JP2751876B2 - 茶こし付き液体容器 - Google Patents

茶こし付き液体容器

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JP2751876B2
JP2751876B2 JP7174346A JP17434695A JP2751876B2 JP 2751876 B2 JP2751876 B2 JP 2751876B2 JP 7174346 A JP7174346 A JP 7174346A JP 17434695 A JP17434695 A JP 17434695A JP 2751876 B2 JP2751876 B2 JP 2751876B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、茶こしを備えた液体容
器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の茶こし付き液体容器とし
ては、実公平5−15876号公報に示されているもの
が知られている。
【0003】上記実公平5−15876号公報に示され
た茶こし付き液体容器は、容器本体と、該容器本体の上
部開口に嵌脱自在に嵌挿される栓体と、この栓体の下部
に取付手段により着脱自在に設けた茶こしとを備え、該
茶こしの網目(メッシュ)は茶葉が流出しないように上
部から下部にかけて均一で細い(密な)孔を多数形成し
ている。また、この場合の栓体は、容器本体の液収容部
と連通する注液通路と、該注液通路を開閉する弁体と、
該弁体を操作する弁体操作部材とを備え、前記弁体操作
部材を下動することにより茶こしを弁体と一緒に下動し
て、容器本体内の内容液を注液通路を経て注出口から注
出するようにしてなるものである。
【0004】この公報記載のものによれば、前者の構成
のうち茶こしは栓体に着脱自在に設けているため、茶葉
の取り替え時等において、茶こしを付けたままの栓体を
持って容器本体から取り出すことができ、茶こしの液収
容内部への出し入れ操作が簡便である。また、後者の構
成により、内容液注出時には、密栓状態のままで弁体操
作部材により弁体を開放させるだけで、液収容部内の液
体を栓体注液通路を通して外部へ注出できるため、栓体
をその都度開く必要がないので液体注出操作が簡単とな
るなどの利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記従来例
のものによれば、(イ)茶こしの網目は均一で細い(密
な)孔を多数形成しているため、茶こし付きで栓体を容
器本体から取り出した時に、茶こしの細い孔が液体で塞
がれて茶こし内の圧力が負圧となり空気抜けが悪く、水
滴がボタ落ちするなど水切れが悪いばかりか、茶こしを
栓体から取り外し難いという問題があった。
【0006】(ロ) また、上述の如く茶こしの網目は
均一で細い(密な)孔を多数形成しているため、茶葉が
最も堆積する茶こしの網目の下部は、上部に比べて抽出
されるお茶の濃度が濃いので、抽出されるお茶の濃さの
均一化を図ることが困難であった。
【0007】本発明は、上記従来例の有する欠点を解消
すべく案出したものであり、簡単な構成で、茶こし内の
空気の抜けを良くして、水切れの向上を図るとともに、
抽出されるお茶の濃度の均一化などを達成しようとする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の茶こし付き液体
容器は、容器本体の上部開口に嵌脱自在に嵌挿される栓
体と、この栓体の下部に設けた茶こしとを備えた茶こし
付き液体容器において、前記栓体と茶こしが取付手段に
より取り付けられる取付部には、茶こしの内部に連通さ
れる空気抜き部が形成されていることを特徴とする。
【0009】前記空気抜き部としては、例えば、茶こし
の上端開口縁近くに穿設した貫通孔、茶こしの上端開口
縁近くの内周面に形成した縦溝、或いは茶こしの上端内
周面に対向する栓体の下部外周壁に形成した縦溝を用い
るとよい。
【0010】取付部としては、例えば、茶こしの上端開
口縁近くに形成した内向き突起を、栓体の下部外周壁に
形成した凹溝にヘリコイド嵌合する構成、茶こしの上端
開口縁近くに形成した雌ねじを、栓体の下部外周壁に形
成した雄ねじに螺合する構成、又は、茶こしの上端開口
縁近く又は栓体の下部に形成した突起を、栓体の下部又
は茶こしの上端開口縁近くに形成した凹溝に無理嵌めす
る構成とするとよい。
【0011】茶こしの網目は、下部側を密にするととも
に上部側を粗にする方が好ましい。
【0012】茶こしは、合成樹脂材料または金属薄板材
料で網目も一体成形するほうが好ましい。特に、合成樹
脂材料では成形し易く、かつ錆びつかず軽いので望まし
い。
【0013】栓体は、容器本体の液収容部と連通する注
液通路と、該注液通路を開閉する弁体と、該弁体を操作
する弁操作体とを備え、前記弁操作体を下動することに
より茶こしを弁体と一緒に下動して、容器本体内の内容
液を注液通路を経て注出口から注出する方が好ましい。
【0014】また、本発明は、容器本体の上部開口に嵌
脱自在に嵌挿される栓体と、この栓体の下部に設けた茶
こしとを備えた茶こし付き液体容器において、前記茶こ
しの網目は、下部側を密にするとともに上部側を粗にし
てなることを特徴とする。茶こしの上部側の網目の粗の
部分が、前記空気抜き部と同様に茶こし内の空気を抜く
働らきをするので、前記発明と同様に、容器本体から茶
こしを取り出した際の水切れを良くする。それとともに
抽出されるお茶の濃度を均一にしようとするものであ
る。
【0015】この発明の場合も、栓体と茶こしが取り付
けられる取付手段は、前述した如くヘリコイド嵌合や螺
合や無理嵌め等の適宜手段によって取り付ける。
【0016】また、茶こしも、前記発明と同様に、合成
樹脂材料または金属薄板材料で網目も一体形成する方が
好ましい。
【0017】さらに、栓体も、前記発明と同様に、容器
本体の液収容部と連通する注液通路と、該注液通路を開
閉する弁体と、該弁体を操作する弁操作体とを備え、前
記弁操作体を下動することにより茶こしを弁体と一緒に
下動して、容器本体内の内容液を注液通路を経て注出口
から注出するようにする方が好ましい。
【0018】
【作用】本発明の作用を使用方法も含めて以下に簡単に
説明する。茶こしを使用するときには、茶こしに茶葉を
入れてから該茶こしを栓体に取り付け、この茶こし付き
栓体を容器本体の上部開口に嵌挿する。この状態では茶
こしの下端は内容器の底部近くに達しており、茶こし内
に収容している茶葉は内容器内の熱湯中に浸漬してい
る。そこで、栓体が押圧式の場合には、弁操作体を押圧
することにより弁体を開き液体容器を傾ければ液体容器
内の内容液が栓体注液通路から外部へ注出できる。栓体
が一般的に用いられている螺合式の場合には、栓体を弛
めてから上記と同様に液体容器を傾けることによって注
液することができる。
【0019】茶こしの上記使用状態から、茶葉の出し入
れや茶こしの清掃時等に栓体を容器本体の上部開口から
取り出す場合には、茶こしを栓体に結合したままで栓体
が容器本体の上部開口から外部に取り出すことができ
る。
【0020】上記茶こし付き栓体を容器本体外へ取り出
した場合において、本発明は、栓体と茶こしの取付部に
空気抜き部を形成するか、又は茶こしの上部側の網目
(メッシュ)を粗(荒らく)に形成するかしているた
め、前記空気抜き部又は粗の網目部分から外気が茶こし
内に導入される。そのため茶こし内が負圧となることが
なく空気抜けも良好で水切れがよいし、栓体から茶こし
が取り外し易い。
【0021】また、本発明の茶こしの網目は、茶葉の堆
積の大きい下部側を密(細かく)にして、該下部側から
の抽出量を上部側より少なくする。一方、上部側を茶葉
の出ない範囲で粗(荒らく)にして、該粗部分からの抽
出量を多くして、上・下両部側からの抽出量を調節して
全体として均一な濃度となるようにしてある。
【0022】さらに、注液通路と弁体と弁操作体とを有
する押圧式の栓体を用いた場合には、弁操作体を下動ま
たは上動するごとに栓体と茶こしが一緒に上下動され
て、茶こしが振動されるので、茶こし内の茶葉と内容液
との接触が促進されて茶出し作用が促進される。
【0023】
【第1実施例】本発明の第1実施例を図1〜図3に基づ
いて以下に説明する。図1は本実施例にかかる茶こし付
き液体容器の縦断面図、図2は栓体と茶こしの分解斜視
図、図3は栓体と茶こしの取付部近傍の拡大断面図であ
る。
【0024】この茶こし付き液体容器は、本体ケース部
2と肩部3と底部4と内容液を収容する真空二重瓶製の
内容器(液収容部)5とからなる容器本体1と、容器本
体1の上部開口6に嵌脱自在に嵌挿される栓体10と、
栓体10の下部に着脱自在に取り付けた茶こし20と、
容器本体1の後部にて肩部3と本体ケース部2下部間に
一体成形した把手7とを、主要な構成としている。
【0025】栓体10としては、この実施例では、いわ
ゆるプッシュ栓と称されるワンタッチ押圧式のものを使
用している。すなわち、この栓体10は、容器本体1を
構成する内容器5の液収容部8と連通する注液通路11
と、該注液通路11を開閉する弁体12と、該弁体12
を操作する弁操作体13とを備え、前記弁操作体13を
下動することにより茶こし20を弁体12と一緒に下動
して、容器本体1内の内容液を注液通路11を経て注出
口9から注出するようにしてなる。
【0026】栓体10の栓本体10aに形成された前記
注液通路11は、図1の如く閉栓時において液収容部8
に向けて開口する下向き開口11aと、注出口9に連通
する横向き開口11bとを連通して形成している。
【0027】弁体12は、栓本体10aの上部中央に形
成した弁操作体用穴14に弁蓋12cを嵌め込み、この
弁蓋12cと栓本体10aの横板15との間に弾支した
バネ16により上下動される弁棒12aと、前記弁棒1
2aに接続され、かつ閉弁時には栓本体10a下部に嵌
装されたパッキン17に、前記バネ16の付勢力により
密着されて注液通路11を閉塞する弁部18とからなっ
ている。
【0028】弁操作体13は、前記弁操作体用穴14内
で上下動自在に設けられている。この実施例では、バネ
16の付勢力に抗して弁操作体13を一度押すと、弁体
12が下動して注液通路11が開放されて内容液の注出
が可能となる。上記弁操作体13をもう一度押すと、バ
ネ16の付勢力によって弁体12が上動して弁部18が
注液通路11を下方から閉塞するようにしている。
【0029】茶こし20は、合成樹脂材料または金属薄
板材料で有底筒状に形成するとともに、側部に多数の網
目21・・・21が一体に成形してある。このように一
体成形する方が生産コストが安価となるので望ましい。
22は茶こしの底板である。
【0030】茶こし20を形成する合成樹脂材料として
は、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、テトロ
ン等が挙げられる。また、金属薄板材料としては、アル
ミニウム、鉄、ステンレススチール、銅等の金属よりな
る薄板材料が挙げられる。
【0031】茶こし20を作製する方法としては、予め
小窓を複数形成した茶こし本体は安価なポリプロピレン
で作り、メッシュとなる茶こし本体の各小窓には、耐熱
性のあるポリエステル、ナイロン、テトロン等の他の合
成樹脂材料、又は上記金属製材料をインサート成形によ
り一体成形してメッシュを構成する方が好ましい。この
ようにインサート成形する方が材料費が安価となり生産
コストが安くなる。また、茶こし本体とメッシュとを同
一材質で一体成形してもよいが、製作コストが高価とな
ったり又はメッシュとして耐久性に問題となったりする
ので考慮して作製するべきである。
【0032】この茶こし20は、栓体10の一部をなす
弁体12の下部に形成された略筒状の弁部18に、取付
手段30によって着脱自在に外嵌合している。
【0033】取付手段30としては、この実施例では、
茶こし20の上端開口縁近くに形成した内向き突起31
を、栓体10の下部外周壁(本実施例では弁部18の外
周壁)にスロープ状に形成した凹溝32にヘリコイド嵌
合する構成を採っている。すなわち、弁部18の外周壁
に形成した凹溝32は、内向き突起31を抜き差しする
出入口32aと、該内向き突起31を出入口32aに差
し込んでから茶こし20を約90度回転して係合するよ
うにしたスロープ状の横溝32bとからなっている。こ
のように形成された凹溝32を1対設けるとともに、両
凹溝32にそれぞれ内向き突起31を嵌合して、栓体1
0と茶こし20とを着脱自在に取り付けるようにしてい
る。
【0034】前記取付手段30によって取り付けられ
た、栓体10と茶こし20の取付部には、茶こし20の
内部に連通される空気抜き部50が形成されている。こ
の空気抜き部50は、茶こし20の上端開口縁近くで弁
部18の底板18a側面から底面を経て茶こし20内と
連通する貫通孔からなっている。この貫通孔50は上記
底板18aとの間から茶こし20内に収容されている茶
葉が出ないように狭い通路としてある。
【0035】茶葉の取り替えや清掃等の際に、茶こし2
0つきで栓体10を容器本体1から取り出した時に、従
来例のものでは前述した如く、水切れが悪い上に茶こし
を栓体から取り外しし難かったが、本発明によれば上記
空気抜き部(貫通孔)50から外気が導入されて同茶こ
し20の内圧を外気と同圧にするので、水滴がボタ落ち
することもなく水切れが良いばかりか、茶こしを栓体か
ら容易に取り外すことができる。
【0036】なお、茶こし20の網目21は、本発明で
は公知の金網状のものでもよく任意であるが、図1〜図
3に示すように、下部側を多数の細孔で密のメッシュ2
3で形成しており、本実施例では下から3段目までに形
成しているが、これに限定されない。また、上部側の1
段目と2段目は上記密のメッシュ23より網目21の荒
い粗のメッシュで形成してある。すなわち、上部側の1
段目は空気抜けが良くなるように最も荒い粗のメッシュ
24で、2段目は上記密のメッシュ23と粗のメッシュ
24との間の網目からなる粗のメッシュ25からなって
いる。
【0037】茶こし20は、この実施例では合成樹脂材
料で一体成形され、筒状の外周側壁に5段にわたって複
数の小窓状の網目21・・・21を一体成形するととも
に、その際に該網目21・・・21の大きさは上部側を
粗に下部側を密にしたものである。図1と図2で、26
は縦リブ,27は横リブ、19はパッキンである。3a
は容器本体1の肩部に形成した雌ねじ、10bは栓体1
0に形成された雄ねじで、この雄ねじ10bを前記雌ね
じ3aに螺合することにより閉栓する。図1で12bは
上記弁部18の一部を構成するもので、この弁部12b
がバネ16の付勢力によりパッキン17に密着して注液
通路11を閉栓する。
【0038】
【第2実施例】本発明の第2実施例を図4に基づいて以
下に説明する。図4は底部を省略して示した縦断面図で
ある。この第2実施例は、空気抜き部50を茶こし20
の上端内周面に対向する栓体10の下部外周壁に形成し
た縦溝とし、茶こし20の網目21・・・21を粗のメ
ッシュ24で1段とするとともに密のメッシュ23で1
段とした点で、第1実施例と顕著に異なり、その他の構
成は第1実施例と同様としてなるものである。
【0039】すなわち、第2実施例の空気抜き部50た
る縦溝は、弁体12下部に連結した弁部18の外周壁面
に出入口51を有する縦長状に切り欠いたものを縦溝と
し、該縦溝50の下端部を茶こし20の内部に連通する
ようにしている。また、茶こし20の網目21・・・2
1は、第1実施例と同様に合成樹脂材料で一体成形して
あり、上部側の粗のメッシュ24は空気抜けができるよ
うにしてある。
【0040】第1実施例と第2実施例では、栓体10と
茶こし20とを取り付ける取付手段30としては、内向
き突起31と凹溝32とのヘリコイド嵌合によっている
が、この構造に限定されるものではなく、例えば図5と
図6に示す如き構成を採ることができる。
【0041】図5は取付手段30の第1変形例の要部縦
断面図であり、この場合の取付手段30は、茶こし20
の上端開口縁近くに形成した雌ねじ33を、栓体10の
下部外周壁(図5では弁部18の外周側壁に該当する)
に形成した雄ねじ34に螺合して栓体10と茶こし20
とを着脱自在に取り付けるものである。この図5の場合
も、茶こし20の上端開口縁近くには第1実施例と同様
に形成した貫通孔を空気抜き部50としている。
【0042】図6は取付手段30の第2変形例の要部縦
断面図であり、この場合の取付手段30は、茶こし20
の上端開口縁近くに形成した環状の突起35を、栓体1
0の下部(図6では弁部18の外周壁)に形成した環状
の凹溝36に無理嵌めして栓体10と茶こし20とを着
脱自在に取り付けてなるものである。
【0043】すなわち、弁部18の外周側壁の上部にパ
ッキン嵌入用の嵌入凹溝37を形成し、この嵌入凹溝3
7に、外周に凹溝36を有するパッキン38を嵌合す
る。そこで、栓体10の弁部18に対して、茶こし20
を下方から嵌合して行き、該茶こし20の突起35を、
弁部18の外周壁に突設した鍔部39下面のテーパ面3
9aを乗り越えさせて、前記突起35をパッキン38の
凹溝36に圧入嵌合して、栓体10と茶こし20とを取
り付けできるようにしたものである。この場合も、第1
実施例と同様に形成した貫通孔を空気抜き部50として
いる。
【0044】図6において、突起35を栓体10をなす
弁部18の外周側壁に形成し、凹溝36を茶こし20の
上部開口縁近くに形成して、図6と逆の位置に設けるこ
ともできる。
【0045】空気抜き部50は、第1実施例又は第2実
施例に示した構造に限らず適宜設計変更できるが、例え
ば図7に示す如き構成を採ることもできる。同図に示さ
れているように、茶こし20の上端開口縁近くの内周面
に出入口52を有する縦溝を形成し、該縦溝を空気抜き
部50としたものである。
【0046】
【第3実施例】第3実施例を縦断面図を示す図8に基づ
いて以下に説明する。第1実施例と第2実施例は、栓体
10と茶こし20との取付部に茶こし20の内部と連通
する空気抜き部50を設けているが、この第3実施例
は、上記空気抜き部50を設けることなく、茶こし20
の上部側に形成した粗の網目21・・・21つまり粗の
メッシュ23に、空気抜き部50と同様の空気抜き作用
を行なわせている点と、栓体10と茶こし20との取付
手段30が図5に示す如く、茶こし20の上端開口縁近
くに形成した雌ねじ40を、栓体10の下部外周壁(弁
部18の外周壁)に形成した雄ねじ41に螺合する構成
である点と、茶こし20の網目21・・21が3段に構
成してある点で、第1実施例と顕著に異なるが、その他
の構成は第1実施例と同様としてなるものである。
【0047】この実施例の茶こし20の網目21は、合
成樹脂材料で一体成形してなり、下部側の2段を密のメ
ッシュ23で形成するとともに、上部側の1段を粗のメ
ッシュ24で形成してある。
【0048】従って、粗のメッシュ24で外気の出入り
が効率良く行なわれるので、茶こし内の空気の抜けが良
く水切れが向上されるとともに、栓体10と茶こし20
が簡単に取り外せる。そのほか、網目21・・・21が
下部側を密に形成しているので、茶こし20から抽出さ
れるお茶の濃度が均一にされる利点がある。
【0049】この第3実施例においても、取付手段30
は、第1実施例の如く内向き突起31と凹溝32とによ
ってヘリコイド嵌合する構成、図6に説明したように、
突起35と凹溝36とにより無理嵌めする構成を採るこ
ともでき、図8のものに限定されない。
【0050】また、第3実施例の場合も、茶こし20は
合成樹脂材料で製作する方が好適であるが、金属薄板材
料などで製作することもできる。
【0051】そのほか、栓体10としては、第1実施例
で説明したように、注液通路11と弁体12と弁操作体
13とを備えており、第1実施例で示した符号と同一の
ものは、それと同一の構成や作用をもたせている。
【0052】各実施例において、内容器5内のお茶を注
出したい場合には、栓体10を密栓した状態で弁操作体
13を1回押し下げれば栓体10内の注液通路11が開
放される。この開弁状態で把手7を把持して容器本体を
前方へ傾斜させることにより、内容器5内の内容液を注
液通路11を経て注出口9から外部に注出し得る。この
ように、液体注出時において、栓体10を開放すること
なく弁操作体13の押し下げ操作だけで注液可能とな
り、液体注出操作が容易となる。
【0053】内容器5内に熱湯を補給したり、茶葉を出
し入れしたりしたい場合には、茶こし20を栓体10に
結合したままで栓体10が容器本体1の上部開口6から
取り出すことができ、その開放された開口から内容器5
内に注湯したりすることができる。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、(1)栓体と茶こしが
取り付けられる取付部には、茶こしの内部に連通される
空気抜き部を形成してあるか、又は茶こしの上部側の網
目(メッシュ)を粗に形成してあることから、茶こし付
き栓体を容器本体外へ取り出した場合において、前記空
気抜き部又は粗の網目部分から外気が茶こし内に導入さ
れる。そのため茶こし内が負圧となることがなく空気抜
けも良好で水切れがよいし、栓体から茶こしが取り外し
しやすい。
【0055】(2)茶こしの網目は、下部側を密にする
とともに上部側を粗にしているから、上・下両部からの
お茶の抽出量を調節して全体として均一な濃度のお茶と
することができる。
【0056】(3)空気抜き部として、茶こしの上端開
口縁近くに形成した貫通孔とした場合は、該茶こしの上
端開口縁をなす側壁の一部に孔を穿つだけでよいから加
工作業が簡単である。
【0057】(4)空気抜き部として、茶こしの上端開
口縁近くの内周面または栓体の下部外周壁に形成した縦
溝とした場合は、上記内周面又は外周壁に縦状の溝を形
成するだけでよいから加工作業が簡単である。
【0058】(5)取付手段として、内向き突起と凹溝
とによるヘリコイド嵌合によった場合は、栓体と茶こし
を嵌合して一定角度回動するだけで確実に結合できる。
【0059】(6)取付手段として、茶こし又は栓体に
形成した雌ねじ又は雄ねじによる螺合によった場合は、
茶こしと栓体とをねじ込み操作によって確実に結合する
ことができる。
【0060】(7)取付手段として、突起と凹溝による
無理嵌めによった場合は、茶こしと栓体とが一挙動で着
脱できる。
【0061】(8)茶こしの網目は下部側を密にすると
ともに上部側を粗にしているから、茶こしから抽出され
るお茶の濃度が均一にできる。
【0062】(9)茶こしを合成樹脂材料または金属薄
板材料で網目も一体成形すると、網目の形成が簡単にで
きる。
【0063】(10)栓体は、容器本体の液収容部と連
通する注液通路と、該注液通路を開閉する弁体と、該弁
体を操作する弁操作体とを備え、前記弁操作体を下動す
ることにより茶こしを弁体と一緒に下動して、容器本体
内の内容液を注液通路を経て注出口から注出すると、栓
体を容器本体から取り外して注液することなく、弁操作
体の押し下げ操作だけで注液でき注液操作が容易である
ほか、茶こしが栓体と一緒に上下動されるためお茶の濃
度が均一となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の茶こし付き液体容器の縦
断面図である。
【図2】栓体と茶こしの分解斜視図である。
【図3】栓体と茶こしの取付部近傍の拡大断面図であ
る。
【図4】本発明の第2実施例の茶こし付き液体容器の縦
断面図である。
【図5】取付手段の第1変形例の要部縦断面図である。
【図6】取付手段の第2変形例の要部縦断面図である。
【図7】空気抜き部の変形例の要部縦断面図である。
【図8】本発明の第3実施例の茶こし付き液体容器の縦
断面図である。
【符号の説明】
1 容器本体 5 内容器(液収容部) 6 上部開口 9 注出口 10 栓体 11 注液通路 12 弁体 13 弁操作体 16 バネ 18 弁部 20 茶こし 21 網目 23 密のメッシュ 24 粗のメッシュ 30 取付手段 31 内向き突起 32 凹溝 33 雌ねじ 34 雄ねじ 35 突起 36 凹溝 40 雌ねじ 41 雄ねじ 50 空気抜き部

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体の上部開口に嵌脱自在に嵌挿さ
    れる栓体と、この栓体の下部に設けた茶こしとを備えた
    茶こし付き液体容器において、 前記栓体と茶こしが取付手段により取り付けられる取付
    部には、茶こしの内部に連通される空気抜き部が形成さ
    れていることを特徴とする茶こし付き液体容器。
  2. 【請求項2】 空気抜き部は、茶こしの上端開口縁近く
    に穿設した貫通孔である請求項1記載の茶こし付き液体
    容器。
  3. 【請求項3】 空気抜き部は、茶こしの上端開口縁近く
    の内周面に形成した縦溝である請求項1記載の茶こし付
    き液体容器。
  4. 【請求項4】 空気抜き部は、茶こしの上端内周面に対
    向する栓体の下部外周壁に形成した縦溝である請求項1
    記載の茶こし付き液体容器。
  5. 【請求項5】 取付手段は、茶こしの上端開口縁近くに
    形成した内向き突起を、栓体の下部外周壁に形成した凹
    溝にヘリコイド嵌合する構成としてある請求項1ないし
    4のいずれかに記載の茶こし付き液体容器。
  6. 【請求項6】 取付手段は、茶こしの上端開口縁近くに
    形成した雌ねじを、栓体の下部外周壁に形成した雄ねじ
    に螺合する構成としてある請求項1ないし4のいずれか
    に記載の茶こし付き液体容器。
  7. 【請求項7】 取付手段は、茶こしの上端開口縁近く又
    は栓体の下部に形成した突起を、栓体の下部又は茶こし
    の上端開口縁近くに形成した凹溝に無理嵌めする構成と
    してある請求項1ないし4のいずれかに記載の茶こし付
    き液体容器。
  8. 【請求項8】 茶こしの網目は、下部側を密にするとと
    もに上部側を粗にしてある請求項1ないし7のいずれか
    に記載の茶こし付き液体容器。
  9. 【請求項9】 茶こしは、合成樹脂材料または金属薄板
    材料で網目も一体成形してある請求項8記載の茶こし付
    き液体容器。
  10. 【請求項10】 栓体は、容器本体の液収容部と連通す
    る注液通路と、該注液通路を開閉する弁体と、該弁体を
    操作する弁操作体とを備え、前記弁操作体を下動するこ
    とにより茶こしを弁体と一緒に下動して、容器本体内の
    内容液を注液通路を経て注出口から注出するようにして
    なる請求項1ないし9のいずれかに記載の茶こし付き液
    体容器。
  11. 【請求項11】 容器本体の上部開口に嵌脱自在に嵌挿
    される栓体と、この栓体の下部に設けた茶こしとを備え
    た茶こし付き液体容器において、 前記茶こしの網目は、下部側を密にするとともに上部側
    を粗にしてなることを特徴とする茶こし付き液体容器。
  12. 【請求項12】 栓体と茶こしとを取り付ける取付手段
    は、茶こしの上端開口縁近くに形成した内向き突起を、
    栓体の下部外周壁に形成した凹溝にヘリコイド嵌合する
    構成としてある請求項11記載の茶こし付き液体容器。
  13. 【請求項13】 栓体と茶こしとを取り付ける取付手段
    は、茶こしの上端開口縁近くに形成した雌ねじを、栓体
    の下部外周壁に形成した雄ねじに螺合する構成としてあ
    る請求項11記載の茶こし付き液体容器。
  14. 【請求項14】 栓体と茶こしとを取り付ける取付手段
    は、茶こしの上端開口縁近く又は栓体の下部に形成した
    突起を、栓体の下部又は茶こしの上端開口縁近くに形成
    した凹溝に無理嵌めする構成としてある請求項11記載
    の茶こし付き液体容器。
  15. 【請求項15】 茶こしは、合成樹脂材料または金属薄
    板材料で網目も一体成形してある請求項11ないし14
    のいずれかに記載の茶こし付き液体容器。
  16. 【請求項16】 栓体は、容器本体の液収容部と連通す
    る注液通路と、該注液通路を開閉する弁体と、該弁体を
    操作する弁操作体とを備え、前記弁操作体を下動するこ
    とにより茶こしを弁体と一緒に下動して、容器本体内の
    内容液を注液通路を経て注出口から注出するようにして
    なる請求項15記載の茶こし付き液体容器。
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