JP2760132B2 - 倍力装置 - Google Patents

倍力装置

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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は倍力装置に関し、より詳しくは、例えばブレ
ーキ倍力装置のバルブボディに形成する変圧通路の改良
に関する。
「従来の技術」 従来、倍力装置として、シェル内をフロント側のフロ
ント室とリヤ側のリヤ室とに区画するセンタープレート
と、このセンタープレートに気密を保持して摺動自在に
嵌合したバルブボディと、上記フロント室内に位置する
バルブボディに設けたフロントパワーピストンと、上記
リヤ室内に位置するバルブボディに設けたリヤパワーピ
ストンと、上記フロントパワーピストンとシェルとにわ
たって張設されて上記フロント室内をフロント側の定圧
室とリヤ側の変圧室とに区画するフロントダイアフラム
と、上記リヤパワーピストンとシェルとにわたって張設
されて上記リヤ室内をフロント側の定圧室とリヤ側の変
圧室とに区画するリヤダイアフラムと、上記フロント室
の定圧室とリヤ室の定圧室とを連通させる定圧通路と、
上記フロント室の変圧室とリヤ室の変圧室とを連通させ
る変圧通路とを備えたものは知られている。
「発明が解決しようとする課題」 ところで、上記変圧通路は、通常、バルブボディの軸
方向に形成した孔およびその軸方向孔から連続する半径
方向の孔とによって構成されて、該変圧通路の両端とな
る上記孔の端部をバルブボディの周面および段部端面に
開口させるようにしていた。
このように、従来では、バルブボディに設けた軸方向
孔と半径方向孔とによって変圧通路を構成していたの
で、それら軸方向孔と半径方向孔とを形成することが原
因となって、バルブボディの強度が低下するという欠点
があった。
「課題を解決するための手段」 本発明はそのような事情に鑑み、上述した倍力装置に
おいて、上記バルブボディを、上記フロントパワーピス
トンとフロントダイアフラムとを連結した第1筒状部材
と、この第1筒状部材の外周部に取付けられて上記セン
タープレートに気密を保持して摺動自在に貫通され、か
つ上記リヤパワーピストンとリヤダイアフラムとを連結
した第2筒状部材とから構成し、かつ第1筒状部材の外
周面と第2筒状部材の内周面とで構成した軸方向の空間
を上記変圧通路とし、また、第2筒状部材のリヤ側の端
面に形成した環状溝に、上記リヤパワーピストンの内周
縁に形成した段付筒状部をリヤ側から嵌合するととも
に、上記リヤパワーピストンの段付筒状部と第2筒状部
材の環状溝の内方側の周面との間に形成される環状の空
間部に、リヤダイアフラムの内周部をリヤ側から嵌合し
て、リヤパワーピストンおよびリヤダイアフラムを第2
筒状部材に連結し、さらに、第1筒状部材の外周部に取
り付けたキー部材によって第2筒状部材が第1筒状部材
から脱落するのを防止し、かつ上記キー部材を上記リヤ
ダイアフラムにリヤ側から圧接させたものである。
「作用」 このような構成によれば、従来のようにバルブボディ
の中実部分に軸方向孔および半径方向孔を形成すること
なく、上記第1筒状部材の外周面と第2筒状部材の内周
面とで構成した軸方向の空間を上記変圧通路として構成
できるので、従来に比較してバルブボディの強度を向上
させることができる。
「実施例」 以下図示実施例について本発明を説明すると、第1図
において、フロントシェル1とリヤシェル2とで構成し
た密封容器内は、その中央部に設けたセンタープレート
3によって前後のフロント室4とリヤ室5との2室に区
画してあり、かつ、上記リヤシェル2およびセンタープ
レート3の軸部に概略筒状のバルブボディ6をそれぞれ
環状シール部材7、8により気密を保って摺動自在に貫
通させている。
上記バルブボディ6には、上記フロント室4とリヤ室
5とに収納したフロントパワーピストン9とリヤパワー
ピストン10とをそれぞれ連結するとともに、各パワーピ
ストン9、10の後面にフロントダイアフラム11とリヤダ
イアフラム12とをそれぞれ張設し、フロントダイアフラ
ム11の前後に定圧室Aと変圧室Bを、またリヤダイアフ
ラム12の前後にも定圧室Cと変圧室Dを形成している。
上記2つの定圧室A、Cと2つの変圧室B、Dとの間
の流体回路を切り換える弁機構15は上記バルブボディ6
内に設けてあり、該弁機構15は、バルブボディ6に形成
した環状の第1弁座16と、この環状の第1弁座16により
も内側で上記バルブボディ6に摺動自在に設けた弁プラ
ンジャ17の右端部に形成した環状の第2弁座18と、さら
に両弁座16、18に第1図の右方からばね19によって着座
される弁体20とを備えている。
上記第1弁座16と弁体20とが接触する環状のシート部
よりも外周側の空間は、バルブボディ6に形成した軸方
向の定圧通路21を介して上記定圧室Aに連通させてあ
り、この定圧室Aは、フロントシェル1に取付けた負圧
導入管22を介して図示しないインテークマニホールドに
連通させている。また上記定圧室Aは、バルブボディ6
に形成した軸方向の第2の定圧通路22を介して定圧室C
に連通させている。
他方、上記第1弁座16と弁体20とが接触する環状のシ
ート部よりも内周側で、第2弁座18と弁座20とが接触す
る環状のシート部よりも外周側部分、すなわち内外の環
状シート部の中間部分の空間は、バルブボディ6に形成
した半径方向の変圧通路26を介して変圧室Dに連通さ
せ、さらに該変圧室Dをバルブボディ6に形成した他の
変圧通路27を介して変圧室Bに連通させている。
さらに、上記第2弁座18と弁体20とが接触する内側の
環状シート部よりも内周側の空間は、フィルタ28を介し
て大気に連通させている。
上記バルブボディ6に摺動自在に設けた弁プランジャ
17の右端部は、図示しないブレーキペダルに連動させた
入力軸29に連結させてあり、その左端部は、プッシュロ
ッド30の基部30aに形成した凹部30b内のリアクションデ
ィスク31の右端面に対向させている。そして上記プッシ
ュロッド30の左端部は、シール部材32を介してフロント
シェル1の軸部開口1aから摺動自在に外部に突出させて
図示しないマスターシリンダのピストンに連動させてい
る。また、上記バルブボディ6は、リターンスプリング
33によって常時リヤ側に向けて付勢されており、通常で
は弁プランジャ17とバルブボディ6に係合したキー部材
34がリヤシェル2の内壁面に当接する図示非作動位置に
位置している。
以上の構成は、基本的に従来公知のタンデムブレーキ
倍力装置の構成と同じである。
然して、本実施例におけるバルブボディ6は、軸部側
に位置してリヤ側外周部をリヤシェル2の開口から外部
に貫通させた第1筒状部材41と、この第1筒状部材41に
おけるシェル内に位置した外周部に嵌装される第2筒状
部材42との2部材から構成するようにしている。
そして、この第1筒状部材41の内部に、上述した弁機
構15、プッシュロッド30の基部30aを収納するととも
に、上記定圧通路21、変圧通路26を形成し、さらに上記
キー部材34を係合させるようにしている。
第1筒状部材41の外周部は順次リヤ側が小径となる段
付筒状に形成して、フロント側からリヤ側に向けて順
次、大径部41a、中径部41b、小径部41cとしてあり、さ
らに上記大径部41aのフロント側先端部には半径方向外
方にむけて膨出するフランジ部41dを形成している。
本実施例では、第1筒状部材41のフランジ部41dにお
けるリヤ側の外周面に環状溝からなる係合部41eを形成
し、その係合部41eにフロントパワーピストン9の内周
筒状部9aとフロントダイアフラム11の内周ビード部11a
とを重合させた状態で、それらの部分をリヤ側からフロ
ント側にむけて圧入して連結するようにしている。
他方、第2筒状部材42には、上記第1筒状部材41側の
大径部41a、中径部41bの形状と寸法に合わせてフロント
側が拡径する段付の貫通孔を穿設してあり、上述のよう
に、第1筒状部材41のフランジ部41aにフロントパワー
ピストン9の内周筒状部9aとフロントダイアフラム11の
内周ビード部11aを連結した状態から、この第2筒状部
材42の大径孔42aを第1筒状部材41の大径部41aにリヤ側
から嵌装すると同時に、第2筒状部材42の小径孔42bを
第1筒状部材41の中径部41bにリヤ側から嵌装するよう
にしている。
そして、第1筒状部材41に第2筒状部材42を嵌装した
状態では、第2筒状部材42の段部端面42cは第1筒状部
材41の段部端面41fに当接するようになり、それによっ
て第1筒状部材41に嵌装した第2筒状部材42の軸方向の
位置決めを行うようにしている。
第2筒状部材42の大径孔42aの深さ(軸方向寸法)
は、第1筒状部材41の大径部41aの軸方向寸法よりも若
干短く設定してあり、したがって、上述のように第1筒
状部材41に第2筒状部材42を嵌装して位置決めした状態
では、第1筒状部材41のフランジ部41dのリヤ側端面と
第2筒状部材42のフロント側の端面との間に所要の間隙
が形成されている。
また、このように位置決めした第2筒状部材42のリヤ
側端面には、所定の深さと幅で環状溝42dを形成してあ
り、その環状溝42d内にリヤパワーピストン10の内周縁
となる段付筒状部10aを嵌合するとともに、そのリヤパ
ワーピストン10の段付筒状部10aの内周面と環状溝42dの
内方側の周面とで形成される環状の空間内にリヤダイア
フラム12の内周ビード部12aを嵌合させることで、リヤ
パワーピストン10とリヤダイアフラム12を第2筒状部材
42(バルブボディ6)に連結するようにしている。
そして、このように、第2筒状部材42の環状溝42dに
連結したリヤパワーピストン10の段付筒状部10aの外周
面と環状溝42dの外方側の周面との間および、第2筒状
部材42のリヤ側端面とそれと対向位置のリヤパワーピス
トン10との間には、所要の間隔が形成されている。
さらに、この状態の第2筒状部材42のリヤ側端面の軸
部側には、第1筒状部材41の中継部41bに取り付けた略
U字形のキー部材43(第2図参照)を係合させてその位
置に係止してあり、それによって該第2筒状部材42が第
1筒状部材41から脱落しないようにしている。
また、このように、キー部材43によって第2筒状部材
42を第1筒状部材41に係止するに際しては、キー部材43
が備えたばね性を利用して該キー部材43の外周部を上記
リヤダイアフラム12に対してリヤ側からフロント側にむ
けて圧接させるようにしている。それによって第2筒状
部材42の環状溝42dから上記リヤパワーピストン10の段
付筒状部10aおよびリヤダイアフラム12の内周ビード部1
2aが脱落するのを防止している。
さらに、第1筒状部材41における大径部41a、中径部4
1bの外周面の所定位置には、フランジ部41dのリヤ側端
面の隣接位置からリヤ側にむけて軸方向溝41gを設けて
いる。そして、本実施例では、連結状態における第1筒
状部材41の軸方向溝41gと、第2筒状部材42の貫通孔の
内周面とで形成される軸方向の空間によって上述した両
変圧室B、Dを連通させる変圧通路27を構成するように
している。
また、第1筒状部材41には、上記軸方向溝41gの位置
から180度ずれた位置に軸方向の貫通孔41hを形成してあ
り、この貫通孔41hのフロント側端部はリターンスプリ
ング33のリヤ側端部が当接する内周側の段部端面41iに
開口させる一方、貫通孔41hのリヤ側の端部は上記大径
部41aの段部端面41fに開口させるようにしている。ま
た、この第1筒状部材41の貫通孔41hの位置に合わせ
て、上記第2筒状部材42にも段部端面42cから上記環状
溝42dに貫通する軸方向の貫通孔42fを形成している。そ
して、それら両部材の貫通孔41h,42fと、第2筒状部材4
2の環状溝42dの外方側周面とリヤパワーピストン10の段
付筒状部10aの外周面とで形成される空間とによって、
両定圧室A、Cを連通させる上記定圧通路23を構成する
ようにしている。
本実施例では、両部材の貫通孔41h,42fを接続するに
当たって、第1筒状部材41側の貫通孔41hのリヤ側開口
部をリヤ側にむけて筒状に突出させて凸部とする一方、
第2筒状部材42側の貫通孔42fの開口となる段部端面に
上記凸部の位置に合わせて凹部を形成し、それら凸部と
凹部とを係合させるようにしている。そして、それら凸
部と凹部とを係合させることによって、両部材41、42に
よって構成される各変圧通路27、定圧通路23の位置合わ
せを行うようにしている。
なお、定圧通路23側には、係合させた凹凸部からシー
ルが洩れないように第2筒状部材42側の凹部の内周面に
ゴム製のシール部材44を取り付けている。
以上のように、本実施例では、上記変圧通路27を従来
のようにバルブボディ6の中実部分に設けた軸方向孔お
よび半径方向孔によって構成するのではなく、バルブボ
ディ6そのものを第1筒状部材41と第2筒状部材42との
2部材から構成し、さらにそれら第1筒状部材41の外周
面の軸方向溝41gと第2筒状部材42の内周面とによっ
て、変圧通路27を構成している。したがって、バルブボ
ディ6の中実部分に軸方向孔および半径方向孔を設け
て、それを変圧通路27として構成していた従来に比較し
て、バルブボディ6の強度を向上させることができる。
また、本実施例では上述のように、上記変圧通路27
を、第2筒状部材42の段付孔の内周面と、第1筒状部材
41の大径部41a、中径部41bの外周に形成した軸方向溝41
gとによって構成しているので、変圧通路27のリヤ側の
端部開口はフロント側の端部開口に比較して半径方向内
方側に位置することができる。したがって、上記変圧通
路27のリヤ側の端部開口よりも常に半径方向外方側に連
結される上記リヤパワーピストン10の段付筒状部10a
は、従来に比較してバルブボディ6(第2筒状部材42)
に対する取付位置を半径方向内方側に寄せて連結するこ
とができ、それによって、第2筒状部材42(バルブボデ
ィ6)の外径寸法を小さくすることができるものであ
る。
すなわち、従来、上記プッシュロッド30を貫通させた
フロントシェル1の開口1aを拡大して、その拡大した開
口1aを介して図示しないマスタシリンダのリヤ側端部を
フロントシェル1内に収納することでブレーキ倍力装置
全体の軸方向寸法を短縮するようにしたタンデムブレー
キ倍力装置では、マスタシリンダのリヤ側端部を上記リ
ターンスプリング33の内周側の位置に収納することにな
る。
その場合には、リターンスプリング33のリヤ側端部を
当接させた上記段部端面41iよりもフロント側となる第
1筒状部材41の大径孔41jの内径を大きく設定する必要
があり、それに伴ってバルブボディ6の外径が大きくな
っていたものである。さらに、そのようにマスタシリン
ダのリヤ側端部をフロントシェル1の開口1aからフロン
トシェル1内に収納するタンデムブレーキ倍力装置にお
いて、バルブボディ6に上記変圧通路27を形成するには
上記大径孔41jよりも半径方向外方側となるバルブボデ
ィ6の中実部分に軸方向通路を形成するようにしてい
る。
そして、その軸方向通路を形成するには、抜き型との
関係からバルブボディ6の軸方向に一直線となるように
成形する必要がある。仮にこれを図示実施例のように半
径方向内方と外方とに位置をずらして形成するとした
ら、それぞれの軸方向通路を形成する2本の平行な抜き
型と、両軸方向通路を連通する半径方向の抜き型が必要
となり、さらに該半径方向の抜き型が形成するバルブボ
ディの外周の開口を閉鎖する閉鎖部材が必要となり、そ
の製造が複雑となる。
そのため、バルブボディ6に連結されるリヤパワーピ
ストン10の段付筒状部10aの連結位置は、バルブボディ
6に直線状に形成した変圧通路27のリヤ側端部開口の位
置よりも半径方向外方に設ける必要があり、したがっ
て、変圧通路27のリヤ側端部開口よりも半径方向外方側
の位置にリヤパワーピストン10の段付筒状部10を連結し
なければならない分だけ、段付筒状部10の連結位置とな
るバルブボディ6の外径寸法が大きくなるという欠点が
ある。
このような従来の欠点に対して、本実施例において
は、上記変圧通路27のリヤ側の端部開口がそのフロント
側の開口よりも半径方向内方に位置し、したがって、変
圧通路27のリヤ側の端部開口よりも半径方向外方位置と
なる第2筒状部材42に連結されるリヤパワーピストン10
の段付筒状部10aは、上述した従来のものと比較すると
半径方向内方側の位置に連結されたことになるので、段
付筒状部10aが連結される第2筒状部材42(バルブボデ
ィ6)の外径3寸法を従来に比較して小さくすることが
できるようになり、ひいては倍力装置全体の重量を軽減
させることができるものである。
また、本実施例では、上記バルブボディ6の定圧通路
23は、両部材41、42に形成した軸方向の貫通孔41h,41
f、および第2筒状部材42の端面に設けた環状溝42dとに
よって構成しており、したがって、従来のような定圧通
路23のリヤ側端部となる開口がバルブボディ6の外周面
に存在しない。そのため、ブレーキ倍力装置が作動され
ることに伴って、両パワーピストン9、10を介してバル
ブボディ6に前進力が伝達されるようになるが、それに
伴うバルブボディ6内に生じる内部応力が定圧通路23の
両端部となる開口に集中することがなく、したがって、
バルブボディの外周面に定圧通路23の端部を開口させて
いた従来に比較して、さらにバルブボディ6の強度を向
上させることができる。
なお、上記実施例では、第1筒状部材41の外周面の軸
方向溝41gと第2筒状部材42の内周面とによって変圧通
路27を構成しているが、第2筒状部材42の内周面に溝を
形成し第1筒状部材41の外周面とによって変圧通路を構
成することができる。また、上記実施例は、ブレーキ倍
力装置に本発明を適用した場合について説明したが、ク
ラッチ倍力装置にも適用できることは勿論である。
さらに上記実施例では定圧通路23をバルブボディ6に
形成しているが、定圧通路を従来公知のようにシェル1
の外周部分に形成してもよい。
「発明の効果」 以上のように、本発明によれば、従来に比較してバル
ブボディの強度を向上させることができるという効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す断面図、第2図は第1
図のII−II線に沿う要部の断面図である。 1……フロントシェル、2……リヤシェル 3……センタープレート、4……フロント室 5……リヤ室、6……バルブボディ 9……フロントパワーピストン 10……リヤパワーピストン 11……フロントダイアフラム 12……リヤダイアフラム 27……変圧通路、41……第1筒状部材 42……第2筒状部材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シェル内をフロント側のフロント室とリヤ
    側のリヤ室とに区画するセンタープレートと、このセン
    タープレートに気密を保持して摺動自在に嵌合したバル
    ブボディと、上記フロント室内に位置するバルブボディ
    に設けたフロントパワーピストンと、上記リヤ室内に位
    置するバルブボディに設けたリヤパワーピストンと、上
    記フロントパワーピストンとシェルとにわたって張設さ
    れて上記フロント室内をフロント側の定圧室とリヤ側の
    変圧室とに区画するフロントダイアフラムと、上記リヤ
    パワーピストンとシェルとにわたって張設されて上記リ
    ヤ室内をフロント側の定圧室とリヤ側の変圧室とに区画
    するリヤダイアフラムと、上記フロント室の定圧室とリ
    ヤ室の定圧室とを連通させる定圧通路と、上記フロント
    室の変圧室とリヤ室の変圧室とを連通させる変圧通路と
    を備えた倍力装置において、 上記バルブボディを、上記フロントパワーピストンとフ
    ロントダイアフラムとを連結した第1筒状部材と、この
    第1筒状部材の外周部に取付けられて上記センタープレ
    ートに気密を保持して摺動自在に貫通され、かつ上記リ
    ヤパワーピストンとリヤダイアフラムとを連結した第2
    筒状部材とから構成し、かつ第1筒状部材の外周面と第
    2筒状部材の内周面とで構成した軸方向の空間を上記変
    圧通路とし、また、第2筒状部材のリヤ側の端面に形成
    した環状溝に、上記リヤパワーピストンの内周縁に形成
    した段付筒状部をリヤ側から嵌合するとともに、上記リ
    ヤパワーピストンの段付筒状部と第2筒状部材の環状溝
    の内方側の周面との間に形成される環状の空間部に、リ
    ヤダイアフラムの内周部をリヤ側から嵌合して、リヤパ
    ワーピストンおよびリヤダイアフラムを第2筒状部材に
    連結し、さらに、第1筒状部材の外周部に取り付けたキ
    ー部材によって第2筒状部材が第1筒状部材から脱落す
    るのを防止し、かつ上記キー部材を上記リヤダイアフラ
    ムにリヤ側から圧接させたことを特徴とする倍力装置。
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