JP2751198B2 - 転写シート - Google Patents
転写シートInfo
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- JP2751198B2 JP2751198B2 JP63090124A JP9012488A JP2751198B2 JP 2751198 B2 JP2751198 B2 JP 2751198B2 JP 63090124 A JP63090124 A JP 63090124A JP 9012488 A JP9012488 A JP 9012488A JP 2751198 B2 JP2751198 B2 JP 2751198B2
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- layer
- transfer sheet
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- metal deposition
- sheet
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Description
本発明は、立体的な表面形状の物品の表面に、金属蒸
着層を含む模様を転写することのできる転写シートに関
する。
着層を含む模様を転写することのできる転写シートに関
する。
金属蒸着層を含む模様を転写するための転写シートと
してこれまで用いられてきたものは、たとえば耐熱性の
基材フィルムの表面に保護層を兼ねる剥離層を形成し、
その上に部分的に金属蒸着層を設けた構成を有する(特
開昭61−291173号、同61−291197号)。この種の転写シ
ートは、基材フィルムおよび剥離層が耐熱性の成形しに
くい材料を使用しているため、真空成形により予備成形
して射出成形金型内に置き、射出成形と同時に転写する
という使い方ができない。つまり、立体的形状をもった
成形品に転写するための配慮は、何もされていない。 基材フィルムか剥離層に成形性のあるものを用いれ
ば、立体的形状の成形品の表面に転写ができるが、実施
してみると、転写後の金属蒸着層が光沢を失ない、甚し
い場合にはクラックが発生して、不良品となりやすい。 転写シートを立体的形状に成形するときに生じる絵柄
の歪を防ぐ意図でフィルムの伸縮を抑制した印刷フィル
ムの提案があるが(特開昭62−78686号)、大きな変形
を伴う成形はできないし、金属蒸着層を含む絵柄につい
ては、考えが及んでいない。
してこれまで用いられてきたものは、たとえば耐熱性の
基材フィルムの表面に保護層を兼ねる剥離層を形成し、
その上に部分的に金属蒸着層を設けた構成を有する(特
開昭61−291173号、同61−291197号)。この種の転写シ
ートは、基材フィルムおよび剥離層が耐熱性の成形しに
くい材料を使用しているため、真空成形により予備成形
して射出成形金型内に置き、射出成形と同時に転写する
という使い方ができない。つまり、立体的形状をもった
成形品に転写するための配慮は、何もされていない。 基材フィルムか剥離層に成形性のあるものを用いれ
ば、立体的形状の成形品の表面に転写ができるが、実施
してみると、転写後の金属蒸着層が光沢を失ない、甚し
い場合にはクラックが発生して、不良品となりやすい。 転写シートを立体的形状に成形するときに生じる絵柄
の歪を防ぐ意図でフィルムの伸縮を抑制した印刷フィル
ムの提案があるが(特開昭62−78686号)、大きな変形
を伴う成形はできないし、金属蒸着層を含む絵柄につい
ては、考えが及んでいない。
本発明の目的は、真空成形による予備成形ができ、立
体的形状をもった面に絵柄を転写しても、部分的に設け
た金属蒸着層が白化したり、そこにクラックが発生した
りすることのない転写シートを提供することにある。
体的形状をもった面に絵柄を転写しても、部分的に設け
た金属蒸着層が白化したり、そこにクラックが発生した
りすることのない転写シートを提供することにある。
本発明の転写シートは、図面に示すように、プラスチ
ックの基材シート1の上に、離型剤の層2、所望のパタ
ーンで部分的に形成した、基材シートにくらべて伸びに
くい材料の層3、このパターン状に設けた伸びにくい材
料の層の全面または一部に設けた金属蒸着層4、および
接着剤の層5を、この順で、または、基材シートにくら
べて伸びにくい材料の層3と金属蒸着層4とを上記と逆
の順で、積層してなる。 この転写シートには、金属蒸着層が絵柄を形成する
が、それとともに印刷インキによる絵柄印刷層6を設け
てもよいことはいうまでもない。この印刷インキによる
絵柄層は、第1図に示すように、離型剤2と剥離層の順
にあってもよいし、第2図に示すように金属蒸着層の次
にあってもよい。前者の場合、金属蒸着層との共同作用
で絵柄の全体を形成するように、印刷による絵柄層の少
なくとも一部が透明でなければならないことはもちろん
である。 プラスチックの基材シートとしては、成形の容易なポ
リ塩化ビニル、ポリアミド、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
カーボネート、ポリスチレン、ポリサルフォン、ポリア
クリレート、ポリエーテルサルフォンおよびポリエステ
ルなどのプラスチック材料のシートがあげられ、これら
を単体または積層体にして使用すればよい。ポリウレタ
ンのシートも使用できる。基材シートにくらべて伸びに
くい材料の層は、電子線硬化型樹脂、シランカップリン
グ剤架橋樹脂、熱硬化性樹脂を用いて1〜10μmの厚さ
をもつように、グラビア印刷、シルク印刷またはオフセ
ット印刷などで、所望のパターンに印刷する。 金属蒸着層は、全面に蒸着してからレジストを設け、
エッチングして部分蒸着する手法や、水溶性インキで不
要部分を印刷した上に蒸着し、水洗して一部を除去する
(特開昭61−291173号)といった、既知の手法で設ける
ことができる。 絵柄印刷層を設ける場合は、アクリル、塩ビ−酢ビ共
重合体、ポリエステル、ウレタンまたはニトロセルロー
スを使用したインキで形成するとよい。
ックの基材シート1の上に、離型剤の層2、所望のパタ
ーンで部分的に形成した、基材シートにくらべて伸びに
くい材料の層3、このパターン状に設けた伸びにくい材
料の層の全面または一部に設けた金属蒸着層4、および
接着剤の層5を、この順で、または、基材シートにくら
べて伸びにくい材料の層3と金属蒸着層4とを上記と逆
の順で、積層してなる。 この転写シートには、金属蒸着層が絵柄を形成する
が、それとともに印刷インキによる絵柄印刷層6を設け
てもよいことはいうまでもない。この印刷インキによる
絵柄層は、第1図に示すように、離型剤2と剥離層の順
にあってもよいし、第2図に示すように金属蒸着層の次
にあってもよい。前者の場合、金属蒸着層との共同作用
で絵柄の全体を形成するように、印刷による絵柄層の少
なくとも一部が透明でなければならないことはもちろん
である。 プラスチックの基材シートとしては、成形の容易なポ
リ塩化ビニル、ポリアミド、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
カーボネート、ポリスチレン、ポリサルフォン、ポリア
クリレート、ポリエーテルサルフォンおよびポリエステ
ルなどのプラスチック材料のシートがあげられ、これら
を単体または積層体にして使用すればよい。ポリウレタ
ンのシートも使用できる。基材シートにくらべて伸びに
くい材料の層は、電子線硬化型樹脂、シランカップリン
グ剤架橋樹脂、熱硬化性樹脂を用いて1〜10μmの厚さ
をもつように、グラビア印刷、シルク印刷またはオフセ
ット印刷などで、所望のパターンに印刷する。 金属蒸着層は、全面に蒸着してからレジストを設け、
エッチングして部分蒸着する手法や、水溶性インキで不
要部分を印刷した上に蒸着し、水洗して一部を除去する
(特開昭61−291173号)といった、既知の手法で設ける
ことができる。 絵柄印刷層を設ける場合は、アクリル、塩ビ−酢ビ共
重合体、ポリエステル、ウレタンまたはニトロセルロー
スを使用したインキで形成するとよい。
本発明の転写シートは、真空成形しやすい基材シート
を使用するが、金属蒸着膜を設ける部分には伸びにくい
材料の層をパターン状に形成しておくことによって、成
形時および転写時の基材シートの伸張による金属蒸着層
の白化やクラックの発生が防止される。すなわち、成形
に際しては金属蒸着層を設けた部分はシートが伸張せ
ず、他の部分だけが伸張して、真空成形などの予備成形
時、および代表的には射出成形転写である転写に対応す
るようにしたものである。
を使用するが、金属蒸着膜を設ける部分には伸びにくい
材料の層をパターン状に形成しておくことによって、成
形時および転写時の基材シートの伸張による金属蒸着層
の白化やクラックの発生が防止される。すなわち、成形
に際しては金属蒸着層を設けた部分はシートが伸張せ
ず、他の部分だけが伸張して、真空成形などの予備成形
時、および代表的には射出成形転写である転写に対応す
るようにしたものである。
厚さ50μmのポリエステルフィルムの片面にアクリル
系シリコーンを塗布した基材シートを用意し、それにア
クリル系インキで離型剤の層を、また塩ビ−酢ビ共重合
体をビヒクルとするインキで絵柄を、この順にグラビア
印刷により設けた。 アクリルポリオール−イソシアネート系インキを伸び
にくい材料として用い、所望のパターンで膜厚が5μm
となるように、シルクスクリーン印刷した。金属蒸着を
存在させない部分を、ポリビニルピロリドンをビヒクル
とする水溶性インキで印刷し、全面にAlを厚さ400Åと
なるように真空蒸着したのち水洗することにより、部分
金属蒸着層を設けた。 最後に、塩ビ−酢ビ共重合体をビヒクルとするインキ
で接着剤の層をグラビア印刷し、第1図に示す構成の転
写シートを得た。 上記の転写シートを射出成形の金型で予備成形し、続
いて射出形成を行なって、基材シートをはがした。 得られた成形品は、白化やクラックのない金属蒸着層
の絵柄をもち、外観のすぐれたものであった。
系シリコーンを塗布した基材シートを用意し、それにア
クリル系インキで離型剤の層を、また塩ビ−酢ビ共重合
体をビヒクルとするインキで絵柄を、この順にグラビア
印刷により設けた。 アクリルポリオール−イソシアネート系インキを伸び
にくい材料として用い、所望のパターンで膜厚が5μm
となるように、シルクスクリーン印刷した。金属蒸着を
存在させない部分を、ポリビニルピロリドンをビヒクル
とする水溶性インキで印刷し、全面にAlを厚さ400Åと
なるように真空蒸着したのち水洗することにより、部分
金属蒸着層を設けた。 最後に、塩ビ−酢ビ共重合体をビヒクルとするインキ
で接着剤の層をグラビア印刷し、第1図に示す構成の転
写シートを得た。 上記の転写シートを射出成形の金型で予備成形し、続
いて射出形成を行なって、基材シートをはがした。 得られた成形品は、白化やクラックのない金属蒸着層
の絵柄をもち、外観のすぐれたものであった。
本発明の転写シートを用いれば、これまでほとんど不
可能であった、金属蒸着膜を含む絵柄を、立体的形状を
もった成形品表面に美しく転写することが可能である。
可能であった、金属蒸着膜を含む絵柄を、立体的形状を
もった成形品表面に美しく転写することが可能である。
第1図および第2図は、ともに本発明の転写シートの態
様を説明するための、模式的な断面図である。 1……基材シート、2……離型剤の層 3……伸びにくい材料の層 4……部分金属蒸着層 5……接着剤、6……絵柄印刷層
様を説明するための、模式的な断面図である。 1……基材シート、2……離型剤の層 3……伸びにくい材料の層 4……部分金属蒸着層 5……接着剤、6……絵柄印刷層
Claims (3)
- 【請求項1】プラスチックの基材シート1の上に、離型
剤の層2、所望のパターンで部分的に形成した、基材シ
ートにくらべて伸びにくい材料の層3、このパターン状
に設けた伸びにくい材料の層の全面または一部に設けた
金属蒸着層4、および接着剤の層5を、この順で、また
は伸びにくい材料の層3と金属蒸着層4とを上記と逆の
順で積層してなる転写シート。 - 【請求項2】伸びにくい材料の層3が熱硬化性樹脂の層
である請求項1に記載の転写シート。 - 【請求項3】離型剤の層2と接着剤の層4との間に絵柄
印刷層5を設けた請求項1に記載の転写シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63090124A JP2751198B2 (ja) | 1988-04-12 | 1988-04-12 | 転写シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63090124A JP2751198B2 (ja) | 1988-04-12 | 1988-04-12 | 転写シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01262199A JPH01262199A (ja) | 1989-10-19 |
JP2751198B2 true JP2751198B2 (ja) | 1998-05-18 |
Family
ID=13989759
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63090124A Expired - Fee Related JP2751198B2 (ja) | 1988-04-12 | 1988-04-12 | 転写シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2751198B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100522000B1 (ko) * | 2002-10-08 | 2005-10-18 | 주식회사 코오롱 | 폴리아미드 공중합 수지를 접착층에 포함하는 스탬핑 호일및 그 제조방법 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5489904U (ja) * | 1977-12-05 | 1979-06-26 | ||
JPS6033031U (ja) * | 1983-08-10 | 1985-03-06 | 木口 和夫 | 複数種類の内容物を分割して保存できる罐詰 |
-
1988
- 1988-04-12 JP JP63090124A patent/JP2751198B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01262199A (ja) | 1989-10-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |