JP2766131B2 - 光ピックアップ - Google Patents

光ピックアップ

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JP2766131B2
JP2766131B2 JP4178570A JP17857092A JP2766131B2 JP 2766131 B2 JP2766131 B2 JP 2766131B2 JP 4178570 A JP4178570 A JP 4178570A JP 17857092 A JP17857092 A JP 17857092A JP 2766131 B2 JP2766131 B2 JP 2766131B2
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optical pickup
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徹男 上山
利之 田中
幸夫 倉田
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Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
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  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、光ディスク装
置等の光学式情報記録再生装置に供される光ピックアッ
プに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、情報記録媒体の一種である光ディ
スクは、多量の情報信号を高密度で記録することができ
るため、多くの分野において利用が進められており、特
に、媒体交換が容易であるので、光ファイルやコンピュ
ータ等の外部記録媒体として注目されている。
【0003】このような光ディスクは、例えば、半導体
レーザを用いた光ピックアップにより、非接触で情報信
号の記録、再生または消去が行われる。そして、ラップ
トップ型のパーソナルコンピュータやワードプロセッサ
等の小型の情報記録再生装置に搭載することができるよ
うに、光ピックアップの小型化や軽量化、薄型化が進め
られている。
【0004】図7に示すように、従来の光ピックアップ
52は、例えば、アルミニウムもしくはポリフェニレン
サルファイド(PPS)等のプラスチック成形品からな
るハウジング51の所定位置に、光ピックアップ52の
光学系を構成するウォラストンプリズム5や複合プリズ
ム6、レーザ光を対物レンズ(図示せず)に導くミラー
7、信号検出のためのスポットレンズ8等が内設されて
いる。また、光源である半導体レーザ3、およびコリメ
ータレンズ4は、ハウジング51外部の所定位置に配設
されている。上記のウォラストンプリズム5や複合プリ
ズム6、ミラー7等の光学系部材は、例えば、光学ガラ
スで形成されており、ハウジング51底面に設けられた
突起状の取付部51a…に、直接、接着剤等で貼着して
固定されている。上記の取付部51a…は、ハウジング
51の所定位置に精度良く各光学系部材を固定するため
に、1つの光学系部材を少なくとも3点で支持するよう
になっている。また、ハウジング51底面には、上記の
各光学系部材を所定の角度で固定するために、位置決め
用の当たり部51b…が設けられている。
【0005】そして、ハウジング51に各光学系部材を
精度良く固定するために、取付部51a…および当たり
部51b…は複雑な形状に精密に加工されている。特
に、光ピックアップの軽量化や小型化を図るために光学
系部材を小型化する際には、取付部51a…および当た
り部51b…は、より一層精密に加工することが要求さ
れる。
【0006】次に、図8に示すように、従来の光ピック
アップ52は、光ディスク45の径方向におけるハウジ
ング51の移動位置を検知するために、可動部であるハ
ウジング51の下方に取り付けられたガラス製の移動ス
ケール54と、固定部に取り付けられた検出部55とで
構成されたリニアエンコーダを検知手段として用いてい
る。上記の検出器55は、LED(発光ダイオード)、
2つのフォトディテクタおよびガラス製の固定スケール
(何れも図示せず)等で形成されており、LEDと2つ
のフォトディテクタとの間を目盛りが刻まれた移動スケ
ール54が移動することにより、2つのフォトディテク
タの出力信号が変化し、この変化量からハウジング51
の移動位置や速度を認識するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光ピッ
クアップの軽量化や小型化を図るためにPPS等のプラ
スチック成形品でハウジング51を形成すると、プラス
チック成形品は加工精度がアルミニウムに比べて劣るた
め、取付部51a…および当たり部51b…を複雑な形
状に精密に加工することが困難となっている。従って、
上記従来の固定方法では、光ピックアップの軽量化、小
型化を図ると、ハウジング51を精密に加工しなければ
ならないため量産できず、しかも、上記の各光学系部材
を精度良くハウジング51に固定することが困難になる
という問題を有している。
【0008】また、上記従来の固定方法では、各光学系
部材をハウジング51に、直接、貼着して固定するため
に、接着剤の乾燥時の収縮によって光学面が歪んだり、
光学系部材の位置ズレを起こして光ピックアップの精度
を低下させるという問題を有している。特に、光学系部
材を小型化するほど、光ピックアップの精度に対する接
着剤の影響が深刻なものとなっている。さらに、光学系
部材と、ハウジング51および接着剤との熱膨張率が異
なるため、温度変化によって熱膨張に差が生じて光学面
が歪んだり、光学系部材の位置ズレを起こして光ピック
アップの精度を低下させるという問題も有している。
【0009】その上、上記従来のハウジング51の移動
位置を検知する検知手段は、ハウジング51に重量物の
移動スケール54を取り付けたり、固定部に複雑で大き
な検出部55を設けなければならないため、光ピックア
ップを小型化、軽量化することが困難であるという問題
を有している。
【0010】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、光ピックアップの軽量化、小型化を図るために光学
系部材や検知手段を小型化したり、ハウジングをプラス
チック成形品で形成しても、精度の低下を引き起こさな
い光ピックアップを提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の光ピック
アップは、上記の課題を解決するために、光学系部材が
所定の位置に固定される筐体を備えた光ピックアップに
おいて、上記の光学系部材は、この光学系部材と同一の
材質で形成された取付基板の所定の位置に固定され、上
記の取付基板が基板端部部分において、筐体に複数形成
された突起状の取付部に固定されていることを特徴とし
ている。
【0012】また、請求項2記載の光ピックアップで
は、上記取付基板は、筐体の底面側から取付けられるこ
とを特徴としている。
【0013】さらにまた、請求項3記載の光ピックアッ
プは、上記筐体に取付けられるべき残余の部材が、上記
取付基板をガイド面として、該取付基板と平行に変移さ
れて位置決めされることを特徴としている。
【0014】また、請求項記載の光ピックアップ
は、上記取付基板は、透光性材料から成り、光記録媒体
に照射される光ビームの一部が取付基板を通して、光
記録媒体の径方向における上記筐体の移動位置を検知す
検知手段に導かれることを特徴としている。
【0015】
【作用】請求項1記載の光ピックアップによれば、光学
系部材を、この光学系部材と同一の材質で形成された取
付基板の所定の位置に固定し、上記の取付基板をその端
部部分において、筐体に複数形成された突起状の取付部
固定するので、光学系部材を筐体の所定の位置に固定
する際に、光学系部材を1つの部材の如く取り扱うこと
ができる。従って、光ピックアップを小型化、軽量化す
る際に、従来と同程度の加工精度で筐体を加工したとし
ても、各光学系部材を直接、筐体に固定する従来の固定
方法と比較して、より簡単に光学系部材を筐体に固定す
ることができる。また、取付基板は面ではなく、突起
で、かつ個別の部材の場合に比べて長いスパンで支持さ
れるので、塵埃やバリ等に対しても傾きが小さくなり
光ピックアップの精度を確保することができる。
【0016】また、取付基板に光学系部材を固定するの
で、各光学系部材の取り付け位置や角度が筐体の加工精
度のばらつきに左右されることはない。その上、筐体
は、平板な取付基板を固定するだけなので、複雑な形状
に加工する必要が無い。よって、筐体を量産することが
でき、製造コストを低減することが可能となる。
【0017】さらに、光学系部材と取付基板とが同一の
材質で形成されているので、熱膨張率が同じであり、温
度変化による伸縮で光学面が歪んだり、光学系部材の位
置ズレを起こすことはない。また、例えば、取付基板と
筐体との間で熱膨張による歪みが発生しても、光学系部
材の光学面には直接影響しない。この結果、小型化、軽
量化された光ピックアップを得ることができる。
【0018】また、請求項2記載の光ピックアップによ
れば、取付基板が筐体の底面側から取付けられるので、
該取付基板の光学系部材搭載側の面のみを平面に形成す
ればよく、両面を平面かつ相互に平行に形成する必要は
なくなり、該取付基板のコストを低減することができ
る。
【0019】さらにまた、請求項3記載の光ピックアッ
プによれば、筐体に取付けられるべき残余の部材が、上
記取付基板をガイド面として位置決めされるので、筐体
にガイド面を設けなくても、所望とする精度を確保する
ことができる。
【0020】また、請求項記載の光ピックアップによ
れば、光記録媒体に照射される光ビームの一部が取付基
板を通して上記の検知手段に導かれるので、例えば、
知手段として光センサ等を用いることにより、検知手段
に照射された光ビームから、光記録媒体の径方向におけ
る筐体の移動位置や速度を認識することができる。従っ
て、簡単で単純な検知手段を用いることができるので、
光ピックアップの精度を確保しつつ、光ピックアップを
小型化、軽量化することが容易となる。
【0021】
【実施例】〔実施例1〕 本発明の一実施例について、図1および図2に基づいて
説明すれば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、前
述の従来例の図面に示した部材と同一の部材には、同一
の符号を付記する。
【0022】図1に示すように、本実施例の光ピックア
ップ2は、光ディスク等を光記録媒体とする光ディスク
装置(図示せず)に供され、例えば、ポリフェニレンサ
ルファイド(PPS)等のプラスチック成形品からな
り、上面が開放されたハウジング(筐体)1に、光ピッ
クアップ2の光学系を構成する複数の光学系部材が固定
されている。上記のハウジング1は、リニアモータ等の
駆動手段(図示せず)により、図示しない光ディスクの
径方向に直線運動ができるように進退移動可能な可動部
となっており、光ディスクの内周部から外周部までの任
意の位置で、情報信号の記録、再生が行えるようになっ
ている。
【0023】ハウジング1外部の所定位置には、光源と
なる半導体レーザ3と、レーザ光(光ビーム)を平行光
にするコリメータレンズ4とが配設されている。ハウジ
ング1の内部には、偏向プリズムの一種であるウォラス
トンプリズム5と、上記の半導体レーザ3から出射され
たレーザ光を屈折させる複合プリズム6と、レーザ光の
光路を90゜変更して対物レンズ(図示せず)に導くミ
ラー7とが搭載された取付基板9と、信号検出のための
スポットレンズ8とが配設されている。よって、半導体
レーザ3から出射されたレーザ光は、コリメータレンズ
4、ウォラストンプリズム5、複合プリズム6、ミラー
7、対物レンズを通って光ディスクに入射する。また、
光ディスクからの反射光は、上記の光路を逆に辿ってウ
ォラストンプリズム5で出射光と反射光とが分離され、
レンズホルダ8aに収められたスポットレンズ8と、フ
ォーカス誤差を検出する非点収差法に使用されるシリン
ドリカルレンズ(図示せず)とを通って固定部に設けら
れた光検出器(図示せず)に集光され、この光から情報
信号やサーボ信号が検出される。尚、上記の各光学系部
材は、例えば、光学ガラスで形成されている。
【0024】上記のウォラストンプリズム5、複合プリ
ズム6およびミラー7は、これら光学系部材と同一組成
の光学ガラスで形成された取付基板9の上面の所定位置
に、例えば、光学ガラス用の接着剤で貼着されて固定さ
れている。そして、上記の各光学系部材5〜7を取付基
板9に固定する際は、取り付け位置や角度を取り付け治
具(図示せず)により調整して、精度良く取り付けるよ
うになっている。上記の取付基板9の上面と下面とは平
行な平面に形成されている。また、スポットレンズ8は
レンズホルダ8aに収められてハウジング1の側面内側
に固定されている。
【0025】上記の取付基板9は、ハウジング1底面に
設けられた突起状の取付部1a…に、例えば、接着剤で
貼着されて固定されている。上記の取付部1a…は、ハ
ウジング1の所定位置に精度良く取付基板9を取り付け
るために、少なくとも3点で取付基板9の下面を支持す
るようになっている。また、ハウジング1底面には、取
付基板9を位置決めするための当たり部1b…が設けら
れている。
【0026】ここで、図2(a)に示すように、光学系
部材を直接、ハウジングに貼着する従来の固定方法を用
いて、例えばミラー7をハウジング51に取り付ける場
合について考えることにする。ハウジング51の取付部
51aに塵埃等が付着したり、あるいは取付部51aに
加工誤差やバリ等による突起20が存在すると、ハウジ
ング51の取付部51a…のスパンSa は短いため、ミ
ラー7は所定の角度よりもθa だけ傾くことになる。こ
のようにミラー7が傾くと、レーザ光を光ディスクに正
確に入射できなくなり、また、光ディスクからの反射光
から情報信号やサーボ信号を検出することができなくな
る。
【0027】しかしながら、本実施例の光ピックアップ
2においては、ミラー7が固定された取付基板9をハウ
ジング1に固定するため、同図(b)に示すように、ハ
ウジング1の取付部1a…のスパンSb を充分に長くす
ることができ、仮に、ハウジング1の取付部1aに上記
のような突起20が存在しても、ミラー7は先程の角度
θa よりも充分に小さい角度θb しか傾かない。このよ
うに、突起20が存在してもミラー7は殆ど傾かないの
で、レーザ光を光ディスクに正確に入射することがで
き、また、光ディスクからの反射光から情報信号やサー
ボ信号を検出することができる。
【0028】従って、光学系部材を直接、ハウジングに
貼着する従来の固定方法と比較して、ハウジング1の取
付部1a…のスパンSb を充分に長くすることができる
ため、光ピックアップ2を小型化、軽量化する際に、例
え従来と同程度の加工精度でハウジング1の取付部1a
…および当たり部1b…を加工しても、光ピックアップ
2の精度を充分に確保することができる。尚、光学系部
材を小型化すればするほど、上記の角度θb と角度θa
との差は大きくなり、従来の固定方法との差が顕著とな
る。また、ハウジング1は、取付部1a…および当たり
面1b…を光学系部材に合わせた複雑な形状に加工する
必要が無く、単純な形状にできるため量産にも適してお
り、製造コストを低減することが可能となる。
【0029】また、上記の構成によれば、ウォラストン
プリズム5、複合プリズム6およびミラー7は、容易に
平面に形成することができる取付基板9の上面の所定位
置に予め固定され、1つの部材の如く取り扱うことがで
きるため、直接、各光学系部材をハウジング1に固定す
る場合と比較し、より簡単に精度良く固定することがで
きる。特に、マイクロプリズム等のミリメートルオーダ
ーの光学系部材を固定する場合に、より簡単に精度良く
固定することができる。また、取付基板9に光学系部材
を固定するので、各光学系部材の取り付け位置や角度が
ハウジング1の加工精度のばらつきに左右されることは
ない。
【0030】さらに、光学系部材と取付基板9とが同一
組成の光学ガラスで形成されているので、熱膨張率が同
じであり、温度変化による伸縮で接着面が剥離したり、
光学面が歪んだり、光学系部材の位置ズレを起こすこと
はない。また、取付基板9をハウジング1に固定する接
着剤の収縮によって取付基板9に歪みが発生しても、光
学系部材の光学面には、直接影響しない。この結果、小
型化、軽量化された光ピックアップ2を得ることができ
る。
【0031】尚、本実施例においては、ハウジング1へ
の取付基板9の固定を接着剤で行う構成について説明し
たが、接着剤の代わりに、ネジもしくは押さえバネ等の
固定具を用いて取付基板9をハウジング1に固定する構
成にしてもよい。また、ウォラストンプリズム5および
複合プリズム6の代わりに、これら2つの光学系部材と
同一の機能を有するビームスプリッタを用いる構成にし
てもよい。
【0032】〔実施例2〕 本発明の他の実施例について、図3に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施
例1の図面に示した部材と同一の部材には、同一の符号
を付記し、その説明を省略する。
【0033】図3に示すように、本実施例の光ピックア
ップ22は、例えば、PPS等のプラスチック成形品か
らなり、上面が開放されたハウジング21に、光ピック
アップ2の光学系を構成する複数の光学系部材が固定さ
れた取付基板23を、ハウジング21底面側から取り付
け、取付基板23の上面とハウジング21とを接着剤で
貼着して固定する構成となっている。その他の構成は、
前記の実施例1と同一である。
【0034】上記構成により、実施例1の光ピックアッ
プ2と同様に、小型化、軽量化された光ピックアップ2
2が得られる。その上、取付基板23をハウジング21
底面側から取り付けるので、取付基板23の上面と下面
とを平面かつ平行に形成する必要が無く、上面のみを平
面に形成すればよい。これにより、光ピックアップの精
度を確保しつつ、取付基板23の製造コストを低減する
ことが可能となる。
【0035】〔実施例3〕 本発明のさらに他の実施例について、図4に基づいて説
明すれば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、前記
の実施例1の図面に示した部材と同一の部材には、同一
の符号を付記し、その説明を省略する。
【0036】図4に示すように、本実施例の光ピックア
ップ25は、スポットレンズ8を収めたレンズホルダ8
aを、取り付けバネ28によって取付基板27に当接さ
せながらハウジング26の側面内側に固定する構成とな
っている。その他の構成は、前記の実施例1と同一であ
る。
【0037】光ディスクからの反射光をスポットレンズ
8により光検出器(図示せず)に集光する際に、光軸の
ズレを生じると、反射光から情報信号やサーボ信号を検
出することができなくなる。よって、スポットレンズ8
は、位置調整を行うためのガイド面を必要とするが、上
記のように、スポットレンズ8を収めたレンズホルダ8
aを取り付けバネ28によって取付基板27に当接さ
せ、光軸に平行な取付基板27の上面をレンズホルダ8
のガイド面として用いているので、反射光の光軸がズレ
を生じる虞れはない。従って、上記構成の光ピックアッ
プ26は、ハウジング26にガイド面を別途設けなくて
も精度を確保することができる。これにより、実施例1
の光ピックアップ2と同様に、小型化、軽量化された光
ピックアップ25が得られる。
【0038】〔実施例4〕 本発明のさらに他の実施例について、図5に基づいて説
明すれば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、前記
の実施例1の図面に示した部材と同一の部材には、同一
の符号を付記し、その説明を省略する。
【0039】本実施例の光ピックアップは、図5に示す
ように、取付基板32にミラー7のみを固定し、上記の
取付基板32を可動部であるハウジング31に固定する
構成となっている。尚、ミラー7以外の光学系部材は、
光検出器等と共に図示しない固定部に固定されている。
その他の構成は、前記の実施例1と同一である。
【0040】このようにミラー7のみを固定した取付基
板32をハウジング31に固定したときにも、実施例1
の光ピックアップ2のハウジング1と同様に、ハウジン
グ31の取付部のスパンを充分に長くすることができ
る。よって、光ピックアップを小型化、軽量化する際
に、従来と同程度の加工精度でハウジング31を加工し
たとしても、光ピックアップの精度を確保することがで
きる。これにより、実施例1の光ピックアップ2と同様
に、小型化、軽量化された光ピックアップが得られる。
【0041】〔実施例5〕 本発明のさらに他の実施例について、図6に基づいて説
明すれば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、前記
の実施例1の図面に示した部材と同一の部材には、同一
の符号を付記し、その説明を省略する。
【0042】図6に示すように、本実施例の光ピックア
ップ40は、ウォラストンプリズム5および複合プリズ
ム6の代わりに、これら2つの光学系部材と同一の機能
を有するビームスプリッタ42を取付基板43に固定
し、この取付基板43をハウジング41に固定した構成
となっている。また、可動部であるハウジング41の下
方には、位置センサ(検知手段)46がハウジング41
の進退移動方向と平行に配設されており、半導体ビーム
3およびコリメータレンズ4は固定部47内に設けられ
ている。上記の位置センサ46は、ハウジング41の速
度センサも兼ねている。
【0043】上記の位置センサ46は、光ディスク45
の径方向におけるハウジング41の移動位置および速度
を検知するために、例えば、半導体位置検出器等の1次
元の光センサ(受光素子)が用いられており、受光面を
上にして設置されている。そして、位置センサ46から
の出力信号に基づいて、図示しない制御装置がリニアモ
ータ等の駆動手段(図示せず)を制御することにより、
光ディスク45の径方向におけるハウジング41の進退
移動(粗シーク)が行われるようになっている。その他
の構成は、前記の実施例1と同一である。
【0044】上記の構成において、位置センサ46によ
るハウジング41の移動位置検知方法について説明す
る。半導体ビーム3から出射されたレーザ光Aはビーム
スプリッタ42やミラー7、対物レンズ44を通って光
ディスク45に入射されるが、一部はビームスプリッタ
42で分離され、光学ガラス等で形成された取付基板4
3を通って位置センサ46の光センサに導かれる。位置
センサ46の光センサは、受光面にレーザ光A1 が照射
されると、その照射位置に応じた出力電圧を発生し、制
御装置に出力する。制御装置は、その出力電圧の変化か
らハウジング41の移動位置や速度を認識し、駆動手段
の速度帰還制御等を行い、ハウジング41を所定位置に
移動させる。これにより、光ディスク45の内周部から
外周部までの任意の位置で、情報信号の記録、再生が行
えるようになっている。
【0045】このように、本実施例の光ピックアップ4
0は、ビームスプリッタ42で分離されたレーザ光A1
を、取付基板43を通してハウジング41の下方に配設
された位置センサ46の光センサに照射し、このレーザ
光A1 からハウジング41の移動位置や速度を認識する
ことができる。従って、簡単で単純な位置センサ46を
用いることができるので、光ピックアップの精度を確保
しつつ、小型化、軽量化された光ピックアップ40を得
ることができる。
【0046】
【発明の効果】請求項1記載の光ピックアップは、以上
のように、光学系部材は、この光学系部材と同一の材質
で形成された取付基板の所定の位置に固定され、上記の
取付基板がその端部部分において、筐体に複数形成され
た突起状の取付部に固定されている構成である。
【0047】これにより、光学系部材を筐体の所定の位
置に固定する際に、光学系部材を1つの部材の如く取り
扱うことができるので、光ピックアップを小型化、軽量
化する際に、従来と同程度の加工精度で筐体を加工した
としても、各光学系部材を直接、筐体に固定する従来の
固定方法と比較して、より簡単に光学系部材を筐体に固
定することができる。また、取付基板は面ではなく、突
起で、かつ個別の部材の場合に比べて長いスパンで支持
されるので、塵埃やバリ等に対しても傾きが小さくな
、光ピックアップの精度を充分に確保することができ
る。
【0048】また、取付基板に光学系部材を固定するの
で、各光学系部材の取り付け位置や角度が筐体の加工精
度のばらつきに左右されることはない。さらに、筐体
は、平板な取付基板を固定するだけなので、複雑な形状
に加工する必要が無い。よって、筐体を量産することが
でき、製造コストを低減することが可能となる。また、
光学系部材と取付基板とが同一の材質で形成されている
ので、熱膨張率が同じであり、温度変化による伸縮で光
学面が歪んだり、光学系部材の位置ズレを起こすことは
ない。その上、例えば、取付基板と筐体との間で熱膨張
による歪みが発生しても、光学系部材の光学面には直接
影響しない。この結果、小型化、軽量化された光ピック
アップを得ることができるという効果を奏する。
【0049】また、請求項2記載の光ピックアップで
は、以上のように、取付基板が筐体の底面側から取付け
られる。
【0050】これにより、該取付基板の光学系部材搭載
側の面のみを平面に形成すればよく 、両面を平面かつ相
互に平行に形成する必要はなくなり、該取付基板のコス
トを低減することができる。
【0051】さらにまた、請求項3記載の光ピックアッ
プでは、以上のように、筐体に取付けられるべき残余の
部材が、上記取付基板をガイド面として位置決めされ
る。
【0052】これにより、筐体にガイド面を設けなくて
も、所望とする精度を確保することができる。
【0053】また、請求項記載の光ピックアップ
は、以上のように、上記取付基板が透光性材料から成
り、光記録媒体に照射される光ビームの一部が取付基
板を通して上記の検知手段に導かれる。
【0054】これにより、検知手段に照射された光ビー
ムから、光記録媒体の径方向における筐体の移動位置や
速度を認識することができる。従って、簡単で単純な検
知手段を用いることができるので、光ピックアップの精
度を確保しつつ、光ピックアップを小型化、軽量化する
ことが容易となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における光ピックアップを示
す分解斜視図である。
【図2】上記の光ピックアップと従来の光ピックアップ
との固定方法の違いにより生じる精度の差を示す説明図
である。
【図3】本発明の他の実施例における光ピックアップを
示す要部の分解斜視図である。
【図4】本発明のさらに他の実施例における光ピックア
ップを示す要部の分解斜視図である。
【図5】本発明のさらに他の実施例における光ピックア
ップを示す要部の分解斜視図である。
【図6】本発明のさらに他の実施例における光ピックア
ップを示す斜視図である。
【図7】従来の光ピックアップを示す分解斜視図であ
る。
【図8】従来の光ピックアップを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ハウジング(筐体) 1a 取付部 1b 当たり部 2 光ピックアップ 3 半導体レーザ 4 コリメータレンズ 5 ウォラストンプリズム(光学系部材) 6 複合プリズム(光学系部材) 7 ミラー(光学系部材) 8 スポットレンズ(光学系部材) 8a レンズホルダ 9 取付基板 42 ビームスプリッタ(光学系部材) 46 位置センサ(検知手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−173643(JP,A) 特開 平4−141834(JP,A) 実開 昭60−23934(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 7/135 G11B 7/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光学系部材が所定の位置に固定される筐体
    を備えた光ピックアップにおいて、上記の光学系部材
    は、この光学系部材と同一の材質で形成された取付基板
    の所定の位置に固定され、上記の取付基板が基板端部部
    分において、筐体に複数形成された突起状の取付部に
    定されていることを特徴とする光ピックアップ。
  2. 【請求項2】上記取付基板は、筐体の底面側から取付け
    られることを特徴とする請求項1記載の光ピックアッ
    プ。
  3. 【請求項3】上記筐体に取付けられるべき残余の部材
    が、上記取付基板をガイド面として、該取付基板と平行
    に変移されて位置決めされることを特徴とする請求項1
    または2記載の光ピックアップ。
  4. 【請求項4】上記取付基板は、透光性材料から成り、
    記録媒体に照射される光ビームの一部が取付基板を通
    して、光記録媒体の径方向における上記筐体の移動位置
    を検知する検知手段に導かれることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載の光ピックアップ。
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