JP2753982B2 - 入隅、出隅付近の施工方法およびこれに使用する入隅部品および出隅部品、並びに、端部用パネルおよびこれを用いた端部付近の施工方法 - Google Patents

入隅、出隅付近の施工方法およびこれに使用する入隅部品および出隅部品、並びに、端部用パネルおよびこれを用いた端部付近の施工方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビル、住宅等の建
築物の中の壁、床および天井等をパネルの貼着により仕
上げるという内装パネルの施工方法に関し、より詳しく
は、壁と壁とが出会う入隅または出隅等の部位について
の施工法の改良に関する。並びに、本発明は、壁、床ま
たは天井の端部付近の施工方法にも関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、木造家屋等の木造建築物にお
いて木の内壁や、床や、あるいは天井などは、在来の工
法に従い、壁板、床板または天井板等を各々順に継ぎ合
わせて一つの面を形成するという方法により、一般に作
られている。例えば、図25に示すように、角溝の縦継
ぎ目を有する木壁を作る場合には、間柱5の上に胴縁6
を設け、そしてその上に、各々左右辺部が合いじゃくり
の仕口43となっている壁板41、42・・を順に継ぎ
合わせていき、壁面を形成するという方法が採られてい
る。この場合、壁板41・・を完全に固定するために、
接着剤44が胴縁6と壁板41・・との間に注入される
が、その接着剤が硬化するまでの期間は、何らかの手段
で壁板41・・を仮止めする必要がある。特に、図26
に示すように、接合する合いじゃくり辺部のうち下側
(裏側)の辺部45は、釘47等で、外見上見えないよ
うに間柱5に固定することができるが、上側(表側)の
辺部46は、固定できず、浮いた状態になるので、問題
である。そこで、従来は、図25に示すように、細い針
釘48並びに当て木49等を用いて、壁板41・・を接
着剤の硬化が完了するまで間柱5等に仮止めし、硬化の
後、針釘48並びに当て木49等を取り除くという方法
が採られていた。
【0003】また、図27に示すように、床を作る場合
には、例えば、仕口がほんざねとなっている床板51・
・を各々、順に継ぎ合わせながら根太50の上に並べ置
き、目鎹53等により固定するという方法が採られてい
る。この場合、床板51の浮きを抑えるために、通常、
ほんざねの凹仕口の中に隠し釘52を斜めに打ち付け
て、床板51を根太50に固定するという手段が採られ
ている。同様に、天井を作る場合にも、図28に示すよ
うに、吊り木55により支えられた野縁54の下側に、
ほんざね仕口の天井板56・・を順に、隠し釘52を用
いて継ぎ固定していくという方法が採られている。
【0004】また、かような在来工法に加え、近年で
は、RC造り、SRC造りの建築物においては、所謂G
Lボンドやモルタルベース等を壁や天井のコンクリート
下地に付着させ、その上に直接壁板や天井板等を貼り並
べることにより、壁面や天井面を作るという施工方法
(GL工法等)も行なわれている。なお、この方法に
は、天然木の無垢板や化粧合板のほか、化粧単板を石膏
ボード等の表面に貼り付けた無機質ボード等がよく利用
されている。
【0005】また、上述した従来の施工法において、壁
と壁とが出会う隅部とかあるいは壁のうち見切り縁等の
端部を作る場合には、まず特別な部品をその部位に固定
し、次いで壁板をその部品内に嵌め入れるという方法に
より、施工されていた。
【0006】例えば、入隅部を施工する場合には、図2
9に示すように、まず、壁板を嵌め入れうるように適合
された凹部を左右の両側に有する入隅用の部品57を、
入隅30に置き、釘60で固定し、次いで、壁板58を
両側よりそれぞれ部品57の凹部に差し入れるという方
法が採られていた。また、出隅部を施工する場合には、
図30に示すように、まず、断面L字形の取付金具61
を出隅用部品59の内側に釘60で固定して、その組付
け体の左右の両側に、壁板を嵌め入れうる凹部を形成
し、そしてこれを出隅の胴縁6の上に置き、釘60で固
定し、次いで、壁板58を左右両側よりそれぞれ前記組
付け体の凹部に差し入れるという方法が採られていた。
さらに、見切り縁を施工する場合には、図31に示すよ
うに、まず、壁板を嵌め入れうる凹部を持つ縁部材62
を壁の端部に固定し、次いで、壁板58を縁部材62の
凹部に差し入れるという方法が採られていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上述べた従
来の施工法は、その作業に手間と時間がかかり、作業性
の改良が必要である等、種々の問題を有していた。上記
の工法で木壁を作る場合には、当て木等を用いた仮止め
の作業が必要であり、また、針釘の痕跡が残るという問
題がある。また、床や天井を作る場合には、隠し釘の打
ち付けには熟練を要し、不慣れであると、本ざね等の仕
口の破損を招きやすい。とりわけ、従来の工法により入
隅、出隅部および見切り縁等を施工する場合、それらの
施工に多くの時間、手間がかかるだけでなく、施工が完
了した状態でそれらの部位は壁の基準面より突き出たも
のとなるので、必ずしも美観上好ましいものとはいえな
かった。
【0008】内装材は、一般に厚さ12mm〜15mm
位のものが標準である。ほんざねや合いじゃくり等の仕
口にすると、その部分の厚さはますます薄くなるので、
作業中の破損が起きやすい。また、GL工法またはそれ
に似た施工法の場合は、使用する接着剤の量が大変多
く、経済的に不利である。さらに、不利なことに、この
施工法を適用し得る範囲は、RC造りのコンクリート面
等、狭い範囲に制限される。
【0009】本発明は、以上の事情を考慮してなされた
もので、その総括的な一の目的は、上記施工法における
欠点、不都合が解消され、高い作業性で簡単かつ迅速に
杢目調の壁、床および天井等、特に隅部等を作り上げる
ことができる施工方法を提供することにある。
【0010】とりわけ、本発明は、入隅部を簡単かつ迅
速に施工することができ、しかも仕上がり美観に優れる
ところの入隅付近の施工方法を提供することを目的とす
る。また、本発明は、出隅部を簡単かつ迅速に施工する
ことができ、しかも仕上がり美観に優れるところの出隅
付近の施工方法を提供することをも目的とする。さら
に、本発明は、壁面、床面または天井面の端部を簡単、
迅速に施工し得る他、該端部の浮きを有効に抑え得る
壁、床または天井の端部付近の施工方法を提供すること
をも目的とする。
【0011】また、本発明の他の目的は、上述の各施工
方法に有利に使用でき、迅速かつ簡単な施工を可能とす
る内装施工部品を提供することにある。
【0012】つまり、本発明は、上記の入隅付近の施工
方法に関連して、入隅部の簡単な施工を実現するととも
に、入隅につき優れた美観を形成するところの入隅部品
を提供することを目的とする。また、本発明は、上記の
出隅付近の施工方法に関連して、出隅部の簡単な施工を
実現するとともに、出隅につき優れた美観を形成すると
ころの出隅部品を提供することを目的とする。さらに、
本発明は、上記の端部付近の施工方法に有利に使用で
き、その効果を十分奏し得る端部用パネルを提供するこ
とをも目的とする。
【0013】最後に、本発明は、以下の記載および添付
図面を参照して理解されるところの良好なまたは優れた
効果を発揮するための技術的手段を提供することをも目
的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、建築物の内装
施工の材料として有利な内装パネル、つまり、矩形板よ
りなるパネルであって、その左右もしくは上下の両辺部
の下面にまたは全ての辺部の下面に適当数の係合片をパ
ネル側面より突出して、相手方のパネルの係合片と係合
して両パネルが互いに固定され得るように設けて成ると
ころの内装パネルを使用する施工方法に関連している。
該施工方法に使用される内装パネルの形状は、長方形に
限られず、正方形でもよく、また、その大きさ、寸法
は、用途に応じて適当なものに決定される。そして、上
記の方法に使用されるパネルにあっては、用途により異
なるが、左右もしくは上下の両辺部または四方全ての辺
部に、普通各辺について2ないし数個の係合片が適当な
間隔で以て設けられている。この係合片は、パネル辺部
の下面に、パネル側面より突出した形態でかつ相手方の
パネルの係合片と係合して両パネルが互いに固定され得
るように設けられる。また、本発明は、施工の要素とし
て、粘度の高い接着剤を、上記の内装パネルの固定のた
めに使用する方法、すなわち該高粘度接着剤を施工すべ
き壁、床または天井の要素または下地の上にいくつかの
塊として付着させて要素等と内装パネルとを結合するこ
とにより、壁面、床面および天井面等を作るという施工
方法を利用するものである。
【0015】要するに、本発明は、矩形板の下面に複数
の係合片が側面より突出するように設けられた内装パネ
ルと、粘度の高い接着剤とを使用し、該高粘度接着剤を
施工すべき壁、床または天井の要素または下地の上にい
くつかの塊として付着させ、次いで、複数の内装パネル
をその上に、各パネルが係合片同士の係合により固定連
設されて面一なパネル面が形成されるように、同時に、
高粘度接着剤がパネルと壁、床または天井の要素または
下地との間に充填されるように、貼り着けることによ
り、壁、床または天井をパネルにより仕上げるという内
装パネルの施工方法に関連するものである。
【0016】そして、本発明は、まず、壁と壁が出会う
入隅部位に施工するのに特に適合された入隅部品を提供
するものである。すなわち、本発明による入隅部品は、
幅方向について直角に屈曲しかつ長手方向には長く延び
た形状の板状体よりなり、そして該板状体の幅方向の両
辺部のうちの一方側の外面には、一種の係合片が辺部側
面より突出して設けられるとともに、他方側の外面に
は、突出部分が該係合片のそれよりもより短いところの
他種の係合片が設けられ、さらに、板状体は入隅に面す
る外面側部分が長手方向にわたって面取りされているこ
とを特徴とするものである。この入隅部品は、施工時そ
の内面が相手方の内装パネルの表面と面一になるように
連設されるので、施工後の形態は壁の基準面(パネル表
面)より突き出ないものとなり、美観上優れている。そ
れだけでなく、この部品は、他種の係合片の突出部分が
一種の係合片のそれよりも短くかつ入隅に面する外面側
が面取りされているので、空間が仕切られ余裕スペース
の少ない入隅にあっても、パネルの係合片との係合が容
易であり、入隅部の施工を容易なものとすることができ
る。
【0017】したがって、本発明は、上記の入隅部品
と、矩形板よりなるパネルであって、その左右もしくは
上下の両辺部の下面にまたは全ての辺部の下面に適当数
の係合片をパネル側面より突出して、相手方の前記入隅
部品の一種および他種の係合片と係合して両者が互いに
固定され得るように設けて成るところの内装パネルと、
高粘度接着剤とを使用し、該高粘度接着剤を、入隅を介
して左右両側の壁の要素または下地の上にいくつかの塊
として夫々付着させるとともに、まず、一方側の壁にお
いて一の上記内装パネルをその上に貼り着け、続いて、
入隅において前記入隅部品を、その突出部分の短い他種
の係合片と内装パネルの係合片との係合により一の内装
パネルに対し連設し、次いで、他方側の壁において他の
上記内装パネルを、その係合片と入隅部品の一種の係合
片との係合により入隅部品に対し固定、連設されるよう
に貼り着けることにより、壁の入隅付近について面一な
パネル面を形成することを特徴とする壁の入隅付近の施
工方法に関する。
【0018】また、本発明のより好ましい態様の入隅部
品は、内装パネルの係合片と同様、(i) 一種の係合
片および他種の係合片が、互いに他と独立して、先端の
上面部に面取り斜面を形成してなるもの、(ii)該上
面部の面取り斜面に加えて先端の両側面部に面取り面を
形成してなるもの、(iii) 先端の上面部に斜めの
凸曲面を形成してなるものである。かかる構成により、
入隅部品の係合片と内装パネルの係合片との係合、特
に、入隅部品の他種の係合片を入隅の両側に貼着された
二つのパネルの係合片の脇の空間に差し入れて入隅部品
を両パネルに対して固定することがより容易となるの
で、入隅部の施工作業をより簡単なものにすることがで
きる。従って、上記の各態様もまた、本発明の要旨を構
成する。
【0019】また、本発明は、壁と壁が出会う出隅部位
に施工するのに特に適合された出隅部品を提供するもの
である。すなわち、その出隅部品は、幅方向について直
角に屈曲しかつ長手方向には長く延びた形状の板状体よ
りなり、そして、該板状体の幅方向の両側の辺部の内面
には、異種または同種の係合片がそれぞれ辺部側面より
突出して設けられていることを特徴とするものである。
この出隅部品は、施工時その外面が相手方の内装パネル
の表面と面一になるように連設されるので、施工後の形
態は壁の基準面(パネル表面)より突き出ないものとな
り、美観上優れている。そして、この部品は、内装パネ
ルと同様に、高粘度接着剤を用いて出隅の上に貼り着け
て使用され、これにより、出隅部の施工を容易なものと
することができる。
【0020】したがって、本発明は、上記の出隅部品
と、矩形板よりなるパネルであって、その左右もしくは
上下の両辺部の下面にまたは全ての辺部の下面に適当数
の係合片をパネル側面より突出して、相手方の前記出隅
部品の異種または同種の係合片と係合して両者が互いに
固定され得るように設けて成るところの内装パネルと、
高粘度接着剤とを使用し、まず、該高粘度接着剤を、出
隅並びにこれを介して左右両側の壁の要素または下地の
上にいくつかの塊として夫々付着該高粘度接着剤を、出
隅並びにこれを介して左右両側の壁の要素または下地の
上にいくつかの塊として夫々付着させ、次いで、上記出
隅部品を出隅の上に、高粘度接着剤が出隅表面と出隅部
品との間に充填されるように貼り着け、続いて、その左
右両側の壁において各々、上記内装パネルを壁の要素ま
たは下地の上に、その係合片と出隅部品の係合片との係
合により出隅部品に対し固定、連設されるように貼り着
けることにより、壁の出隅付近について面一なパネル面
を形成することを特徴とする壁の出隅付近の施工方法に
関する。
【0021】なお、より好ましい態様の出隅部品は、上
記した内装パネルのより好ましい態様の場合と同様であ
る。即ち、その態様は、同種または異種の係合片が、
(i)互いに他と独立して、先端の上面部に面取り斜面
を形成してなるもの、(ii)該上面部の面取り斜面に
加えて先端の両側面部に面取り面を形成してなるもの、
または(iii) 先端の上面部に斜めの凸曲面を形成
してなるものである。かかる態様の採用により、出隅部
品の係合片と内装パネルの係合片との係合はより容易に
なり、従って、出隅部の施工作業をより簡単なものにす
ることができる。これゆえ、上記の各態様もまた、本発
明の要旨を構成する。
【0022】また、本発明の方法に使用される内装パネ
ルとしては、好ましくは、木材挽き材、集成材、ランバ
ーコア合板、ファイバーボードコア合板、またはパーテ
ィクルボードコア合板よりなるパネルが挙げられるが、
さらに、内装パネルの例としては、これら木材板または
石膏ボード、パーライト板もしくは軽カル板の板材を基
材としかつその上に化粧単板をオーバーレイしたところ
のパネルが挙げられる。従って、上述した好ましい内装
パネルの使用は、本発明の要旨の一部をも構成する。
【0023】また、本発明の方法に使用する高粘度接着
剤は、粘度が高くかつチキソトロープ性も良好であり、
壁、天井等の要素または下地の上に付着させた場合に容
易には流動せず、その形態を一定に保持する能力の高い
接着剤である。もちろん、高粘度接着剤は、内装パネル
等と壁、床または天井の要素または下地とを結合する接
着力がより高いもの程、より好ましい。かかる観点か
ら、より好ましい高粘度接着剤としては、木レンガ用接
着剤、例えば酢酸ビニル樹脂系(ボンド K−10 、
コニシ製、セメダイン No.195 、セメダイン
製)、エポキシ樹脂系(アイボン No.500 、ア
イカ工業製)およびネオプレン樹脂系(ビニロール 2
200 、昭和高分子製)の接着剤、またはシーリング
材、例えばポリサルファイド系、シリコン系、変成シリ
コン系(POSシール、セメダイン製)、ポリウレタン
系、水性アクリル系および水性SBR系の接着剤が挙げ
られる。木レンガ用接着剤の場合は、不揮発分が60%
以上、好ましくは65%以上のもの、また、シーリング
材の場合は、不揮発分が70%以上、好ましくは90%
以上のもの、特に100%のペースト状のものを使用す
るのがより有利である。粘度で表現すると、本発明にお
いては、通常、約 100,000 cps(20℃
)以上の接着剤、より好ましくは約 400,000
〜 600,000 cps(20 ℃ )の接着剤が
使用される。従って、パネルと壁、床または天井の要素
または下地との結合のための、上述した好ましい高粘度
接着剤、即ち木レンガ用接着剤またはシーリング材の使
用は、本発明の要旨の一部をも構成する。
【0024】並びに、本発明は、壁、床または天井の端
部(見切り縁等)に用いるべく特に適合された端部用パ
ネルにも関する。すなわち、その端部用パネルは、矩形
の木質板よりなるパネルであり、その一の辺部の下面
に、粘着剤が表面被覆された発泡合成樹脂片を貼り付け
るとともに、該一の辺部に対向する辺部の下面にまたは
該一の辺部を除く全ての辺部の下面に、適当数の係合片
をパネル側面より突出して設けてなり、そして前記発泡
合成樹脂片は該係合片よりも僅かに厚肉であることを特
徴とするものである。そして、本発明は、端部用パネル
と上記した通常の内装パネルと高粘度接着剤とを使用
し、該高粘度接着剤を施工すべき壁、床または天井の要
素または下地の上にいくつかの塊として付着させるとと
もに、壁、床または天井の端部において、まず、上記の
端部用パネルをその上に貼り着け、続いて内装パネル
を、係合片同士の係合により固定されて端部用パネルに
対し連設されるように、同時に、高粘度接着剤がパネル
と上記端部における要素または下地との間に充填される
ように、貼り着けることにより、壁、床または天井の端
部付近に面一なパネル面を形成することを特徴とする
壁、床または天井の端部付近の施工方法にも関する。
【0025】
【発明の実施の形態】なお、本発明に関連する内装パネ
ルの施工方法のより好ましい態様には、以下の4態様が
ある。 (a) 少なくとも2つの辺部は垂直な側面を有する内
装パネルを使用し、該内装パネルを各々、その側面同士
を当接して連設することにより、平坦なパネル面を形成
するところの施工方法。 (b) 少なくとも2つの辺部は表面側の面取り斜面と
これに続く垂直な側面とを有する内装パネルを使用し、
該内装パネルを各々、その側面同士を当接して連設する
ことにより、連設部において溝を有するパネル面を形成
するところの施工方法。 (c) 少なくとも2つの辺部は各々合いじゃくりの仕
口を形成してなる内装パネルを使用し、該内装パネルを
各々接合して連設することにより、接合部において角溝
を有するパネル面を形成するところの施工方法。 (d) 化粧単板がパネル表面の他、少なくとも2つの
側面にも被覆された内装パネルを使用し、同じく化粧単
板で被覆された目地板を一方のパネルの該側面と他方の
パネルの該側面との間に入れて固着しながら、前記内装
パネルを各々連設することにより、連設部において目透
かし部を有するパネル面を形成するところの施工方法。
【0026】また、上記の施工方法に使用される内装パ
ネルにおいて、より好ましい係合片は、先端の上面部に
面取り斜面を形成してなるものであり、また、別の好ま
しい態様としては、その面取り斜面に加えて、先端の両
側面部についても面取り面を形成してなるものである。
さらに、他の好ましい態様は、係合片の先端の上面部に
斜めの凸曲面を形成してなるものである。係合片がかか
る態様の構成をなすことにより、係合片同士の係合、特
に、パネルの係合片をすでに貼着されたパネルの係合片
の脇の空間に差し入れてそのパネルを固定することがよ
り容易となるので、内装パネルの貼り着け作業をより簡
単なものにすることができる。
【0027】本発明では、入隅部品を採用し、入隅にお
いて、その左右のうちの一方側の壁に貼り着けられた内
装パネルに対して、入隅部品を他種の係合片とパネルの
係合片との係合により連設し、次いで、別の内装パネル
を入隅部品に対しその係合片と一種の係合片との係合に
より連設することにより、壁の入隅付近について面一な
パネル面を形成することができる。この場合、面一なパ
ネル面の形成作業の前に、高粘度接着剤を壁、床または
天井の要素または下地の上にいくつかの塊として付着さ
せることにより、その接着剤が内装パネルと壁等の要素
または下地との間に充填され、両者を強固に結合するこ
とができる。したがって、入隅を介して左右両側のパネ
ルは、壁の要素または下地の上に固定され、よって、従
来見られたパネルの浮きを有効に抑えることができる。
【0028】また、本発明では、出隅部品を採用し、出
隅において、まず、高粘度接着剤を出隅並びにその左右
両側の要素または下地の上に付着させ、次いで、出隅部
品を出隅表面に貼り着け、続いて、内装パネルを左右両
側より各々、その係合片と出隅部品の係合片との係合に
より、貼り着けられた出隅部品に対して連設することに
より、壁の出隅付近について面一なパネル面を形成する
ことができる。この場合、面一なパネル面の形成作業の
前に、高粘度接着剤を壁、床または天井の要素または下
地の上にいくつかの塊として付着させることにより、そ
の接着剤が内装パネルと壁等の要素または下地との間に
充填され、両者を強固に結合することができる。したが
って、出隅部品並びにその左右両側のパネルは、壁の要
素または下地の上に固定され、よって、従来見られたパ
ネルの浮きを有効に抑えることができる。
【0029】さらに、本発明では、内装パネルのうちの
特殊なものとして、一の辺部の下面に粘着剤被覆の発泡
樹脂片を貼り付けた端部用パネルを採用し、これを壁、
床または天井の端部に貼り着け、続いて内装パネルを端
部用パネルに対して連設固定することにより、壁、床ま
たは天井の端部付近においても、面一なパネル面を形成
することができる。この場合、端部用パネルの発泡樹脂
片は、その係合片より僅かに厚肉であるため、貼り着け
の際やや圧縮されて壁等の端部表面に密接し、従って、
端部用パネルの浮きを有効に抑えることができる。
【0030】以下、実施例を含む各例を図面に従い説明
することにより、本発明の詳細をより明らかにする。
【0031】パネル例1 この例は、本発明の施工方法に使用されうる内装パネル
に関する。図1に示すように、内装パネル1は、化粧単
板を被覆した正方形の合板パネルであって、その全ての
辺部の下面に、各辺当り2個の係合片2、2を夫々、パ
ネル側面より突出して、相手方のパネルの係合片3と係
合して両パネルが互いに固定され得るように、設けて成
る。係合片2を設ける個所およびその数等は、内装パネ
ルの用途に応じて変更することができ、例えば、壁を作
る場合には、係合片2は、パネル1の左右または上下の
両辺部の下面に設けるだけで足りる。本パネル1は、図
2に示すように、一のパネルの係合片2と相手のパネル
の係合片3とを各々係合させてパネル同士を上下左右に
連設するという方法で使用される。そして、この作業の
繰り返しによって、面一なパネル面が形成される。
【0032】パネル例2 図3に示すように、この例の内装パネル1a、1bは、
長方形の木質パネルであって、その左側の辺部の下面
に、各辺当り3個の係合片2a・・を設け、かつ、その
右側の辺部の下面に、各辺当り3個の係合片2b・・を
設けてなる。各係合片は、パネル側面より突出して、相
手方のパネルの係合片と係合して両パネルが互いに固定
され得るように、設けられている。
【0033】施工例1 そして、かかる内装パネルと、例えば変成シリコン系シ
ーリング材(POSシール、セメダイン製、不揮発分9
8%以上)のような粘度の高い接着剤とを使用し、以下
の施工手順に従い、木造家屋の壁を作ることができる。
図3および図4に示すように、高粘度接着剤4を施工す
べき壁の胴縁6の上にいくつかの塊として付着させ、次
いで、まず、内装パネル1aを間柱5の上に貼り着け、
このとき必要により係合片2a、2bを釘止めし、続い
て、内装パネル1bを間柱5の上に、係合片2aと係合
片2bとの係合により内装パネル1aに対して連設し各
パネルが固定されるように貼り着ける。その後、内装パ
ネル1c(図示せず。)を係合片同士の係合により内装
パネル1bに対して連設固定し、以後、かかる手順を繰
り返すことにより、面一なパネル面を形成し、壁に仕上
げることができる。本例の場合は、同時に、高粘度接着
剤4がパネル1a・・と壁の胴縁6との間に充填される
ように施工することができ、従って、壁の浮きを有効に
抑え得る。また、本例の内装パネル1a・・は、図5に
示すように、高粘度接着剤4を併用して上記と同様の手
順に従い、SRC造りの建築物のコンクリート下地7に
貼り着けることにより、その杢目調の内壁を作ることも
できる。なお、下地7が、モルタル地等の場合にはブチ
ルゴム系のシーリング材、発泡コンクリート板等の場合
には水性アクリル系シーリング材、PC板等の場合には
ウレタン系シーリング材、そしてガラス、タイル等の場
合はシリコーン系シーリング材を使用するとよい。
【0034】施工例2 この例は施工例1の変形である。使用する内装パネル1
a・・は、図6および図7に示すように、左側と右側の
2つの辺部は垂直な側面8、8を有するパネルで、その
他の構成は施工例1の内装パネルと同様である。そし
て、本例では、施工例1で述べた施工手順に従うととも
に、内装パネル1a・・を各々、その左側面と右側面と
を当接して連設することにより、平坦なパネル面10を
形成することができる。
【0035】施工例3 この例もまた施工例1の変形である。使用する内装パネ
ル1a・・は、図8および図9に示すように、左側と右
側の2つの辺部は表面側の面取り斜面11とこれに続く
垂直な側面12とを有するパネルで、その他の構成は施
工例1の内装パネルと同様である。 そして、本例で
は、施工例1で述べた施工手順に従うとともに、内装パ
ネル1a・・を各々、その左側面と右側面とを当接して
連設することにより、連設部9において溝13を有する
パネル面を形成することができる。
【0036】施工例4 さらに、この例もまた施工例1の変形である。使用する
内装パネル1a・・は、図10および図11に示すよう
に、左側と右側の2つの辺部は各々、合いじゃくりの仕
口15、16を形成してなるパネルで、その他の構成は
施工例1の内装パネルと同様である。そして、本例で
は、施工例1で述べた施工手順に従うとともに、内装パ
ネル1a・・を各々接合して連設することにより、接合
部14において角溝17を有するパネル面を形成するこ
とができる。
【0037】施工例5 この例は、施工例1の態様からさらに応用した変形例で
ある。使用する内装パネル1a・・は、図12および図
13に示すように、化粧単板20がパネル表面の他、少
なくとも2つの側面にも被覆されている。また、この内
装パネル1a・・に加え、同じく化粧単板で被覆された
目地板19を使用する。その他の構成は施工例1の内装
パネルと同様である。そして、本例では、パネルとパネ
ルの連設部9において、まず目地板19を一方のパネル
1aの単板被覆側面と他方のパネル1bの単板被覆側面
との間に入れ、同時に高粘度接着剤4を目地板19とそ
の下側の壁等の要素、下地との間に充填して、目地板1
9を固着しながら、施工例1で述べた施工手順に準じて
内装パネル1a・・を各々連設することにより、目透か
し部18を有するパネル面を形成することができる。
【0038】
【実施例】実施例1 この実施例は、壁と壁とが出会う入隅部の施工に関す
る。この施工には、上記の内装パネルおよび高粘度接着
剤の他、特殊な入隅部品が使用される。図18および図
19に示すように、入隅部品28は、幅方向について直
角に屈曲しかつ長手方向には長く延びた形状の木質板状
体29よりなり、そして、その右側の辺部の外面には、
一種の係合片30が辺部の側面より突出して設けられる
とともに、その左側の辺部の外面には、一種の係合片の
突出部分(L )よりも突出部分(L )がより短
いところの他種の係合片31が設けられ、さらに、木質
板状体29は入隅に面する外面側部分が長手方向にわた
って面取りされている(図中、32は面取り空間を表わ
す。)。なお、この部品28の高さHは、内装パネル1
a・・の高さと一致している。
【0039】しかして、入隅部品28等を使用して、
壁、床または天井の入隅部位を施工することができる。
すなわち、図20および図21に示すように、最初に、
高粘度接着剤4を、入隅33を介して左右両側の壁の下
地7の上にいくつかの塊として夫々付着させ、次に、そ
の一方側の壁において一の内装パネル1cをその上に貼
り着け、続いて、入隅33において入隅部品28を、そ
の突出部分の短い他種の係合片31と内装パネルの係合
片2bとの係合により一の内装パネル1cに対し連設
し、そして続いて、他方側の壁において別の内装パネル
1dを、その係合片2aと入隅部品28の一種の係合片
30との係合により入隅部品28に対して固定、連設さ
れるように貼り着けることにより、壁の入隅付近につい
て面一なパネル面を形成することができる。
【0040】実施例2 この実施例は、壁と壁とが出会う出隅部の施工に関す
る。この施工には、上記の内装パネルおよび高粘度接着
剤の他、出隅部品が使用される。図22および図23に
示すように、出隅部品34は、幅方向について直角に屈
曲しかつ長手方向には長く延びた形状の木質板状体29
よりなり、そしてその左右両側の辺部の内面には、各
々、同種の係合片35・・が辺部側面より突出して設け
られている。なお、左側の係合片35の突出部分(L
)と右側の係合片35の突出部分(L )とは同じ
長さとなっている。
【0041】しかして、出隅部品34等を使用して、
壁、床または天井の出隅部位を施工することができる。
すなわち、図24に示すように、最初に、高粘度接着剤
4を出隅36並びにその左右両側の壁の下地7の上にい
くつかの塊としてそれぞれ付着させ、次に、出隅部品3
4を出隅36の上に、高粘度接着剤4が出隅表面と出隅
部品との間に充填されるように貼り着け、続いて、その
左側の壁において、内装パネル1cを壁の下地7の上
に、その係合片2aと出隅部品34の係合片35との係
合により出隅部品34に対し固定、連設され、同時に、
その右側の壁において、内装パネル1dを壁の下地7の
上に、その係合片2aと出隅部品34の係合片35との
係合により出隅部品34に対し固定、連設されるよう
に、各パネルを貼り着けることにより、壁の出隅付近に
ついて面一なパネル面を形成することができる。
【0042】実施例3 この実施例は、壁、床または天井の端部付近(見切り
縁)の施工に関する。この施工には、パネル材として、
上記の内装パネルの他、端部用パネルが使用される。図
17に示すように、端部用パネル27は、化粧単板が被
覆された長方形の木質パネルであって、その右側の辺部
の下面に、3個の係合片2b・・をパネル側面より突出
して設けてなるが、その左側の辺部の下面には、粘着剤
が表面被覆された発泡合成樹脂片26を貼り付けてな
る。この発泡合成樹脂片26は容易に圧縮可能であり、
係合片2bよりも僅かに厚肉となっている。なお、この
パネル27は、上記の内装パネル1より、その左側の係
合片の突出部分を切除して、パネル左側面と面一になっ
た係合片2cを形成するとともに、上記の発泡合成樹脂
片26を右側の辺部の下面に付着させることにより、簡
単に作ることができる。
【0043】しかして、端部用パネル27等を使用し
て、壁、床または天井の端部付近を施工することができ
る。すなわち、図17に示すように、最初に、高粘度接
着剤4を施工すべき壁の下地7の上にいくつかの塊とし
て付着させ、次いで、壁の端部において、端部用パネル
27をその上に貼り着け、粘着剤が被覆された樹脂片2
6により下地7に密着固定し、続いて、内装パネル1a
を係合片2aと係合片2bとの係合により端部用パネル
27に対して連設固定されるように貼り着ける。その
後、内装パネル1bを係合片同士の係合により内装パネ
ル1aに対して連設固定し、以後、かかる手順を繰り返
すことにより、壁の端部付近であっても、面一なパネル
面を形成することができる。本実施例の施工の場合は、
同時に、高粘度接着剤4がパネル27、1a・・と壁の
下地7との間に充填されるので、パネルの浮きを有効に
抑えることができる。
【0044】実施例4 以下に示す例3ないし例5の内装パネルは、いずれも係
合片の形状に特徴があるものであり、上述の入隅付近の
施工方法、出隅付近の施工方法並びに端部付近の施工方
法のいずれにも適用することができる。例3の内装パネ
ル1は、図14に示すように、係合片2がその先端の上
面部21に面取り斜面22を形成してなるものである。
また例4の内装パネル1は、図15に示すように、係合
片2が、その先端上面部の面取り斜面22に加えて、先
端の左右の両側面部23、23に面取り面24、24を
形成してなるものである。さらに例5の内装パネル1
は、図16に示すように、係合片2がその先端の上面部
21に斜めの凸曲面25を形成してなるものである。こ
れらパネル例を用いた施工の場合は、係合片が単なる矩
形板片である内装パネルを使用した場合と比較して、入
隅付近、出隅付近並びに見切り縁(端部)付近における
内装パネルの連設、貼り着け作業がより簡単、より容易
となる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の方法によ
れば、従来の施工法における欠点、不都合が解消され、
高い作業性で簡単かつ迅速に杢目調の壁、床および天井
等における入隅、出隅並びに見切り縁を作り上げること
ができる。とりわけ、本発明の入隅付近の施工方法によ
れば、特に入隅部を簡単かつ迅速に施工することがで
き、しかも仕上った入隅は美観的に優れるという効果が
得られる。また、本発明の出隅付近の施工方法によれ
ば、特に出隅部を簡単かつ迅速に施工することができ、
しかも仕上った出隅は美観的にも優れるという効果が得
られる。さらに、本発明の端部付近の施工方法によれ
ば、壁面、床面または天井面の端部を簡単、迅速に施工
することができ、その上、該端部の浮きを有効に抑え得
るという効果が得られる。
【0046】そして本発明は、かかる各種施工の迅速
化、簡単化を達成するところの入隅部品および出隅部品
並びに端部用パネルを提供するものでもある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法に使用される例1の内装パネルを
示す平面図である。
【図2】図1の内装パネルの使用方法を示す説明図であ
る。
【図3】例2の内装パネルを使用する施工例1の方法に
従い作られた建築物内壁を示す平面図である。
【図4】図3に示す壁の断面図である。
【図5】例2の内装パネルを用いる施工例1の方法に従
い作られた別の態様の建築物内壁を示す断面図である。
【図6】建築物の内壁を作るための施工例2の方法を示
す説明図である。
【図7】図6における内装パネルと内装パネルとの連設
部を示す断面図である。
【図8】建築物の内壁を作るための施工例3の方法を示
す説明図である。
【図9】図8における内装パネルと内装パネルとの連設
部を示す断面図である。
【図10】建築物の内壁を作るための施工例4の方法を
示す説明図である。
【図11】図10における内装パネルと内装パネルとの
接合部を示す断面図である。
【図12】建築物の内壁を作るための施工例5の方法を
示す説明図である。
【図13】図12における内装パネルと内装パネルとの
連設部を示す断面図である。
【図14】実施例4の方法に使用される内装パネルに設
ける一の態様の係合片を示す斜視図である。
【図15】実施例4の方法に使用される内装パネルに設
ける他の態様の係合片を示す斜視図である。
【図16】実施例4の方法に使用される内装パネルに設
けるさらに別の態様の係合片を示す斜視図である。
【図17】実施例3の施工方法に従い、壁の端部付近を
施工する方法を示す説明図である。
【図18】本発明の実施例1の入隅部品を示す斜視図で
ある。
【図19】図18の入隅部品の端面図である。
【図20】実施例1の施工方法に従い、壁と壁の入隅付
近を施工する方法を示す説明図である。
【図21】図20に示す入隅部の断面図である。
【図22】本発明の実施例2の出隅部品を示す斜視図で
ある。
【図23】図22の出隅部品の端面図である。
【図24】実施例2の施工方法に従い、施工された壁と
壁の出隅付近を示す断面図である。
【図25】従来の典型的な壁の施工方法を示す説明図で
ある。
【図26】図25に示す壁板と壁板の継ぎ目の断面図で
ある。
【図27】従来の典型的な施工方法に従う床を示す断面
図である。
【図28】従来の典型的な施工方法に従う天井を示す断
面図である。
【図29】従来の典型的な施工方法に従う入隅部を示す
断面図である。
【図30】従来の典型的な施工方法に従う出隅部を示す
断面図である。
【図31】従来の典型的な施工方法に従う見切り縁を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 内装パネル 1a 内装パネル 1b 内装パネル 1c 内装パネル 1d 内装パネル 2 係合片 2a 係合片 2b 係合片 3 相手方の内装パネル 4 高粘度接着剤 5 間柱 6 胴縁 7 下地 8 垂直な側面 9 連設部 10 平坦なパネル面 11 面取り斜面 12 垂直な側面 13 溝 14 接合部 15 合いじゃくりの仕口 16 合いじゃくりの仕口 17 角溝 18 目透かし部 19 目地板 20 化粧単板 21 先端の上面部 22 面取り斜面 23 先端の側面部 24 面取り面 25 斜めの凸曲面 26 発泡合成樹脂片 27 端部用パネル 28 入隅部品 29 板状体 30 一種の係合片 31 他種の係合片 32 面取り空間 33 入隅 34 出隅部品 35 係合片 36 出隅

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁の入隅部位に施工するための入隅部品
    において、幅方向について直角に屈曲しかつ長手方向に
    は長く延びた形状の板状体よりなり、そして該板状体の
    幅方向の両辺部のうちの一方側の辺部の外面には、一種
    の係合片を辺部側面より突出して設けるとともに、他方
    側の辺部の外面には、突出部分が該一種の係合片のそれ
    よりもより短いところの他種の係合片を設け、さらに前
    記板状体は入隅に面する外面側部分が長手方向にわたっ
    て面取りされていることを特徴とする入隅部品。
  2. 【請求項2】 一種および他種の係合片は、互いに他と
    独立して、先端の上面部に面取り斜面を形成してなる
    か、または該上面部の面取り斜面に加えて先端の両側面
    部に面取り面を形成してなるか、または先端の上面部に
    斜めの凸曲面を形成してなることを特徴とする請求項1
    記載の入隅部品。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の入隅部品
    と、矩形板よりなるパネルであって、その左右もしくは
    上下の両辺部の下面にまたは全ての辺部の下面に適当数
    の係合片をパネル側面より突出して、相手方の前記入隅
    部品の一種および他種の係合片と係合して両者が互いに
    固定され得るように設けて成るところの内装パネルと、
    高粘度接着剤とを使用し、該高粘度接着剤を、入隅を介
    して左右両側の壁の要素または下地の上にいくつかの塊
    として夫々付着させるとともに、まず、一方側の壁にお
    いて一の上記内装パネルをその上に貼り着け、続いて、
    入隅において上記入隅部品を、その突出部分の短い他種
    の係合片と内装パネルの係合片との係合により一の内装
    パネルに対し連設し、次いで、他方側の壁において他の
    上記内装パネルを、その係合片と入隅部品の一種の係合
    片との係合により入隅部品に対し固定、連設されるよう
    に貼り着けることにより、壁の入隅付近について面一な
    パネル面を形成することを特徴とする壁の入隅付近の施
    工方法。
  4. 【請求項4】 パネルと壁、床または天井の要素または
    下地との結合のための高粘度接着剤として、木レンガ用
    接着剤またはシーリング材を使用することを特徴とする
    請求項3記載の施工方法。
  5. 【請求項5】 内装パネルとして、木材挽き材、集成
    材、ランバーコア合板、ファイバーボードコア合板、も
    しくはパーティクルボードコア合板、または、これらま
    たは石膏ボード、パーライト板もしくは軽カル板の板材
    を基材としかつその上に化粧単板をオーバーレイしたも
    のからなる群より選択されたパネルを使用することを特
    徴とする請求項3または請求項4記載の施工方法。
  6. 【請求項6】 壁の出隅部位に施工するための出隅部品
    において、幅方向について直角に屈曲しかつ長手方向に
    は長く延びた形状の板状体よりなり、そして、該板状体
    の幅方向の両側の辺部の内面には、異種または同種の係
    合片がそれぞれ辺部側面より突出して設けられているこ
    とを特徴とする出隅部品。
  7. 【請求項7】 異種または同種の係合片は、互いに他と
    独立して、先端の上面部に面取り斜面を形成してなる
    か、または該上面部の面取り斜面に加えて先端の両側面
    部に面取り面を形成してなるか、または先端の上面部に
    斜めの凸曲面を形成してなることを特徴とする請求項6
    記載の出隅部品。
  8. 【請求項8】 請求項6または請求項7記載の出隅部品
    と、矩形板よりなるパネルであって、その左右もしくは
    上下の両辺部の下面にまたは全ての辺部の下面に適当数
    の係合片をパネル側面より突出して、相手方の前記出隅
    部品の異種または同種の係合片と係合して両者が互いに
    固定され得るように設けて成るところの内装パネルと、
    高粘度接着剤とを使用し、まず、該高粘度接着剤を、出
    隅並びにこれを介して左右両側の壁の要素または下地の
    上にいくつかの塊として夫々付着させ、次いで、上記出
    隅部品を出隅の上に、高粘度接着剤が出隅表面と出隅部
    品との間に充填されるように貼り着け、続いて、その左
    右両側の壁において各々、上記内装パネルを壁の要素ま
    たは下地の上に、その係合片と出隅部品の係合片との係
    合により出隅部品に対し固定、連設されるように貼り着
    けることにより、壁の出隅付近について面一なパネル面
    を形成することを特徴とする壁の出隅付近の施工方法。
  9. 【請求項9】 パネルと壁、床または天井の要素または
    下地との結合のための高粘度接着剤として、木レンガ用
    接着剤またはシーリング材を使用することを特徴とする
    請求項8記載の施工方法。
  10. 【請求項10】 内装パネルとして、木材挽き材、集成
    材、ランバーコア合板、ファイバーボードコア合板、も
    しくはパーティクルボードコア合板、または、これらま
    たは石膏ボード、パーライト板もしくは軽カル板の板材
    を基材としかつその上に化粧単板をオーバーレイしたも
    のからなる群より選択されたパネルを使用することを特
    徴とする請求項8または請求項9記載の施工方法。
  11. 【請求項11】 壁、床または天井の端部に用いられる
    内装パネルにおいて、矩形板よりなるパネルであり、そ
    の一の辺部の下面に、粘着剤が表面被覆された発泡合成
    樹脂片を貼り付けるとともに、該一の辺部に対向する辺
    部の下面にまたは該一の辺部を除く全ての辺部の下面
    に、適当数の係合片をパネル側面より突出して設けてな
    り、そして前記発泡合成樹脂片は該係合片よりも僅かに
    厚肉であることを特徴とする端部用パネル。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の端部用パネルと、矩
    形板よりなるパネルであって、その左右もしくは上下の
    両辺部の下面にまたは全ての辺部の下面に適当数の係合
    片をパネル側面より突出して、相手方の前記端部パネル
    の係合片と係合して両者が互いに固定され得るように設
    けて成るところの内装パネルと、高粘度接着剤とを使用
    し、該高粘度接着剤を施工すべき壁、床または天井の要
    素または下地の上にいくつかの塊として付着させるとと
    もに、壁、床または天井の端部において、まず、上記の
    端部用パネルをその上に貼り着け、続いて、上記の内装
    パネルを、係合片同士の係合により固定されて端部用パ
    ネルに対し連設されるように、同時に、高粘度接着剤が
    パネルと上記端部における要素または下地との間に充填
    されるように、貼り着けることにより、壁、床または天
    井の端部付近に面一なパネル面を形成することを特徴と
    する壁、床または天井の端部付近の施工方法。
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