JP2765307B2 - マルチワイヤソーによる切断方法 - Google Patents

マルチワイヤソーによる切断方法

Info

Publication number
JP2765307B2
JP2765307B2 JP3283520A JP28352091A JP2765307B2 JP 2765307 B2 JP2765307 B2 JP 2765307B2 JP 3283520 A JP3283520 A JP 3283520A JP 28352091 A JP28352091 A JP 28352091A JP 2765307 B2 JP2765307 B2 JP 2765307B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
work
dummy member
cut
cutting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3283520A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0596461A (ja
Inventor
正康 小嶋
孝 久保木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP3283520A priority Critical patent/JP2765307B2/ja
Publication of JPH0596461A publication Critical patent/JPH0596461A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2765307B2 publication Critical patent/JP2765307B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28DWORKING STONE OR STONE-LIKE MATERIALS
    • B28D5/00Fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material; apparatus or devices therefor
    • B28D5/04Fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material; apparatus or devices therefor by tools other than rotary type, e.g. reciprocating tools
    • B28D5/045Fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material; apparatus or devices therefor by tools other than rotary type, e.g. reciprocating tools by cutting with wires or closed-loop blades

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体材料、磁性材
料、セラミックス等の脆性材料をワイヤにより薄厚の多
数のウエハに同時切断するマルチワイヤソーに係り、被
切断物(以下ワークと称する)の切断終了後にウエハを
簡易迅速に能率よく取り出せるようにするための切断方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、半導体材料のシリコンインゴッ
トをウエハ状に切断するのに用いられるマルチワイヤソ
ーは、所定ピッチで多条掛けされたワイヤ列にワークを
押しつけ、砥粒を含む研削液(砥液と称する)を注いで
砥粒をワイヤ列とワークの間に介在させ、ワイヤとワー
クを相対運動させ研削作用によって切断する装置であ
る。ワイヤソーをワイヤの走行方式で分類すれば、一方
向式と往復式があり、前者は基本的には切断完了までワ
イヤを一方向に走行させる方式であり、後者はワイヤを
ワークに対して往復走行させる方式である。この発明は
前者に適用されるが、後者の片道のみで切断する場合に
は後者にも適用できる。
【0003】図8は一般的なマルチワイヤソーの切断部
を例示したもので、回転自在に保持された3個の溝ロー
ラ1、2、3の外周に刻設された多数の溝に一本のワイ
ヤ4が巻き付けられて所定ピッチのワイヤ列5が形成さ
れ、ワーク6に砥液を注ぎながらワイヤ列5を走行させ
るとともにワーク押上台10を徐々に押上げながら切断
していく方式である。ここで、ワーク6は脆性材料製の
ダミー板8に、ダミー板8は金属製のベース9にそれぞ
れ接着されており、ベース9はワーク押上台10に締付
けねじ11にて着脱自在に装着されている。この種のワ
イヤソーの場合、ワーク6の押上は、ワイヤ列5がダミ
ー板8の部分に切り込むまで続けられる。図9はその状
態を示し、(A)はワーク全体の斜視図、(B)はワー
クの一部を拡大して示す側面図で、ワーク6はワーク両
端の余長部6−2を残して多数のウエハ6−1に切断さ
れている。この時、製品ウエハ6−1および余長部6−
2はダミー板8との接着部分が残っているので直立した
ままの状態にあり、ウエハとウエハの間には砥粒12が
充満している。
【0004】上記マルチワイヤソーにて切断された製品
ウエハ6−1の取出しは、従来以下の方法で行われてい
る。第1の方法は、図9において、ワイヤ列5をワーク
6の両側で切断し、締付けねじ11を緩めてベース9を
押上台10から取外し、ワーク6内に残ったワイヤ一本
ずつ抜き取った後、端部の余長部6−2から順にダミー
板8の切込み溝底部で折り取っていく方法である。第2
の方法は、押上台10を停止したままワイヤ4を走行さ
せ、ワイヤ巻取リール(図示せず)にワイヤをすべて巻
取り、しかる後前記第1の方法と同様にして製品ウエハ
6−1を採取する方法である。第3の方法は、ワイヤ列
5を低速で走行させながら押上台10を降下させ、ワイ
ヤ列5をワーク6の上方に抜き取った後、前記第1の方
法と同様にして製品ウエハ6−1を採取する方法であ
る。第4の方法は、特開昭61−12576号公報に示
されるように、ワイヤ列5をダミー板8内に残したま
ま、ウエハ間に充満している砥粒12を洗浄除去し、端
部の余長部から順に吸着パッドで折取っていく方法であ
る。第5の方法は、特開昭61−182761号公報に
示されるように、ワーク6の両サイド側面を全長にわた
って把持し、締付けねじ11を緩め、ワイヤ列5を走行
させながら、別設の駆動装置によりベース9を徐々にス
ライドさせ、ダミー板8をワイヤ列5で横切り分断し、
全ウエハを一括して取出す方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記第1〜第
5のウエハ取出方法には、以下に記載する問題点があっ
た。第1の方法は、1回の切断でワイヤを廃却する場合
には簡便であるが、ワイヤの損傷が少なくて再使用でき
る場合には大きな損失となる。また、ワイヤを再びワイ
ヤソーにセッティングするのに工数がかかる。第2の方
法は、ワイヤを再使用できるが、切断完了時点でのワイ
ヤの残り量が多い場合には巻取に時間がかかる。第3の
方法は、ワイヤ列がそのままワイヤソー内に残るので、
引き続いて別のワークの切断を行うことができ、ワイヤ
ソーを効率的に稼働させることができるという利点があ
るが、ワークを降下させる過程でウエハの表面にソーマ
ークが入るおそれがある。すなわち、ウエハの切断面が
平坦でない場合には、ワイヤ列が切断面をこすりながら
ワークを降下させることになり、ソーマークが発生する
のである。ソーマークの程度によっては、ウエハを不良
品として廃却せざるを得ないこともあり得る。第4の方
法は、ワークの材質が特に脆い場合には、ダミー板の切
込み溝底部で折れずにウエハ自体が折れる可能性があ
る。また、ウエハの取出しはワイヤソーを停機して行う
ため、ウエハの枚数が多い場合にはワイヤソーの停機時
間が長くなり稼働率が低下する。なお、前記第1〜第3
の方法においても、ワイヤソーから取出したダミー板の
部分から製品ウエハを折取っていく際に、第4の方法と
同様、ウエハの折損のおそれがあることはいうまでもな
い。第5の方法は、全ウエハを一括して取出すので効率
的ではあるが、横切り分断のための装置が複雑で製作費
がかさむ。
【0006】この発明は、マルチワイヤソーにおける切
断後の製品ウエハの取出しにかかわる前記の問題点を解
決するもので、簡易な手段で切断後の製品ウエハを能率
的に回収でき、しかも次の切断の準備が簡単で、ワイヤ
ソーの稼働率を大幅に向上できる切断方法を提案しよう
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、ワイヤ走行
による研削加工が一方向に限定されたマルチワイヤソー
において、ワーク押上台に装着されたベースに底板部と
側板部とからなるL字形断面のダミー部材を固定し、該
L字形ダミー部材の上にワークを載置し、該ワークに作
用する研削抵抗をこのダミー部材の側板部で支持しつつ
切断を行い、ダミー部材底板部までワイヤにて切込み切
断した後、ウエハをダミー部材から取り出すことを特徴
とする切断方法を要旨とするものである。
【0008】
【作用】この発明におけるL字形ダミー部材はベースに
接着等の方法で固定する。ワークはこのL字形ダミー部
材の上に該部材の底板部と側板部に当接するごとく載置
する。ワイヤは研削加工に際してワークに対して一方向
に走行するので、ワークに作用するワイヤ通線方向の研
削力はワイヤ走行方向のみであり、L字形ダミー部材の
側板部でこの研削力を受けとめることにより、該ダミー
部材の底板上のワークを接着することなしに静止安定さ
せることができる。また、ワイヤがワークをウエハ状に
切り進んだ段階においても、ウエハ間には砥粒が充満し
ているのでウエハが倒れることはない。切断が完了した
ウエハは、前記ダミー部材の底板上に乗っているだけで
あり、ウエハは数枚から数十枚の単位で簡単にワイヤソ
ーから取出すことができる。1回使用したダミー部材は
底板部の厚さ途中までワイヤにて切り込まれているが、
同一ワイヤピッチでの切断であれば、繰り返して使用す
ることができ、ダミー部材へのワークのセットも単に乗
せるだけであるから極めて能率的である。
【0009】
【実施例1】図1はこの発明の一実施例を示すもので、
(A)はワーク切断部の正面図、(B)は同上側面図で
あり、20はL字形ダミー部材である。ここでは、ワイ
ヤ4が矢印イ方向(図Aの左方向)に走行して研削する
場合を示す。
【0010】L字形ダミー部材20は、底板部20−1
と側板部20−2とからなり、ワイヤソーのワーク押上
台10に締付けねじ11で固定された鋼製のベース9上
に、例えば接着により固定されている。ワーク6は、例
えば単結晶シリコンインゴットのごとく一部に平坦面6
−3を有する円柱形状であり、セットに際しては安定性
の点から平坦面6−3を下にしてL字形ダミー部材20
の底板部20−1上に載置するとともに、ワーク6の一
方の側面6−4を側板部20−2に全長にわたって当接
させる。ワーク6の平坦面6−3の幅wが小さく安定し
ない場合や、平坦面が全くない円柱形状のワークの場合
には、例えばクサビ21を使用してワークが右方向に転
がるのを防止すればよい。この場合、クサビ21はダミ
ー部材に必ずしも接着する必要はない。L字形ダミー部
材20およびクサビ21の材質は、特に限定するもので
はないが、例えばガラスあるいはセラミックスのごと
く、砥粒による切断が容易な脆性材料で製作するのが好
ましい。砥液は、ワーク6およびダミー部材20、さら
にはクサビ21に対してワイヤ列5の入側となる位置に
配置されたスリットノズル22によって供給されるよう
になっている。
【0011】ワーク6の研削に際しては、矢印イ方向に
走行するワイヤ列5にスリットノズル22より砥液が供
給されながらワーク押上台10が徐々に上昇し、ワイヤ
列5がワーク6の頂上部に接触し始めた時点から切断が
行われていく。図2は切断途中の状態を示す。すなわ
ち、走行するワイヤ列5によって砥液23はワーク6の
切断部に持ち込まれ、切断部には矢印ロ方向に研削力が
作用するが、ワーク6はL字形ダミー部材20の側板部
20−2で支持されているので、研削力によりワーク6
が左方向に動くことはなく、静止した状態が保たれる。
また、ワーク6が平坦面6−1のない円柱形状であって
も、矢印ロ方向の研削力は極めて小さいので、ワークが
ダミー部材の上で転動することもない。
【0012】図2の状態からワーク押上台10がさらに
上昇していくと、ワーク6と同時にダミー部材の側板部
20−2も切断され、クサビ21も同時に切断される。
そして、ワイヤによる切り込みがL字形ダミー部材20
の底板部20−1に達してワーク6が完全に切断されワ
イヤ列5が底板部20−1まで切り込んだ時点でワーク
押上台10の上昇とワイヤの走行を停止する。図3はこ
の時点の状態を示すもので、(A)はワーク切断部の正
面図、(B)は図(A)のbーb線上の縦断側面図、
(C)は図(B)の一部拡大側面図である。すなわち、
ワイヤ列がL字形ダミー部材の底板部20−1まで切り
込まれると、ワーク6は多数の製品ウエハ6−1と両端
の余長部6−2に切断分離されている。このとき各切断
溝24には研削液と砥粒が詰まっており、その吸着力に
よって製品ウエハ6−1および余長部6−2は倒れずに
あたかも一体物のごとく直立したままの状態を保ってい
る。
【0013】このL字形ダミー部材20上の製品ウエハ
6−1および余長部6−2の取出しは、もとよりワーク
自体がL字形ダミー部材上に接着されていないため簡単
である。例えば、端部から数十枚ずつまとめて手作業で
取外す方法、あるいは図4に示すごとく二股状の治具2
5を用いて全ウエハを一括して持ち上げて取出す方法等
により簡単に取出すことができる。
【0014】全ウエハをダミー部材から取外した後は、
ワーク押上台10を降下させてワイヤ列5をダミー部材
20から離脱させる。その後、前回と同様の切断を行う
場合は、新たなワークを使用済みのL字形ダミー部材2
0にセットすればよい。使用済みのL字形ダミー部材2
0には初回の切断で多数の切込み溝が形成されている
が、ワイヤ列5はその切込み溝に入り込むので全く支障
はなく、何回も繰り返して使用することができる。ま
た、初回の切断でクサビ21をダミー部材底板部20−
1に接着して使用した場合には、ワーク6の寸法が変わ
らなければそのまま使用することができる。なお、L字
形ダミー部材20の前記切込み溝は初回の切断で形成さ
れるが、同じ溝を事前に該ダミー部材に形成しておくこ
とも可能である。
【0015】L字形ダミー部材20は底板部20−1と
側板部20−2が一体物に限らず、例えば図5に示すよ
うに、底板部20−1と側板部20−2を分離し、それ
ぞれをベース9に接着してもよく、また一体構造とする
場合には図6に示すように底板部20−1と側板部20
−2を接着して組み立てて使用することもできる。ま
た、ワークの安定性をよくするために、図7に示すごと
く底板部20−1と側板部20−2とがなす角度θを9
0度より僅かに小さくしてもよい。すなわちこの場合
は、ワーク6が常に側板部20−2にもたれかかるので
ワーク6が安定し、クサビ21を省略することもでき
る。
【0016】なお、ここでは円形断面のワークを例にと
り説明したが、円形断面に限らず、他の任意断面形状の
ものにも適用できることはいうまでもない。
【0017】
【実施例2】図1において、厚さT=20mm、幅W
=180mm、長さL=220mmの底板部20−
1と、厚さT=20mm、高さH=150mmの側
板部20−2を有するガラス製のL字形ダミー部材20
を接着したベース9をワーク押上台10にセットし、直
径200mm、長さ200mm、幅w約60mmの平坦
面6−3を有するシリコンインゴット(ワーク)を、該
ワークの側面6−4がダミー部材の側板部20−2に当
接するごとく底板部20−1上に載置した後、直径0.
18mmのワイヤを1.15mmピッチで張設したワイ
ヤ列5を一方向に毎分400mの速度で走行させなが
ら、グリーンカーボランダムの#600の砥粒を含有す
る研削液をワイヤ入側のワイヤ列5上に供給し、ワーク
押上台10を上昇させてワーク6を厚さ0.9mmのウ
エハ170枚に切断した。切断後、ウエハを30〜40
枚ずつダミー部材から取外したことにより、所要時間1
分で全ウエハをワイヤソーから取出すことができた。勿
論、得られたウエハはすべて切断面にソーマークのない
高品質のものであった。
【0018】一方、比較のため、図8、図9に示す従来
の切断方法により上記と同じワークを切断した。すなわ
ち、セラミックス製のダミー板8をワーク6に接着し、
該ダミー板8を鋼製ベース9に接着し、上記と同じワイ
ヤソーにて同一切断条件で切断した。その際、ワークの
切断に続いてダミー板の途中まで切込んだ時点でワイヤ
の走行を停止し、しかる後、灯油にてウエハ間の砥粒を
洗浄除去し、端のワーク余長部から順に製品ウエハを吸
着パッドで1枚ずつ吸着して折り取った。このウエハ採
取に要した時間は60分であった。
【0019】
【実施例3】図1において、厚さT=20mm、幅W
=180mm、長さL=220mmの底板部と、厚
さT=20mm、高さH=50mmの側板部を有す
るガラス製のL字形ダミー部材を接着した鋼製ベースを
ワーク押上台にセットし、100mm角、長さ210m
mの石英インゴット(ワーク)2本をダミー部材の側板
部に当接するごとく並列に密着せしめて底板部上に載置
した後、直径0.18mmのワイヤを2.0mmピッチ
で張設したワイヤ列を一方向に毎分600mの速度で走
行させながら実施例2と同様にして該ワークを厚さ1.
7mmのウエハ206枚に切断し、切断後、そのウエハ
を30枚前後ずつ取出した。この全ウエハの取出しに要
した時間は実施例2と同様、僅か1.5分であった。勿
論、本実施例の場合も、得られた全ウエハは切断面に全
くソーマークのない高品質のものであった。
【0020】一方、比較のため、同じワークを図8、図
9に示す従来の方法で切断した。その際、ワークの切断
に続いてダミー板の途中まで切込んだ時点でワークの押
上を停止し、ワイヤ列の走行速度を毎分100mに低下
し、押上台を降下させてワイヤ列をワークから抜取り、
鋼製ベースを押上台から取出し、ウエハを端部から順に
折り取った。この方法は、全ウエハの取出しに2時間要
し非能率的であるばかりでなく、押上台を降下させる過
程でウエハの切断面にソーマークが確認されたものがあ
り、ソーマークが著しいものは廃却せざるを得なかっ
た。
【0021】
【発明の効果】以上説明したごとく、この発明方法によ
れば、ワークをダミー部材の上に載置するだけで切断を
行うことができるので、マルチワイヤソーへのワークの
セッティングおよびワーク切断後のウエハの取出しを極
めて能率的に行うことができるとともに、ソーマーク皆
無の高品質のウエハを得ることができる。また、同じダ
ミー部材でワークの切断を繰返すことも可能であるた
め、ウエハ取出し時間の短縮効果と合わせてマルチワイ
ヤソーの稼働率を著しく向上させることができる。ま
た、この発明のダミー部材は構造が簡単であるから、コ
スト的に高くつくことがない上、既存のマルチワイヤソ
ーに容易に適用できる利点がある等、ウエハの製造に多
大な効果をもたらすものである。
【図面の簡単な説明】
【図1A】この発明の一実施例を示す図で、ワーク切断
部の正面図である。
【図1B】図1Aの側面図である。
【図2】同上実施例におけるワーク切断途中の状態を示
す正面図である。
【図3A】同上実施例における切断完了時の状態を示す
図で、ワーク切断部の正面図である。
【図3B】図2Aのb−b線上の縦断側面図である。
【図3C】図3Bの一部拡大側面図である。
【図4】同上実施例における切断後のワーク取出し手段
の一例を示す斜視図である。
【図5】同上実施例におけるダミー部材の他の例を示す
正面図である。
【図6】同上実施例におけるダミー部材の他の例を示す
斜視図である。
【図7】同上実施例におけるダミー部材の他の例を示す
斜視図である。
【図8】一般的なマルチワイヤソーの切断部を例示した
斜視図である。
【図9A】同上マルチワイヤソーにおける切断完了時の
状態を示す拡大図で、ワーク全体の斜視図である。
【図9B】図9Aの一部を拡大して示す側面図である。
【符号の説明】
1、2、3 溝ローラ 4 ワイヤ 5 ワイヤ列 6 ワーク 6−1 製品ウエハ 6−2 余長部 6−3 平坦面 6−4 側面 9 ベース 10 ワーク押上台 20 L字形ダミー部材 20−1 底板部 20−2 側板部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B24B 27/06 B28D 5/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行するワイヤと被切断物の間に砥粒を
    含む加工液を供給し、当該ワイヤが形成する所定ピッチ
    のワイヤ列に被切断物を押しつけながら研削作用によっ
    て多数のウエハに切断するマルチワイヤソーにおいて、
    被切断物押上台に装着されたベースに底板部と側板部と
    からなるL字形断面のダミー部材を固定し、該L字形ダ
    ミー部材の上に前記被切断物を載置し、該被切断物に作
    用する研削抵抗をこのダミー部材の側板部で支持しつつ
    切断を行い、ダミー部材底板部までワイヤにて切込み切
    断した後、ウエハをダミー部材から取出すことを特徴と
    するマルチワイヤソーによる切断方法。
  2. 【請求項2】 底板部と側板部が分離した構造となした
    L字形ダミー部材を用いることを特徴とする請求項1記
    載のマルチワイヤソーによる切断方法。
  3. 【請求項3】 底板部と側板部とのなす角度が90度よ
    り小さいL字形ダミー部材を用いることを特徴とする請
    求項1記載のマルチワイヤソーによる切断方法。
JP3283520A 1991-10-03 1991-10-03 マルチワイヤソーによる切断方法 Expired - Lifetime JP2765307B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3283520A JP2765307B2 (ja) 1991-10-03 1991-10-03 マルチワイヤソーによる切断方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3283520A JP2765307B2 (ja) 1991-10-03 1991-10-03 マルチワイヤソーによる切断方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0596461A JPH0596461A (ja) 1993-04-20
JP2765307B2 true JP2765307B2 (ja) 1998-06-11

Family

ID=17666603

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3283520A Expired - Lifetime JP2765307B2 (ja) 1991-10-03 1991-10-03 マルチワイヤソーによる切断方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2765307B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9833854B2 (en) 2010-05-18 2017-12-05 Mitsubishi Electric Corporation Workpiece retainer, wire electric discharge machining device, thin-plate manufacturing method, and semiconductor-wafer manufacturing method

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW383249B (en) 1998-09-01 2000-03-01 Sumitomo Spec Metals Cutting method for rare earth alloy by annular saw and manufacturing for rare earth alloy board
MY126994A (en) 1999-12-14 2006-11-30 Hitachi Metals Ltd Method and apparatus for cutting a rare earth alloy
JP4874262B2 (ja) * 2004-12-10 2012-02-15 フライベルガー・コンパウンド・マテリアルズ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング ワイヤーソーイング方法
US9950379B2 (en) 2009-09-24 2018-04-24 Mitsubishi Electric Corporation Wire electric discharge machining apparatus
JP5070326B2 (ja) * 2010-10-28 2012-11-14 フライベルガー・コンパウンド・マテリアルズ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング ワイヤソー及びワイヤソーイング方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61182761A (ja) * 1985-02-07 1986-08-15 Sumitomo Metal Ind Ltd ワイヤソーにおけるウェハ列の一括取出方法
JPH0199561U (ja) * 1987-12-22 1989-07-04

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9833854B2 (en) 2010-05-18 2017-12-05 Mitsubishi Electric Corporation Workpiece retainer, wire electric discharge machining device, thin-plate manufacturing method, and semiconductor-wafer manufacturing method
DE112011101672B4 (de) 2010-05-18 2019-06-13 Mitsubishi Electric Corp. Drahtelektroerodiervorrichtung und Dünnscheibenherstellungsverfahren

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0596461A (ja) 1993-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7284548B2 (en) Cutting method by wire saw and cut workpiece receiving member in wire saw
JP4829234B2 (ja) 摩擦性を有するワイヤによるソーイング
TWI405732B (zh) A substrate cutting system, a substrate manufacturing apparatus, a substrate scribing method, and a substrate segmentation method
JP3792508B2 (ja) 貼り合わせ脆性基板の分断方法
US20110138986A1 (en) Cutter wheel, manufcturing method for same, manual scribing tool and scribing device
JPH08281549A (ja) ワイヤーソー装置
JP2765307B2 (ja) マルチワイヤソーによる切断方法
JP2001001248A (ja) ワイヤーソーの切削方法とその装置
JP4510473B2 (ja) ワイヤのこ引き装置
JP2002254327A (ja) ワイヤーソー用ソーワイヤーおよびそれを用いた加工方法
JP2757086B2 (ja) ウエーハ切り離し方法及びワイヤーソー装置
JP3325676B2 (ja) シリコンインゴットのスライス加工方法
JP5806082B2 (ja) 被加工物の切断方法
JP7395117B2 (ja) 板ガラスの製造方法及びその製造装置
JP3910070B2 (ja) シリコン基板の製造方法
DE102006052910A1 (de) Wafer-Herstellungs-Verfahren und -Vorrichtung
JPH11198018A (ja) 固定砥粒付エンドレスワイヤソー
JP2003159642A (ja) ワーク切断方法およびマルチワイヤソーシステム
JPH0550422A (ja) マルチワイヤソーによる切断方法
JP2551229B2 (ja) マルチワイヤソーによる切断方法およびその装置
KR100207810B1 (ko) 와이어 톱의 웨이퍼 절단방법 및 그 장치
JP5381046B2 (ja) 半導体ウェーハのスクライブ装置、およびそれを備えたスクライブシステム
JPH0790547B2 (ja) マルチワイヤソーによる切断方法
JP5769681B2 (ja) 基板の製造方法
JP3716555B2 (ja) マルチ切断ワイヤソーの被加工物切断方法