JP2762562B2 - 構内交換機 - Google Patents

構内交換機

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英二 秋吉
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、構内交換機及びボタン構内交換機に収容さ
れる内線電話機の制御情報の移動を可能とする構内交換
機に関するものである。
従来の技術 従来、構内交換機に収容された内線電話機を制御する
ための制御データとして、使用者が使用目的に応じ、ま
た自分なりに使い易いように設定出来るものがある。内
線端末機の種類、内線番号、また短縮ダイヤルのデータ
等は制御データの一種である。そして各内線毎に個別の
制御データファイルが構築される。またその制御データ
の中の一つとしてサービスクラスなるものがある。
ところでこのサービスクラスとは、サービスのレベル
や利用可能な機能の数によって区別されるものであり、
サービスクラスが高いほどより高等なサービスを受けた
り、また他のクラスでは使用出来ないような機能が使用
可能であったりする。一方、サービスクラスが低ければ
一部の機能は使用出来ない事となる。例えば、このサー
ビスクラスによって違いが生じるものの一つに外線発信
規制がある。すなわち最も高いサービスクラスに属すれ
ば通常の外線発信の他に例えば国際電話が可能であり、
中位のサービスクラスに属すれば通常の外線発信のみが
可能であり、最低のサービスクラスに属すれば外線発信
は出来ないという具合になる。また、そのシステムの能
力に応じて高いサービスクラスに割当てる内線数には限
界がある。通常は、サービスクラスはその内線電話機の
使用者の役職等の位に応じて割当てられる。
発明が解決しようとする課題 しかしながら上記の従来の方法では、ある内線の使用
者が他の場所にて最寄の電話機を借りて使用する場合に
は、制御データが異なっているので自分専用の内線と同
様に使用する事は出来ない。例えば最寄の電話機のサー
ビスクラスが通常自分が使用している内線電話機のクラ
スより低い場合、自分の内線電話機では受けられたサー
ビスが利用できない事となり、不便さを感じる場合があ
った。たとえ、一時的にでも各端末機にて自由にサービ
スクラスを変更出来るように構成すると便利であるが、
そのようにすれば、もし大勢の使用者が同時に上位クラ
スへの変更を行えば場合によってはそのシステムの能力
の限界を越えてしまう事もあり、正常な動作が出来ない
ような事も起こり得る。
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであ
り、離席などにより他の内線電話機を利用するとき、自
分専用の内線電話機と同等にサービスを受ける事が出
来、しかもそのシステムの能力の限界を越えてしまう事
の無い構内交換機を提供するものである。
課題を解決するための手段 本発明は上記従来の課題を解決するため、各内線端末
機からの指令に従ってその内線のサービスクラスをより
下位のクラスに変更する格下変更処理手段と、 ある内線からの変更指令および内線指定信号により、
指定された内線のサービスクラスが前記格下変更処理手
段によって下位のクラスに変更されている場合に限り上
記ある内線のサービスクラスのみを上記指定された内線
の従来のサービスクラスに変更する格上変更処理手段を
設けた。
作用 本発明は上記した構成により、離席などにより他の場
所に移動して最寄の内線電話機を利用するとき、自分自
身の内線電話機が高位のサービスクラスでは使用出来な
いようにロックされていない限り、上記最寄の内線電話
機にて高位のサービスを受ける事は出来ない事となる。
実施例 第1図は本発明の一実施例における構成図を示すもの
である。
第1図において、100は構内交換機、101〜104は構内
交換機100の内線に接続された内線電話機、105〜106は
構内交換機100に接続された外線である。107〜110は内
線電話機101〜104の発呼検出等を行う内線回路、111〜1
12は外線105〜106からのリンギング信号検出等を行う外
線回路、113は内線電話機101〜104からのダイヤルを受
信するダイヤル受信回路、114はダイヤルトーン等を発
生するトーン回路、115は通話路スイッチで内線回路107
〜110、外線回路105〜106、トーン回路114及びダイヤル
受信回路113間を任意に接続できる。116は制御部、117
は記憶部であり、制御部116は内線回路107〜110等と制
御データを入出力しながら交換制御を行い、交換制御に
必要なデータ等は記憶部117に記憶される。118は内線電
話機101の電話を可能とする通話回路、119は内線電話機
101から構内交換機100にダイヤルを送るためのダイヤル
発生回路である。
サービスクラスの情報は前述の場合と同様に制御デー
タの一つとして各内線ポート毎に整理され、記憶部117
に格納されている。そしてそのサービスクラスの項目の
中には外線発信の可否を定める外線発信レベル情報が含
まれている。従って、外線発信禁止のクラスに割当てら
れた内線は、一時的に外線発信可能なクラスに変更すれ
ば外線発信が可能となる。すなわち、ある内線電話機の
使用者が、自分の内線電話機以外の内線電話機を使用し
て外線発信する場合は、あらかじめ自分自身の内線電話
機を外線発信が出来ないようにロックさせておけば、た
とえ使おうとする内線が下位クラスであって外線発信が
出来ないように設定されていたとしても、一時的にその
電話機のサービスクラスを使用者自身の内線のサービス
クラスに変更し、外線発信を行う事が出来るように構成
されている。
以上のように構成された本実施例の構内交換機につい
て、以下その動作について、外線発信の場合について説
明する。
まず、内線電話機101の使用者が離席時、自分の内線
電話機を外線発信できないようにする手順について第2
図及び第3図に基づいて説明する。内線電話機101がオ
フ・フックすると、内線回路107により制御部116は発呼
を検知し、通話路スイッチ115を制御してトーン回路114
とダイヤル受信回路113とを内線回路107に接続する。そ
の時、トーン回路114からはダイヤルトーンが内線電話
機101へ送出される(201)。使用者は内線電話機101に
て外線発呼禁止要求を意味するダイヤル信号入力操作を
行い、内線電話機101のダイヤル発生回路119からそのダ
イヤル信号が交換機側へ発信される。そしてその内線電
話機101から内線回路107を介して送られてきたダイヤル
信号は、ダイヤル受信回路113で受信される(202)。受
信したダイヤルを分析する(203)。そしてダイヤル分
析の結果が外線発呼禁止要求であれば(第3図に示す処
理へ移る)、引続き次に内線電話機101から送られて来
るはずのロック番号を待つ。使用者は更に本機能を他の
者が無断で解除しないようにロックしておくためにロッ
ク番号を入力する。そのロック番号はダイヤル発生回路
119から交換機側へ発信され、ダイヤル受信回路113で受
信される(301)。ところでこのロック番号とは内線電
話機101の使用者のみが知る番号であり、一種のパスワ
ードとしての役割を持つ。入力したロック番号は記憶部
117の当該内線制御データ領域に格納され(302)、その
情報によって当該内線電話機からの外線発呼を禁止する
ような処理がなされ(303)、それが解除されるまで当
該内線電話機からの外線発呼は禁止される事となる。こ
のように留守中に外線発信をロックしておくと、他人に
勝手に外線発信をされ、その分の電話料金が加算されて
しまう事はなくなる。
次に、内線電話機101の使用者が復席時、自分の電話
機を外線発信できるようにする手順について第2図及び
第4図に基づいて説明する。内線電話機101がオフ・フ
ックすると、前回同様にトーン回路114とダイヤル受信
回路113が内線回路107に接続される。そしてトーン回路
114からはダイヤルトーンが内線電話機101へ送出(20
1)される。使用者は内線電話機101にて外線発呼禁止解
除要求を意味するダイヤル信号を送出する。そしてその
内線電話機101から内線回路107を介して送られてきたダ
イヤル信号は、ダイヤル受信回路113で受信される(20
2)。交換機側では受信したダイヤル信号を分析し(20
3)、ダイヤル分析の結果が外線発呼禁止解除要求であ
れば、更にダイヤル受信回路113を介してロック番号を
入力する(401)。入力したロック番号と記憶部117の当
該内線制御データ領域に記憶したロック番号とを比較し
(402)、一致すれば当該内線電話機の外線発呼禁止状
態を解除し、以後、当該内線電話機からの外線発呼を再
開できるように処理を行う(403)。一致しなければ、
ビジートーンをトーン回路114より内線電話機101へ送出
し復旧処理を行う(404)。
最後に、内線電話機101の使用者が離席時、自分の内
線電話機以外から自分の内線電話機と同様の条件で外線
発信出来るようにする手順について第2図及び第5図に
基づいて説明する。内線電話機101がオフ・フックする
と、前回同様にトーン回路114とダイヤル受信回路113が
内線回路107に接続され、ダイヤルトーンが内線電話機1
01に送出(201)される。使用者は内線電話機101にてダ
イヤル信号を入力し、ダイヤル発生回路119からのダイ
ヤル信号はダイヤル受信回路113で受信される(202)。
そして交換機側では受信したダイヤル信号を分析し(20
3)、ダイヤル分析の結果が外線発呼規制レベル変更要
求であれば、引続き次に内線電話機101から送られて来
るはずのロック番号を待つ。使用者は内線電話機101に
て更にダイヤル受信回路113を介して移動元を指示する
ための内線番号とロック番号を入力する。使用者にとっ
て入力された内線番号およびロック番号はダイヤル受信
回路113によって受信される(501)。次に入力した内線
番号を持つ内線電話機が外線発呼禁止状態か否かを調べ
る(502)。禁止状態でなければ、ビジートーンをトー
ン回路114より内線電話機101へ送出し復旧処理を行う
(506)。次に、入力したロック番号と記憶部117の指定
された外線発呼禁止状態の内線の制御データ領域に格納
してあるロック番号と比較し(503)、一致しなけれ
ば、ビジートーンをトーン回路114より内線電話機101へ
送出し復旧処理を行う(506)。一致すれば、指定され
た外線発呼禁止状態の内線の制御データ領域に記憶され
ている外線発呼規制レベル情報を読出し(504)、外線
発呼規制レベル変更要求を受付けた内線電話機の記憶部
117にある自分専用の内線制御データ領域に、先ほど読
み出した外線発読規制レベル情報を格納する。すると、
当該内線電話機からの外線発呼に対して、当該内線電話
機の外線発呼規制レベル情報でなく、使用者自身の内線
電話機に割当てられた外線発呼規制レベル情報を一通話
に限り適用するように処理を行う(505)。よって、外
線発呼を行う者は、自分専用の内線電話機で外線発呼を
行う条件と同等に他の内線電話機から外線発呼できる。
また本実施例では、外線発呼のみではなく交換機がサ
ービスを提供している範囲であればどこでも最寄の電話
機を使用して自分専用の内線電話機を使用すると同等に
サービスを利用できる。
発明の効果 以上のように本発明は、各内線端末機からの指令に従
ってその内線のサービスクラスをより下位のクラスに変
更する格下変更処理手段と、ある内線からの変更指令お
よび内線指定信号により、指定された内線のサービスク
ラスが前記格下変更処理手段によって下位のクラスに変
更されている場合に限り上記ある内線のサービスクラス
のみを上記指定された内線の従来サービスクラスに変更
する格上変更処理手段を設けた事により、自分専用以外
の内線電話機を使用するとき、自分専用の内線電話機が
上位のクラスであるならばそれと同一の条件で利用で
き、自分専用の内線電話機を使用すると同等にサービス
を利用できるとともに、その時には上記自分専用の内線
電話機は通常の高いサービスレベルにて動作する事が出
来ないようにロックされているので、システム全体から
見れば実質的に高いサービスレベルの内線が増加する事
とはならずに済み、常に正常な動作を続ける事が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す構成図、第2図、第3
図、第4図、第5図は同実施例における処理を示すフロ
ーチャートである。 100:構内交換機 101〜104:内線電話機 105〜106:外線 107〜110:内線回路 111〜112:外線回路 113:ダイヤル受信回路 114:トーン発生回路 115:通話路スイッチ、116:制御部 117:記憶部、118:通話回路 119:ダイヤル発生回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サービスクラスの情報を含む制御データを
    内線毎に格納するデータファイルを備え、 内線端末機からの指令に従ってその内線のサービスクラ
    スをより下位のクラスに変更する格下変更処理手段と、 ある内線端末機からレベル変更依頼信号が送られた際、
    同内線端末機から共に送られた内線指定信号によって指
    定された内線のサービスクラスが前記格下変更処理手段
    によって下位のクラスに変更されている場合に限り、上
    記ある内線のサービスクラスのみを、上記指定された内
    線の格下変更処理手段によって下位のサービスクラスに
    変更される前のサービスクラスのレベルに変更するレベ
    ル変更処理手段を設けたことを特徴とする構内交換機。
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