JP2763629B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JP2763629B2 JP1309818A JP30981889A JP2763629B2 JP 2763629 B2 JP2763629 B2 JP 2763629B2 JP 1309818 A JP1309818 A JP 1309818A JP 30981889 A JP30981889 A JP 30981889A JP 2763629 B2 JP2763629 B2 JP 2763629B2
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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、野菜,果実などの保存中の品質劣化を抑
え、新鮮な状態で長期間保存することが可能な冷蔵庫に
関するものである。
従来の技術 野菜,果実の保存には、一部の例外を除き、低温,高
湿度の環境が適している。故に、従来の冷蔵庫の野菜室
では、野菜容器の上面開口部に透湿膜により構成した蓋
体を設け、容器内を低温,高湿度に保つことにより、野
菜,果実を長期保存させる技術が、例えば特開昭62−28
4168号公報に示されている。
以下この技術について、第3図から第5図に従い一例
を説明する。1は冷蔵庫本体で外箱2,内箱3及びこれら
両箱2,3間に充填された断熱材4によって構成されてい
る。5は区画壁で上部に冷凍室6,下部に冷蔵室7を区画
形成している。8は前記冷蔵室の下部に設けた野菜室で
仕切板9によって前記冷蔵室7と仕切られている。10は
前記野菜室8に対向して設けられた扉である。11はこの
扉10に着脱自在に保持される上面を開口した野菜容器で
あり、前記扉10を引き出すことによって同時に庫外へ外
き出され野菜の出し入れを行なわせるものである。12は
前記野菜容器11の上面開口部に密接して配設された蓋体
であり、多数の貫通孔を有する樹脂製の平板13と、この
平板13の片面に溶着された透湿膜14と、前記平板13の外
周辺に配設された塩化ビニル等のパッキン15により構成
されている。ここで、前記透湿膜14について説明する。
前記透湿膜14は、シリコン薄膜16と親水性ナイロン繊維
17を積層したもので、前記シリコン薄膜16は約10μ〜約
50μ程度の膜厚でほとんどアルモファスの鎖状分子集合
体から成り、これら鎖状の分子の集合体が液体を完全に
阻止し、10〜103Åの分子間隔によって気体透過性を有
するものである。即ち水蒸気や空気,炭酸ガスが膜の内
外で濃度差があれば透過される性質のものである。ま
た、前記親水性ナイロン繊維17を使用するのは結露を防
止するためである。次に、18は前記冷蔵室7よりの冷気
を取り入れる冷気取入口で、前記仕切板9と奥端面と前
記内箱3との間隙で形成される。又、19は前記冷気取入
口18に連通して前記野菜容器11の外周に冷気を対流させ
る冷気対流通路で、20はこの冷気対流通路19に連通して
前記仕切板9の前面に設けられた冷気戻り口である。
かかる構成において、冷蔵室7より冷気取入口18を介
して取り入れられた冷気は野菜容器11内に直接流入する
ことなく、冷気対流通路19を対流する際に外周より野菜
容器11の内部を間接的に冷却した後冷気戻り口20より冷
蔵室7内に戻される。又、野菜容器11内に貯蔵した野菜
から蒸散した水分により野菜容器11内が高湿状態になる
が飽和湿度以上の水分は蓋体12の透湿膜14を介して容器
外へ徐々に透湿していく。こうして、野菜容器11内は野
菜の保存に適しているといわれるRH80〜95%の湿度に保
たれ野菜保鮮の所期の目的が達せられる。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記従来の構成では、主に果実類から
発生するエチレンガスにより、その果実自体が劣化した
り、アレロパシー(他感作用)により、周辺の野菜,果
実類の熟成,劣化を促進する等の点に関し、対策が不十
分であった。
本発明は、上記問題点に鑑み、野菜,果実類のより長
期間の保存を可能とする野菜室を有する冷蔵庫を提供す
るものである。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明は、野菜容器の上面
開口部に密接して設けた蓋体の透湿膜の上方に、2枚の
不織布の間に多孔質のガス吸着材を保持する構造を持
ち、ガス吸着除去機能を有する膜体に密着させて設ける
ものである。
作用 本発明は、上記構成により、主に果実類から発生する
エチレンガスが、それ自身及び、アレロパシーにより周
辺の野菜,果物に及ぼす熟成,劣化促進作用を、ガス吸
着膜のエチレンガス吸着除去作用により防止するもので
ある。
実 施 例 以下本発明の一実施例の冷蔵庫について、図面を参照
しながら説明する。なお、従来と同一構成については同
一符号を付し、その詳細な説明を略し、異なる部分につ
いてのみ述べる。
第1図及び第2図において、21は野菜容器8の上面開
口部に密着して設けられた蓋体である。前記蓋体21は、
ポリエチレン,ポリプロピレン等のオレフィン系熱可塑
性樹脂より成る多数の貫通孔を有する平板22と、前記平
板22の片面に溶着された透湿膜23と、前記透湿膜23の上
方に密着させて配設されたガス吸着膜24と、前記平板22
の外周辺に配設された塩化ビニール等製のパッキン26に
より構成されている。
ここで前記ガス吸着膜24について説明する。前記ガス
吸着膜24は、シリカやアルミナ等、多孔質で表面積が大
きく、ガス吸着能力に優れた材27を、2枚の不織布28に
より保持する構造を有しており、適度な膜強度と通気性
を有している。前記ガス吸着膜24は、前記吸着材27のは
たらきにより、主に果実類から発生するエチレンガスを
吸着除去する。
このような構成において、前記野菜容器8の内部は、
前記透湿膜23のはたらきにより、野菜,果実類の貯蔵に
最適な低温,高湿度の条件を得る。そしてさらに、前記
ガス吸着膜24のガス吸着材27のはたらきにより、主に果
実類から発生するエチレンガスを吸着除去することによ
り、アレロパシー等により過度の熟成,劣化を防止す
る。上記はたらきにより、野菜,果実の従来よりも長期
の保存が可能となる。
さらに、前記ガス吸着膜24のガス吸着材27は、エチレ
ンガスのみならず、野菜,果実類のにおいの主成分であ
るアルコール,エステル,テルペノイド,アルデヒド等
をも吸着除去するため、野菜室内を脱臭し、野菜室から
冷蔵室他へのにおい移りを防止することができる。
また、前記ガス吸着膜24を前記透湿膜23の上方に設け
ることにより、野菜,果実から発生する水分の野菜容器
8からの放出量を、透湿膜23がコントロールし、ガス吸
着膜24のガス吸着材27が吸着するおそれのある水分の量
を減らすことができる。その結果、ガス吸着材27がエチ
レンガスを吸着する力が、水分の吸着により低下するの
を防ぐ。加えて、ガス吸着膜24を構成する不織布28にカ
ビ等微生物が繁殖することを防ぐ。
発明の効果 以上のように本発明は、2枚の不織布でガス吸着材を
保持し、適度な膜強度と通気性を持たせた構造を有する
ガス吸着膜を、従来の透湿膜の上方に一体に密着させて
設けることにより、主に果実類から発生するエチレンガ
スを吸着除去し、野菜,果実類のエチレンガスによる品
質劣化を防止し、より長期の新鮮保存を可能とする。さ
らに、野菜,果実類のにおいの主成分であるアルコール
・エステル・テルペノイド・アルデヒド等を吸着除去
し、野菜室内を脱臭し、また、野菜室から冷蔵室へのに
おい移りを防止することができる。
さらに、ガス吸着膜を透湿膜の上方に設けることによ
り、野菜,果実類から発生する水分量が透湿膜でコント
ロールされるため、ガス吸着材に吸着されるおそれのあ
る水分量を減らすことができる。その結果、ガス吸着材
の水分吸着によるガス吸着能力の低下を防ぎ、ガス吸着
膜を構成する不織布にカビが生えることを防ぐ。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す冷蔵庫の要部断面図、
第2図は同冷蔵庫の野菜容器の蓋体の要部拡大断面図、
第3図は従来例を示す冷蔵庫の要部断面図、第4図は同
冷蔵庫の野菜容器の蓋体の斜視図、第5図は同蓋体の要
部拡大断面図である。 7……冷蔵室、8……野菜室、9……仕切板、10……
扉、11……野菜容器、21……蓋体、23……透湿膜、24…
…ガス吸着膜、27……ガス吸着材、28……不織布。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−71078(JP,A) 特開 平1−123981(JP,A) 特開 昭63−65278(JP,A) 実開 昭63−137285(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F25D 23/00 302

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷蔵室と、前記冷蔵室の下部に設けた野菜
    室と、前記野菜室に対向して取り付けられた扉と、前記
    扉に着脱自在に保持される上面を開口した野菜容器と、
    前記野菜容器の上方に位置し前記冷蔵室との間を仕切る
    仕切板と、前記仕切板の下方に設けられた透湿膜と、前
    記透湿膜の上方に密着させて設置し2枚の不織布の間に
    多孔質のガス吸着材を保持する構造を有するガス吸着膜
    と、前記透湿膜及び前記ガス吸着膜とで構成され、前記
    野菜容器の開口部を密閉する蓋体とを備えた冷蔵庫。
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