JP2757856B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP2757856B2
JP2757856B2 JP8137624A JP13762496A JP2757856B2 JP 2757856 B2 JP2757856 B2 JP 2757856B2 JP 8137624 A JP8137624 A JP 8137624A JP 13762496 A JP13762496 A JP 13762496A JP 2757856 B2 JP2757856 B2 JP 2757856B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、パッド等の演奏
操作子に対して任意の音を割り当て、該操作子の操作に
応じて該割り当て音を発生することができるようにした
電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】演奏操作子にリズム音等を任意に割り当
てることができるようにした電子楽器としては特開昭6
1−282896号公報に示されたものが知られてい
る。そこでは、複数のリズム音源の中から1つのリズム
音源を選択して演奏操作子に対して割り当てることがで
きるようになっている。演奏操作子に対して所望のリズ
ム音源を割り当てる場合、まず、所望のリズム音源を選
択し、その後、該リズム音源を割り当てたい演奏操作子
をオン操作することにより、該演奏操作子のオン操作に
応じて割り当てがなされるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術におい
ては、演奏操作子をオン操作したとき割り当て音が確定
されてしまうので、割り当て音の指定を間違えた場合
は、割り当て音の指定のし直しを行うと共に演奏操作子
の押し直しもしなければならない。従って、割り当ての
際の操作が面倒になるという欠点があり、慎重な操作が
要求される。また、演奏操作子に既に割り当てられてい
る音を聴いてまず確認した上で、その割り当て音を変更
したい場合は、まず演奏操作子をオン操作してその割り
当て音を発音させ、その後所望の割り当て音を指定し、
再度演奏操作子をオン操作する、というように既割り当
て音の発音操作と新音の割り当て操作とを別々に行わね
ばならず、面倒であった。また、従来の技術において
は、任意の複数音を1つの演奏操作子に割り当て、これ
を同時に発音させるようにすることができなかった。
【0004】この発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、演奏操作子に対して任意の音を割り当てる場合にお
いて、割り当てし直し操作や既割り当て音の発音確認操
作などが簡単な操作で行えるようにすると共に、任意の
複数音を1つの演奏操作子に割り当て、これを同時に発
音させるようにすることができるようにした電子楽器を
提供しようとするものである。また、演奏操作子に対し
て任意の音を割り当てる場合において、割り当てし直し
操作や既割り当て音の発音確認操作などが簡単な操作で
行えるようにすると共に、一旦割り当て指定した音をキ
ャンセルしたいときに、格別のキャンセル操作を必要と
すること無く、割り当て更新を行わずに割り当て処理を
終了させることができるようにした電子楽器を提供しよ
うとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この出願の第1の発明に
係る電子楽器は、演奏操作子と、前記演奏操作子に対し
て割り当てる音を複数指定可能な割り当て音指定手段
と、前記演奏操作子に対応して設けられた記憶手段と、
前記演奏操作子がオンからオフに切り替わったとき、前
記割り当て音指定手段で指定された複数の音の情報を該
操作子に対応する前記記憶手段に書き込む制御手段と、
前記演奏操作子がオンされたとき該操作子に割り当てら
れている音に対応する楽音信号を発生するとともに、前
記割り当て音指定手段で音が指定されたとき該指定音に
対応する楽音信号を発生する楽音信号発生手段と具えた
ものである。
【0006】所望の複数音を1つの演奏操作子に割り当
てる場合において、まず、該演奏操作子をオン操作し、
かつ割り当て音指定手段の操作手段により所望の複数音
を指定する操作を行う。そして、該演奏操作子をオフ操
作する。制御手段は、該演奏操作子がオンからオフに切
り替わったとき前記割り当て音指定手段で指定された複
数の音の情報を該操作子に対応する記憶手段に書き込
む。このように、演奏操作子がオンからオフに切り替わ
ったときに割り当てが確定されるので、演奏操作子をオ
ンした後でも、オフする前であれば、割り当て音指定手
段では指定音の変更を自由に行うことができる。従っ
て、割り当て音の指定を間違えた場合でも、単に該割り
当て音の指定のし直しを行うだけでよく、演奏操作子を
オン操作し直す必要は全くなく、割り当ての際の操作が
簡単である。また、操作手段による所望の複数音の指定
は、演奏操作子をオフするときに完了していればよいの
で、余裕をもって所望の複数音の指定操作を行うことが
でき、複数音の同時割り当て操作が楽に行える。
【0007】また、演奏操作子をオン操作したときは、
まだその割り当て内容が変更されないので、該オン操作
に応じて既割り当て音の発生を行うことができ、この既
割り当て音を聴いて確認した上で、所望の割り当て音指
定を行い、その後、演奏操作子をオフ操作したとき該指
定音が新たに割り当てされる。従って、既割り当て音の
発音操作と新音の割り当て操作を演奏操作子の1回のオ
ン・オフ操作で行うことができるので、操作が簡単にな
る。また、その際、演奏操作子に割り当て済みの音と、
これから割り当てようとする複数の指定音とを、聴き比
べながら所望の割り当て処理を円滑に行うことができ
る。
【0008】また、第2の発明に係る電子楽器は、演奏
操作子と、前記演奏操作子に対して割り当てる音を指定
するための操作手段を含み、この操作手段の操作に応じ
た割り当て音指定情報を発生する割り当て音指定手段
と、前記演奏操作子がオンからオフに切り替わったと
き、前記割り当て音指定手段により割り当て音指定情報
が発生されたか否かを判断する判断手段と、前記判断手
段により前記割り当て音指定情報が発生されたと判断さ
れたとき、該割り当て音指定情報を前記オフに切り替わ
った演奏操作子に対して割り当てる割り当て制御手段
と、前記演奏操作子がオンされたとき該操作子に割り当
てられている音に対応する楽音信号を発生するととも
に、前記割り当て音指定手段の操作手段による操作に応
じて指定された音に対応する楽音信号を発生する楽音信
号発生手段とを具え、前記判断手段により前記割り当て
音指定情報が発生されていないと判断されたときは前記
オフに切り替わった演奏操作子に対する割り当て無しの
更新制御を行わないことを特徴とするものである。
【0009】この場合も、演奏操作子がオンからオフに
切り替わったときに割り当てが確定されるので、演奏操
作子をオンした後でも、オフする前であれば、割り当て
音指定手段では指定音の変更を自由に行うことができ
る。従って、割り当て音の指定を間違えた場合でも、単
に該割り当て音の指定のし直しを行うだけでよく、演奏
操作子をオン操作し直す必要は全くなく、割り当ての際
の操作が簡単である。また、前述と同様に、既割り当て
音の発音操作と新音の割り当て操作を演奏操作子の1回
のオン・オフ操作で行うことができるので、操作が簡単
になる。また、新たな割り当てすなわち割り当て更新
は、演奏操作子のオフ切り替わり時に、割り当て音指定
情報が発生されたと判断されたときにのみ行われ、該割
り当て音指定情報が発生されていないと判断されたとき
は該オフに切り替わった演奏操作子に対する割り当て無
しの更新制御を行わないので、オフ切り替わりを条件に
割り当て更新を行うようにした場合であっても、オフ切
り替わり時に何も指定がなされていない場合は割り当て
無しの更新制御を行わずにそれ以前の割り当て内容を保
持するようになっており、非常に好都合であり、使い易
いものとなっている。すなわち、一旦指定した音をキャ
ンセルしたい場合に、格別のキャンセル操作をすること
なく、単に指定を解除して指定情報無しの状態とするだ
けで、演奏操作子をオフした場合に、指定情報無しに対
応する割り当て無し内容で更新されずに、それ以前の割
り当て内容を保持するようになっているので、演奏操作
子に何も割り当てられていない状態となってしまうこと
を防止することができる。
【0010】以下説明する実施例において、この発明に
従う演奏操作子のオフ操作に応じた割り当て決定処理は
「複数音割り当てモード」において実施されている。こ
の「複数音割り当てモード」では、1つの演奏操作子に
対して同時に発音可能な複数音を割り当てる。しかし、
これに限らず、1音のみを演奏操作子に割り当てる場合
においても上記第2の発明を実施することができるのは
勿論である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照してこの発
明の実施例を詳細に説明しよう。図1はこの発明に係る
電子楽器の一実施例を示すハード構成ブロック図であ
り、この例では、中央処理ユニット(CPU)10、デ
ータ及びプログラムROM11、データ及びワーキング
RAM12を含むマイクロコンピュータの制御の下で各
種処理が実行される。データ及びアドレスバス13を介
して鍵盤回路14,パネルスイッチ回路15等その他各
種回路がマイクロコンピュータに接続されている。鍵盤
回路14は、発生すべき楽音の音高を指定するための複
数の鍵を具えた鍵盤に対応して設けられており、該鍵盤
の各鍵に対応するキースイッチを含む回路である。
【0012】パネルスイッチ回路15は、音色、音量、
音高、効果等を選択・設定・制御するための各種操作子
に対応するスイッチ群からなる回路である。このパネル
スイッチ回路15における所定のスイッチに対応してL
ED等からなる表示器16が設けられており、各スイッ
チに対応する機能のオン・オフ状態等を表示できるよう
になっている。演奏操作子として、複数(一例として5
個)のパッドP0〜P4が設けられる。各パッドP0〜
P4にはセンサが設けられており、演奏者の手などによ
って該パッドが操作されたことを検知し、該パッドのオ
ン/オフ情報をバス13に与える。このパッドP0〜P
4の配置は演奏者の操作し易い位置であることが好まし
い。例えば、鍵盤の近く又は前面パネルにおける適宜の
位置などであればよいし、また、パッドP0〜P4が別
ユニットとして電子楽器本体から分離されており、演奏
者が操作し易い位置に自由に置けるようになっていても
よい。
【0013】各パッドP0〜P4の各々に対応して任意
の複数の音を割り当てることができるようになってお
り、この割り当て処理は、該パッド及びパネルスイッチ
回路15における所定のスイッチ等の操作に基づきCP
U10の制御の下で行われる。この割り当て処理を便宜
上パッドアサイン処理ということにする。楽音信号発生
回路17は、複数の楽音発生チャンネル(一例として1
6チャンネル)でそれぞれ異なる楽音信号を発生するこ
とが可能なものである。各楽音発生チャンネルに対する
楽音の割り当て処理(これはキーアサイン処理として知
られるものである)は、CPU10の制御の下で行われ
る。各楽音発生チャンネルに割り当てられた楽音を示す
情報がバス13を介して楽音信号発生回路17に与えら
れ、楽音信号発生回路17ではこれらの情報に基づき各
楽音発生チャンネルで楽音信号を発生する。周知のよう
に、楽音信号発生回路17における楽音発生チャンネル
は、共通のハードウェア回路を各チャンネルで時分割使
用することにより時分割的に形成されるようになってい
てもよいし、別々のハードウェア回路により並列的に形
成されるようになっていてもよい。
【0014】また、楽音信号発生回路17における楽音
信号発生方式はどのようなものを用いてもよい。例え
ば、発生すべき楽音の音高に対応して変化するアドレス
データに応じて波形メモリに記憶した楽音波形サンプル
値データを順次読み出す方式(メモリ読出し方式)、あ
るいは上記アドレスデータを位相角パラメータデータと
して所定の周波数変調演算を実行して楽音波形サンプル
値データを求める方式(FM方式)、あるいは上記アド
レスデータを位相角パラメータデータとして所定の振幅
変調演算を実行して楽音波形サンプル値データを求める
方式(AM方式)、など公知のどのような方式を用いて
もよい。また、メモリ読出し方式を採用する場合、波形
メモリに記憶する楽音波形は1周期波形のみであっても
よいが、複数周期波形である方が音質の向上が図れるの
で好ましい。複数周期波形を波形メモリに記憶しこれを
読み出す方式は、例えば特開昭52ー121313号に
示されたように発音開始から終了までの全波形を記憶し
これを1回読み出す方式、あるいは特開昭58ー142
396号に示されたようにアタック部の複数周期波形と
持続部の1又は複数周期波形を記憶し、アタック部の波
形を1回読み出した後持続部の波形を繰返し読み出す方
式、あるいは特開昭60ー147793号に示されたよ
うに離散的にサンプリングした複数の波形を記憶し、読
み出すべき波形を時間的に順次切換えて指定し、指定さ
れた波形を繰返し読み出す方式、など種々の方式が公知
であり、これらを適宜採用してよい。
【0015】また、楽音信号発生回路17においては音
階音を発生する上記楽音発生チャンネルのみならず、リ
ズム音源や自動演奏機能のための各種装置などを具備し
ていてもよいのは勿論である。楽音信号発生回路17か
ら発生されたディジタル楽音信号はディジタル/アナロ
グ変換器18でアナログの楽音信号に変換され、サウン
ドシステム19を介して空間的に発音される。タイマ2
0は、所定周期のクロックパルスを発生するもので、該
タイマクロックパルスはCPU10に加わり、タイマイ
ンタラプト信号として作用する。実施例において、パッ
ドの操作に応じた発音モード(これをパッドモードとい
うことにする)には、同時発音モードとシーケンス発音
モードの2つのモードがある。まず、第1のモードであ
る「同時発音モード」は、1つのパッドの操作に対応し
て複数音を同時に発音するモードである。第2のモード
である「シーケンス発音モード」は、1つのパッドの操
作に対応して複数音を順番に発音するモードである。パ
ッドモードの選択のために何らかのモード選択手段が設
けられる。
【0016】前述のパッドアサイン処理においては、所
望のパッドに対して上記どのパッドモードで発音を行う
かの選択(モード選択)を行い、選択されたモードに従
う割り当て処理を行う。なお、その際、「シーケンス発
音モード」におけるシーケンス音の発音時間間隔は、割
り当て時にそれぞれ任意に設定できるようにすることが
できる。例えば、順次発音すべき音をそれぞれ所望の時
間間隔で選択若しくは/指定することにより、その時間
間隔情報を選択された音の情報と共に記憶する等の方法
が適宜採用される。所望のパッドに対して任意の複数音
を割り当てるために、割り当てようとする音を選択する
何らかの選択手段が設けられる。一例として、パッドに
割り当てようとする任意の音の選択は、鍵盤における鍵
押圧操作によって行い、パッドに対して複数の音階音を
割り当てることができる。上記選択手段による選択に従
って各パッドに対して割り当てられた音の情報を記憶す
るために適当な記憶手段が設けられる。この記憶手段と
してデータ及びワーキングRAM12内の適当なエリア
(これをパッドメモリということにする)が使用され
る。
【0017】図2の(a),(b),(c)は、データ
及びワーキングRAM12内のパッドメモリのフォーマ
ット例を示すものである。まず、各パッドP0〜P4毎
にそれぞれパッドメモリPDM0〜PDM4のエリアが
用意される(図2(a)参照)。各パッドメモリPDM
0〜PDM4内の記憶フォーマットは、各パッドに対応
して現在選択されているパッドモードによって異なる。
図2(b)は同時発音モードの場合の1つのパッドメモ
リPDM内の記憶フォーマットを例示するものである。
図2(c)はシーケンス発音モードの場合の1つのパッ
ドメモリPDM内の記憶フォーマットを例示するもので
ある。図2(b)により、同時発音モードのときの記憶
データについて説明すると、次の通りである。
【0018】PM(PN):パッドモードデータ:PN
はパッド番号であり、このパッドメモリPDMに対応す
るパッド(P0〜P4の何れか1つ)を特定している。
このパッド番号に対応するパッドに対して現在選択され
ている(割り当てられている)パッドモードは何か、を
示すデータである。同時発音モードであれば“0”、シ
ーケンス発音モードであれば“1”である。 PTC(PN):パッド音色データ:このパッド番号P
Nに対応するパッドに対して現在割り当てられている音
色は何か、を示すデータである。このデータは音色を示
すコードデータからなる。従って、各パッド毎に異なる
音色を割り当てることが可能である。 P(PN):ポインタ:同時発音モードでは使用しない
ので、後述する。 PAT(PN):パッド割り当て音データ:パッドアサ
イン処理によりこのパッド番号PNに対応するパッドに
対して割り当てた複数音のデータであり、1音につき1
バイトのエリアを使用する。この例では、最大で5音の
同時発音を可能とするので、5バイトがこのパッド割り
当て音データ記憶のために使用される。なお、1音分の
データを構成する1バイトデータの内訳は、割り当てら
れた音の音高(鍵)を示す複数ビットのキーコードと、
割り当てられていることを示すための1ビットのフラグ
とからなる。 TGCHF:音源チャンネルフラグ:上記割り当て音デ
ータにより示された各音がどの楽音発生チャンネルに発
音割り当てされたかを示すフラグである。パッドアサイ
ン処理においては割り当てた各音をどの楽音発生チャン
ネルで発音するかまでは指定しない。楽音発生チャンネ
ルに対する割り当てはキーアサイン処理によって行われ
る。この音源チャンネルフラグでは、キーアサイン処理
によりどのチャンネルに割り当てられたかを記憶する。
この音源チャンネルフラグは2バイト=16ビットから
なり、1ビットが1チャンネルに対応し、パッド割り当
て音が割り当てられたチャンネルに対応するビットに
“1”が立つ。
【0019】図2(c)により、シーケンス発音モード
のときの記憶データについて説明すると、次の通りであ
る。 PM(PN):パッドモードデータ:前述。 PTC(PN):パッド音色データ:前述。 P(PN):ポインタ:シーケンス音を順番に発音する
制御を行うために、後述のイベント順位を指示するポイ
ンタである。 シーケンスデータエリア:パッドアサイン処理によりこ
のパッド番号PNに対応するパッドに対して割り当てた
シーケンス音のデータをイベント順(発音タイミング
順)に記憶するエリアであり、1イベントにつき2バイ
トのエリアを使用し、合計20イベント=40バイトの
記憶領域を持つ。1イベントにつき2バイトのデータ
は、イベントデータE(PN,p)とデュレーションデ
ータD(PN,p)とからなる。p=0,1,2,…
…,19はイベント順位であり、上記ポインタP(P
N)により指定される。イベントデータE(PN,p)
は1ビットのイベントフラグと該イベントに関わる割り
当て音の音高(鍵)を示す複数ビットのキーコードとか
らなる。イベントフラグは、キーオンイベントのとき
“1”、キーオフイベントのとき“0”である。デュレ
ーションデータD(PN,p)は、当該イベントから次
のイベントまでの時間間隔を示すデータである。なお、
シーケンスの最後には所定のエンドマークコードを記憶
しておくものとする。 TGCHF:音源チャンネルフラグ:前述。
【0020】次に、マイクロコンピュータによって実行
される処理の一例につき図3乃至図12のフローチャー
トを参照して説明する。図3はメインルーチンの一例を
示しており、まず所定の初期設定処理を行った後、「キ
ー処理」、「パッド処理」、「パネルスイッチ処理」、
「その他処理」のルーチンを繰り返す。「キー処理」で
は、鍵盤回路14における各キースイッチをスキャンし
てそのオン・オフを検出し、キーオンイベントのときは
図4に一例を示すキーオンイベント処理を行い、キーオ
フイベントのときは図5に一例を示すキーオフイベント
処理を行う。「パッド処理」では、パッドP0〜P4の
各センサをスキャンしてそのオン・オフを検出し、パッ
ドオンイベントのときは図6に一例を示すパッドオンイ
ベント処理を行い、パッドオフイベントのときは図7に
一例を示すパッドオフイベント処理を行う。「パネルス
イッチ処理」では、パネルスイッチ回路15における各
種操作子,スイッチ類をスキャンしてそのオン・オフを
検出し、その検出に基づき各種処理を行う。この「パネ
ルスイッチ処理」において実行される処理の例が図8、
図9、図10に示されている。「その他処理」では、そ
の他様々な処理を行う。ここで行われる処理の1つに図
11に示すようなシーケンス制御処理がある。
【0021】メインルーチンの実行中にタイマ20のク
ロックパルスにより周期的にインタラプトがかけられ
る。その場合、図12のタイマインタラプト処理が行わ
れる。ここでは、タイマレジスタTIMEの内容を1増
加する。従って、タイマTIMEはフリーラン状態であ
り、また、そのオーバーフローは無視される。なお、初
期設定処理において、各パッドメモリPDM0〜PDM
4に所定の初期データをプリセットするようにしてもよ
い。そうすれば、電源オン時に、各パッドP0〜P4に
対して所定の複数音を初期割り当てすることができる。
勿論、そのような初期割り当てを行わなくてもよい。
【0022】〔パッドモードの選択〕パッドモードは、
パッドアサイン処理時に、パネルスイッチ回路15に在
るパッドアサインスイッチPASWを操作することによ
り選択することができる。詳しくは、この実施例におい
ては、パッドアサインスイッチPASWの操作に応じて
パッドアサインモードが決定され、このパッドアサイン
モードに従ってパッドモードが決定される。パッドアサ
インモードについて説明すると、これには0〜3の4つ
のモードがある。この4つのパッドアサインモードはレ
ジスタPAMの内容により、次のように指示される。
【0023】PAM=0:プレイモード:通常の演奏を
行うモード、つまりパッドアサイン処理を行わないこと
を示す。 PAM=1:複数音割り当てモード:同時に発音すべき
任意の複数音を所望の1つのパッドに対応して割り当て
るときのモード。このモードが選択されたとき、前記パ
ッドモードとして同時発音モードが選択される。実施例
では、所望のパッドを操作する前に、パッドアサインス
イッチPASWを操作すると、このモードが選択され
る。 PAM=2:シーケンス音割り当て準備モード:順番に
発音すべき任意の複数音を所望の1つのパッドに対応し
て割り当てるときの最初の状態(準備状態)を示すモー
ド。このモードが選択されたとき、前記パッドモードと
してシーケンス発音モードが選択される。実施例では、
所望のパッドを操作しながら、パッドアサインスイッチ
PASWを操作すると、このモードが選択される。 PAM=3:シーケンス音割り当て記憶モード:シーケ
ンス音割り当ての際に記憶動作に入ったことを示すモー
ド。実施例では、シーケンス音割り当て準備モード(P
AM=2)のときに、所望の鍵押圧により割り当て音の
選択がなされると、このモードに切り換わる。
【0024】パッドアサインスイッチPASWが操作さ
れると図8に示すパッドアサインスイッチオンイベント
処理が実行される。まず、ステップ30では、パッドア
サインモードPAMの内容を調べ、PAM=0であれ
ば、ステップ31に行き、いずれかのパッドスイッチP
0〜P4が同時にオンされているかを調べる。NOであ
れば、パッドアサインスイッチPASWがパッドスイッ
チP0〜P4よりも先に押されたことを意味し、ステッ
プ32に行き、パッドアサインモードPAMを1にセッ
トする。こうして、複数音割り当てモードが選択され
る。ステップ31がYESであれば、ステップ33に行
き、既にオンされているパッドのパッド番号をレジスタ
iにセットする。次に、ステップ34に行き、パッドア
サインモードPAMを2にセットする。こうして、シー
ケンス音割り当て準備モードが選択される。
【0025】パッドアサインスイッチPASWをもう1
度操作することにより、パッドアサイン処理を終了する
ことができるが、この点については後述する。なお、図
13に示すようにパッドアサインスイッチPASWの脇
にLED等の表示器が設けられ、上記パッドアサインモ
ードPAMの状態に応じた表示を行うようになってい
る。例えば、PAM=0のとき消灯、PAM≠0のとき
点灯するように制御することにより、パッドアサイン処
理中であることを表示することができる。
【0026】〔複数音の割り当て〕前述のようにPAM
=1にセットすると、複数音割り当てモードが選択され
る。この状態で、割り当てを行いたい所望のパッド(P
0〜P4のいずれか1つ)をオン操作する。すると、図
6のパッドオンイベント処理がスタートし、次のような
処理が行われ、該パッドに現在割り当てられている音が
発音される。まず、オンされたパッドのパッド番号をレ
ジスタPNにストアする(ステップ35)。次に、パッ
ドアサインモードPAMが2又は3であるかを調べる
(ステップ36)。今はPAM=1であるからNOであ
り、ステップ37に行き、レジスタPNのパッド番号を
レジスタiにストアする。次に、レジスタPNのパッド
番号に対応するパッドメモリPDM(PDM0〜PDM
4のうち1つ)からパッドモードデータPM(PN)を
読み出し、それが“0”であるか否かを調べる(ステッ
プ38)。“0”であれば、同時発音モードであり、ス
テップ39,40の処理により、該パッドメモリPDM
からパッド割り当て音データPAT(PN)を読み出
し、このパッド割り当て音データに対応する複数の音を
それぞれ異なるチャンネルに割り当て、楽音信号発生回
路17によりこれらの複数音を発生させる。他方、
“0”でなければ、シーケンス発音モードであり、ステ
ップ41〜47及び図11の処理により、該パッドメモ
リPDMのシーケンスデータエリアから各シーケンス音
のイベントデータとデュレーションデータを順次読み出
し、各音をそれぞれ適宜のチャンネルに割り当て、楽音
信号発生回路17によりこれらの音を発生させる。な
お、同時発音モード及びシーケンス発音モードにおける
発音制御の詳細については後述する。
【0027】このように、操作者は、該パッドに既に割
り当てられている音を耳で確認することができる。そし
て、パッドのオン操作を持続したままで、新たに割り当
てしたい望みの鍵を押圧する。すると、図4のキーオン
イベント処理がスタートし、次のような処理が行われ
る。まず、新たに押圧された鍵のキーコードをレジスタ
KCDに登録する(ステップ48)。次に、現在選択さ
れている音色の音色コードTCがキーボードパーカッシ
ョンを示す値“&HFF”であるかを調べる(ステップ
49)。なお、キーボードパーカッションとは、鍵盤の
鍵を打楽器音指定操作子として使用することを示し、そ
の場合、音色コードTCは所定値“&HFF”とされ、
音色名すなわち打楽器音名がキーコードによって指定さ
れる。
【0028】押圧鍵が通常の音階音指定鍵である場合
は、ステップ50に行き、通常の発音処理(16チャン
ネルのいずれかに発音割り当てするキーアサイン処理を
含む)を行い、押圧鍵の音高を持つ楽音信号を発生す
る。押圧鍵がキーボードパーカッションの指定鍵である
場合は、ステップ51に行き、キーボードパーカッショ
ンのための所定の発音処理を行う。次のステップ52で
は、上記発音処理で使用されたチャンネルについて、す
べてのパッドメモリPDM0〜PDM4における当該チ
ャンネルの音源チャンネルフラグTGCHFをオフす
る。これは、当該チャンネルを既にパッドで利用してい
た場合、その利用を解除し、最新のイベントである今回
の押圧鍵の発音を優先するためである。次のステップ5
3では、パッドアサインモードPAMの内容を調べ、P
AM=0又は1であれば、この処理を終了する。
【0029】こうして、パッドに割り当てたい所望の鍵
を1乃至複数押圧すると、押圧された各鍵毎に上記処理
がなされる。一旦押圧した鍵を該パッドに割り当てたく
ない場合は、該鍵を離鍵すればよい。最終的に望みの鍵
を1乃至複数押圧した状態で、それまでオン操作し続け
ていたパッドをオフする。すると、図7のパッドオフイ
ベント処理がスタートし、次のような処理が行われ、押
鍵中の1乃至複数鍵に対応する楽音が該パッドに対して
割り当てられる。まず、オフされたパッドのパッド番号
をレジスタPNにストアする(ステップ54)。次に、
レジスタPNのパッド番号に対応するパッドメモリPD
M(PDM0〜PDM4のうち1つ、これをPDM(P
N)と表わす)からパッドモードデータPM(PN)を
読み出し、PM(PN)=“0”であるかを調べる(ス
テップ55)。YESであれば、ステップ550に行
き、該パッドメモリPDM(PN)からパッド音色データ
PTC(PN)を読み出し、PTC(PN)≠&HFF
であるかを調べる。YESであれば、ステップ56に行
き、該パッドメモリPDM(PN)における音源チャン
ネルフラグTGCHFがオンのチャンネル(フロー図で
はCHと記す)に対応して楽音信号発生回路17(フロ
ー図ではTGと記す)に対してキーオフ信号を送出す
る。これは、当該パッドに関するそれまでの割り当て音
を発音中であったため、その発音割り当てを解除するた
めである。ステップ57では、当該オフパッドに関わる
パッドメモリPDM(PN)における音源チャンネルフ
ラグTGCHFをすべてオフする。
【0030】PM(PN)=“0”つまり同時発音モード
であっても、キーボードパーカッション音である場合は
ステップ550がNOであり、ステップ56を行わずに
ステップ57に行く。これは、キーボードパーカッショ
ン音の場合は、格別にキーオフ信号を与えることなく、
消音されるからである。また、当該パッドに関するそれ
までの割り当て音がシーケンス音である場合は、PM
(PN)=“1”であり、ステップ55はNOであり、ス
テップ56,57を行わずにステップ58に行く。これ
は、シーケンス音の場合、イベントデータによって消音
処理がなされるためである。
【0031】次のステップ58では、PAM=1かつP
N=iであるかをチェックする。今の例では、複数音割
り当てモードであるからパッドアサインモードPAM=
1である。レジスタiには最新のパッドオンイベントに
関わるパッドの番号がストアされており(図6ステップ
37)、レジスタPNには今回のパッドオフイベントに
関わるパッドの番号がストアされている。通常はPN=
iであり、ステップ58がYESとなり、ステップ59
に行く。ステップ59では現在押圧されている鍵の有無
を調べる。押圧されている鍵があればステップ60〜6
2に行き、レジスタiによって指定されたパッド番号に
対応するパッドメモリPDM(PDM0〜PDM4のい
ずれか1つ)に対して割り当てデータの書込みを行う。
すなわち、パッド番号iに対応するパッドメモリPDM
におけるパッドモードデータPM(i)を“0”にセッ
トし、このパッドに対応して同時発音モードが選択され
たことを記憶する(ステップ60)。そして該パッド番
号iに対応するパッドメモリPDMにおけるパッド音色
データPTC(i)として現在選択されている音色を示
す音色コードTCを記憶する(ステップ60)。また、
パッド番号iに対応するパッドメモリPDMにおけるパ
ッド割り当て音データPAT(PN)として現在押圧さ
れている鍵のキーコードを書き込む(ステップ61)。
この場合、最大で5音までのキーコードが書込み可能で
あり、同時押鍵数が6以上のときは所定の優先選択基準
に従って5鍵のみ選択し、そのキーコードを書き込むも
のとする。優先選択基準は、高音優先あるいは低音優先
あるいは押鍵時点が新しいものを優先する等適宜定めて
よい。また、書き込まれたキーコードに対応して、割り
当てを示すオンフラグ“1”を立てる。同時押鍵数が5
音未満のときは、キーコードを記憶しなかった残りのエ
リアにキーコード無しを示すデータ“&H00”とオフ
フラグ“0”を記憶する(ステップ62)。
【0032】以上のようにして、オン操作したパッドに
割り当てたい望みの鍵を1乃至複数押圧した状態で、そ
れまでオン操作し続けていた該パッドをオフすると、該
1乃至複数鍵に対応する音の情報が該パッドに対応する
パッドメモリPDMに記憶される。こうして該パッドに
対する所望の1乃至複数音の割り当てが実行される。な
お、或るパッドをオン操作してそこに割り当てられてい
る音を発音させ、確認した後、その割り当てを変更する
つもりがない場合は、新たな割り当て音を選択するため
の押鍵操作を行わずに、該パッドをオフする。その場合
はステップ59がNOとなるので、ステップ60〜62
の処理を行わずに処理を終了する。これによって、該パ
ッドに対して割り当て無しの情報が更新割り当てされる
ことが起こらず、それ以前の割り当て内容が保持され
る。また、或る第1のパッドをオン操作し、それをオフ
する前に別の第2のパッドをオン操作し、その後第1の
パッドをオフした場合は、ステップ58のPN=iが成
立せず、ステップ60〜62の処理が行われない。第2
のパッドをオフしたときにステップ58のPN=iが成
立し、ステップ60〜62の処理が行われる。
【0033】なお、割り当て音の音色も自由に選択する
ことができる。この実施例では、パッドに音階音を割り
当てる場合は、1パッドにつき割り当て可能な音色は1
種類だけである。その場合、パネルスイッチ回路15に
おいて割り当てたい所望の音色を予め選択しておく。所
望の音色の音色スイッチをオンすると、図10の音色ス
イッチオンイベント処理が行われ、オンされた音色スイ
ッチに対応する音色コードTCを選択された音色の情報
として登録する。この音色コードTCが図7のステップ
60においてパッド音色データPTC(i)として記憶
されることにより、所望音色の割り当てが行われる。こ
の場合、1パッドに割り当てられる複数音に関する音色
情報は共通であるが、変更例として各音毎に異なる音色
を割り当てるようにしてもよいのは勿論である。
【0034】パッドに対してキーボードパーカッション
音を割り当てることも可能である。そのためには予めキ
ーボードパーカッションモードに設定しておく。キーボ
ードパーカッションモードはパネルスイッチ回路15に
設けられるキーボードパーカッションスイッチKPSW
の操作に応じてオン・オフされる。キーボードパーカッ
ションスイッチKPSWがオンされると、図9のキーボ
ードパーカッションスイッチオンイベント処理が行われ
る。まず、音色コードTCがキーボードパーカッション
モードを示す所定の値“&HFF”になっているかを調
べる(ステップ63)。キーボードパーカッションモー
ドにまだなっていない場合は、NOに分岐し、そのとき
の音色コードTCをバッフアTCBUFに保存してから
(ステップ64)、音色コードTCをキーボードパーカ
ッションモードを示すコード“&HFF”に変更する
(ステップ65)。こうしてキーボードパーカッション
モードに変えてから、所望のパッドをオンし、かつ所望
のキーボードパーカッション音に対応する鍵を押圧す
る。そして前述のように、該パッドをオフすると、押圧
された鍵のキーコードがキーボードパーカッションモー
ドを示す音色コードTCと共にパッドメモリPDMに記
憶される。キーボードパーカッションモードをやめる場
合は、キーボードパーカッションスイッチKPSWをも
う1度オンする。すると今度はステップ63がYESに
分岐し、バッフアTCBUFに保存していた音色コード
を音色コードTCとして再登録する(ステップ66)。
なお、図13に示すようにキーボードパーカッションス
イッチKPSWの脇にLED等の表示器が設けられ、上
記キーボードパーカッションスイッチモードの状態に応
じた表示を行うようになっている。例えば、キーボード
パーカッションモードが選択されているとき(TC=&
HFFのとき)点灯、選択されていないとき(TC≠&
HFFのとき)消灯するように制御する。複数音割り当
てモードを終了する場合は、パッドアサインスイッチP
ASWをもう1度オン操作する。すると、図8のステッ
プ30においてPAM=1(複数音割り当てモード)と
判定され、ステップ67に行き、パッドアサインモード
PAMの内容がPAM=0(プレイモード)にリセット
される。
【0035】〔シーケンス音の割り当て〕前述のように
シーケンス音の割り当てを行いたい場合は、まず、所望
のパッド(P0〜P4のいずれか1つ)を先にオン操作
する。すると、図6のパッドオンイベント処理がスター
トし、このときPAM=2又は3ではないため、ステッ
プ36はNOに分岐し、前述と同様の処理が行われ、該
パッドに現在割り当てられている音が発音される。これ
により既割り当て音を確認した上で、このパッドに新た
なシーケンス音を割り当てたい場合は、パッドアサイン
スイッチPASWをオン操作する。すると、図8のステ
ップ31がYESに分岐し、オンされているパッドのパ
ッド番号がレジスタiにストアされ、PAM=2にセッ
トされてシーケンス音割り当て準備モードとなる。PA
M=2にセットした後はパッドはいつオフしてもよい。
シーケンス音の割り当て/記憶は、パッドのオフタイミ
ングではなく、押鍵/離鍵のイベント毎に行われる。
【0036】PAM=2にセットした後、操作者は、シ
ーケンス音として割り当てたい複数音を指定する所望の
複数鍵を所望のタイミングで順次押圧する。この場合、
一部期間で2以上の鍵が重複して押圧されることがあっ
てもさしつかえない。この一連の鍵操作に応じて、押鍵
時には図4のキーオンイベント処理が行われ、離鍵時に
は図5のキーオフイベント処理が行われる。そして、各
イベント毎に、以下説明するように、パッドメモリPD
Mにおいてシーケンスデータが記憶され、シーケンス音
の割り当てがなされる。鍵が押圧された場合は、図4の
ステップ48〜52の処理により、該押圧鍵のキーコー
ドをレジスタKCDに登録すると共にその楽音を発音さ
せる。最初の鍵が押圧されたときは、まだPAM=2で
あるから、ステップ53ではPAM=2と判定し、ステ
ップ68に行く。ステップ68ではパッドアサインモー
ドをPAM=3にセットし、シーケンス音割り当て記憶
モードとする。次に、レジスタiのパッド番号に対応す
るパッドメモリPDM(PDM0〜PDM4のうち1
つ)におけるパッドモードデータPM(i)を“1”に
セットし、このパッドに対応してシーケンス発音モード
が選択されたことを記憶する(ステップ69)。そして
該パッド番号iに対応するパッドメモリPDMにおける
パッド音色データPTC(i)として現在選択されてい
る音色を示す音色コードTCを記憶する(ステップ6
9)。
【0037】次に、タイマTIMEの現在値に対して所
定の1小節時間長データMJLを加算し、その結果をシ
ーケンス終了時刻レジスタENDTにストアする(ステ
ップ70)。これは、一例として、シーケンス音の1フ
レーズを1小節に相当する時間に限定するためである。
次に、割り当てるべきパッドのパッド番号iに対応する
パッドメモリPDMにおけるポインタP(i)を初期値
0にセットする(ステップ71)。次に、該パッド番号
iに対応するパッドメモリPDMにおけるシーケンスデ
ータエリア(図2(c)参照)において、ポインタP
(i)=0によって指定される最初のイベントデータE
(i,0)として、レジスタKCDのキーコード(つま
り今押圧されたばかりの鍵のキーコード)とオンイベン
トフラグ“1”を記憶する(ステップ72)。そして、
タイマTIMEの現在値をオールドタイムレジスタOL
DTにセットし、これにより今回のイベント発生時刻を
記憶しておく(ステップ73)
【0038】2番目以降の鍵が押圧されたときは、すで
にPAM=3になっているから、ステップ53ではPA
M=3と判定し、ステップ74に行く。ステップ74で
は、タイマTIMEの現在値からオールドタイムレジス
タOLDTの値を減算し、前回のイベント発生時刻と今
回のイベント発生時刻の差、つまりイベント時間間隔を
求め、デュレーションレジスタDにストアする。次に、
パッド番号iに対応するパッドメモリPDMにおけるシ
ーケンスデータエリア(図2(c)参照)において、ポ
インタP(i)によって指定されるイベント順位のデュ
レーションデータD(i,P(i))として、該デュレー
ションレジスタDにストアした時間間隔データを記憶す
る(ステップ75)。例えばP(i)=0であれば、該デ
ュレーションレジスタDの時間間隔データを最初のイベ
ント順位のデュレーションデータD(i,0)として記
憶する。次に、ポインタP(i)を1増加し、次のイベ
ント順位(つまり今回のイベントの順位)を指定する
(ステップ76)。
【0039】次のステップ77では、パッド番号iに対
応するパッドメモリPDMにおけるシーケンスデータエ
リア(図2(c)参照)において、ポインタP(i)によ
って指定されるイベント順位のイベントデータE(i,
P(i))として、レジスタKCDのキーコード(つまり
今回のオンイベントに関わる鍵のキーコード)とオンイ
ベントフラグ“1”を記憶する。次のステップ78で
は、ポインタP(i)の値が最大値19になったかを調べ
る。NOであれば、ステップ79に行き、タイマTIM
Eの現在値をオールドタイムレジスタOLDTにセット
する。こうして、新たなキーオンイベントに対応して、
前回のイベント順位に関わるデュレーションデータD
(i,P(i))と、今回のイベント順位に関わるイベン
トデータE(i,P(i)+1)とが書き込まれる。
【0040】押されていた鍵が離鍵されると、図5のキ
ーオフイベント処理がスタートする。まず、今回離鍵さ
れた鍵のキーコードをレジスタKCDに登録する(ステ
ップ80)。次に、現在選択されている音色の音色コー
ドTCがキーボードパーカッションを示す値“&HF
F”であるかを調べる(ステップ81)。離鍵された鍵
が通常の音階音指定鍵である場合は、ステップ81はN
Oであり、ステップ82に行き、通常の消音処理を行
う。例えば、公知のように、離鍵された鍵が割り当てら
れているチャンネルに対応してキーオフ信号を送出し、
該チャンネルの音量エンベロープを減衰モードに切り換
えて、離鍵に関わる楽音信号の発音を減衰消去する。次
のステップ83では、パッドアサインモードがPAM=
3かを調べる。今の例の場合、すでにPAM=3となっ
ているので、YESであり、ステップ84に行く。
【0041】ステップ84〜89の処理は図4のステッ
プ74〜79の処理とほぼ同様である。異なる点は、ス
テップ87では、ポインタP(i)によって指定されるイ
ベント順位のイベントデータE(i,P(i))として、
レジスタKCDのキーコード(つまり今回のオフイベン
トに関わる鍵のキーコード)とオフイベントフラグ
“0”を記憶する点のみである。こうして、キーオフイ
ベントに対応しても、同様に、前回のイベント順位に関
わるデュレーションデータD(i,P(i))と、今回の
イベント順位に関わるイベントデータE(i,P(i)+
1)とが書き込まれる。離鍵された鍵がキーボードパー
カッション指定鍵の場合は、ステップ81はYESであ
り、以後の処理を行わずに、このキーオフイベント処理
を終了する。これはパーカッション音は離鍵操作に無関
係に減衰するため、格別の消音処理が不要であるためで
ある。
【0042】ステップ86におけるインクリメントによ
りポインタP(i)の値が最大値19になった場合は、ス
テップ88がYESとなり、ステップ90に行く。ここ
ではパッドアサインモードをPAM=0つまりプレイモ
ードにセットし(ステップ90)、イベント順位19の
デュレーションデータD(i,19)の位置に所定のエ
ンドマークコードを書き込む(ステップ91)。そして
ポインタP(i)の値を“&HFF”に設定する。これに
より、パッドアサイン処理を終了する。キーオンイベン
ト処理のときにポインタP(i)の値が最大値19になっ
た場合も上述と同様であり、図4のステップ78がYE
Sとなり、上記ステップ90〜92と全く同様のステッ
プ93〜95の処理を行なって、パッドアサイン処理を
終了する。一方、メインルーチンを1巡する毎に図11
のシーケンス制御処理が行われる。ここでは、まず、パ
ッドアサインモードがチェックされる(ステップ9
6)。上述のようにシーケンス音割り当て記憶モードを
実行中のときはPAM=3であり、ステップ97に行
き、タイマTIMEの現在値がシーケンス終了時刻レジ
スタENDTの値に一致したか若しくはそれをオーバー
したかを調べる。NOであればこのルーチンを終了する
が、YESならばステップ98〜100の処理を実行す
る。ステップ98〜100の処理は上述の図5のステッ
プ90〜92と全く同様の処理であり、これによりシー
ケンス音割り当て処理を終了する。
【0043】また、シーケンス音割り当て記憶モード実
行中に、パッドアサインスイッチPASWをもう1度オ
ン操作することによっても、シーケンス音割り当て処理
を終了することができる。その場合、図8のステップ3
0においてPAM=3と判定され、ステップ101〜1
03の処理を実行する。ステップ101〜103の処理
は上述の図5のステップ90〜92と全く同様の処理で
ある。なお、或るパッドに対してシーケンス音割り当て
処理を行っている最中に別のパッドがオンされた場合
は、パッドアサインモードPAMが2又は3であるか
ら、当該別のパッドがオンされたときに実行される図6
のキーオンイベント処理において、ステップ36がYE
Sとなり、そのキーオンイベント処理を行わずにメイン
ルーチンにリターンする。
【0044】〔複数音の同時発音〕所望のパッドをオン
操作すれば、該パッドに割り当てられている複数音を発
音することができる。パッドをオン操作すると、前述の
ように、図6のパッドオンイベント処理がスタートし、
該パッドに対応するパッドメモリPDM(PN)からパ
ッドモードデータPM(PN)を読み出し、それが
“0”であるか否かを調べる(ステップ38)。該パッ
ドに対応して選択されたパッドモードが同時発音モード
であればPM(PN)=“0”であり、ステップ39,
40の処理を行う。ステップ39では、オンされたパッ
ドに対応するパッドメモリPDM(PN)のパッド割り
当て音データPAT(PN)のエリアから該パッドに割
り当てられている1乃至複数のキーコードを読み出し、
それらをそれぞれ異なるチャンネルに割り当てる。これ
らのキーコードを割り当てチャンネルに対応して、楽音
信号発生回路17に対して、該キーコード及びキーオン
信号を送出する。また、該パッドメモリPDM(PN)
からパッド音色データPTC(PN)を読み出し、これ
も楽音信号発生回路17に対して送出する。楽音信号発
生回路17における対応チャンネルにおいて、これら1
乃至複数のキーコードに対応する楽音信号を音色データ
に対応する音色で形成し、発生する。
【0045】こうして、1回のパッド操作により、オン
操作されたパッドに割り当てられている1乃至複数音が
同時に発音される。例えば、該パッドに所望の和音を割
り当てておけば、該パッドの1回の操作により和音演奏
をた易く行うことができる。しかも、演奏目的に応じて
パッドの割り当て内容を適宜変更することができるの
で、限られた数のパッドを様々な和音や任意の複数音の
演奏操作子として効率的に使用することができ、演奏操
作が楽である。ステップ40では、前ステップで割り当
て決定したチャンネルに対応して、当該パッドメモリP
DM(PN)における音源チャンネルフラグTGCHF
を“1”に立てる。
【0046】オンされていたパッドがオフされると、前
述のように、図7のパッドオフイベント処理がスタート
し、今回のオフイベントに係るパッドのパッドモードデ
ータPM(PN)とパッド音色データPTC(PN)
が、PM(PN)=“0”かつPTC(PN)≠&HF
Fであるかを調べる(ステップ55及び550)。同時
発音モードかつ通常音色であれば、ステップ56に行
き、該パッドに割り当てられている1乃至複数音が発音
割り当てされているチャンネル(音源チャンネルフラグ
TGCHFがオンのチャンネル)に対してキーオフ信号
を送出する。これにより、該チャンネルの発生音を離鍵
後の減衰発音状態とし、該パッドに対応する1乃至複数
音を消音する。その後、ステップ57に行き、当該オフ
パッドに関わるパッドメモリPDM(PN)における音
源チャンネルフラグTGCHFをすべてオフする。該パ
ッドに割り当てられた音色がキーボードパーカッション
音の場合は、ステップ550はNOであり、ステップ5
6を行わずにステップ57に行く。キーボードパーカッ
ション音は格別のキーオフ処理を行うことなく、減衰発
音するので、ステップ56の処理は不要であるからであ
る。なお、キーボードパーカッション音の発生にあたっ
ては、音階音を発生する16チャンネルへの割り当てを
行わずに、専用のパーカッション音発生チャンネル又は
装置で発生するようにしてもよい。
【0047】〔シーケンス音の発音〕所望のパッドをオ
ン操作すると、前述のように、図6のパッドオンイベン
ト処理がスタートし、該パッドに対応するパッドメモリ
PDMからパッドモードデータPM(PN)を読み出
し、それが“0”であるか否かを調べる(ステップ3
8)。該パッドに対応して選択されたパッドモードがシ
ーケンス発音モードであればPM(PN)=“1”であ
り、ステップ41に行く、シーケンス音の発音処理を開
始する。ステップ41では、当該オンされたパッドのパ
ッドメモリPDM(PN)におけるポインタP(PN)を
0にセットし、最初のイベント順位を指示する。次に、
該パッドメモリPDM(PN)のシーケンスデータエリ
ア(図2(c)参照)からポインタP(PN)=0によ
り指示された最初のイベント順位のイベントデータE
(PN,0)とデュレーションデータD(PN,0)を
読み出し、該イベントデータE(PN,0)により示さ
れたキーコードに対応する音の発音処理を行う(ステッ
プ42)。この発音処理は前述のステップ39,40の
処理とほぼ同様の処理であり、該イベントデータE(P
N,0)により示されたキーコードをいずれかのチャン
ネルに割り当て、楽音信号発生回路17の該チャンネル
に対して該キーコードとキーオン信号及びパッド音色デ
ータPTC(PN)を送出し、これにより該楽音信号発
生回路17の該チャンネルにおいて該キーコードに対応
する1つの楽音信号を音色データに対応する音色で形成
し、発音させる。また、割り当てたチャンネルに対応す
る音源チャンネルフラグTGCHFをオンにする。
【0048】ステップ43では、読み出したデュレーシ
ョンデータD(PN,0)がエンドマークコードである
かを調べる。NOならば、ステップ44に行き、タイマ
TIMEの現在値に該デュレーションデータD(PN,
0)を加算し、その加算結果を当該パッド番号PNに対
応する次イベント時間レジスタNEXT(PN)にスト
アする。このNEXT(PN)の値は、次のイベントが
起こる時刻を指示している。その後、ポインタP(P
N)の値を1増加する(ステップ45)。もし、読み出
したデュレーションデータD(PN,0)がエンドマー
クコードであれば、ステップ46に行き、所定のシーケ
ンス終了処理を行う。ここでは、シーケンス音の発音を
終了させるのに必要な処理、例えば、キーオフ信号がま
だ出されていなければ、キーオフ信号を楽音信号発生回
路17に与えたり、当該パッド番号PNに対応するパッ
ドメモリPDM(PN)における音源チャンネルフラグ
TGCHFをすべてオフする、等の処理を行う。そし
て、ポインタP(PN)の値を所定終了値&HFFにセッ
トし、処理を終了する(ステップ47)。以上のように
して、パッドオンイベントのときは、該パッドに割り当
てられた最初のイベント順位のシーケンス音を発音する
処理を行う。2番目以降のイベントの処理は図11のシ
ーケンス制御処理において行われる。このシーケンス制
御処理はメインルーチンが繰り返される毎に繰返し行わ
れる。
【0049】プレイモード又は複数音割り当てモードの
場合はPAM=0又はPAM=1であるから、図11の
ステップ96からステップ104に分岐する。ステップ
104では、パッド番号レジスタPNを0にプリセット
する。次に、ステップ105では、PNにより指示され
たパッドメモリPDM(PN)からパッドモードデータ
PM(PN)とポインタP(PN)を読み出し、PM
(PN)=“1”かつP(PN)≠&HFFであるかを
調べる。このパッド番号PNに割り当てられた発音モー
ドがシーケンス発音モードでない場合、若しくはシーケ
ンス発音モードであってもポインタP(PN)が所定終
了値&HFFにセットされている場合は、ステップ10
6に行き、パッド番号PNが最大値4に達したかを調べ
る。まだ達していなければステップ107に行き、パッ
ド番号PNを1増加する。そしてステツプ105に戻
り、1増加したパッド番号PNに関して上記判定を行
う。このパッド番号PNに割り当てられた発音モードが
シーケンス発音モードであり、かつポインタP(PN)
が所定終了値&HFFにまだセットされていない場合
は、ステップ105はYESであり、ステップ108に
行き、PNにより指示されたレジスタNEXT(PN)
から次イベント時刻データを引き出し、タイマTIME
の現在値と比較する。タイマTIMEの現在値が次イベ
ント時刻NEXT(PN)に一致するか若しくはそれを
超えたとき、ステップ109に行くが、まだタイマTI
MEの現在値が次イベント時刻NEXT(PN)に到達
していない場合はステップ106に行き、前述のステッ
プ106,107,105のループを繰り返す。5つの
パッド番号全部について上述のチェックが終わると、P
N=4がYESとなり、このシーケンス制御処理を終了
する。
【0050】このシーケンス制御処理を何度か繰り返す
うちに、タイマTIMEの現在値が次イベント時刻NE
XT(PN)に到達すると、ステップ108がYESと
なり、ステップ109に行く。ステップ109では、P
Nにより指示されたパッドメモリPDM(PN)のポイ
ンタP(PN)の現在値を読み出し、該パッドメモリP
DM(PN)のシーケンスデータエリア(図2(c)参
照)から該ポインタP(PN)により指示されたイベン
ト順位のイベントデータE(PN,P(PN))とデュ
レーションデータD(PN,P(PN))を読み出し、
該イベントデータE(PN,P(PN))により示され
たキーコードに対応する音の発音処理又は消音処理を行
う。該イベントデータE(PN,P(PN))のフラグ
が押鍵を示すオンフラグの場合は発音処理を行い、離鍵
を示すオフフラグの場合は消音処理を行う。この発音処
理は前述のステップ42の処理とほぼ同様の処理であ
り、該イベントデータE(PN,P(PN))により示
されたキーコードをいずれかのチャンネルに割り当て、
楽音信号発生回路17の該チャンネルに対して該キーコ
ードとキーオン信号及びパッド音色データPTC(P
N)を送出し、これにより該楽音信号発生回路17の該
チャンネルにおいて該キーコードに対応する1つの楽音
信号を音色データに対応する音色で形成し、発生させ
る。また、割り当てたチャンネルに対応する音源チャン
ネルフラグTGCHFをオンにする。消音処理は、該イ
ベントデータE(PN,P(PN))により示されるオ
フイベントに係るキーコードが割り当てられているチャ
ンネルに対応して楽音信号発生回路17に対してキーオ
フ信号を送出する。どのチャンネルに割り当てられてい
るかは音源チャンネルフラグTGCHFにより判明す
る。キーオフ信号を送出したチャンネルに関してはその
音源チャンネルフラグTGCHFをオフにするとよい。
【0051】こうして、オフイベントの場合はステップ
109で消音処理が行われ、それまで発音していた当該
オフイベントに係るシーケンス音が消音される。また、
オンイベントの場合はステップ109で発音処理が行わ
れ、新たなシーケンス音が発音される。ステップ110
では、読み出したデュレーションデータD(PN,P
(PN))がエンドマークコードであるかを調べる。N
Oならば、ステップ111に行き、タイマTIMEの現
在値に該デュレーションデータD(PN,P(PN))
を加算し、その加算結果を当該パッド番号PNに対応す
る次イベント時間レジスタNEXT(PN)にストアす
る。その後、PNにより指示されたポインタP(PN)の
値を1増加する(ステップ112)。もし、読み出した
デュレーションデータD(PN,P(PN))がエンド
マークコードであれば、ステップ113〜114に行
き、前述のステップ46,47(図6)と同様の所定の
シーケンス終了処理及びポインタリセット処理を行う。
以上のようにして、シーケンスデータエリアに記憶され
たイベントデータ及びデュレーションデータに従ってシ
ーケンス音として割り当てられた複数音が順次発音され
る。
【0052】〔変更例〕上記実施例において、演奏操作
子のオフ操作時に指定音が無い場合(図7のステップ5
9がNOの場合)は割り当て更新を行わずにそれ以前の
割り当て内容を保持するようにした処理は「複数音割り
当てモード」において実施されているが、これに限ら
ず、1音のみを演奏操作子に割り当てる場合においても
この処理を実施することができるのは勿論である。ま
た、演奏操作子の数は複数に限らず、1個のみであって
もよい。また、パッドに対する所望音の割り当て処理方
法の細部は上述の実施例に限定されるものではなく、適
宜に変更可能である。
【0053】また、パッドに対する所望音の割り当て処
理及びその他の各種処理は上述の実施例のようなマイク
ロコンピュータを使用したソフトウェア処理に限らず、
専用のハードウェア回路によって行うようにしてもよ
い。所望音を割り当てることができる演奏操作子として
は上記実施例で示したパッド(弾力性のある操作面を有
する操作子)に限らず、その他任意の操作子を用いてよ
い。また、該演奏操作子のセンサは操作のオン/オフを
検知するのみならず、操作タッチを検知し、このタッチ
に応じて発生音を制御するようにしてもよい。所望の割
り当て音を指定する手段として、上記実施例では鍵盤若
しくは音色指定スイッチ等を使用しているが、これに限
らずその他適宜のデータ入力手段等であってもよい。
【0054】
【発明の効果】以上の通り、この発明によれば、所望の
複数音を1つの演奏操作子に割り当てる場合において、
該演奏操作子をオン操作し、かつ所望の複数音を指定す
る操作を行い、その後、該演奏操作子がオンからオフに
切り替わったときに該操作子に対する該指定された複数
音の割り当てを行うようにしたので、演奏操作子をオン
した後でも、オフする前であれば、割り当て音の指定変
更を自由に行うことができる。従って、割り当て音の指
定を間違えた場合でも、単に該割り当て音の指定のし直
しを行うだけでよく、演奏操作子をオン操作し直す必要
は全くなく、割り当ての際の操作が簡単になる、という
優れた効果を奏する。また、所望の複数音の指定は、演
奏操作子をオフするときに完了していればよいので、余
裕をもって所望の複数音の指定操作を行うことができ、
複数音の同時割り当て操作が楽に行える、という優れた
効果を奏する。また、演奏操作子をオン操作したとき
は、まだその割り当て内容が変更されないので、該オン
操作に応じて既割り当て音の発音を行うことができ、こ
の既割り当て音を聴いて確認した上で、所望の割り当て
音指定を行い、その後、演奏操作子をオフ操作したとき
該指定音が新たに割り当てされる。従って、既割り当て
音の発音操作と新音の割り当て操作を演奏操作子の1回
のオン・オフ操作で行うことができるので操作が簡単に
なる、という優れた効果を奏する。また、その際、演奏
操作子に割り当て済みの音と、これから割り当てようと
する複数の指定音とを、聴き比べながら所望の割り当て
処理を円滑に行うことができる。
【0055】また、第2の発明によれば、新たな割り当
てすなわち割り当て更新は、演奏操作子のオフ切り替わ
り時に、割り当て音指定情報が発生されたと判断された
ときにのみ行われ、該割り当て音指定情報が発生されて
いないと判断されたときは該オフに切り替わった演奏操
作子に対する割り当て無しの更新制御を行わないので、
オフ切り替わりを条件に割り当て更新を行うようにした
場合であっても、オフ切り替わり時に何も指定がなされ
ていない場合は割り当て無しの更新制御を行わずにそれ
以前の割り当て内容を保持するようになっており、割り
当て音指定操作の変更が自由であり、非常に好都合であ
り、使い易い、という優れた効果を奏する。すなわち、
一旦指定した音をキャンセルしたい場合に、格別のキャ
ンセル操作をすることなく、単に指定を解除して指定情
報無しの状態とするだけで、演奏操作子をオフした場合
に、指定情報無しに対応する割り当て無し内容で更新さ
れずに、それ以前の割り当て内容を保持するようになっ
ているので、演奏操作子に何も割り当てられていない状
態となってしまうことを防止することができる。また、
上述と同様に、割り当て音の指定を間違えた場合でも、
単に該割り当て音の指定のし直しを行うだけでよく、演
奏操作子をオン操作し直す必要は全くなく、割り当ての
際の操作が簡単であると共に、既割り当て音の発音操作
と新音の割り当て操作を演奏操作子の1回のオン・オフ
操作で行うことができるので、操作が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る電子楽器の一実施例を示すハ
ード構成ブロック図。
【図2】 図1のデータ及びワーキングRAM内のパッ
ドメモリの記憶フォーマット例を示す図。
【図3】 図1のマイクロコンピュータによって実行さ
れるメインルーチンの一例を示すフロー図。
【図4】 図3のキー処理において実行されるキーオン
イベント処理の一例を示すフロー図。
【図5】 図3のキー処理において実行されるキーオフ
イベント処理の一例を示すフロー図。
【図6】 図3のパッド処理において実行されるパッド
オンイベント処理の一例を示すフロー図。
【図7】 図3のパッド処理において実行されるパッド
オフイベント処理の一例を示すフロー図。
【図8】 図3のパネルスイッチ処理において実行され
るパッドアサインスイッチオンイベント処理の一例を示
すフロー図。
【図9】 図3のパネルスイッチ処理において実行され
るキーボードパーカッションスイッチオンイベント処理
の一例を示すフロー図。
【図10】 図3のパネルスイッチ処理において実行さ
れる音色スイッチオンイベント処理の一例を示すフロー
図。
【図11】 図3のメインルーチン中で実行されるシー
ケンス制御処理の一例を示すフロー図。
【図12】 タイマインタラプト処理の一例を示すフロ
ー図。
【図13】 図1のパネルスイッチ回路において設けら
れるスイッチ及びそれに関連する表示器の一例を示す
図。
【符号の説明】
10 中央処理ユニット(CPU) 11 データ及びプログラムROM 12 データ及びワーキングRAM 13 データ及びアドレスバス 14 鍵盤回路 15 パネルスイッチ回路 16 表示器 P0〜P4 パッド 17 楽音信号発生回路 18 ディジタル/アナログ変換器 19 サウンドシステム 20 タイマ PDM0〜PDM4 パッドメモリ PASW パッドアサインスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G10H 1/18 G10H 1/40

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演奏操作子と、 前記演奏操作子に対して割り当てる音を複数指定可能な
    割り当て音指定手段と、 前記演奏操作子に対応して設けられた記憶手段と、 前記演奏操作子がオンからオフに切り替わったとき、前
    記割り当て音指定手段で指定された複数の音の情報を該
    操作子に対応する前記記憶手段に書き込む制御手段と、 前記演奏操作子がオンされたとき該操作子に割り当てら
    れている音に対応する楽音信号を発生するとともに、前
    記割り当て音指定手段で音が指定されたとき該指定音に
    対応する楽音信号を発生する楽音信号発生手段とを具え
    た電子楽器。
  2. 【請求項2】 演奏操作子と、 前記演奏操作子に対して割り当てる音を指定するための
    操作手段を含み、この操作手段の操作に応じた割り当て
    音指定情報を発生する割り当て音指定手段と、 前記演奏操作子がオンからオフに切り替わったとき、前
    記割り当て音指定手段により割り当て音指定情報が発生
    されたか否かを判断する判断手段と、 前記判断手段により前記割り当て音指定情報が発生され
    たと判断されたとき、該割り当て音指定情報を前記オフ
    に切り替わった演奏操作子に対して割り当てる割り当て
    制御手段と、 前記演奏操作子がオンされたとき該操作子に割り当てら
    れている音に対応する楽音信号を発生するとともに、前
    記割り当て音指定手段の操作手段による操作に応じて指
    定された音に対応する楽音信号を発生する楽音信号発生
    手段とを具え、前記判断手段により前記割り当て音指定
    情報が発生されていないと判断されたときは前記オフに
    切り替わった演奏操作子に対する割り当て無しの更新制
    御を行わないことを特徴とする電子楽器。
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