JPH044352Y2 - - Google Patents

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JPH044352Y2
JPH044352Y2 JP1985199066U JP19906685U JPH044352Y2 JP H044352 Y2 JPH044352 Y2 JP H044352Y2 JP 1985199066 U JP1985199066 U JP 1985199066U JP 19906685 U JP19906685 U JP 19906685U JP H044352 Y2 JPH044352 Y2 JP H044352Y2
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JP
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ceramic ring
conductor
inner conductor
conductive layer
window structure
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JP1985199066U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案は、マイクロ波管の出力部などに設け
られる同軸導波管気密窓構体に関する。
〔考案の技術的背景およびその問題点〕
例えばクライストロンのようなマイクロ波管の
出力部には、第5図に示すような同軸導波管の気
密窓構体が設けられる。これは、セラミツクリン
グ11の中央孔12に銅製のパイプ状内導体13
が気密ろう接され、またセラミツクリングの外周
に同軸的にパイプ状の外導体14が気密ろう接さ
れてなる。外導体のセラミツクリングに対応する
位置の外周には、補強用のモリブデン製ワイヤ1
5が巻回されている。符号Bはそれぞれのろう接
部をあらわしている。
このような構成の気密窓構体は、とくにその内
導体とセラミツクリングとのろう接の際、次のよ
うな不都合を伴う。すなわち、銅製の薄肉パイプ
からなる内導体の方がセラミツクリングよりも熱
膨張係数が大きいため、ろう接の温度上昇時に内
導体に圧縮力がはたらく。ろう材が溶融し、ろう
接されて徐冷する時には、内導体の方が収縮量が
大きいため逆にセラミツクリングに引張り力がか
かる。このためセラミツクリングの中央孔の内周
面に形成したメタライズ層、あるいはろう接部の
ろう層がはがれやすい。初期においてはがれが認
めされない場合でも、動作中の温度サイクルによ
る歪力により一部にはがれが生じて真空気密が保
てなくなるおそれを伴う。このような現象を抑制
するには、内導体の肉厚を可及的に薄くすること
が有効であるが、あまり薄くするとろう接により
銅素材にろう材が拡散して脆弱な合金を生成して
しまつたり、あるいはこの内導体の内側に冷却水
を通した場合の水圧や大気圧に耐えられないおそ
れが生じてしまう。
〔考案の目的〕 この考案は、以上のような不都合を解消しセラ
ミツクリングと内導体との気密接合部のはがれな
どを確実に抑制でき信頼性の高い同軸導波管の気
密窓構体を提供するものである。
〔考案の概要〕
この考案は、セラミツクリングの中央孔の両端
部分に、分割された内導体の薄肉端面が各々気密
ろう接され、且つセラミツクリング中央孔の内周
面に導電層が被着されるとともに、この導電層に
より両内導体を電気的に短絡するように接合され
てなる同軸導波管気密窓構体である。
〔考案の実施例〕
以下図面を参照してその実施例を説明する。な
お同一部分は同一符号であらわす。
第1図および第2図に示す実施例は、大電力ク
ライストロンの出力空胴に結合された同軸導波管
の例で、その先端部に矩形導波管を接続して高周
波結合した出力部である。同図において符号21
は図示しない出力空胴に接続された同軸導波管、
22は径大変換部、23はこの考案の特徴部をな
す気密窓構体、24は矩形導波管、25は内導体
構体、25a,25bは内導体厚肉部、26は外
導体構体、27,28は冷却水通路、29は内導
体先端部、30はアルミナセラミツクからなる気
密窓リング、31,32は2分割された薄肉銅製
パイプからなる内導体、33はその内側に装着さ
れた通水パイプ、34は同じく薄肉銅製パイプか
らなる外導体、35は補強用モリブデンワイヤ、
36は外壁、37は水冷空間、26a,26bは
外導体厚肉部をあらわしている。
さてこの考案の特徴部は、円内を拡大して示
し、また第2図にその要部の組立手順を示すよう
に、セラミツクリング30の中央孔30aの上下
両端部には、テーパ状に段差30b,30cが形
成されている。この段差の内側中央孔内周面に、
導電層40が被着されている。この導電層40
は、セラミツクリングの内周面および段差面にま
ずメタライズ層41が形成され、その上にニツケ
ル層42が被着されている。またその上に比較的
厚い銅層43が被着形成されている。そして段差
のメタライズ層およびニツケル層の上に、銀ろう
のようなろう材44,45を介して2分割されて
いるパイプ状内導体31,32の薄肉化された端
面31a,32aが当接され、気密ろう接されて
いる。またそれにより各内導体31,32は、内
周の銅層43により電気的に短絡接続されてい
る。
このような構成の気密窓構体は、セラミツクリ
ングの中央孔の表裏両端部に、内導体の薄肉開口
端面が突合わせられて気密ろう接されてなるた
め、ろう接時の内導体とセラミツクリングとの膨
張、収縮差があつても両者の接触面はスムースに
すべり、ろう接部に大きな歪力が残留しない。そ
のため、メタライズ層やろう層がはがれるほこれ
がほとんどない。そして分割された内導体は、導
電度のすぐれた銅層により電気的に接続されてい
るので、高周波伝導性が損われることがなく、安
定な動作を維持しうる。
第3図に示す実施例は、セラミツクリング30
の中央孔に段差を形成せずに、導電層40を内周
面に被着し、その表裏端面に、各内導体31,3
2の一部折曲げ薄肉開孔部31a,32aを気密
ろう接したものである。両内導体31、32は同
様に導電層40により電気的に短絡されている。
なお折曲げ部は、セラミツクリングとの位置決め
を容易にするもので、これを省略して、各内導体
の開口端面をセラミツクリングの表裏内周端部面
に突合わせて気密ろう接してもよい。
第4図に示す実施例は、内導体31,32がパ
イプ状でなく棒状のものの場合である。そこで、
各内導体31,32のセラミツクリング30への
気密接合部に、内側を一部くり抜いて薄肉開口端
部31a,32aを形成し、これら端面をセラミ
ツクリングの中央孔の両端部に突合わせて気密ろ
う接してある。また中央孔の内周面には導電層4
0を被着して両内導体を電気的に短絡している。
なおそれによる内部空間を真空または大気に連通
させるため、いずれか一方の内導体薄肉開口端部
に高周波伝送特性に影響しないような小さい寸法
の通気孔46を形成してある。なお外導体34
a,34bも2分割してあり、各々の端面をセラ
ミツクリング30の外周に突合わせてろう接し、
その間を導電層47により電気的に短絡してあ
る。
これら各実施例による同軸導波管の気密窓構体
も、前述の実施例と同様に気密ろう接部のはがれ
が生じるおそれがほとんどなく、信頼性の高い気
密窓構体が得られる。
なお導電層40の材料や形成順序などは上記の
ものに限定されず他の構成でもよい。
〔考案の効果〕
以上説明したようにこの考案によれば、セラミ
ツクリングと内導体との気密接合部のはがれなど
を確実に抑制でき、真空気密性および高周波伝送
特性を損うおそれのない、信頼性の高い同軸導波
管の気密窓構体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例をその要部を拡大
して示す縦断面図、第2図はその分解半断面図、
第3図はこの考案の他の実施例を示す要部半断面
図、第4図はこの考案のさらに他の実施例を示す
要部縦断面図、第5図は従来構造を示す縦断面図
である。 23……気密窓構体、30……セラミツクリン
グ、30a……中央孔、31,32……内導体、
31a,32a……内導体薄肉開口端部、34…
…外導体、40……導電層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 中央孔を有するセラミツクリングと、このセラ
    ミツクリングの上記中央孔に気密接合された内導
    体と、この内導体の外周に気密接合された外導体
    とを具備する同軸導波管気密窓構体において、 上記セラミツクリングの中央孔の両端部分に、
    分割された内導体の薄肉化開口端面が各々気密ろ
    う接され、且つ上記セラミツクリング中央孔の内
    周面に導電層が被着されるとともに、この導電層
    が上記両内導体を電気的に短絡するように接合さ
    れてなることを特徴とする同軸導波管気密窓構
    体。
JP1985199066U 1985-12-26 1985-12-26 Expired JPH044352Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1985199066U JPH044352Y2 (ja) 1985-12-26 1985-12-26

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985199066U JPH044352Y2 (ja) 1985-12-26 1985-12-26

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62107350U JPS62107350U (ja) 1987-07-09
JPH044352Y2 true JPH044352Y2 (ja) 1992-02-07

Family

ID=31160341

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54146561A (en) * 1978-05-09 1979-11-15 Nec Corp Hermetic high-frequency window

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56146353U (ja) * 1980-04-02 1981-11-04

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54146561A (en) * 1978-05-09 1979-11-15 Nec Corp Hermetic high-frequency window

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JPS62107350U (ja) 1987-07-09

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