JP2751808B2 - 水栓装置 - Google Patents
水栓装置Info
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- JP2751808B2 JP2751808B2 JP5316847A JP31684793A JP2751808B2 JP 2751808 B2 JP2751808 B2 JP 2751808B2 JP 5316847 A JP5316847 A JP 5316847A JP 31684793 A JP31684793 A JP 31684793A JP 2751808 B2 JP2751808 B2 JP 2751808B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は人体を検知して自動的に
吐水をなすようにした水栓装置の改良に関する。 【０００２】 【従来の技術】光電スイッチ等の適宜の人体検知センサ
を備えており、吐水口の下方に手を差し出すと、これを
検知して吐水をなすようにした自動水栓装置が公知であ
る。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】この種の従来の自動水
栓装置においては、手を差し出すと必ず吐水されるた
め、洗面器に水を溜めて洗濯を行なうときには水が出放
しになってしまうという不便があった。 【０００４】 【課題を解決するための手段】本発明の水栓装置は、弁
装置と、該弁装置の駆動装置と、吐水口下方に差し出さ
れた人体又は物体を検知するセンサと、該センサの出力
が入力されており、該センサの検知信号に基づいて該駆
動装置へ開弁信号を出力し、該センサの不検知信号に基
づいて該駆動装置に閉弁信号を出力する制御装置とを有
する水栓装置において、手動操作される度に信号を出力
する１個のマニュアルスイッチを前記制御装置に接続し
てなり、該制御装置は、前記センサが検知状態にあり水
栓が吐水状態にあるときには該マニュアルスイッチから
信号が入力されるまで吐水を続けさせ、この検知状態に
おいて該マニュアルスイッチから信号が入力されるとそ
の度に該駆動装置に閉弁信号と開弁信号とを交互に出力
し、且つ、このマニュアルスイッチが操作された後セン
サが検知状態にある限りはマニュアルスイッチからの吐
水信号及び止水信号にのみ基づいて開弁信号及び閉弁信
号を交互に出力し、該センサが非検知状態にあるときに
は該マニュアルスイッチから信号が入力される度に開弁
信号及び閉弁信号を交互に出力するものであることを特
徴とするものである。 【０００５】 【作用】本発明の水栓装置においては、使用者が吐水口
下方に手を差し出すと手がセンサで検知され、その後マ
ニュアルスイッチが操作されない場合、吐水が継続し、
手を引っ込めると止水がなされる。 【０００６】センサが手を検知して吐水状態にあるとき
にマニュアルスイッチをまず１回操作すると止水され
る。そして、その後センサが検知状態にある場合、マニ
ュアルスイッチが操作される度に吐水と止水とが切り替
わる。センサ検知状態において１回でもマニュアルスイ
ッチが操作されると、その後はセンサが検知状態にある
限りはマニュアルスイッチからの信号のみに基づいて吐
水、止水が行なわれる。 【０００７】なお、本発明の水栓装置においては、セン
サが検知状態になった後にマニュアルスイッチが偶数回
操作されて吐水状態になっているときにセンサが非検知
状態となったときは制御装置が閉弁信号を出力して水栓
を止水させるよう構成するのが好ましい。 【０００８】また、本発明の水栓装置においては、マニ
ュアルスイッチからの信号によって開弁信号を出力して
水栓を吐水状態とした場合は、その後センサの検知及び
非検知に関わりなくマニュアルスイッチからの信号が入
力されるまで吐水状態を継続し、マニュアルスイッチか
らの次の信号が入力された場合に限り閉弁信号を出力し
て水栓を止水させるのが好ましい。 【０００９】なお、本発明の水栓装置において、マニュ
アルスイッチにより吐水されていることをランプ等の電
気的表示装置で表示するように構成すると、現在のモー
ドの状態を簡単に認識できる。 【００１０】 【実施例】以下図面に示す実施例を参照しながら本発明
について更に詳細に説明する。 【００１１】第１図は本発明の実施例に係る水栓装置を
備えた洗面器の平面図、第２図は同正面図、第３図は同
側面図である。 【００１２】符号１０は洗面器であり、キャビネット１
２に取り付けられ、その上面には水栓金具１４が固着さ
れている。 【００１３】本実施例において、水栓金具１４は湯水混
合水栓であり、混合水の供給管１６を介して湯水混合弁
１８に接続され、該湯水混合弁１８には給水管２０と給
湯管２２とが接続されている。符号２４は水栓１４に取
り付けられた吐水口キャップ、２６は人体又は物体の検
知センサ（赤外線発光素子と同受光素子よりなる）であ
り、該センサ２６の検出信号は制御装置３０に入力され
ている。 【００１４】水栓１４の上面にはフィルムスイッチ３２
が設けられており、このフィルムスイッチ３２に設けら
れている手動操作式のマニュアルスイッチ３４の信号も
制御装置３０に入力されている。 【００１５】なお、このマニュアルスイッチ３４に近接
して、マニュアルスイッチ３４によって強制的に吐水が
行なわれていることを表示するための手動吐水ランプ４
６が設けられている。 【００１６】第１図に示す如くフィルムスイッチ３２に
は、水栓装置が自動運転状態（自動吐水・自動止水運転
状態）にあることを表示するためのＡＵＴＯランプ３６
が設けられている。 【００１７】また、本実施例では、吐水される水温の調
節用のスイッチ３８及び該水温の表示ランプ（図示
略）、吐水量の調節用スイッチ４０及びその水量を表示
するランプ（図示略）、洗面器のポップアップ弁４２を
開閉して貯水又は排水を行なうためのスイッチ４４が設
けられている。 【００１８】第２図に示す如く、センサ２６の検出信号
及びマニュアルスイッチ３４等の操作信号は、いずれも
制御装置３０に入力され、また制御装置３０からは制御
信号及び表示信号が弁１８及びランプ３６、４６等に出
力されている。 【００１９】このように構成された湯水混合水栓装置に
おいて、使用者が吐水口キャップ２４の下方に手を差し
出すと、センサ２６によってこれが検知され、吐水がな
される。手を引っ込めると止水がなされる。 【００２０】また、マニュアルスイッチ３４にて吐水、
止水を行なわせることもできる。なお、本実施例ではス
イッチ３８、４０を操作することにより吐水水温及び水
量の調節を行なうことができる。また、スイッチ４４を
操作することによりポップアップ弁４２を開閉させるこ
とができる。 【００２１】センサ２６及びマニュアルスイッチ３４か
らの信号に基づいて制御を行なう制御装置３０としてマ
イクロコンピュータを採用することにより、上記実施例
の如く吐水水温、水量或いはポップアップ弁の操作を一
括して行なうことができる。第４図はこのようなマイク
ロコンピュータを採用した場合の装置の全体構成を示す
ブロック図、第５図はその作動を説明するためのフロー
チャートである。なお、上記マイクロコンピュータとし
ては、ＲＯＭ、ＲＡＭ、ＣＰＵ、バス、入出力装置等を
有する公知のものが採用されている。 【００２２】第５図を参照して制御の一実施例について
説明する。 【００２３】ステップ５１においてメモリＳ，ＮをＳ＝
０，Ｎ＝０と設定すると共に、湯水混合弁１８を閉と
し、かつ手動吐水ランプ４６を消灯する。このメモリＳ
はセンサ２６が人体もしくは物体を検知している場合に
おいてマニュアルスイッチ３４を止水操作した場合Ｓ＝
１と設定され、その他の場合はＳ＝０と設定される。 【００２４】次いで、ステップ５２にてＡＵＴＯランプ
３６を点灯し、次いでステップ５３に移り、検知センサ
２６からの信号が手又はコップ等の物体（以下、単に手
ということがある。）を検知したものであるかどうか判
断する。手を検知した場合、即ち吐水口の下方に手が差
し出されている場合には、ステップ５３ａを経てステッ
プ５４に移り弁１８が開放され、吐水がおこなわれる。
次いで、ステップ７０にてマニュアルスイッチ３４を操
作したか否かを判断する。 【００２５】マニュアルスイッチ３４を操作してなけれ
ばステップ５３に戻り、再度センサ２４が手を検知して
いるかどうかを判断し、手を検知している場合には同様
にして吐水を継続する。 【００２６】ステップ５３において手を検知しない場合
には、ステップ５３からステップ５３ｂに移る。この場
合、Ｓは初期状態のままＳ＝０と設定されているから、
ステップ５３ｂからステップ５５に移る。そして、この
ときに弁１８が閉じていれば直ちにステップ５６に移
る。また、このときに弁１８が開いている場合には、閉
弁信号を出力し、止水をなすと共に、次いでステップ５
６に移る。ステップ５６ではマニュアルスイッチ３４が
押されたか否かを判断する。 【００２７】このマニュアルスイッチ３４の第１回目、
第３回目、第５回目……等奇数回目の押圧操作により出
力される信号は開弁信号として処理され、第２回目、第
４回目、第６回目……等偶数回目の押圧操作により出力
される信号は閉弁信号として処理される。 【００２８】初期状態（装置全体をオン状態としまだ１
回も選択スイッチ３４を押していない場合）には、Ｎ＝
０とステップ５１にて設定されている。 【００２９】マニュアルスイッチ３４が押されたか否か
をステップ５６にて判断し、押されたものである場合に
はステップ５７に移り、Ｎ＝０であるか否かを判断す
る。 【００３０】前記の如く初期状態から１回もスイッチ３
４を押していない場合にあってはＮ＝０であるので、ス
テップ５８に移り、Ｎ＝１と設定すると共にステップ５
９にてＡＵＴＯランプ３６を消灯し、かつステップ６０
にて手動吐水ランプ４６を点灯し、然る後弁１８を開放
させて吐水を行なう（ステップ６１）。 【００３１】その後、ステップ５６に戻り、前回の判断
の後に選択スイッチ３４が押されたか否か判断する。 【００３２】前回の判断の後スイッチ３４が押されてい
ない場合にはステップ６２に移り、Ｎ＝０であるか否か
を判断する。この場合、ステップ５８にてＮ＝１を設定
してあるので、判断結果はＮＯとなり、マニュアルスイ
ッチ３４による吐水を継続させつつステップ５６に戻
り、その後マニュアルスイッチ３４が押されたか否かを
判断する。 【００３３】前回のステップ５６における判断の後にマ
ニュアルスイッチ３４が押されている場合には、ステッ
プ５６における判断結果がＹＥＳとなり、ステップ５７
に移りＮ＝０であるか否かを判断する。 【００３４】この場合、前記ステップ５８にてＮ＝１を
設定してあるから、判断結果はＮＯとなる。そこでステ
ップ６３に移り、Ｎ＝０を設定すると共に、手動吐水ラ
ンプ４６の消灯（ステップ６４）、弁１８の閉止による
止水（ステップ６５）を行ない、次いでステップ５２に
戻る。 【００３５】なお、ステップ５６における判断の結果
が、前回の該ステップ５６における判断の後にマニュア
ルスイッチ３４を押していない場合には、前記の如くス
テップ６２に移行するのであるが、この場合においてス
テップ６５を経てステップ５６に戻った場合にはＮ＝０
がステップ６３で設定されているから、ステップ６２に
おける判断結果はＹＥＳとなり、止水状態を維持したま
まステップ５３に戻ることになる。 【００３６】ステップ７０において、吐水状態にあって
マニュアルスイッチ３４を押した場合には、ステップ７
１に至りＡＵＴＯランプ３６を消灯し、次いでステップ
７２にて弁１８を閉じ、ステップ７３にてＳ＝１を設定
してステップ５３に戻る。 【００３７】ステップ７３からステップ５３に戻った場
合において、ステップ５３にて手又はコップ等が不検知
になると、ステップ５３から５３ｂに至り、Ｓ＝０か否
かを判断する。この場合、ステップ７３にてＳ＝１が設
定されているのでステップ５３ｃに移行してＳ＝０と設
定し、次いでステップ５２に戻り、ＡＵＴＯランプ３６
の点灯がなされ初期状態に復帰する。 【００３８】また、ステップ７３から５３に戻った場合
において更に引き続き手又はコップ等を差し出している
場合には、Ｓ＝１であるからステップ５３ａからステッ
プ７４に移り、前回の判断の後マニュアルスイッチ３４
が押されたか否かを判断する。マニュアルスイッチ３４
が押されていなければ、止水状態を継続してステップ５
３に戻る。ステップ７４において判断結果がＹＥＳであ
る場合にはＮ＝０であるか否かをステップ７５にて判断
する。初期状態であれば、Ｎ＝０であるからステップ７
６にてＮ＝１を設定した後手動吐水ランプ４６を点灯し
（ステップ７７）、バルブを開いて吐水を行ない（ステ
ップ７８）、次いでステップ７４に戻る。 【００３９】ステップ７８からステップ７４に戻った場
合には、Ｎ＝１と設定されているから、その後マニュア
ルスイッチ３４が押されると、ステップ７４から７５を
経て７９に移り、Ｎ＝０を設定した後手動吐水ランプ４
６を消灯し（ステップ８０）、弁１８を閉じて止水を行
なう（ステップ８１）。その後、ステップ５３に戻る。 【００４０】このように、センサ２６が手又はコップ等
の物体を検知すると吐水がなされ、該手等を検知しなく
なると止水が行なわれる。 【００４１】また、手等を検知していない状態において
マニュアルスイッチ３４を押すと吐水がなされ、もう１
回押すと止水がなされ、これを繰り返す。 【００４２】センサ２６が手等を検知して吐水（自動吐
水）している状態においてマニュアルスイッチ３４を押
すと、止水する。この後センサ２６が手等を検知してい
る限りは、ステップ７４〜８１の通り、マニュアルスイ
ッチ３４の押圧操作のみによって吐水、止水が行なわれ
る。 【００４３】例えば、上記の通り、自動吐水中にマニュ
アルスイッチ３４を押して止水した場合、マニュアルス
イッチ３４をもう１回押すと吐水が再開され、さらにも
う１回マニュアルスイッチを押すと止水される。そし
て、この止水状態において手等を引っ込めた場合には、
初期状態に復帰し、センサによる自動吐水又はマニュア
ルスイッチによるマニュアル吐水が行なわれるようにな
る。 【００４４】 【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、センサが
手等を検知して自動的に吐水している状態にあるときに
マニュアルスイッチを操作することにより、止水でき、
その後センサが手等を検知しているときにはマニュアル
スイッチの操作のみによって吐水、止水を行なうことが
できる。従って、洗面器に水を溜めたり、或いは洗面器
内での洗濯などを手際よく行なえるようになり、極めて
便利である。勿論、本発明の水栓装置は、センサ吐水の
みを行なうようにマニュアルスイッチを操作することに
より、従来と同様の自動水栓装置として使用することも
できる。
吐水をなすようにした水栓装置の改良に関する。 【０００２】 【従来の技術】光電スイッチ等の適宜の人体検知センサ
を備えており、吐水口の下方に手を差し出すと、これを
検知して吐水をなすようにした自動水栓装置が公知であ
る。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】この種の従来の自動水
栓装置においては、手を差し出すと必ず吐水されるた
め、洗面器に水を溜めて洗濯を行なうときには水が出放
しになってしまうという不便があった。 【０００４】 【課題を解決するための手段】本発明の水栓装置は、弁
装置と、該弁装置の駆動装置と、吐水口下方に差し出さ
れた人体又は物体を検知するセンサと、該センサの出力
が入力されており、該センサの検知信号に基づいて該駆
動装置へ開弁信号を出力し、該センサの不検知信号に基
づいて該駆動装置に閉弁信号を出力する制御装置とを有
する水栓装置において、手動操作される度に信号を出力
する１個のマニュアルスイッチを前記制御装置に接続し
てなり、該制御装置は、前記センサが検知状態にあり水
栓が吐水状態にあるときには該マニュアルスイッチから
信号が入力されるまで吐水を続けさせ、この検知状態に
おいて該マニュアルスイッチから信号が入力されるとそ
の度に該駆動装置に閉弁信号と開弁信号とを交互に出力
し、且つ、このマニュアルスイッチが操作された後セン
サが検知状態にある限りはマニュアルスイッチからの吐
水信号及び止水信号にのみ基づいて開弁信号及び閉弁信
号を交互に出力し、該センサが非検知状態にあるときに
は該マニュアルスイッチから信号が入力される度に開弁
信号及び閉弁信号を交互に出力するものであることを特
徴とするものである。 【０００５】 【作用】本発明の水栓装置においては、使用者が吐水口
下方に手を差し出すと手がセンサで検知され、その後マ
ニュアルスイッチが操作されない場合、吐水が継続し、
手を引っ込めると止水がなされる。 【０００６】センサが手を検知して吐水状態にあるとき
にマニュアルスイッチをまず１回操作すると止水され
る。そして、その後センサが検知状態にある場合、マニ
ュアルスイッチが操作される度に吐水と止水とが切り替
わる。センサ検知状態において１回でもマニュアルスイ
ッチが操作されると、その後はセンサが検知状態にある
限りはマニュアルスイッチからの信号のみに基づいて吐
水、止水が行なわれる。 【０００７】なお、本発明の水栓装置においては、セン
サが検知状態になった後にマニュアルスイッチが偶数回
操作されて吐水状態になっているときにセンサが非検知
状態となったときは制御装置が閉弁信号を出力して水栓
を止水させるよう構成するのが好ましい。 【０００８】また、本発明の水栓装置においては、マニ
ュアルスイッチからの信号によって開弁信号を出力して
水栓を吐水状態とした場合は、その後センサの検知及び
非検知に関わりなくマニュアルスイッチからの信号が入
力されるまで吐水状態を継続し、マニュアルスイッチか
らの次の信号が入力された場合に限り閉弁信号を出力し
て水栓を止水させるのが好ましい。 【０００９】なお、本発明の水栓装置において、マニュ
アルスイッチにより吐水されていることをランプ等の電
気的表示装置で表示するように構成すると、現在のモー
ドの状態を簡単に認識できる。 【００１０】 【実施例】以下図面に示す実施例を参照しながら本発明
について更に詳細に説明する。 【００１１】第１図は本発明の実施例に係る水栓装置を
備えた洗面器の平面図、第２図は同正面図、第３図は同
側面図である。 【００１２】符号１０は洗面器であり、キャビネット１
２に取り付けられ、その上面には水栓金具１４が固着さ
れている。 【００１３】本実施例において、水栓金具１４は湯水混
合水栓であり、混合水の供給管１６を介して湯水混合弁
１８に接続され、該湯水混合弁１８には給水管２０と給
湯管２２とが接続されている。符号２４は水栓１４に取
り付けられた吐水口キャップ、２６は人体又は物体の検
知センサ（赤外線発光素子と同受光素子よりなる）であ
り、該センサ２６の検出信号は制御装置３０に入力され
ている。 【００１４】水栓１４の上面にはフィルムスイッチ３２
が設けられており、このフィルムスイッチ３２に設けら
れている手動操作式のマニュアルスイッチ３４の信号も
制御装置３０に入力されている。 【００１５】なお、このマニュアルスイッチ３４に近接
して、マニュアルスイッチ３４によって強制的に吐水が
行なわれていることを表示するための手動吐水ランプ４
６が設けられている。 【００１６】第１図に示す如くフィルムスイッチ３２に
は、水栓装置が自動運転状態（自動吐水・自動止水運転
状態）にあることを表示するためのＡＵＴＯランプ３６
が設けられている。 【００１７】また、本実施例では、吐水される水温の調
節用のスイッチ３８及び該水温の表示ランプ（図示
略）、吐水量の調節用スイッチ４０及びその水量を表示
するランプ（図示略）、洗面器のポップアップ弁４２を
開閉して貯水又は排水を行なうためのスイッチ４４が設
けられている。 【００１８】第２図に示す如く、センサ２６の検出信号
及びマニュアルスイッチ３４等の操作信号は、いずれも
制御装置３０に入力され、また制御装置３０からは制御
信号及び表示信号が弁１８及びランプ３６、４６等に出
力されている。 【００１９】このように構成された湯水混合水栓装置に
おいて、使用者が吐水口キャップ２４の下方に手を差し
出すと、センサ２６によってこれが検知され、吐水がな
される。手を引っ込めると止水がなされる。 【００２０】また、マニュアルスイッチ３４にて吐水、
止水を行なわせることもできる。なお、本実施例ではス
イッチ３８、４０を操作することにより吐水水温及び水
量の調節を行なうことができる。また、スイッチ４４を
操作することによりポップアップ弁４２を開閉させるこ
とができる。 【００２１】センサ２６及びマニュアルスイッチ３４か
らの信号に基づいて制御を行なう制御装置３０としてマ
イクロコンピュータを採用することにより、上記実施例
の如く吐水水温、水量或いはポップアップ弁の操作を一
括して行なうことができる。第４図はこのようなマイク
ロコンピュータを採用した場合の装置の全体構成を示す
ブロック図、第５図はその作動を説明するためのフロー
チャートである。なお、上記マイクロコンピュータとし
ては、ＲＯＭ、ＲＡＭ、ＣＰＵ、バス、入出力装置等を
有する公知のものが採用されている。 【００２２】第５図を参照して制御の一実施例について
説明する。 【００２３】ステップ５１においてメモリＳ，ＮをＳ＝
０，Ｎ＝０と設定すると共に、湯水混合弁１８を閉と
し、かつ手動吐水ランプ４６を消灯する。このメモリＳ
はセンサ２６が人体もしくは物体を検知している場合に
おいてマニュアルスイッチ３４を止水操作した場合Ｓ＝
１と設定され、その他の場合はＳ＝０と設定される。 【００２４】次いで、ステップ５２にてＡＵＴＯランプ
３６を点灯し、次いでステップ５３に移り、検知センサ
２６からの信号が手又はコップ等の物体（以下、単に手
ということがある。）を検知したものであるかどうか判
断する。手を検知した場合、即ち吐水口の下方に手が差
し出されている場合には、ステップ５３ａを経てステッ
プ５４に移り弁１８が開放され、吐水がおこなわれる。
次いで、ステップ７０にてマニュアルスイッチ３４を操
作したか否かを判断する。 【００２５】マニュアルスイッチ３４を操作してなけれ
ばステップ５３に戻り、再度センサ２４が手を検知して
いるかどうかを判断し、手を検知している場合には同様
にして吐水を継続する。 【００２６】ステップ５３において手を検知しない場合
には、ステップ５３からステップ５３ｂに移る。この場
合、Ｓは初期状態のままＳ＝０と設定されているから、
ステップ５３ｂからステップ５５に移る。そして、この
ときに弁１８が閉じていれば直ちにステップ５６に移
る。また、このときに弁１８が開いている場合には、閉
弁信号を出力し、止水をなすと共に、次いでステップ５
６に移る。ステップ５６ではマニュアルスイッチ３４が
押されたか否かを判断する。 【００２７】このマニュアルスイッチ３４の第１回目、
第３回目、第５回目……等奇数回目の押圧操作により出
力される信号は開弁信号として処理され、第２回目、第
４回目、第６回目……等偶数回目の押圧操作により出力
される信号は閉弁信号として処理される。 【００２８】初期状態（装置全体をオン状態としまだ１
回も選択スイッチ３４を押していない場合）には、Ｎ＝
０とステップ５１にて設定されている。 【００２９】マニュアルスイッチ３４が押されたか否か
をステップ５６にて判断し、押されたものである場合に
はステップ５７に移り、Ｎ＝０であるか否かを判断す
る。 【００３０】前記の如く初期状態から１回もスイッチ３
４を押していない場合にあってはＮ＝０であるので、ス
テップ５８に移り、Ｎ＝１と設定すると共にステップ５
９にてＡＵＴＯランプ３６を消灯し、かつステップ６０
にて手動吐水ランプ４６を点灯し、然る後弁１８を開放
させて吐水を行なう（ステップ６１）。 【００３１】その後、ステップ５６に戻り、前回の判断
の後に選択スイッチ３４が押されたか否か判断する。 【００３２】前回の判断の後スイッチ３４が押されてい
ない場合にはステップ６２に移り、Ｎ＝０であるか否か
を判断する。この場合、ステップ５８にてＮ＝１を設定
してあるので、判断結果はＮＯとなり、マニュアルスイ
ッチ３４による吐水を継続させつつステップ５６に戻
り、その後マニュアルスイッチ３４が押されたか否かを
判断する。 【００３３】前回のステップ５６における判断の後にマ
ニュアルスイッチ３４が押されている場合には、ステッ
プ５６における判断結果がＹＥＳとなり、ステップ５７
に移りＮ＝０であるか否かを判断する。 【００３４】この場合、前記ステップ５８にてＮ＝１を
設定してあるから、判断結果はＮＯとなる。そこでステ
ップ６３に移り、Ｎ＝０を設定すると共に、手動吐水ラ
ンプ４６の消灯（ステップ６４）、弁１８の閉止による
止水（ステップ６５）を行ない、次いでステップ５２に
戻る。 【００３５】なお、ステップ５６における判断の結果
が、前回の該ステップ５６における判断の後にマニュア
ルスイッチ３４を押していない場合には、前記の如くス
テップ６２に移行するのであるが、この場合においてス
テップ６５を経てステップ５６に戻った場合にはＮ＝０
がステップ６３で設定されているから、ステップ６２に
おける判断結果はＹＥＳとなり、止水状態を維持したま
まステップ５３に戻ることになる。 【００３６】ステップ７０において、吐水状態にあって
マニュアルスイッチ３４を押した場合には、ステップ７
１に至りＡＵＴＯランプ３６を消灯し、次いでステップ
７２にて弁１８を閉じ、ステップ７３にてＳ＝１を設定
してステップ５３に戻る。 【００３７】ステップ７３からステップ５３に戻った場
合において、ステップ５３にて手又はコップ等が不検知
になると、ステップ５３から５３ｂに至り、Ｓ＝０か否
かを判断する。この場合、ステップ７３にてＳ＝１が設
定されているのでステップ５３ｃに移行してＳ＝０と設
定し、次いでステップ５２に戻り、ＡＵＴＯランプ３６
の点灯がなされ初期状態に復帰する。 【００３８】また、ステップ７３から５３に戻った場合
において更に引き続き手又はコップ等を差し出している
場合には、Ｓ＝１であるからステップ５３ａからステッ
プ７４に移り、前回の判断の後マニュアルスイッチ３４
が押されたか否かを判断する。マニュアルスイッチ３４
が押されていなければ、止水状態を継続してステップ５
３に戻る。ステップ７４において判断結果がＹＥＳであ
る場合にはＮ＝０であるか否かをステップ７５にて判断
する。初期状態であれば、Ｎ＝０であるからステップ７
６にてＮ＝１を設定した後手動吐水ランプ４６を点灯し
（ステップ７７）、バルブを開いて吐水を行ない（ステ
ップ７８）、次いでステップ７４に戻る。 【００３９】ステップ７８からステップ７４に戻った場
合には、Ｎ＝１と設定されているから、その後マニュア
ルスイッチ３４が押されると、ステップ７４から７５を
経て７９に移り、Ｎ＝０を設定した後手動吐水ランプ４
６を消灯し（ステップ８０）、弁１８を閉じて止水を行
なう（ステップ８１）。その後、ステップ５３に戻る。 【００４０】このように、センサ２６が手又はコップ等
の物体を検知すると吐水がなされ、該手等を検知しなく
なると止水が行なわれる。 【００４１】また、手等を検知していない状態において
マニュアルスイッチ３４を押すと吐水がなされ、もう１
回押すと止水がなされ、これを繰り返す。 【００４２】センサ２６が手等を検知して吐水（自動吐
水）している状態においてマニュアルスイッチ３４を押
すと、止水する。この後センサ２６が手等を検知してい
る限りは、ステップ７４〜８１の通り、マニュアルスイ
ッチ３４の押圧操作のみによって吐水、止水が行なわれ
る。 【００４３】例えば、上記の通り、自動吐水中にマニュ
アルスイッチ３４を押して止水した場合、マニュアルス
イッチ３４をもう１回押すと吐水が再開され、さらにも
う１回マニュアルスイッチを押すと止水される。そし
て、この止水状態において手等を引っ込めた場合には、
初期状態に復帰し、センサによる自動吐水又はマニュア
ルスイッチによるマニュアル吐水が行なわれるようにな
る。 【００４４】 【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、センサが
手等を検知して自動的に吐水している状態にあるときに
マニュアルスイッチを操作することにより、止水でき、
その後センサが手等を検知しているときにはマニュアル
スイッチの操作のみによって吐水、止水を行なうことが
できる。従って、洗面器に水を溜めたり、或いは洗面器
内での洗濯などを手際よく行なえるようになり、極めて
便利である。勿論、本発明の水栓装置は、センサ吐水の
みを行なうようにマニュアルスイッチを操作することに
より、従来と同様の自動水栓装置として使用することも
できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例装置を備えた洗面器の縦断面図
である。 【図２】同装置の水栓の平面図である。 【図３】同水栓の側面図である。 【図４】同水栓の作動を説明するブロック図である。 【図５】同フローチャートである。 【符号の説明】 １０ 洗面器 １４ 水栓 １８ 湯水混合弁 ２６ センサ ３４ マニュアルスイッチ
である。 【図２】同装置の水栓の平面図である。 【図３】同水栓の側面図である。 【図４】同水栓の作動を説明するブロック図である。 【図５】同フローチャートである。 【符号の説明】 １０ 洗面器 １４ 水栓 １８ 湯水混合弁 ２６ センサ ３４ マニュアルスイッチ
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(72)発明者 川本 隆一
愛知県常滑市港町３丁目77番地 株式会
社イナックス榎戸工場内
(72)発明者 近藤 峰治
愛知県常滑市港町３丁目77番地 株式会
社イナックス榎戸工場内
(72)発明者 倉林 晃
愛知県常滑市港町３丁目77番地 株式会
社イナックス榎戸工場内
(72)発明者 佐藤 博保
愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田１番
地 株式会社東海理化電機製作所内
(72)発明者 川瀬 秀一
愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田１番
地 株式会社東海理化電機製作所内
(72)発明者 関 行雄
愛知県名古屋市中村区名駅四丁目11番27
号 東海理化販売株式会社
(56)参考文献 特開 昭60−223543（ＪＰ，Ａ)
特開 昭61−48680（ＪＰ，Ａ)
実開 昭61−159460（ＪＰ，Ｕ)
実開 昭61−79991（ＪＰ，Ｕ)
(58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名)
E03C 1/05
E03C 1/044
F16K 11/00
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 １．弁装置と、該弁装置の駆動装置と、吐水口下方に差
し出された人体又は物体を検知するセンサと、該センサ
の出力が入力されており、該センサの検知信号に基づい
て該駆動装置へ開弁信号を出力し、該センサの不検知信
号に基づいて該駆動装置に閉弁信号を出力する制御装置
とを有する水栓装置において、 手動操作される度に信号を出力する１個のマニュアルス
イッチを前記制御装置に接続してなり、 該制御装置は、前記センサが検知状態にあり水栓が吐水
状態にあるときには該マニュアルスイッチから信号が入
力されるまで吐水を続けさせ、この検知状態において該
マニュアルスイッチから信号が入力されるとその度に該
駆動装置に閉弁信号と開弁信号とを交互に出力し、且
つ、このマニュアルスイッチが操作された後センサが検
知状態にある限りはマニュアルスイッチからの吐水信号
及び止水信号にのみ基づいて開弁信号及び閉弁信号を交
互に出力し、該センサが非検知状態にあるときには該マ
ニュアルスイッチから信号が入力される度に開弁信号及
び閉弁信号を交互に出力するものであることを特徴とす
る水栓装置。 ２．前記制御装置は、センサが検知状態になった後にマ
ニュアルスイッチが偶数回操作されて吐水状態になって
いるときにセンサが非検知状態となったときは閉弁信号
を出力して止水させるものである特許請求の範囲第１項
に記載の水栓装置。 ３．前記マニュアルスイッチからの信号により前記弁装
置が開弁状態におかれたことを表示する電気的表示装置
が設けられていることを特徴とする特許請求の範囲第１
項又は第２項に記載の水栓装置。 ４．前記制御装置は、マニュアルスイッチからの信号に
よって開弁信号を出力して水栓を吐水状態とした場合
は、その後センサの検知及び非検知に関わりなくマニュ
アルスイッチからの信号が入力されるまで吐水状態を継
続し、マニュアルスイッチからの次の信号が入力された
場合に限り閉弁信号を出力す るものであることを特徴と
する特許請求の範囲第１項又は第２項に記載の水栓装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5316847A JP2751808B2 (ja) | 1993-12-16 | 1993-12-16 | 水栓装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5316847A JP2751808B2 (ja) | 1993-12-16 | 1993-12-16 | 水栓装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06257198A JPH06257198A (ja) | 1994-09-13 |
| JP2751808B2 true JP2751808B2 (ja) | 1998-05-18 |
Family
ID=18081585
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5316847A Expired - Lifetime JP2751808B2 (ja) | 1993-12-16 | 1993-12-16 | 水栓装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2751808B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE10005971A1 (de) * | 2000-02-09 | 2001-08-16 | Grohe Armaturen Friedrich | Wasserauslassarmatur |
| US20130248033A1 (en) | 2012-03-07 | 2013-09-26 | Moen Incorporated | Electronic plumbing fixture fitting |
| JP2015105514A (ja) * | 2013-11-29 | 2015-06-08 | 株式会社Ｌｉｘｉｌ | 自動水栓 |
Family Cites Families (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59166187A (ja) * | 1983-03-14 | 1984-09-19 | ブラザー工業株式会社 | ミシンの釜自動交換装置 |
| JPH0610377B2 (ja) * | 1984-04-20 | 1994-02-09 | 松下電工株式会社 | 給湯装置 |
| JPS6148680A (ja) * | 1984-08-11 | 1986-03-10 | Matsushita Electric Works Ltd | 自動・手動併用水栓装置 |
| JPS61192295A (ja) * | 1985-02-21 | 1986-08-26 | Mitsubishi Chem Ind Ltd | Ｌ−フエニルアラニンの製造法 |
| JPH0415814Y2 (ja) * | 1985-03-25 | 1992-04-09 | ||
| JP2612246B2 (ja) * | 1990-06-19 | 1997-05-21 | 株式会社イナックス | 自動水栓 |
-
1993
- 1993-12-16 JP JP5316847A patent/JP2751808B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06257198A (ja) | 1994-09-13 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |