JP2751240B2 - 帯電防止性能を有する透光性プラスチックフィルター - Google Patents
帯電防止性能を有する透光性プラスチックフィルターInfo
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- JP2751240B2 JP2751240B2 JP63231057A JP23105788A JP2751240B2 JP 2751240 B2 JP2751240 B2 JP 2751240B2 JP 63231057 A JP63231057 A JP 63231057A JP 23105788 A JP23105788 A JP 23105788A JP 2751240 B2 JP2751240 B2 JP 2751240B2
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- Japan
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- hard coat
- plastic filter
- translucent plastic
- conductive filler
- coat layer
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はCRTディスプレイ、螢光表示管ディスプレ
イ、プラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ等の表示
装置に使用されるプラスチックフィルターに関する。
イ、プラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ等の表示
装置に使用されるプラスチックフィルターに関する。
最近オフィスコンピューター、ワードプロセッサー等
の普及が著しく、CRTディスプレイ、液晶ディスプレ
イ、プラズマディスプレイ等の表示装置を眺める機会が
多くなって来た。このような表示装置を長時間眺めてい
ると、眼の疲労が激しく、機器を扱う作業者の職業病が
問題となってきた。またCRTディスプレイはとくに帯電
しやすく、帯電によるホコリ、ゴミの吸い寄せによる汚
れ、作業者の肌荒れも問題となっている。
の普及が著しく、CRTディスプレイ、液晶ディスプレ
イ、プラズマディスプレイ等の表示装置を眺める機会が
多くなって来た。このような表示装置を長時間眺めてい
ると、眼の疲労が激しく、機器を扱う作業者の職業病が
問題となってきた。またCRTディスプレイはとくに帯電
しやすく、帯電によるホコリ、ゴミの吸い寄せによる汚
れ、作業者の肌荒れも問題となっている。
このような眼の疲労を少なくする方法として艶消面を
有するプラスチックフィルターを使用する方法(特開昭
61−230125号公報)、特定波長の光を吸収するプラスチ
ックシートに反射防止膜を形成させたプラスチックフィ
ルターを用いる方法(特開昭61−188501号公報)が提案
されている。帯電を防ぐ方法としてはハードコート層を
設けたプラスチック透明基材に酸化インジウムと酸化ズ
スを含む導電層を設けること(特開昭61−245449号公
報)が提案されている。
有するプラスチックフィルターを使用する方法(特開昭
61−230125号公報)、特定波長の光を吸収するプラスチ
ックシートに反射防止膜を形成させたプラスチックフィ
ルターを用いる方法(特開昭61−188501号公報)が提案
されている。帯電を防ぐ方法としてはハードコート層を
設けたプラスチック透明基材に酸化インジウムと酸化ズ
スを含む導電層を設けること(特開昭61−245449号公
報)が提案されている。
しかしながら、艶消面を有するプラスチックフィルタ
ーを使用する方法、特定波長の光を吸収するプラスチッ
クシートに反射防止膜を形成させたフィルターを使用す
る方法とも、フィルターに帯電防止性能がないためフィ
ルターにホコリ、ゴミを吸い寄せやすく、フィルターの
汚れ、作業者の皮膚障害を起こすことが概念されてい
る。
ーを使用する方法、特定波長の光を吸収するプラスチッ
クシートに反射防止膜を形成させたフィルターを使用す
る方法とも、フィルターに帯電防止性能がないためフィ
ルターにホコリ、ゴミを吸い寄せやすく、フィルターの
汚れ、作業者の皮膚障害を起こすことが概念されてい
る。
ハードコート層を設けたプラスチック基材に酸化イン
ジウムと酸化スズを含む導電層を設ける方法は酸化イン
ジウム、酸合スズ混合物をスパッタリング、真空蒸着等
によってハードコート層の上に薄膜をコートしなければ
ならならず、非常に高価な物となる。
ジウムと酸化スズを含む導電層を設ける方法は酸化イン
ジウム、酸合スズ混合物をスパッタリング、真空蒸着等
によってハードコート層の上に薄膜をコートしなければ
ならならず、非常に高価な物となる。
本発明は、透光性プラスチックシートの少なくとも一
面に導電性フィラーを含有し帯電防止性能を有するハー
ドコート層が形成され、さらに、透光性プラスチックシ
ートの少なくとも一面に反射防止膜が形成され、かつ、
その帯電防止性能を有する面からアースがとられている
ことを特徴とする透光性プラスチックフィルターに関す
る。
面に導電性フィラーを含有し帯電防止性能を有するハー
ドコート層が形成され、さらに、透光性プラスチックシ
ートの少なくとも一面に反射防止膜が形成され、かつ、
その帯電防止性能を有する面からアースがとられている
ことを特徴とする透光性プラスチックフィルターに関す
る。
本発明の透光性プラスチックシートはとくに限定され
ないが、例えば、メタクリル樹脂、ポリカーボネート樹
脂、塩化ビニル樹脂、スチレン樹脂、AS樹脂、セルロー
ス系樹脂、アリル樹脂等が挙げられる。光学的性質、耐
熱性の点からなかでもメタクリル樹脂、ポリカーボネー
ト樹脂がとくに好ましい。透光性プラスチックシートは
無色透明なもの、あるいは透過率の調整のため着色され
たもの等を用いることができる。
ないが、例えば、メタクリル樹脂、ポリカーボネート樹
脂、塩化ビニル樹脂、スチレン樹脂、AS樹脂、セルロー
ス系樹脂、アリル樹脂等が挙げられる。光学的性質、耐
熱性の点からなかでもメタクリル樹脂、ポリカーボネー
ト樹脂がとくに好ましい。透光性プラスチックシートは
無色透明なもの、あるいは透過率の調整のため着色され
たもの等を用いることができる。
本発明において帯電防止性能を有するハードコート層
は、導電性フィラーを硬化後の固形分の濃度として60重
量%〜80重量%含有したハードコート剤を塗布し硬化す
ることによって得られる。
は、導電性フィラーを硬化後の固形分の濃度として60重
量%〜80重量%含有したハードコート剤を塗布し硬化す
ることによって得られる。
導電性フィラーとしては粒子径0.2μm以下の酸化
錫、酸化インジウム、酸化亜鉛等の金属酸化物を主成分
とした粉末が好適に用いられる。
錫、酸化インジウム、酸化亜鉛等の金属酸化物を主成分
とした粉末が好適に用いられる。
ハードコート剤としては有機ケイ素系化合物、エポキ
シ樹脂、メラミン樹脂等を主成分とする熱硬化性の架橋
性樹脂、1分子中に2個以上の(メタ)アクリロイルオ
キシ基を有する活性エネルギー線硬化性の架橋性不飽和
化合物を主成分とする混合物等が挙げられる。
シ樹脂、メラミン樹脂等を主成分とする熱硬化性の架橋
性樹脂、1分子中に2個以上の(メタ)アクリロイルオ
キシ基を有する活性エネルギー線硬化性の架橋性不飽和
化合物を主成分とする混合物等が挙げられる。
該ハードコート剤の塗布方法はスプレー法、ドクター
ブレード法、ディッピング法、バーコード法、ロールコ
ート法等を用いることができる。ハードコート層は0.5
μm〜15μm好ましくは1μm〜10μmの膜厚で形成さ
れる。膜厚が0.5μmより薄くなるとハードコート性能
が低下し、15μmより厚くなると塗膜にクラックを生じ
やすくなる。
ブレード法、ディッピング法、バーコード法、ロールコ
ート法等を用いることができる。ハードコート層は0.5
μm〜15μm好ましくは1μm〜10μmの膜厚で形成さ
れる。膜厚が0.5μmより薄くなるとハードコート性能
が低下し、15μmより厚くなると塗膜にクラックを生じ
やすくなる。
本発明の反射防止膜に用いられる薄膜物質としては例
えば、弗化カルシウム、弗化ナトリウム、弗化リチウ
ム、弗化マグネシウム、二酸化ケイ素、弗化ランタン、
弗化ネオジウム、酸化アルミニウム、弗化セリウム、一
酸化マグネシウム、酸化トリウム、酸化ランタン、一酸
化ケイ素、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム、酸化
チタン、酸化セリウム、硫化亜鉛、酸化ビスマス、硫化
カドミニウム、などが挙げられ、これらは単独あるいは
2種以上混合して、また2層以上の多層で用いることが
できる。
えば、弗化カルシウム、弗化ナトリウム、弗化リチウ
ム、弗化マグネシウム、二酸化ケイ素、弗化ランタン、
弗化ネオジウム、酸化アルミニウム、弗化セリウム、一
酸化マグネシウム、酸化トリウム、酸化ランタン、一酸
化ケイ素、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム、酸化
チタン、酸化セリウム、硫化亜鉛、酸化ビスマス、硫化
カドミニウム、などが挙げられ、これらは単独あるいは
2種以上混合して、また2層以上の多層で用いることが
できる。
本発明において、反射防止膜は導電性フィラーを含有
し帯電防止性能を有するハードコート層の上、またはハ
ードコート層の上に形成されることが、反射防止膜の密
着性が良く好ましい。ハードコート層の形成に用いられ
るハードコート剤は帯電防止性能を有するハードコート
層を形成する時に用いた物と同じハードコート剤を使用
することができる。
し帯電防止性能を有するハードコート層の上、またはハ
ードコート層の上に形成されることが、反射防止膜の密
着性が良く好ましい。ハードコート層の形成に用いられ
るハードコート剤は帯電防止性能を有するハードコート
層を形成する時に用いた物と同じハードコート剤を使用
することができる。
本発明の透光性プラスチックフィルターは、反射防止
性能を重要視するときは両面に反射防止膜が形成されて
いることが好ましいが、コストの点から片面にのみ反射
防止膜を形成させたものも使用することができる。
性能を重要視するときは両面に反射防止膜が形成されて
いることが好ましいが、コストの点から片面にのみ反射
防止膜を形成させたものも使用することができる。
本発明の透光性プラスチックフィルターは表示体の前
面に取り付けて、作業者の眼の保護、静電気による障害
の保護に使われるが、静電気の障害防止のためにはフィ
ルターの帯電防止性能を有する面からアースをとらなけ
ればならない。アースは導電性の繊維、金属線等で地中
に埋設した金属と結合させても良いし、また導電性の繊
維、布、裸の金属線を50cm以上の長さで空気中に垂らし
ても良い。
面に取り付けて、作業者の眼の保護、静電気による障害
の保護に使われるが、静電気の障害防止のためにはフィ
ルターの帯電防止性能を有する面からアースをとらなけ
ればならない。アースは導電性の繊維、金属線等で地中
に埋設した金属と結合させても良いし、また導電性の繊
維、布、裸の金属線を50cm以上の長さで空気中に垂らし
ても良い。
導電性フィラーを含有し帯電防止性能を有するハード
コート層を有するプラスチックフィルターをCRTディス
プレイの前に取り付けた場合、CRTディスプレイの使用
中常に帯電する。しかし導電性フィラーを含有し帯電防
止性能を有するハードコート層を有するプラスチックフ
ィルターに導電性フィラーを含有し帯電防止性能を有す
るハードコート層からアースをとることで、CRTディス
プレイのスイッチを入れた直後は帯電するが2〜10秒程
度の時間で放電して使用中はほとんど帯電しなくなる。
コート層を有するプラスチックフィルターをCRTディス
プレイの前に取り付けた場合、CRTディスプレイの使用
中常に帯電する。しかし導電性フィラーを含有し帯電防
止性能を有するハードコート層を有するプラスチックフ
ィルターに導電性フィラーを含有し帯電防止性能を有す
るハードコート層からアースをとることで、CRTディス
プレイのスイッチを入れた直後は帯電するが2〜10秒程
度の時間で放電して使用中はほとんど帯電しなくなる。
本発明の透光性プラスチックフィルターのとくに好ま
しい形態としては、 透光性プラスチックシートの一面に導電性フィラー
を含有し帯電防止性能を有するハードコート層を設け、
もう一方の面にハードコート層あるいは導電性フィラー
を含有し帯電防止性能を有するハードコート層を設け、
さらに該透光性プラスチックシートの少なくとも一面に
反射防止膜が形され、かつ、帯電防止性能を有する面か
らアースがとられている透光性プラスチックフィルタ
ー、 透光性プラスチックの一面に導電性フィラーを含有
し帯電防止性能を有するハードコート層を設け、その上
に反射防止膜が形成され、かつ帯電防止性能を有する面
からアースがとられている透光性プラスチックフィルタ
ー、 である。
しい形態としては、 透光性プラスチックシートの一面に導電性フィラー
を含有し帯電防止性能を有するハードコート層を設け、
もう一方の面にハードコート層あるいは導電性フィラー
を含有し帯電防止性能を有するハードコート層を設け、
さらに該透光性プラスチックシートの少なくとも一面に
反射防止膜が形され、かつ、帯電防止性能を有する面か
らアースがとられている透光性プラスチックフィルタ
ー、 透光性プラスチックの一面に導電性フィラーを含有
し帯電防止性能を有するハードコート層を設け、その上
に反射防止膜が形成され、かつ帯電防止性能を有する面
からアースがとられている透光性プラスチックフィルタ
ー、 である。
本発明の透光性プラスチックシートは一面にのみ反射
防止膜が形成されている場合はその裏面に円偏光膜を貼
り合わせることもできる。裏面に円偏光膜を貼り合わせ
ることで、表示体自身の反射光をカットすることがで
き、極めて反射防止性能の優れた透光性プラスチックフ
ィルターを得ることが可能である。
防止膜が形成されている場合はその裏面に円偏光膜を貼
り合わせることもできる。裏面に円偏光膜を貼り合わせ
ることで、表示体自身の反射光をカットすることがで
き、極めて反射防止性能の優れた透光性プラスチックフ
ィルターを得ることが可能である。
本発明の透光性プラスチックフィルターはCRTを有す
るテレビ、コンピューター端末機や液晶表示装置、プラ
ズマ表示装置、発光ダイオード表示装置、エレクトロ・
ルミネッセンス表示装置などの発光表示装置のカバーと
して、表示内容を判別しにくくすることなく静電気によ
る障害を防ぎ、外光の反射を抑え見やすくする効果があ
り、外光の反射、あるいはホコリ、ゴミによる人体への
悪影響を未然に防ぐ効果がある。
るテレビ、コンピューター端末機や液晶表示装置、プラ
ズマ表示装置、発光ダイオード表示装置、エレクトロ・
ルミネッセンス表示装置などの発光表示装置のカバーと
して、表示内容を判別しにくくすることなく静電気によ
る障害を防ぎ、外光の反射を抑え見やすくする効果があ
り、外光の反射、あるいはホコリ、ゴミによる人体への
悪影響を未然に防ぐ効果がある。
以下に実施例を示すが本発明はこれらにより限定され
るものではない。なお以下の実施例において記すプラス
チックフィルターの評価方法は次のとおりである。
るものではない。なお以下の実施例において記すプラス
チックフィルターの評価方法は次のとおりである。
1. 分光透過率、分光反射率 分光光度計(島津製作所製MPS−2000型)を用いて測
定した。
定した。
2. 帯電量 スタチロン−M(穴戸商会製帯電圧測定器)を用いて
測定した。
測定した。
実施例1、比較例1 多官能ウレタンアクリレートの合成 撹拌機、温度計、滴下ロートを備えた1のガラス製
反応器にトリメチロールプロパンジアクリレート242g、
ハイドロキノンモノメチルエーテル0.25gを入れ、温度
を60℃に保持した中に、2,4−トリレンジイソシアネー
ト85gを1時間を要して滴下した。同温度で1時間撹拌
し、ジブチルスズジアセテート0.05gを添加して、さら
に2時間反応を続け、反応を完結させた後、多官能ウレ
タンアクリレート325gを得た。このもののイソシアネー
ト含量は0.03%であった。
反応器にトリメチロールプロパンジアクリレート242g、
ハイドロキノンモノメチルエーテル0.25gを入れ、温度
を60℃に保持した中に、2,4−トリレンジイソシアネー
ト85gを1時間を要して滴下した。同温度で1時間撹拌
し、ジブチルスズジアセテート0.05gを添加して、さら
に2時間反応を続け、反応を完結させた後、多官能ウレ
タンアクリレート325gを得た。このもののイソシアネー
ト含量は0.03%であった。
紫外線硬化ハードコート剤(A)の調製 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート300g、上
記の多官能ウレタンアクリレート300g、酢酸ブチル150g
及び1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン30g
を充分に混合し紫外線硬化ハードコード剤を調製した。
記の多官能ウレタンアクリレート300g、酢酸ブチル150g
及び1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン30g
を充分に混合し紫外線硬化ハードコード剤を調製した。
導電性ハードコート剤(B)の調製 上記の紫外線硬化ハードコート剤(A)150gに市販の
酸化錫粉末(三菱金属(株)製)350g、エチルセロソル
ブ500g、オレイン酸10gを加えて撹拌機で激しく撹拌し
て、混合分散させて調製した。
酸化錫粉末(三菱金属(株)製)350g、エチルセロソル
ブ500g、オレイン酸10gを加えて撹拌機で激しく撹拌し
て、混合分散させて調製した。
厚さ2mmのメタクリル酸メチル樹脂板(スミペックスG
S306,全光線透過率57%住友化学工業(株)製)に導電
性ハードコート剤(B)をバーコーターで塗布し20分放
置後空気中にて高圧水銀灯(アイグラフィックス社製、
アイキュアーUE021−403C、500V、H02−L41(2))を
用いて250mmの距離から120Wにて5秒間紫外線照射を行
い、片面に、導電性フィラーを含有し帯電防止性能を有
するハードコート層を設けたメタクリル酸メチル樹脂板
を得た。この樹脂板のもう一方の面に紫外線硬化ハード
コート剤(A)を酢酸エチル/キシレンの1/1の混合溶
液で2倍に薄めてバーコーターで塗布し、20分放置後、
同一の照射条件で紫外線照射を行い、片面に帯電防止性
能を有する両面ハードコート板を得た。
S306,全光線透過率57%住友化学工業(株)製)に導電
性ハードコート剤(B)をバーコーターで塗布し20分放
置後空気中にて高圧水銀灯(アイグラフィックス社製、
アイキュアーUE021−403C、500V、H02−L41(2))を
用いて250mmの距離から120Wにて5秒間紫外線照射を行
い、片面に、導電性フィラーを含有し帯電防止性能を有
するハードコート層を設けたメタクリル酸メチル樹脂板
を得た。この樹脂板のもう一方の面に紫外線硬化ハード
コート剤(A)を酢酸エチル/キシレンの1/1の混合溶
液で2倍に薄めてバーコーターで塗布し、20分放置後、
同一の照射条件で紫外線照射を行い、片面に帯電防止性
能を有する両面ハードコート板を得た。
このハードコート板の両面に真空蒸着法により、一酸
化ケイ素、酸化チタン、二酸化ケイ素から成る3層反射
防止膜を形成させた。
化ケイ素、酸化チタン、二酸化ケイ素から成る3層反射
防止膜を形成させた。
このようにして得られた透光性プラスチックフィルタ
ーの分光透過率および分光反射率を第1図、第2図に示
した。またこの透光性プラスチックフィルターをCRTデ
ィスプレイ(日本電気製PC−KD−854)に取り付け、ア
ースの有無での表面の帯電量を測定し第1表に示した。
ーの分光透過率および分光反射率を第1図、第2図に示
した。またこの透光性プラスチックフィルターをCRTデ
ィスプレイ(日本電気製PC−KD−854)に取り付け、ア
ースの有無での表面の帯電量を測定し第1表に示した。
実施例2、比較例2 実施例1と同様にして片面のみに、導電性フィラーを
含有し帯電防止性能を有するハードコート層を形成した
片面ハードコート板を得た。この片面ハードコート板の
ハードコート層のある面に実施例1と同様の反射防止膜
を形成させた。
含有し帯電防止性能を有するハードコート層を形成した
片面ハードコート板を得た。この片面ハードコート板の
ハードコート層のある面に実施例1と同様の反射防止膜
を形成させた。
このようにして得られた透光性プラスチックフィルタ
ーの分光透過率および分光反射率を第3図、第4図に示
した。またこの透光性プラスチックフィルターをCRTデ
ィスプレイ(日本電気製PC−KD−854)に取り付け、ア
ースの有,無での表面の帯電量を測定し第1表に示し
た。
ーの分光透過率および分光反射率を第3図、第4図に示
した。またこの透光性プラスチックフィルターをCRTデ
ィスプレイ(日本電気製PC−KD−854)に取り付け、ア
ースの有,無での表面の帯電量を測定し第1表に示し
た。
比較例3、4 厚さ2mmのメタクリル酸メチル樹脂板(スミペックスG
S306)に紫外線硬化ハードコート剤(A)を酢酸エチル
/キシレンの1/1の混合溶液で2倍に薄めた液を実施例
1と同じ方法で両面に塗布硬化させた。
S306)に紫外線硬化ハードコート剤(A)を酢酸エチル
/キシレンの1/1の混合溶液で2倍に薄めた液を実施例
1と同じ方法で両面に塗布硬化させた。
このハードコート板の両面に実施例1と同じ反射防止
膜を形成させた。このようにして得られた透光性プラス
チックフィルターの分光透過率および分光反射率を第5
図、第6図に示した。またこの透光性プラスチックフィ
ルターをCRTディスプレイ(日本電気製PC−KD854)に取
り付けアースの有,無での表面の帯電量を測定し第1表
に示した。
膜を形成させた。このようにして得られた透光性プラス
チックフィルターの分光透過率および分光反射率を第5
図、第6図に示した。またこの透光性プラスチックフィ
ルターをCRTディスプレイ(日本電気製PC−KD854)に取
り付けアースの有,無での表面の帯電量を測定し第1表
に示した。
本発明透光性フィルターは従来のものに比べて、反射
率、透過率の性能を変化させること無く静電気を防止で
きるものである。
率、透過率の性能を変化させること無く静電気を防止で
きるものである。
実施例3、比較例5 厚さ2mmの無色透明メタクリル樹脂板(スミペックスE
000、住友化学工業(株)製)に実施例2と同様にして
片面に導電性フィラーを含有し帯電防止性能を有するハ
ードコート層及び反射防止膜を形成させた。このメタク
リル樹脂板のもう一方の面に円偏光膜(光線透過率48%
(株)有沢製作所製)を貼り合わせた。
000、住友化学工業(株)製)に実施例2と同様にして
片面に導電性フィラーを含有し帯電防止性能を有するハ
ードコート層及び反射防止膜を形成させた。このメタク
リル樹脂板のもう一方の面に円偏光膜(光線透過率48%
(株)有沢製作所製)を貼り合わせた。
得られた透光性プラスチックフィルターの分光透過率
および分光反射率を図7、図8に示した。この透光性プ
ラスチックフィルターをCRTディスプレイ(日本電気製P
C−KD−854)に取り付けた時、フィルター表面の反射は
極めて少なく、CRTディスプレイ表面の反射もほとんど
なくなった。またアースの有無による表面の帯電量を測
定し第2表に示した。
および分光反射率を図7、図8に示した。この透光性プ
ラスチックフィルターをCRTディスプレイ(日本電気製P
C−KD−854)に取り付けた時、フィルター表面の反射は
極めて少なく、CRTディスプレイ表面の反射もほとんど
なくなった。またアースの有無による表面の帯電量を測
定し第2表に示した。
第1図、第3図、第5図、及び第7図はそれぞれ実施例
1、実施例2、比較例3及び実施例3で得られた透光性
プラスチックフィルターの分光透過率を表わす。 第2図、第4図、第6図、及び第8図はそれぞれ実施例
1、実施例2、比較例3及び実施例3で得られた透光性
プラスチックスフィルターの分光反射率を表わす。
1、実施例2、比較例3及び実施例3で得られた透光性
プラスチックフィルターの分光透過率を表わす。 第2図、第4図、第6図、及び第8図はそれぞれ実施例
1、実施例2、比較例3及び実施例3で得られた透光性
プラスチックスフィルターの分光反射率を表わす。
Claims (5)
- 【請求項1】透光性プラスチックシートの少なくとも一
面に導電性フィラーを含有し帯電防止性能を有するハー
ドコート層が形成され、さらに、透光性プラスチックシ
ートの少なくとも一面に反射防止膜が形成され、かつ、
その帯電防止性能を有する面からアースがとられている
ことを特徴とする透光性プラスチックフィルター。 - 【請求項2】反射防止膜が導電性フィラーを含有し帯電
防止性能を有するハードコート層の上に形成されている
請求項1に記載の透光性プラスチックフィルター。 - 【請求項3】導電性フィラーを含有するハードコート層
は、導電性フィラーを硬化後の固形分の濃度として60重
量%〜80重量%含有したハードコート剤を塗布し、硬化
することによって得られた層である請求項1に記載の透
光性プラスチックフィルター。 - 【請求項4】導電性フィラーの粒子径が0.2μm以下で
ある請求項1に記載の透光性プラスチックフィルター。 - 【請求項5】導電性フィラーが金属酸化物を主成分とし
た粉末である請求項1に記載の透光性プラスチックフィ
ルター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63231057A JP2751240B2 (ja) | 1988-09-14 | 1988-09-14 | 帯電防止性能を有する透光性プラスチックフィルター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63231057A JP2751240B2 (ja) | 1988-09-14 | 1988-09-14 | 帯電防止性能を有する透光性プラスチックフィルター |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0279083A JPH0279083A (ja) | 1990-03-19 |
JP2751240B2 true JP2751240B2 (ja) | 1998-05-18 |
Family
ID=16917612
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63231057A Expired - Lifetime JP2751240B2 (ja) | 1988-09-14 | 1988-09-14 | 帯電防止性能を有する透光性プラスチックフィルター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2751240B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0999536B1 (en) * | 1997-05-20 | 2005-12-14 | Fujitsu General Limited | Optical filter for display panel |
JP2007279463A (ja) * | 2006-04-07 | 2007-10-25 | Asahi Kasei Corp | プラズマディスプレイパネル用前面板フィルタおよびプラズマディスプレイパネル表示装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1988
- 1988-09-14 JP JP63231057A patent/JP2751240B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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