JP2750658B2 - 組立ハウス、２階建て組立ハウス、連棟組立ハウスおよび２階建て連棟組立ハウス - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、方形体のフレームを有
し、２つを積み重ねて２階建てに組み立てることができ
る組立ハウス、２階建て組立ハウス、連棟組立ハウスお
よび２階建て連棟組立ハウスに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の組立ハウスとしては、例えば、図
８に示すようなものがある。すなわち、一つの組立ハウ
スの上方に他の組立ハウスを吊るし上げ、下側の組立ハ
ウスの柱１の上端の柱連結片２を上側の組立ハウスの中
空状の柱下端３に挿入して２つの組立ハウスを積み重ね
る。この柱連結片２に形成された取付け孔２ａと柱下端
３に形成された取付け用貫通孔３ａ，３ａとに連結部材
４を挿入して連結する。こうして、２階建てに組み立て
ることができるようになっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の組立ハウスでは、吊るし上げた組立ハウスを
下側の組立ハウスに正確に位置付けないと、柱上端の柱
連結片２を柱下端３に挿入するのが難しく、上下の組立
ハウスの連結の際に困難を伴うという問題点があった。

【０００４】また、従来の組立ハウスでは、上下の組立
ハウスの連結の際などに、吊るし上げた組立ハウスの柱
がぶつかったりして、柱上端の柱連結片２に横方向から
の力が加わると、柱連結片２が簡単に折れ曲がってしま
い、上下の組立ハウスを連結できなくなってしまうとい
う問題点があった。

【０００５】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、２階建てにするとき、上下の組立
ハウスの連結が容易で、かつ柱連結部が外力に強い組立
ハウス、２階建て組立ハウス、連棟組立ハウスおよび２
階建て連棟組立ハウスを提供することを目的としてい
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１の本発明に係る組立ハウスは、方形体のフ
レームを有し、２つを積み重ねて２階建てに組み立てる
ことができる組立ハウスにおいて、前記フレームを構成
する各柱は、上端に柱載置部と、この上端から上方に突
出する柱連結部とを有し、この柱連結部は連結片と傾斜
ガイドとを有し、この連結片は取付け孔を有し、この傾
斜ガイドは前記連結片に垂直に設けられ、先端から基部
にかけて前記柱載置部へと広がる傾斜部を有し、各柱
は、下端を同一形状の柱の上端に載せたとき、下側の柱
の前記柱連結部を挿入させてその前記柱載置部の上に載
る中空の下端を有し、その挿入される前記連結片の取付
け孔と対応する位置に取付け用貫通孔を有することを特
徴とする。

【０００７】各柱は、全体が中空であっても、下端のみ
が中空であってもよい。柱載置部は、例えば、中空状の
柱の上端を平板で塞いで形成される。

【０００８】請求項２の本発明に係る組立ハウスは、請
求項１記載の組立ハウスにおいて、前記フレームを構成
する各柱は長方形の各コーナーに配置され、隣側の柱と
対称の位置に連結片の取付け孔および取付け用貫通孔を
有することを特徴とする。

【０００９】請求項３の本発明に係る組立ハウスは、請
求項２記載の組立ハウスにおいて、前記フレームを構成
する梁のうち向かい合う２対の梁は両端まで貫通した縦
溝を外側に有し、各柱は前記縦溝の位置に貫通した連棟
用取付け孔を有することを特徴とする。

【００１０】縦溝を有する梁は、例えば、断面がコの字
型の鉄骨から成る。向かい合う２対の梁は、１対の天井
梁と１対の床梁とから成る。

【００１１】請求項４の本発明に係る組立ハウスは、請
求項３記載の組立ハウスにおいて、前記２対の梁のうち
１対の天井梁の間に、中央部が高くなるよう傾斜した小
梁が架け渡されていることを特徴とする。

【００１２】請求項５の本発明に係る組立ハウスは、請
求項３または４記載の組立ハウスにおいて、前記取付け
用貫通孔は前記連棟用取付け孔と共通であることを特徴
とする。

【００１３】請求項６の本発明に係る２階建て組立ハウ
スは、２つの請求項１，２，３，４または５記載の組立
ハウスを、一方の組立ハウスの各柱の前記柱載置部の上
に、他方の組立ハウスの対応する各柱を載せて積み重
ね、下側の組立ハウスの各連結片の前記取付け孔と、上
側の組立ハウスの対応する各柱の前記取付け用貫通孔と
に連結部材を挿入して連結したことを特徴とする。

【００１４】請求項７の本発明に係る連棟組立ハウス
は、２つの請求項３，４または５記載の組立ハウスを、
各１対の柱の各連棟用取付け孔が２つの組立ハウスで互
いに連通するよう隣合わせて配置し、２つの組立ハウス
で連通する前記連棟用取付け孔に連結部材を挿入して連
結したことを特徴とする。

【００１５】請求項８の本発明に係る２階建て連棟組立
ハウスは、２つの請求項７記載の連棟組立ハウスを、一
方の連棟組立ハウスの各柱の前記柱載置部の上に、他方
の連棟組立ハウスの対応する各柱を載せて積み重ね、下
側の連棟組立ハウスおよび上側の連棟組立ハウスのそれ
ぞれ隣合う各柱では、下側の連棟組立ハウスの隣合う各
連結片の前記取付け孔と、上側の連棟組立ハウスの対応
する隣合う各柱の前記取付け用貫通孔とに連結部材を挿
入して連結し、それぞれコーナーの各柱では、下側の組
立ハウスの各連結片の前記取付け孔と、上側の組立ハウ
スの対応する各柱の前記取付け用貫通孔とに連結部材を
挿入して連結したことを特徴とする。

【００１６】上側の連棟組立ハウスは、２つの組立ハウ
スを下側の連棟組立ハウスの上に積み重ねてから連結し
たものであってもよい。

【００１７】

【作用】請求項１の本発明に係る組立ハウスでは、同一
のものを２段またはそれ以上に重ねて、２階建てまたは
数階建てにすることができる。２階建てに組み立てると
きには、組立ハウスの各柱の柱連結部の取付け孔に吊り
下げ部材を引っ掛けて吊り上げる。吊り上げた組立ハウ
スの各柱の下端に、下側の組立ハウスの各柱の上端の柱
連結部を挿入する。上側の組立ハウスの各柱の下端は、
柱連結部の傾斜ガイドに沿って柱載置部の上に位置付け
られる。このとき、傾斜ガイドは、連結片に横方向から
の力が加わっても、連結片を折れにくくする。

【００１８】２つの組立ハウスが積み重なったならば、
下側の組立ハウスの各連結片の取付け孔と、上側の組立
ハウスの対応する各柱の取付け用貫通孔とに連結部材を
挿入して連結する。こうして、２階建て組立ハウスを容
易に組み立てることができる。

【００１９】請求項２の本発明に係る組立ハウスでは、
各柱が隣側の柱と対称の位置に連結片の取付け孔および
取付け用貫通孔を有する。従って、４つの組立ハウスを
使用して、組立ハウスを２つずつ隣合わせに積み重ね、
隣合う組立ハウスを、隣合う各柱の取付け用貫通孔と各
連結片の取付け孔とに連結部材を挿入して連結し、２階
建て連棟組立ハウスを組み立てることができる。

【００２０】請求項３の本発明に係る組立ハウスでは、
同一のものを隣合わせに並べて、隣合う各柱の連棟用取
付け孔に連結部材を挿入して連結し、連棟組立ハウスを
組み立てることができる。連棟用取付け孔は梁の縦溝の
位置にあるため、組立の際、梁は連結部材の取り付けを
妨げない。

【００２１】請求項４の本発明に係る組立ハウスでは、
中央部が高くなった小梁が天井梁の間に架け渡されてい
るため、構造が頑丈である。

【００２２】請求項５の本発明に係る組立ハウスでは、
取付け用貫通孔が連棟用取付け孔と共通のため、柱の上
下の連結と連棟の連結との両方を兼ねることができる。

【００２３】請求項６の本発明に係る２階建て組立ハウ
スでは、２つの請求項１，２，３，４または５記載の組
立ハウスを積み重ねて組み立てることができる。

【００２４】請求項７の本発明に係る連棟組立ハウスで
は、２つの請求項３または４記載の組立ハウスを隣合わ
せに並べて組み立てることができる。

【００２５】請求項８の本発明に係る２階建て連棟組立
ハウスでは、２つの請求項７記載の連棟組立ハウスを積
み重ねて組み立てることができる。隣合う組立ハウス
は、隣合う各柱の連棟用取付け孔と、取付け用貫通孔お
よび各連結片の取付け孔とで連結され、頑丈である。上
側の連棟組立ハウスは、連棟に組み立てた後に積み重ね
ても、２つの組立ハウスを隣合わせに積み重ねた後に連
結してもよい。

【００２６】

【実施例】以下、図面に基づき本発明の一実施例を説明
する。図１〜図７は、本発明の一実施例を示している。
図２に示すように、組立ハウス１０は、方形体のフレー
ム１１を有し、フレーム１１に壁１２，１２…と、屋根
板１３と、床部とを設けて成っている。正面１０ａの壁
１２には、窓１４が設けられている。

【００２７】フレーム１１は、長方形の各コーナーに配
置される４本の柱２１，２１，…と、１対の短い天井梁
２２，２２と、１対の長い天井梁２３，２３と、１対の
短い床梁２４，２４と、１対の長い床梁２５，２５とか
ら成っている。天井梁２２，２２，２３，２３および床
梁２４，２４，２５，２５は、柱２１，２１，…に垂直
に掛け渡されている。

【００２８】図１に示すように、各柱２１は、中空状の
角パイプであって、上端に柱載置部３１と、柱連結部３
２とを有する。柱載置部３１は、柱２１の上端を平板で
塞ぎ、溶接して形成される。柱連結部３２は、柱載置部
３１に溶接され、柱載置部３１から垂直に上方に突出し
ている。柱連結部３２は、連結片３３と傾斜ガイド３４
とを有している。連結片３３は、平板から成り、取付け
孔３５を有している。

【００２９】傾斜ガイド３４は、直角三角形状の平板で
あって、連結片３３に取付け孔３５とずれた位置で垂直
に設けられている。傾斜ガイド３４は、先端３４ａから
基部３４ｂにかけて柱載置部３１へと広がる傾斜部３４
ｃを有している。各柱２１の下端２１ａは、下端２１ａ
を同一形状の柱２１の上端に載せたとき、下側の柱２１
の柱連結部３２を挿入させてその柱載置部３１の上に載
るようになっている。

【００３０】図４に示すように、各柱２１は、下端２１
ａに取付け用貫通孔３６を有している。取付け用貫通孔
３６は、各柱２１の下端２１ａを同一形状の柱２１の上
に対応するよう載せたとき、挿入される連結片３３の取
付け孔３５と対応し連通する位置に形成されている。各
柱２１は、４つのコーナーのうち隣側の柱２１と対称に
構成され、柱連結部３２の取付け孔３５や取付け用貫通
孔３６などが同じ高さに設けられている。

【００３１】図３および図４に示すように、向かい合う
１対の短い天井梁２２，２２と、同じ面で向かい合う１
対の短い床梁２４，２４とは、断面コの字型の鉄骨から
成り、両端まで貫通した縦溝２６，２７を外側に有して
いる。天井梁２２，２２の上には野地板４１が張られ、
野地板４１の上には屋根板４２が張られている。天井梁
２２，２２の下には、窓枠補強柱４３が固定されてい
る。天井梁２２の位置には、屋根材４２から壁材４４ま
で、雨仕舞４５が取り付けられている。各柱２１，２
１，…は、天井梁２２，２２の縦溝２６の位置に貫通し
た連棟用取付け孔２８を有し、床梁２４の縦溝２７の位
置に取付け用貫通孔３６を有している。取付け用貫通孔
３６は、連棟用取付け孔として共通に使用される。

【００３２】図５に示すように、１対の天井梁２２，２
２の間には、小梁２９が架け渡されている。小梁２９
は、中央部２９ａが高くなるよう傾斜している。

【００３３】図６に示すように、２つの組立ハウス１
０，１０を使って連棟組立ハウス５０を組み立てること
ができる。連棟組立ハウス５０では、２つの組立ハウス
１０，１０がそれぞれの側面１０ｂを合わせて並べて配
置されている。２つの組立ハウス１０，１０では、各１
対の柱２１，２１の各連棟用取付け孔２８および取付け
用貫通孔３６が２つの組立ハウス１０，１０で互いに連
通するよう隣合わせて配置されている。

【００３４】図１に示すように、２つの組立ハウス１
０，１０の各連結部材５１は、細長いボルト５１ａと、
ナット５１ｂとから成っている。連通する連棟用取付け
孔２８および取付け用貫通孔３６にはそれぞれボルト５
１ａが挿入され、各ボルト５１ａがナット５１ｂで締め
付けられて、図６に示すように、組立ハウス１０，１０
は連結されている。

【００３５】図７に示すように、２つの連棟組立ハウス
５０，５０を使って２階建て連棟組立ハウス６０を組み
立てることができる。２階建て連棟組立ハウス６０で
は、一方の連棟組立ハウス５０の各柱２１の柱載置部３
１の上に、他方の連棟組立ハウス５０の対応する各柱２
１を載せて積み重ねている。上側の連棟組立ハウス５０
は、２つの組立ハウス１０，１０を下側の連棟組立ハウ
ス５０の上に隣合わせに積み重ねた後に連結しても、連
棟組立ハウス５０に組み立てた後に積み重ねてもよい。

【００３６】上下の連棟組立ハウス５０，５０は、連結
部材５１，６１により連結される。連結部材６１は、連
結部材５１の約半分の長さのボルトと、ナットとから成
っている。下側の連棟組立ハウス５０および上側の連棟
組立ハウス５０のそれぞれ隣合う各柱２１では、下側の
連棟組立ハウス５０の隣合う各連結片３３の取付け孔３
５と、上側の連棟組立ハウス５０の対応する隣合う各柱
２１の取付け用貫通孔３６とにボルト５１ａが挿入さ
れ、各ボルト５１ａがナット５１ｂで締め付けられて、
上下の連棟組立ハウス５０，５０の隣合う各柱２１が連
結されている。

【００３７】上下の連棟組立ハウス５０，５０のそれぞ
れ４つのコーナーの各柱２１では、下側の組立ハウス１
０の各連結片３３の取付け孔３５と、上側の組立ハウス
１０の対応する各柱２１の取付け用貫通孔３６とに連結
部材６１のボルトが挿入され、各ボルトがナットで締め
付けられて、上下の連棟組立ハウス５０，５０のコーナ
ーの各柱２１が連結されている。

【００３８】次に、作用を説明する。図７に示すよう
に、４つの組立ハウス１０を使用して２階建て連棟組立
ハウス６０を組み立てる場合、まず、図６に示す連棟組
立ハウス５０を組み立てる。連棟組立ハウス５０は、同
一の２つの組立ハウス１０，１０を隣合わせに並べて、
隣合う各柱２１の上部の連棟用取付け孔２８と下部の取
付け用貫通孔３６とにボルト５１ａ，５１ａを挿入しナ
ット５１ｂ，５１ｂで締めて連結し組み立てることがで
きる。

【００３９】ボルト５１ａにナット５１ｂを締め付ける
際、連棟用取付け孔２８および取付け用貫通孔３６は梁
２２，２４の縦溝２６，２７の位置にあるため、連棟組
立ハウス５０の組立の際、梁２２，２４は連結部材５
１，５１の取り付けを妨げない。これにより、連棟組立
ハウス５０を容易に組み立てることができる。

【００４０】連棟組立ハウス５０を組み立てたならば、
その一方の組立ハウス１０の上に別の組立ハウス１０を
載せ、２階建てに組み立てる。上に載せる組立ハウス１
０は、その各柱２１の柱連結部３２の取付け孔３５に吊
り下げ部材を引っ掛けて吊り上げる。吊り下げ部材に
は、クレーンの先の鉤を用いることができる。

【００４１】吊り上げた組立ハウス１０の各柱２１の下
端２１ａに、下側の組立ハウス１０の各柱２１の上端の
柱連結部３２を挿入する。上側の組立ハウス１０の各柱
２１の下端２１ａは、柱連結部３２の傾斜ガイド３４に
沿って柱載置部３１の上に位置付けられる。従って、上
下の組立ハウス１０，１０の連結が容易である。このと
き、傾斜ガイド３４は、連結片３３に横方向からの力が
加わっても、連結片３３を折れにくくする。傾斜ガイド
３４により、柱連結部３２は外力に強くなっている。同
様にして、連棟組立ハウス５０の他方の組立ハウス１０
の上にも、別の組立ハウス１０を載せて、２階建てに組
み立て、連棟用取付け孔２８で連結部材５１により連結
する。

【００４２】４つの組立ハウス１０，１０…が積み重な
ったならば、下側の組立ハウス１０の各連結片３３の取
付け孔３５と、上側の組立ハウス１０の対応する各柱２
１の取付け用貫通孔３６とに連結部材５１，６１を挿入
して連結する。このとき、隣合う組立ハウス１０，１０
で隣合う各柱２１，２１では、その取付け用貫通孔３６
と各連結片３３の取付け孔３５とにボルト５１ａを挿入
してナット５１ｂを締め付けて連結する。

【００４３】このように、組立ハウス１０では、各柱２
１が隣側の柱２１と対称の位置に連結片３３の取付け孔
３５および取付け用貫通孔３６を有するので、４つの組
立ハウス１０，１０…を２つずつ隣合わせに積み重ねた
とき、隣合う組立ハウス１０，１０を確実に連結するこ
とができ、構造が頑丈となる。取付け用貫通孔３６は連
棟用取付け孔と共通なので、柱２１の上下の連結と連棟
の連結との両方を兼ねることができ、構成を簡単にする
ことができる。

【００４４】４つのコーナーの各柱２１では、その取付
け用貫通孔３６と各連結片３３の取付け孔３５とに連結
部材６１のボルトを挿入してナットを締め付けて連結す
る。２階の入口には、階段（図示せず）を設ける。こう
して、２階建て連棟組立ハウス６０を容易にかつ頑丈に
組み立てることができる。２階建て連棟組立ハウス６０
を構成する各組立ハウス１０，１０，…は、中央部２９
ａが高くなった小梁２９が天井梁２２，２２の間に架け
渡されているため、構造が頑丈となっている。

【００４５】なお、２階建て連棟組立ハウス６０を組み
立てる場合、２つの組立ハウス１０，１０を連棟組立ハ
ウス５０の上に隣合わせに積み重ねて連結し組み立てる
ほか、組み立てた連棟組立ハウス５０を積み重ねてもよ
い。

【００４６】また、組立ハウス１０を２段またはそれ以
上に重ねて、２階建てまたは数階建てにしてもよい。ま
た、組立ハウス１０を２つまたはそれ以上に隣合わせに
並べて、２棟または数棟にしてもよい。２階建て組立ハ
ウスを２つ以上に隣合わせに並べて、２階建て数連棟に
してもよい。これらの２階建て、連棟および２階建て連
棟組立ハウスは、同一の組立ハウス１０を積み重ねて組
み立てることができるので、大量生産に適している。

【００４７】

【発明の効果】本発明に係る組立ハウス、２階建て組立
ハウス、連棟組立ハウスおよび２階建て連棟組立ハウス
によれば、柱連結部に傾斜ガイドを有するので、２階建
てにするとき、上下の組立ハウスの連結が容易で、かつ
柱連結部が外力に強くなっている。

【００４８】請求項２の本発明に係る組立ハウスでは、
２階建て連棟組立ハウスを組み立てたとき、隣合う各柱
の取付け用貫通孔と各連結片の取付け孔とによって隣合
う組立ハウスを連結することができ、構造が頑丈とな
る。

【００４９】請求項３の本発明に係る組立ハウスでは、
各柱が梁の縦溝の位置に連棟用取付け孔を有するので、
梁により妨げられずに連結部材を取り付け、容易に連棟
組立ハウスを組み立てるとができる。

【００５０】請求項４の本発明に係る組立ハウスでは、
中央部が高くなった小梁により構造が頑丈となってい
る。

【００５１】請求項５の本発明に係る組立ハウスでは、
取付け用貫通孔が連棟用取付け孔と共通なので、連結部
材も柱の上下の連結と連棟の連結との両方を兼ねること
ができ、構成を簡単にすることができる。

【００５２】請求項６の本発明に係る２階建て組立ハウ
スでは、同一の組立ハウスを積み重ねて組み立てること
ができるので、大量生産に適している。

【００５３】請求項７の本発明に係る連棟組立ハウスで
は、同一の組立ハウスを隣合わせに並べて組み立てるこ
とができるので、大量生産に適している。

【００５４】請求項８の本発明に係る２階建て連棟組立
ハウスでは、同一の４つの組立ハウスから組み立てるこ
とができるので、大量生産に適している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の組立ハウスの柱連結部を示
す（Ａ）縦断面図および（Ｂ）平面図である。

【図２】本発明の一実施例の組立ハウスを示す斜視図で
ある。

【図３】本発明の一実施例の組立ハウスの天井梁を示す
横断面図である。

【図４】本発明の一実施例の組立ハウスの柱、天井梁お
よび床梁を示す側面図である。

【図５】本発明の一実施例の組立ハウスの小梁を示す断
面図である。

【図６】本発明の一実施例の組立ハウスにより組み立て
られた連棟組立ハウスを示す正面図である。

【図７】本発明の一実施例の組立ハウスにより組み立て
られた２階建て連棟組立ハウスを示す正面図である。

【図８】従来の組立ハウスの柱連結部を示す（Ａ）縦断
面図および（Ｂ）平面図である。

【符号の説明】

１０ 組立ハウス １１ フレーム ２１ 柱 ２２，２３ 天井梁 ２４，２５ 床梁 ２６，２７ 縦溝 ２８ 連棟用取付け孔 ３１ 柱載置部 ３２ 柱連結部 ３３ 連結片 ３４ 傾斜ガイド ３５ 取付け孔 ３６ 取付け用貫通孔 ５１，６１ 連結部材 ５０ 連棟組立ハウス ６０ ２階建て連棟組立ハウス

Claims (8)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】方形体のフレームを有し、２つを積み重ね
   て２階建てに組み立てることができる組立ハウスにおい
   て、 前記フレームを構成する各柱は、上端に柱載置部と、こ
   の上端から上方に突出する柱連結部とを有し、この柱連
   結部は連結片と傾斜ガイドとを有し、この連結片は取付
   け孔を有し、この傾斜ガイドは前記連結片に垂直に設け
   られ、先端から基部にかけて前記柱載置部へと広がる傾
   斜部を有し、各柱は、下端を同一形状の柱の上端に載せ
   たとき、下側の柱の前記柱連結部を挿入させてその前記
   柱載置部の上に載る中空の下端を有し、その挿入される
   前記連結片の取付け孔と対応する位置に取付け用貫通孔
   を有すること、 を特徴とする組立ハウス。
2. 【請求項２】前記フレームを構成する各柱は長方形の各
   コーナーに配置され、隣側の柱と対称の位置に連結片の
   取付け孔および取付け用貫通孔を有すること、 を特徴とする請求項１記載の組立ハウス。
3. 【請求項３】前記フレームを構成する梁のうち向かい合
   う２対の梁は両端まで貫通した縦溝を外側に有し、各柱
   は前記縦溝の位置に貫通した連棟用取付け孔を有するこ
   と、 を特徴とする請求項２記載の組立ハウス。
4. 【請求項４】前記２対の梁のうち１対の天井梁の間に、
   中央部が高くなるよう傾斜した小梁が架け渡されている
   こと、 を特徴とする請求項３記載の組立ハウス。
5. 【請求項５】前記取付け用貫通孔は前記連棟用取付け孔
   と共通であること、 を特徴とする請求項３または４記載の組立ハウス。
6. 【請求項６】２つの請求項１，２，３，４または５記載
   の組立ハウスを、一方の組立ハウスの各柱の前記柱載置
   部の上に、他方の組立ハウスの対応する各柱を載せて積
   み重ね、下側の組立ハウスの各連結片の前記取付け孔
   と、上側の組立ハウスの対応する各柱の前記取付け用貫
   通孔とに連結部材を挿入して連結したこと、 を特徴とする２階建て組立ハウス。
7. 【請求項７】２つの請求項３，４または５記載の組立ハ
   ウスを、各１対の柱の各連棟用取付け孔が２つの組立ハ
   ウスで互いに連通するよう隣合わせて配置し、２つの組
   立ハウスで連通する前記連棟用取付け孔に連結部材を挿
   入して連結したこと、 を特徴とする連棟組立ハウス。
8. 【請求項８】２つの請求項７記載の連棟組立ハウスを、
   一方の連棟組立ハウスの各柱の前記柱載置部の上に、他
   方の連棟組立ハウスの対応する各柱を載せて積み重ね、
   下側の連棟組立ハウスおよび上側の連棟組立ハウスのそ
   れぞれ隣合う各柱では、下側の連棟組立ハウスの隣合う
   各連結片の前記取付け孔と、上側の連棟組立ハウスの対
   応する隣合う各柱の前記取付け用貫通孔とに連結部材を
   挿入して連結し、それぞれコーナーの各柱では、下側の
   組立ハウスの各連結片の前記取付け孔と、上側の組立ハ
   ウスの対応する各柱の前記取付け用貫通孔とに連結部材
   を挿入して連結したこと、 を特徴とする２階建て連棟組立ハウス。