JP2761218B2 - アイドル制御バルブの学習制御装置 - Google Patents

アイドル制御バルブの学習制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、エンジンの回転数を一定に保つアイドル制
御バルブの学習制御装置に関する。
[従来の技術と発明が解決しようとする課題] 最近の電子制御化されたエンジンでは、低燃費化、排
気ガス清浄化のため、エンジン状態パラメータを検出す
る各種センサ類からの出力信号に基づき、マイクロコン
ピュータなどを用いた電子制御装置で、スロットルバル
ブのバイパス通路を流れる空気量などを調整し、アイド
ル時のエンジン回転数を一定に保つよう、アイドル制御
バルブ(ISCV)をフィードバックにより制御している。
このアイドル回転数制御の従来技術では、エンジン回
転数のフィードバック制御中に上記ISCVのバルブ開度に
相当するバルブ制御量の学習制御を行い、この学習値を
次のフィードバック開始時の上記ISCVのバルブ制御量の
初期値としている。しかしながら、急激な負荷変動など
により学習遅れが生じると、上記学習値に基づいて算出
されるアイドル状態移行時のフィードバック制御開始の
バルブ制御量や非アイドル状態時のバルブ制御量等に誤
差を生じ、その結果、制御系の安定性が失われエンジン
の回転が不安定となり、エンジン回転数の低下によるエ
ンスト、あるいは逆に、エンジン回転数の上昇による燃
費の悪化などを招くという問題があった。
このため、例えば、特開昭58−158343号公報及び特開
昭59−134348号公報などには、フィードバック制御系の
学習遅れを少なくすることにより上記問題を解決する技
術が開示されているが、フィードバック制御のできない
領域、例えば、楕行運転中あるいは発進時などにおい
て、電気的負荷変動、エアコン負荷変動などがあった場
合、以前の学習値が適切に反映されず、同様に制御系の
安定性が失われ、安定した走行に支障をきたすことがあ
った。
従って、フィードバック制御のできない領域では、上
記ISCVに対し、負荷及びアイドルアップ状態などによる
複数の学習値を設定し、負荷変動が起きた場合、上記複
数の学習値から選択すれば良いが、負荷条件により学習
値の設定が完全に分離されてしまうため、個々の学習値
が更新される機会が少なく、各学習値の更新頻度に大き
なバラツキを生じることがある。従って、場合によって
は古い学習値を使用することがあり、エンジンの回転変
動の原因となり、上記問題は依然として解決されないと
いう問題があった。
[発明の目的] 本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、運転状
態あるいは負荷状態に左右されず、アイドル制御バルブ
を常に安定して制御することができ、エンジンの回転変
動を防止することのできるアイドル制御バルブの学習制
御装置を提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段及び作用] 本発明によるアイドル制御バルブの学習制御装置は、
エンジンの負荷状態パラメータを検出する各センサから
の出力信号に基づいて、アイドル制御バルブのバルブ制
御量を制御するアイドル制御バルブの学習制御装置にお
いて、上記アイドル制御バルブのバルブ制御量を基本学
習値と負荷補正学習値とに分けて保持し、所定の学習条
件を満たした場合、負荷のない状態では、上記負荷補正
学習値を保持して上記基本学習値を現在のバルブ制御量
で更新し、負荷のない状態から負荷のある状態に変化し
たときには、上記基本学習値を保持して上記負荷補正学
習値を現在のバルブ制御量と前回の基本学習値との差で
更新し、負荷のある状態から負荷のない状態に変化した
ときには、上記基本学習値を現在のバルブ制御量で更新
するとともに上記負荷補正学習値をバルブ制御量の変化
量で更新し、負荷のある状態では、バルブ制御量の変化
量をエンジンの負荷状態に応じて配分して前回の基本学
習値と前回の負荷補正学習値とに加算し、それぞれを更
新する学習値更新手段と、上記学習値更新手段によって
更新された基本学習値を記憶する基本学習値記憶手段
と、上記学習値更新手段によって更新された負荷補正学
習値を記憶する負荷補正学習値記憶手段と、上記エンジ
ンに対する負荷の有無により、上記基本学習値及び上記
負荷補正学習値から選択的に学習値を算出する学習値算
出手段とを設けたことを特徴とする。
すなわち、本発明では、所定の学習条件を満たした場
合、負荷のない状態が継続しているとき、負荷のない状
態から負荷のある状態へ変化したとき、負荷のある状態
から負荷のない状態に変化したとき、及び、負荷がかか
った状態が継続しているときで、アイドル制御バルブの
バルブ制御量を基本学習値と負荷補正学習値とに分けて
学習するようにしており、負荷のない状態が継続してい
るときには、負荷補正学習値を保持して基本学習値を現
在のバルブ制御量で更新し、負荷のない状態から負荷の
ある状態に変化したときには、基本学習値を保持して負
荷補正学習値を現在のバルブ制御量と前回の基本学習値
との差で更新し、負荷のある状態から負荷のない状態に
変化したときには、基本学習値を現在のバルブ制御量で
更新するとともに負荷補正学習値をバルブ制御量の変化
量で更新し、負荷のかかった状態が継続しているときに
は、バルブ制御量の変化量をエンジンの負荷状態に応じ
て配分して前回の基本学習値と前回の負荷補正学習値と
に加算し、それぞれを更新する。これら更新された基本
学習値及び負荷補正学習値は、記憶・保持され、エンジ
ンに対する負荷の有無に応じて基本学習値及び負荷補正
学習値から選択的に学習値が算出される。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図面は本発明の一実施例を示し、第1図はエンジン制
御系の概略図、第2図は制御部の機能ブロック図、第3
図(a)は学習値更新のフローチャート、第3図(b)
は学習値計算のフローチャート、第4図はアイドル時の
バルブ制御量のタイムチャート、第5図は始動時のバル
ブ制御量のタイムチャート、第6図は非アイドル時のバ
ルブ制御量のタイムチャート。
(エンジン制御系の構成) 図中の符号1はエンジン本体であり、このエンジン本
体1の吸入ポート1aにインジェクタ2が臨まされ、ま
た、上記吸入ポート1aに連通する吸気通路3の中途に介
装されたスロットルバルブ4に、アイドルスイッチ5aを
含むスロットルポジションセンサ5が連設されている。
また、このスロットルバルブ4の下流側に、吸入管圧力
センサ6が臨まされている。さらに、上記吸気通路3の
上流側に連通するエアクリーナ7の拡張室7aに、吸気温
センサ8が臨まされている。
また、上記スロットルバルブ4をバイパスし、上流側
から下流側へアイドルエアを導くバイパス通路9に、ア
イドル制御バルブ(ISCV)10が介装されている。このIS
CV10は、例えば、パルス信号により駆動されるソレノイ
ドバルブなどで構成され、駆動パルス信号のデューティ
比(バルブ制御量)を変化させることによりバルブ開度
が制御される。
一方、上記エンジン本体1の排気ポート1bに連通する
排気管11にO2センサ12が臨まされ、さらに、この排気管
11には触媒コンバータ13が介装されている。また、上記
エンジン本体1のクランクシャフトに軸着されたクラン
クロータ(図示せず)に回転数センサ15が対設され、ウ
ォータージャケットには水温センサ16が臨まされてい
る。
尚、符号17はエアコンスイッチであり、上記各センサ
5,5a,6,8,12,15,16及び上記エアコンスイッチ17で運転
条件パラメータが検出され、制御手段18に入力される。
上記制御手段18の出力側には、上記インジェクタ2、
上記ISCV10などが接続されており、上記各センサからの
出力信号を取込んで、上記インジェクタ2に対する燃料
噴射時間、上記ISCV10に対する駆動パルス信号のデュー
ティ比などを演算、出力する。
(制御手段の機能構成) 上記制御手段18には、上記ISCVのバルブ制御量を学習
制御する制御部18aが設けられ、この制御部18aは、負荷
変動時検出手段20、学習条件判定手段21、計時手段22、
学習値更新手段23、基本学習値記憶手段24、負荷補正学
習値記憶手段25、学習値算出手段26、固定制御量算出手
段27、フィードバック開始初期制御量算出手段28、目標
回転数設定手段29、バルブ制御量設定手段30、及び、駆
動手段31とから構成されており、エンジンに対する負荷
状態に応じて、上記ISCV10のバルブ制御量を学習制御に
より制御する。
上記負荷変動時検出手段20は、エアコンスイッチ17な
どの負荷検出手段170からの信号を受けて負荷変動を検
出し、負荷変動の瞬間にトリガー信号を負荷変動信号と
して出力する。この負荷変動時検出手段20からの負荷変
動信号により、上記学習条件判定手段21は、上記負荷検
出手段170、アイドルスイッチ5aなどのアイドル状態検
出手段50、及び、回転数センサ15などのエンジン回転数
検出手段150からの信号を取込んで、学習条件が成立す
るか判定し、条件成立後、計時手段22により所定時間の
経過を確認する。
また、上記学習値更新手段23は、上記学習条件判定手
段21からの学習実施信号が入力されると、上記負荷検出
手段170からの負荷信号及び上記負荷変動時検出手段20
によって検出された負荷変動信号に応じて、上記バルブ
制御量設定手段30でのバルブ制御量から基本学習値及び
負荷補正学習値を更新し、これらの学習値をそれぞれ基
本学習値記憶手段24、負荷補正学習値記憶手段25に格納
する。
また、上記学習値算出手段26は、上記負荷検出手段17
0からの負荷信号に応じて、上記基本学習値記憶手段24
及び負荷補正学習値記憶手段25に格納された基本学習値
と負荷補正学習値とから学習値を算出し、固定制御量算
出手段27及びフィードバック開始初期制御量算出手段28
に出力する。
上記固定制御量算出手段27では、非アイドル時、上記
ISCV10のバルブ制御量を上記学習値+一定値の固定した
制御量として算出する。一方、上記フィードバック開始
初期制御量算出手段28は、始動時あるいは非アイドル状
態からアイドル状態に移行した時、上記学習値+一定値
をフィードバック開始の初期制御量として算出する。
また、上記目標回転数設定手段29は、上記水温センサ
16などの冷却水温検出手段160からの冷却水温信号に基
づいて、目標回転数を設定し、上記バルブ制御量設定手
段30に出力する。
上記バルブ制御量設定手段30では、上記アイドル状態
検出手段50によりアイドル状態が検出された時は、フィ
ードバック開始初期制御量算出手段28で算出された制御
量を初期値として上記エンジン回転数検出手段150から
のエンジン回転数と、上記目標回転数設定手段29からの
目標回転数とからバルブ制御量のフィードバック制御を
行い、上記アイドル状態検出手段50により非アイドル状
態が検出された場合にはバルブ制御量を上記固定制御量
算出手段27からの制御量に保持する。また常時上記負荷
変動時検出手段20からの負荷変動信号及び上記冷却水温
検出手段160からの冷却水温信号に応じて上記ISCV10の
バルブ制御量を補正する。このバルブ制御量は、上記駆
動手段31へ出力され上記ISCV10が駆動されると同時に、
学習値の更新のため上記学習値更新手段23へ出力され
る。
(学習制御の動作) 次に、学習制御の動作を第3図(a)及び第3図
(b)のフローチャート並びに第4図のタイムチャート
に従って説明する。
まず、第3図(a)の学習値更新のルーチンでは、ス
テップ100で、学習条件判定手段21により学習条件が成
立するか判断される。この学習条件は、例えば、アイド
ルスイッチ5aがONの状態で、エンジン回転数のフィード
バック制御中であり、冷却水温検出手段160からの冷却
水温に基づいて目標回転数設定手段29で設定される目標
回転数の目標範囲内にエンジン回転数が収束し、且つ一
定時間経過後であり、また所定時間負荷変動がないなど
の条件で、このような学習条件が成立しない場合は、そ
のままプログラムを抜け一旦メインルーチンへ戻り、再
びこのルーチンが呼出されプログラムが繰返される。上
記学習条件が成立した時は、ステップ101へ進み、次い
で、ステップ101では、学習値更新手段26で負荷変動時
検出手段20からの負荷変動信号により負荷変動後初めて
の学習かどうかが判断され、負荷変動直後の学習でない
場合は、ステップ102へ進み、負荷変動直後の学習であ
る場合は、ステップ105へと進む。
ステップ102では、負荷検出手段170の負荷信号のON、
OFFが調べられ、負荷信号がONの場合はステップ104へ進
み、負荷信号がOFFの場合はステップ103へ進む。
負荷信号がOFFの場合、ステップ103では、現在のバル
ブ制御量ISC DYを基本学習値ISC LR1として更新し、負
荷補正学習値ISC LR2は更新せずそのままとする。すな
わち、第4図のAに示されるように、バルブ制御量ISC
DYがフィードバック制御により変化したエンジン回転数
が目標範囲内に収束してから所定時間経過した時点で、
基本学習値ISC LR1が上記バルブ制御量ISC DYの変化に
応じて更新され、負荷補正学習値ISC LR2は負荷がない
ため更新されない。
一方、負荷信号がONの場合、ステップ104では、第4
図のCに示されるように、バルブ制御量ISC DYがフィー
ドバック制御により変化しエンジン回転数が目標範囲内
に収束してから所定時間経過した時点で、学習値の変化
量を基本学習値ISC LR1と負荷補正学習値ISC LR2とに予
め設定された定数Kでもって、k:1−kに配分する。す
なわち、現在のバルブ制御量ISC DYと以前の学習値(IS
C LR1old+ISC LR2old)との差にkを乗算し、これを以
前の基本学習値ISC LR1oldに加算した値を新たな基本学
習値ISC LR1として更新する。また、現在のバルブ制御
量ISC DYと以前の学習値(ISC LR1old+ISC LR2old)と
の差に1−kを乗算し、これを以前の負荷補正学習値IS
C LR2oldに加算した値を新たな負荷補正学習値ISC LR2
として更新する。ここで、上記定数kは、一定値でもよ
いが例えば、負荷の種類と、上述のエンジン回転数の変
化後学習開始までの経過時間あるいは学習回数とのマッ
プとして記憶させておき、そのマップから検索するよう
にしてもよい。あるいは、負荷条件に応じて演算により
算出しても良い。
また、この定数kは、例えば、エアコンなどの外気温
により大きく負荷の変動するものでは、上記kの値を小
さくし上記負荷補正学習値ISC LR2の変化量を大きくし
て負荷の状態を十分学習に反映させるよう設定される。
上記更新された基本学習値ISC LR1及び負荷補正学習
値ISC LR2は、それぞれ、基本学習値記憶手段24及び負
荷補正学習記憶手段25に格納される。
また、ステップ101で負荷変動直後の学習であると判
断された場合、ステップ105で、負荷変動後初回の学習
値の更新を上記学習値更新手段23で行うため、負荷検出
手段170からの信号により負荷の有無を調べ、負荷信号
がONの場合ステップ106へ、負荷信号がOFFの場合ステッ
プ107へと進む。
負荷信号がONの場合、ステップ106では、第4図のB
に示されるように、バルブ制御量ISC DYが負荷変動によ
り変化しエンジン回転数が目標範囲内に収束してから所
定時間経過した時点で、基本学習値ISC LR1は、負荷信
号がONになる以前の基本学習値ISC LR1oldのまま更新せ
ず、現在のバルブ制御量ISC DYと以前の基本学習値ISC
LR1oldとの差を負荷補正学習値ISC LR2として更新す
る。これら基本学習値ISC LR1及び補正学習値ISC LR2は
それぞれ基本学習値記憶手段24、負荷補正学習値記憶手
段25へ格納された後、プログラムが終了してメインルー
チンへ戻る。
一方、負荷信号がOFFの場合は、ステップ107で、第4
図のDに示されるように、バルブ制御量ISC DYが負荷変
動により変化しエンジン回転数が目標範囲内に収束して
から所定時間経過した時点で、現在のバルブ制御量ISC
DYを新たな基本学習値ISC LR1として更新し、負荷信号
がOFFになる以前の基本学習値ISC LR1oldと負荷補正学
習値ISC LR2oldとを加算した学習値から現在のバルブ制
御量ISC DYを減算した値即ち負荷がなくなったことによ
るバルブ制御量ISC DYの変化量を新たな負荷補正学習値
ISC LR2として更新する。そして、同様に、これらの更
新された基本学習値ISC LR1及び負荷補正学習値ISC LR2
をそれぞれ基本学習値記憶手段24、負荷負荷補正学習値
記憶手段25へ格納する。
次に、第3図(b)の学習値計算のルーチンを説明す
る。
ステップ200では、学習値算出手段26にて負荷検出手
段170からの負荷信号のON、OFFを調べ、負荷信号がOFF
即ち負荷が無いと判定された時は、ステップ201へ進
み、基本学習値ISC LR1を学習値ISC LRとしてセットす
る。
一方、負荷信号がON即ち負荷が有ると判定された時
は、ステップ202へ進み、基本学習値ISC LR1と負荷補正
学習値ISC LR2とを加算した値を学習値ISC LRとしてセ
ットする。
すなわち、上記学習値算出手段26で、負荷の有無に応
じて、上記基本学習値ISC LR1と上記負荷補正学習値ISC
LR2とを加算し学習値ISC LRとするか、あるいは、上記
基本学習値ISC LR1を学習値ISC LRとする。この学習値I
SC LRは、固定制御量算出手段27及びフィードバック開
始初期制御量算出手段28へ出力される。
従って、以上述べたことから、複数の負荷状態に対し
て常に適切な学習が繰返され、各学習値の更新頻度のバ
ラツキが解消される。
(始動時及び非アイドル時のISCV制御) 以上の制御ルーチンによる学習の結果に基づく始動時
及び非アイドル時のISCV制御を、第5図及び第6図のタ
イムチャートにより説明する。
第5図は始動時のバルブ制御量のタイムチャートであ
り、イグニッションスイッチをONし、エンジンを始動す
ると、当初ISCV10のバルブ制御量はデューティ比100%
すなわちバルブ全開の状態から、冷却水温検出手段160
によって検出された冷却水温に従ってバルブ制御量設定
手段30でバルブ制御量が決定される。この状態では、フ
ィードバックは行われず、オープンループでエンジン回
転数制御が行われる。エンジンの暖機が進み、冷却水温
が上昇すると上記バルブ制御量は小さくなり、学習値算
出手段26からの学習値ISL LRに一定値を加算した値をフ
ィードバック開始初期制御量算出手段28から上記バルブ
制御量設定手段30に取込み、現在のバルブ制御量がフィ
ードバック開始初期制御量に達した時この値を初期値と
して、エンジン回転数検出手段150からのエンジン回転
数と目標回転数設定手段29により設定された目標回転数
との偏差から上記バルブ制御量ISC DYをフィードバック
により制御する。上述の学習値ISC LRの説明から明らか
なように、上記バルブ制御量ISC DYは、負荷のない場合
基本学習値ISC LR1+一定値であり、負荷のある場合基
本学習値ISC LR1+負荷補正学習値ISC LR2+一定値であ
る。
また、第6図は非アイドル時のバルブ制御量のタイム
チャートであり、アイドルスイッチ5aがOFFの状態で
は、バルブ制御量ISC DYは、上記学習値ISC LRに固定制
御量算出手段27で一定値が加算された値となり、このバ
ルブ制御量ISC DYは、負荷信号OFFで基本学習値ISC LR1
+一定値、負荷信号ONで基本学習値ISC LR1+負荷補正
学習値ISC LR2+一定値となる。
従って、このようなエンジン回転数のフィードバック
制御の行えない非アイドル状態であっても、負荷補正が
なされ、エンジン回転数の低下、あるいは逆に、エンジ
ン回転数の上昇などを防止することができる。
なお、アイドルスイッチ5aがONになり、非アイドル状
態からアイドル状態に移行した時は、バルブ制御量を固
定制御量からフィードバック開始初期制御量に切換えて
設定し、これを初期値としてエンジン回転数のフィード
バック制御を行う。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によるアイドル制御バル
ブの学習制御装置は、無負荷時のアイドル制御バルブの
バルブ制御量を保持する基本学習値と、負荷時の上記バ
ルブ制御量の変化量を保持する負荷補正学習値とから、
無負荷状態の上記バルブ制御量の変化を負荷のかかった
状態での学習値に反映させることができ、また、逆に、
負荷のかかった状態での上記バルブ制御量の変化も無負
荷状態の学習値に反映させることができる。従って、エ
ンジンの負荷状態による学習値の更新頻度のバラツキが
解消され上記学習値が適宜更新されるため、古い学習値
を使用することによる制御系の乱れが防止される。すな
わちエンジン回転数の低下によるエンスト、あるいは逆
に、エンジン回転数の上昇による燃費の悪化などが防止
され、運転状態及び負荷状態にかかわらず、アイドル制
御バルブを常に安定して制御することができ、走行安定
性の向上、燃費の向上など優れた効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図はエンジン制御
系の概略図、第2図は制御部の機能ブロック図、第3図
(a)は学習値更新のフローチャート、第3図(b)は
学習値計算のフローチャート、第4図はアイドル時のバ
ルブ制御量のタイムチャート、第5図は始動時のバルブ
制御量のタイムチャート、第6図は非アイドル時のバル
ブ制御量のタイムチャートである。 1……エンジン本体、10……アイドル制御バルブ、 18a……制御部、 23……学習値更新手段、 24……基本学習値記憶手段、 25……負荷補正学習値記憶手段、 26……学習値算出手段、 ISC LR……学習値、ISC LR1……基本学習値、 ISC LR2……負荷補正学習値。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの負荷状態パラメータを検出する
    各センサからの出力信号に基づいて、アイドル制御バル
    ブのバルブ制御量を制御するアイドル制御バルブの学習
    制御装置において、 上記アイドル制御バルブのバルブ制御量を基本学習値と
    負荷補正学習値とに分けて保持し、所定の学習条件を満
    たした場合、負荷のない状態では、上記負荷補正学習値
    を保持して上記基本学習値を現在のバルブ制御量で更新
    し、負荷のない状態から負荷のある状態に変化したとき
    には、上記基本学習値を保持して上記負荷補正学習値を
    現在のバルブ制御量と前回の基本学習値との差で更新
    し、負荷のある状態から負荷のない状態に変化したとき
    には、上記基本学習値を現在のバルブ制御量で更新する
    とともに上記負荷補正学習値をバルブ制御量の変化量で
    更新し、負荷のある状態では、バルブ制御量の変化量を
    エンジンの負荷状態に応じて配分して前回の基本学習値
    と前回の負荷補正学習値とに加算し、それぞれを更新す
    る学習値更新手段と、 上記学習値更新手段によって更新された基本学習値を記
    憶する基本学習値記憶手段と、 上記学習値更新手段によって更新された負荷補正学習値
    を記憶する負荷補正学習値記憶手段と、 上記エンジンに対する負荷の有無により、上記基本学習
    値及び上記負荷補正学習値から選択的に学習値を算出す
    る学習値算出手段とを設けたことを特徴とするアイドル
    制御バルブの学習制御装置。
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