JP2758332B2 - 絶縁継手 - Google Patents

絶縁継手

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JP2758332B2 JP4346772A JP34677292A JP2758332B2 JP 2758332 B2 JP2758332 B2 JP 2758332B2 JP 4346772 A JP4346772 A JP 4346772A JP 34677292 A JP34677292 A JP 34677292A JP 2758332 B2 JP2758332 B2 JP 2758332B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絶縁継手、特に、筒状
の導電性部材相互を気密に連結するための絶縁継手に関
する。
【0002】
【従来の技術】サイクロトロンやシンクロトロンは、円
環状の真空容器を備えている。この真空容器は、円弧状
に形成された複数の金属管を絶縁継手を用いて一体に接
合し、円環状に構成したものである。上述のような真空
容器に用いられる絶縁継手を図5に示す。図において、
絶縁継手1は、アルミナセラミックス等のセラミックか
らなる筒状の本体部2と、本体部2の両端部のそれぞれ
に固定された接合用金属環3とから主に構成されてい
る。接合用金属環3は、例えばコバール合金製の筒状部
材であり、一端が銀ろう等のろう材を用いて本体部2の
端面に固定されている。また、接合用金属環3の他端に
は、外方に延びるフランジ3aが形成されている。
【0003】この絶縁継手1を用いて上述の真空容器を
構成するための金属管4,4相互を連結する場合は、金
属管4,4間に絶縁継手1を配置する。そして、絶縁継
手1のフランジ3aに金属管4の端部を当接し、金属管
4の端部とフランジ3aとを溶接やボルト締め等の手段
により接合する。これにより、金属管4,4は、絶縁継
手1を介して互いに気密に連結される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の絶縁継手1
では、接合用金属環3と本体部2との接合部に、広いろ
う付け面積を確保することができないため、本体部2と
接合用金属環3との接合強度が充分ではない。また、本
体部2と接合用金属環3とは熱膨張率が大きく異なるた
めに、両者を接合する際の熱膨張率の差に起因する応力
が両者の接合部に残留する場合が多い。これらの結果、
真空容器内が真空状態に設定された場合の大気圧や真空
容器内を高速運動する荷電粒子が発する放射光による熱
応力が上述の接合部に繰り返し加わると、接合部が破壊
されて真空容器の気密性が損なわれる場合がある。
【0005】本発明の目的は、絶縁継手の信頼性を高め
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の絶縁継手は、筒
状の導電性部材相互を気密に連結するためのものであ
る。この絶縁継手は、絶縁体からなる筒状の本体部と、
本体部の両端面のそれぞれにろう材により接合された導
電性部材に接合可能な接合用金属環とを備えている。接
合用金属環は、本体部との接合部側に、内周部に沿った
断面が略U字状または略V字状に折り返された突出部を
有しており、かつこの突出部の先端を本体部の端面に当
接させている。
【0007】
【作用】本発明に係る絶縁継手は、筒状の導電性部材間
に配置され、本体部の両端面のそれぞれにろう材により
接合されて固定された接合用金属環がそれに対応する導
電性部材に接合される。これにより、絶縁継手は、導電
性部材相互を気密に連結する。本体部と接合用金属環と
の接合部位では、接合用金属環の接合部側に、内周部に
沿った、断面が略U字状または略V字状に折り返された
突出部を有しており、この突出部の先端を本体部の端面
に当接してろう付けされているため、ろう材のメニスカ
スが形成され易い。このため、接合用金属環と本体部と
のろう付け面積が広くなるので、本体部と接合用金属環
との接合強度が高まる。この結果、本発明の絶縁継手の
信頼性が高まる。
【0008】
【実施例】図1及び図2に、本発明の一実施例に係る絶
縁継手が採用された接合体10を示す。なお、図2は、
図1の縦断面図である。図において、接合体10は、正
対する1対の金属管11,11(導電性部材の一例)
と、金属管11,11間に配置された絶縁継手12とか
ら主に構成されている。
【0009】1対の金属管11,11は、筒状の部材で
あり、例えばサイクロトロンの真空容器の一部を構成す
るものである。絶縁継手12は、本体部13と、その両
端面のそれぞれにろう材により接合されて固定された接
合用金属環14,14とから主に構成されている。本体
部13は、アルミナセラミックス等の電気絶縁部材から
なる円筒状の部材であり、金属管11,11間を電気的
に絶縁するためのものである。この本体部13は、例え
ばアルミナ、シリカ、カルシア、マグネシア等の原料粉
末をプレス成形して所定の形状の生セラミック体とし、
この生セラミック体を約1600℃の温度で焼成すると
製造できる。なお、本体部13の外径は、例えば250
mmであり、金属管11の外径と略一致している。
【0010】本体部13の両端面には、図3(図2のA
部の拡大図)に示すように、モリブデンやマンガン等の
高融点金属からなるメタライズ金属層15が形成されて
いる。このメタライズ金属層15は、モリブデンやマン
ガン等の高融点金属粉末を含む金属ペーストを本体部1
3の両端面にスクリーン印刷等の厚膜手法を用いて印刷
し、これを約1400℃の温度で焼成すると形成され
る。このメタライズ金属層15には、さらにニッケルメ
ッキ層16が形成されている。ニッケルメッキ層16
は、メタライズ金属層15の酸化を防ぐとともに、メタ
ライズ金属層15と接合用金属環14との接合を容易に
しかつ接合強度を高めるためのものである。ニッケルメ
ッキ層16の厚みは、0.5〜5.0μmが好ましい。
【0011】接合用金属環14は、外径及び内径が本体
部13とほぼ同一の円環状の部材であり、例えばコバー
ル合金(鉄−ニッケル−コバルトの合金)等の金属材料
からなる。接合用金属環14は、内周部に沿って設けら
れかつ本体部13側に突出するU字状の接合部17を有
している。この接合部17は、頂部が本体部13のニッ
ケルメッキ層16に当接しており、銀ろう等のろう材1
8によりニッケルメッキ層16にろう付けされている。
これにより、接合用金属環14は本体部13と接合して
いる。なお、接合部17の曲率半径は2.0mm以上が
好ましい。
【0012】上述の絶縁継手12は、接合用金属環14
の外周側部が金属管11の先端部に当接されており、そ
の外周側部が例えば溶接やボルト締め等の手法により金
属管11に気密に固定されている。上述の絶縁継手12
は、接合用金属環14の接合部17がU字状に形成され
ているため、本体部13と接合金属環14との接合部位
にろう材18のメニスカスが形成され易い。この結果、
接合部17とニッケルメッキ層16との間には広いろう
付け面積を確保することができるので、本体部13と接
合用金属環14との接合強度が高まる。このため、金属
管11,11内を真空に設定した場合に加わる大気圧や
金属管11内を高速運動する荷電粒子が発する放射光に
よる熱応力が本体部13と接合用金属環14との接合部
位に加わっても、両者の接合状態が損なわれにくいの
で、真空漏れのおそれが少ない。このため、絶縁継手1
2は、従来のものに比べて信頼性が高い。
【0013】なお、接合部17の曲率半径が2.0mm
未満の場合は、接合部17とニッケルメッキ層16との
ろう付け面積を充分に確保しにくくなり、接合不良が発
生する場合がある。 〔他の実施例〕 (a) 前記実施例では、接合用金属環14の接合部1
7をU字状に形成したが、接合部17をV字状に形成し
た場合も本発明を同様に実施できる。また、図4に示す
ように、接合部17の先端部に平坦部19を設けると、
接合部17とニッケルメッキ層16との接合面積がより
広くなるので、本体部13と接合用金属環14との接合
強度がより高まる。 (b) 本発明の絶縁継手は、サイクロトロンやシンク
ロトロンの他、スパッタリング装置、真空蒸着装置、プ
ラズマCVD装置、ドライエッチング装置等の真空容器
に用いられる絶縁継手としても利用可能である。
【0014】
【発明の効果】本発明の絶縁継手は、接合用金属環の接
合部側に、内周部に沿った断面が略U字状または略V字
状に折り返された突出部を有しており、かつ突出部の先
端を本体部の端面に当接させてろう材により本体部に接
合されているため、本体部と接合用金属環との接合強度
が高く信頼性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例が採用された接合体の正面部
分図。
【図2】図1の縦断面図。
【図3】図2のA部の拡大図。
【図4】他の実施例の図3に相当する図。
【図5】従来例の図2に相当する図。
【符号の説明】
11 金属管 12 絶縁継手 13 本体部 14 接合用金属環 17 接合部 18 ろう材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状の導電性部材相互を気密に連結するた
    めの絶縁継手であって、 絶縁体からなる筒状の本体部と、 本体部の両端のそれぞれにろう材により接合され
    前記導電性部材に接合可能な接合用金属環とを備え、 該接合用金属環は、前記本体部との接合部側に、内周部
    に沿った断面が略U字状または略V字状に折り返された
    突出部を有しておりかつ該突出部の先端を前記本体部
    の端面に当接させたことを特徴とする、 絶縁継手。
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