JP2752367B2 - 複合織編物 - Google Patents
複合織編物Info
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- JP2752367B2 JP2752367B2 JP63092232A JP9223288A JP2752367B2 JP 2752367 B2 JP2752367 B2 JP 2752367B2 JP 63092232 A JP63092232 A JP 63092232A JP 9223288 A JP9223288 A JP 9223288A JP 2752367 B2 JP2752367 B2 JP 2752367B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は羊毛や絹とポリエステル−ポリアミド複合繊
維からなる織物あるいは編物に関する。
維からなる織物あるいは編物に関する。
〈従来の技術〉 羊毛や絹は高級な衣料用の素材として広く利用されて
いる。しかし羊毛や絹は実用上の問題として、繊維の強
力が概して弱く、長期着用により破れたり、洗濯等によ
り縮むという欠点がある。これらを補うため、合成繊維
を混綿したり交撚したりする事が行なわれている。特に
羊毛や絹と同じ染料で染色できるポリアミド繊維が広く
使用されている。しかしポリアミド繊維を混綿したり、
交撚した糸を使用した織物や編物でも、熱(アイロン)
等により収縮する事が認められており、ズボン等のヒザ
の部分では長時間に伸ばす荷重が掛かると伸びてしまう
欠点がある。このため、ポリエステル繊維をポリアミド
繊維の代わりに使用する方法が取られたが、ポリエステ
ルは通常分散染料で120〜130℃の高温染色される為、羊
毛や絹に分散染料が少し染着されたり、汚染したり、羊
毛や絹の繊維を脆化させてしまう。さらに常圧可染のポ
リエステル(イソフタル酸やイソフタル酸ナトリウム等
で変性した、90〜100℃で染色できる)が考えられた
が、この場合でも羊毛や絹への染料汚染があつたり、染
色された常圧可染ポリエステルの染色堅牢度が良くない
という欠点があった。
いる。しかし羊毛や絹は実用上の問題として、繊維の強
力が概して弱く、長期着用により破れたり、洗濯等によ
り縮むという欠点がある。これらを補うため、合成繊維
を混綿したり交撚したりする事が行なわれている。特に
羊毛や絹と同じ染料で染色できるポリアミド繊維が広く
使用されている。しかしポリアミド繊維を混綿したり、
交撚した糸を使用した織物や編物でも、熱(アイロン)
等により収縮する事が認められており、ズボン等のヒザ
の部分では長時間に伸ばす荷重が掛かると伸びてしまう
欠点がある。このため、ポリエステル繊維をポリアミド
繊維の代わりに使用する方法が取られたが、ポリエステ
ルは通常分散染料で120〜130℃の高温染色される為、羊
毛や絹に分散染料が少し染着されたり、汚染したり、羊
毛や絹の繊維を脆化させてしまう。さらに常圧可染のポ
リエステル(イソフタル酸やイソフタル酸ナトリウム等
で変性した、90〜100℃で染色できる)が考えられた
が、この場合でも羊毛や絹への染料汚染があつたり、染
色された常圧可染ポリエステルの染色堅牢度が良くない
という欠点があった。
〈発明が解決しようとする課題〉 本発明は羊毛や絹と同様に染色が出来、合成繊維のも
つ強さや形態安定性をもつ事が出来る繊維の提供を目的
とする。
つ強さや形態安定性をもつ事が出来る繊維の提供を目的
とする。
〈課題を解決するための手段〉 本発明は、ポリエステル及びポリアミドが芯鞘構造又
はサイドバイサイド構造に配された複合繊維と蛋白質繊
維とからなる糸を含む複合織編物及びポリエステル及び
ポリアミドが芯鞘構造又はサイドバイサイド構造に配さ
れた複合繊維を含む糸と蛋白質繊維を含む糸とで交織編
された複合織編物である。
はサイドバイサイド構造に配された複合繊維と蛋白質繊
維とからなる糸を含む複合織編物及びポリエステル及び
ポリアミドが芯鞘構造又はサイドバイサイド構造に配さ
れた複合繊維を含む糸と蛋白質繊維を含む糸とで交織編
された複合織編物である。
本発明でいうポリエステルは、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブタジエンテレフタレート、ポリヘキサジ
エンテレフタレートを含み、イソフタル酸を酸成分の2
〜15モル%を含有するポリエチレンテレフタレートや、
イソフタル酸ナトリウムを2〜15モル%を含有するポリ
エチレンテレフタレート等が通常繊維として使用され
る。
レート、ポリブタジエンテレフタレート、ポリヘキサジ
エンテレフタレートを含み、イソフタル酸を酸成分の2
〜15モル%を含有するポリエチレンテレフタレートや、
イソフタル酸ナトリウムを2〜15モル%を含有するポリ
エチレンテレフタレート等が通常繊維として使用され
る。
またポリアミドは6ナイロン、6−6ナイロン、6−
10ナイロン等が使用可能である。本発明で用いる複合繊
維は上記の各素材を複合溶融紡糸し、第1図〜第3図に
示す芯鞘型あるいはサイドバイサイド型の断面構造の複
合繊維である。芯鞘構造をした繊維は芯部がポリエステ
ル、鞘部がポリアミドであっても、またサイドバイサイ
ドの構造でもよく、実際の染色加工上も織編物の性能も
大差はない。ここで作られる繊維は繊度1.0〜50デニー
ルくらいまで用途に応じて作られる。そして羊毛や絹の
繊維と混紡したり、カードスライバーでミツクスした
り、各々の糸になつたものを交撚したりコアヤーンにす
る方法により糸を作り、編物や織物にする。またカーペ
ツトや毛布等のパイル糸としても使用できる。染色する
時は羊毛や絹を染色するのと同様の条件で染色すればよ
い。たとえば酸性染料で90〜98℃で染色すればポリアミ
ド繊維を混合使用したのと同様の効果が得られる。そし
て織物や編物での形態安定性はポリエステル系繊維の特
徴がよく出ているものが得られる。次に本発明を具体的
に示すが、本発明はそれにより何ら限定されるものでは
ない。
10ナイロン等が使用可能である。本発明で用いる複合繊
維は上記の各素材を複合溶融紡糸し、第1図〜第3図に
示す芯鞘型あるいはサイドバイサイド型の断面構造の複
合繊維である。芯鞘構造をした繊維は芯部がポリエステ
ル、鞘部がポリアミドであっても、またサイドバイサイ
ドの構造でもよく、実際の染色加工上も織編物の性能も
大差はない。ここで作られる繊維は繊度1.0〜50デニー
ルくらいまで用途に応じて作られる。そして羊毛や絹の
繊維と混紡したり、カードスライバーでミツクスした
り、各々の糸になつたものを交撚したりコアヤーンにす
る方法により糸を作り、編物や織物にする。またカーペ
ツトや毛布等のパイル糸としても使用できる。染色する
時は羊毛や絹を染色するのと同様の条件で染色すればよ
い。たとえば酸性染料で90〜98℃で染色すればポリアミ
ド繊維を混合使用したのと同様の効果が得られる。そし
て織物や編物での形態安定性はポリエステル系繊維の特
徴がよく出ているものが得られる。次に本発明を具体的
に示すが、本発明はそれにより何ら限定されるものでは
ない。
〈実施例〉 第1図の芯鞘構造をもつ複合繊維で、ポリエステル系
繊維としてポリエチレンテレフタレートを、ポリアミド
系繊維として6ナイロンを複合紡糸し、結果として複合
繊維として2.5デニールの繊度で、繊維長102mmの繊維を
作った。そして羊毛70%、複合繊維30%で混紡して48テ
ツクス番手の紡績糸を作つた。この紡績糸を用いて1/1
平織の布帛を製造した。織物は経糸、緯糸とも同じ糸を
使用し、織物の密度は経方向75本/インチ、緯方向60本
/インチであつた。この布帛について酸性染料を使用し
て、98℃で30分間染色した。布帛の発色性は極めて良好
であり、水洗後にも縮まず、布強力も極めて優れてい
た。(羊毛100%より強い) 〈比較例1〉 羊毛100%の繊維を使用して、実施例1と同様に布帛
を製造して、同様に染色試験した。布帛の発色性は極め
て良好であつたが水洗後の布帛寸法については縮みが大
きかつた。尚布強力はまずまず良好であつた。
繊維としてポリエチレンテレフタレートを、ポリアミド
系繊維として6ナイロンを複合紡糸し、結果として複合
繊維として2.5デニールの繊度で、繊維長102mmの繊維を
作った。そして羊毛70%、複合繊維30%で混紡して48テ
ツクス番手の紡績糸を作つた。この紡績糸を用いて1/1
平織の布帛を製造した。織物は経糸、緯糸とも同じ糸を
使用し、織物の密度は経方向75本/インチ、緯方向60本
/インチであつた。この布帛について酸性染料を使用し
て、98℃で30分間染色した。布帛の発色性は極めて良好
であり、水洗後にも縮まず、布強力も極めて優れてい
た。(羊毛100%より強い) 〈比較例1〉 羊毛100%の繊維を使用して、実施例1と同様に布帛
を製造して、同様に染色試験した。布帛の発色性は極め
て良好であつたが水洗後の布帛寸法については縮みが大
きかつた。尚布強力はまずまず良好であつた。
〈比較例2〉 羊毛70%とナイロン30%とよりなる繊維を使用して、
実施例1と同様に布帛を製造して、同様に染色試験し
た。布帛の発色性は極めて良好であり、布強力もまずま
ず良好であつたが、水洗後の布帛寸法についてはやや縮
みが見られた。
実施例1と同様に布帛を製造して、同様に染色試験し
た。布帛の発色性は極めて良好であり、布強力もまずま
ず良好であつたが、水洗後の布帛寸法についてはやや縮
みが見られた。
〈比較例3〉 羊毛70%とナイロン30%よりなる繊維を使用して、実
施例1と同様に布帛を製造した。この布帛を使用して酸
性染色と分散顔料とを併用して、5気圧下、120℃にて3
0分間染色試験した。染色後の布帛は発色性がやや悪
く、布強力が低下していた。
施例1と同様に布帛を製造した。この布帛を使用して酸
性染色と分散顔料とを併用して、5気圧下、120℃にて3
0分間染色試験した。染色後の布帛は発色性がやや悪
く、布強力が低下していた。
〈発明の効果〉 このように本発明による布帛は染色時の発色性がよ
く、水洗後の縮みもなく、布強力の低下もなく、耐久性
に優れていた。
く、水洗後の縮みもなく、布強力の低下もなく、耐久性
に優れていた。
第1図は最もシンプルな芯鞘構造を、第2図はやや複雑
な芯鞘構造を、第3図はサイドバイサイド構造を示す。
図中1はポリエステル又はポリアミド、2はポリアミド
又はポリエステルを示す。
な芯鞘構造を、第3図はサイドバイサイド構造を示す。
図中1はポリエステル又はポリアミド、2はポリアミド
又はポリエステルを示す。
Claims (2)
- 【請求項1】ポリエステル及びポリアミドが芯鞘構造又
はサイドバイサイド構造に配された複合繊維と蛋白質繊
維とからなる糸を含む複合織編物。 - 【請求項2】ポリエステル及びポリアミドが芯鞘構造又
はサイドバイサイド構造に配された複合繊維を含む糸と
蛋白質繊維を含む糸とで交織編された複合織編物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63092232A JP2752367B2 (ja) | 1988-04-13 | 1988-04-13 | 複合織編物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63092232A JP2752367B2 (ja) | 1988-04-13 | 1988-04-13 | 複合織編物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01266238A JPH01266238A (ja) | 1989-10-24 |
JP2752367B2 true JP2752367B2 (ja) | 1998-05-18 |
Family
ID=14048692
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63092232A Expired - Fee Related JP2752367B2 (ja) | 1988-04-13 | 1988-04-13 | 複合織編物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2752367B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5881284B2 (ja) * | 2010-10-18 | 2016-03-09 | 帝人フロンティア株式会社 | 布帛および繊維製品 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62243849A (ja) * | 1986-04-16 | 1987-10-24 | カネボウ株式会社 | 絹紡糸を含む伸縮性織物及びその製造方法 |
JPS62289647A (ja) * | 1986-06-05 | 1987-12-16 | 東レ株式会社 | 複合繊維布帛の製造方法 |
-
1988
- 1988-04-13 JP JP63092232A patent/JP2752367B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01266238A (ja) | 1989-10-24 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |