でコンペアエディットモードの場合ある
いはリザーブコンペア注意表示を行なっている場合には
ステップMに進み、メモリルーチンに戻る。したがっ
て、コンペアエディットモードあるいはリザーブコンペ
ア注意表示を行なっている場合にはリザーブライト処理
は行なわれない。
L−2 レジスタRMrswrFに書込まれているリザーブラ
イトモードを示す“1"であるか否かを判断する。リザー
ブライトモードフラグMrswrFが“1"でなくリザーブライ
トモードでない場合には次ステップL−3に進み、“1"
でリザーブライトモードである場合にはステップL−5
に進む。
L−3 リザーブライトスイッチ127の操作状態を判断
し、オンである場合には次ステップL−4に進み、オン
でない場合にはメインルーチンに戻る。
L−4 レジスタRMrswrFに“1"を書込み、リザーブラ
イトモードフラグMrswrFをリザーブライトモードを示す
“1"にして、リザーブライトモードに関する表示を行な
う。したがって、リザーブライトモードに関する表示を
行なうのに必要なデータを表示装置駆動回路23に供給し
て、表示装置24においてステップJ−7における表示処
理と同様の処理をして第8図(h)に例示するように表
示する。表示の処理が終了した場合にはステップL−6
に進む。したがって、コンペアエディットモードでなく
なりかつリザーブコンペア注意表示を行なっていない場
合にリザーブライトステップ127が押圧操作される場合
にはリザーブライトモードが設定される。
L−5 レジスタREXprFに書込まれているエグジット
処理フラグEXprFがエグジット処理を要することを示す
“1"であるか否かを判断する。エグジット処理フラグEX
prFが“1"でなくエグジット処理を要しない場合には次
ステップL−6に進み、“1"でエグジット処理を要する
場合にはステップL−13に進む L−6 エンタースイッチ123の操作状態を判断し、オ
ンである場合にはステップL−7に進み、オンでない場
合にはメインルーチンに戻る。
L−7 発音用メモリエリアMTtempに書込まれているト
ーンデータをリザーブ用メモリエリアMTUrsveに書込
む。次に、レジスタRMrsrdFに“1"を書込み、リザーブ
レディフラグMrsrdFをリザーブ用メモリエリアMTrsveに
データが書込まれていることを示す“1"にする。さら
に、レジスタRMrsrFに“0"を書込み、リザーブライト
モードフラグMrswrFをリザーブライトモードの解除を示
す“0"にするとともに、レジスタRDPmemに書込まれて
いるデータを表示装置駆動回路23に供給して表示装置24
においてリザーブライトモード表示が行なわれる以前の
モード表示をする。
L−8 レジスタRMtocpFに書込まれているトーンコン
ペアモードフラグMtocpFがトーンコンペアモードを示す
“1"であるか否かを判断する。トーンコンペアモードフ
ラグMtocpFが“1"でトーンコンペアモードである場合に
は次ステップL−9に進み、“1"でなくトーンコンペア
モードでない場合にはステップL−10に進む。
L−9 レジスタRTNcmに書込まれているトーンコンペ
アモードにおける比較対象のトーンデータメモリエリア
の番号TNcmを、リザーブ用メモリエリアMTrsveに書込ま
れているトーンデータの元来書込まれていたトーンデー
タメモリエリアの番号が書込まれるレジスタRTNrsに書
込み、メインルーチンに戻る。
L−10 レジスタRMrscpFに書込まれているリザーブコ
ンペアモードフラグMrscpFがリザーブコンペアモードを
示す“1"であるか否かを判断する。リザーブコンペアモ
ードフラグMrscpFが“1"でなくリザーブコンペアモード
でない場合には次ステップL−11に進み、“1"でリザー
ブコンペアモードである場合にはステップL−12に進
む。
L−11 レジスタRTNseに書込まれた選択されているト
ーンデータのトーンデータメモリエリアの番号TNseを、
リザーブ用メモリエリアMTrsveに書込まれているトーン
データの元来書込まれていたトーンデータメモリエリア
の番号が書込まれるレジスタRTNrsに書込み、メインル
ーチンに戻る。
L−12 レジスタRTNrsに書込まれた、リザーブ用メモ
リエリアMTrsveに書込まれているトーンデータの元来書
込まれていたトーンデータメモリエリアの番号TNrsを、
選択されているトーンデータのトーンデータメモリエリ
アの番号が書込まれるレジスタRTNse、およびライトモ
ードにおける書込み対象のトーンデータメモリエリアの
番号TNwmを書込むレジスタRTNwmに書込み、メインルー
チンに戻る。
したがって、ステップL−6〜L−12ではリザーブラ
イトモードの場合にエンタースイッチ123が押圧操作さ
れる場合にはリザーブライト処理を実行する。
なお、この時にはリザーブライトモードとされる以前
のモードにしたがって、リザーブ用メモリエリアに書込
まれているトーンデータの元来書込まれていたトーンデ
ータメモリエリアの番号を書換えている。ただし、以前
のモードがリザーブコンペアモードであった場合には、
リザーブ用メモリエリアに書込まれているトーンデータ
と発音用メモリエリアに書込まれているトーンデータと
が交換されている状態であるために、リザーブライト処
理によって書き変わったトーンデータは元来発音用メモ
リエリアに書込まれていたトーンデータである。よっ
て、この場合には、リザーブ用メモリエリアに書込まれ
ているトーンデータの元来書込まれていたトーンデータ
メモリエリアの番号は変更せず、選択されているトーン
データのトーンデータメモリエリアの番号およびライト
モードにおける書込み対象のトーンデータメモリエリア
の番号を書換えている。
L−13 レジスタRMrswrFに“0"を書込み、リザーブラ
イトモードフラグMrswrFをリザーブライトモードの解除
を示す“0"にする。次に、レジスタREXprFに“0"を書
込み、エグジット処理フラグEXprFをエグジット処理を
要しないことを示す“0"にするとともに、レジスタRDP
memに書込まれているデータを表示装置駆動回路23に供
給して、表示装置24においてリザーブライトモード表示
が行なわれている以前のモード表示をしてメインルーチ
ンに戻る。したがって、リザーブライトモードの場合に
エグジットスイッチ128が押圧操作される場合にはリザ
ーブライトモードを解除する。
以上のリザーブライト処理ルーチン(ステップL)
は、要するに発音用メモリエリアMTtempに書込まれてい
るトーンデータをリザーブ用メモリエリアMTrsveに書込
ませるものであって、リザーブライト処理は「単なるエ
ディットモード」の他、ノーマルコンペアモード、リザ
ーブコンペアモード、トーンコンペアモードである場合
にも行なえるのである。これにより、複数の変更設定後
のトーンデータの比較が行なえるようになるものであ
る。
ここで、2つのメモリ(記憶エリア)に書込まれてい
る内容の相互交換動作を、第13図を参照しつつ補足説明
する。
ところで、CPU 21Aはその内部にCPUの扱える基本デー
タ長(1バイトあるいは2バイトなど)の記憶容量を持
ったレジスタ201およびレジスタ202を有している。ま
た、RAM21Cは第2図図に示されたものと同じものであっ
て、レジスタ201およびレジスタ202と同じ記憶容量を持
った複数個の記憶エリア221〜214,311〜314・・・を内
部に有している。これら記憶エリア211〜214,311〜314
はそれぞれブロックを構成しており、トーンデータメモ
リエリアMT(1)および発音用メモリエリアMTtempに対
応している。
次に、トーンデータメモリエリアMT(1)と発音用メ
モリエリアMTtempとの記憶内容を交換する場合について
説明する。
まず、トーンデータメモリエリアMT(1)の記憶エリ
ア211の記憶内容をレジスタ201に、また発音用メモリエ
リアMT(2)の記憶エリア311の記憶内容をレジスタ202
にそれぞれ書込む。次に、レジスタ201の記憶内容を記
憶エリア311に、またレジスタ202の記憶内容を記憶エリ
ア211にそれぞれ書込む。同様の動作を記憶エリア212〜
214,312〜314についても行なう。このようにして、2つ
のメモリ(記憶エリア)に書込まれている内容を互いに
交換する、 このような動作は、CPUの種類によっては1命令で行
なえるようになっており、よく知られているものであ
る。また、1命令で行なえないようなCPUにおいても複
数の命令を使って行なえば、よい。なお、一時記憶用の
メモリ(レジスタ201、レジスタ202)はCPUの扱える基
本データ長の記憶容量があればよく、CPU内部のレジス
タが使用できるために新たに退避用メモリを設ける必要
もないが、CPU外部のメモリのワーキングエリアを使用
しても構わない。
次に、以上の説明で示した本発明の電子鍵盤楽器の具
体的使用法を説明する。ここでは便宜上、RAM 21Cのト
ーンデータメモリエリアMT(1)〜MT(4)にトーンデ
ータT(1)〜T(4)が書込まれているとする。ま
た、電源スイッチをオンとすると前回電源スイッチがオ
フされた時のモード(プレイモードあるいはエディット
モードなど)となる。
プレイモード: プレイモード以外のモードである場合には、必要に応
じてエグジットスイッチ128を押圧操作することにより
順次書モードから抜け出し、プレイモードとなる。
トーンデータの選択: トーンスイッチ111を押圧操作するとトーンデータメ
モリエリアMT(1)が選択され、トーンデータメモリエ
リアMT(1)に記憶されているトーンデータT(1)が
発音用メモリエリアMTtempに書込まれてトーンデータT
(1)によるプレイモードとなる。この場合に、プレイ
モードであることと選択されているトーンデータメモリ
エリアMT(1)とが第8図(a)のように表示され、押
鍵によりトーンデータT(1)に基づいた楽音が発生さ
れる。
エディットモード: 変更設定しようとするトーンデータT(1)を選択
後、エディットスイッチ121を押圧操作するとエディッ
トモード(「単なるエディットモード」)となり、モー
ドの表示がエディットモードとなって前回選択された選
択されているパラメータの種類およびその値が、例えば
第8図(c)のように表示されている。パラメータ選択
スイッチ131〜134によって変更設定するパラメータをパ
ラメータP1〜P4のうちから選択後、選択されたパラメー
タの種類およびその値を表示により確認しながらトーン
データT(1)の一部分(パラメータ)をスライダ101
を操作して変更設定する。この場合には、変更設定され
たトーンデータに基づいた楽音が発生されるようにな
る。ここで変更設定のトーンデータT(1)のパラメー
タP1の値を50とすると、パラメータ選択スイッチ131を
押圧操作してトーンデータT(1)を構成するパラメー
タP1の値を変更して、例えば70とすることによりトーン
データT′(1)が構成される。この変更設定されたト
ーンデータをトーンデータT′(1)とする。
アンドゥモード: パラメータP1を変更設定した後アンドゥスイッチ124
を押圧操作するとアンドゥモードとなり、パラメータP1
の値は70から50に戻され、第8図(i)のように表示さ
れる。この場合には、パラメータP1の値が50であるトー
ンデータT(1)による楽音が発生され、表示によって
アンドゥモードとなりパラメータP1の値が戻されたこと
も確認できる。このアンドゥスイッチ124によるパラメ
ータP1を元に戻す機能は、現在選択され変更設定されて
いるパラメータP1が選択された時点の状態にまで戻るも
のである。その後、再びアンドゥスイッチ124を押圧操
作するかスライダ101を操作するとアンドゥモードから
抜け出してパラメータP1は再びスライダ101に対応した
値とされる。
ノーマルコンペアモード: トーンデータT(1)を変更してトーンデータT′
(1)とした後にノーマルコンペアスイッチ125を押圧
操作するとノーマルコンペアモードとなり、ノーマルコ
ンペアモードであることが第8図(d)のように表示さ
れてトーンデータメモリエリアMT(1)に記憶されてい
るトーンデータT(1)と発音用メモリエリアMTtempに
記憶されているトーンデータT′(1)とが交換され、
変更設定前のトーンデータT(1)に基づいた楽音が発
生されるようになる。次に、エグジットスイッチ128あ
るいは再びノーマルコンペアスイッチ125を押圧操作す
るとノーマルコンペアモードから抜け出して「単なるエ
ディットモード」となり、再び変更設定後のトーンデー
タT′(1)に基づいて楽音が発生されるようになる。
以上のようにして変更設定前のトーンデータT(1)
と変更設定後のトーンデータT′(1)との比較がなさ
れる。
トーンコンペアモード: トーンデータT(1)を変更設定した後にトーンスイ
ッチ112を押圧操作するとトーンデータメモリエリアMT
(2)に関するトーンコンペアモードとなり、トーンデ
ータメモリエリアMT(2)に記憶されているトーンデー
タ(2)と、発音用メモリエリアMTtempに記憶されてい
るトーンデータT′(1)とが交換され、トーンデータ
メモリエリアMT(2)に関するトーンコンペアモードで
あることが第8図(g)のように表示され、他のトーン
データT(2)に基づいた楽音が発生されるようにな
る。次に、エグジットスイッチ128あるいは再びトーン
スイッチ112を押圧操作するとトーンコンペアモードか
ら抜け出して「単なるエディットモード」となり、再び
変更設定後のトーンデータT′(1)に基づいて楽音が
発生されるようになる。以上のようにして他のトーンデ
ータT(2)と変更設定後のトーンデータT′(1)と
の比較が行なわれる。
リザーブライトモード: トーンデータT′(1)をさらに変更設定する場合に
は、さらに変更する前にリザーブライトスイッチ127を
押圧操作してリザーブライトモードとすると第8図
(h)のように表示される。次に、エンタースイッチ12
3を押圧操作するとリザーブライト処理が行なわれて発
音用メモリエリアMTtempに記憶されている変更設定後の
トーンデータT′(1)がリザーブ用メモリエリアMTrs
veにも書込まれる。
リザーブコンペアモード: トーンデータT′(1)をさらに変更設定してトーン
データT″(1)とすると、トーンデータT″(1)に
基づいた楽音の発生がされる。ここでリザーブコンペア
スイッチ126を押圧操作するとリザーブコンペアモード
となり、リザーブ用メモリエリアMTrsveに記憶されてい
るトーンデータT′(1)と発音用メモリエリアMTtemp
に記憶されているトーンデータT″(1)とが交換さ
れ、リザーブコンペアモードであること、トーンデータ
T′(1)が元来書込まれていたトーンデータメモリエ
リア(ここではMT(1))、選択されているパラメータ
の種類および値も第8図(e)のように表示され、トー
ンデータT′(1)に基づいた楽音の発生がされるよう
になる。次に、エグジットスイッチ128あるいは再びリ
ザーブコンペアスイッチ126を押圧操作するとリザーブ
コンペアモードから抜け出して「単なるエディットモー
ド」となり、再びトーンデータT″(1)に基づいた楽
音の発生がされるようになる。また、リザーブコンペア
モードの場合にはトーンデータT′(1)をパラメータ
の種類および値を確認しながらさらに変更設定すること
もできる。さらに、リザーブコンペアモードにおけるト
ーンデータT′(1)の方がトーンデータT″(1)よ
りもより好ましいものである場合にはリザーブコンペア
モードにおいて再びリザーブライト処理を行なえば発音
用メモリエリアMTtempに記憶されているトーンデータ
T′(1)がリザーブ用メモリエリアMTrsveに書込まれ
るのでトーンデータ′(1)の元のトーンデータとした
さらに変更設定されたトーンデータT(1)を作るこ
ともできる。
以上のようにして複数段階の変更設定されたトーンデ
ータT′(1),T″(1),T(1)の比較が行なえト
ーンデータの変更設定が容易である。
コンペアエディットモード: ノーマルコンペアモードとし変更設定前のトーンデー
タT(1)に基づいた楽音の発生をしている場合におい
て、トーンデータT(1)、T′(1)を残したままト
ーンデータT(1)を元のトーンデータとしたトーンデ
ータT′(1)とは異なる変更設定がなされたトーンデ
ータT″(1)を作り、トーンデータT′(1)とトー
ンデータT″(1)との比較をする場合には、エディッ
トスイッチ121を押圧操作してコンペアエディットモー
ドにする。この場合に第8図(h)のように表示され
る。その後に、エンタースイッチ123を押圧操作すると
変更設定後のトーンデータT′(1)がリザーブ用メモ
リエリアMTrsveに、変更設定前のトーンデータT(1)
がトーンデータメモリエリアMT(1)に書戻されるとと
もに発音用メモリエリアMTtempにも書込まれてリザーブ
コンペアモードとなり、代りに、変更設定前のトーンデ
ータT(1)の変更設定ができるようになる。また、こ
の場合にリザーブコンペアモードであること、変更対象
のトーンデータT(1)が元来書込まれていたトーンデ
ータメモリエリアMT(1)、選択されているパラメータ
の種類および値が表示される。次に、スライダ101を操
作するパラメータの種類および値を確認しながらパラメ
ータP1〜P4の変更設定が行なえ、新たに変更設定された
トーンデータT″(1)に基づいた楽音の発生がなされ
る。さらに次に、エグジットスイッチ128あるいはリザ
ーブコンペアスイッチ126を押圧操作すると、リザーブ
コンペアモードから抜け出して「単なるエディットモー
ド」となり、トーンデータT′(1)に基づいた楽音の
発生が再びなされるようになる。同様の操作は、ノーマ
ルコンペアモードの場合のみならずトーンコンペアモー
ドおよび「単なるエディットモード」である場合にも行
なうことができる。トーンコンペアトモードの場合に
は、トーンデータT′(1)の他、他のトーンデータ、
例えばトーンデータT(2)を変更設定したトーンデー
タT′(2)を作ることができ、トーンデータ′(1)
とトーンデータT′(2)との比較が行なえる。ところ
で、リザーブ用メモリエリアMTrsveには現在変更設定中
のトーンデータ(この説明例ではT(1))のみなら
ず、他のトーンデータメモリエリア(この説明例ではMT
(2))に書込まれていたトーンデータ(T(2))も
書込まれているものではあるが、リザーブコンペアモー
ドにおいてはそのトーンデータが元来書込まれていたト
ーンデータメモリエリアMT(1)〜MT(4)も表示され
るので複数個のトーンデータの変更設定ができるにもか
かわらずトーンデータの区別が容易に行なえる。以上の
ようにして複数個の変更設定後のトーンデータに基づい
た楽音の発生がなされ比較できるようになり、トーンデ
ータの変更設定が容易である。
ライトモード: 前述のようにして変更設定されたトーンデータはライ
トモードにおいてトーンデータメモリエリアMT(1)〜
MT(4)に書込むことができる。ライトスイッチ122を
押圧操作するとライトモードとなり、例えば第8図
(b)のように表示される。次に、書込み先のトーンデ
ータメモリエリアMT(1)〜MT(4)をトーンスイッチ
111〜114によって選択してエンタースイッチ123を押圧
操作すると、任意のトーンデータメモリエリアMT(1)
〜MT(4)に書込むことができる。ところで、トーンコ
ンペアモードにおいてライトスイッチ122を押圧操作す
る場合にもライトモードとなる。この場合には、その後
にエンタースイッチ123を押圧操作すると変更設定後の
トーンデータがトーンコンペアモードでの比較先のトー
ンデータメモリエリアMT(1)〜MT(4)に書込まれる
こととなるために、書換えてもよいトーンデータメモリ
エリアを容易に見つけることができる。例えば、トーン
データメモリエリアMT(1)に書込まれているトーンデ
ータT(1)を変更設定してトーンデータT′(1)と
した後に、(既に書込まれているトーンデータを消して
しまってもよい場合を含んで)書込んでもよいトーンデ
ータメモリエリアMT(1)〜MT(4)を探す場合には、
トーンスイッチ111〜114を押圧操作し、それぞれのトー
ンスイッチ111〜114に対応するトーンコンペアモードと
して書込んでもよいトーンデータメモリエリアを探す。
この場合に、トーンデータメモリエリアMT(2)が書込
んでもよいトーンデータメモリエリアであった場合には
トーンデータメモリエリアMT(2)に関するトーンコン
ペアモードとし、ライトスイッチ122を押圧操作し、続
けてエンタースイッチ123を押圧操作すると変更設定さ
れ終わったトーンデータT′(1)はトーンデータメモ
リエリアMT(2)に書込まれる。なお、トーンコンペア
モードに1度もしなかった場合およびノーマルコンペア
モードとした場合には、選択されたトーンデータが元来
書込まれていたトーンデータメモリエリアに書込まれる
ようになる。また、トーンコンペアモードからライトモ
ードに入った場合にも書込み先のトーンデータメモリエ
リアをトーンスイッチ111〜114によって選択した後にエ
ンタースイッチ123を操作すれば、従来通りの任意のト
ーンデータメモリエリアMT(1)〜MT(4)に書込みを
行なうこともできる。
なお、本実施例ではノーマルコンペアモード、リザー
ブコンペアモード、トーンコンペアモードではトーンデ
ータ全体の交換をして比較を行なっているが、トーンデ
ータの一部、例えばその時選択されているパラメータの
みを交換して比較するようにしてもよい。この場合には
選択されているパラメータのみの音色に対する影響を知
ることができる。また、本実施例ではリザーブ用メモリ
エリアMTrsveをトーンデータ1つ分しか設けなかった
が、複数個分設けるようにして、リザーブコンペアスイ
ッチ126をそれに対応して複数個設けるようにし、さら
に多くの変更設定中のトーンデータの比較が行なえるよ
うにしてもよい。また、この場合に、変更設定中のトー
ンデータが複数個となり区別がつけにくくなるので、変
更設定中の各トーンデータにそれぞれ名前を付けるよう
にしてもよい。また、本実施例ではトーンデータとし
て、音量、音色、音高、効果、などの狭義の楽音形成に
関するパラメータ情報、さらには例えばタッチデータの
感度、モジュレーションレバーの操作子感度などの演奏
制御に関するパラメータ情報を扱っている。しかし、扱
うデータとしては、ここに示されたものに限らず、音色
名などの補助データあるいはリズムパターンのデータな
どの電子楽器で用いられるあらゆるデータを扱ってもよ
い。さらに、本実施例ではトーンデータの比較を行なう
手段として発音用メモリエリアMTtempに記憶されている
トーンデータと他のメモリエリアに記憶されているトー
ンデータとをレジスタを介してトーンデータを一部分ず
つ交換するようにしたために退避用メモリを必要とせず
メモリの利用効率がよいという利点もあるが、大きなメ
モリエリアを使用できる場合にはトーンデータメモリエ
リアと同様の大きさの交換用メモリを設けて一度にトー
ンデータの交換を行なってもよい。あるいは、退避用メ
モリを設け、比較時には変更設定中のトーンデータを退
避用メモリに退避させた後に、比較対象のトーンデータ
を発音用メモリエリアMTtempに書込んでもよい。この場
合トーンデータの交換をなくしてよい。なお、本時では
トーンデータの比較を行なう手段として発音用メモリエ
リアMTtempに記憶されている内容と他のメモリエリアに
記憶されているトーンデータとを交換するようにして常
に発音用メモリエリアMTtempのトーンデータに基づいて
楽音の発生を行なうようにしたが、メモリエリア間のト
ーンデータの交換を行なわずに比較先のメモリエリアの
トーンデータを直接用いて、これに基づいて楽音の発生
を行なうようにしてもよい。
本実施例での使用方法の説明では,トーンデータを変
更設定した後に、これをリザーブ用メモリエリアに書込
むようにしたが、変更設定前に書込むようにすればノー
マルコンペアモードを使用しなくてもリザーブコンペア
モードを使用するだけで変更設定前のトーンデータとの
比較が行なえる。また、本実施例ではあリザーブ用メモ
リエリアへのトーンデータの書込みは使用者の操作にの
みよって行なわれるが、プレイモードでのトーンデータ
選択時、言い換えれば発音用メモリエリアにトーンデー
タを書込む時に同時に自動的にトーンデータをリザーブ
用メモリエリアに書込むようにしてもよい。この場合に
は、トーンデータ選択と同時にリザーブ用メモリエリア
にトーンデータが書込まれるので、リザーブ用メモリエ
リアにトーンデータが書込まれていないことを表示しな
くてもよい。
また、本実施例ではリザーブライトモードおよびコン
ペアエディットモードなどリザーブ用メモリエリアにト
ーンデータを書込む場合には、モードの設定を行なった
後、書込む動作の実行の確認をエンタースイッチ123を
押圧操作することによって行なっているために誤操作を
防ぐことができるが、操作を簡略化したい場合にはモー
ド設定と同時に書込む動作を実行してもよい。
さらに、本実施例でのコンペアエディットモードの実
行動作においては、発音用メモリエリアに記憶されてい
るトーンデータとリザーブ用メモリエリアに記憶されて
いるトーンデータとを交換した後に、トーンデータメモ
リエリアに記憶されているトーンデータを発音用メモリ
エリアに書込んでいるが、前者の動作は交換できなく転
写でも構わない。言い換えれば、発音用メモリエリアに
記憶されているトーンデータをリザーブ用メモリエリア
に記憶させた後、トーンデータメモリエリアに記憶され
ているトーンデータを発音用メモリエリアに書込んでも
構わない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る概要的な構成を説明するためのブ
ロック図であるとともに、 第2図乃至第13図は本発明による電子楽器のパラメータ
情報設定装置の具体的一実施例を説明するための図面で
あって、 第2図は全体概略図、 第3図は操作パネルの概略図、 第4図はRAMにおける記憶領域、各種レジスタ等を説明
するための説明図、 第5図乃至第7図、および第9A図乃至第12図はそれぞれ
マイコンで実行されるプログラムのメインルーチン、エ
ディットスイッチ,ライトスイッチ処理ルーチン、ライ
トモード処理ルーチン、コンペア処理ルーチン、コンペ
アエディット処理ルーチン、エディット処理ルーチンお
よびリザーブライト処理ルーチンのフローチャート図、 第8図は操作パネルの表示装置に表示される表示内容を
説明するための説明図および 第13図は記憶領域に書込まれた内容の相互交換動作を説
明するための説明図である。 1……第1の記憶手段 2……第2の記憶手段 3……第3の記憶手段 4……第1の操作・制御手段 5……第2の操作・制御手段 6……第3の操作・制御手段 7……第4の操作・制御手段 20……操作子群 21……マイコン 21A……中央処理装置CPU 21B……読出し専用メモリ 21C……書込み可能メモリ 21D……タイマ 22……バス 23……表示装置駆動回路 24……表示装置 25……鍵盤 26……鍵操作検出回路 27……タッチレスポンス回路 28……モジュレーションレバー 29……ペダル群 30……ペダル検出回路 31……楽音発生回路 32……増幅器 33……スピーカ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G10H 1/24 G10H 1/18

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】楽音生成用の複数種類のパラメータから構
    成されるパラメータ情報をプリセット用のパラメータ情
    報として複数組記憶するプリセット記憶手段と、 操作者の選択操作に応じて該プリセット記憶手段から任
    意のパラメータ情報を選択する選択手段と、 該選択手段で選択したパラメータ情報を保持する保持手
    段と、 操作者の変更操作に応じて該保持手段のパラメータ情報
    を変更設定する変更設定手段と、 操作者の保存指示に応じて該保持手段のパラメータ情報
    を該保持手段にも残したまま該プリセット用のパラメー
    タ情報とは別に保存用のパラメータ情報として保存する
    保存手段と、 操作者の比較指示に応じて該保持手段のパラメータ情報
    または該保存手段のパラメータ情報を楽音生成用に出力
    するよう切換えを行う比較手段と、 該比較手段により切換えがなされていることが分かる表
    示を行う表示手段と、 操作者の書込み指示に応じて該楽音生成用に出力されて
    いるパラメータ情報を該プリセット用の楽音情報として
    該プリセット記憶手段に書き込む手段と、 を備えた電子楽器のパラメータ情報設定装置。
  2. 【請求項2】該保持手段からパラメータ情報を取り出し
    て楽音生成のために出力するように構成し、該比較手段
    は操作者の比較指示に応じて該保持手段のパラメータ情
    報と該保存用のパラメータ情報とを交換するものである
    請求項1記載のパラメータ情報設定装置。
  3. 【請求項3】該比較手段は、該比較指示に応じて該保持
    手段または該保存手段からパラメータ情報を取り出して
    その取り出したパラメータ情報を楽音生成のために楽音
    生成部に出力するように構成した請求項1記載のパラメ
    ータ情報設定装置。
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