JP2759302B2 - 連続的に供給される帯状材料を所定の長さに切断する装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、装置に連続的に供給されるペーストリース
トリップ等の材料を、帯状材料の搬送方向に対して横断
して位置され、切断区域を規定するナイフにより、その
ナイフと同調して作動する昇降可能な切断機構で切断す
る装置に関するものである。

このような装置は、帯状材料を所定の長さを有する部
分に切断するのに用いられる。ここでその帯状材料は一
般的には複数の並列ストリップであり、その材料は装置
に供給され、その帯状材料の下に位置したナイフの切断
エッジの近傍で短時間止められ、切断機構として作用す
るもう１つのナイフの降下動作で切断される。例えば食
品業界においては、クリーム等の層を含む調製ペースト
リーストリップを切断してビスケットを形成する。長年
に亘り、上側の切断機構は、例えば、切断中にペースト
リーストリップから取り出され、切断エッジ上に層を造
り上げるような砂糖含有バタークリームまたはチョコレ
ートのような粘着材料で汚れていた。また切断機構とし
て用いられるナイフの刃は非常に急速にすり切れ、その
ためにもろいビスケット材料の場合にはきれいな切断は
すぐに不可能となり、上側のナイフを少なくとも30分毎
に交換しなければならない。この時間の間、ペーストリ
ーの帯状材料の１から2mが装置中を未切断のまま通過
し、無駄になっている。しかしながら、このような材料
の無駄は許されるものの、破損した切断エッジを許容す
ることはできない。切断エッジに問題があると、高品質
が要望されている完成製品の外観上の問題となるのみな
らず、チョコレート層の塗布もより困難となる。自動包
装中にもこれは問題となる。これら全ての問題に関し
て、ペーストリーストリップがきれいな切断エッジを有
することが極めて重要であり、そのため今までのところ
はある程度の製品の浪費を容認することが必要であると
考えられている。

削り取られたクリームまたはチョコレートが製造され
る製品上に落下して残り、これが再び重大な品質欠損と
なるので、切断エッジを洗浄するために、まだ満足なも
のとはなっていない機械的ストリッパーが使用されてい
る。切断エッジにオイルフイルムを設けるオイリング装
置もまた満足なものとなっていない。一方では、付着層
の蓄積が十分には減少されず、もう一方では、ペースト
リーストリップ上にオイルがたれる危険もあり、このこ
とはまた、そのストリップをチョコレートで被覆するこ
とも困難にすることがある。

本発明の問題は、汚れたりもろい材料に関して、長時
間の作業の場合にもきれいな切断を提供する、ストリッ
プを所定の長さに、すなわち横断方向に切断する装置を
提供することである。

この問題は、請求の範囲第１項に特徴を記載した種類
の装置により解決される。有利な展開を従属項の主題と
して記載している。

本発明によると、切断機構は、その長さが切断区域よ
り大きく、帯状材料を搬送する方向に対して直角に作動
可能な切断帯である。それゆえ、きれいな切断を得るた
めには、二重ナイフが用いられ、材料は、最大の剪断応
力に沿って、従来の単一ナイフ手段における応力または
分断コーンよりも小さな２つの小さな応力円錐体に切断
される。それゆえ、特に砂糖とチョコレート物質の被覆
に関して生じる品質の損失が避けられる。

好ましくは切断帯は切断される帯状材料の上に位置す
る。

好ましくは、その装置は、上昇せしめられたときに切
断区域に亘って切断帯を作動させる切断帯の移動量指示
可能運転機構を含む。

移動量指示可能運転機構は自由にプログラム可能であ
り、そのため、例えば15分ごとに今まで用いられていな
い部分を切断区域に位置せしめるような範囲に切断帯を
搬送することが可能である。しかしながら、各ストロー
クまたは移動中に前記切断帯を少量だけ搬送して、ほぼ
連続的に切断区域の切断帯が置き換えられるようにする
ことも可能である。

好ましくは、切断区域の外側の両側において、切断帯
が約45°捻れている。

好ましくは、ナイフは切断帯の昇降動作と同調して作
動せしめられ、すなわち、応答して昇降せしめられる。
これは都合よくは切断帯の昇降よりも小さなストローク
で行なわれる。

特に好ましい実施態様によると、移動量指示可能運転
機構では逆運転がなされるようになっており、そのた
め、切断帯はまた反対方向にも切断区域に亘り導かれ
る。

長さが約100m（エンドレスベルトの形態ではなくて、
有限の長さを有する）である切断帯を使用する実施態様
においては、それぞれ１つのカセットが切断区域の両側
に設けられ、そこで切断帯が切断区域に供給されるかま
たは除去されるようにゆるく螺旋状に巻かれた状態で位
置している。好ましくは少なくとも１つのカセットに洗
浄装置が設けられており、そのためペーストリーの残留
物は、カセットに進入する前に切断帯から除去される。

本発明のさらなる実施態様によると、下側のナイフの
代わりに上側の切断機構の切断帯と同様な方法で付設さ
れた切断帯を用いることができる。

自由にプログラム可能なサーボモータが、各製品の切
断の力学作用を最適にするための切断帯の駆動装置とし
て用いられる。切断帯の遅すぎる動作は破壊を増大する
ことにつながり、一方速すぎる動作は装置の不安定と振
動の危険につながる。

特定の用途に関して、切断帯が切断区域の外側で冷却
される場合、切断結果は改善され、対応するクーラーを
この目的のために付設できる。しかしながら、冷蔵また
は冷凍製品の切断は、切断帯を電気加熱することにより
促進できる。

好ましくは、オイルフイルムまたは水フイルムを切断
帯に施す潤滑器を切断区域の外側に設けることができ
る。

帯状材料を特定の長さに切断する本発明の装置に関し
て、切断エッジは１回の使用では使用不可能とはならな
い。かわりに、その帯は数回用いられ、１週間の操作後
に100mの長さとなったときに交換するのみでよいことが
分かった。加えて、使い古された帯はカセット中で洗浄
するので、非常に簡単な方法で再使用可能となる。

切断帯を研ぎ続ける装置を切断区域の外側に設けた場
合、実質上無制限に切断操作を行い得る。

帯状材料を切断する本発明の装置を示す添付した図面
を参照して、本発明をより詳細に記載する。

装置は、基盤12を有するフレーム10およびそのフレー
ムに横方向に並んで設けられた２つの上方に突出した脚
すなわち柱14、16からなり、その両者間の間隔は切断さ
れる帯状材料を搬送するベルトがその間を移動できるよ
うになっている。本来既知の方法において、切断に必要
な作動連鎖をもたらす主な駆動機構20は、フレーム10の
基盤12上に配されている。ナイフ30は支柱14、16の間を
横断するように配されたビーム18に固定されている。ナ
イフ30の高さはストリップ（帯状材料）が搬送ベルトに
よりナイフ30の切断エッジに直接搬送されるような高さ
になっている。フレーム10の両側で支柱14、16に隣接し
てカセット50、60がそれぞれ設けられ、これらカセット
は適切な高さの台に固定され、所定の間隔駆動手段（定
期駆動手段）により段階的な様式で回転できるようにな
っている。カセット50、60は切断帯100の受入手段また
は供給手段として機能する。切断帯100は各カセット5
0、60中に渦巻いて緩く挿入され、外側で約45°捻られ
ている。図示しない上昇手段上に位置し、切断区域に亘
り、すなわち、２つの支柱14、16の間のほぼ全体に延び
るガイド42により、切断帯100は明確に規定された状態
で導かれる。ガイド42の各側には、切断帯100の垂直搭
載支持体44、46が固定され、それゆえ、装置が逆転操
作、すなわち、切断帯の逆進行方向で作動される場合に
おいてさえも、カセットから引き出された、またはカセ
ットに入る切断帯が正確にガイド42に供給される。

カセット50、60および切断帯100の露出区域には、図
においては部分的にしか示していない、オペレータが怪
我を負う危険を防ぐカバー40が設けられる。このカバー
はまた、カセットを閉じ込ることができ、好ましくはこ
の目的のために、この区域にフード状に構成される。

第２のカセット60の近傍の垂直搭載支持体46の下に、
洗浄手段として切断帯の上流と下流にストリッピングブ
ロック70が設けられており、そのブロックは、帯100が
カセット60に進入する前にペーストリーおよびクリーム
残留物を除去する。

カセット50、60の定期駆動装置から離れて、切断帯10
0のための別の駆動機構80、82が切断区域の末端の部分
に設けられている。必要に応じて自由にプログラム可能
なサーボドライブとなり得、それゆえ、必要であれば切
断運動状態が即座に変えられる。

切断帯100はカセット50、60中で緩く停止しているの
みで、基本的に全ての角度に自由に作動可能であるが、
駆動機構80、82およびカセットの定期駆動手段および垂
直搭載支持体44、46またはガイド42による相互作用によ
り、切断区域におけるきれいな切断に必要なナイフ30お
よび切断帯100の相対位置が保持される。

切断帯100の設置に関して、切断帯100をカセット50の
１つの中に渦巻き状態で配し、渦の中心からカセットの
外側に導く。カセット中に残った切断帯が引き出される
間に不制御状態とならないことを確実にするために、そ
の周囲の区域に、およそ出口の近傍に位置する垂直搭載
支持体52がさらに設けられている。この垂直搭載支持体
52の外周に面して、カセット中に切断帯がなくなったと
きに駆動を直ちに停止せしめる間隔駆動の近接スイッチ
54がある。本装置が逆方向にも操作できるように、カセ
ット60上に定期駆動の近接スイッチ64および垂直搭載支
持体62がある。

カセット50から出た切断帯100は垂直搭載支持体44に
より導かれ、ガイド42に、次いで垂直搭載支持体46によ
る切断区域の後方、したがってストリッピングブロック
70に沿って移動する。切断帯100は次いで第２のカセッ
ト60中に導入される。そのカセットおよびその間の切断
帯の区域はカバーフードにより覆われる。

カセット50の定期駆動により切断帯100の脈動的排出
が確実となる。カセット50の駆動に同調して作動するカ
セット60の定期駆動は、切断区域から排出された量に対
応する量の切断帯100を巻き上げる。切断帯100の前方へ
の動作の正確な制御は、駆動機構80、82により行なわれ
る。

各切断工程に関して、上昇機構は切断帯100とともに
昇降される。切断帯100を下げている間、すなわち、実
際に切断する間、その帯は進められておらず、前進は帯
100が上昇せしめられたときにのみ行なわれる。

切断される材料に応じて、再研磨寿命に達するまで、
ペーストリーストリップの場合には例えば15分後まで、
切断区域内に切断帯100を放置することが都合よい。次
いで切断帯100がカセット50からカセット60内に完全に
通過した場合には、その帯は使用不可能となり交換しな
ければならない。

しかしながら、切断区域の幅の分画による所定の数の
ストロークの後または各ストローク中に切断帯を前進さ
せることもまた都合よく、その帯は次いで装置を数回通
過する。切断帯を再挿入する必要はなく、図示しない逆
転駆動手段によりその帯100をカセット60からカセット5
0中に第２の逆転通過させることも可能である。簡単な
方法で前進制御を行なうために、対応するプログラム可
能な制御機構を設けることもできる。

記載、図面および請求の範囲に開示した本発明の特徴
は、単独または任意の組合せで本発明の異なる実施態様
を実施するのに重要である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロイバッハー，マルセル ドイツ連邦共和国 4060 フィエルセン 11 インドゥストリエリング 17 シ ー／オー マーズ ゲーエムベーハー (56)参考文献 実開 昭56−20490（ＪＰ，Ｕ) 実開 平１−97886（ＪＰ，Ｕ)

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】帯状材料の搬送方向に対してそれを横切る
   方向に移動可能な、切断区域よりも長い昇降可能な切断
   帯を有して成る、供給されるもろい帯状材料を切断する
   装置において、 前記切断帯が、前記帯状材料の搬送方向に対して直角な
   平面に配置されるとともに前記切断区域を規定するナイ
   フと協働し、かつ、前記切断帯は、前記帯状材料の切断
   中には前後進しないことを特徴とする装置。
2. 【請求項２】前記切断帯のための移動量指示可能な駆動
   機構を有することを特徴とする請求の範囲第１項記載の
   装置。
3. 【請求項３】前記切断帯が有限長さを有するものであ
   り、貯蔵容器として機能するカセット中にゆるく挿入さ
   せていることを特徴とする請求の範囲第１項または第２
   項記載の装置。
4. 【請求項４】前記ナイフの代わりにもう１つの切断帯が
   使用されることを特徴とする請求の範囲第１項から第３
   項のいずれか１項記載の装置。