JP2757044B2 - コンベヤーベルトの接合方法 - Google Patents
コンベヤーベルトの接合方法Info
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- JP2757044B2 JP2757044B2 JP27579389A JP27579389A JP2757044B2 JP 2757044 B2 JP2757044 B2 JP 2757044B2 JP 27579389 A JP27579389 A JP 27579389A JP 27579389 A JP27579389 A JP 27579389A JP 2757044 B2 JP2757044 B2 JP 2757044B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、コンベヤーベルトの接合方法に係わり、
更に詳しくはフィンガー接合部における接合力を低下さ
せることなく、長手方向の柔軟性及び耐プーリ屈曲性を
向上させたコンベヤーベルトの接合方法に関するもので
ある。
更に詳しくはフィンガー接合部における接合力を低下さ
せることなく、長手方向の柔軟性及び耐プーリ屈曲性を
向上させたコンベヤーベルトの接合方法に関するもので
ある。
従来、少なくともタテ糸に芳香族ポリアミド繊維を用
いた帆布状またはコート状の張力層を有する2層構造の
コンベヤーベルトは、その接合部の構造として、2枚の
張力層を各々段違い状態で配設し、そしてその上下面を
補強布で覆するステップスプライス構造のものと、第3
図及び第4図に示すように、2枚の張力層1a,1bの接合
端部2を鋸刃状に形成し、これを相互に噛み合うように
係合させた状態でその上下面を補強布3a,3bで覆するフ
ィンガースプライス構造とが知られている。
いた帆布状またはコート状の張力層を有する2層構造の
コンベヤーベルトは、その接合部の構造として、2枚の
張力層を各々段違い状態で配設し、そしてその上下面を
補強布で覆するステップスプライス構造のものと、第3
図及び第4図に示すように、2枚の張力層1a,1bの接合
端部2を鋸刃状に形成し、これを相互に噛み合うように
係合させた状態でその上下面を補強布3a,3bで覆するフ
ィンガースプライス構造とが知られている。
然しながら、上記ステップスプライス構造のものは、
接合部の接合力がベルト本体の50〜55%と低く、またプ
ーリ屈曲により接合部に剥離が発生し易いために、接合
部の接合力の低下が大きいと言う問題があった。
接合部の接合力がベルト本体の50〜55%と低く、またプ
ーリ屈曲により接合部に剥離が発生し易いために、接合
部の接合力の低下が大きいと言う問題があった。
また、フィンガースプライス構造のものは、上記のよ
うに2枚の張力層1a,1bの接合端部2を鋸刃状に形成
し、これを相互に噛み合うように係合させた状態でその
上下面を補強布3a,3bで覆うと共に、上面側のカバーゴ
ム4aと下面側のカバーゴム4bとで被覆した構造である
が、接合部の長手方向の剛性が高く柔軟性に欠けると言
う問題があり、またプーリ屈曲により接合部の接合力が
大きく低下して抜け易いと言う問題があった。
うに2枚の張力層1a,1bの接合端部2を鋸刃状に形成
し、これを相互に噛み合うように係合させた状態でその
上下面を補強布3a,3bで覆うと共に、上面側のカバーゴ
ム4aと下面側のカバーゴム4bとで被覆した構造である
が、接合部の長手方向の剛性が高く柔軟性に欠けると言
う問題があり、またプーリ屈曲により接合部の接合力が
大きく低下して抜け易いと言う問題があった。
この発明は、かかる従来の課題に着目して案出された
もので、フィンガー接合部における接合力を低下させる
ことなく、しかも接合部の長さを長くせずに、耐プーリ
屈曲性を大幅に向上させたコンベヤーベルトの接合方法
を提供することを目的とするものである。
もので、フィンガー接合部における接合力を低下させる
ことなく、しかも接合部の長さを長くせずに、耐プーリ
屈曲性を大幅に向上させたコンベヤーベルトの接合方法
を提供することを目的とするものである。
この発明の上記目的を達成するため、2層構造に構成
した上下張力層の一方の張力層のフィンガー接合部先端
を切断除去し、この切断除去した部分にゴムシートを充
填した後、フィンガー接合部の上下に中間ゴム層を介し
て補強布を配設し、この補強布の上下をカバーゴムによ
り被覆することを要旨とするものであり、フィンガー接
合部先端の切断除去する長さは、フィンガー長さの約30
%〜40%にするのが好ましい。
した上下張力層の一方の張力層のフィンガー接合部先端
を切断除去し、この切断除去した部分にゴムシートを充
填した後、フィンガー接合部の上下に中間ゴム層を介し
て補強布を配設し、この補強布の上下をカバーゴムによ
り被覆することを要旨とするものであり、フィンガー接
合部先端の切断除去する長さは、フィンガー長さの約30
%〜40%にするのが好ましい。
この発明は上記のように構成され、2層構造からなる
張力層のコンベヤーベルト本体の内側に位置する1層目
の張力層のフィンガー接合部先端の一方を切断除去し
て、その除去した部分に同厚の未加硫のゴムシートを充
填することで、フィンガー接合部における接合力を低下
させることなく、しかも接合部の長さを長くせずに、耐
プーリ屈曲性を大幅に向上させることが出来るものであ
る。
張力層のコンベヤーベルト本体の内側に位置する1層目
の張力層のフィンガー接合部先端の一方を切断除去し
て、その除去した部分に同厚の未加硫のゴムシートを充
填することで、フィンガー接合部における接合力を低下
させることなく、しかも接合部の長さを長くせずに、耐
プーリ屈曲性を大幅に向上させることが出来るものであ
る。
以下、添付図面に基づき、この発明の実施例を説明す
る。
る。
なお、従来例と同一構成要素は、同一符号を付して説
明は省略する。
明は省略する。
第1図は、この発明を実施した接合部Wがフィンガー
スプライス構造のコンベヤーベルト本体の平面図、第2
図は第1図のII−II矢視断面図を示し、1a,1bは、少な
くともタテ糸に芳香族ポリアミド繊維を用いた帆布状ま
たはコード状の張力層、2は張力層1a,1bの接合端部
で、鋸刃状に形成されている。
スプライス構造のコンベヤーベルト本体の平面図、第2
図は第1図のII−II矢視断面図を示し、1a,1bは、少な
くともタテ糸に芳香族ポリアミド繊維を用いた帆布状ま
たはコード状の張力層、2は張力層1a,1bの接合端部
で、鋸刃状に形成されている。
また、3a,3bは張力層1a,1bの接合端部の上下面を覆う
ナイロン帆布等から成る補強布、4aは上面側のカバーゴ
ム、4bは下面側のカバーゴムを示している。
ナイロン帆布等から成る補強布、4aは上面側のカバーゴ
ム、4bは下面側のカバーゴムを示している。
この発明では、上記接合部Wにおける2層構造の張力
層1a,1bの少なくともコンベヤーベルト本体の内側(図
2において下部側)に位置する1層目の張力層1bのフィ
ンガー接合部先端5を切断除去する。なお、2層目の張
力層1aのみのフィンガー接合部先端5を切断除去するこ
とも可能である。
層1a,1bの少なくともコンベヤーベルト本体の内側(図
2において下部側)に位置する1層目の張力層1bのフィ
ンガー接合部先端5を切断除去する。なお、2層目の張
力層1aのみのフィンガー接合部先端5を切断除去するこ
とも可能である。
そして、張力層1a,1bの鋸刃状のフィンガー接合部先
端5をそれぞれ相互に噛み合うように係合させた状態
で、前記切断除去した内側の張力層1bのフィンガー接合
部先端5の部分Xに、同厚の未加硫のゴムシート6を充
填した状態でボリュームを調整した後、中間ゴム層8を
介してフィンガー接合部Wの上下にナイロン帆布等から
成る補強布3a,3bを配設し、更に補強布3a,3bの上下をカ
バーゴム4a,4bにより被覆して構成してある。
端5をそれぞれ相互に噛み合うように係合させた状態
で、前記切断除去した内側の張力層1bのフィンガー接合
部先端5の部分Xに、同厚の未加硫のゴムシート6を充
填した状態でボリュームを調整した後、中間ゴム層8を
介してフィンガー接合部Wの上下にナイロン帆布等から
成る補強布3a,3bを配設し、更に補強布3a,3bの上下をカ
バーゴム4a,4bにより被覆して構成してある。
また、フィンガー接合部Wの先端の切断除去する長さ
l1は、フィンガー長さlの約30%〜40%にするのが好ま
しい。
l1は、フィンガー長さlの約30%〜40%にするのが好ま
しい。
即ち、切断除去する長さl1を、フィンガー長さlの30
%以下にすると、プーリ屈曲によりフィンガー接合部W
における張力層1a,1bの跳ね上がりが生じ、接合力が低
下して接合部が抜け易くなり、また40%以上にすると切
断強度や引張強度が弱くなると言う問題が生ずる。
%以下にすると、プーリ屈曲によりフィンガー接合部W
における張力層1a,1bの跳ね上がりが生じ、接合力が低
下して接合部が抜け易くなり、また40%以上にすると切
断強度や引張強度が弱くなると言う問題が生ずる。
この発明は、上記のように2層構造のフィンガー接合
部Wにおける張力層1bの接合部先端5を切断除去するこ
とで、接合部Wの長手方向の柔軟性を向上させることが
出来ると共に、耐プーリ屈曲性を大幅に向上させること
が出来るものである。
部Wにおける張力層1bの接合部先端5を切断除去するこ
とで、接合部Wの長手方向の柔軟性を向上させることが
出来ると共に、耐プーリ屈曲性を大幅に向上させること
が出来るものである。
この発明は、上記のように2層構造に構成した上下張
力層の一方の張力層のフィンガー接合部先端を切断除去
し、その切断除去した部分にゴムシートを充填した後、
フィンガー接合部の上下に中間ゴム層を介して補強布を
配設し、この補強布上をカバーゴムにより被覆すること
により、フィンガー接合部における接合力を低下させる
ことなく、しかも接合部の長さを長くせずに、耐プーリ
屈曲性を大幅に向上させることが出来る効果がある。
力層の一方の張力層のフィンガー接合部先端を切断除去
し、その切断除去した部分にゴムシートを充填した後、
フィンガー接合部の上下に中間ゴム層を介して補強布を
配設し、この補強布上をカバーゴムにより被覆すること
により、フィンガー接合部における接合力を低下させる
ことなく、しかも接合部の長さを長くせずに、耐プーリ
屈曲性を大幅に向上させることが出来る効果がある。
第1図は、この発明を実施した接合部がフィンガースプ
ライス構造のコンベヤーベルト本体の平面図、第2図は
第1図のII−II矢視断面図、第3図は従来の接合部がフ
ィンガースプライス構造のコンベヤーベルト本体の平面
図、第4図は第3図のIV−IV矢視断面図である。 1a,1b……張力層、2……接合端部、3a,3b……補強布、
4a……上面側のカバーゴム、4b……下面側のカバーゴ
ム、5……フィンガー接合部先端、6……ゴムシート、
W……接合部、X……切断除去した部分。
ライス構造のコンベヤーベルト本体の平面図、第2図は
第1図のII−II矢視断面図、第3図は従来の接合部がフ
ィンガースプライス構造のコンベヤーベルト本体の平面
図、第4図は第3図のIV−IV矢視断面図である。 1a,1b……張力層、2……接合端部、3a,3b……補強布、
4a……上面側のカバーゴム、4b……下面側のカバーゴ
ム、5……フィンガー接合部先端、6……ゴムシート、
W……接合部、X……切断除去した部分。
Claims (2)
- 【請求項1】フィンガー接合部を互いに噛み合うように
係合させた張力層を積層させて2層構造にし、この2層
構造の張力層の上下に中間ゴム層を介して補強布をそれ
ぞれ配設すると共に、補強布の上下をカバーゴムにより
被覆するコンベヤーベルトの接合方法において、 前記2層構造に構成した上下張力層の一方の張力層のフ
ィンガー接合部先端を切断除去し、その切断除去した部
分にゴムシートを充填した後、フィンガー接合部の上下
に中間ゴム層を介して補強布を配設し、この補強布の上
下をカバーゴムにより被覆することを特徴とするコンベ
ヤーベルトの接合方法。 - 【請求項2】前記フィンガー接合部先端の切断除去する
長さは、フィンガー長さの約30%〜40%にする請求項1
に記載のコンベヤーベルトの接合方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27579389A JP2757044B2 (ja) | 1989-10-25 | 1989-10-25 | コンベヤーベルトの接合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27579389A JP2757044B2 (ja) | 1989-10-25 | 1989-10-25 | コンベヤーベルトの接合方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03138209A JPH03138209A (ja) | 1991-06-12 |
JP2757044B2 true JP2757044B2 (ja) | 1998-05-25 |
Family
ID=17560494
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27579389A Expired - Fee Related JP2757044B2 (ja) | 1989-10-25 | 1989-10-25 | コンベヤーベルトの接合方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2757044B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH058226A (ja) * | 1991-07-04 | 1993-01-19 | Mitsubishi Kasei Eng Co | 回転円筒型処理装置 |
JP2570925Y2 (ja) * | 1991-08-26 | 1998-05-13 | 三ツ星ベルト株式会社 | コンベヤベルトの接合構造 |
US5531316A (en) * | 1995-02-21 | 1996-07-02 | Bearings, Inc. | Conveyor belt and method of making same |
-
1989
- 1989-10-25 JP JP27579389A patent/JP2757044B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03138209A (ja) | 1991-06-12 |
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Legal Events
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