JP2759341B2 - 自動車のエアバック装置 - Google Patents

自動車のエアバック装置

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JP2759341B2 JP1162000A JP16200089A JP2759341B2 JP 2759341 B2 JP2759341 B2 JP 2759341B2 JP 1162000 A JP1162000 A JP 1162000A JP 16200089 A JP16200089 A JP 16200089A JP 2759341 B2 JP2759341 B2 JP 2759341B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、自動車のエアバック装置に関するものであ
り、さらに詳細には、2つの助手席用エアバックを備え
たエアバック装置に関するものである。
先行技術 ステアリングハンドル内に組込まれ、車両に衝撃荷重
が加わったときに運転者の側に展開し、ステアリングハ
ンドルと運転者との間にエアクッションを形成するよう
に構成された運転席用エアバックを備えた車両が知られ
ている。
また、特開昭62−198547号公報等に開示されるよう
に、助手席前方のインストルメントパネルに組込まれ、
車両に衝撃荷重が加わったときにインストルメントパネ
ルと助手席側の乗員の上体との間にエアクッションを形
成するように構成された助手席用エアバックを備えた車
両も知られている。
上記公報等に開示された助手席用エアバックは、平均
的な体格を有する乗員が通常の着座姿勢で助手席に腰掛
けた状況を想定して、その展開位置が定められていた。
発明の解決しようとする問題点 しかしながら、助手席に乗車した乗員は、極めて多種
多様の姿勢をとり得る。例えば、子供や幼児は、助手席
とインストルメントパネルとの間に立ったり、助手席に
寝転んだり、或いは、助手席に座ったまま頭を助手席と
インストルメントパネルとの間にもぐらせたり、また、
大人の乗員でも、リクライニングシートを倒して助手席
で寝転ぶことがある。これら多種多様な乗員の姿勢に対
して、インストルメントパネルの比較的高い位置に配置
されたこれまでの助手席用エアバックでは適切に対応で
きない場合がある。
発明の目的 本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その
目的とするところは、助手席の乗員の種々多様の姿勢に
対応することができる自動車のエアバック装置を提供す
ることにある。
発明の構成 本発明のかかる目的は、助手席前方のインストルメン
トパネルの部分に配置され、車両に衝撃荷重が加わった
ときにインストルメントパネルと乗員の上体との間に展
開するように構成された第1のエアバックと、第1のエ
アバックより下方に配置され、車体に衝撃荷重が加わっ
たときに第1のエアバックの展開位置よりも下方の位置
で助手席側の乗員に向かって展開可能に構成された第2
のエアバックと、車両の衝突を検出する衝突検出手段
と、助手席側の乗員の好ましくない姿勢状態を検出する
乗員姿勢検出手段と、前記衝突検出手段が車両の衝突を
検出し、前記乗員姿勢検出手段が乗員の好ましくない姿
勢状態を検出したときに、前記第2のエアバックを展開
させることができる制御手段とを備えた、自動車のエア
バック装置によって達成される。
本発明によれば、助手席側の乗員の前方のインストル
メントパネルの部分に第1のエアバックが配置され、そ
の下方に第2のエアバックが配置される。
第1のエアバックは、車両に衝撃荷重が加わったとき
に、通常の着座姿勢で腰掛けた助手席の乗員の上体とイ
ンストルメントパネルとの間に展開し、乗員の上体とイ
ンストルメントパネルとの間にエアクッションを形成す
る。
第2のエアバックは、車両に衝撃が加わり、しかも、
通常の着座姿勢以外の乗員の所定の姿勢、例えば、助手
席とインストルメントパネルとの間に立ち、助手席に寝
転び、或るいは、助手席に座ったまま頭を助手席とイン
ストルメントパネルとの間にもぐらせた姿勢などの乗員
の好ましくない姿勢状態が検出されたときに、エアバッ
ク装置の制御装置によって、展開可能な状態に設定され
る。
そして、この第2のエアバックは、第1のエアバック
より下方の位置で展開することができ、第1のエアバッ
クで覆うことができないインストルメントパネルの下方
部分又はダッシュロアパネルと乗員との間にエアクッシ
ョンを形成することができる。
なお、第2のエアバックは、助手席に乗員が乗車して
いないこと、或いは、助手席乗員の通常の着座姿勢で腰
掛けていることを検出したときは、その展開が禁止する
ように構成されるのが良い。
実施例 以下、添付図面に基づいて、本発明の実施例につき、
詳細に説明を加える。
(エアバック装置の構成) 第1図は、本発明の実施例にかかるエアバック装置を
採用した自動車の車室前部の概略斜視図である。
第1図には、車室前部のダッシュボード廻りの構造が
インストルパネルを取り外した状態で示してある。第1
図において、ステアリング支持メンバー2が車体幅方向
に延びており、ステアリング支持メンバー2は、その両
端に取付けられた取付具1、1によってカウルサイドパ
ネル(図示せず)に結合されている。ステアリング支持
メンバー2には、2つの取付ブラケット2a、2bによっ
て、第1の助手席用エアバックユニット3が取付けられ
ている。ステアリング支持メンバー2には又、支持部材
6によって、ステアリングコラム5が取付けられ、ステ
アリングコラム5内には、図示しないステアリングシャ
フトが設けられ、ステアリングシャフトの車室内側端部
には、運転席用エアバックユニット8を組み込んだステ
アリングハンドル7が取付けられている。助手席用エア
バックユニット3及び運転席用エアバックユニット8に
は夫々、エアバックを展開するためのスリット31、81が
設けられている。
第1の助手席用エアバックユニット(以下、単に第1
エアバックユニットと称する)3の下方には、空調ユニ
ット44のブロワ45が配置され、ブロア45の下方には、車
室フロアより僅かに上方において第2の助手席用エアバ
ックユニット(以下、単に第2エアバックユニットと称
する)10が配置されている。第2エアバックユニット10
には、車室の側の面に、エアバックを展開するためのス
リット11が設けられている。
第2図は、第1図に示す助手席用エアバック装置の配
置及び取付け構造をより詳細に示すダッシュボード部分
の概略縦断面図である。
図示の如く、ダッシュボード部分には、インストルメ
ントパネル4が装着され、インストルメントパネル4の
表面は車室内に面している。インストルメントパネル4
の前方には、エンジンルーム(図示せず)と車室との間
の隔壁を形成するダッシュパネル9が配置されている。
ダッシュパネル9は、ダッシュロアパネル91及びダッシ
ュアッパパネル92とから構成され、ダッシュロアパネル
91の上端部は、ダッシュアッパパネル92の前端部とカウ
ルフロントパネル31の下端部に、それぞれ結合されてい
る。ダッシュアッパパネル92は、その上端部において、
カウルフロントパネル31の上端部に結合されたカウルア
ッパパネル32の後端部と結合されるとともに、ブラケッ
ト33によってカウルアッパパネル32の中央部と結合され
て、カウルボックス34およびウィンドガラス35を保持す
るための閉断面36を形成している。
ダッシュアッパパネル92と、ステアリング支持メンバ
ー2との間には、連結部材96が介挿されている。連結部
材96は、前端部に形成された取付部96aが略鉛直面を形
成しているダッシュアッパパネル92の後端面に取付けら
れ、後端部に形成された受容れ部96bが、ステアリング
支持メンバー2を受け入れている。連結部材96は、ステ
アリング支持メンバー2を前方から支持し、ステアリン
グ支持メンバー2の剛性を高めている。
助手席用エアバックユニット3は、前端部が取付ブラ
ケット2a、2bを介して、ステアリング支持メンバー2に
取付けられており、後側面が、インストルメントパネル
3を構成する表面パネル37によって覆われている。エア
バックユニット3の車室内側の面(後面)に対向するイ
ンストルメントパネル37の部分には、エアバックを展開
するためのスリット38が設けられている。
エアバックユニット3の下方には、空調ユニット44、
グローブボックス40及びニープロテクタ41、41が夫々配
置されている。空調ユニット44には、インストルメント
パネル4の上部に配設されたデフダクト39及びベンチレ
ーションダクト(図示せず)が連結され、車両の空調及
び換気装置を構成している。グローブポックス40は、車
室の側に面する開閉リッド42がヒンジ式に連結され、所
謂収納スペースを形成している。また、開閉リッド42内
及びグローブボックス40の上方に夫々配設されたニープ
ステクタ41、41は、所謂サブマリン現象から乗員を防護
するための保護手段を形成している。
第2エアバックユニット10は、これらインストルメン
トパネル3内に配置された各種機器類の下方に配置され
ている。第2エアバックユニット10を支持するために、
下側ブラケット94が、フロア部分から立ち上がるダッシ
ュロアパネル91の傾斜面に固定され、上側ブラケット93
が、この傾斜面の上方に位置するダッシュロアパネル91
の略垂直面に下側ブラケット94から所定の間隔を隔てて
固定されている。第2エアバックユニット10は、これら
ブラケット93、94のフランジ間に配置され、ブラケット
93及び94の各々のフランジを貫通するボルト98、99によ
って、第2エアバックユニット10のエアバックケーシン
グ14が各ブラケット93、94に締結されている。かくし
て、エアバックユニット10は、両ブラケット93、94を介
して、ダッシュロアパネル91に強固に支持されている。
第3図に第2エアバックユニット10の概略構造を示
す。
第3図に示すように、第2エアバックユニット10は、
エアバック15、エアバック15を収納しているエアバック
ケース14、ガスを発生し、エアバック15を展開させる3
つのインフレータ12およびインフレータ12を起爆させる
ヒータからなるイグナイタ(図示せず)より構成されて
いる。エアバックケース14の前面には、エアバック15の
作動時に開口し、エアバック15を車室内に展開可能させ
るためのスリット11が設けられており、上記イグナイタ
を発熱させることにより、エアバック15は、第2図に仮
想線で示すように、スリット11を破壊して車室の側に展
開し、インストルメントパネル4の下方にエアクッショ
ンを形成する。
なお、第1エアバックユニット3の内部構造は、第2
エアバックユニット10の内部構造と基本的に同様に構成
されている。
以上のように構成された本実施例におけるエアバック
装置は次のように制御される。
第4図は、助手席に乗車した乗員の姿勢を検出するた
めのセンサを示す車両の概略縦断面図、第1表は、第4
図に示す信号波センサ及び圧力センサのON、OFF動作
と、これらセンサが判定した助手席の乗員の状況と、第
2エアバックユニット10の作動との関係を示す図表であ
る。
第4図に示す如く、信号波センサ101がインストルメ
ントパネル3に内蔵され、圧力センサ102が助手席のシ
ート内に配設される。
信号波センサ101は、マイクロ波を送受信するレーダ
ーアンテナを備えるとともに、送信信号と受信信号との
時間差に基づいてインストルメントパネル3とインスト
ルメントパネル3の後方にある物体との間の距離を計算
する図示しないシグナルプロセッサを備えている。この
シグナルプロセッサには、シートスライド量、リクライ
ニング角度などの情報が入力される。
信号波センサ101は、送信号と受信号との時間差及び
助手席のシートスライド量などの情報に基づいて、助手
席側の所定の高さ以上の位置に乗員(P)の上体が存在
するか否かを判定する。そして、所定の高さ以上の位置
に乗員の上体が存在しないと判定したとき、OFF状態を
保持し、該位置に乗員の上体が存在すると判定したと
き、ONにする。
また、圧力センサ102は、助手席に着座した乗員
(P)の略鉛直方向の荷重(p)を検出するためのセン
サであり、所定のばね定数をもったスプリング部材の接
触により乗員の荷重を検出するように構成されている。
圧力センサ102は、助手席シートに加わった上方から
の荷重に基づいて、助手席シート上に乗員がいるか否か
を判定する。そして、所定の荷重、例えば、3才児の平
均体重に相当する荷重を検出しないとき、助手席シート
上に乗員がいないものと判定して、OFF状態を保持し、
所定の荷重以上の荷重を検出したとき、助手席シート上
に乗員がいるものと判定して、ONにする。
下表に示すように、本例のエアバック装置は、信号波
センサ101及び圧力センサ102の各々の判定及びこれに基
づくON、OFF動作によって、助手席側の乗員の状況を判
断し、第2エアバックユニット10を展開すべきか否かを
決定している。
例えば、信号波センサ101及び圧力センサ102が共にON
に動作したとき、上記両センサ101、102の判定から、助
手席側の乗員が通常の着座姿勢で腰掛けているものと想
定される。このとき、第2エアバックユニット10はエア
バック15の展開を禁止される。
また、信号波センサ101及び圧力センサ102が共にOFF
に動作したとき、上記両センサ101、102の判定から、助
手席側に乗員が乗車していないものと想定される。この
ときも又、エアバック装置は、第2エアバックユニット
10のエアバック15の展開を禁止する。
これに対し、信号波センサ101がON、圧力センサ102が
OFFに夫々動作したとき、上記両センサ101、102の判定
から、助手席側に乗員が乗車しており、しかも、乗員が
助手席シートとインストルメントパネル4との間に立っ
ているものと想定される。このとき、エアバック装置
は、第2エアバックユニット10のエアバック15を展開可
能な状態に設定する。
また、信号波センサ101がOFF、圧力センサ102がONに
夫々動作したとき、上記両センサ101、102の判定から、
助手席側に乗員が乗車しており、しかも、乗員が通常の
着座姿勢以外の姿勢とっている状況、例えば、助手席シ
ート上に寝転んでいる状況にあると予想される。従っ
て、エアバック装置は、第2エアバックユニット10のエ
アバック15を展開可能な状態に設定する。
第5図は、エアバック装置の制御装置を示す概略回路
図である。第6図を参照して、上記第2エアバックユニ
ット10の制御を行うエアバック装置の制御回路を説明す
る。
信号波センサ101は、エアバック装置の制御回路に接
続され、互いに連係して作動される一対の常開スイッチ
101a及び常閉スイッチ101bを備え、また、圧力センサ10
2は、エアバック装置の制御回路に接続され、互いに連
係して作動される常閉スイッチ102a及び常開スイッチ10
2bを備えている。
信号波センサ101は、OFF状態のときに、常開スイッチ
101aの両接点を非通電状態に、また、常閉スイッチ101b
の両接点を通電状態に保持し、ON状態のときに、常開ス
イッチ101aの両接点間を通電状態に、また、常閉スイッ
チ101bの両接点間の非通電状態に保持する。
圧力センサ102は、OFF状態のときに、常閉スイッチ10
2aの両接点を通電状態に、また、常開スイッチ102bの両
接点を非通電状態に保持し、ON状態のときに、常閉スイ
ッチ102aの両接点間を非通電状態に、また、常開スイッ
チ102bの両接点間の通電状態に保持する。
エアバック装置の制御回路は、車載バッテリ104及び
フェールセーフ用補助電源105に接続された制御ユニッ
ト100と、車体前端部に衝撃荷重が加わったことを検出
するためにフロントバンパ及び車室の側に夫々組み込ま
れたフロントセンサの常開スイッチ106、107及びリアセ
ンサの常開スイッチ108、109、110と、運転席用エアバ
ックユニット8、第1及び第2のエアバックユニット
3、10の各インフレータを起爆させるためのイグナイタ
113、111、112と、信号波センサ101及び圧力センサ102
の常開スイッチ101a、102b及び常閉スイッチ101b、102a
とから概略構成されている。
制御ユニット100は、故障診断モジュール122及びこの
故障診断モジュール122によって開閉作動されるシステ
ムダウンスイッチ121を備えており、システムダウンス
イッチ121は、車載バッテリ104及びフェールセーフ電源
105と、フロントセンサの常開スイッチ106、107との間
の回路を常時通電状態に保持しており、また、故障診断
モジュール122は、運転者又は乗員にエアバック装置の
異常を知らせるための警報ブザー124に接続されてい
る。
運転席用エアバックユニット8及び第1エアバックユ
ニット3のイグナイタ113及び111は、互いに並列に接続
されたフロントセンサの常開スイッチ106、107を介して
制御ユニット100のシステムダウンスイッチ121に接続さ
れるとともに、互いに並列に接続されたリアセンサの常
開スイッチ108、109、110を介して接地されている。
また、第2エアバックユニット10のイグナイタ112
は、上記フロントセンサ106、107と、信号波センサ101
及び圧力センサ102とを介して制御ユニット100のシステ
ムダウンスイッチ121に接続されるとともに、上記リア
センサ108、109、110を介して接地されている。
信号波センサ101の常開スイッチ101aと圧力スイッチ1
02の常閉スイッチ102aとは直列に接続され、また、信号
波センサ101の常閉スイッチ101bと圧力スイッチ102の常
開スイッチ102bとは直列に接続され、常開スイッチ101a
及び常閉スイッチ102aの直列ラインと、常閉スイッチ10
1b及び常開スイッチ102bの直列ラインとは互いに並列に
第2エアバックユニット10のイグナイタ112に接続され
ている。
これらの常開スイッチ101a、102b、106、107、108、1
09、110及び常閉スイッチ101b、102aには、各スイッチ
の両接点間に接続された抵抗体R1、R2、R3が付設されて
いる。これらスイッチの両側には、第6図に破線で示す
如く、各センサの短絡を監視するモニタラインL1、L2
L3が接続されており、イグナイタ111、112、113の接点
間には、イグナイタ111、112、113の断線を監視するモ
ニタラインL4が接続されている。これらのモニタライン
L1、L2、L3、L3、L4は、いずれも制御ユニット100の故
障診断モジュール122に接続されている。従って、フロ
ントセンサ106、107、リアセンサ108、109、110、信号
波センサ101、圧力センサ102及びイグナイタ111、112、
113には、モニタ用の微弱電流が常時流れており、故障
診断モジュール122は、これらセンサを流れる電流値が
増加した場合に、該当するセンサの短絡状態が発生した
と判定して、システムダウンスイッチ121を開き、即ちO
FF作動させ、運転席用エアバックユニット8、第1及び
第2エアバックユニット3、10の各イグナイタ113、11
1、112をバッテリ104から遮断する。また、故障診断モ
ジュールは、イグナイタ111、112、113の両接点間に電
流が流れないとき、イグナイタの断線状態と判断して、
警報ブザー124を作動させ、乗員に異常を知らせる。
次に、エアバック装置の制御回路全体の動作を説明す
る。
フロントセンサ106、107のいずれか一方と、リアセン
サ108、109、110のいずれかが、共に衝撃荷重を検知し
て、スイッチをONに作動すると、運転席用エアバックユ
ニット8及び第1エアバックユニット3のイグナイタ11
3、111にバッテリ104の電源が供給され、イグナイタ111
が発熱して、運転席用エアバックユニット8及び第1エ
アバックユニット3のインフレータを起爆させ、運転席
用エアバックユニット8及び第1エアバックユニット3
の各エアバックは車室内に展開する。
このとき、助手席に乗員が乗車しておらず、信号波セ
ンサ101及び圧力センサ102が、共にOFF状態に保持され
ている場合、常開スイッチ101a、102bが、バッテリ104
とエアバックユニット10のイグナイタ112との間の回路
を遮断しているので、イグナイタ112が発熱せず、従っ
て第2エアバックユニット10のエアバック15は展開しな
い。また、助手席の乗員が正規の着座姿勢で着席してお
り、信号波センサ101及び圧力センサ102が共にONに作動
している場合、常閉スイッチ101b、102aが開いて、バッ
テリ104とエアバックユニット10のイグナイタ112との間
の回路を遮断しているので、イグナイタ112が発熱せ
ず、従って第2エアバックユニット10のエアバック15は
展開しない。
これに対し、フロントセンサ106、107のいずれか一方
及びリアセンサ108、109、110のいずれかが、共に衝撃
荷重を検知して、スイッチをONに作動したときに、乗員
が助手席シートとインストルメントパネル4との間に立
っていた場合、信号波センサ101がONに動作し、圧力セ
ンサ102がOFFに保持され、この結果、常閉スイッチ102a
が閉じたまま常開スイッチ101aが閉じるので、バッテリ
104の電源がエアバックユニット10のイグナイタ112に供
給される。従って、第2エアバックユニット10のイグナ
イタ112は発熱して、インフレータ12を起爆させ、エア
バック15は車室内に展開する。また、助手席シート上に
乗員が寝転んでいた場合、信号波センサ101がOFFに保持
され、圧力センサ102がONに作動し、この結果、常閉ス
イッチ101bが閉じたまま常開スイッチ102bが閉じるの
で、バッテリ104の電源がエアバックユニット10のイグ
ナイタ112に供給される。従って、第2エアバックユニ
ット10のイグナイタ112は発熱してインフレータ12が起
爆し、エアバック15は車室内に展開する。
このように、本例におけるエアバック装置は、インス
トルメントパネル4の下方に配置された第2エアバック
ユニット10を備え、この第2エアバックユニット10は、
信号波センサ101及び圧力センサ102が、好ましくない乗
員の姿勢、即ち、通常の着座姿勢以外の助手席乗員の姿
勢、例えば、助手席シートとインストルメントパネル4
との間に立っていたり、或いは、助手席シート上に寝転
んでいたりしている姿勢を検出すると、フロントセンサ
及びリアセンサ106乃至110による衝撃荷重の感知に応じ
て、エアバック15を展開させ、第1エアバックユニット
3によって覆うことができないインストルメントパネル
4の下方部分又はダッシュロアパネル91の部分にエアク
ッションを形成する。
また、助手席に乗員がいない場合には、第2エアバッ
クユニット10のエアバック15を展開させる必要がなく、
このため、第2エアバックユニット10は、フロントセン
サ及びリアセンサ106乃至110が衝撃荷重を感知しても、
エアバック15を展開させない。更には、助手席の乗員が
正規の着座姿勢で着席している場合、第2エアバックユ
ニット10はエアバック15を展開させない。
かくして、本実施例に係るエアバック装置は、第1及
び第2エアバックユニット3、10によって、助手席側の
乗員の多様な姿勢に対応することができる。
本発明は、以上の実施例に限定されることなく特許請
求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能
であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであ
ることはいうまでもない。
たとえば、助手席の乗員の上体の位置を検出するため
の検出手段として、信号波センサに代えて、超音波又は
レーザーを送受信する超音波センサ又はレーザーセン
サ、或いは、助手席に人体相当の発熱体が存在するか否
かを計測する赤外線センサなどを採用しても良く、ま
た、圧力センサとして歪ゲージ式の圧力変換器などを採
用しても良い。
発明の効果 本発明の上記構成によれば、助手席側の乗員の前方に
は、インストルメントパネルの部分に配置され、通常の
着座姿勢で腰掛けた乗員の状態とインストルメントパネ
ルとの間にエアクッションを形成することができる第1
のエアバックに加えて、第1のエアバックより下方に配
置され、第1のエアバックの展開位置よりも下方の位置
で助手席側の乗員に向かって展開することができるよう
に構成された第2のエアバックが設けられる。第2のエ
アバックは、第1のエアバックが覆うことができないイ
ンストルメントパネルの下方の部分を覆うことができ、
助手席に腰掛けた通常の着座姿勢以外の姿勢をとった助
手席の乗員と、インストルメントパネル又はダッシュロ
アパネルとの間にエアクッションを形成することができ
る。かくして、第1及び第2のエアバックを備えた本発
明による自動車のエアバック装置により、助手席の乗員
の種々多様の姿勢に対応することができるエアバック装
置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例にかかるエアバック装置を採
用した自動車の車室前部の側概略斜視図である。 第2図は、第1図に示す助手席用エアバック装置の配置
及び取付け構造をより詳細に示すダッシュボード部分の
概略縦断面図である。 第3図は、第1図及び第2図に示す第2エアバックユニ
ットの概略構造を示す部分破断斜視図である。 第4図は、助手席に乗車した乗員の姿勢を検出するため
の信号波センサ及び圧力センサの配置を示す車両の概略
部分縦断面図である。 第5図は、エアバック装置の制御装置を示す概略回路図
である。 2……ステアリング支持メンバー、 3……第1の助手席用エアバックユニット、 4……インストルメントパネル、 5……ステアリングコラム、 7……ステアリングハンドル、 8……運転席用エアバックユニット、 9……ダッシュアッパパネル、 10……第2の助手席用エアバックユニット、 11、31、81……スリット、 12……インフレータ、 14……エアバックケース、 91……ダッシュロアパネル、 92……ダッシュアッパパネル、 93、94……ブラケット、 98、99……ボルト、 100……制御ユニット、 101……信号波センサ、 102……圧力センサ、 106、107……フロントセンサ、 108、109、110……リアセンサ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】助手席前方のインストルメントパネルの部
    分に配置され、車両に衝撃荷重が加わったときにインス
    トルメントパネルと乗員の上体との間に展開するように
    構成された第1のエアバックと、第1のエアバックより
    下方に配置され、車体に衝撃荷重が加わったときに第1
    のエアバックの展開位置よりも下方の位置で助手席側の
    乗員に向かって展開可能に構成された第2のエアバック
    と、車両の衝突を検出する衝突検出手段と、助手席側の
    乗員の好ましくない姿勢状態を検出する乗員姿勢検出手
    段と、前記第2のエアバックが前記衝突検出手段が車両
    の衝突を検出し、前記乗員姿勢検出手段が乗員の好まし
    くない姿勢状態を検出したときに、前記第2のエアバッ
    クを展開させることができる制御手段とを備えた、こと
    を特徴とする自動車のエアバック装置。
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