JP2752636B2 - 踏切制御装置 - Google Patents

踏切制御装置

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JP2752636B2 JP16647288A JP16647288A JP2752636B2 JP 2752636 B2 JP2752636 B2 JP 2752636B2 JP 16647288 A JP16647288 A JP 16647288A JP 16647288 A JP16647288 A JP 16647288A JP 2752636 B2 JP2752636 B2 JP 2752636B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、単線又は複線軌道の退避線を有しない駅
の付近の踏切保安装置を制御する踏切制御装置に関する
ものである。
[従来技術] 踏切に接近する列車に対する踏切制御に関しては、警
報開始時点から列車が当該踏切に到達するまでの時間
が、当該列車が当該踏切直前の駅に停止する列車(停止
列車)であるか、駅を通過する列車(通過列車)である
かに係わりなく均一であることが、踏切道通行者に既知
の一定長の予告時間内に安心して踏切道から進出させる
ため、或いは通過待機者に焦燥感を抱かせないために、
望ましい。
駅付近の踏切の内方区間における列車速度は、当然、
停止列車より通過列車の方が大きい。従って、従来は、
一般的に、駅付近の踏切では、通過列車と停止列車の警
報時間を均一するため、列車速度と所要警報時間を考慮
して、第6図に示すように、通過列車用踏切制御区間WZ
pと停止列車用踏切制御区間WZsを設け、踏切RCに接近す
る列車が通過列車か停止列車かにより踏切に対する制御
区間を切換えている。
この踏切制御区間の切換えは、別途設備する列車選別
装置TDが出力する識別情報に基いて行われている。すな
わち、第7図に示すように、第6図の各閉そく区間1T〜
5Tの軌道回路条件により動作される列車検知リレーの接
点1TR1〜5TR1とからなる直列回路の、前記通過列車専用
踏切制御区間に含まれる閉そく区間1T〜3Tに対応する列
車検知リレーの接点1TR1〜3TR1のそれぞれに、前記列車
選別装置TDが閉そく区間1Tより外方の区間FTにおいて停
止列車を選別した場合に出力する停止列車情報により扛
上し、かつ、通過列車を選別した場合に出力する通過列
車情報により落下する列車選別リレーの接点TD1〜TD3
並列に挿入して判定回路Dを構成し、この判定回路に警
報機に起動条件を与える警報リレーWRを接続して、停止
列車が1Tないし3Tのいずれかの閉そく区間に在線する間
は列車検知リレーの接点1TR1〜3TR1は開くが列車選別リ
レーの接点TD1〜TD3は閉じているため警報リレーWRが落
下せず、従って、警報が開始されないのに対して、停止
列車が駅STを発車して閉そく区間4Tに進入した場合は、
列車検知リレーの接点4TR1の開放により警報リレーWRが
落下するので、警報が開始される。また、通過列車が1T
ないし3Tのいずれかの閉そく区間に進入する時は、列車
選別リレーの接点TD1〜TD3が開放しているため、閉そく
区間1Tへの進入により落下する列車検知リレーの接点1T
R1の開放と同時に警報リレーWRが落下して警報を開始す
る。
[解決しようとする問題点] 上述のように、従来の踏切接続装置は、列車識別情報
のみに基づいて警報が開始されるので、停止列車の後に
通過列車が存在すると、その通過列車により警報が開始
されて踏切の鳴動時間が必要以上に長くなる欠点があっ
た。
第8図を用いて具体的な仮の数値をあげてさらに説明
すると、停止列車TRNsが閉そく区間3T内に設けられてい
る駅STから出発して、閉そく区間4Tに進入し、閉そく区
間5Tに設けられている踏切RCまでに達する所要時間を30
秒とする。また、駅STを通過する所要時間を30秒とす
る。そして、踏切RCの鳴動は、列車通過30秒前に設定さ
れているものとする。
したがって、停止列車TRNsが閉そく区間4Tに進入した
ときに、又は、通過列車TRNpが閉そく区間1Tに進入した
ときに、踏切RCを鳴動させれば、停止列車TRNsも通過列
車TRNpも、列車の種別に関係なく、踏切RCにおいては、
30秒と、列車が踏切RCを通過するのに要する時間とを加
算した時間だけ待てばいことになる。
ところで、第8図に示されるように、停止列車TRNsが
駅STに停車すると同時に、通過列車TRNpが閉そく区間1T
に進入すると、踏切RCが鳴動を開始してしまう。しか
も、停止列車TRNsが駅STに60秒間停車するとすると、90
秒前に鳴動を開始してしまうことになる。
上述のように、停止列車TRNsの後に通過列車TRNpが存
在すると、通常よりも60秒も早く鳴動を開始してしまう
ことがあり、その分だけ踏切RCの待ち時間が長くなって
しまう不都合が発生してしまう。
この発明は、上記の点に鑑み、通過列車に対する踏切
制御区間内に先行列車として停止列車が在線しているか
否かを監視して、先行列車が在線するときは後続列車で
ある通過列車の前記踏切制御区間への進入に基く前記踏
切の警報開始を抑止することにより、列車運行情況によ
って踏切の警報時間が不当に延長されること、換言する
と、警報時間の均一性が乱されることがないようにする
ことを目的とする。
[問題点を解決する手段] この発明の目的を達成するためには、第一に、通過列
車に対する踏切制御区間に通過列車が進入した時に同踏
切制御区間内に先行列車が在線しているか否かを監視す
る機能が必要である。第二に、前記踏切制御区間内に先
行列車が在線するときは後続列車である通過列車の前記
踏切制御区間への進入に基く警報開始を抑止する機能が
必要である。
一般的に、通過列車に対する踏切制御区間には複数の
閉そく区間が含まれ、既に先行列車が在線する閉そく区
間には後続列車の進入が阻止される必要がある。また、
先行列車が停止列車である場合は、その先行列車が停止
列車に対する踏切制御区間に進行した場合は、警報鳴動
が開始される必要がある。従って、通過列車が通過列車
に対する踏切制御区間に進入した時に同踏切制御区間内
に先行列車が在線しているか否かの監視を必要とする区
間(監視対象閉そく区間)は、通過列車が通過列車に対
する踏切制御区間から最初の閉そく区間(第1閉そく区
間)と停止列車に対する踏切制御区間を除いた残りの閉
そく区間であることとなる。
従って、上記の目的を達成するには、第7図の判定回
路の第1閉そく区間1Tに対応する判定部Daに前記監視対
象閉そく区間の在線条件を付加すれば良いことが理解さ
れる。
ところで、ある閉そく区間における列車有無の検知に
は、従来、軌道回路を用いており、その軌道回路条件
は、互いに全く独立した二つのシステム、すなわち、こ
の発明が係わっている踏切制御装置と信号制御装置に、
それぞれ踏切制御条件として及び信号機の現示条件とし
て用いられている。
従って、この発明の目的達成のための前記監視対象閉
そく区間に対する在線監視も、前記軌道回路条件の利用
が考えられる。しかし、軌道回路条件を用いる場合は、
前記監視対象閉そく区間の軌道回路から踏切制御装置の
判定回路まで新たにケーブルを敷設する必要が生じ、設
備コストがかかる問題がある。
一方、上記のように、信号制御装置では、既にある閉
そく区間の内方閉そく区間の軌道回路から列車検知条件
を受けて同内方閉そく区間の列車の在線状態を判断し、
当該閉そく区間に対する現示条件を決定して、当該閉そ
く区間の信号機に所要の信号現示を行っている。
この発明は、この点に着目して、前記通過列車に対す
る踏切制御区間の第1閉そく区間に対応する閉そく信号
機の現示条件のうち、前記監視対象閉そく区間の在線中
を意味する現示条件を、前記警報リレーを制御する判定
回路の前記第1閉そく区間に対応する判定部に挿入した
ことを特徴とする。
[作用] 上記の構成により、前記第1閉そく区間に対する現示
条件が常時監視され、その現示条件が前記監視対象閉そ
く区間の在線中を示す現示条件である場合に、判定部が
警報リレーの落下を抑止するように動作する。従って、
監視対象閉そく区間に先行列車が在線する間に通過列車
が踏切制御区間に進入しても、警報リレーが落下しない
ので、警報が開始されない。
先行列車が前記監視対象閉そく区間から進出した場合
は、その列車に対する踏切制御区間への進入に基いて警
報リレーが落下して警報が開始される。また、第1閉そ
く区間の現示条件が変更するので、前記判定部による抑
止作用が解除される。従って、先行列車が踏切を通過し
た後は、後続列車が第1閉そく区間に在線する場合は警
報が鳴動される。
[この発明の実施例] 次に、この発明の実施例を第1図ないし第5図に基い
て説明する。
第1図は、第6図と同一の閉そく区間1T〜5T、踏切制
御区間WZp,WZs及び踏切RCの配置状態の元における踏切R
Cの警報機を制御される警報リレーWRに、この発明を実
施する判定回路Dnを接続したものを示す。
第7図の従来の判定回路Doと異なる点は、第1閉そく
区間1Tに対応する判定部Dbが第1閉そく区間1Tの列車検
知リレーの接点1TR1と、列車選別装置の停止列車情報に
より扛上し、かつ、通過列車情報により落下する選別リ
レーの接点TD1と、第1閉そく区間1Tに対する閉そく信
号機1Sの信号制御装置が監視対象区間2T,3Tのいずれか
に在線中を意味する現示条件を出力する場合に扛上する
抑止リレーXRの接点XR1とを並列接続して構成してある
ことである。
信号制御装置が監視対象区間に列車が在線中であるこ
とを意味する現示条件を出力する場合にその現示条件を
第1閉そく区間1Tに対応する判定部に挿入することの有
効性について説明する。
第2図に示すように、信号制御装置SRは、各閉そく区
間1T〜4Tの列車検知リレーの接点1TR2〜4TR2と現示制御
リレーR1〜R4をそれぞれ一対一で接続し、第1閉そく区
間から第3閉そく区間にそれぞれ対応する現示制御リレ
ーR1〜R3の接点R1_1,R2_1,R3_1をそれぞれ順次外方の
閉そく区間の列車検知リレーの接点2TR2〜4TR2とそれに
接続されている現示制御リレーR2〜R4との間に挿入し、
かつ、各現示制御レーR1〜R1の扛上接点と落下接点の組
合わせに駆動リレーRr,Ryy,Ry,Ryg,Rgを接続して構成さ
れている。実際はR1〜R4が制御リレーで、Rr〜Rgは設備
されていないのが普通である。
第3図は列車の在線位置と各閉そく信号機の現示内容
を示すものであるが、同図に示すように、列車tが第1
閉そく区間1Tに進入した場合は、同区間の列車検知リレ
ーが落下して第2図における接点1TR2が開放するため、
全ての現示制御リレーR1〜R4が落下することにより駆動
リレーRrが扛上して、閉そく信号機S1にR(停止)現示
信号を出力し、また、列車tが第2閉そく区間2Tに進入
し、第1閉そく区間から進出すると、接点1TR2の閉成に
より現示制御リレーR1が扛上し、2TR2の開放により現示
制御リレーR2,R3及びR4が落下することにより駆動リレ
ーRyyが扛上して閉そく信号機S1にYY(警報)現示信号
を出力し、また、列車tが第3閉そく区間3Tに進入し、
第2閉そく区間から進出したときは同様に現示制御リレ
ーR1とR2が扛上し、R3とR4が落下することにより駆動リ
レーRyが扛上してY(注意)現示信号を出力し、さらに
列車tが第4閉そく区間4Tに進入すると、現示制御リレ
ーR1〜R3は扛上し、R4のみが落下することによりRygが
扛上して閉そく信号機S1にYG(減速)現示信号を出力
し、列車が第4閉そく区間から進出すると、全ての列車
検知リレーR1〜R4が扛上するため、駆動リレーRgが扛上
して閉そく信号機S1にG(進行)現示信号を出力する。
このように、第6図の監視対象区間である第2,第3閉
そく区間2T,3Tに列車が在線する場合は、信号制御装置S
RはY現示信号又はYY現示信号を出力しており、第1閉
そく区間1Tに対する閉そく信号機S1の現示内容が、その
外方の在線状態と完全に対応している。
この発明では、第1図に示すように、上記信号制御装
置の現示制御リレーR1〜R4の接点R1_7,R2_7,R3_7,R
4_6を用いて、これらの現示制御リレーR1〜R4の状態を
在線判定論理部1により監視することにより、前記監視
区間の在線の有無を判定している。これらの接点R1_7
R2_7,R3_7,R4_6から在線判定論理部1に対する入力レ
ベルは、一つの列車の各閉そく区間に対する位置関係の
移動により、第4図に示すように変化する。
従って、前記在線判定論理部1はリレー接点R1_7に接
続された第1入力端子からの入力が“1"でかつリレー接
点R3_7に接続された第3入力端子から受ける入力が“0"
であるである条件が満たされたか否かを監視し、満たさ
れた場合は監視対象区間に列車が在線すると判定して、
第1出力端子から出力して抑止リレーXRを扛上させるよ
うに構成してあり、その抑止リレーの扛上により前記判
定回路Dnの判定部Dbに挿入された接点XR1が閉じる。
こうして、列車選別装置から通過列車情報を受けて接
点TD1が開放し、その通過列車が第1閉そく区間1Tに進
入したことにより接点1TR1が開放しても、監視対象区間
に先行列車である停止列車が在線する場合は、在線判定
論理部1により抑止リレーXRが扛上し、その接点XR1
閉じるため、警報リレーXRの落下が抑止される。
また、現示制御リレーR1,R3の所定条件が満たされた
時に、抑止リレーXRを扛上させ、その接点XR1を閉じさ
せて、警報リレーWRの落下を抑止するようにしたので、
故障時は警報が鳴動する側に作用するため、フェールセ
ーフが確保される。
上記現示判定論理部SRは信号制御装置の各現示制御リ
レーの接点を論理的に組合わせることにより構成するこ
とも可能であるが、所定の論理条件を満すかどうかの判
定はマイクロコンピュータで実現することもできる。
ところで、一般的には、通過列車は停止列車よりも速
度が大きい筈であるが、とくに出勤又は帰宅時間帯など
に稠蜜運行を行う場合は、通過列車も低速運転される場
合が多い。このような場合は、上記のように地点列車検
知のみに基いて踏切制御をすると、警報時間が不当に長
くなる問題点がある。これを解消するため、踏切制御区
間において列車速度を測定し、同区間における走行速度
に応じて警報開始時点を遅延させて、警報時間を適正化
する踏切制御装置が特開昭62−218263号公報において開
示されている。
この既知の踏切制御装置は、一つには、踏切制御区間
を構成する閉そく区間に列車が接近したとき、当該閉そ
く区間の閉そく信号機の現示信号を監視し、閉そく信号
機の現示がG現示の場合の最高許容速度と、G現示より
下位の現示に対応する速度とでそれぞれ踏切に到達する
までに要する時間との差を算出し、その時間差だけ、警
報開始点を遅延させるものであり、二つには、踏切制御
区間より前の一つの閉そく区間を速度検出区間として、
その区間長を通過するに要した時間から列車速度を測定
して、その速度に応じて警報開始点を遅延させるもので
ある。
従って、この発明の上記在線判定を行う在線判定論理
部SRと、上記走行速度に応じた警報開始点遅延のための
遅延時間設定論理部は、ともに閉そく信号機の現示信号
を監視する点おいて共通している。
この発明の好ましい実施例では、踏切制御区間の最初
の閉そく区間に対応する閉そく信号機の現示条件を用い
て、列車選別情報のみに基く判定部の不合理を解消する
技術思想と、上記の列車速度測定結果に基いて警報開始
時点を遅延させる技術思想とを結合することにより、在
線判定論理機能の実現と列車速度に応じた遅延時間設定
機能の実現とに、一つのマイクロコンピュータを有効に
かつ経済的に使用することを可能とし、かつ、踏切制御
を格段に合理化することを可能にした。
続いて、この好ましい実施例について、第5図に基い
て説明する。
マイクロコンピュータCPUは第1図において述べた在
線判定論理部1と同一機能を有する在線判定論理部1
と、踏切制御区間の第1閉そく区間1Tに対する閉そく信
号機S1の現示信号を監視して、当該現示信号に応じた遅
延時間を設定し、その遅延時間で遅延出力リレーYRを駆
動させる第1遅延時間設定論理部2と、踏切制御区間よ
り前の閉そく区間を速度検出区間として、その区間にお
ける列車走行速度を測定して、その測定速度に応じた遅
延時間を設定し、その遅延時間で遅延出力リレーZRを駆
動させる第2遅延時間設定論理部3とを有している。
そして、前記各リレーXR,YR,ZRの接点XR1,YR1,ZR1
を警報リレーWRに接続された判定回路Dnの第1閉そく区
間1Tに対応する判定部Dcに、列車検知リレーの接点1T
R1、列車選別リレーの接点TD1とともに並列接続してあ
る。
第1遅延時間設定論理部2及び第2遅延時間設定論理
部3は、上記特公昭62−218263号公報に記載されている
ものと同一であり、遅延時間はいずれの場合も、当該現
示内の許容速度で進行した後、又は当該測定速度で進行
した時に、踏切に対してほぼ同一到達時間となるように
設定される。そして、それぞれの論理部によって設定さ
れた遅延時間で常時は扛上されている遅延出力リレーY
R,ZRが落下されて、遅延時間経過時にそれらの接点Y
R1,ZR1が開放される。
従って、通過列車に対する踏切制御区間内に先行列車
が在線しない状態で、通過列車が同区間に進入した場合
は、判定部Dcの列車検知リレーの接点1TR1と列車選別リ
レーの接点TD1が開放する。また、在線判定論理部1は
監視区間に在線しないことを判定するので、抑止リレー
XRの接点XR1も開放している。そして、第1遅延時間設
定論理部2と第2遅延時間設定論理部3の遅延出力リレ
ーYR,ZRはそれぞれ現示信号又は測定速度に対応する設
定遅延時間の経過時に落下して、接点YR1,ZR1を開放さ
せるので、いずれか長い遅延時間の経過時に判定部Dcの
全部の接点が開放して、警報リレーWRが落下し、警報鳴
動が開始されることとなる。従って、この場合の通過列
車に対する警報時間は、標準警報時間(警報開始点から
踏切まで最高速度で走行する時に要する時間)よりもや
や余裕をもった範囲内の走行速度に適合した最小警報時
間となる。上記リレーXR,YR,ZRは一つのリレーに統合す
ることも可能である。
停止列車に対する踏切制御については、その列車が閉
そく区間1T,2T,3Tに進入したときにそれぞれ列車選別リ
レーの接点TD1,TD2,TD3が閉じられているので、上記
在線判定論理部1、第1遅延時間設定論理部2及び第2
遅延時間設定論理部3の作用に関係なく、閉そく区間4T
に進入して接点4TR1が開放したことに基いて警報リレー
WRが落下して警報が開始される。
4Tで普通列車(停止列車)に対する遅延制御を行なう
場合は、第5図の列車検知リレー接点4TR1に抑止リレー
YR,ZRの接点を並列に設け、前方の踏切制御装置から出
力中の遅延出力情報を入力することにより可能である。
また、先行列車が監視区間に在線する時に後続列車で
ある通過列車が警報区間に進入した場合は、第1図に基
いて既述したところと異ならない。
[この発明の効果] 上述のように、この発明による踏切制御装置において
は、通過列車に対する踏切制御区間の第1閉そく区間に
対応する閉そく信号機の現示条件のうち、前記監視対象
閉そく区間の在線中を意味する現示条件を、前記警報リ
レーを制御する判定回路の前記第1閉そく区間に対応す
る判定部に挿入したものであるから、通過列車に対する
踏切制御区間内に先行列車として停止列車が在線してい
るか否かを別段のコストをかけることなく、容易に監視
することができる。また、先行列車が在線するときに後
続列車である通過列車が前記踏切制御区間に進入したこ
とに基いて警報を開始してしまう不都合を防止すること
ができる。
本発明では第1閉そく区間について述べたが第2閉そ
くにおいても同様の制御を行なうことも可能であり、有
効である。
また、第二発明によれば、踏切制御を一層合理化する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1発明にかかる踏切制御装置の構成を示す
図、第2図は信号制御装置の構成を示すリレー回路図、
第3図は列車の在線位置と閉そく信号機の現示信号の関
係を説明する模式図、第4図は在線判定論理部の入力レ
ベルと在線位置との関係を示すタイチャート、第5図は
第2発明にかかる踏切制御装置の構成を示す図である。 第6図は踏切制御区間とその切換えについて説明する模
式図、第7図は踏切制御区間の切換えのために使用され
る従来の判定回路の構成を示す電気回路図、第8図は同
判定回路の問題点を説明する模式図である。 1TR1〜5TR1…列車検知リレーの接点、TD1〜TD3…列車選
別リレーの接点、1…在線判定論理部、XR…警報開始抑
止リレー、XR1…同上リレーの接点、WR…警報リレー、
2…第1遅延時間設定論理部、3…第2遅延時間設定論
理部、YR…遅延出力リレー、ZR…遅延出力リレー、Y
R1,ZR1…同上リレーの接点。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単線又は複線軌道の退避線を有しない駅付
    近の踏切の通過列車に対する踏切制御区間に含まれる各
    閉そく区間の軌道回路の列車検知リレーの接点と前記踏
    切の警報機に起動条件を与える警報リレーとからなる直
    列回路の前記列車検知リレーの接点のそれぞれに、停止
    列車と通過列車を選別する列車選別装置が前記踏切制御
    区間より外方において停止列車を選別した場合に出力す
    る停止列車情報により扛上し、かつ、通過列車を選別し
    た場合に出力する通過列車情報により落下する列車選別
    リレーの接点を並列に挿入して構成された判定回路を用
    いる踏切制御装置において、 前記通過列車に対する踏切制御区間に含まれる第1閉そ
    く区間に対する閉そく信号機の現示条件のうち、前記通
    過列車に対する踏切制御区間から前記第1閉そく区間と
    停止列車に対する踏切制御区間を除いた区間の列車在線
    中を意味する現示条件を、警報開始の抑止条件として、
    前記第1閉そく区間に対応する判定部に並列に挿入した
    ことを特徴とする踏切制御装置。
  2. 【請求項2】単線又は複線軌道の退避線を有しない駅付
    近の踏切の通過列車に対する踏切制御区間に含まれる各
    閉そく区間の軌道回路の列車検知リレーの接点と前記踏
    切の警報機に起動条件を与える警報リレーとからなる直
    列回路の前記列車検知リレーの接点のそれぞれに、停止
    列車と通過列車を選別する列車選別装置が前記踏切制御
    区間より外方において停止列車を選別した場合に出力す
    る停止列車情報により扛上し、かつ、通過列車を選別し
    た場合に出力する通過列車情報により落下する列車選別
    リレーの接点を並列に挿入して構成された判定回路を用
    いる踏切制御装置において、 前記通過列車に対する踏切制御区間に含まれる第1閉そ
    く区間に対する閉そく信号機の現示条件のうち、前記通
    過列車に対する踏切制御区間から前記第1閉そく区間と
    停止列車に対する踏切制御区間を除いた区間の列車在線
    中を意味する現示条件を警報開始の抑止条件として、さ
    らに、前記閉そく信号機の現示信号及び/又は前記通過
    列車に対する踏切制御区間の前の閉そく区間における列
    車の測定速度に応じて設定される警報開始の遅延制御条
    件を、それぞれ前記第1閉そく区間に対応する判定部に
    並列に挿入したことを特徴とする踏切制御装置。
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