JP2762123B2 - バックアンカーによるシングル腹起し山留め工法 - Google Patents
バックアンカーによるシングル腹起し山留め工法Info
- Publication number
- JP2762123B2 JP2762123B2 JP20877089A JP20877089A JP2762123B2 JP 2762123 B2 JP2762123 B2 JP 2762123B2 JP 20877089 A JP20877089 A JP 20877089A JP 20877089 A JP20877089 A JP 20877089A JP 2762123 B2 JP2762123 B2 JP 2762123B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- anchor
- back anchor
- ground
- plate
- plates
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Piles And Underground Anchors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、山留め工法による地盤の掘削工事におい
て、山留めの支持を地中に反力をとったバックアンカー
により行なう山留め工法に係り、さらに云えばバックア
ンカーによる支持力をシングル腹起しで山留め壁に伝え
る山留め工法に関する。
て、山留めの支持を地中に反力をとったバックアンカー
により行なう山留め工法に係り、さらに云えばバックア
ンカーによる支持力をシングル腹起しで山留め壁に伝え
る山留め工法に関する。
従来の技術 従来のバックアンカーによる山留め工法は、第8図に
例示したように、山留め板a…はH形鋼を使用した親杭
bの溝中に横向きに挿し入れて支持せしめ、親杭bは、
バックアンカーの緊張材cを定着した上下2段のダブル
腹起し材d,dで支持されている。上下二つのダブル腹起
し材bはバックアンカーの緊張材cを通し得るだけの間
隔をあけて上下2段に配置され、各腹起し材d,dは親杭
bとの間に介物eを挟み込んで荷重の伝達を可能ならし
めている。上下2段のダブル腹起し材d,dは1本ずつの
バックアンカーで共通に支持されている。即ち、上下2
段のダブル腹起し材d,dの外側面部にアンカー受け金物
fを上下に架け渡して設置し、バックアンカーの緊張材
cはその上端をくさび機構gによりアンカー受け金物f
に定着されている。アンカー受け金物fは、下位の腹起
し材dに対しずれ止めhを介して設置されている。
例示したように、山留め板a…はH形鋼を使用した親杭
bの溝中に横向きに挿し入れて支持せしめ、親杭bは、
バックアンカーの緊張材cを定着した上下2段のダブル
腹起し材d,dで支持されている。上下二つのダブル腹起
し材bはバックアンカーの緊張材cを通し得るだけの間
隔をあけて上下2段に配置され、各腹起し材d,dは親杭
bとの間に介物eを挟み込んで荷重の伝達を可能ならし
めている。上下2段のダブル腹起し材d,dは1本ずつの
バックアンカーで共通に支持されている。即ち、上下2
段のダブル腹起し材d,dの外側面部にアンカー受け金物
fを上下に架け渡して設置し、バックアンカーの緊張材
cはその上端をくさび機構gによりアンカー受け金物f
に定着されている。アンカー受け金物fは、下位の腹起
し材dに対しずれ止めhを介して設置されている。
本発明が解決しようとする課題 上記した従来の山留め工法の場合は、斜め下向きにバ
ックアンカーを設置するために上下2段のダブル腹起し
材d,dが不可欠の構成とされている。このため腹起し材
dの使用量(本数)が嵩み、その架設や解体の工数が増
え、仮設費用が多くかかり仮設の工期も長びくという問
題点がある。また、ダブル腹起し材dを支持するブラケ
ット(第1,4図参照)、及び腹起し材dと親杭bとの間
に設置される介物eなどの副資材料も多く必要となり、
その取り付けに手間も多くかかるという問題点もある。
さらに、バックアンカーで支持されたアンカー受け金物
fと上下2段のダブル腹起し材d,dとの関係における荷
重分担が不明確で、山留めの性能を正確には把握しがた
い等々の問題点があり、これらが解決するべき課題とな
っている。
ックアンカーを設置するために上下2段のダブル腹起し
材d,dが不可欠の構成とされている。このため腹起し材
dの使用量(本数)が嵩み、その架設や解体の工数が増
え、仮設費用が多くかかり仮設の工期も長びくという問
題点がある。また、ダブル腹起し材dを支持するブラケ
ット(第1,4図参照)、及び腹起し材dと親杭bとの間
に設置される介物eなどの副資材料も多く必要となり、
その取り付けに手間も多くかかるという問題点もある。
さらに、バックアンカーで支持されたアンカー受け金物
fと上下2段のダブル腹起し材d,dとの関係における荷
重分担が不明確で、山留めの性能を正確には把握しがた
い等々の問題点があり、これらが解決するべき課題とな
っている。
したがって、本発明の目的は、バックアンカーによる
シングル腹起し山留め工法を提供することにある。
シングル腹起し山留め工法を提供することにある。
課題を解決するための手段 上記従来技術の課題を解決するための手段として、こ
の発明にかかるバックアンカーによるシングル腹起し山
留め工法は、図面の第1図〜第7図に好適な実施例を示
したとおり、 バックアンカーにより地中に反力をとって腹起し材を
支持せしめ山留めを行なう山留め工法において、 腹起し材1は、バックアンカーの配置ピッチと略同じ
長さに分断すると共にその端面部にトッププレート2を
固着し、少なくともバックアンカーの緊張材3を通する
に足りる間隔lをあけて親杭4のブラケット5上に一連
シングルで配置した。そして、地中に設置したバックア
ンカーの緊張材3は、隣合う腹起し材1,1の端部の間に
跨る配置に設置されたアンカー受け金物6の通孔7に通
した上で、所定大きさのプレストレスを導入し同アンカ
ー受け金物6に定着していること特徴とする。
の発明にかかるバックアンカーによるシングル腹起し山
留め工法は、図面の第1図〜第7図に好適な実施例を示
したとおり、 バックアンカーにより地中に反力をとって腹起し材を
支持せしめ山留めを行なう山留め工法において、 腹起し材1は、バックアンカーの配置ピッチと略同じ
長さに分断すると共にその端面部にトッププレート2を
固着し、少なくともバックアンカーの緊張材3を通する
に足りる間隔lをあけて親杭4のブラケット5上に一連
シングルで配置した。そして、地中に設置したバックア
ンカーの緊張材3は、隣合う腹起し材1,1の端部の間に
跨る配置に設置されたアンカー受け金物6の通孔7に通
した上で、所定大きさのプレストレスを導入し同アンカ
ー受け金物6に定着していること特徴とする。
本発明はまた、アンカー受け金物6は、その両脚プレ
ート6a,6aに形成されたスリット8を腹起し材1のフラ
ンジ部1aにはめて設置すること、 そして、トッププレート2,2間に少なくともバックア
ンカーの緊張材3を通すに足りる間隔lをあけて親杭4
のブラケット5上に一連に配置されたシングルの腹起し
材1,1は、各々のフランジ外面に沿って架け渡されたカ
バープレート9又はトッププレート2,2相互間に設置さ
れたコネクター10により一体的に接合することも特徴と
する。
ート6a,6aに形成されたスリット8を腹起し材1のフラ
ンジ部1aにはめて設置すること、 そして、トッププレート2,2間に少なくともバックア
ンカーの緊張材3を通すに足りる間隔lをあけて親杭4
のブラケット5上に一連に配置されたシングルの腹起し
材1,1は、各々のフランジ外面に沿って架け渡されたカ
バープレート9又はトッププレート2,2相互間に設置さ
れたコネクター10により一体的に接合することも特徴と
する。
作用 バックアンカーの緊張材3が地中に反力をとった支持
力は、アンクー受け金物6を介して両隣のシングル腹起
し材1,1に伝えられ、山留めを支持する。
力は、アンクー受け金物6を介して両隣のシングル腹起
し材1,1に伝えられ、山留めを支持する。
アンカー受け金物6の形状、構造は、斜め下向きに地
中に設置されたバックアンカーの緊張材3の中心線が腹
起し材1の重心をとおる構成とすることにより、バック
アンカーの支持力で腹起し材1にねじりモーメントが発
生するのを防止できる。
中に設置されたバックアンカーの緊張材3の中心線が腹
起し材1の重心をとおる構成とすることにより、バック
アンカーの支持力で腹起し材1にねじりモーメントが発
生するのを防止できる。
一連に配置された腹起し材1,1のトッププレート2,2間
をカバープレート9又はコネクター10を介して一体的に
接合すると、腹起し材1,1…は1本の連続梁の如き性能
を発揮して品質、性能及び安定性に優れた山留め作用を
奏する。
をカバープレート9又はコネクター10を介して一体的に
接合すると、腹起し材1,1…は1本の連続梁の如き性能
を発揮して品質、性能及び安定性に優れた山留め作用を
奏する。
実 施 例 次に、図示した本発明の実施例を説明する。
第1図と第2図において、地山11はH形鋼を使用した
親杭4とその溝中に横向きに差し込まれた山留め板12…
とで支持されている。各親杭4…の内側面のブラケット
5,5…上に一連に配置されたシングルの腹起し材1,1は地
中に反力をとったバックアンカーにより支持されてい
る。
親杭4とその溝中に横向きに差し込まれた山留め板12…
とで支持されている。各親杭4…の内側面のブラケット
5,5…上に一連に配置されたシングルの腹起し材1,1は地
中に反力をとったバックアンカーにより支持されてい
る。
腹起し材1にはフランジ幅が350mm、肉厚12〜19mm位
のH形鋼が使用されている。この腹起し材1はバックア
ンカーの配置ピッチ(約2m)と略等しい長さに分断さ
れ、その両端部にはトッププレート2を溶接し、さらに
内部にリブプレート13を溶接して補強が行なわれている
(第3図)。一連の配置で隣合う腹起し材1,1は、各バ
ックアンカーの設置位置毎にトッププレート2,2間に少
なくともバックアンカーの緊張材3を通すに足りる間隔
l(lは通常200mm位)をあけてブラケット5,5…上に一
連に配置されている。こうして隣合う腹起し材1,1の端
部の間に跨る配置でアンカー受け金物6が設置され(第
2図)、斜め下向きの配置で地中に設置されたバックア
ンカーの緊張材3が、所定大きさのプレストレスを導入
した上でアンカー受け金物6にくさび機構14で定着され
ている。
のH形鋼が使用されている。この腹起し材1はバックア
ンカーの配置ピッチ(約2m)と略等しい長さに分断さ
れ、その両端部にはトッププレート2を溶接し、さらに
内部にリブプレート13を溶接して補強が行なわれている
(第3図)。一連の配置で隣合う腹起し材1,1は、各バ
ックアンカーの設置位置毎にトッププレート2,2間に少
なくともバックアンカーの緊張材3を通すに足りる間隔
l(lは通常200mm位)をあけてブラケット5,5…上に一
連に配置されている。こうして隣合う腹起し材1,1の端
部の間に跨る配置でアンカー受け金物6が設置され(第
2図)、斜め下向きの配置で地中に設置されたバックア
ンカーの緊張材3が、所定大きさのプレストレスを導入
した上でアンカー受け金物6にくさび機構14で定着され
ている。
第3図に詳示したアンカー受け金物6は、鋼板の溶接
組立物であり、両側の平行な脚プレート6a,6aが受圧プ
レート6c及びつなぎプレート6b,6bで一体的に接合され
ている。特に、受圧プレート6cは、バックアンカーの緊
張材3の中心線に対して垂直な配置とし、つなぎプレー
ト6bは前記中心線と平行な配置とされている(第1
図)。両脚プレート6a,6aにスリット8が形成され、該
スリット8を腹起し材1のフランジ1aにはめて設置され
ている(第1図)。スリット8は、第1図に示したよう
に、受圧プレート6cが緊張材3の中心線に対して垂直な
配置となる向きであって、しかも前記中心線が腹起し材
1の重心(第1図の図心P)を通る配置で十分に深く、
フランジ1aの肉厚とほぼ同じ幅に形成されている。ま
た、脚プレート6aの形状は、フランジ1aの外側部分が同
フランジ1aの下縁付近にまで長く延び、内側部分はリブ
プレート13との間においてウェブに平行に突き当る形状
とされている。
組立物であり、両側の平行な脚プレート6a,6aが受圧プ
レート6c及びつなぎプレート6b,6bで一体的に接合され
ている。特に、受圧プレート6cは、バックアンカーの緊
張材3の中心線に対して垂直な配置とし、つなぎプレー
ト6bは前記中心線と平行な配置とされている(第1
図)。両脚プレート6a,6aにスリット8が形成され、該
スリット8を腹起し材1のフランジ1aにはめて設置され
ている(第1図)。スリット8は、第1図に示したよう
に、受圧プレート6cが緊張材3の中心線に対して垂直な
配置となる向きであって、しかも前記中心線が腹起し材
1の重心(第1図の図心P)を通る配置で十分に深く、
フランジ1aの肉厚とほぼ同じ幅に形成されている。ま
た、脚プレート6aの形状は、フランジ1aの外側部分が同
フランジ1aの下縁付近にまで長く延び、内側部分はリブ
プレート13との間においてウェブに平行に突き当る形状
とされている。
腹起し材1と親杭4との隙間には、鉄板等の介物15が
差し込まれ力の伝達を可能ならしめている。
差し込まれ力の伝達を可能ならしめている。
したがって、バックアンカーの緊張材3は、腹起しの
トッププレート2,2間に設けられた間隔lの位置におい
て、何物にもじゃまされることなく、いかなる角度にで
も自由自在に設置できる(第2図)。そして、この緊張
材3は、隣合う腹起し材1,1間に跨らせて設置されたア
ンカー受け金物6へくさび機構14で定着することによ
り、地中に反力をとったバックアンカーの支持力がシン
グル腹起し材1から介物15を経て各親杭4…へと伝達さ
れ、強固で安定性の高い山留めが行なわれるのであり、
切梁の設置は無用とされる。
トッププレート2,2間に設けられた間隔lの位置におい
て、何物にもじゃまされることなく、いかなる角度にで
も自由自在に設置できる(第2図)。そして、この緊張
材3は、隣合う腹起し材1,1間に跨らせて設置されたア
ンカー受け金物6へくさび機構14で定着することによ
り、地中に反力をとったバックアンカーの支持力がシン
グル腹起し材1から介物15を経て各親杭4…へと伝達さ
れ、強固で安定性の高い山留めが行なわれるのであり、
切梁の設置は無用とされる。
第2の実施例 第4図と第5図に示した実施例は、上記第1図と第2
図に示した第1実施例と構成原理を共通にするものであ
るが、バックアンカーを挟んで隣合う腹起し材1,1同士
が、各々フランジ外面に沿って架け渡されたカバープレ
ート9,9で一体的に接合された構成を特徴としている。
したがって、2枚のカバープレート9,9はバックアンカ
ーの設置には何ら支障を及ぼさない。トッププレート2,
2の間隔lが200mmであるのに対して、カバープレート9
には厚さ12mm、長さ600mmの鋼板が使用され、これを隣
接の腹起し材1,1に等分の長さに架け渡した上で数本の
ボルト16…による接合4が行なわれている。アンカー受
け金物6のスリット8は、腹起し材1のフランジびカバ
ープレート9を重ね合わせた厚さのものにはめられる幅
寸で形成されている。
図に示した第1実施例と構成原理を共通にするものであ
るが、バックアンカーを挟んで隣合う腹起し材1,1同士
が、各々フランジ外面に沿って架け渡されたカバープレ
ート9,9で一体的に接合された構成を特徴としている。
したがって、2枚のカバープレート9,9はバックアンカ
ーの設置には何ら支障を及ぼさない。トッププレート2,
2の間隔lが200mmであるのに対して、カバープレート9
には厚さ12mm、長さ600mmの鋼板が使用され、これを隣
接の腹起し材1,1に等分の長さに架け渡した上で数本の
ボルト16…による接合4が行なわれている。アンカー受
け金物6のスリット8は、腹起し材1のフランジびカバ
ープレート9を重ね合わせた厚さのものにはめられる幅
寸で形成されている。
本実施例のようにカバープレート9で一体的に一連に
接合されたシングルの腹起し材1,1…は、云わば連続梁
に近い力学性状を発揮するところとなり、品質、性能、
及び安定性に優れた山留めが行なわれる。
接合されたシングルの腹起し材1,1…は、云わば連続梁
に近い力学性状を発揮するところとなり、品質、性能、
及び安定性に優れた山留めが行なわれる。
第3の実施例 第6図と第7図に示した実施例は、上記第2実施例の
カバープレート9に代わる手段として、一連に配置され
たシングルの腹起し材1,1のトッププレート2,2間をコネ
クター10で一体的に接合した構成を特徴とする。但し、
アンカー受け金物及びバックアンカーの図示は省略し
た。前記コネクター10は、鋼板の溶接組立物であり、第
7図で明らかなようにバックアンカーの緊張材3の中心
線と平行に配置された複数枚のつなぎプレート10a……
と両側の端板10b,10bとが溶接で一体的に接合された構
成である。このコネクター10は、腹起し材1,1のトップ
プレート2,2間へ挿入し、腹起し材1の軸線と平行方向
に通した数本の長尺ボルト17…で締結することによって
一体的な接合が行なわれている。
カバープレート9に代わる手段として、一連に配置され
たシングルの腹起し材1,1のトッププレート2,2間をコネ
クター10で一体的に接合した構成を特徴とする。但し、
アンカー受け金物及びバックアンカーの図示は省略し
た。前記コネクター10は、鋼板の溶接組立物であり、第
7図で明らかなようにバックアンカーの緊張材3の中心
線と平行に配置された複数枚のつなぎプレート10a……
と両側の端板10b,10bとが溶接で一体的に接合された構
成である。このコネクター10は、腹起し材1,1のトップ
プレート2,2間へ挿入し、腹起し材1の軸線と平行方向
に通した数本の長尺ボルト17…で締結することによって
一体的な接合が行なわれている。
その他、相対向するトッププレート2、2同士を締結
する長尺ボルト17の外周にはコンクリートが充填された
構成のコネクターで隣接する腹起し材1,1を接合するこ
とも実施される。
する長尺ボルト17の外周にはコンクリートが充填された
構成のコネクターで隣接する腹起し材1,1を接合するこ
とも実施される。
本発明が奏する効果 以上に実施例と併せて詳述したとおりであって、この
発明に係るバックアンカーによるシングル腹起し山留め
工法によれば、一段のシグナル腹起しで実施されるた
め、腹起し材1の使用量(本数)が端的には従来工法の
約1/2に減る。よって、その仮設や解体の工数も約半分
に減るから、仮設費用の大幅な削減と工期の短縮が達成
される。のみならず、腹起し材1を支持するブラケット
5、及び腹起し材1と親杭4との間に設置される介物15
といった副資材料も約半分に減り、その取り付け工数も
大きく削減されるので、総合的な仮設工費の削減及び工
期短縮に寄与する効果は甚大である。
発明に係るバックアンカーによるシングル腹起し山留め
工法によれば、一段のシグナル腹起しで実施されるた
め、腹起し材1の使用量(本数)が端的には従来工法の
約1/2に減る。よって、その仮設や解体の工数も約半分
に減るから、仮設費用の大幅な削減と工期の短縮が達成
される。のみならず、腹起し材1を支持するブラケット
5、及び腹起し材1と親杭4との間に設置される介物15
といった副資材料も約半分に減り、その取り付け工数も
大きく削減されるので、総合的な仮設工費の削減及び工
期短縮に寄与する効果は甚大である。
また、本発明は、一段のシグナル腹起しで実施される
ので、バックアンカーによる山留め性能の把握を明確に
でき、信頼性、安全性の高い山留め工法の実施に寄与す
るものである。
ので、バックアンカーによる山留め性能の把握を明確に
でき、信頼性、安全性の高い山留め工法の実施に寄与す
るものである。
第1図と第2図は本発明の第1実施例を示したI−I矢
視の断面図と正面図、第3図は腹起し材とアンカー受け
金物の斜視図、第4図と第5図は本発明の第2実施例を
示したIV−IV矢視の断面図と正面図、第6図と第7図は
本発明の第3実施例を示した正面図とVII−VII矢視の断
面図、第8図は従来例を示した断面図である。 1……腹起し材、2……トッププレート 3……緊張材、l……間隙 4……親杭、5……ブラケット 6……アンカー受け金物、7……通孔 6a……脚プレート、8……スリット
視の断面図と正面図、第3図は腹起し材とアンカー受け
金物の斜視図、第4図と第5図は本発明の第2実施例を
示したIV−IV矢視の断面図と正面図、第6図と第7図は
本発明の第3実施例を示した正面図とVII−VII矢視の断
面図、第8図は従来例を示した断面図である。 1……腹起し材、2……トッププレート 3……緊張材、l……間隙 4……親杭、5……ブラケット 6……アンカー受け金物、7……通孔 6a……脚プレート、8……スリット
フロントページの続き (72)発明者 畠山 博文 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式 会社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 横溝 克幸 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式 会社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 首藤 泰彦 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式 会社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 岡村 宇一郎 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式 会社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 木下 睦久 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式 会社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 木田 俊一 東京都千代田区猿楽町2丁目1番16号 構造工事株式会社内 (56)参考文献 実開 昭63−198630(JP,U) 実開 昭49−142107(JP,U)
Claims (3)
- 【請求項1】バックアンカーにより地中に反力をとって
腹起し材を支持せしめ山留めを行なう山留め工法におい
て、 腹起し材はバックアンカーの配置ピッチと略同じ長さに
分断すると共にその端面部にトッププレートを固着し、
かつトッププレート間に少なくともバックアンカーの緊
張材を通するに足りる間隔をあけて親杭のブラケット上
に一連に配置し、地中に設置したバックアンカーの緊張
材は隣合う腹起し材の端部の間に跨る配置で設置された
アンカー受け金物の通孔に通し所定大きさのプレストレ
スを導入して同アンカー受け金物に定着されていること
を特徴とする、バックアンカーによるシングル腹起し山
留め工法。 - 【請求項2】アンカー受け金物は、その両脚プレートに
形成されたスリットを腹起し材のフランジ部にはめて設
置されていることを特徴とする、特許請求の範囲第1項
に記載したバックアンカーによるシングル腹起し山留め
工法。 - 【請求項3】トッププレート間に少なくともバックアン
カーの緊張材を通すに足りる間隔をあけて親杭のブラケ
ット上に一連に配置された腹起し材は、各々のフランジ
外面に沿って架け渡されたカバープレート又はトッププ
レート相互間に設置されたコネクターにより一体的に接
合されていることを特徴とする、特許請求の範囲第1項
又は第2項に記載したバックアンカーによるシングル腹
起し山留め工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20877089A JP2762123B2 (ja) | 1989-08-11 | 1989-08-11 | バックアンカーによるシングル腹起し山留め工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20877089A JP2762123B2 (ja) | 1989-08-11 | 1989-08-11 | バックアンカーによるシングル腹起し山留め工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0372111A JPH0372111A (ja) | 1991-03-27 |
JP2762123B2 true JP2762123B2 (ja) | 1998-06-04 |
Family
ID=16561804
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20877089A Expired - Fee Related JP2762123B2 (ja) | 1989-08-11 | 1989-08-11 | バックアンカーによるシングル腹起し山留め工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2762123B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011241533A (ja) * | 2010-05-14 | 2011-12-01 | Gecoss Corp | 山留構造 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100789857B1 (ko) * | 2007-03-09 | 2007-12-28 | 주식회사 스마텍엔지니어링 | 띠장 간격 조절구 |
-
1989
- 1989-08-11 JP JP20877089A patent/JP2762123B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011241533A (ja) * | 2010-05-14 | 2011-12-01 | Gecoss Corp | 山留構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0372111A (ja) | 1991-03-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100929440B1 (ko) | 흙막이 가시설 구조 및 그 시공 방법 | |
US4012883A (en) | Device for securing a beam to sheet piling | |
JP2762123B2 (ja) | バックアンカーによるシングル腹起し山留め工法 | |
JP2920304B2 (ja) | ラチス柱 | |
KR102165226B1 (ko) | 방음벽 지주 및 이를 설치하는 방법 | |
KR102093070B1 (ko) | 갭레벨 플레이트와 슬리브 앵커캡으로 전단합성 일체화시킨 내부사각 문형 인프레임 내진 보강 방법 | |
JP3452600B2 (ja) | 型枠パネル | |
JP4710134B2 (ja) | 鋼管柱の柱梁接合構造 | |
JP2816116B2 (ja) | 建物の架構体 | |
CN115288293A (zh) | 一种钢结构梁柱连接节点 | |
JP3067565B2 (ja) | 斜梁の座屈防止構造 | |
JP3160730B2 (ja) | 構真柱と梁の接続方法 | |
JPH11310918A (ja) | 地中連続壁の継手構造 | |
JPH0738376Y2 (ja) | フランジを有する腹起のフランジを補強する構造体 | |
KR20200132791A (ko) | 마름모형 단면의 지보재를 이용한 터널 굴착면의 지보구조물 및 그 시공방법 | |
US4028900A (en) | Pile with a foot | |
CN217267512U (zh) | 一种h型传力件及传力连接结构 | |
CN217267515U (zh) | 一种吊梁连接节点结构 | |
JPH0953218A (ja) | 防波板の支柱への取付け構造 | |
CN216948234U (zh) | 一种混凝土管桩和钢管的连接结构 | |
JPH0645463Y2 (ja) | 山止め壁の裏込めキャンバー | |
JP2580934B2 (ja) | 鋼板コンクリート製大型フレーム架構 | |
JPH09228520A (ja) | 波板製壁材の耐震壁構造 | |
CN215165638U (zh) | 一种装配式角撑 | |
KR102321284B1 (ko) | 기둥과 보부재의 접합구조 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |