JP2760420B2 - ヒンジ型リレーの絶縁構造 - Google Patents

ヒンジ型リレーの絶縁構造

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JP2760420B2 JP2391795A JP2391795A JP2760420B2 JP 2760420 B2 JP2760420 B2 JP 2760420B2 JP 2391795 A JP2391795 A JP 2391795A JP 2391795 A JP2391795 A JP 2391795A JP 2760420 B2 JP2760420 B2 JP 2760420B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はヒンジ型リレーの絶縁
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来のヒンジ型リレーの縦断面図
であり、このヒンジ型リレー100は、コイル枠101
を介して柱状の鉄芯102にコイル103を巻いて鉄芯
102の両端に磁極102a,102bを形成したコイ
ルブロック104と、その一端を一方の磁極102bに
固定したL字型の継鉄105と、この継鉄105の他端
105bを支点とし、コイルブロック104の電磁作用
により揺動して他方の磁極102aに吸着して磁気回路
を形成するL字型の接極子106と、この接極子106
の揺動により接離動する可動接点バネ107及び固定接
点バネ108からなる接点バネブロック109を備えた
構成となっている。
【0003】そして、コイルブロック104への印加に
よって接極子106を時計方向に揺動させてバネ107
を撓ませて接点107a,108aを当接させ、電源
(図示せず)をオンさせるようにしている。ここで、1
10a,110bはバネ107、108と接続する電源
端子、111はL字型の接極子106を常時反時計方向
に付勢するヒンジバネである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の従来のヒン
ジ型リレーは、一般にコイル巻線部にできるだけ多くの
巻線数を確保するために、コイル枠の鉄芯部周囲の絶縁
膜の厚みは0.3〜0.5mmと極めて薄くしており、
しかも一重絶縁(絶縁膜が1つ)である。したがって、
接点が閉じたとき、すなわち電源がオンしたときにはコ
イル枠の鉄芯が接点と同電位となり、コイル巻線部の厚
みのみでコイルと鉄芯との間の絶縁を得ることは、安全
性の面から問題となる場合があった。
【0005】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、その目的はヒンジ型電磁石を有するヒ
ンジ型リレーにおいて接点とコイル間の絶縁、特に、コ
イル鉄芯部周囲の絶縁を確実に確保し安全性を高めるこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明は、柱状の鉄芯の周囲にコイル枠を介してコイ
ルを巻いて鉄芯の両端に磁極を形成するコイルブロック
と、これら磁極の一方に一端を固定したL字型の継鉄
と、この継鉄の他端に折曲部が揺動可能に支持されると
ともに前記コイルブロックの付勢によって磁極の他方に
吸引されて磁気回路を閉成するL字型の接極子と、この
接極子を前記コイルブロックの消勢によって前記磁極の
他方から引き離して磁気回路を開成するバネとによって
電磁石ブロックを構成し、前記接極子の揺動に同期して
可動接点バネを固定接点バネに対して接離するようにし
たヒンジ型リレーにおいて、前記コイル枠の鉄芯部周囲
には鉄芯部の長手方向に延びる中空溝を形成した。
【0007】
【作用】この発明に係るヒンジ型リレーは、コイル枠の
鉄芯部周囲に鉄芯の長手方向に延ばして形成した中空溝
によって空隙を挟んだ二重の絶縁層が形成され、コイル
枠を介して鉄芯にコイルを巻回したとき、コイルと鉄芯
間に確実な絶縁を確保できる。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。図1は本発明に係るヒンジ型リレーの縦断
面図、図2に本発明に係るヒンジ型リレーの組立図、図
3は本発明に係るヒンジ型リレーの全体構成図を示す。
【0009】ヒンジ型リレー1は電磁石ブロック10
と、接点バネブロック30と、カバー40とを備える。
電磁石ブロック10は、柱状の鉄芯11の周囲を囲橈し
て設けたコイル枠12にコイル13を巻いたコイルブロ
ック14と、このコイルブロック14の磁極11aと磁
極11bとの間に設けられた断面L字型の継鉄15と断
面L字型の接極子16とから構成されている。
【0010】コイル枠12は鉄芯11の周囲に上方に開
口してその長手方向に延びる中空溝17を形成し、鉄芯
11の周囲に中空溝(空隙)17を介した二重の絶縁構
造とし従来の絶縁層に新たな絶縁層を付加した構成とし
ている。この中空溝17を含めたコイル枠12の厚さ
(半径方向の間隔)は、従来の一重絶縁の場合と同じ
(0.3〜0.5mm)でよいため、従来と同じ厚さで
従来以上に絶縁性を強化でき確実な絶縁を得ることがで
きる。
【0011】また、コイル枠12の磁極11a側には側
面視L型の上方および一側面を開放した、接極子16の
一辺16aを収容する収納部18を一体的に形成すると
ともに、磁極11b側に電磁石ブロック10に電源を印
加するための電源端子19a,19bを一体的に設け
る。
【0012】継鉄15はL字型の水平方向に延びる一辺
15aがコイル枠12と一体的に形成されており、これ
に連なる垂直方向に延びる他辺15bの先端15cには
断面L字型の接極子16の折曲部16bを支持し、この
折曲部16bを支点として接極子16を揺動可能として
いる。
【0013】前記接極子16は磁性体金属で先細り形状
に形成され前記一辺16aに連なる垂直方向下方へ延び
る他辺16cには、四角形の開口部16dおよび位置決
め用の凹部16eが隣接して形成されている。
【0014】また、接極子16には平面視略T字型のヒ
ンジバネ20が設けられており、このヒンジバネ20は
T字型の一辺20aの両端を直角に下方に折り曲げて差
込み20b,20cを形成し、この差込み20b,20
cが収納部18の枠部分18a上端に形成された溝21
a,21bにそれぞれ差し込まれるとともに、前記一辺
20aの中間から延びる他辺20dをその中間から斜め
下方に折曲げ、この他辺20dの端部20eで接極子1
6の折曲部16bを常時下方へ押圧して接極子16を常
時反時計方向へ付勢している。
【0015】上記構成のコイルブロック14に電源端子
19a,19bを介して予め極性の決定された電源を印
加したとき、コイル13に流れる電流の方向に対応(右
ねじの法則)した磁極11a、11bの極性(N、S
極)が生じ接極子16の一辺16aを磁極11aに吸引
して磁気回路を閉成する。
【0016】接点バネブロック30は、例えばAC10
0Vのオン・オフを制御するスイッチ部として動作する
ものであり、可動接点バネ31と固定接点バネ32とか
ら構成され、それぞれの一端は電源端子33a,33b
ととともにコイル枠12に一体成形され、それぞれの他
端には銀、パラジューム、白金等の合金で構成した接点
31a,32aを備えている。
【0017】可動接点バネ31は接極子16の他辺16
cと当接しており、このとき、接点裏側の取付突出部3
1bが開口部16dに収納されるとともに同じく裏側に
形成した突起31cが凹部16eに嵌合され、バネ31
と接極子16との位置決めがなされる。
【0018】また、固定接点バネ32は中間部をく字形
に折曲げ、一方のバネ31が押されて接点31aと接点
32aが当接したとき、両接点31a,32aが面で当
接するように両方のバネ31,32が略平行状態となる
ように形成されている。
【0019】そして、上記電磁石ブロック10と接点バ
ネブロック30とを下方に開放するカバー40で覆って
図3に示すヒンジ型リレー1を構成する。この際、カバ
ー40の内側上部に突部41を形成してヒンジバネ20
の上方への移動を規制している。
【0020】このように組立られたヒンジ型リレー1
は、電磁石ブロック10のコイル13に電源が印加され
ない無励磁の状態には、接極子16はヒンジバネ20で
反時計方向に付勢された状態を維持し、接極子16の一
辺16aと磁極11aとは離間した状態にある。
【0021】一方、接極子16の他辺16cは継鉄15
の他辺15bと当接した状態となっており、バネ31の
接点31aとバネ32の接点32aとは離間して当接し
ておらず、スイッチ部は電気的に絶縁状態を形成し、電
源はオフ状態となっている。
【0022】一方、電磁石ブロック10のコイル13に
予め設定された極性の電源が印加された励磁状態には、
電磁石ブロック10に電磁石が形成され、接極子16は
磁極11aに一辺16aが吸引され、継鉄15の先端1
5cを支点としてヒンジバネ20の付勢力に抗して時計
方向に揺動し、接極子16の一辺16aの端部16fが
磁極11aに吸着し、鉄芯11―継鉄15―接極子16
の折曲部16b―接極子16の端部16f―磁極11a
―鉄芯11のループで磁束を発生する磁気回路を形成
し、接極子16は磁極11aと当接が安定した状態を電
源が印加されている限り維持する。
【0023】この際、コイル枠12の鉄芯11が接点と
同電位となるが、鉄芯11周囲は二重の絶縁構造になっ
ているため、コイル13と鉄芯11との間の絶縁を確実
にとることができ、従来のような絶縁に対する問題は生
じない。
【0024】この状態では、接極子16の他辺16cが
継鉄15の他辺15bから離れ、すなわち、可動接点バ
ネ31が接極子16によって付勢(図では左方向へ)さ
れてその接点31aが他方のバネ32の接点32aに当
接し、その結果、スイッチ部は電気的に導通状態を形成
し、電源はオン状態となる。
【0025】この状態から、電磁石ブロック10のコイ
ル13に印加した電源を除くと、最初の無励磁状態に戻
り、接極子16の他辺16cは反時計方向へ揺動して再
び継鉄15の他辺15bに当接し、その結果、スイッチ
部は接点31aと接点32aが離れ電気的に絶縁状態、
すなわち電源はオフ状態となる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明に係るヒン
ジ型リレーの絶縁構造によれば、コイル枠の鉄芯部周囲
に鉄芯部の長手方向に延びる中空溝を形成するため、コ
イル枠の形状変更のみで鉄芯部周囲に絶縁層を付加した
二重絶縁構造を容易に構成することができる。
【0027】よって、コイル枠を介して鉄芯にコイルを
巻回したとき、コイルと鉄芯間の絶縁性が強化され確実
な絶縁を確保でき、動作の安全性が高い信頼性に優れた
ヒンジ型リレーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るヒンジ型リレーの断面図
【図2】本発明に係るヒンジ型リレーの組立図
【図3】本発明に係るヒンジ型リレーの全体構成図
【図4】従来のヒンジ型リレーの断面図
【符号の説明】
1…ヒンジ型リレー、10…電磁石ブロック、11…鉄
芯、11a,11b…磁極、12…コイル枠、13…コ
イル、14…コイルブロック、15…継鉄、15a…一
辺、15b…他辺、15c…先端、16…接極子、16
a…折曲部、16b…一辺、16c…他辺、16d…開
口部、16e…凹部、16f…端部、17…中空溝、1
8…収納部、18a…枠部分、19a,19b,33
a,33b…電源端子、20…ヒンジバネ、20a…一
辺、20b,20c…差込み、20d…他辺、20e…
端部、21a,21b…溝、30…接点バネブロック、
31,32…接点バネ、31a,32a…接点、40…
カバー、41…突部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱状の鉄芯の周囲にコイル枠を介してコ
    イルを巻いて鉄芯の両端に磁極を形成するコイルブロッ
    クと、これら磁極の一方に一端を固定したL字型の継鉄
    と、この継鉄の他端に折曲部が揺動可能に支持されると
    ともに前記コイルブロックの付勢によって磁極の他方に
    吸引されて磁気回路を閉成するL字型の接極子と、この
    接極子を前記コイルブロックの消勢によって前記磁極の
    他方から引き離して磁気回路を開成するバネとによって
    電磁石ブロックを構成し、前記接極子の揺動に同期して
    可動接点バネを固定接点バネに対して接離するようにし
    たヒンジ型リレーにおいて、前記コイル枠の鉄芯部周囲
    には鉄芯部の長手方向に延びる中空溝を形成したことを
    特徴とするヒンジ型リレーの絶縁構造。
JP2391795A 1995-02-13 1995-02-13 ヒンジ型リレーの絶縁構造 Expired - Lifetime JP2760420B2 (ja)

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