JP2763181B2 - ティッシュペーパーの小型パックのグループのハンドル形態をなす大型ユニット製品の製造装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、ティッシュペーパーの小型パックのグルー
プのバンドルの形をした大型パックの製造装置に関す
る。

［従来の技術及びその課題］ ここで言う大型のパックとは運搬、貯蔵、及び販売の
ための多数のバンドルの入ったカートンのことである。
このバンドルとは小さいパックの多数のグループからな
り、箔によって包まれたユニットのことで、この小さな
パックとは10枚のティッシュペーパーの入った一般的な
ティッシュペーパーのパックのことである。ティッシペ
ーパーは典型的量産品なので、高速生産の製造装置が必
要で、この装置がティッシュペーパーの生産工程に従っ
て連続的に配列され互いに関連し合って運転される多数
の機械装置から成り立っている。この様な製造装置の１
つが一時的に止まると、装置全体が止まってしまう。１
つの機械装置の作業停止は必ずしも故障によるものばか
りでは無く、時にはその機械装置の領域における流れの
停滞によることもある。この様な停滞は数人の人手を掛
けることによって比較的迅速に解消するが、このような
停滞は関連する個々の機械装置を停止させるばかりでな
く、工場全体の生産停止に繋がることがある。しかも、
高速生産のため、少しの生産中断が大きな減産に繋が
る。更に、このような高速製造工場は一旦止まると、そ
の都度全開生産速度に達するのが遅く、製造装置の停止
による減産は予想以上に大きい。

従って、本発明の目的は、個々の機械装置が不調にな
ったとき、たとえその工場の一部分でも生産を継続し、
故障した機械装置によってその上流又はその下流におい
て、その他の機械装置が止まらないようにすることの出
来る手段を持った製造装置を構築することである。

このような目的が本発明によって達成され、この発明
が、貯留ユニットが生産工程において上記包装機の下流
側に設けられ、上記小型パックを収容し且つこれらを一
時的に貯留し、これが必要になったとき上記小型パック
を送り戻す如くにする、ことを特徴としている。

本発明のその他の特徴的利点が従属クレームに記載さ
れている。

本発明により、貯留ユニットが包装機の下流側に設け
られ、上記包装機の下流の機械装置の１つが故障又は流
れの詰まりを起こしたとき、この包装機及びこれに先行
する折り曲げ装置の運転を継続し、包装機から出てくる
小型パックを上記の貯留ユニットに送り込み、ここに一
時的に貯留するようにする。一方、上記貯留ユニットの
上流側に故障が発生した場合、包装機即ち貯留ユニット
の下流側の機械装置の生産を継続するようにすることも
出来る。この場合は、貯留ユニットの下流側の装置は、
上流側の故障が直るまで、貯留ユニットから小型パック
の供給を受け続けることが出来る。

製造装置の貯留ユニットは場所によっては、例えば包
装機の前には設けることが出来ない。これは、この製造
段階に於いては折り曲げられたティッシュペーパーが只
組分けされて纏められただけで、まだ包まれておらず、
これを貯留ユニットに入れるような操作が出来ないから
である。

故障の発生が貯留ユニットの直後、即ち小型パックの
パックグループを作るスタッカーに於いてではなく、生
産工程において更に下流側の方で発生した場合は、貯留
ユニットの後工程でしかも故障発生箇所の前の全ての装
置は一時的に止めなければならない。従って製造装置の
隣接する全ての２つの装置の間に貯留ユニットを設けれ
ば良ように思われるが、これには高い資本的支出が必要
である。貯留ユニットが本発明の提案に従って包装機の
直後に設けられた場合を考えると、その下流側にある装
置は全て停止の後に実質的に直ちに生産速度を全開にす
ることの出来る装置ばかりで、貯留ユニットの上流側の
装置だけをゆっくりと加速すれば良い。従って本発明の
如くに貯留ユニットを包装機の直後に設けることによっ
て、製造工場の機械装置の１つが故障した場合の減産問
題は実質的にほぼ解決される。

本発明による実施例は、図面に示す如く、全体的に実
質的に２列の内部生産ラインを持つ製造装置のもので、
例えば折り曲げ機及びその他の装置に於いて２列又は複
数列の並列作業をしている。この場合はその列数に応じ
て、貯留ユニットを２系列又は数系列作る必要がある。
但し、例えば入ってくるユニットからより大きなユニッ
トを作る最後の生産工程に於いて、これらの多数の平行
な生産ラインが合流するようにしても差支えない。

本発明の基本設計に於いては貯留ユニットが、方向変
換ローラーによって案内され且つキャリアーを持つ一部
貯留器によって形成されているが、これを変形して、一
部貯留器の１部分を垂直又はほぼ垂直に設け、この部分
の起点に移送装置を設け、少なくとも製造工場の製造方
向の全体寸法を小型化し、この貯留ユニットが既存の製
造工場に設置出来るようにすることが出来る。

一部貯留器のキャリヤーの設計によっては、このキャ
リヤーの自由端部が下を向いたり斜めになったりしない
限りに於いてのみ、この上に小さなパックを一時的に貯
留することが出来る。従ってこの場合には、貯留能力を
増やすために、一部貯留器のほぼ垂直に伸びる部分の先
に水平に伸びる部分を増設すれば良い。

一部貯留器のキャリヤーが平滑な部材としてではな
く、その代わりにその自由端部に一種の突起を持つよう
に設計すれば、ほぼ又は正確に垂直な第１の部分の先
に、方向変換ローラーを介して、第２の部分を設けるこ
とが出来る。場所を節約するために、この第２の部分も
又垂直に案内され、第１の部分の終りから下向きに伸び
るようにする。しかしながら、キャリヤーにこのような
突起を設ける場合は、移送デバイスによって小型パック
を貯留ユニットの中に押し込む場合、載せるパックをこ
の突起の上に持ち上げる必要がある。従って、キャリヤ
ーにこのような突起を設ける代りに、上述した一部貯留
器の設計に当たって、貯留器上のキャリヤーを互いに接
近して設け、隣り合う２つのキャリヤーの間にポケット
を設け、この寸法を小さなパックの寸法に合わせるよう
にするのが良い。こうすれば小さなパックがこの２つの
キャリヤーの間に挟まれる形で保持され、貯留ユニット
の中の小型パックがストランドの下向きの部分又はその
他の点の移動路の中で外れて落ちることが無い。

このようなポケットに小型パックを挿入するために
は、移送デバイスのある場所に一部貯留器の後側に支持
ローラーを設け、このローラーがこれに先行するローラ
ーとこれに続く方向変換ローラーとに対して方向を変更
する機能を持つようにするのが良い。このローラーをこ
のようにずらして設けることによって、一部貯留器の２
つのキャリヤーの間に、移送デバイスの所で外向きに開
口するポケットを設けることが出来る。一部貯留器が後
退方向に進む場合も、同じようにポケットが開くので、
一時的に貯留された小型パックを容易に取り出すことが
出来る。このようにポケットを設けることによって、全
てのポケットが小型パックで埋め尽くされている場合、
この一部貯留器を完全に１回転させても、貯留ユニット
からこのパックが落下することが無い。この場合は、小
型パックを貯留ユニットに挿入するとき及び取り出すと
きのいずれに於いても、一部貯留器を１方向にのみ回転
させるようにすることが出来る。

貯留ユニットの貯留能力を極力上げ、且つ一部貯留器
の移動速度をなるたけ遅くするためには、一部貯留器の
上に数個のキャリヤーを、例えば５枚のキャリヤーを、
並べ設け、５個の小さなパックが一度に押し込まれたり
取り出されたりするようにするのが良い。比較的長い故
障に対しては、貯留ユニットの貯留能力を大きくしてお
くことを推奨する。多数のキャリヤーを一部貯留器の上
に隣接して設ければ、貯留ユニットを遅い循環速度で、
即ち各運搬工程に対して長いサイクルで運転することが
出来る。

一部貯留器をこのように設計する場合、この貯留器が
循環方向に対して連続して並ぶ多数の小割板状部材を持
ち、これがそれぞれ１枚のキャリヤーを持ち、一部貯留
器の修理作業が個々の部材又はキャリヤーを交換するこ
とによって迅速に行われ、非常に時間の掛かる全面交換
を行う必要が無いようにする。更に、又この実施例に於
いては、寸法の違った又は厚さの違う小型パックに作業
変更する場合、キャリヤーの厚さを変えることによって
容易にこれに対応することが出来る。

非常に多数のキャリヤーを一部貯留器に隣接して取り
付けるために、この貯留器を平行に間隔を持って離れて
設けられる２つの部分的ストランドの形に設計し、キャ
リヤーが横桁部材によってこれらの部分的にストランド
に取り付けられるようにするのが良い。更に、これらの
２本の部分的ストランドはキャリヤーに左右に傾いたり
前後に傾斜することを防ぎ、貯留ユニットの高速運転及
び時に発生する衝撃動作によって小型パックが外れ落ち
る危険が無い。

小型パックを貯留ユニットのキャリヤーに無事故で運
搬するために、貯留ユニットに取上げテーブルを設け、
特に、取り出す小型パックを取り上げるようにするのが
良い。この取上げテーブルが小さなパックの運搬方向に
対して直角なスロットを持ち、ここに移送デバイスを通
す。このスロットは製造ラインの運搬方向において、キ
ャリヤーに対してずれて設けられ、小型パックをキャリ
ヤーに押し込んだりこれから取り出すとき、移送デバイ
スの個々の押し出しデバイスがキャリヤーの横を通過す
ることが出来るようにする。連合して移動する押し出し
デバイスの数は一部貯留器上に隣り合って設けられるキ
ャリヤーの数に等しい。最近のティッシュペーパーのパ
ックは開封帯を持つばかりで無く、開閉手段を持ってい
るので、貯留ユニットの下手にテープ適用ユニットを設
け、これによって、テープをパックに掛けると共に、開
いたパックを閉めることが出来るようにする。これは又
パックを初めて開く場合の掴み部分を提供する。

［実施例］ 第１図に示す如く、本発明により構成された製造装置
20が、ティッシュペーパーを製造し、これを堆積してグ
ループに纏める折り曲げ機21と、その下流側でこのティ
ッシュペーパーを薄紙で包みテイッシュペーパーの小型
パック32にする包装機22と、その下流で出来上がった小
型パック32からなるパッククループを作るスタッカー23
と、その下流で上記パックグループを箔で包みバンドル
を形成するバンドル機24と、最後に製造装置の末端に配
置され上記バンドルをカートンに入れ、このカートンを
閉じ大型パックを作るカートン詰め機25と、から成って
いる。

更に、前段階で作られた小型パック32にテープを掛け
るテープ適用ユニット26がスタッカー23の前に設けられ
る。このテープは一方では小型パック32の開封帯とし
て、又他の一方では開封されたパックを再び閉ざす手段
として使われる。

本発明により、個々の折り曲げ機21から25までの包装
機及びこの後に設けられる機械装置とから構成されるこ
の一連の製造装置に、貯留ユニット27が組み込まれる。

第１図は、折り曲げ機21が互いに平行に走る２つのト
ラック上でティッシペーパー又はそのグループを作るこ
とを示している。包装機22及びテープ適用ユニット26も
又２つの平行なトラック上で作業を行い、最後にこの２
つのトラックの小型パック32がスタッカー23の入り口で
一緒になり、小型パック32のグループにされる。製造装
置20の次の部分、即ち、バンドル機24及びカートン機25
に於いては、只１本の作業トラックがある。

装置の少なくとも最初の部分で２列トラックの作業を
行う工場に於いては、第２及び第３図に示す如く、貯留
ユニット27がこの２列のトラックのために設計される。

第２図は矢印Ｘの方向から見た貯留ユニット27の第１
の実施例の重要部分を示す。製造装置20の２トラックに
対して対で設けられた貯留ユニット27と一部貯留器28と
がこの図面によって示されている。これらの貯留ユニッ
ト27が垂直面29に対して対称に作られているので、以下
の説明は右側の貯留ユニット27に就いてのみ行う。

一部貯留器28が４個の方向変換ローラー30aから30dに
よって案内される。上記一部貯留器が連続した多数のキ
ャリヤー31を持ち、その間に、それぞれ多数の小型パッ
クが既に保持されている。第２図の実施例のキャリヤー
31は一部貯留器28の面から単に突出したキャリヤーなの
で、小さなパック32は一部貯留器28の垂直に伸びるスト
ランド28aと、一部貯留器28のこれに続く水平の部分28b
との区域でのみ一部貯留器31によって運ばれる。一部貯
留器28の他の区域の部分にキャリヤー31が示されていな
いのは単に表現を簡単にするためである。図に示す如
く、方向変換ローラー30dがあるので、一部貯留器28の
全長に亘りキャリヤー31を設けることは出来ない。但
し、このローラー30dが他の方向変換ローラー30a、30
b、30cと同じ側で一部貯留器と接触するようにすれば、
これも可能である。

更に、第２図は、方向変換ローラー30aの部分に於い
て、互いに隣り合って並ぶ２個の小型パック32a、32bを
持つ取上げテーブル33が模式図に示されており、この場
合一方の小型パックは製造装置20の一方のトラックに、
又他の一方のパックは他の一方のトラックに属する。こ
の取上げテーブルが前の工程の包装機22からの小型パッ
クを受け、且つこの小型パック32を次の工程のスタッカ
ー23に運び、更にこの小型パック32を貯留ユニット27に
運ぶか又は上記貯留ユニット27から小型パック32を受け
とる働きをする。

第３図は第２図と同様の形で図示されており、貯留ユ
ニット27の別の実施例を示し、一部貯留器28がその全長
に亘ってキャリヤー31を持っている。しかし図面の下の
部分にはキャリヤーが描かれていない。第２図に於ける
と同様に、図面のキャリヤーは既に小型パック32を持っ
ている。

一部貯留器28のほぼ垂直に配置されたストランド28a
に続いて更に上部方向変換ローラー30bの後側に垂直な
部分28cがある。一部貯留器28の運搬方向を示す矢印Ｙ
に対して、この部分28cは下向きに移動する。ここでも
２つの小型パック32a、32b、が取上げテーブル33の上に
隣り合って置かれている。支持ローラー34が上記取上げ
テーブル33の領域の一部貯留器28の裏側に配置されてい
る。支持ローラー34が方向変換ローラー30aの走り出し
部分と方向変換ローラー30bの走り込み部分とに対して
ずれて設けられていることによって、第４図に拡大して
示されている如く、支持ローラー34は、その部分にある
キャリヤー31を拡げることによって方向変換する機能を
持っている。

第４図は図面の上の部分に既に一部貯留器28によって
取上げられた多数の小型パック32fを示しているが、キ
ャリヤー全体は示されていない。第４図の下の部分に示
すキャリヤー31は一時的に貯留される小型パックを未だ
持っていない。

更に、第４図はライン内側の押し出しデバイス35a及
びラインの外側の押し出しデバイス35bの形をした押し
出しデバイスの輪郭を示し、前者35aが小型パック32を
取上げテーブル33からキャリヤー31に押し込み、後者35
bが小型パックをキャリヤー31から取上げテーブル33に
押し出す働きをする。

第５及び６図は、方向変換ローラーとして機能する支
持ローラー34の上を一部貯留器28が通り過ぎるとき、キ
ャリヤー31がどの様に拡げられるかを詳細に示す。しか
しこの図面に於いては、キャリヤー31が設けられる一部
貯留器28の外側に互いに前後して１列にキャリヤーが示
されている。

第５及び６図に示す如く、１個の押し出しデバイス35
が小型パックをキャリヤー31に押し出し、又ここから取
上げテーブル33まで戻す働きをする。小型パックはこの
押し出しデバイスによっていずれの方向へも移動するこ
とが出来る。従って図面に示した押し出しデバイス35は
第４図の押し出しデバイス35aの機能と押出しデバイス3
5bの機能の両方を持つ。

一部貯留器28が支持ローラー34の上を走ることによっ
てキャリヤー31が拡がるので、２つのキャリヤー31の間
の開き角度が大きくなり、小型パックを押し出しデバイ
ス35により挿入することが出来る。この隣り合うキャリ
ヤー31が開くことにより、小型パックをキャリヤー31か
ら取上げテーブル33に戻すことも容易に出来る。

第５及び６図に示す如く、この隣り合う２つのキャリ
ヤー31の間隔は、小さなパックがこの間に挿入されたと
き、パックがこのキャリヤー31の間に実質的に挟み込ま
れる程度の寸法である。更に、これらの図面から明らか
な如く、この一部貯留器28を小割板状部材で形成し、こ
れらの部材が小型パックの厚さ及びキャリヤー31の厚さ
の和に実質的に相当し、後に第12図で説明する如く、１
枚の小割板状部材が各キャリヤー31にそれぞれ当てがわ
れる。第５図に於いては、押し出しデバイス35が未だ完
全に取上げテーブル33の区域にあり、第６図に於いて
は、これが既に一部貯留器28の方向に押し出されてい
る。この押し出し手順は第５図の位置から第６図の位置
を経て、一部貯留器28の方向に進み、キャリヤー31が小
型パックを確実に受け取るようにする。

第５図は更に細部の上側ベルト45を示す。このベルト
は取上げテーブル33の上に設けられ、上記取上げテーブ
ルの上に横たわる小型パックの上に下げたり、揚げたり
することが出来る。この上側ベルト45の目的は、取上げ
テーブル33の上の小型パック32d、32e、及び32gを後続
の小型パックの押し動作によって妨げられること無く運
ぶようにすることである。特に、この上側ベルト45は押
し出しデバイス35によって排出コンベヤー37に運び戻さ
れる小型パック32gを運ぶ。図面を簡明にするために、
この上側ベルト45は第５図にのみ示され、以後の第6,7
図には示されていない。

第７から11図の詳細図面は、各段階における取上げテ
ーブル33から一部貯留器28への小型パックの運搬と、供
給コンベヤー36によって上流の包装機22から運ばれた後
取上げテーブルに到着した小型パック32cの通路と、更
に上記取上げテーブルから排出コンベヤー37を経て下流
側のテープ適用ユニット26の方向への小型パックの運搬
路とを示す。未だ供給コンベヤー36の上にあり、取り上
げテーブル33の取り上げ領域に到着していない小型パッ
クが参照符号32cで示されている。符号32dは取上げテー
ブル33の取り上げ領域にある小型パックを示す参照符号
で、これは貯留ユニット27に今運び込まれようとしてい
るものか、又はこのユニットから運び戻されるようにし
ているものである。符号32eは貯留ユニットに今丁度運
び込まれている、又はこのユニットから運び出されてい
る小型パックを示し、一方、符号32fは貯留ユニット27
に既に運び込まれた小型パックを示す。一方、符号32g
は排出コンベヤー37の上に既に運び出されたか、又は未
だ取上げテーブル33の上にあって運搬領域には入ってい
ない小型パックを示している。

第７図に示す如く、小型パック32cが供給コンベヤー3
6で送り込まれる。これらの小型パックが引っ込め可能
のストッパ38に当接し、図にはこれが取上げテーブル33
の取り上げ面を経て下から上に向かって突出した状況が
示されている。このストッパ38は、正確に５個の小型パ
ックが取上げテーブル33の取上げ領域に並べられるよう
に設けられており、この配置が一部貯留器上に隣り合っ
て平行に並ぶキャリヤー31の配置に対応している。

貯留ユニット27の下流側の各装置が順調に動いていれ
ば、供給コンベヤー36によって送り出された小型パック
32cが取上げテーブル33をそのまま通過し、即ち、上記
ストッパ38が取上げテーブル33の取上げ面から上に突出
せず、送り込まれた小型パックを排出コンベヤー37によ
って小型パック32gとして更に運ぶことが出来る。

これに反し、貯留ユニット27の下流の装置の１つに問
題が発生すると、ストッパ38が取上げテーブル33の取上
げ面から上向きに移動し、止めの位置につく。ストッパ
38の前に到着した５個の小型パック32dが押し出しデバ
イス35に当接し、小型パックを符号32eで示す第９及び1
0図の中間位置を経て、最終的にキャリヤー31の上に、
従って一部貯留器28の上に、一時的に貯留される。

ストッパ38と同じように、押し出しデバイス35も又取
上げテーブル33のスロット39を経て下から上に移動する
ことが出来、これがその底面35cで小型パック32dの底の
面に接触し、最後に押し出しデバイス35の端部の上向き
の爪35dで小型パック32dを取上げテーブル33の領域から
離し、２つの隣り合うキャリヤー31の間のスペースに入
れる。

ストッパ38と同様に、別のストッパ40が取上げテーブ
ル33の入り口に第11図に示す如くに設けられる。このス
トッパ40は、小型パック32dがキャリヤー31の間のスペ
ースに挿入されたままでいるか、又はそこから取上げテ
ーブル33の運搬領域に戻されされるか、している限り、
小型パック32cがこの取上げテーブル33の運搬領域に更
に送り込まれるのを防ぐ。このストッパ40は特別の機能
を持ち、貯留ユニット27の上に一時的に貯留された小型
パック32fが取上げテーブル33の運搬領域に運び戻され
る時は、供給コンベヤー36上の小型パック32cが取上げ
テーブル33の運搬領域に一切入らないようにする。

押し出しデバイス35の端部の上向きの爪35dと同様
に、運び戻しの目的で、これに対応する端部の上向きの
爪35eが反対側の端部にも設けられる。

第７から11図、及び第12図は、多数の小割板状部材41
（例えば第12図参照）からなる一部貯留器28の構造を示
す。これらの部材41がそれぞれ多数のキャリヤー31を支
持する。これらのキャリヤー31が互いに、又に横桁部材
42（例えば第12図参照）を介して、接続される。一部貯
留器の移動方向に対して、小割板状部材41は互いに間隔
を持っており、移動方向に互いに隣り合う２つのキャリ
ヤー31の間のスペースが小型パックの厚さに相当し、即
ち、このスペースが小型パックを挟み込むポケットを形
成する。小型パックをこのポケットに挿入するようにす
るために、上記ポケットがその開き角度を拡げる如くに
して開くことが出来る。このため、小割板状部材41から
なる一部貯留器28が、ある方向変換機能を持つ支持ロー
ラー34の上を案内される（第12図）。

一部貯留器28に装着されたキャリヤー31の安定性を確
保するために、平行に走る２つのストランドを持つ形で
一部貯留器28を作ることが勧められる。第12図はこの実
施例を示すものだが、一方のストランド43しか示されて
いない。

小型パックを取上げテーブル33からキャリヤー31に、
又はその逆に運ぶための押し出しデバイス35が複数の別
々の移送部材44からなるようにすることが出来る。例え
ば第７図に示すこれらの移送部材は全て連合して作動す
るようにすべきである。一部貯留器28上に隣り合ってキ
ャリヤー31と同数だけ、多数の移送部材44を設ける必要
がある。多数の移送部材を持つ押し出しデバイス35を設
計することによって、スリット39を取上げテーブル33に
設け、取上げテーブル33の比較的完全に連続した閉鎖面
を作ることが出来る。これは小型パック32をテーブル面
上で移動させるためにも有利である。更に、このテーブ
ル面上での小型パック32のこの移動に対しては、上記押
し出しデバイスが作動していないとき、即ち、小型パッ
ク32が取上げテーブル33の表面上を横断するときは、押
し出しデバイス35を、その構造の細部とは関係無く、下
げたとき、底面35cが取上げテーブル33の上の面と正確
に同一平面にあるようにするのが良い。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による製造装置の模式図的平面図、 第２図は、第１図の矢印Ｘの方向から見た本発明による
貯留ユニットの第１の実施例を示す模式図的側面図、 第３図は、上記貯留ユニットの第２の実施例を同様に示
す側面図、 第４図は、第３図の一部分を拡大して示す側面図、 第５図は、第３図の別の実施例を更に拡大して示す側面
図、 第６図は、第５図と同じで、但し、押し出しデバイスが
第５図と異なる位置にあるときの側面図、 第７から11図は、本発明の１つの実施例に於ける、取上
げテーブルから１部貯留器に至る貯留ユニットの各運搬
動作の段階に於ける状態を示す斜視図、 第12図は、第７図から小型パックの供給及び排出コンベ
ヤーの表現を除き、一部貯留器のための方向変換機能を
持つ支持ローラーの表現を加えた、第７図の詳細を示す
斜視図、である。

Claims (6)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】下記の下記の（ａ）（ｂ）（ｃ）（ｄ）
   （ｅ）（ｆ）（ｇ）（ｈ）に特徴を有する、箔で包まれ
   るティッシュペーパーの堆積体で構成される小型パック
   （32）のグループの複数のバンドルを製造するための装
   置。 （ａ）各ティッシュペーパーの堆積体は、小型パック
   （32）を形成するために包装機（22）によって、箔に包
   まれる、 （ｂ）包装機（22）の下流にスタッカ（23）が設置され
   ており、前記スタッカ（23）内において複数の小型パッ
   ク（32）が結合されてパックのグループが形成される。 （ｃ）前記のパックのグループが、スタッカ（23）か
   ら、下流のバンドル機（24）へと移送され、前記バンド
   ル機（24）が、各パックのグループを別体の箔に包み込
   んでバンドルを形成する、 （ｄ）包装機（22）は、２トラックで作動する、すなわ
   ち、包装機は、互いに平行に設けられるが、互いに独立
   に作動する２つの製造ラインまたは作業トラックを備え
   る、 （ｅ）前記スタッカ（23）は、１トラックで作動する、
   すなわち、複数の小型パック（32）は、スタッカ（23）
   に到達するまでは２つのトラック上を移送され、スタッ
   カ（23）において、パックの複数のグループに形成さ
   れ、 形成された前記複数のグループは、ただ１つの作業トラ
   ック上においてスタッカ（23）から現れ、次いで、ただ
   １つの作業トラック上において下流のバンドル機（24）
   に供給される、 （ｆ）包装機（22）とスタッカ（23）との間には、小型
   パック（32）を一時的に収容しておき、これらパックを
   移送の流れに移動し直すための貯留ユニット（27）が存
   在する、 （ｇ）前記貯留ユニット（27）は、 下流に設けられた機械部分であるスタッカ、バンドル機
   の処理能力が一時中断されるか、低下したとき、小型パ
   ック（32）のグループが貯留ユニット（27）によって収
   容される場合、および、包装機（22）の処理能力が一時
   低下した場合に、小型パック（23）のグループが、貯留
   ユニット（27）から小型パックの移送流に移動し直すよ
   うに制御される、 （ｈ）貯留ユニット（27）は、２トラックで作動する、
   すなわち、前記貯留ユニット（27）は、 一方の一部貯留器が包装機（22）から来る１つの作業ト
   ラックに専用されて、スタッカへと連続し、他方の一部
   貯留器が包装機（22）から来る他方の作業トラックに専
   用されて、スタッカへと連続するように、および、必要
   が生じた場合、互いに独立に作動する前記２つの一部貯
   留器（28）が、それぞれの作業トラック上を到達する小
   型パック（32）を収容しておき、必要が生じた場合、小
   型パックの前記グループを再び、それぞれの作業トラッ
   クに移動し直すように、 互いに独立に作動する一部貯留器（28）を備える、
2. 【請求項２】各一部貯留器（28）は、方向変換ローラー
   （30a−30d）を巡って案内され、かつ、キャリヤー（3
   1）を備えており、 前記各キャリヤーは、それぞれ１個の小型パックを収容
   するように決められており、 一部貯留器の互いに向かい合うストランド（28a）が、
   真上または殆ど真上を向く平面内にある小型パック（3
   2）の複数列の運搬トラックの両側に延出しており、 複数個の小型パックは、押し出しデバイス（35;35a,35
   b）によって、複数のキャリヤー（31）に供給されるこ
   とができる請求項１記載の製造装置。
3. 【請求項３】下記の（ａ）（ｂ）に特徴を有する、請求
   項２記載の製造装置。 （ａ）押し出しデバイス（35;35a,35b）の領域におい
   て、一部貯留器（28）の後方には１つの支持ローラ（3
   4）が設けられる、 （ｂ）前記支持ローラー（34）に先行し、そして、前記
   支持ローラー（34）に後続する一部貯留器のための方向
   変換ローラー（30a,30b）は、支持ローラー（34）を巡
   って走行するときは一部貯留器もまた、方向変換を行う
   ように、設けられており、 この態様で、一部貯留器の２つのキャリヤー（31）の間
   に形成される１つのポケットが、押し出しデバイスの領
   域で離開、すなわち開放されて小型パックを都合よく挿
   入する、
4. 【請求項４】各一部貯留器（28）の一部貯留器のキャリ
   ヤー（31）が、互いに近接して連続的に設けられている
   ので、２つの隣接キャリヤー（31）の間のスペースが、
   小型パック（32）のためのポケットを形成し、小型パッ
   ク（32）が、前記ポケット内において楔止めされること
   によって保持される点に特徴を有する請求項２記載の製
   造装置。
5. 【請求項５】下記の（ａ）（ｂ）（ｃ）に特徴を有す
   る、請求項２記載の製造装置。 （ａ）貯留ユニット（27）が、上流側の包装機（22）に
   よって供給される小型パック（32）のための取上げテー
   ブル（33）を備える、 （ｂ）前記取上げテーブル（33）が、小型パック（32）
   の移送方向を横断して設けられたスロット（39）を有
   し、押し出しデバイス（35;35a,35b）が、前記スロット
   を通って下方から移動する、 （ｃ）取り上げテーブル（33）からキャリヤー（31）
   へ、または、キャリヤー（31）から取り上げテーブル
   （33）への小型パック（32）の移送は、小型パック（3
   2）を、前記スロット（39）を通って到達する対応する
   押し出しデバイス（35;35a,35b）に沿って取り上げるこ
   とによって付勢される、
6. 【請求項６】複数個の小型パック（32）を同時に収容す
   るために、対応する多数のキャリヤー（31）が、互いに
   並んで、すなわち、対応する一部貯留器の運搬方向を横
   断して設けられる点に特徴を有する請求項２記載の製造
   装置。