JP2762241B2 - 深礎基礎コンクリート打設装置 - Google Patents

深礎基礎コンクリート打設装置

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JP2762241B2
JP2762241B2 JP33893894A JP33893894A JP2762241B2 JP 2762241 B2 JP2762241 B2 JP 2762241B2 JP 33893894 A JP33893894 A JP 33893894A JP 33893894 A JP33893894 A JP 33893894A JP 2762241 B2 JP2762241 B2 JP 2762241B2
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rotary nozzle
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rotary
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利広 煙山
志郎 鈴木
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TOYO MASHINARII KK
YAMAKA DENGYO KK
Fujikura Ltd
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TOYO MASHINARII KK
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Fujikura Ltd
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  • Underground Or Underwater Handling Of Building Materials (AREA)
  • Foundations (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は深礎基礎コンクリート打
設装置に関する。
【0002】
【従来の技術及びその技術的課題】送電線鉄塔、橋脚な
どの基礎を得るための深礎基礎工事においては、所定の
径と深さの立坑を掘削した後、立坑内に躯体鉄筋を組立
て、次いでコンクリートを打設作業が行われる。かかる
深礎基礎駆体部のコンクリート打設の作業は、コンクリ
ートの分離や飛散を低減するため、一般的にはビニール
ホース等を利用して自然落下させる方法で施工してい
る。しかしこの方法では、深礎基礎坑の径に対する投入
位置を変更するためホース先端を移動させたり、打設が
進むにつれてホースを縮める作業を坑内作業員によって
行うことが不可欠となる。さらに、コンクリート中の気
泡の除去や鉄筋・側壁への密着性を向上するためには打
設時にコンクリートに振動を与えるバイブレーター作業
が重要であるが、これにも専用の作業要員を必要とす
る。したがって、狭隘なスペース内に少なくとも3〜5
人の作業員が降り立ち、多量の粉塵やコンクリートを浴
びながら鉄筋で身体を支えて長時間作業しなければなら
ない。このため、安全性がきわめて低く、施工能率も悪
く、コストアップを避けられなかった。
【0003】本発明は前記のような問題点を解消するた
めに創案されたもので、その目的とするところは、深礎
基礎駆体部に良好な品質と密着性のコンクリート層を自
動的に能率よく打設施工することができ、しかも構造が
簡単なコンクリート打設装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、ホッパ機構と、これを介して供給されるコン
クリートを流下させる入子式接続シュート機構と、坑上
の巻き上げ手段から下る吊りワイヤによって吊持され、
前記入子式接続シュート機構の下端部に嵌合する基筒
と、該基筒に相対回転可能に接続された回転ノズル体
と、該回転ノズル体4を駆するため基筒に装備された回
転駆動機構と、前記回転ノズル体に保持されたバイブレ
ータ機構を備えた構成としたものである。さらに本発明
は、上記構成に加えて、吊りワイヤの途中に配され先端
が鉄筋に係止される回転反力支持機構を有するものを含
む。また、本発明は打設状況の監視を容易に行えるよう
にするため、コンクリート上に浮上可能な浮き子を有す
るフロート式足場を有するものを含む。なお、本発明に
おいて、「コンクリート」は、急結剤を添加したもの、
補強ファイバーを混入したものなどを含むものである。
【0005】
【作用】コンクリートは立坑上のホッパ機構から入子式
接続シュート機構を介して自然流下され、吊りワイヤに
より坑上から吊持されている基筒から回転ノズル体を通
して打設される。この回転ノズル体は基筒に設けた回転
駆動機構により旋回されるため自動的に円周上に打設さ
れる。しかも回転ノズル体にはバイブレータ機構が保持
されているため、回転ノズル体の旋回と共にバイブレー
タ機構も一体に旋回し、吐出されたコンクリートを即座
に吐出口の間近で撹拌振動させる。このため、コンクリ
ート中の気泡が確実に除去されると共に良好な流動性が
与えられ、躯体部鉄筋やライナプレートに密着させられ
る。そして、打設面の上昇に応じて吊り上げ手段を駆動
すれば、基筒を介して回転ノズル体およびバイブレータ
機構が持ち上げられ、同時に入子式接続シュート機構が
その重なり性によって下位から順次短縮させられる。こ
のため、コンクリートの良好な連続供給性を維持しなが
ら全体が鉛直方向に上昇し、回転ノズル体の吐出口と打
設面との間隔を常時適切なものに保ちつつ打設すること
ができ、また、構造を簡単なものにすることができる。
吊りワイヤの途中に回転反力支持機構を設けた場合に
は、回転ノズル体とバイブレータ機構の旋回時に入子式
接続シュート機構や吊りワイヤの共回りの発生を防止す
ることができる。
【0006】
【実施例】以下本発明の実施例を添付図面に基いて説明
する。図1ないし図11は本発明による深礎基礎コンク
リート打設装置の一実施例を示している。図1は本発明
装置の全体を使用状態で示しており、Aは所定深さに掘
削された立坑であり、円形断面の坑壁には土留め用のラ
イナープレートaが張設されている。Bは前記立坑A内
に配置された駆体部鉄筋であり、縦鉄筋と横鉄筋を組付
けることにより網筒状に作られている。Cは打設された
コンクリートである。1は本発明装置であり、坑上に設
けたホッパ機構7と、これを介して供給されるコンクリ
ートを流下させる多重接続の入子式接続シュート機構2
と、坑上の巻き上げ手段から下る吊りワイヤ120,1
20によって吊持され、前記入子式接続シュート機構2
の下端部に嵌合する基筒3と、該基筒3に相対回転可能
に接続された回転ノズル体4と、該回転ノズル体4を駆
動するため基筒3に装備された回転駆動機構5と、前記
回転ノズル体4に保持されたバイブレータ機構6,6を
基本構成として備えている。そして、好ましくは、前記
吊りワイヤ8の中間に回転ノズル体4の駆動により生ず
るねじれを防止するための回転反力支持機構9,9を介
在させている。
【0007】前記各部の構成を詳述すると、まず、ホッ
パ機構7は、図2と図4のように、立坑Aの開口部を横
断するように設置されたビームとこれを結ぶ横梁からな
る支持用架台10と、これの中央部に固設されたホッパ
11と、作業用足場100を有しており、ホッパ11の
偏心位置にある吐出口110は駆体部鉄筋Bの芯と合致
するように支持用架台10を貫通している。そして前記
吐出口110の両側に対応する支持用架台上には2基の
巻き上げウインチ12,12が設置され、また、別位置
にはバイブレータ機構6に給電するための駆動源たとえ
ば高周波インバータ13,13が設置されている。ホッ
パ11はバイブレータや撹拌機構を備えていてもよい
し、さらには吐出口に到るスクリューフィーダを備えて
いてもよい。
【0008】次に入子式接続シュート機構2は、強化ウ
レタンゴムなどの軽量材料により作られた多数(たとえ
ば20〜40本)のテーパ筒体14からなっており、各テー
パ筒体14は径小側140を下位のテーパ筒体14の径
大側141に適度な長さ挿し合わせることを繰り返すこ
とで直列に接続されている。各テーパ筒体14の径大側
外周には180度対称位置に懸架金具142,142が
固定され、これら懸架金具142,142の溝形の掛け
止め部に上下のチェーン144,144’を係止させて
いる。したがって、たとえば、図5においてあるテーパ
筒体14aの下側のチエーン144’を下方の次のテー
パ筒体14cの掛け止め部に係止させることでテーパ筒
体14cは落下止めされ、また上側のチェーン144を
1つ上方のテーパ筒体14bの掛け止め部に係止させる
ことで当該テーパ筒体14aの落下止めされるもので、
これが高さ方向で繰り返される。 そして、最上位のテ
ーパ筒体14nは前記偏心ホッパ11の吐出口110に
外嵌され、図4のように懸架金具142,142とチェ
ーン145、145によってホッパ10に吊持されてい
る。また、最下位のテーパ筒体14mは、図4のように
直上のテーパ筒体14mの懸架金具142,142から
下る抜け止めチェーン146,146によって抜け止め
されている。
【0009】基筒3はステンレス鋼などによって作ら
れ、外周には図6のように所定間隔で複数の連結部3
0,30が設けられ、それら連結部30,30に前記巻
き上げウインチ12,12から下る吊りワイヤ120,
120が連結されることによって吊持されている。基筒
3には前記最下位のテーパ筒体14mの下端部が内嵌さ
れており、そして必要に応じて、巻き上げ時に最下位の
テーパ筒体14mが傾くのを防止するため、図6のよう
に基筒3の上部外周にガイド筒32,32が配設固定さ
れ、これらガイド筒32,32に最下位のテーパ筒体1
4mに固定した巻リング147から下る自立用バー14
8,148が摺動可能に挿通されている。そして基筒3
の外周にはホルダなどの固定手段15により回転駆動機
構5が固定されている。回転駆動機構5はたとえば可逆
回転型モータが用いられる。
【0010】回転ノズル体4は、直筒部体4aと、これ
と上部がフランジ結合され下方に複数の方向に分岐(こ
の実施例では2方向)した分岐吐出部40,40を有す
るノズル部体4bとを備えており、分岐吐出部40,4
0は直筒部体4aの軸線に対し所要角度で外方に向いて
いる。なお、ノズル部体4bには図示しないが適宜セラ
ミックなどの耐摩耗性層や付着防止用の耐摩耗性ゴムが
内張りされ、また先端部にはコンクリート配合の分離と
飛散を防止するためのスリット付き弾性カバー41,4
1がバンドなどにより着脱可能に取り付けられている。
直筒部体4aは前記基筒3の外周に設けた軸受31,3
1を介して基筒3と相対回転可能に保持されており、基
筒3の下端部外周はリング状のシール部材32によって
直筒部体4aとシールされている。そして、前記直筒部
体4aの上側外周には回転駆動伝導要素16が固定さ
れ、これに前記回転駆動機構5の出力回転部50が係合
している。出力回転部50が歯車の場合、回転駆動伝導
要素16は歯車が用いられる。しかし、塵埃などの使用
環境でも駆動を確実安定的に行えるようにするため、こ
の実施例では図8のように出力回転部50としてスプロ
ケットを用い、回転駆動伝導要素16としてエンドレス
チェーンを用い、これを直筒部体4aの外周に一周取り
付けている。
【0011】バイブレータ機構6は図6と図7および図
9に示されており、直筒部体4aの下部またはノズル部
体4bの外側180度対称位置に突設したステー17,
17により保持されたホルダー筒6a,6aと、それら
ホルダー筒6a,6aに突出長さ調整可能に嵌まった支
持アーム6b,6bと、それら支持アーム6b,6bの
先端にホルダ6d,6dを介して吊持されたバイブレー
タたとえば高周波バイブレータ6c,6cとを備えてい
る。それらバイブレータ6c,6cはしたがって図7の
ように分岐吐出部40,40から比較的近い前方に吊持
されている。なお、バイブレータ6c,6cはそれぞれ
前記駆動源13,13に接続されている。前記長さ調整
手段は任意であるが、簡便には支持アーム6b,6bに
所定の間隔で複数個の孔60を設け、ホルダー筒6a,
6aには設定用の孔61を数個所設け、それら孔60,
61を合わせ、ピン62を挿入することにより設定長さ
が固定されるようにする。これにより、バイブレータ6
c,6cは駆体部鉄筋Bの直径に応じた所望の位置に保
持される。ホルダ6d,6dは図7と図9のように支持
アーム6b,6bの先端に支点ボルト63を介して揺動
可能(フリー回転可能)に取り付けられており、これによ
り回転ノズル体4が時計方向および反時計方向に旋回し
たときに、バイブレータ6c,6cが傾転して打設コン
クリート層との抵抗を緩和し、旋回の障害にならないよ
うにしている。
【0012】回転反力支持機構9,9は図1のように立
坑の入口から回転ノズル体4までの間の所要高さレベル
の部位に位置されるもので、図10に示すように、ター
ンバックル9aの第1伸縮端(内端側)に吊りワイヤ1
20,120の移動を阻害することなく引掛けるための
滑車91を取付ける一方、第2伸縮端(外端側)に躯体
部鉄筋Bに対する引掛具90を取付けてなる。
【0013】なお、図1と図3において、18は監視員
が乗り、打設されたコンクリート層Cの表面を移動可能
なフロート式足場である。該フロート式足場18は、図
11に示すように、桁材を枠状に組みその上に足場プレ
ートを張った盤状の本体18aの下部に等間隔で複数個
の浮子18bを取り付けてなる。前記本体18aには、
好ましくは適所にホルダ18cが設けられ、これに補助
用バイブレータ18dが装脱可能に取り付けられる。こ
れによれば躯体鉄筋部Bの部位などにコンクリートをよ
く流動密着させることができる。19は支持用架台7の
適所に配置される遠隔操作盤であり、ウインチ12,1
2とバイブレータ6c,6cおよび回転ノズル体4の回
転駆動機構5と電気的に接続されており、ウインチ1
2,12とバイブレータ6c,6cの発停操作部と、回
転駆動機構5の操作部とを有している。図1において、
20は立坑Aの上部部位に設置した監視テレビカメラで
あり、図示しないが支持用架台7の適所に配置されたモ
ニターテレビに接続され、打設状況を監視できるように
なっている。
【0014】
【実施例の作用】次に実施例に示す装置の使用法と作用
を説明する。立坑Aの掘削が完了し、躯体部鉄筋Bを組
み立てたならば、立坑開口のワークステージに支持用架
台7を設置し、基筒3と回転ノズル体4をジブクリーン
等により坑底に吊り降ろし、フロート式足場18を浮子
18b,18bを下にしてジブクリーン等により坑底に
吊り降ろす。また、入子式接続シュート機構2を坑内に
搬入し、ホッパ11をジブクレーン等で坑内に吊下げ、
入子式接続シュート機構2の最上位のテーパ筒体14n
をホッパ11の吐出口110に嵌合してチェーン14
5,145で固定するとともに、最下位の筒体14mを
基筒3に挿込み、抜け止めチェーン146,146で基
筒3と連結する。そして基筒3の連結部30,30にウ
インチ12,12からの吊りワイヤ120,120を連
結し、ジブクレーン等とウインチ12,12を交互に操
作しながら上方へと全体を吊り上げ、吐出口110が立
坑中心と整合するようにホッパ11を支持用架台7に据
付け固定する。また、躯体部鉄筋Bの直径に応じるよう
にホルダ筒6a,6aに支持アーム6b,6bを所定長
さ挿込み、孔60,61にピン62を差し込んで回転半
径を設定し、支持アーム6b,6bにバイブレータ6
c,6cをフリー回転可能に取付ける。そして、吊りワ
イヤ120,120の所定高さレベルの位置に一対の回
転反力支持機構9,9の滑車91,91を引掛け、他端
の引掛け具90,90を躯体部鉄筋Bに係止させる。そ
の位置は少なくともコンクリートの打設に伴って入子式
接続シュート機構2が短縮されつつ引き揚げられる動作
を阻害しない位置であり、これは一日に打設されるコン
クリート量によって適宜設定すればよい。この状態でタ
ーンバックル9aを回転し、吊りワイヤ120,120
を適度に側方に牽引する。
【0015】以上で準備が完了し、打設作業に移る。こ
の作業はミキサー車やバツチャプラントから適宜の搬送
手段によりコンクリートをホッパ11に連続投入しつつ
作業足場部位で遠隔操作盤19を操作すればよく、ホッ
パの吐出口110から流下したコンクリートは直列に接
続されている入子式接続シュート機構2を自然流下し、
基筒3から回転ノズル体4の直筒部4aを通り、これか
らY状に分岐されている分岐吐出部40,40に分流さ
れてそれらからそれぞれ吐出される。この打設と共に回
転ノズル体4から張出した支持アーム6b,6bに吊持
されているバイブレータ6c,6cを作動させれば、分
岐吐出部40,40から吐出されたコンクリートCは撹
拌と振動が付与され、コンクリートは気泡が除去される
とともに横方向に流動し、躯体部鉄筋Bやその外側へと
流動してゆく。そして遠隔操作盤19からの信号で回転
駆動機構5が作動すると、出力回転部50から直筒部4
aの回転駆動伝導要素16に回転が伝達されるため、回
転ノズル体4は軸受31,31を介して基筒軸線の回り
で旋回をはじめ、分岐吐出部40,40は吐出位置が周
方向で変位する。バイブレータ6c,6cは回転ノズル
体4から伸びる支持アーム6b,6bで吊持されている
ため、前記回転ノズル体4と一緒に旋回し、分岐吐出部
40,40から吐出されたばかりのコンクリートに振動
と撹拌を与える。したがってコンクリートの流動性がき
わめてよく、低スランプのコンクリートでも躯体部鉄筋
Bおよびこれを通してライナープレートaにコンクリー
トを確実に密着させることができる。前記回転ノズル体
4は連続的に旋回されてもよいが、好ましくはコンクリ
ートが所定量たとえば1〜2m3打設されるごとに所定
回転角たとえば30〜45°旋回させ、この状態を維持
してから再び上記回転角で旋回させる。そしてトータル
旋回量が180°程度に達したところで回転駆動機構5
反転させて上記間欠旋回を行う。これにより給電ケーブ
ルが絡んだりするトラブルが生じさせずに全周にくまな
く打設することができる。
【0016】こうしてコンクリートCが打設されるのに
伴い打設面は上昇する。そこでこの打設面の上昇と共に
遠隔操作盤19からの信号でウインチ12,12を駆動
するもので、これによる吊りワイヤ120,120の巻
き上げにより基筒3が牽引されるため回転ノズル体4は
上方へ一体移動し、同時に入子式接続シュート機構2は
長さが縮減する。すなわち、基筒3の引き揚げに伴い、
これに挿入されている最下位のテーパ筒14mがその上
位のテーパ筒14に重なるように嵌合を深め、さらにそ
のテーパ筒14がその上のテーパ筒14との嵌合を深め
るといった動作が逐次進行する。このため、コンクリー
トの流下か全く損なわれることなく分岐吐出部40,4
0の位置は高さ方向に順次変位し、吐出口と打設面との
距離をたとえば400〜500mmの適切な条件に常時
維持することができ、コンクリート配合からの骨材分離
を防止して円滑に打設を行うことができる。
【0017】上記した間欠的な旋回時において、回転駆
動伝導要素16が起動して回転ノズル体4とこれから張
出し吊持されているバイブレータ6c,6cが旋回する
と、その回転トルクが基筒3から入子式接続シュート機
構2に作用し、入子式接続シュート機構2は連れ回り現
象が生じて、ねじれ等のトラブルが起こる可能性があ
る。しかし、本発明は吊りワイヤ120,120の所定
高さレベルの位置に一対の回転反力支持機構9,9が配
されていて、これで吊りワイヤ120,120を躯体部
鉄筋B方向に牽引している。このため、前記回転力に勝
る反力が与えられ、基筒3や入子式接続シュート機構2
は終始安定した静止状態に保たれる。
【0018】以上のようなことから、地上からの一人の
要員による遠隔操作により自動的に立坑内に密着性のよ
いコンクリート打設を行うことができる。そして、フロ
ート式足場18を用いた場合には、これが浮子18b,
18bにより打設コンクリート面に支持されつつ移動で
きるため、監視員が搭乗することにより打設状況を直近
から視認して遠隔操作要員に打設量や打設方向など種々
の指令を出すことができ、また、必要に応じてホルダ1
8cに取り付けた補助バイブレータ18dを使って打設
コンクリートにバイブレータ操作を行うことができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明した本発明請求項1によるとき
には、ホッパ機構7と、これを介して供給されるコンク
リートを流下させる入子式接続シュート機構2と、坑上
の巻き上げ手段から下る吊りワイヤ120,120によ
って吊持され、前記入子式接続シュート機構2の下端部
に嵌合する基筒3と、該基筒3に相対回転可能に接続さ
れた回転ノズル体4と、該回転ノズル体4を駆動するた
め基筒3に装備された回転駆動機構5と、前記回転ノズ
ル体4に保持された複数のバイブレータ機構6,6を備え
ているため、回転ノズル体4の旋回動作により全周にわ
たってコンクリートを打設することができだけでなく、
バイブレータ機構6,6が回転ノズル体4の吐出口付近で
しかも回転ノズル体4の旋回と一体に旋回しつつコンク
リートに振動を与えるため、コンクリートの気泡排除と
流動性を良好にすることができる。さらに、打設面の上
昇と共に回転ノズル体4を順次引き揚げれば入子式接続
シュート機構2がその重なり性によりそのまま短縮され
るため、良好な連続投入性を維持しつつスムーズに打設
量の増加に追従することができ、これらのことから良好
な深礎躯体コンクリートを遠隔操作により省力的にしか
も安全に能率よく瀬古会することができるというすぐれ
た効果が得られる。さらに構造も簡単で安価に実施でき
るという効果が得られる。請求項2と請求項5によれ
ば、上記効果に加えて回転ノズル体4の旋回動作に伴う
入子式接続シュート機構2や吊りワイヤ120,120
の共回りやねじれを防止することができ、円滑な入子式
接続シュート機構2の短縮を行うことができるというす
ぐれた効果が得られる。請求項4によれば、バイブレー
タ6c,6cの半径方向位置を調節できるため、各種躯
体部鉄筋の直径に適合することができ、コンクリートに
最適な流動性を与えることができるというすぐれた効果
が得られる。請求項6によれば、打設面の上昇に係りな
く打設状態を直近位置から視認できるため、回転ノズル
体4やバイブレータ機構6,6の駆動を最適なものにす
ることができるというすぐれた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の使用状態を示す断面図である。
【図2】図1のX−X線に沿う拡大平面図である。
【図3】図1のY−Y線に沿う断面図である。
【図4】図1の部分的拡大図である。
【図5】図1の部分的拡大図である。
【図6】回転ノズル体の部分切欠拡大図である。
【図7】図6のZ−Z線に沿う断面図である
【図8】回転駆動機構の部分拡大断面図である。
【図9】バイブレータ機構の部分切欠側面図である。
【図10】回転反力支持機構の拡大側面図である。
【図11】フロート式足場の斜視図である。
【符号の説明】
2 入子式接続シュート機構 3 基筒 4 回転ノズル体 4a 直筒部 4b ノズル部 40,40 分岐吐出部 5 回転駆動機構 6 バイブレータ機構 6a,6a ホルダー筒 6b,6b 支持アーム 6c,6c バイブレータ 7 ホッパ機構 9 回転反力支持機構 9a ターンバックル 90 滑車 91 引掛具 18 フロート式足場 18a 本体 18b 浮子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 志郎 東京都大田区新蒲田1−19−16 東洋マ シナリ−株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 15/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホッパ機構7と、これを介して供給される
    コンクリートを流下させる入子式接続シュート機構2
    と、坑上の巻き上げ手段から下る吊りワイヤ120,1
    20によって吊持され、前記入子式接続シュート機構2
    の下端部に嵌合する基筒3と、該基筒3に相対回転可能
    に接続された回転ノズル体4と、該回転ノズル体4を駆
    動するため基筒3に装備された回転駆動機構5と、前記
    回転ノズル体4に保持されたバイブレータ機構6,6を
    備えていることを特徴とする深礎基礎コンクリート打設
    装置。
  2. 【請求項2】ホッパ機構7と、これを介して供給される
    コンクリートを流下させる入子式接続シュート機構2
    と、坑上の巻き上げ手段から下る吊りワイヤ120,1
    20によって吊持され、前記入子式接続シュート機構2
    の下端部に嵌合する基筒3と、該基筒3に相対回転可能
    に接続された回転ノズル体4と、該回転ノズル体4を駆
    動するため基筒3に装備された回転駆動機構5と、前記
    回転ノズル体4に保持されたバイブレータ機構6,6
    と、吊りワイヤ120,120の途中に配され、先端が
    鉄筋に係止される回転反力支持機構9,9を備えている
    ことを特徴とする深礎基礎コンクリート打設装置。
  3. 【請求項3】回転ノズル体4が、直筒部体4aと、これ
    に連結され直筒部体4aの軸線に対し所要角度で外方に
    向いた複数の分岐吐出部40,40を有するノズル部体
    4bとを備えている請求項1または請求項2のいずれか
    に記載の深礎基礎コンクリート打設装置。
  4. 【請求項4】バイブレータ機構6,6が、回転ノズル体
    4の外側位置に保持されたホルダー筒6a,6aと、そ
    れらホルダー筒6a,6aに突出長さ調整可能に嵌まっ
    た支持アーム6b,6bと、それら支持アーム6b,6
    bの先端に吊持されたバイブレータ6c,6cを備えて
    いる請求項1または請求項2のいずれかに記載の深礎基
    礎コンクリート打設装置。
  5. 【請求項5】回転反力支持機構9,9が、ターンバック
    ル9aと、これの第1伸縮端に取り付けた滑車91と、
    第2伸縮端に取り付けた躯体部鉄筋Bに対する引掛具9
    0を備えている請求項2ないし請求項4のいずれかに記
    載の深礎基礎コンクリート打設装置。
  6. 【請求項6】盤状の本体18aに等間隔で複数個の浮子
    18bを取り付けたフロート式足場18を併用したもの
    を含む請求項1または請求項2のいずれかに記載の深礎
    基礎コンクリート打設装置。
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