JP2764715B2 - ガス分析計における校正曲線の作成方法 - Google Patents
ガス分析計における校正曲線の作成方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス分析計における校
正曲線の作成方法(以下、単に校正曲線の作成方法と云
う)に関する。
正曲線の作成方法(以下、単に校正曲線の作成方法と云
う)に関する。
【0002】
【従来の技術】前記校正曲線を作成は、例えば図1に示
すように、校正用ガスボンベ1から校正用ガスGをガス
ディバイダー2に供給し、適宜の濃度に調整された校正
用ガスDGをガス分析計3に供給して、ガス分析計3の
出力信号xを得る。そして、従来においては、測定ポイ
ントとして4つ以上の測定値を得て、これらの測定値を
基にして、最小二乗法を用いて、 f(x)=a1 x+a2 x2 +a3 x3 +a4 x4 (a1 〜a4 は係数、xは濃度を表す分析計出力)で表
される4次式で近似し、それを校正曲線として使用して
いた。
すように、校正用ガスボンベ1から校正用ガスGをガス
ディバイダー2に供給し、適宜の濃度に調整された校正
用ガスDGをガス分析計3に供給して、ガス分析計3の
出力信号xを得る。そして、従来においては、測定ポイ
ントとして4つ以上の測定値を得て、これらの測定値を
基にして、最小二乗法を用いて、 f(x)=a1 x+a2 x2 +a3 x3 +a4 x4 (a1 〜a4 は係数、xは濃度を表す分析計出力)で表
される4次式で近似し、それを校正曲線として使用して
いた。
【0003】図4は、横軸に濃度、縦軸に出力をとった
座標上に4つの測定点p1 〜p4 とそのときの校正曲線
f(x)とを示したものである。
座標上に4つの測定点p1 〜p4 とそのときの校正曲線
f(x)とを示したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最小二
乗法を用いて前記4次式の係数a1 〜a4 を決定するの
は、かなり職人芸的な技術を要し、また、求められた校
正曲線の正当性を証明する手続きを欠くものであった。
乗法を用いて前記4次式の係数a1 〜a4 を決定するの
は、かなり職人芸的な技術を要し、また、求められた校
正曲線の正当性を証明する手続きを欠くものであった。
【0005】本発明は、上述の事柄に留意してなされた
もので、その目的とするところは、従来の手法に比べて
より効率よく、より正確に校正曲線を得る方法を提供す
ることにある。
もので、その目的とするところは、従来の手法に比べて
より効率よく、より正確に校正曲線を得る方法を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る校正曲線の作成方法は、 ガス分析計に濃度が異なる校正用ガスを供給して、
そのときのガス濃度に対応する出力を4以上採取する、 前記4以上の測定値を基にして最小二乗法を用い
て、校正曲線を4次以下の多項式f(x)で近似する
(xは濃度を表す分析計出力)、 前記近似式f(x)の一次微分f’(x)を、濃度
ゼロ〜フルスケールの1.05倍の範囲内においてチェ
ックし、f(x)が増加関数であるか否かを調べる、 前記チェック範囲内において、f’(x)≧0のと
き、フルスケール誤差およびリーディングポイント誤差
をそれぞれ求め、これらが共に特定の規格で定められて
いる許容範囲にあるか否かを判定する、と云う手順から
なる。
め、本発明に係る校正曲線の作成方法は、 ガス分析計に濃度が異なる校正用ガスを供給して、
そのときのガス濃度に対応する出力を4以上採取する、 前記4以上の測定値を基にして最小二乗法を用い
て、校正曲線を4次以下の多項式f(x)で近似する
(xは濃度を表す分析計出力)、 前記近似式f(x)の一次微分f’(x)を、濃度
ゼロ〜フルスケールの1.05倍の範囲内においてチェ
ックし、f(x)が増加関数であるか否かを調べる、 前記チェック範囲内において、f’(x)≧0のと
き、フルスケール誤差およびリーディングポイント誤差
をそれぞれ求め、これらが共に特定の規格で定められて
いる許容範囲にあるか否かを判定する、と云う手順から
なる。
【0007】
【作用】上記校正曲線の作成方法によれば、誰にでも簡
単に校正曲線を得ることができると共に、求められた校
正曲線の正当性を証明することができ、校正曲線を正確
に得ることができる。
単に校正曲線を得ることができると共に、求められた校
正曲線の正当性を証明することができ、校正曲線を正確
に得ることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照しなが
ら説明する。本発明に係る校正曲線の作成方法において
用いる装置は、従来の作成方法に用いる装置と変わると
ころがなく、例えば図1に示した構成の装置が用いられ
る。
ら説明する。本発明に係る校正曲線の作成方法において
用いる装置は、従来の作成方法に用いる装置と変わると
ころがなく、例えば図1に示した構成の装置が用いられ
る。
【0009】 図1に示したガス分析計3に濃度が異
なる校正用ガスDGを供給して、そのときのガス濃度に
対応する出力を4以上採取し、これら4以上の測定値を
基に最小二乗法を用いて、下記のN次式(Nは4以下)
で近似する。
なる校正用ガスDGを供給して、そのときのガス濃度に
対応する出力を4以上採取し、これら4以上の測定値を
基に最小二乗法を用いて、下記のN次式(Nは4以下)
で近似する。
【0010】
【数1】
【0011】 前記ステップで求められた近似式f(x)の一次
微分f’(x)を、x=0〜フルスケールの1.05倍
の範囲でチェックし、f(x)が増加関数であるか否か
を調べる。 (A)f’(x)<0であるとき、すなわち、f(x)
が例えば図2(A)に示すように、その一部において減
少する部分があるようなときは、前記ステップに戻
り、次の次数で近似式を求める。例えば、最初、f
(x)を4次式で近似したときは、3次式を求めるので
ある。 (B)f’(x)≧0であるとき、すなわち、f(x)
が同図(B)に示すように、その一部において減少する
部分がないときは、次のステップに進む。
微分f’(x)を、x=0〜フルスケールの1.05倍
の範囲でチェックし、f(x)が増加関数であるか否か
を調べる。 (A)f’(x)<0であるとき、すなわち、f(x)
が例えば図2(A)に示すように、その一部において減
少する部分があるようなときは、前記ステップに戻
り、次の次数で近似式を求める。例えば、最初、f
(x)を4次式で近似したときは、3次式を求めるので
ある。 (B)f’(x)≧0であるとき、すなわち、f(x)
が同図(B)に示すように、その一部において減少する
部分がないときは、次のステップに進む。
【0012】ところで、わが国においては、排気ガスを
分析するためのガス分析計の品質管理などの規定は、米
国のCFR(Code of Federal Regulations)で規定
されている管理項目に準拠している。このCFRには、
ガス分析計の誤差範囲は、「フルスケール誤差が1%ま
たはリーディングポイント誤差が2%のいずれか小さい
方を満足していること」と規定されている。
分析するためのガス分析計の品質管理などの規定は、米
国のCFR(Code of Federal Regulations)で規定
されている管理項目に準拠している。このCFRには、
ガス分析計の誤差範囲は、「フルスケール誤差が1%ま
たはリーディングポイント誤差が2%のいずれか小さい
方を満足していること」と規定されている。
【0013】ここで、フルスケール誤差およびリーディ
ングポイント誤差は、それぞれ次のような式で定義され
る。 フルスケール誤差(%)=〔(算出濃度−発生濃度)/
フルスケール濃度〕×100 リーディングポイント誤差(%)=〔(算出濃度−発生
濃度)/発生濃度〕×100 前記算出濃度とは、得られる校正曲線上における濃度の
ことを云い、発生濃度とは、ガス分割器2において発生
し、ガス分析計3に供給される校正用ガスDGの濃度の
こと云う。
ングポイント誤差は、それぞれ次のような式で定義され
る。 フルスケール誤差(%)=〔(算出濃度−発生濃度)/
フルスケール濃度〕×100 リーディングポイント誤差(%)=〔(算出濃度−発生
濃度)/発生濃度〕×100 前記算出濃度とは、得られる校正曲線上における濃度の
ことを云い、発生濃度とは、ガス分割器2において発生
し、ガス分析計3に供給される校正用ガスDGの濃度の
こと云う。
【0014】そして、前記規定を言い換えると次のよう
になる。すなわち、フルスケール50%未満では、リー
ディングポイント誤差が2%以内、フルスケール50%
以上では、フルスケール誤差が1%以内を満足しなけれ
ばならない。図3は、このことを表したもので、斜線で
示す部分が誤差許容範囲である。
になる。すなわち、フルスケール50%未満では、リー
ディングポイント誤差が2%以内、フルスケール50%
以上では、フルスケール誤差が1%以内を満足しなけれ
ばならない。図3は、このことを表したもので、斜線で
示す部分が誤差許容範囲である。
【0015】 前記近似式f(x)におけるフルスケ
ール誤差およびリーディングポイント誤差が前記図3に
示される誤差許容範囲内にあるとき、この近似式f
(x)を校正曲線として採用するのである。一方、前記
f(x)が前記誤差許容範囲を外れているときは、前記
ステップに戻り、次の次数で近似を行う。
ール誤差およびリーディングポイント誤差が前記図3に
示される誤差許容範囲内にあるとき、この近似式f
(x)を校正曲線として採用するのである。一方、前記
f(x)が前記誤差許容範囲を外れているときは、前記
ステップに戻り、次の次数で近似を行う。
【0016】 そして、1次〜4次のどの近似式も前
記ステップ,のcriterion (規準)をパスできない
場合は、再度、ガス分析計3に濃度が異なる校正用ガス
DGを供給して、そのときのガス濃度に対応する出力を
4以上採取し、校正をやり直すのである。
記ステップ,のcriterion (規準)をパスできない
場合は、再度、ガス分析計3に濃度が異なる校正用ガス
DGを供給して、そのときのガス濃度に対応する出力を
4以上採取し、校正をやり直すのである。
【0017】前記〜に至るステップの処理は、図1
に示したCPU4においてプログラムに基づいて行われ
る。
に示したCPU4においてプログラムに基づいて行われ
る。
【0018】上述の実施例においては、ステップにお
いて、最初に4次式を近似式として作成しているが、こ
れに代えて、最初に1次または2次の近似式を作成する
ようにしてもよい。
いて、最初に4次式を近似式として作成しているが、こ
れに代えて、最初に1次または2次の近似式を作成する
ようにしてもよい。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
特定の基準によって要求される精度内の校正曲線を、従
来の方法に比べて正確かつ効率よく作成することができ
るようになった。
特定の基準によって要求される精度内の校正曲線を、従
来の方法に比べて正確かつ効率よく作成することができ
るようになった。
【図1】校正曲線の作成に用いる装置の一例を示す図で
ある。
ある。
【図2】(A),(B)はそれぞれ、校正曲線の一例を
示す図である。
示す図である。
【図3】誤差許容範囲の一例を示す図である。
【図4】従来方法を説明するための図である。
3…ガス分析計、DG…校正用ガス、x…出力。
Claims (1)
- 【請求項1】 ガス分析計に濃度が異なる校正用ガスを供給して、
そのときのガス濃度に対応する出力を4以上採取する、 前記4以上の測定値を基にして最小二乗法を用い
て、校正曲線を4次以下の多項式f(x)で近似する
(xは濃度を表す分析計出力)、 前記近似式f(x)の一次微分f’(x)を、濃度
ゼロ〜フルスケールの1.05倍の範囲内においてチェ
ックし、f(x)が増加関数であるか否かを調べる、 前記チェック範囲内において、f’(x)≧0のと
き、フルスケール誤差およびリーディングポイント誤差
をそれぞれ求め、これらが共に特定の規格で定められて
いる許容範囲にあるか否かを判定する、 と云う手順からなることを特徴とするガス分析計におけ
る校正曲線の作成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21372792A JP2764715B2 (ja) | 1992-07-18 | 1992-07-18 | ガス分析計における校正曲線の作成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21372792A JP2764715B2 (ja) | 1992-07-18 | 1992-07-18 | ガス分析計における校正曲線の作成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0634637A JPH0634637A (ja) | 1994-02-10 |
JP2764715B2 true JP2764715B2 (ja) | 1998-06-11 |
Family
ID=16644003
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21372792A Expired - Fee Related JP2764715B2 (ja) | 1992-07-18 | 1992-07-18 | ガス分析計における校正曲線の作成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2764715B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2898928B2 (ja) * | 1996-10-08 | 1999-06-02 | 島津金属株式会社 | 熱電対自動校正装置および校正方法 |
JP4550645B2 (ja) * | 2005-04-04 | 2010-09-22 | 株式会社堀場製作所 | 車両搭載型排気ガス分析装置 |
JP7192602B2 (ja) * | 2019-03-22 | 2022-12-20 | 株式会社島津製作所 | ガス濃度測定装置の較正方法 |
-
1992
- 1992-07-18 JP JP21372792A patent/JP2764715B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0634637A (ja) | 1994-02-10 |
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Legal Events
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