JP2573221B2 - 踏切制御装置 - Google Patents

踏切制御装置

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JP2573221B2 JP10151787A JP10151787A JP2573221B2 JP 2573221 B2 JP2573221 B2 JP 2573221B2 JP 10151787 A JP10151787 A JP 10151787A JP 10151787 A JP10151787 A JP 10151787A JP 2573221 B2 JP2573221 B2 JP 2573221B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、踏切制御装置に関し、閉塞信号機の現示信
号を監視し、当該現示信号に応じて踏切警報開始の遅延
制御を行なうことにより、列車運行密度が高くなり、列
車速度が低下した場合でも、適切な踏切閉扉時間を確保
し、踏切における交通渋滞を解消させるようにすると共
に、当該閉塞区間より前方の閉塞区間の閉塞信号機が、
当該閉塞区間の現示より上位の現示に移行するを抑止し
て列車の力行を阻止し、踏切閉扉時間が列車力行によっ
て短縮されないようにしたものである。
従来の技術 第11図は従来の踏切制御を示す図で、1は軌道、2は
軌道1上を矢印方向に走行する列車、3は踏切である。
軌道1には適当な距離で閉塞区間1T〜4Tが設定されてい
て、各閉塞区間1T〜4Tの前方閉塞境界に閉塞信号機S1
S4が設けられている。
踏切3の警報時分の設定に当っては、従来は、列車2
がその区間の最高速度を意味するG現示で走行するとき
に要する時間を標準警報時分として、この時間以上の警
報時分が確保できる距離に警報開始点Aを設定し、列車
2がこの警報開始点Aを通過したときに、踏切を閉扉さ
せていた。警報開始点Aは、列車種別によっては差異は
あるが、同一種の列車に対しては、固定された位置にあ
る。なお、警報開始点Aを閉塞境界に設定するので、標
準警報時分より実際の警報時分が長くなるのが普通であ
る。
発明が解決しようとする問題点 しかし、ラッシュ時等に列車運行密度が高くなり、先
行列車との車間距離が充分に確保できなくなると、続行
列車に対する閉塞信号機S1〜S4の現示が、YGまたはY等
の下位現示となり、列車速度が大幅に低下する。この場
合、警報開始点Aは固定であるから、列車速度の低下に
伴ない、列車が警報開始点Aから踏切3に到達するのに
要する時間が長くなり、それに応じて警報時分が延びて
ゆく。このため、ラッシュ時等には、踏切3を開扉する
機会が失われてしまい、踏切3で著しい交通渋滞を招い
てしまうという問題があった。
問題点を解決するための手段 上述する従来の問題点を解決するため、本発明は、踏
切警報時分を制御する踏切制御装置において、踏切の前
方に踏切制御区間を設定し、この踏切制御区間を構成す
る閉塞区間に列車が接近したとき当該閉塞区間に備えら
れた閉塞信号機の現示信号を監視し、当該現示信号に応
じて踏切警報開始の遅延制御を行なうと共に、当該閉塞
区間より前方の閉塞区間の閉塞信号機が、当該閉塞区間
に列車が進入した時の当該閉塞区間の現示より上位現示
に移行するのを抑止する回路を有することを特徴とす
る。
作用 本発明に係る踏切制御装置においては、まず、踏切制
御区間を構成する閉塞区間に列車が接近したとき、当該
閉塞区間に備えられた閉塞信号機の現示信号を監視し、
閉塞信号機の現示が最高許容速度に対応するG現示より
下位のYG、Y或いはYY現示の場合、これらの現示に対応
する速度で踏切までに要する時間を想定し、その時間
と、G現示の時の標準時間との間の時間差を割出し、そ
の時間差だけ、警報開始点を遅延させることにより、列
車速度の低下に拘わらず、踏切の閉扉時間を一定化す
る。
次に、上記遅延制御により、踏切警報の開始点を設定
した後に、前方閉塞区間の閉塞機信号機の現示が、当該
閉塞区間の現示より上位現示に移行した場合、列車の速
度が上がり、踏切に到達する時間が短縮され、踏切に対
して、危険な状態を生じる。そこで、本発明において
は、当該閉塞区間より前方の閉塞区間の閉塞信号機が、
列車進入時の当該閉塞区間の現示より上位現示に移行す
るのを抑止する。これにより、現示に基づいた列車の力
行が阻止され、遅延制御によって設定された警報時分が
保証される。
本発明においては、閉塞信号機の現示が列車速度に対
応していることが前提となるが、現行の列車運行システ
ムにおいては、スピードシグナル化により、現示毎に対
応する速度が規定されている。また、列車側に車上速度
照査付の自動列車停止装置を備え、当該閉塞区間の現示
に対応する速度を超過しないような速度制限が加えられ
ている場合も多い。従って、閉塞信号機の現示を速度に
対応させて、踏切警報開始点を制御させても問題はな
い。
また、本発明に係る踏切制御装置は、一般に、列車運
行密度が高くなった状態で働くものであって、列車速度
が低下しているのが普通であるから、上述のような抑止
作用を与えても実用上は問題を生じない。
実施例 第1図は本発明に係る踏切制御装置の軌道構成を示す
図で、踏切3の前方において軌道1に沿って設定された
閉塞区間1T〜4Tを踏切制御区間とし、この閉塞区間1T〜
4Tに列車2が接近した時に踏切制御を行なうようになっ
ている。P1〜P4は閉塞境界である。各閉塞区間1T〜4Tに
は閉塞信号機S1〜S4及び論理部LCU1〜LCU4が備えられて
いる。
また、第1図の上方部には、縦軸に列車の走行速度
VG、VyG、Vy、Vyyをとり、横軸に踏切3までの距離をと
った標準警報位置保証曲線Aを示してある。この標準警
報位置保証曲線Aは、列車2が閉塞区間1Tに進入したと
きの速度VG、VyG、VyまたはVyyで、踏切3まで等速走行
した時の標準警報時間T0を保証する位置を示している。
例えば、閉塞区間1Tの閉塞信号機S1の現示が最高許容速
度Vmaxに対応するG現示となっていた場合の踏切警報開
始位置PGを、閉塞区間1に対する列車進入時点に選定
し、保証すべき標準警報時間をT0とした場合、踏切警報
開始位置から踏切3までの距離LGとして、 LG=T0.Vmax となる。
下位のYG、Y或いはYY現示においても、上述の標準警
報時間T0を保証する必要がある。この場合、列車速度が
GyG、Vy、Vyyのように低下するので、踏切警報開始位置
PyG、Py及びPyyを、それに比例して踏切3のある方向に
移動させる必要がある。即ち、列車走行速度VyGの場合
には、 LyG=T0.VyG 列車走行速度Vyの場合には、 Ly=T0.Vy 列車走行速度Vyyの場合には Lyy=T0.Vyy を満足するように、踏切警報開始位置PyG、Py及びPyyを
設定する。従って、各踏切警報開始位置PyG、Py及びPyy
を定める距離DLyG、DLy及びDLyyは、それぞれ、 DLyG=LG−LyG DLy=LG−Ly DLyy=LG−Lyy となり、距離DLyG、DLy及びDLyyに対応する遅延時間T
yG、Ty及びTyyだけ、踏切警報開始時間が遅延される。
ここで、遅延時間TyG、Ty及びTyyは、 TyG=DLyG/VyG Ty=DLy/Vy Tyy=DLyy/Vyy となる。これにより、YG、Y及びYY現示のときにも、列
車速度の低下に拘わらず、踏切の閉扉時間を、標準踏切
警報時間T0と略等しい一定の時間に設定できる。
上述のように、遅延時間制御は、閉塞区間1Tに列車2
が接近したときの閉塞信号機S1の現示を基準にし、列車
2がその現示に従って等速走行することを前提にして設
定されるので、遅延制御により、踏切警報の開始点を設
定した後に、前方閉塞区間2T〜4Tの閉塞機信号機S2〜S4
の現示が、当該閉塞区間1Tの現示より上位現示に移行し
た場合、列車2の速度が上がり、踏切3に到達する時間
が短縮され、踏切3に対して、危険な状態を生じる。こ
の危険を避けるため、当該閉塞区間1Tより前方の閉塞区
間2T〜4Tの閉塞信号機S2〜S4が、列車進入時の当該閉塞
区間1Tの現示より上位現示に移行するのを抑止する。前
記抑止制御の方法としては、次の2方式が考えられる。
(イ)閉塞信号機S1の現示信号を、閉塞区間1T〜4Tに備
えられた論理部LCU1〜LCU4に与え、その出力によって各
閉塞信号機S2〜S4の現示が、閉塞区間1Tの現示より上位
現示に移行することがないように抑止する方式。例え
ば、列車進入時の閉塞区間1Tの閉塞信号機S1がYG現示で
あるとき、その信号を論理部LCU1〜LCU4に与えて、閉塞
区間2T〜4Tの各閉塞信号機S2〜S4の現示をYGまたはこれ
より下位のY現示に抑止する方式である。
(ロ)閉塞信号機S1の現示信号を、閉塞区間1Tに備えら
れた論理部LCU1に入力し、論理部LCU1から閉塞区間2T〜
4Tの論理部LCU2〜LCU4に対し信号を与え、論理部LCU2
LCU4によって、各閉塞信号機S2〜S4の現示を制御する方
式。
上記実施例の場合、当該閉塞区間1Tより前方の閉塞区
間2T〜4Tの閉塞信号機S2〜S4が、列車進入時の当該閉塞
区間1Tの現示より上位現示に移行するのが抑止されるか
ら、各閉塞区間2T〜4Tの閉塞信号機S2〜S4は、閉塞区間
1Tの閉塞信号機S1の現示と同じかこれより下位の現示と
なる。下位の現示となった場合、閉塞信号機S1の現示に
対応して設定された遅延時間を、更に延長できる可能性
が出てくる。このような場合、遅延時間を可能な限り延
長することが、踏切3における他の交通機関の交通渋滞
解消の面から望ましい。そこで、閉塞区間2T〜4Tにおい
ては、現示アップ抑止制御の下で、各論理部LCU2〜LCU4
により各閉塞信号機S2〜S4の現示を監視して、遅延時間
を継続するか、または切換えるかを判断する。
第3図(A)〜(C)は、抑止制御及び遅延時間の継
続、切換について、具体的な現示を例にとって示す図で
ある。まず第3図(A)は閉塞区間1Tの閉塞信号機S1
現示と、その前方の閉塞区間2Tの現示との関係と示す
図、第3図(B)は閉塞区間2Tの閉塞信号機S2の現示
と、その前方の閉塞区間3Tの閉塞信号機S3の現示との関
係と示す図、第3図(C)は閉塞区間3Tの閉塞信号機S3
の現示と、その前方の閉塞区間4Tの閉塞信号機S4の現示
との関係と示す図である。
第3図(A)〜(C)において、太枠内は現示アップ
の可能性がある領域であり、従って、抑止制御の対象と
なっている。例えば第3図(A)の場合を例にとると、
閉塞区間1Tの閉塞信号機S1がYG現示であるとすれば、閉
塞区間2Tの閉塞信号機S2がG現示に現示アップする可能
性があるので、抑止制御を加えて、YG現示に抑制してあ
る。第3図(B)、(C)においても同様である。
また第3図(B)において、YG現示に対応した遅延制
御が行なわれている場合、列車2が閉塞区間2Tに進入し
たときの、当該閉塞区間2Tの閉塞信号機S2及び閉塞区間
3Tの閉塞信号機S3がYG現示であるときは、YG現示に対応
した遅延制御をそのまま継続するが、閉塞区間3Tの閉塞
信号機S3がYG現示より下位のY、YYまたはR現示になっ
たときは、閉塞区間3TではY現示に対応した遅延制御に
切換える。これにより、遅延時間が延長され、踏切の閉
扉時間が適正化される。
第1図実施例のように、警報開始位置PyG、Py及びPyy
が閉塞境界P2〜P4より前方にある場合には、前方の閉塞
信号機S2〜S4に対して、現在の現示に関係なく、YG、Y
またはYY現示の抑止制御をかけることができる。例えば
閉塞区間2Tの閉塞信号機S2の現示がYG現示より下位のY
またはYY現示の場合、閉塞信号機S2に対してYG現示の抑
止制御をかけるだけで、閉塞境界P2まで遅延制御がで
き、閉塞境界P2において閉塞区間2Tで設定すべき現示を
判断しても問題は生じない。こうすることにより、列車
が閉塞境界P1から閉塞境界P2まで走行する間に、閉塞信
号機S2がYG現示に現示アップすることを許容し、必要以
上の抑止制御がかかることを回避し、列車運行をスピー
ドアップ化できる。他の閉塞信号機S3、S4も同様であ
る。
ところが、第2図に示すように、警報開始位置PYG、
Py及びPyyが閉塞境界P2〜P4より後方(手前)にある場
合には、閉塞信号機S2〜S4の現示を、現在の現示に抑止
制御する必要が生じる。例えば、閉塞境界P2まで抑止制
御をかけようとする場合、閉塞信号機S2がY現示である
とき、閉塞信号機S2を現在のY現示に抑止制御すれば、
閉塞境界P2まで遅延制御ができるから問題はないが、閉
塞信号機S2をYG現示に抑止制御した場合には、警報開始
位置PYGまでは遅延制御ができるけれども、それより前
方の閉塞境界P2までの遅延制御ができないのである。
次に一実施例たる第4図〜第7図の回路図を参照し
て、本発明を更に具体的に説明する。各閉塞区間1T〜4T
の閉塞信号機S1〜S4、論理部LCU1〜LCU4の構成、及び遅
延制御及び抑止制御のための回路等は、各閉塞区間1T〜
4Tにおいてほぼ同様であるので、説明の簡単化のため、
閉塞区間1Tの場合を例にとって説明する。
閉塞信号機S1は、第4図(A)に示すように、信号制
御リレーS11〜S14を備えて構成されている。第4図
(A)のS12-2〜S14-2及び第4図(B)のS12-1〜S14-1
は信号制御リレーS11〜S14の接点である。信号制御リレ
ーS11は閉塞信号機S1の現示が最高許容速度を示すG現
示となったときに扛上し、それより下位のYG、Y、YY及
びR現示では落下するリレー、信号制御リレーS12はYG
現示となった時に扛上し、それより下位のY、YY及びR
現示では落下するリレー、信号制御リレーS13はY現示
となった時に扛上しYY及びR現示では落下するリレー、
信号制御リレーS14はYY現示となった時に扛上しR現示
では落下するリレーであり、これらは下位優先回路を構
成するように接続されている。従って、信号制御リレー
S11〜S14の扛上、落下は閉塞信号機S1の現示信号に対応
している。
論理部LCU1は、第4図(B)に示すように、閉塞信号
機S1における信号制御リレーS11〜S14の接点S12-1〜S
14-1の扛上、落下として与えられる現示情報、列車種別
選別情報及び後方閉塞区間からの抑止条件、更に必要で
あれば速度情報等が入力され、これらの情報から、遅延
制御信号及び現示抑止信号等を作る。第4図(B)の1X
Rは論理部LCU1によって設定された遅延時間で駆動され
る遅延出力リレー、YG−RはYG現示抑止出力リレー、Y
−RはY現示抑止出力リレーである。
論理部LCU1による制御動作のうち、まず、遅延制御
は、閉塞信号機S1に備えられた信号制御リレーS11〜S14
の接点S11-1〜S14-4の扛上、落下として与えられる現示
信号を監視し、当該現示信号に応じた遅延時間を設定す
ることによって行なわれる。例えば信号制御リレーS11
〜S14が扛上しG現示信号が入力されたときにa秒の遅
延時間を設定し、信号制御リレーS12〜S14が扛上しYG現
示信号が入力されたときはTyG秒(TyG>a)の遅延時間
を設定し、信号制御リレーS13、S14が扛上してY現示信
号が入力されたときはTy秒(Ty>TyG)の遅延時間を設
定し、信号制御リレーS14が扛上してYY現示信号が入力
されたときはTyy秒(Tyy>Ty)の遅延時間を設定するも
のである。このようにして設定された遅延時間で遅延出
力リレー1XRを駆動する。
第5図は遅延制御を付加した踏切制御回路を示し、1T
R1〜4TR1は閉塞区間1T〜4Tに列車2が進入したときに落
下する軌道リレー1TR〜4TRの接点、1XR1は遅延出力リレ
ー1XRの接点、2XR1は閉塞区間2Tに対応して設けられた
遅延出力リレーの接点、Rは踏切警報リレーである。
列車2が踏切制御区間たる閉塞区間1Tより前の閉塞区
間を走行している間は、閉塞区間1T〜4Tの軌道リレー1T
R〜4TRが扛上し、接点1TR1〜4TR1が閉じている。従っ
て、踏切警報リレーRが動作し、踏切警報信号は出力さ
れず、踏切3が開扉状態にある。また、列車位置情報と
して、閉塞区間1Tに備えられた軌道リレー1TRの接点条
件を論理部LCU1に入力し、この列車位置情報に基づいて
論理部LCU1からの遅延出力を阻止しておく。従って、遅
延出力リレー1XRは落下状態にあり、その接点1XR1(第
5図参照)は開いている。
列車2が閉塞区間1Tに進入すると、軌道リレー1TRが
落下し、その接点1TR3が開くので、これが列車位置情報
として論理部LCU1に入力され、それがキッカケとなっ
て、論理部LCUから閉塞信号機S1の現示に対応した遅延
時間信号が出力され、遅延出力リレー1XRがその遅延時
間だけ扛上し、接点1XR1がその間閉じる。このため、踏
切警報リレーRに対しては、軌道リレーの接点1TR2に代
って接点1XR1を通して電源が供給され、踏切警報リレー
Rが保持動作をし、警報出力が遅延される。この場合、
論理部LCU1から出力される遅延時間は、閉塞信号機S1
現示信号に対応したものとなる。例えば、閉塞信号機S1
がG現示であるときはa秒、YG現示のときはTyG秒、Y
現示の時はTy秒、YY現示のときはTyy秒の遅延時間が設
定され、遅延出力リレー1XRは遅延時間a〜Tyyだけ動作
をする。結局、遅延出力リレー1XRの接点1XR1は、列車
2が閉塞区間1Tに進入して軌道リレー接点1TR1が落下し
た時から、遅延時間a〜Tyyだけ閉じ、踏切警報リレー
Rの落下動作が遅延時間a〜Tyyだけ遅れ、踏切警報信
号出力も遅延時間a〜Tyyだけ遅延されることとなる。
閉塞区間1Tにおいて設定された遅延時間が、列車2が
閉塞区間2Tに入る前に終るようなものであった場合に
は、列車2が閉塞区間2Tに進入する前に踏切警報リレー
Rが落下し、警報が開始するが、遅延時間が閉塞区間2T
に食込むような場合には、列車2が閉塞区間1Tから閉塞
区間2Tに進入する際に、閉塞区間1Tの閉塞信号機S1の現
示に応じて設定された遅延時間を継続するか切換えるか
が、閉塞区間2Tに備えられた論理部LCU2によって判断さ
れる。論理部LCU2には閉塞区間1Tの現示情報が抑止条件
として入力されており、また、閉塞信号機S2の信号制御
リレーの接点条件が、第3図(B)に示すような回路構
成で入っているので、これらの入力条件から、遅延時間
を継続するか、切換えるかを判断する。遅延時間の継
続、切換えは論理部LCU2に備えられた遅延出力リレー2X
R及びその接点2XR1によって行なう。閉塞区間3Tでも同
様の遅延制御の継続または切換えの判断が行なわれる。
次に現示抑止制御について、第6図及び第7図を参照
して説明する。
第6図(A)は閉塞区間1Tから閉塞区間2Tに対するYG
現示抑止制御回路、第6図(B)は同じくY現示抑止制
御回路である。第6図(A)のYG−R1はYG現示抑止出力
リレーYG−Rの接点、2TR2は閉塞区間2Tの軌道リレー2T
Rの接点、YG−CRはYG現示抑止制御リレーである。閉塞
信号機S1がYG現示になっていない場合には、YG現示抑止
出力リレーYG−Rが落下しているので、その接点YG−R1
が閉じ、YG現示抑止制御リレーYG−CRが、閉塞区間2Tに
備えられた軌道リレー2TRの接点2TR2を通して励磁され
て扛上し、自己の接点YG−CR1によって保持されてい
る。
また、第6図(B)において、Y−R1はY現示抑止出
力リレーY−Rの接点、2TR3は閉塞区間2Tの軌道リレー
2TRの接点、Y−CRはY現示抑止制御リレーである。こ
の場合にも閉塞信号機S1がY現示になっていない場合に
は、Y現示抑止出力リレーY−Rが落下しているので、
接点Y−R1が閉じ、Y現示抑止制御リレーY−CRが、閉
塞区間2Tに備えられた軌道リレー2TRの接点2TR3を通し
て励磁されて扛上し、自己の接点Y−CR1によって保持
されている。
第7図は信号灯点灯回路である。この実施例では、閉
塞区間1Tからその前方にある閉塞区間2Tへの現示抑止制
御を考えているので、前記信号灯点灯回路は、閉塞区間
2Tの閉塞信号機S2に対応するものである。信号灯点灯回
路は、現示抑止条件として、YG現示抑止制御リレーYG−
Rの接点YG−CR2、YG−CR3及びY現示抑止制御リレーY
−Rの接点Y−R2を介入させた点を除いて、従来より良
く知られた回路構成となっている。即ち、信号リレーの
接点HyR、HR、DyR、DR及び現示抑止のために付加された
接点Y−R2、YG−CR2の全てが扛上して閉じたときに信
号灯Gが点灯してG現示、接点HyR、HR、DyR、DR、Y−
R2、YG−CR2の全てが落下したときに信号灯Rが点灯し
てR現示、接点DRが落下したとき信号灯Y、Gが点灯し
てYG現示、接点HRが落下したときに信号灯Y、Yが点灯
してYY現示、更に接点DyRが落下したときにY現示とな
る。
次に、閉塞区間1Tの閉塞信号機S1がYG現示となってい
る場合を想定すると、論理部LCU1ではこの場合の信号制
御リレーS11〜S14の接点S11-1〜S14-1の扛上、落下の条
件から、閉塞信号機S1がYG現示になっているを判別し、
YG現示抑止出力リレーYG−Rを扛上させる。YG現示抑止
出力リレーYG−Rが扛上して、その接点YG−R1が開放す
ると、YG現示抑止制御リレーYG−CRが落下し、第7図の
信号灯点灯回路において、接点YG−CR2が落下側で閉じ
る。この結果、点線(イ)で示すような回路ループが形
成されて信号灯Y、Gが点灯し、YG現示となる。この場
合、接点DRが扛上しても、接点YG−CR2が落下している
ので、信号灯Gが点灯することがない。即ち、YG現示よ
り上位の現示に移行することがないように、抑止がかか
るのである。
Y現示抑止制御も、前述の接点Y−CR2が落下するこ
とにより、同様に行なわれる。
しかも、この実施例の場合には、既に存在する信号リ
レーの接点HyR、HR、DyR、DR、に対して、接点Y−R2
YG−CR2による抑止条件を付加するだけでよいので、既
存の設備が無駄になることがない。
抑止制御の方式として、閉塞信号機S1の現示信号を論
理部LCU1〜LCU4に与え、その出力によって各閉塞信号機
S2〜S4の現示を抑止する方式と、閉塞信号機S1の現示信
号を論理部LCU1に入力し、論理部LCU1から論理部LCU2
LCU4に信号を与え、各論理部LCU2〜LCU4によって各閉塞
信号機S2〜S4の現示を制御する方式の2方式があること
については、前に述べた。第6図の実施例はこれらの2
方式の内、前者の抑止制御方式に係るものである。後者
の抑止制御を行なう場合には、第8図(A)〜(D)に
示すように、論理部LCU1のYG現示抑止リレーYG−Rの接
点(YG−R1)〜(YG〜R3)及びY現示抑止リレーY−R
の接点(Y−R1)〜(Y−R3)の条件を、論理部LCU2
LCU4に与えることにより、論理部LCU2〜LCU4のYG現示抑
止リレー(2YG−R)〜(4YG−R)及びY現示抑止リレ
ー(2Y−R)〜(4Y−R)を動作させるようになってい
る。そして、第9図(A)及び(B)に示すように、YG
現示抑止リレー(2YG−R)〜(4YG−R)及びY現示抑
止リレー(2Y−R)〜(4Y−R)の接点(2YG−R1)〜
(4YG−R1)及び(2Y−R1)〜(4Y−R1)を利用して、Y
G現示抑止制御リレー(YG−CR)〜(4YG−CR)及びY現
示抑止制御リレー(Y−CR)〜(4Y−CR)を駆動するよ
うになっている。
また、第6図及び第7図の実施例では、抑止制御出力
を信号灯点灯回路に利用した具体例を示したが、ATS等
のように、信号制御リレーの条件を使用しているもの
に、全て適用できる。第10図にその具体例を示してい
る。HyR、HR、DyR及びDRは信号制御リレーであり、この
実施例では、Y現示抑制制御リレーY−CRの接点Y−CR
1を信号制御リレーDyRに、またYG現示抑制制御リレーYG
−CRの接点YG−CR1を信号制御リレーDRにそれぞれ接続
して、Y現示抑止が働いてY現示抑止制御リレーY−CR
が扛上している場合には信号制御リレーDyRが扛上せ
ず、YG現示抑制制御リレーYG−CRが扛上している場合に
は信号制御リレーDRが扛上できないようになっている。
このような信号制御リレー回路を構成した場合には、第
7図に示した信号灯点灯回路では、接点(Y−CR2)、
(YG−CR2)、YG−CR3)を介在させる必要がなくなる。
発明の効果 以上述べたように、本発明に係る踏切制御装置は、閉
塞信号機の現示信号を監視し、当該現示信号に応じて踏
切警報開始の遅延制御を行なうことにより、列車運行密
度が高くなり、列車速度が低下した場合でも、適切な踏
切閉扉時間を確保し、踏切における交通渋滞を解消させ
ると共に、当該閉塞区間より前方の閉塞区間の閉塞信号
機が、当該閉塞区間の現示より上位の現示に移行するを
抑止して列車の力行を阻止し、踏切閉扉時間が列車力行
によって短縮されないようにし、踏切の安全を確保する
ことができる。しかも、閉塞信号機や軌道リレー等の既
存設備を、変更を殆ど加えることなく、そのまま利用し
て構成できるので、実施が容易であり、実用性に富む踏
切制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は踏切警報開始位置が前方閉塞区間にある場合の
本発明に係る踏切制御を示す図、第2図は踏切警報開始
位置が当該閉塞区間にある場合の踏切制御を示す図、第
3図(A)〜(C)は本発明に係る踏切制御装置におい
て当該閉塞区間及びその前方の閉塞区間の現示関係と、
遅延制御の継続、切換えを示す図、第4図(A)は閉塞
信号機の信号制御リレー回路図、第4(B)は本発明に
係る踏切制御装置における論理部の回路図、第5図は同
じくその踏切制御回路図、第6図(A)、(B)は同じ
く抑止制御回路図、第7図は同じく信号灯点灯回路図、
第8図(A)〜(D)及び第9図(A)、(B)は同じ
く別の実施例における抑止制御回路図、第10図は本発明
に係る信号制御リレー回路図、第11図は従来の踏切制御
を示す図である。 1……軌道、2……列車 3……踏切 LCU1〜LCU4……論理部 S1〜S4……閉塞信号機 S11〜S14……閉塞信号機の信号制御リレー 1XR……遅延出力リレー YG−R、Y−R……現示抑止出力リレー YG−CR、Y−CR……現示抑止制御リレー R……踏切警報リレー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 織原 幸一 埼玉県上尾市原市643−23 (72)発明者 加藤 敏男 埼玉県北足立郡伊奈町寿2−272 (56)参考文献 特開 昭62−80153(JP,A) 特開 昭54−8999(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】踏切警報時分を制御する踏切制御装置にお
    いて、踏切の前方に踏切制御区間を設定し、この踏切制
    御区間を構成する閉塞区間に列車が接近したとき当該閉
    塞区間に備えられた閉塞信号機の現示信号を監視し、当
    該現示信号に応じて踏切警報開始の遅延制御を行なうと
    共に、当該閉塞区間より前方の閉塞区間の閉塞信号機
    が、当該閉塞区間に列車が進入した時の当該閉塞区間の
    現示より上位現示に移行するのを抑止する回路を有する
    ことを特徴とする踏切制御装置。
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