JP2755132B2 - 長尺鋼管加工台兼運搬台車 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】長い鋼管を溶接する場合の作業台
と運搬台車に関する。

【０００２】

【従来の技術】長い鋼管を溶接する場合、間に合わせの
作業台で加工していた。また、この鋼管を小運搬するに
は一度に数本運搬するのが普通で台車が用いられるが、
使用中でない台車は、台車が邪魔になった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】間に合わせの作業台
で、長い鋼管を溶接しようとする時、 （イ）作業台の転倒により指づめ、足づめを起こし易く
危険である。

【０００４】（ロ）作業高さが腰より低い場合が多く腰
痛等を誘発し作業環境がよくない。（図４参照） （ハ）大量に溶接する場合作業能率がよくない。

【０００５】（ニ）手作業でレベル等を確保しながら鋼
管を支えるので品質の均一化が難しい。（図４参照）等
の難点があった。

【０００６】また、溶接した長い鋼管を小運搬する場
合、台車を２台利用するが（図５参照）、運搬しないと
きは場所を採って邪魔になっていた。管用コロでは、１
本づつしか運べず効率が良くないという問題点があっ
た。（図６参照）そこでこれ等の問題を解決するために
長尺鋼管加工台兼運搬台車を提供する。

【０００７】

【課題を解決するための手段】ストッパを備えた自在キ
ャスタを持つ台車に、支柱基部を取着し、その支柱基部
に支柱を脱着可能に取着し、その支柱の上部にジャッキ
を取着し、そのジャッキの上部に、溶接加工しようとす
る鋼管のホルダを設ける。２台の作業台兼運搬台車の鋼
管ホルダに溶接加工しようとする鋼管を載上し、ジャッ
キで高さを微調整しながら、作業員が普通の立姿勢で楽
に溶接作業を行う。溶接作業を終えた鋼管はホルダから
台車にそのまま乗せられる。この際、鋼管の転落は、運
搬台車の端に立設したサイドストッパで防止する。この
作業台兼運搬台車で鋼管を運搬する時は、ジャッキのつ
いた支柱は外し、キャスタのストッパも外して運搬す
る。

【０００８】

【実施例】図１に、本発明の作業台兼運搬台車の例を示
す。ストッパ１を備えた自在キャスタ２を持つ台車３に
支柱基部４と脱着可能な支柱５が設けてある。脱着部は
支柱５が遊合するパイプ６が基部４に固着してある。脱
着可能な支柱５の上部に、例えば廃車のジャッキ７等を
リサイクル利用して取着し、その上部に鋼管ホルダ８を
設ける。なお台車には鋼管のためのサイドストッパ９が
取着してある。

【０００９】図２は鋼管を作業員が普通の立姿勢で溶接
作業出来るようにセットした状況を示す。キャスタのス
トッパを掛け台車を安定させた上で、ジャッキで高さと
水平を調整しながら、鋼管の溶接作業を行う。

【００１０】図３は台車のサイドストッパに鋼管を数本
貯めてキャスタのストッパを外して運搬する状況を示し
ている。この場合、ジャッキを含む支柱は取り外して運
搬することも出来る。

【００１１】

【発明の効果】本発明の効果は、次の通りである。

【００１２】（イ）作業環境が改善されるため、加工台
の転倒等による指づめ、足づめが防止出来、かつ作業す
る高さが確保できるので、腰痛発生を防止できる。

【００１３】（ロ）加工鋼管のセッティングが容易なた
め、作業能率が向上し品質も向上する。

【００１４】（ハ）長尺鋼管の小運搬が容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の長尺鋼管加工台兼運搬台車を示す図で
ある。

【図２】溶接状況を示す図である。

【図３】運搬状況を示す図である。

【図４】従来の溶接工法を示す図である。

【図５】従来の運搬法を示す図である。

【図６】管用コロで運搬するところを示す図である。

【符号の説明】

１・・・ストッパ、２・・・自在キャスタ、３・・・運
搬兼作業台、４・・・支柱基部、５・・・脱着支柱、６
・・・パイプ、７・・・ジャッキ、８・・・鋼管ホル
ダ、９・・・サイドストッパ、１０・・・長尺鋼管加工
台兼運搬台車、１１・・・鋼管、１２・・・単管コロ

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 自在キャスタを備え、鋼管の転落防止用
   のサイドストッパを立設した運搬台に、支柱基部を取着
   し、該支柱基部に支柱を脱着可能なように取着し、該支
   柱上部にジャッキを取着し、該ジャッキの上部に鋼管ホ
   ルダを取着して加工台兼運搬台車とし、２台の前記加工
   台兼運搬台車に、鋼管を載上し、加工作業及び運搬に供
   するようにしたことを特徴とする長尺鋼管加工台兼運搬
   台車。