JP2761325B2 - 車両搭載用変圧器用減音装置 - Google Patents

車両搭載用変圧器用減音装置

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JP2761325B2 JP13911792A JP13911792A JP2761325B2 JP 2761325 B2 JP2761325 B2 JP 2761325B2 JP 13911792 A JP13911792 A JP 13911792A JP 13911792 A JP13911792 A JP 13911792A JP 2761325 B2 JP2761325 B2 JP 2761325B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両搭載用変圧器のた
めの減音装置に関し、特に車両床下に搭載するのに適し
車両内の静粛性を高めるのに貢献できる車両搭載用変圧
器用減音装置に関するものである。ここで車両搭載用変
圧器とは、車両に搭載するのに適した変圧器であって、
変圧器タンクに収納された鉄心およびコイルからなる変
圧器本体だけでなく、変圧器本体と共に車両床下に搭載
されて変圧器の運転に必要なコンサベータ等の変圧器補
助機器を含むものと定義する。
【0002】
【従来の技術】図18は従来の車両搭載用変圧器の車両
搭載の一例を示す概略断面図であり、図19は図18に
示す車両搭載用変圧器の斜視図である。これらの図に於
いて、車両搭載用変圧器1は、車両壁面である車体床2
の下面に設けられた車体梁3に、ボルト4により取付金
5を介して取り付けられている。車両搭載用変圧器1は
変圧器本体6とコンサベータ等の変圧器補助機器7とを
備えており、変圧器本体6は、鉄心8に巻かれたコイル
9を収容するタンク10を備えている。タンク10は図
19から明らかな如く略々直方体の鉄心収納部11と、
鉄心収納部11から両側に延びたコイル収納部12とを
備えた箱型部材である。鉄心収納部11の頂板13上に
設けたコンサベータ7は、タンク10内の冷却油の温度
変化による体積変化を吸収するための変圧器補助機器で
ある。コンサベータ7は、図示の例では頂壁14と側壁
15とを持つ比較的薄い円筒形である。車両搭載用変圧
器1は車体梁3に取付金5を介して取り付けられている
が、取り付けスペースが限られているため、コンサベー
タ7の頂壁14と車体床2の下面との間の距離は、数十
ミリメートルから数百ミリメートルと比較的小さいのが
普通である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような車両搭載用
変圧器1に於いては、変圧器運転時に鉄心8およびコイ
ル9が電磁誘導作用により振動し、この振動が冷却油や
絶縁支持構造物(いずれも図示してない)を介してタン
ク10に伝わり、タンク10の壁から周囲の空気を振動
させて車両搭載用変圧器1の騒音となる。特に、図18
および図19に示す如く変圧器タンク10の上にコンサ
ベータ7が設けられている構造のものに於いては、タン
ク10の振動はコンサベータ7にも伝えられてその頂壁
14から、コンサベータ7の頂壁14と車体床2との間
で矢印16で示す音圧としての空気の粗密層即ち粗密波
の伝播を介して車体床2に伝えられてこれを振動させ、
車体だけでなく車内の空気をも振動させて音圧17とな
り乗客にとって騒音となる。この時、コンサベータ7の
頂壁14と車体床2との間の距離は先に述べた通り通常
数十ミリメートル乃至数百ミリメートルと短かく、平行
に対向する面の面積が比較的広いので、この間の空気層
は頂壁14の振動を車体床2に効率良く伝える作用をす
る。このため、車内で感じられる車両搭載用変圧器1か
らの騒音の大部分は、コンサベータ7の頂壁14から車
体床2を介して伝えられる音圧17であり、車体床2か
ら比較的遠い変圧器タンク10の鉄心収納部11および
コイル収納部12からの音圧は空気層中で減衰分散して
車体床2には殆ど伝えられない。
【0004】このような車両搭載用変圧器1からの騒音
を車内で少なくするためには、従来の技術によれば車体
床2に防音材を取り付けるか、あるいは変圧器本体6か
らの騒音の発生そのものを抑制することが提案される。
しかしながらこの提案は、防音材は一般に重量が大きく
その設置は車体重量を大きくすることになり望ましくな
く、また変圧器本体6の騒音発生を抑制するためには、
磁束密度を下げるために鉄心断面積を大きくし、電流密
度を下げるためにコイル断面積を大きくしなければなら
ないので車両搭載用変圧器1自体の重量が大きくなると
いう点で必ずしも満足すべき対策ではない。
【0005】
【課題を解決するための手段】従って、この発明は上述
の課題を解消するためになされたもので、その目的は、
車両搭載用変圧器あるいは車両の重量を増大させること
なく、車内の騒音を減らして静粛性を高めることのでき
る車両搭載用変圧器用減音装置を提供することである。
【0006】この目的を達成するために、請求項1記載
の発明の車両搭載用変圧器用減音装置は、車体床等の車
両壁面に対向して配置される変圧器の対向壁面の少なく
とも大部分が車両壁面に対して相対的に傾斜しており、
変圧器の対向壁面から車両壁面に向かって空気中を伝播
して行く音波即ち空気の粗密波の波面が車両壁面に対し
て角度および位相差をもって換言すれば平行を欠いて
突するように構成されているため、車両搭載用変圧器か
ら車両壁面を通して車両内部に伝わる音が抑制される。
【0007】請求項3記載の発明によれば、変圧器対向
壁あるいは車両壁面を制振構造とし、車両搭載用変圧器
から車両壁面を通して車両内部に伝わる音を抑制でき
る。
【0008】請求項4記載の発明によれば、傾斜面は、
対向壁上に取り付けられた傾斜面部材を備えていて、車
両搭載用変圧器から車両壁面を通して車両内部に伝わる
音を抑制する。
【0009】請求項5記載の発明によれば、傾斜面部材
は、変圧器の対向壁を覆って対向壁上に取り付けられ、
対向壁の周縁から延びて傾斜面を形成する傾斜板と、傾
斜板の内面に設けられた吸音材とを備えている。
【0010】請求項6記載の発明によれば、傾斜面部材
が、対向壁上に取り付けられた防振部材に取り付けられ
傾斜板の内面に設けられた吸音材を備えている。
【0011】
【作用】この発明の車両搭載用変圧器用減音装置によれ
ば、車両搭載用変圧器の対向壁面の少なくとも大部分が
車両壁面に対して相対的に傾斜しており、対向壁面から
車両壁面に向かって空気中に伝播する音波が車両壁面に
対して角度および位相差をもって衝突するように、即
ち、対向壁面の振動から空気中に生じて上記車両面に
向かって伝播して行く粗密波の波面が上記車両壁面に対
して実質的に平行を欠いて衝突するよう構成されている
ため、車両搭載用変圧器から車両壁面を通して車両内部
に伝わる音が抑制される。
【0012】また、変圧器対向壁あるいは車両壁面を制
振構造として、変圧器対向壁から車両壁面に向かって空
気中に伝播する音を減衰させ、あるいは車体床に伝わっ
た音を減衰させ得るので、車両搭載用変圧器から車両壁
面を通して車両内部に伝わる音を抑制できる。
【0013】傾斜面は、変圧器の対向壁を覆って対向壁
上に取り付けられ、対向壁の周縁から延びて傾斜面を形
成する傾斜板と、傾斜板の内面に設けられた吸音材とを
備えた傾斜面部材により形成できる。
【0014】
【実施例】図1は本発明の車両搭載用変圧器用減音装置
の一例を示す概略断面図であり、図2は図1に示す車両
搭載用変圧器用減音装置の斜視図である。これらの図に
於いて、車両搭載用変圧器21は、車両壁面である車体
床2の下面に設けられた車体梁3に、ボルト4により取
付金5を介して取り付けられている。車両搭載用変圧器
21を取り付ける車両壁面は、図示の例では車体床2で
あるが、車両の側壁、頂壁、仕切壁等であっても良い。
車両搭載用変圧器21は変圧器本体26と変圧器補助機
器であるコンサベータ27とを備えており、変圧器本体
26は、鉄心28に巻かれたコイル29を収容するタン
ク30を備えている。タンク30は図2から明らかな如
く略々直方体の鉄心収納部31と、鉄心収納部31から
両側に延びたコイル収納部32とを備えた箱型部材であ
る。図示の例では、変圧器補助機器は、鉄心収納部31
の頂板33上に設けられてタンク30内の冷却油の温度
変化による体積変化を吸収するためのコンサベータ27
である。本発明によれば、コンサベータ27は、図示の
例ではドーム状頂壁34と円筒形側壁35とを持つ円筒
形タンクの内部にベローズ等の可変容積の油収容室を設
けたものであり、ドーム状頂壁34以外は公知の構造の
もので良い。ドーム状頂壁34は、図示の如くコンサベ
ータ27の頂壁そのものをドーム状に成型したものであ
っても良いし、コンサベータの平らな頂壁の上に別個の
傾斜面部材として溶接等により取り付けたものでも良
い。このような傾斜面部材は少なくとも大部分が車体床
2に対して傾斜した傾斜面36を有し、変圧器21の対
向壁面であるコンサベータ27の頂壁34から車体床2
に向かって空気中に伝播する音波37即ち粗密波の波面
車体床2に対して角度および位相差をもって衝突す
、即ち、平行を欠いて衝突するように作用する。必要
があれば、後に説明する図13乃至図16の実施例のも
のと同様に、このような傾斜面部材のドーム状頂壁34
の内面に吸音材(図示してない)を張り付けてドーム状
頂壁34内で音を吸収させることもできる。また、傾斜
面部材とコンサベータ27の頂壁との間に制振材(図示
してない)を介在させることもできる。
【0015】このような構造の車両搭載用変圧器21
は、車体梁3に取付金5を介して取り付けられている
が、取り付けスペースが限られているため、コンサベー
タ27の頂壁34と車体床2の下面との間の距離は、数
十ミリメートルから数百ミリメートルと比較的小さい。
しかしながら、コンサベータ27の頂壁34がドーム状
に形成されているので、頂壁34の中心部を除く大部分
が車両壁面である車体床2に対して傾斜している。この
ため、コンサベータ27の頂壁34から頂壁34に直角
な方向に車体床2に向かって空気中に伝播する音波、即
ち粗密波の波面が車体床2の床面に対して角度をもって
即ち平行を欠た状態にて衝突するようになり、音圧の
車体床2の面に垂直な成分が小さくなり、車体床2を振
動させて車両内部に伝えられる音を抑制されることにな
る。また、車両壁面である車体床2に着目すると、コン
サベータ27の頂壁34から車体床2に衝突する音は伝
播距離の違いによる位相差のため相殺されることにな
り、コンサベータ27の頂壁34から車体床2を通して
車両内部に伝わる音が抑制される。このため、車内で感
じられる車両搭載用変圧器からの騒音の大部分は、コン
サベータ27の頂壁34から車体床2を介して伝えられ
る音圧38であり、車体床2から比較的遠い変圧器タン
ク30の鉄心収納部31およびコイル収納部32からの
音圧は空気層中で減衰分散して車体床2には殆ど伝えら
れない。
【0016】図3及び図4には本発明の別の実施例の減
音装置を備えた車両搭載用変圧器41を示し、この車両
搭載用変圧器41は、略々円錐形の頂壁42と円筒形側
壁43とを備えたコンサベータ44を持っている。この
ような略々円錐形の頂壁42を持つコンサベータ44
も、図1および図2の実施例のものと同様に作用して、
車両搭載用変圧器41の対向壁面であるコンサベータ4
4の頂壁42から車両壁面である車体床2に向かって空
気中に伝播する音波が、車体床2に対して角度および位
相差をもって即ち平行を欠いて衝突するようにし、この
ため車両搭載用変圧器41から車体床2を通して車両内
部に伝わる音が抑制される。
【0017】図5及び図6には本発明の更に別の実施例
の減音装置を備えた車両搭載用変圧器46を示し、この
車両搭載用変圧器46は、角錐形の頂壁47と側壁48
とを備えたコンサベータ49を持っている。このような
角錐形の頂壁47を持つコンサベータ49も、図1およ
び図2の実施例のものと同様に作用して、車両搭載用変
圧器46から車体床2を通して車両内部に伝わる音が抑
制される。
【0018】図7及び図8に示す本発明の実施例の減音
装置を備えた車両搭載用変圧器51に於いては、薄い円
筒形のコンサベータ52の平坦な頂壁53が全面に亙っ
て制振構造をもち、車両搭載用変圧器51の対向壁面で
あるコンサベータ52から車両壁面である車体床2に向
かって空気中に伝播する音波37が減衰され、もって車
両搭載用変圧器51から車体床2を通して車両内部に伝
わる音38を抑制する。この実施例の頂壁53の制振構
造は、タンク天板自体を制振鋼板あるいは制振合金板で
形成することにより実現されている。制振鋼板とは2枚
の鋼板の間に比較的柔らかい弾性樹脂の層を挟んで一体
構造とした公知のもので良く、制振合金板は例えば日本
鋼管(株)から制振合金SERENA(登録商標)の商品名で
市販されているFe-Al-Si系合金の板で良い。コンサベー
タ52の円筒形の側壁54は通常の鋼板で良い。
【0019】図9及び図10に示す本発明の実施例の減
音装置を備えた車両搭載用変圧器55に於いては、薄い
円筒形のコンサベータ56の平坦な頂壁57および円筒
側壁58が全面に亙って制振構造をもっており、車両搭
載用変圧器55から車体床2を通して車両内部に伝わる
音が抑制される。この実施例の頂壁57の制振構造は、
鋼鉄製等のタンク天板及び側壁の外表面に制振塗料59
を塗布することにより実現されている。制振塗料とは、
例えば(株)オプテックディディ・メルコ・ラボラトリ
ー社のハプラコート(登録商標)等の塗料である。
【0020】図11および図12は、図1乃至図10の
実施例に於いてはコンサベータの頂壁が車体床2に対向
している構造であったのと異なり、車体床2に対向する
車両搭載用変圧器の対向面が変圧器本体の頂壁である場
合の例を示している。この車両搭載用変圧器60の変圧
器本体61の頂壁62は円筒表面を持つように構成され
ている。この例では、車両搭載用変圧器60は変圧器本
体61と、変圧器本体61の側部に取り付けられたコン
サベータである変圧器補助機器63とを備えている。変
圧器本体61は円筒形のタンク64と、タンク65内に
収容されて鉄心65に巻かれたコイル66とを備えてい
る。コンサベータ63は変圧器本体61の側部に取り付
けられていて、音源である鉄心65およびコイル66か
ら車体床2への音の伝播経路内に無く、車体床2にも比
較的遠く、面積も小さいので、通常は騒音対策を施す必
要性は少ないが、必要なら本発明のいずれかの実施例の
防音対策を施すこともできる。
【0021】図13乃至図24には、変圧器本体の頂壁
を覆って取り付けられた傾斜面部材を用いた減音装置の
実施例を示す。図13および図14に示す車両搭載用変
圧器70に於いては、変圧器本体30の頂壁33が円筒
面71を有する傾斜面部材72により覆われている。こ
の傾斜面部材72は、変圧器タンク30の鉄心収納部3
1の頂壁33だけでなくコイル収納部32の頂壁39上
にも一体に延びていて、変圧器対向壁である頂壁33お
よび39の周縁に沿って設けられた防振ゴム等の防振部
材73と、防振部材73上に取り付けられて頂壁33お
よび39の周縁部から延びて頂壁33および39の全体
を覆う傾斜面を形成する傾斜板74と、傾斜板74と変
圧器頂壁33および39との間の空間内部に設けられた
吸音材75とを備えている。このように、傾斜面部材7
2は、少なくとも大部分が車体床2に対して傾斜した傾
斜面を有し、変圧器の対向壁面(頂壁33および39)
から車体床2に向かって空気中に伝播する音波が車体床
2に対して角度および位相差をもって衝突するようにす
るものである。
【0022】図15および図16に示す車両搭載用変圧
器用減音装置の実施例も図13および図14の実施例と
同様の構成であるが、車両搭載用変圧器76上に設けら
れた傾斜面部材77の傾斜板78が、屋根形である点で
異なり他の点では図13および図14の実施例と同じで
ある。
【0023】図17に示す本発明の更に別の実施例の車
両搭載用変圧器用減音装置に於いては、減音装置が車両
搭載用変圧器側ではなく、車両壁面である車体床2に設
けられている。即ち、車両搭載用変圧器は例えば図18
および図19に示す従来の車両搭載用変圧器1で良い
が、車体床2の下面には車両搭載用変圧器1に向かって
突出したドーム状曲面80が形成され、車両搭載用変圧
器1の対向壁面即ちコンサベータ7の頂壁14から車両
壁面である車体床2に向かって空気中に伝播する音波1
6が車両壁面2に対して角度および位相差をもって衝突
するようにしてなり、もって車両搭載用変圧器1から車
両壁面2を通して車両内部に伝わる音17を抑制させる
例を示す。この実施例では減音装置はドーム状曲面80
であるが、これに限らず、これまでに図1乃至図16に
関連して説明してきた形状及び構造の減音装置をも使用
できる。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、この発明
の車両搭載用変圧器用減音装置によれば、車両搭載用変
圧器の対向壁面の少なくとも大部分が車両壁面に対して
相対的に傾斜しており、車両搭載用変圧器の対向壁面か
ら車両壁面に向かって空気中に伝播する音波が車両壁面
に対して衝突する際、音波としての粗密波の波面が平行
を欠いた状態にて衝突するように構成されているため、
車両搭載用変圧器から車両壁面を通して車両内部に伝わ
る音が抑制される。また、変圧器対向壁あるいは車両壁
面を制振構造として、車内に伝播する音波を減衰させる
こともできる。また、傾斜面は、車両搭載用変圧器の対
向壁を覆って対向壁上に取り付けられ、対向壁の周縁か
ら延びて傾斜面を形成する傾斜板と、傾斜板の内面に設
けられた吸音材とを備えた傾斜面部材により形成するこ
ともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の車両搭載用変圧器用減音装置の実施
例を示す概略正面図
【図2】 図1の車両搭載用変圧器用減音装置の斜視図
【図3】 本発明の車両搭載用変圧器用減音装置の別の
実施例を示す概略正面図
【図4】 図3の車両搭載用変圧器用減音装置の斜視図
【図5】 本発明の車両搭載用変圧器用減音装置の更に
別の実施例を示す概略正面図
【図6】 図5の車両搭載用変圧器用減音装置の斜視図
【図7】 本発明の車両搭載用変圧器用減音装置の更に
別の実施例を示す概略正面図
【図8】 図7の車両搭載用変圧器用減音装置の斜視図
【図9】 本発明の車両搭載用変圧器用減音装置の別の
実施例を示す概略正面図
【図10】 図9の車両搭載用変圧器用減音装置の斜視
【図11】 本発明の車両搭載用変圧器用減音装置のな
お別の実施例を示す概略正面図
【図12】 図11の車両搭載用変圧器用減音装置の概
略側面図
【図13】 本発明の車両搭載用変圧器用減音装置の更
に別の実施例を示す概略正面図
【図14】 図13の車両搭載用変圧器用減音装置の斜
視図
【図15】 本発明の車両搭載用変圧器用減音装置のな
お別の実施例を示す概略正面図
【図16】 図15の車両搭載用変圧器用減音装置の概
略側面図
【図17】 本発明の車両搭載用変圧器用減音装置の別
の実施例を示す概略正面図
【図18】 従来の車両搭載用変圧器の車両への搭載例
を示す概略正面図
【図19】 図14の車両搭載用変圧器の斜視図
【符号の説明】
2 車体床(車両壁面)、21 変圧器本体、27 コ
ンサベータ(変圧器補助機器)、34 対向壁、36
対抗壁面、37 音波、72 傾斜面部材、73 防振
部材、74 傾斜板、75 吸音材。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変圧器本体および変圧器補助機器を含
    み、車両壁面に対向して配置される対向壁面を有する車
    両搭載用変圧器のための減音装置であって、上記対向壁
    面の少なくとも大部分を上記車両壁面に対して相対的に
    傾斜させて、上記車両搭載用変圧器の上記対向壁面の振
    動から空気中に生じて伝播して行く粗密波の波面が上記
    車両壁面に対して実質的に平行を欠いて衝突するように
    し、もって上記車両搭載用変圧器から上記車両壁面を通
    して車両内部に伝わる音を抑制する車両搭載用変圧器用
    減音装置。
  2. 【請求項2】 変圧器本体および変圧器補助機器を含
    み、車両壁面に対向して配置される対向壁面を有する対
    向壁を持つ車両搭載用変圧器のための減音装置であっ
    て、上記対向壁面の少なくとも大部分を上記車両壁面に
    対して相対的に傾斜させて、上記車両搭載用変圧器の上
    記対向壁面の振動から空気中に生じて伝播して行く粗密
    波の波面が上記車両壁面に対して実質的に平行を欠いて
    衝突するようにし、更に上記対向壁の少なくとも大部分
    および上記車両壁面の上記対向壁に対向する部分の少な
    くとも大部分のうちの少なくとも一方を制振構造とし、
    もって上記車両搭載用変圧器から上記車両壁面を通して
    車両内部に伝わる音を抑制する車両搭載用変圧器用減音
    装置。
  3. 【請求項3】 変圧器本体および変圧器補助機器を含
    み、車両壁面に対向して配置される対向壁面を有する対
    向壁を持つ車両搭載用変圧器用減音装置であって、上記
    対向壁の少なくとも大部分および上記車両壁面の上記対
    向壁に対向する部分の少なくとも大部分のうちの少なく
    とも一方を制振構造とし、もって上記車両搭載用変圧器
    から上記車両壁面を通して車両内部に伝わる音を抑制す
    る車両搭載用変圧器用減音装置。
  4. 【請求項4】 変圧器本体および変圧器補助機器を含
    み、車両壁面に対向して配置される対向壁面を有する対
    向壁を持つ車両搭載用変圧器のための減音装置であっ
    て、上記対向壁上に取り付けられた傾斜面部材を備え、
    上記傾斜面部材は少なくとも大部分が上記車両壁面に対
    して傾斜して、上記車両搭載用変圧器の上記対向壁面
    振動から空気中に生じて伝播して行く粗密波の波面が上
    記車両壁面に対して実質的に平行を欠いて衝突するよう
    にする傾斜面を有し、もって上記車両搭載用変圧器から
    上記車両壁面を通して車両内部に伝わる音を抑制する車
    両搭載用変圧器用減音装置。
  5. 【請求項5】 変圧器本体および変圧器補助機器を含
    み、車両壁面に対向して配置される対向壁面を有する対
    向壁を持つ車両搭載用変圧器のための減音装置であっ
    て、上記対向壁上に取り付けられ、少なくとも大部分が
    上記車両壁面に対して傾斜した傾斜面を有し、上記車両
    搭載用変圧器の上記対向壁面の振動から空気中に生じて
    伝播して行く粗密波の波面が上記車両壁面に対して実質
    的に平行を欠いて衝突するようにする傾斜面部材を備
    え、上記傾斜面部材が、上記車両搭載用変圧器の対向壁
    を覆って上記対向壁上に取り付けられ、上記対向壁の周
    縁から延びて上記傾斜面を形成する傾斜板と、上記傾斜
    板の内面に設けられた吸音材とを備え、もって上記車両
    搭載用変圧器から上記車両壁面を通して車両内部に伝わ
    る音を抑制する車両搭載用変圧器減音装置。
  6. 【請求項6】 変圧器本体および変圧器補助機器を含
    み、車両壁面に対向して配置される対向壁面を有する対
    向壁を持つ車両搭載用変圧器のための減音装置であっ
    て、上記対向壁上に取り付けられた防振部材と、上記防
    振部材に取り付けられて少なくとも大部分が上記車両壁
    面に対して傾斜した傾斜面を有し、上記変圧器の上記対
    向壁面の振動から空気中に生じて上記車両壁面に向かっ
    伝播して行く粗密波の波面が上記車両壁面に対して
    質的に平行を欠いて衝突するようにする傾斜面部材とを
    備え、上記傾斜面部材が、上記車両搭載用変圧器の対向
    壁を覆って上記対向壁上に取り付けられて上記対向壁の
    周縁から延びて上記傾斜面を形成する傾斜板と、上記傾
    斜板の内面に設けられた吸音材とを備え、もって上記車
    両搭載用変圧器から上記車両壁面を通して車両内部に伝
    わる音が抑制されるようにしてなる車両搭載用変圧器用
    減音装置。
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