JP2759566B2 - 回転ヘッド装置のヘッド取付機構 - Google Patents

回転ヘッド装置のヘッド取付機構

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JP2759566B2
JP2759566B2 JP20653691A JP20653691A JP2759566B2 JP 2759566 B2 JP2759566 B2 JP 2759566B2 JP 20653691 A JP20653691 A JP 20653691A JP 20653691 A JP20653691 A JP 20653691A JP 2759566 B2 JP2759566 B2 JP 2759566B2
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head
head base
rotary
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protrusion
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哲夫 菅野
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ARUPUSU DENKI KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、DATなどに使用され
る回転ヘッド装置のヘッド取付機構に関し、磁気ヘッド
の位置を簡単に調整でき且つヘッドベースに取付力の応
力が作用することのない回転ヘッド装置のヘッド取付機
構に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の回転ヘッド装置の構造を示
す断面図である。図8に示す回転ヘッド装置は、固定ド
ラム21の中心部に軸22が焼き嵌めまたは圧入などの
手段で固定されている。回転ドラム23には一対の軸受
24と25が装着され、この軸受24と25により、回
転ドラム23は軸22に対して回転自在に支持されてい
る。また固定ドラム21の中心部には突起が形成され、
その上面が基準面21aとなっており、下側の軸受25
の内輪25aの下縁部はこの基準面21aに必要に応じ
てシム(図示しない)を介して位置決め設置される。軸
22の上端には予圧付与部材を兼ねたスリーブ27がね
じ28により固定されている。スリーブ27の下縁部2
7aは上側の軸受24の内輪24aを押圧する状態に固
定され、これにより上下の軸受24と25にスラスト方
向の予圧が与えられる。また固定ドラム21の上面には
リング状の設置面21bが形成され、この上に固定側ト
ランス34が接着される。
【0003】回転ドラム23の下面には、ヘッドベース
31が取付ねじ32によって固定され、このヘッドベー
ス31の先端上面に磁気ヘッドHが固着されている。ま
た回転ドラム23には上方から調整ねじ33が螺着され
ている。
【0004】前記ヘッドベース31と回転ドラム23と
の間には必要に応じてシムが介装される。また固定ドラ
ム21の上端には、固定側トランス34が接着されて固
定されており、さらに回転ドラム23の突出部23aの
下面には回転側トランス35が接着されて固定される。
【0005】また、回転ドラム23の上面にはヨーク3
6を介してロータマグネット37が固定され、前記スリ
ーブ27には固定ヨーク38がねじ41により固定さ
れ、この固定ヨーク38にステータコイル39が固定さ
れている。ロータマグネット37とステータコイル39
とで構成されるモータの動力により回転ドラム23が回
転駆動される。
【0006】上述した回転ヘッド装置では、回転ドラム
23と、ヘッドベース31と、取付ねじ32と、調整ね
じ33により、磁気ヘッドHの取付機構が構成されいて
いる。そして、前記磁気ヘッドHの位置調整は、前記回
転ドラム23及びヘッドベース31をモニタ付の調整台
(図示しない)に取付けて行う。
【0007】まず、前記取付ねじ32を少し弛め、モニ
タを見ながら図示の矢印X方向にヘッドベース31を移
動させ磁気ヘッドHの突きだし量を調整する。その後、
前記取付ねじ32を締めつけヘッドベース31を固定す
る。次に、前記調整ねじ33を締めるかあるいは弛める
かして、その進退量によりヘッドベース31を図示矢印
Y方向に弾性的に変位させる。これにより磁気ヘッドH
の突きだし量及び高さ位置を調整する。これらの磁気ヘ
ッドHの位置調整は、複数の磁気ヘッドHのギャップ相
互の突きだしの差及び高さの差をなくすために行われ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
構成の回転ヘッド装置では、上述したように磁気ヘッド
Hの位置調整は2回にわたって行われるので、煩雑な作
業になっている。また、磁気ヘッドHの高さ調整におい
ては、前記取付ねじ32の締め付け方向と調整ねじ33
の締めつけ方向が互いに対向しているために、調整作業
によりヘッドベース31に大きな応力が作用する。よっ
て調整ねじ33による締め付け量が大きすぎると、調整
作業終了後に前記応力により調整ねじ33に弛みが生じ
るなどして前記ヘッドHがY方向へ動いてしまい、高さ
寸法が許容値外になり、最悪の場合には再度調整作業を
しなければならないという問題を生じる。
【0009】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、磁気ヘッドの位置調整を簡単な作業で、且つ精度
よく行うことができ、またヘッドベースに応力が作用し
ない回転ヘッド装置のヘッド取付機構を提供することを
目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁気ヘッドが
搭載されているヘッドベースが回転ドラムに取り付けら
れている回転ヘッド装置のヘッド取付機構において、回
転ドラムの取付面またはヘッドベースのいずれか一方に
は突出部が、他方には回転ドラムの半径方向に延びる凹
部が形成されて、突出部と凹部との嵌合によりヘッドベ
ースが回転ドラムの半径方向へ移動調整自在で且つ突出
部を支点としてヘッドベースが回転ドラムの取付面に対
して傾斜調整自在となっており、且つヘッドベースと回
転ドラムとが前記凹部内に充填された接着剤により固定
されていることを特徴とするものである。
【0011】
【作用】上記手段では、例えば回転ドラムとヘッドベー
スの間で且つ凹部内に接着剤を塗布し、前記突出部と凹
部とを嵌合させて、ヘッドベースを回転ドラムに取り付
ける。そして接着剤が硬化する前にヘッドベースを凹部
と突出部との摺動により、回転ドラムの半径方向へ移動
させ、また突出部を支点としてヘッドベースを傾斜さ
せ、これにより、前記磁気ヘッドの突きだし量及び高さ
調整を行う。その状態で接着剤を硬化させることにより
ヘッドベースが確実に接着固定される。また接着剤は凹
部内に溜まるので、余分な接着剤が外部に流出しない。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施例のヘッド取付機構を適用した回
転ヘッド装置を示す断面図、図2はヘッド取付機構を示
す部分拡大断面図、図3は回転ドラムのヘッドベース取
付面側を示す部分拡大図、図4はヘッドベースの拡大斜
視図、図5は図4におけるA−A線断面図、図6は図4
におけるB−B断面図である。なお、本実施例では、前
記図8に示した回転ヘッド装置と同一部材には同符号を
付し詳細な説明は省略する。図1に示す回転ヘッド装置
において、ヘッド取付機構は、回転ドラム3と、前記回
転ドラムのヘッドベース取付面側に取付けられるヘッド
ベース5とから概略構成されている。
【0013】図3に示すように、前記回転ドラム3のヘ
ッドベース取付面側には、接着剤が溜められる浅い溝1
とこの溝1の内部に突設された半球状の突出部2とが形
成されている。前記突出部2は、例えばその外径D1の
寸法が基準寸法Cmmに対し公差が0mm乃至+0.0
1mm程度に形成されている。
【0014】図4に示すように、磁気ヘッドHはヘッド
ベース5の下面に接着固定されている。ヘッドベース5
の図示上面には、前記突出部2が嵌着可能であり且つ回
転ドラム3の半径方向に長尺状に形成された凹部4が設
けられている。この凹部4は、例えばその幅D2の寸法
が基準寸法であるCmmに対し公差が−0.01乃至0.
03mm程度に形成されている。
【0015】上記のように、前記突出部2の外径が基準
寸法Cに対しプラス公差で、前記凹部4の幅が基準寸法
に対してマイナス公差に形成されているので、前記突出
部2は前記幅D2方向へがたつきを生じることなく凹部
4に嵌着される。
【0016】また、図2に示すように前記突出部2が凹
部4に嵌着された状態で、回転ドラム3の取付面とヘッ
ドベースとの間に微小ギャップGが形成される。これに
より、前記突出部2の頂点と凹部4の底面との当接部を
支点として、ヘッドベース5の傾斜移動が可能になる。
さらに、ヘッドベース5は、前記突出部2が嵌着された
状態において、突出部2をガイドとして回転ドラム3の
半径方向に移動可能になっている。
【0017】なお、前記接着剤としては、粘度8000
cps乃至12000cps,嫌気反応性,初期接着強
度(被接着物が微力では動かなく強度)達成時間35秒
乃至45秒,硬化収縮量−2μm乃至+2μm程度、且
つヒートショック高温高湿の条件下で強度低下が少ない
ものが望ましい。本実施例では、ケミテック株式会社製
の商品名(商品番号)「ケミテック4×287」を使用
している。
【0018】次に、上記構成のヘッドベース取付方法及
びヘッド位置調整方法について図2をも参照して説明す
る。まず、ヘッドベース5をモニタ付の調整台(図示し
ない)にクランプする。次に、前記凹部4内(前記突出
部2でも良い)に接着剤を塗布して、前記突出部2を凹
部4に嵌着させる。その後、モニタを見ながら前記ヘッ
ドベース5を、前記突出部2をガイドとして回転ドラム
3の半径方向(矢印X方向)に移動させ突きだし量を調
整をする。さらに、前記ヘッドベース5を、前記突出部
2の頂点あるいは側面などのように凹部4に接触してい
る箇所を支点として傾斜させ、磁気ヘッドHの高さ方向
(矢印Y方向)の調整を行う。調整が終了した後で、前
記接着剤(ケミテック4×287)を硬化させて前記ヘ
ッドベース5の取付作業を終了する。このとき、硬化収
縮量−2μm乃至+2μm程度の接着剤を使用している
ので、硬化後の高さ寸法が許容値外になることはない。
【0019】以上詳述したように上記実施例によれば、
突出部2に接着剤を塗布し、その後、前記突出部2を凹
部4に嵌着して、ヘッドベース5を回転ドラム3の半径
方向及び上下方向に移動させることにより、磁気ヘッド
Hの位置(突きだし量及び高さ位置)調整を一度の作業
で、且つ精度よく行うことができる。そして、その状態
で接着剤を硬化させることによりヘッドベースが確実に
接着固定される。なお、上記実施例とは逆に、回転ドラ
ム3に凹部を形成し、ヘッドベース5に突出部を形成し
た構成にしてもよい。
【0020】また、接着剤としては初期強度達成時間,
硬化収縮量等の種々の条件に合致すれば嫌気反応性のも
のに限らず、例えば紫外線反応性のものであってもよ
い。さらに、前記突出部2及び前記凹部4の形状は、ヘ
ッドベース5を回転ドラム3の半径方向及び上下方向に
移動させることができれば、種々に変形実施可能であ
り、例えば、図7に示すよう三角柱状の突出部2aと直
方体状の凹部4aとを組合わせた構成にしてもよい。こ
の場合であっても、上記同様に磁気ヘッドHの位置調整
を簡単な作業で、且つ精度よく行うことができる。
【0021】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、磁気ヘ
ッドの位置調整を簡単な作業で、且つ精度よく行うこと
ができ、且つ調整後にヘッド位置ずれが生じない回転ヘ
ッド装置のヘッド取付機構を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のヘッド取付機構を適用した
回転ヘッド装置を示す断面図である。
【図2】ヘッド取付機構を示す部分拡大断面図である。
【図3】回転ドラムのヘッドベース取付面側を示す部分
拡大図である。
【図4】ヘッドベースの拡大斜視図である。
【図5】図4におけるA−A線断面図である。
【図6】図4におけるB−B断面図である。
【図7】突出部及び凹部の形状の変形例を示す斜視図で
ある。
【図8】従来の回転ヘッド装置の構造を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 溝 2 突出部 3 回転ドラム 4 凹部 5 ヘッドベース H 磁気ヘッド

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ヘッドが搭載されているヘッドベー
    スが回転ドラムに取り付けられている回転ヘッド装置の
    ヘッド取付機構において、回転ドラムの取付面またはヘ
    ッドベースのいずれか一方には突出部が、他方には回転
    ドラムの半径方向に延びる凹部が形成されて、突出部と
    凹部との嵌合によりヘッドベースが回転ドラムの半径方
    向へ移動調整自在で且つ突出部を支点としてヘッドベー
    スが回転ドラムの取付面に対して傾斜調整自在となって
    おり、且つヘッドベースと回転ドラムとが前記凹部内に
    充填された接着剤により固定されていることを特徴とす
    る回転ヘッド装置のヘッド取付機構。
JP20653691A 1991-07-23 1991-07-23 回転ヘッド装置のヘッド取付機構 Expired - Lifetime JP2759566B2 (ja)

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