JP2764820B2 - フィルタプレスの濾布昇降装置 - Google Patents

フィルタプレスの濾布昇降装置

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JP2764820B2 JP1067450A JP6745089A JP2764820B2 JP 2764820 B2 JP2764820 B2 JP 2764820B2 JP 1067450 A JP1067450 A JP 1067450A JP 6745089 A JP6745089 A JP 6745089A JP 2764820 B2 JP2764820 B2 JP 2764820B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は濾板の開放時に濾布を濾板に対し走行させ
て濾布の洗浄と濾滓の回収を行ういわゆる濾布走行式フ
ィルタプレスにおける濾布の昇降装置に関する。
(従来の技術) これまでのこの種のフィルタプレスでは、フレーム上
に前後2本の駆動軸を架設し、各駆動軸にそれぞれ複数
の巻取りプーリを摺動自在に装着し、濾布の上端に連結
した前後2本の紐状体を各駆動軸上の巻取りプーリに巻
掛けて濾布を濾板の間に出し入れ自在に支持し、濾布の
他端は濾板の下側に架設した巻取りローラに巻掛け、こ
の巻取りローラ内にはコイルばねを軸架して常時巻取り
方向に付勢するようになし、濾板の開放時には濾布をば
ね力による一定の張力のもとで巻取りローラに巻取るよ
うにしたフィルタプレスが特開昭53−36772号により提
案されている。
(発明が解決しようとする課題) ところで、上記公知のフィルタプレスでは次のような
問題点がある。
(1)駆動軸や巻取りプーリおよび濾布吊持用の紐状体
がすべて二組ずつ必要で、部品点数が多くコスト高にな
っている。
(2)濾板の締付けおよび開放を行うときには、濾布は
必ず上限まで引上げられているため、巻取りローラ内の
ばねにより付勢される引張りトルクが最大のときで、そ
の張力が駆動軸と巻取りプーリ間の摺動抵抗となり、濾
板の締付け,開放がスムーズに行われず、その抵抗を少
なくしようとばね力を弱くすると、濾布の下方への走行
動作が不完全になってしまう。
(3)駆動軸とこれに嵌合している巻取りプーリ間の摺
動抵抗が上記のように大きい上に、両者は鋼材同士の接
触関係にあるため、両者の間には常にグリース等の潤滑
材を充分に塗布しておかないと作動不良を起してしま
い、一方では、この潤滑材の飛散,流出により環境汚染
の原因になつている。
(4)2本の駆動軸上のプーリにより濾布の両側部を吊
持する構成のため、濾板の移動中、濾板が平行でなかつ
たり、垂直でなかつたり、また、濾板と各駆動軸間の距
離が異なり濾板が前後に傾いたりしていると、駆動軸と
巻取りプーリ間に偏荷重がかかり、濾板の移動を阻害す
ることになる。
そこで、この発明は上記不具合を解消すべく工夫され
たもので、構成を簡素化し、濾板の締付け,開放に当た
っての摺動抵抗が小さく、また、潤滑材による汚染を防
ぐと共に駆動軸と巻取りプーリ間に偏荷重を生じないよ
うにすることを課題とする。
(課題を解決するための手段) 上記課題のもとにこの発明は、 所定の間隔をおいて相対する左右のフレームの間に所
要数の濾板を締付けと開放可能に配設し、各濾板間の濾
室にはサポートバーにより逆V字状に吊持された濾布を
それぞれ配設し、各濾布をその上端に連結した紐状体に
より正逆駆動される巻取り部材に巻掛けて支持し、濾布
の他端をばね力で巻取り方向に付勢した巻取りローラで
巻取るようにしたフィルタプレスの濾布の昇降装置とし
て、 第1には、左右のフレームの中央部上に一つの駆動軸
を架設し、該駆動軸には、左右二つの巻取りプーリを中
間ボス部により一つにした複数のプーリ部材を、各巻取
りプーリが濾布のサポートバーの上方に位置するように
してそれぞれ摺動可能に嵌挿配置し、各巻取りプーリに
は、濾布のサポートバーの中央部上に設けた係止具に止
着した一本の紐状体をそれぞれ巻掛け、また、上記プー
リ部材の中間ボス部の下側に位置する各濾板の上面には
逆L字状のブラケットそれぞれ取付け、各ブラケットの
横片の先端にフック杆をブラケット側にばね付勢して回
動可能に取付け、各濾布を上昇させたとき上記各フック
杆を起立させて係止具に係止するようになし、各濾布を
上限位置に保持し、各紐状体には巻取りローラのばねに
よる張力がかからないようにしたことを特徴とし、 第2には、上記紐状体の巻取り用プーリ部材の中間ボ
ス部を駆動軸からの回転伝達部と駆動軸に対する摺動部
とに区分し、該摺動部には摩擦係数の小さな材料からな
るブッシュを介在させたことを特徴とし、 第3には、上記プーリ部材の中間ボス部の中央を互い
にピン結合した二つのヨーク部材で支持すると共に該ヨ
ーク部材を濾板上のブラケットに回動可能に連結したこ
とを特徴とするものである。
(作 用) 作業に当たり、紐状体をプーリ部材により巻上げ、濾
布を一定高さに上昇させると、フック杆が係止具に係止
して濾布を吊持し、濾布に作用している張力を紐状体か
ら解除し、その状態でプーリ部材を駆動軸上に摺動させ
て濾板群を締付け、濾布の間に原液を送って濾過,圧縮
などの作業を行い、次いで濾板群を開放してフック杆の
係合を解く。
(実施例) 以下、図面参照の上この発明の実施例について説明す
る。第1図において1及び2は一定の間隔をおいて床面
上に対向して立設された固定フレームとシリンダー付フ
レームであつて、その間には所要数の濾板6と上記フレ
ーム2に装着されたシリンダー5で操作されるルーズヘ
ツド3が左右方向に移動可能に配設され、左端の濾板6
は固定フレーム1に取付けられると共に右端の濾板6は
ルーズヘツド3に一体に取付けられており、これら両端
のものを除く中間の濾板6は前後の側面の中央部にガイ
ドローラ7がブラケツト7aを介して取付けられ、そのガ
イドローラ7により左右のフレーム1,2間に水平に架設
された横梁4に走行可能に支持されており、また、これ
らの中間の濾板6同士および端部中間濾板6とルーズヘ
ツド3との間は前後側面における上下のブラケツト7a,8
aを介し、所要長さのタイロッド8(最終位置ではばね
8′)により連結されていてシリンダー5の伸縮作用に
より濾板6の締付けと開放をおこなうようになされてい
る。
そして、各濾板6の間の濾室には第1図ないし第3図
のように上部においてサポートバー14により逆V字状に
吊持された濾布15がそれぞれ配設され、そのサポートバ
ー14を介し後述の昇降装置により濾板6の開放時に昇降
するようになされる一方、下方においては、両端のもの
を除き一つのサポートバー14から吊り下がる二枚の濾布
15のうちの左側の濾布と隣のサポートバー14から吊り下
がる濾布15のうち右側の濾布によって一つの濾板6を挟
み、これら左右の濾布15はその濾板6の下側に設けられ
た前後のプラケット20の間に架設された左右のガイドロ
ーラ17,18におのおの掛け回され、濾過面同士を接触す
るようにして上部の巻取りローラ16に巻掛けられてい
る。
巻取りローラ16内には一定強さのコイルばね(図示せ
ず)が中心軸との間に介装され、ローラ16を常時巻取り
方向に付勢し、巻取りかつ巻戻される濾布15に張力を付
与するようになされており、また、ガイドローラ17,18
の下側には洗浄パイプ19が配設され、濾布15の巻上げ時
に濾布を洗浄するようになされている。
固定フレーム1およびルーズヘッド3に固定された濾
板6の下側にも同様に巻取りローラ16、ガイドローラ17
または18、洗浄パイプ19が設けられ、左端または右端に
位置する濾布15を巻取りかつ洗浄するようになされてい
る。
一方、左右のフレーム1,2上には、軸受10を介して一
本の駆動軸12が第2図ように濾板6の中心より巻取りプ
ーリ13のほぼ半径分だけ位置をずらせて濾板6に直交す
る状態に支架され、その一端がカップリングなどを介し
減速機付のモータ11に連結されて正転,逆転するように
なされており、その駆動軸12は多角形(図では六角形)
断面をなし、軸上には、左右二つの巻取りプーリ13を中
間ボス部13aにより一つにしたプーリ部材Pが複数、各
巻取りプーリ13を濾布15の各サポートバー14の上方に対
応させてそれぞれ摺動可能に嵌挿配置され、各巻取りプ
ーリ13には濾布15のサポートバー14の中央部上に設けら
れたI字状をなしたフック杆21の係止空間を持つ係止具
31に止着されたワイヤロープなどの紐状体23がそれぞれ
巻掛けられていて、駆動軸12を正転させて巻取りプーリ
13により紐状体23を巻取れば濾布15は上昇し、逆転させ
て巻戻せば濾布15は下降して巻取りローラ16により巻取
られる。
また、上記プーリ部材Pの中間ボス部13aの下側に当
たる各濾板6の上面には逆L字形のブラケツト9がそれ
ぞれ取付けられ、各ブラケツト9の横片の先端には第3
図ロに示すように正面逆T字形をした濾布上限支持用の
フック杆21の上端がピン22により回動可能に取付けられ
ており、その下係止片21aの中央部とブラケツト9から
の垂下片9bとの間にはコイルばね26が掛止められ、常時
ブラケツト9側に起立するように付勢され、フック杆21
が実線のように起立した際には下係止片21aが両側の濾
布のサポートバー14上の係止具31の調整ねじ27に係合し
て、濾布15を支え、また、フック杆21の縦片にはプッシ
ュロツド24が横向きに取付けられ、その先端には、第3
図イ,ロのように駆動軸12の下方においてこれに平行に
両端のフレーム間に回動可能に架設され各ブラケツト9
上の受具9aにより支持されたロッカー軸25に取付けられ
た突杆32が当接するようになされていて、ロッカー軸25
により突杆32を1点鎖線位置に回動させ、プッシュロツ
ド24を押してフック杆21を二点鎖線位置におけば、下係
止片21aが係止具31から外れ、濾布15を自由に昇降でき
るようになされている。
そして、第1図のようにロッカー軸25の端部には図示
しないシリンダー機構に連結された回動杆25aが設けら
れていて、フィルタプレスの作動にタイミングを合せて
ロツカー軸25を一定の範囲往復回転するようになされて
いる。
上記のように駆動軸12に嵌挿配置されるプーリ部材P
の一例を示せば第4図及び第5図イ,ロのとおりであ
り、中間ボス部13aの中央部の内面には第5図イのよう
に駆動軸12と同じ多角形断面の穴13bが設けられる一
方、両側部の内面には同図ロのように穴13bより大径の
円形断面の穴13cが形成されており、この大径円形の穴1
3cを持つ両側部内には駆動軸12との間に外面が円形をな
すと共に内面が駆動軸12と同一の多角形をなす四弗化エ
チレンやポリアセタールなどの摩擦係数の小さな合成樹
脂製のブッシュ28がそれぞれ嵌挿配置され、プーリ部材
Pの側面に取付けた止具36により抜け出ないようになさ
れている。
そして、ブッシュ28の内面と駆動軸12表面との間の隙
間をt1とし、ブッシュ28の外面とプーリボス部13aの両
側円形穴13cとの間の隙間をs1とし、また、プーリボス
部13a中央の多角形穴13bと駆動軸12表面との間の隙間を
t2としたとき、t2>t1+s1の関係にあるように加工され
ており、プーリ部材Pとブッシュ28の間は隙間s1によつ
て回転可能になされている。
このため、駆動軸12の回転によりプーリ部材Pとブッ
シュ28は共に回転するが、プーリ部材Pとブッシュ28と
の間は滑りうるようになされている。
また、プーリ部材Pの中間ボス部13aの中央段部が上
開放半円状の第1ヨーク部材29と押え金29aにより支持
され、その第1ヨーク部材29の上端両側部には、上開放
みぞ形の第2ヨーク部材30の両側上端が第5図イおよび
ハのように半円形に開口してピン結合され、第2ヨーク
部材30は下側中央にピン軸30aを備えていて、このピン
軸30aを介しプーリ部材Pを支える第1,第2のヨーク部
材29,30は濾板上のブラケット部材9に水平に回転可能
に支持されている。
上述のような構成のもとに、その作用を第7図の行程
ブロック図を適宜参照しながら説明する。
フレーム1,2に付設された制御装置をスイッチオンし
て作業スタートの状態にすると、先ず、フック杆21の開
閉電磁弁とリミットスイッチが入り、シリンダーが作動
してロッカー軸25を第3図イ,ロで左回りに回動させ、
その突杆32によりプッシュロッド24を押してフック杆21
を係止具31から外れた二点鎖線の位置に回動させる。
次いで、モータ11が正転方向に始動され、駆動軸12と
各巻取りプーリ13が回転し、紐状体23が巻取られてサポ
ートバー14を介し各濾布15が上昇し、一定高さに至ると
上記停止スイッチの働きでモータ11が止まり、各濾布15
が静止する。
このとき、上記電磁弁が消勢してシリンダーが元に戻
り、ロッカー軸25も逆転して突杆32を実線位置に戻す。
すると、コイルばね26の復元作用でフック杆21が実線の
閉じ状態に起立し、その下係止片21aがサポートバー14
上の係止具31の調整ねじ杆27の下端に係合することにな
り、その状態で駆動軸12がモータ11により僅かに逆転さ
れると共に光電式の濾布上限スイッチ(図示せず)によ
り各濾布15の上昇位置が確認される。
この状態では、各濾布15はサポートバー14上の係止具
31を介しそれぞれフック杆21に預けられ、下側の巻取り
ローラ16により各濾布15に作用している張力は各紐状体
23にはかからず、若干弛んだ状態になる。
かくて、濾板締付け弁(図示せず)が開いてフレーム
2上のシリンダー5の伸長側に圧力流体が供給され、シ
リンダー5の作動によりルーズヘッド3を介して各濾板
6がそれぞれ濾布15を挟み込みながら固定フレーム1側
に移動させられて締付けられ、その締付け圧が所定値に
達すると圧力スイッチにより検知されて一定の状態に維
持される。
この濾板6の移動時には、各濾板6は前後の側面に設
けたガイドローラ7が横梁4上を走行して移動する一
方、駆動軸12上に配置された各プーリ部材Pはその下側
濾板上のブラケット9を介して同方向に移動させられる
が、そのときには各巻取りプーリ13に巻かれている紐状
体23には濾布15の張力はかかっておらず、また、各プー
リ部材Pの両側部内に配設した摩擦係数の小さな合成樹
脂製ブッシュ28を介して摺動するので、駆動軸12との間
には抵抗が少なく、各プーリ部材Pは濾板6と共にスム
ーズに移動する。
上記のように各濾板6が一定の状態に締付けられる
と、通常のように各濾板6の間に原液が供給され、濾
過,圧縮,ブローの一連の処理操作が行われる。
一定の時間経過後に、フレーム2のシリンダー5に今
度は収縮側に圧力流体が供給され、その収縮作用により
各濾板6はルーズヘツド3およびタイロツド8により順
次にフレーム2側に牽引され、各濾板6ならびに駆動軸
12上のプーリ部材Pが第1図のように所定間隔に広がる
と、シリンダー5の作動が停止する。その後、モータ11
が僅かの時間正転させられ、紐状体23を緊張させると共
に濾布15を若干持ち上げ、モータ11が止まると共にフッ
ク杆開閉用の電磁弁が再び作動してロッカー軸25がフッ
ク杆開方向に回動させられ、再び突杆32,プッシュロッ
ド24を介してフック杆21が二点鎖線位置に回動させられ
る。
この状態でモータ11を逆転させると、各巻取プーリ13
に巻かれている紐状体23が巻戻されて各濾布15は下降
し、濾板両側の濾布が下部ブラケット20のガイドローラ
17,18を通り、巻取りローラ16に濾過面側を合せながら
巻取られる。
この操作により濾布表面に形成されたケーキ(濾滓)
はガイドローラ17,18の折返し作用で濾布15から剥離し
て排出される。そして、濾布15が下限位置に達するとモ
ータ11を正転方向に切換えると共に洗浄パイプ19から洗
浄水を噴射し、濾布15を洗浄しながら引上げ次の作業の
準備に入る。
なお、プーリ部材Pは第6図イのようにプーリ13とボ
ス部13aを別部材として、これらを結合部材で組付ける
ようにしてもよく、また、同図ロのように駆動軸12円形
断面とし、プーリ部材Pをキー38を介し摺動可能に取付
けるようにしてもよい。
(発明の効果) 以上のようにこの発明は、所定の間隔をおいて相対す
る左右のフレームの間に所要数の濾板を締付けと開放可
能に配置し、各濾板間の濾室にはサポートバーにより逆
V字状に吊持された濾布をそれぞれ配設し、各濾布をそ
の上端に連結した紐状体により正逆駆動される巻取り部
材に巻掛けして支持し、濾布の他端をばね力で巻取り方
向に付勢した巻取りローラで巻取るようにしたフィルタ
プレスの濾布の昇降装置として、請求項1のように構成
したので、前記従来のものに比べ、部品点数が少なく構
成が簡単であり、かつ各濾板が多少平行でなかつたり傾
いていたりしても濾板を支障なく移動させることがで
き、そして、各濾板の締付け,開放時には、サボートバ
ー上の係止具とブラケット先端のフック杆との係止によ
り濾布を吊持する紐状体には濾布に作用している巻取り
ローラのばねの張力はかからず、紐状体巻取り用のプー
リ部材の駆動軸に対する摺動抵抗を著しく小さくするこ
とができ、しかも、各濾板の締付け,開放時にはフック
杆も濾板と共に移動することになり、余分な抵抗の原因
を作らず、また、各プーリ部材の中間ボス部を請求項2
のように構成したので、各プーリ部材の摺動を円滑に行
うことができ、ボス部と駆動軸との間の無給油を図るこ
とができると共に環境汚染の問題を生ぜず、更に各プー
リ部材による紐状体の巻取りおよびプーリ部材の支持を
請求項3のように構成したので、プーリ部材の構成がコ
ンパクトで取扱い易く、そして濾板の移動に当たり、プ
ーリ部材に捩れや偏荷重が作用しても、これを吸収して
濾布を無理なく吊持し、濾板の移動を円滑に行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る装置の一例の全体的な立面図。 第2図は一つの濾板部分の正面図。 第3図イは濾布昇降部材の正面図。 同図ロはフック杆部分の斜視図。 第4図はプーリ部材の切断側面図。 第5図イは第4図のA−A線に沿った断面図。 同図ロは第4図のB−B線に沿った断面図。 同図ハは5図イのC−C線部分の側面図。 第6図イ,ロはそれぞれプーリ部材の変更例の部分断面
図。 第7図は行程ブロック図。 図中、1……固定フレーム、2……シリンダー付フレー
ム 3……ルーズヘッド、5……シリンダー 6……濾板、9……ブラケット 11……モータ、12……駆動軸 13……巻取りプーリ、14……サポートバー 15……濾布、16……巻取りローラ 21……フック杆、23……紐状体 24……プッシュロッド、25……ロッカー軸 28……ブッシュ、29……第1ヨーク部材 30……第2ヨーク部材、31……係止具 P……プーリ部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉川 孝 東京都中央区佃2丁目17番15号 月島機 械株式会社内 (56)参考文献 特開 昭55−121809(JP,A) 実開 昭59−171716(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01D 25/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の間隔をおいて相対する左右のフレー
    ムの間に所要数の濾板を締付けと開放可能に配設し、各
    濾板間の濾室にはサポートバーにより逆V字状に吊持さ
    れた濾布をそれぞれ配設し、各濾布をその上端に連結し
    た紐状体により正逆駆動される巻取り部材に巻掛けて支
    持し、濾布の他端をばね力で巻取り方向に付勢した巻取
    りローラで巻取るようにしたフィルタプレスの濾布の昇
    降装置において、左右のフレームの中央部上に一つの駆
    動軸を架設し、該駆動軸には、左右二つの巻取りプーリ
    を中間ボス部により一つにした複数のプーリ部材を、各
    巻取りプーリが濾布のサポートバーの上方に位置するよ
    うにしてそれぞれ摺動可能に嵌挿配置し、各巻取りプー
    リには、濾布のサポートバーの中央部上に設けた係止具
    に止着した一本の紐状体をそれぞれ巻掛け、又上記プー
    リ部材の中間ボス部の下側に位置する各濾板の上面には
    逆L字状のブラケットそれぞれ取付け、各ブラケットの
    横片の先端にフック杆をブラケット側にばね付勢して回
    動可能に取付け、各濾布を上昇させたとき上記各フック
    杆を起立させて係止具に係止するようになし、各濾布を
    上限位置に保持し、各紐状体には巻取りローラのばねに
    よる張力がかからないようにしたことを特徴とするフィ
    ルタプレスの濾布の昇降装置。
  2. 【請求項2】上記紐状体の巻取り用プーリ部材の中間ボ
    ス部を駆動軸からの回転伝達部と駆動軸に対する摺動部
    とに区分し、該摺動部には摩擦係数の小さな材料からな
    るブッシュを介在させたことを特徴とする請求項1に記
    載のフィルタプレスの濾布の昇降装置。
  3. 【請求項3】上記プーリ部材の中間ボス部の中央を互い
    にピン結合した二つのヨーク部材で支持すると共に該ヨ
    ーク部材を濾板上のブラケットに回動可能に連結したこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載のフィルタプレス
    の濾布の昇降装置。
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