JP2761965B2 - 制振装置 - Google Patents
制振装置Info
- Publication number
- JP2761965B2 JP2761965B2 JP13983890A JP13983890A JP2761965B2 JP 2761965 B2 JP2761965 B2 JP 2761965B2 JP 13983890 A JP13983890 A JP 13983890A JP 13983890 A JP13983890 A JP 13983890A JP 2761965 B2 JP2761965 B2 JP 2761965B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- turntable
- building
- damper
- weight
- liquid
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Landscapes
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、風圧力や地震力のような外力を受けて揺れ
る建物のような制振対象物の揺れを緩和するための制振
装置に関する。
る建物のような制振対象物の揺れを緩和するための制振
装置に関する。
（従来技術） 従来、共振現象を利用して建物の揺れを緩和する制振
装置として、建物に設置される同調質量ダンパまたは同
調液体ダンパが知られている。
装置として、建物に設置される同調質量ダンパまたは同
調液体ダンパが知られている。
（発明が解決しようとする課題） 前記ダンパは東西方向、南北方向のような一直線方向
における揺れの緩和にのみ有効である。したがって、非
平行な複数の直線方向に関する制振のためには、前記直
線と同数台のダンパを設置すればよい。
における揺れの緩和にのみ有効である。したがって、非
平行な複数の直線方向に関する制振のためには、前記直
線と同数台のダンパを設置すればよい。
ところが、一直線方向に関する制振に必要な前記ダン
パの重りの質量または液体の重量が建物の重量の約１％
とされている。このことから、複数の直線方向に関して
ダンパを設置すると、建物の構造部材に過剰な負荷を与
えることとなり、また、複数のダンパの設置のために大
きい空間を必要とする。
パの重りの質量または液体の重量が建物の重量の約１％
とされている。このことから、複数の直線方向に関して
ダンパを設置すると、建物の構造部材に過剰な負荷を与
えることとなり、また、複数のダンパの設置のために大
きい空間を必要とする。
本発明は、複数の直線方向の制振に関して、一台の同
調質量ダンパまたは同調液体ダンパで足りるようにする
ことを目的とする。
調質量ダンパまたは同調液体ダンパで足りるようにする
ことを目的とする。
（課題を解決するための手段） 本発明に係る制振装置は、制振対象物に据え付けら
れ、前記制振対象物の上下方向の軸線と平行な軸線の周
りに回転可能の回転台と、前記回転台上に据え付けられ
た同調質量ダンパまたは同調液体ダンパとを含む。
れ、前記制振対象物の上下方向の軸線と平行な軸線の周
りに回転可能の回転台と、前記回転台上に据え付けられ
た同調質量ダンパまたは同調液体ダンパとを含む。
さらに、制振装置には、前記回転台を前記軸線の周り
に回転させるための駆動装置を設けることができる。
に回転させるための駆動装置を設けることができる。
（発明の作用および効果） 本発明によれば、前記回転台の回転操作によって、前
記回転台上の同調質量ダンパまたは同調液体ダンパを任
意の直線方向に向けることができる。このことから、制
振を必要とする例えば建物のいかなる方向の揺れに関し
ても、一台の同調質量ダンパまたは同調液体ダンパをも
ってこれを緩和することができる。
記回転台上の同調質量ダンパまたは同調液体ダンパを任
意の直線方向に向けることができる。このことから、制
振を必要とする例えば建物のいかなる方向の揺れに関し
ても、一台の同調質量ダンパまたは同調液体ダンパをも
ってこれを緩和することができる。
前記回転台は駆動装置を用いて回転させることができ
る。
る。
（実施例） 第１図および第２図を参照すると、本発明に係る制振
装置が全体を符号10で示されている。
装置が全体を符号10で示されている。
制振装置10は、より高い制振効果を得るために、制振
対象物、例えば建物Ａの屋上、最上階の床面のような高
所に設置することが望ましい。
対象物、例えば建物Ａの屋上、最上階の床面のような高
所に設置することが望ましい。
制振装置10は円盤状の回転台12と、回転台12上に配置
されかつこれに固定された同調質量ダンパ14とを含む。
されかつこれに固定された同調質量ダンパ14とを含む。
回転台12には、その下面に、複数のローラ16が回転台
12の中心から放射方向へ向けてかつ周方向に間隔おいて
配置され、また、各ローラ16はその軸線の周りに回転可
能であるように回転台12に支持されている。建物Ａには
該建物からその上下方向の軸線と平行に上方へ立ち上が
る棒状の位置決め部材18が設けられており、位置決め部
材18が回転台12の中心に設けられた孔内を伸長してい
る。したがって、回転台12に回転力を与えるとローラ16
がその放射方向軸線の周りに回転し、回転台12はこの間
に位置決め部材18の周りに回転する。
12の中心から放射方向へ向けてかつ周方向に間隔おいて
配置され、また、各ローラ16はその軸線の周りに回転可
能であるように回転台12に支持されている。建物Ａには
該建物からその上下方向の軸線と平行に上方へ立ち上が
る棒状の位置決め部材18が設けられており、位置決め部
材18が回転台12の中心に設けられた孔内を伸長してい
る。したがって、回転台12に回転力を与えるとローラ16
がその放射方向軸線の周りに回転し、回転台12はこの間
に位置決め部材18の周りに回転する。
同調質量ダンパ14は、建物Ａの重量のほぼ１％の重量
を有するブロック状の重り20と、重り20と回転台12とに
接続された複数の油圧ダンパ22と、複数のばね部材24と
を含む。
を有するブロック状の重り20と、重り20と回転台12とに
接続された複数の油圧ダンパ22と、複数のばね部材24と
を含む。
重り20は、回転台12のほぼ中央部に互いに間隔をおい
て配置された複数のローラ26上に載置されている。ロー
ラ26は、回転台12に固定された一対の支承板28に回転可
能に支承されている。このため、重り20に矢印30の方向
への外力が作用するとき、重り20と接するローラ26がそ
の軸線の周りに回転し、重り20が前記矢印の方向へ移動
する。
て配置された複数のローラ26上に載置されている。ロー
ラ26は、回転台12に固定された一対の支承板28に回転可
能に支承されている。このため、重り20に矢印30の方向
への外力が作用するとき、重り20と接するローラ26がそ
の軸線の周りに回転し、重り20が前記矢印の方向へ移動
する。
ローラ26と平行に、重り20の両側方に一対の支持板32
が配置されかつ回転台12に固定されている。各支持板32
と重り20との間に、複数の油圧ダンパ22および複数のば
ね部材24が配置され、それぞれの両端部が各支持板32と
重り20はばね部材24の作用下での矢印30の方向への往復
動（振動）が可能であり、その振動は油圧ダンパ22によ
る減衰作用を受けて減衰される。建物Ａが地震力や風圧
力を受けて矢印30の方向に揺れると、建物Ａと同じ固有
振動周期を有するように設定された重り20が共振し、重
り20の振動減衰により建物Ａの揺れが緩和される。
が配置されかつ回転台12に固定されている。各支持板32
と重り20との間に、複数の油圧ダンパ22および複数のば
ね部材24が配置され、それぞれの両端部が各支持板32と
重り20はばね部材24の作用下での矢印30の方向への往復
動（振動）が可能であり、その振動は油圧ダンパ22によ
る減衰作用を受けて減衰される。建物Ａが地震力や風圧
力を受けて矢印30の方向に揺れると、建物Ａと同じ固有
振動周期を有するように設定された重り20が共振し、重
り20の振動減衰により建物Ａの揺れが緩和される。
第３図および第４図に、同調質量ダンパ10に代えて、
同調液体ダンパ32を回転台12に取り付けた例を示す。図
示の同調液体ダンパは、全体にＵ字形の容器34に水のよ
うな液体36を収容した液柱管ダンパから成る。建物Ａが
揺れるとき、両液面が上下動する。すなわち、建物Ａの
揺れに液体36が共振する。液体36の振動は、液体36と容
器34との間に生じる摩擦によって減衰され、これによ
り、建物Ａの揺れが軽減される。減衰率を高めるため、
通常、両柱状部38をつなぐ連通部40にオリフィス（図示
せず）が付加的に設けられる。
同調液体ダンパ32を回転台12に取り付けた例を示す。図
示の同調液体ダンパは、全体にＵ字形の容器34に水のよ
うな液体36を収容した液柱管ダンパから成る。建物Ａが
揺れるとき、両液面が上下動する。すなわち、建物Ａの
揺れに液体36が共振する。液体36の振動は、液体36と容
器34との間に生じる摩擦によって減衰され、これによ
り、建物Ａの揺れが軽減される。減衰率を高めるため、
通常、両柱状部38をつなぐ連通部40にオリフィス（図示
せず）が付加的に設けられる。
いずれの例の場合も、回転台12を回転操作することに
より、同調質量ダンパ10および同調液体ダンパ32をそれ
ぞれ建物Ａの揺れを緩和するように作用する方向に向け
ることができる。同調質量ダンパ10および同調液体ダン
パ32は、それぞれ、その一台を配置する図示の例に代え
て、複数台を互いに同じ方向に向けて回転台12上に配置
することができる。このとき、複数台の同調質量ダンパ
の重りの総重量および複数台の同調液体ダンパの液体の
総重量は、それぞれ、建物Ａの重量の約１％に設定され
る。
より、同調質量ダンパ10および同調液体ダンパ32をそれ
ぞれ建物Ａの揺れを緩和するように作用する方向に向け
ることができる。同調質量ダンパ10および同調液体ダン
パ32は、それぞれ、その一台を配置する図示の例に代え
て、複数台を互いに同じ方向に向けて回転台12上に配置
することができる。このとき、複数台の同調質量ダンパ
の重りの総重量および複数台の同調液体ダンパの液体の
総重量は、それぞれ、建物Ａの重量の約１％に設定され
る。
回転台12は、例えば、モータ42を用いて回転駆動する
ことができる。図示の例手は、モータ42はブラケット44
を介して建物Ａに支持されかつモータ42の出力軸が上下
方向に向けられている。モータ42の出力軸には、回転台
12の周面に当接する円盤状のゴムローラ46が取り付けら
れている。モータ42を作動させてゴムローラ46を回転さ
せることにより、これに接する回転台12を任意の角度だ
け回転させることができ、また、モータ42の作動を停止
させることにより、回転台12のの角度位置を維持するこ
とができる。ゴムローラ46を用いることに代えて、これ
を歯車とし、かつ、回転台12の周面に前記歯車と噛み合
う歯を設けることができる。
ことができる。図示の例手は、モータ42はブラケット44
を介して建物Ａに支持されかつモータ42の出力軸が上下
方向に向けられている。モータ42の出力軸には、回転台
12の周面に当接する円盤状のゴムローラ46が取り付けら
れている。モータ42を作動させてゴムローラ46を回転さ
せることにより、これに接する回転台12を任意の角度だ
け回転させることができ、また、モータ42の作動を停止
させることにより、回転台12のの角度位置を維持するこ
とができる。ゴムローラ46を用いることに代えて、これ
を歯車とし、かつ、回転台12の周面に前記歯車と噛み合
う歯を設けることができる。
回転台12の回転角度は、建物Ａに設置した振動計48に
よる建物Ａの揺れの検出データを制御装置50に送り、制
御装置50で建物Ａの揺れの方向を解析し、その結果を制
御装置50からモータ44に送り、モータ42の出力軸が所定
の回転数だけ回転するようにモータ42を制御することに
より定めることができる。
よる建物Ａの揺れの検出データを制御装置50に送り、制
御装置50で建物Ａの揺れの方向を解析し、その結果を制
御装置50からモータ44に送り、モータ42の出力軸が所定
の回転数だけ回転するようにモータ42を制御することに
より定めることができる。
制振装置10の設置目的が風力による建物Ａの揺れの緩
和にのみある場合には、振動計48に代えて、風向計52を
設置し、風向計52の検出データに基き、制御装置50を介
してモータ42の出力軸の回転角度を定め、回転台12の回
転角度を定めることができる。
和にのみある場合には、振動計48に代えて、風向計52を
設置し、風向計52の検出データに基き、制御装置50を介
してモータ42の出力軸の回転角度を定め、回転台12の回
転角度を定めることができる。
【図面の簡単な説明】 第１図および第２図は本発明に係る制振装置の正面図お
よび平面図、第３図および第４図は他の制振装置の例の
正面図および平面図である。 10:制振装置、12:回転台、14:同調質量ダンパ、20:重
り、32:同調液体ダンパ、36:液体、42:モータ（駆動装
置）、A:建物（制振対象物）。
よび平面図、第３図および第４図は他の制振装置の例の
正面図および平面図である。 10:制振装置、12:回転台、14:同調質量ダンパ、20:重
り、32:同調液体ダンパ、36:液体、42:モータ（駆動装
置）、A:建物（制振対象物）。
Claims (2)
- 【請求項１】制振対象物に据え付けられ、前記制振対象
物の上下方向の軸線と平行な軸線の周りに回転可能の回
転台と、前記回転台上に据え付けられた同調質量ダンパ
または同調液体ダンパとを含む、制振装置。 - 【請求項２】さらに、前記回転台を前記軸線の周りに回
転させるための駆動装置を含む、請求項（１）に記載の
制振装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13983890A JP2761965B2 (ja) | 1990-05-31 | 1990-05-31 | 制振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13983890A JP2761965B2 (ja) | 1990-05-31 | 1990-05-31 | 制振装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0434185A JPH0434185A (ja) | 1992-02-05 |
| JP2761965B2 true JP2761965B2 (ja) | 1998-06-04 |
Family
ID=15254685
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13983890A Expired - Fee Related JP2761965B2 (ja) | 1990-05-31 | 1990-05-31 | 制振装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2761965B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103470681B (zh) * | 2013-08-29 | 2015-08-26 | 西安理工大学 | 一种带转向机构的调谐质量阻尼器系统 |
| JP6352168B2 (ja) * | 2014-12-08 | 2018-07-04 | 三菱重工機械システム株式会社 | ガスホルダ及びガスホルダの改修方法 |
-
1990
- 1990-05-31 JP JP13983890A patent/JP2761965B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0434185A (ja) | 1992-02-05 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |