JP2762489B2 - 磁気ディスクの試験方法 - Google Patents
磁気ディスクの試験方法Info
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- JP2762489B2 JP2762489B2 JP28189788A JP28189788A JP2762489B2 JP 2762489 B2 JP2762489 B2 JP 2762489B2 JP 28189788 A JP28189788 A JP 28189788A JP 28189788 A JP28189788 A JP 28189788A JP 2762489 B2 JP2762489 B2 JP 2762489B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- magnetic disk
- sector
- overwritten
- test method
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- Recording Or Reproducing By Magnetic Means (AREA)
- Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電子計算機の大容量ファイル装置等として使
用される磁気ディスク装置に用いる磁気ディスクの電磁
変換特性のうち、特に重ね書き特性を測定するための試
験方法に関する。
用される磁気ディスク装置に用いる磁気ディスクの電磁
変換特性のうち、特に重ね書き特性を測定するための試
験方法に関する。
磁気ディスク装置に用いる磁気ディスク(媒体)の電
磁変換特性を検査するための試験装置として、単板テス
タが用いられている。媒体の電磁変換特性には、最初に
最小周波数の信号(LF信号)を記録してこれを再生し、
次に最大周波数の信号(HF信号)を重ね書きしてLF信号
を再生し、このときのLF信号の減少量を測定する重ね書
き特性(アーバライト特性)がある。近年、磁気ディス
ク装置の記録密度の向上に伴って、上述のようなオーバ
ライト特性を測定する単板テスター用の磁気ヘッドとし
て薄膜ヘッドが使用されるようになってきている。
磁変換特性を検査するための試験装置として、単板テス
タが用いられている。媒体の電磁変換特性には、最初に
最小周波数の信号(LF信号)を記録してこれを再生し、
次に最大周波数の信号(HF信号)を重ね書きしてLF信号
を再生し、このときのLF信号の減少量を測定する重ね書
き特性(アーバライト特性)がある。近年、磁気ディス
ク装置の記録密度の向上に伴って、上述のようなオーバ
ライト特性を測定する単板テスター用の磁気ヘッドとし
て薄膜ヘッドが使用されるようになってきている。
上述したような従来の単板テスタは、オーバライト特
性を測定するとき、磁気ヘッドによって磁気ディスク
(媒体)の1個トラックに対して消去される最小周波数
の信号(LF信号)を記録して再生し、次に重ね書きする
最大周波数の信号(HF信号)で記録した後LF信号のみを
再生する。このようにして最初に再生したLF信号の出力
の大きさと重ね書き後のLF信号の出力の大きさを比較し
て消去率を算出してオーバライト特性としている。しか
しながら、薄膜ヘッドを用いた場合、薄膜ヘッドに固有
のウィグル現象があり、このウイグル現象によって記録
毎に再生信号の出力の大きさが異なるため、基準である
最初に記録したLF信号の出力の大きさと重ね書き後のLF
信号の出力の減少分とが異った状態で測定され、磁気デ
ィスク固有のオーバライト特性を誤って検出するという
欠点がある。
性を測定するとき、磁気ヘッドによって磁気ディスク
(媒体)の1個トラックに対して消去される最小周波数
の信号(LF信号)を記録して再生し、次に重ね書きする
最大周波数の信号(HF信号)で記録した後LF信号のみを
再生する。このようにして最初に再生したLF信号の出力
の大きさと重ね書き後のLF信号の出力の大きさを比較し
て消去率を算出してオーバライト特性としている。しか
しながら、薄膜ヘッドを用いた場合、薄膜ヘッドに固有
のウィグル現象があり、このウイグル現象によって記録
毎に再生信号の出力の大きさが異なるため、基準である
最初に記録したLF信号の出力の大きさと重ね書き後のLF
信号の出力の減少分とが異った状態で測定され、磁気デ
ィスク固有のオーバライト特性を誤って検出するという
欠点がある。
本発明の磁気ディスクの試験方法には、薄膜ヘッドの
ウィグル現象が記録後のパーマロイの磁区状態に起因し
ていることに着目し、消去される最小周波数の信号(LF
信号)を1個のトラックのすべてのセクタ記録し、次に
重ね書きする最大周波数の信号(HF信号)をそのトラッ
クの一部のセクタに記録し、重ね書きしていないLF信号
と重ね書きしたLF信号を同時に再生することによって、
これらの二つのLF信号を再生するときのパーマロイの磁
区状態が同じ状態となるようにして、薄膜ヘッドによる
オーバライト特性の測定誤差を少くするようにしたもの
である。
ウィグル現象が記録後のパーマロイの磁区状態に起因し
ていることに着目し、消去される最小周波数の信号(LF
信号)を1個のトラックのすべてのセクタ記録し、次に
重ね書きする最大周波数の信号(HF信号)をそのトラッ
クの一部のセクタに記録し、重ね書きしていないLF信号
と重ね書きしたLF信号を同時に再生することによって、
これらの二つのLF信号を再生するときのパーマロイの磁
区状態が同じ状態となるようにして、薄膜ヘッドによる
オーバライト特性の測定誤差を少くするようにしたもの
である。
すなわち、本発明の磁気ディスクの試験方法は、磁気
ディスクの電磁変換特性の中の重ね書き特性を測定する
ための試験方法であって、前記磁気ディスクの1個のト
ラックのすべてのセクタに対して消去される最小周波数
の信号(LF信号)を記録し、次に重ね書きする最大周波
数の信号(LF信号)を前記トラックの一部のセクタに記
録し、重ね書きされていないセクタからのLF信号と重ね
書きされているセクタからのLF信号を同時に再生してそ
れらの出力の大きさを比較するようにしたものである。
ディスクの電磁変換特性の中の重ね書き特性を測定する
ための試験方法であって、前記磁気ディスクの1個のト
ラックのすべてのセクタに対して消去される最小周波数
の信号(LF信号)を記録し、次に重ね書きする最大周波
数の信号(LF信号)を前記トラックの一部のセクタに記
録し、重ね書きされていないセクタからのLF信号と重ね
書きされているセクタからのLF信号を同時に再生してそ
れらの出力の大きさを比較するようにしたものである。
次に本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
る。
第1図は本発明の一実施例を適用した磁気ディスクの
信号の記録領域の一例を示す平面図で、磁気ディスク上
に基準とする最小周波数の信号(LF信号)を記録した
後、重ね書きする最大周波数の信号(HF信号)の記録領
域の割付を示した図である。
信号の記録領域の一例を示す平面図で、磁気ディスク上
に基準とする最小周波数の信号(LF信号)を記録した
後、重ね書きする最大周波数の信号(HF信号)の記録領
域の割付を示した図である。
第1図において、2はHF信号で重ね書きをするセクタ
(第二セクタ)を示し、1は重ね書きをしないセクタ
(第一セクタ)を示す。このように第一セクタ1と第二
セクタ2とを交互に設ける。
(第二セクタ)を示し、1は重ね書きをしないセクタ
(第一セクタ)を示す。このように第一セクタ1と第二
セクタ2とを交互に設ける。
第2図は第1図の磁気ディスクに重ね書きをした場合
の磁気ヘッドに流れる電流の状態を示す波形図である。
の磁気ヘッドに流れる電流の状態を示す波形図である。
第2図に示すように、第二セクタ2に対応するところ
に大きな電流が流れる。
に大きな電流が流れる。
第3図は本発明の実施例に用いる試験装置のシステム
構成図である。
構成図である。
第3図の試験装置は、磁気ディスク3上に薄膜ヘッド
の磁気ヘッド4によって記録および再生を行う。エンコ
ーダ5から各トラックに対するHF信号の重ね書きのタイ
ミングをとり、ロジック部7でアナログ部6に対して記
録または再生信号を送受し、処理装置(CPU)で処理し
て表示装置(CRT)11に表示し、プリンタ10に出力印字
を行い、必要に応じて磁気ディスク装置(HDD)に記録
する。
の磁気ヘッド4によって記録および再生を行う。エンコ
ーダ5から各トラックに対するHF信号の重ね書きのタイ
ミングをとり、ロジック部7でアナログ部6に対して記
録または再生信号を送受し、処理装置(CPU)で処理し
て表示装置(CRT)11に表示し、プリンタ10に出力印字
を行い、必要に応じて磁気ディスク装置(HDD)に記録
する。
第1表は本実施例と従来の単板テスタによるオーバラ
イト特性の測定結果とを比較して示したもので、50回の
記録および再生の繰返しによる重ね書き特性(LF信号の
減少量)のσ/(標準偏差/平均)を示したものであ
る。第1表に示すように、本実施例の場合は、従来の測
定方法に対して測定値のばらつきが1/8以下となってい
る。
イト特性の測定結果とを比較して示したもので、50回の
記録および再生の繰返しによる重ね書き特性(LF信号の
減少量)のσ/(標準偏差/平均)を示したものであ
る。第1表に示すように、本実施例の場合は、従来の測
定方法に対して測定値のばらつきが1/8以下となってい
る。
〔発明の効果〕 以上説明したように、本発明は1個のトラックに、重
ね書きのためのHF信号を記録するセクタと、重ね書きし
ないLF信号のみのセクタとを設けることにより、消去前
の基準LF信号と消去後のLF信号とを同じ状態で再生する
ことができるため、従来の試験方法に比べて測定誤差を
1/8以下に低下させることができるとういう効果があ
る。
ね書きのためのHF信号を記録するセクタと、重ね書きし
ないLF信号のみのセクタとを設けることにより、消去前
の基準LF信号と消去後のLF信号とを同じ状態で再生する
ことができるため、従来の試験方法に比べて測定誤差を
1/8以下に低下させることができるとういう効果があ
る。
第1図は本発明の一実施例を適用した磁気ディスクの信
号の記録領域の一領を示す平面図、第2図は第1図の磁
気ディスクに重ね書きした場合の磁気ヘッドに流れる電
流の状態を示す波形図、第3図は本発明の実施に用いる
試験装置の一例を示すシステム構成図である。 1……第一セクタ、2……第二セクタ、3……磁気ディ
スク、4……磁気ヘッド、5……エンコーダ、6……ア
ナログ部、7……ロジック部、8……CPU、9……HDD、
10……プリンタ、11……CRT。
号の記録領域の一領を示す平面図、第2図は第1図の磁
気ディスクに重ね書きした場合の磁気ヘッドに流れる電
流の状態を示す波形図、第3図は本発明の実施に用いる
試験装置の一例を示すシステム構成図である。 1……第一セクタ、2……第二セクタ、3……磁気ディ
スク、4……磁気ヘッド、5……エンコーダ、6……ア
ナログ部、7……ロジック部、8……CPU、9……HDD、
10……プリンタ、11……CRT。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G11B 20/18 576 G11B 20/18 576Z (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 20/18 G11B 5/00 G11B 5/84
Claims (1)
- 【請求項1】磁気ディスクの電磁変換特性中の重ね書き
特性を測定するための試験方法であって、前記磁気ディ
スクの1個のトラックのすべてのセクタに対して消去さ
れる最小周波数の信号(LF信号)を記録し、次に重ね書
きする最大周波数の信号(HF信号)を前記トラックの一
部のセクタに記録し、重ね書きされていないセクタから
のLF信号と重ね書きされているセクタからのLF信号とを
同時に再生してそれらの出力の大きさを比較することを
特徴とする磁気ディスクの試験方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28189788A JP2762489B2 (ja) | 1988-11-07 | 1988-11-07 | 磁気ディスクの試験方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28189788A JP2762489B2 (ja) | 1988-11-07 | 1988-11-07 | 磁気ディスクの試験方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02128374A JPH02128374A (ja) | 1990-05-16 |
JP2762489B2 true JP2762489B2 (ja) | 1998-06-04 |
Family
ID=17645482
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28189788A Expired - Lifetime JP2762489B2 (ja) | 1988-11-07 | 1988-11-07 | 磁気ディスクの試験方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2762489B2 (ja) |
-
1988
- 1988-11-07 JP JP28189788A patent/JP2762489B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02128374A (ja) | 1990-05-16 |
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