JP2749890B2 - ボタン電話装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、内線電話機からの音声信号とキー信号を
別々の信号線を介して受信したり、時分割で別々に受信
するボタン電話装置に関わる。

［従来の技術］ 従来、ボタン電話装置では、内線電話機は入力された
ダイヤル数字、あらかじめ定められた形式の制御信号に
変換し、主装置内の内線回路へ送出する。

主装置は、上記内線回路で受信したダイヤル数字をト
ランク回路により電話会社との契約に従ってダイヤルパ
ルスあるいはPB信号にてダイヤル数字を送出する。

又、一般に携帯用の電子機器に種々の情報（スケジユ
ール，電話番号，住所等の付加価値情報）を記憶させて
随時読出して利用できる装置が製品化されている。この
種の装置では、登録された電話番号を指示することによ
り、指示された電話番号のPB信号をスピーカ等の音声出
力部より発生させることができるように構成されている
ものもある（オートダイヤラ）。従って、この発生され
たPB信号を電話機の通話口から回線に送話させることに
より、相手先にダイヤルできる。

［本発明が解決しようとしている課題］ しかしながら、上記従来例においては、内線電話機と
主装置間において、ボタン電話装置固有の制御信号を使
用してダイヤル数字を送受信しているため、PB信号を発
振してダイヤル数字を送出する電子機器を利用して発呼
することができないという問題点があった。

［課題を解決するための手段］ これに対し、本発明は、内線電話機からの音声信号と
キー信号を別々に受信するボタン電話装置において、複
数の内線電話機からの音声信号を選択的に外線に接続す
るスイッチ回路網手段と、前記スイッチ回路網手段を介
して複数の内線電話機のいずれかに選択的に接続される
PBレシーバ手段と、内線電話機からのキー信号又は前記
PBレシーバ手段の出力に応じてダイヤル信号を外線に送
出する送出手段と、複数の内線電話機の１つからの発信
時に、前記PBレシーバ手段の出力に応じてダイヤル信号
を送出する場合、複数の内線電話機の内の前記１つから
の音声信号が前記PBレシーバ手段に出力される様に前記
スイッチ回路網手段を制御し、前記PBレシーバ手段によ
る受信の後に複数の内線電話機の内の前記１つからの音
声信号が外線に出力される様に前記スイッチ回路網手段
を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、複数の
内線電話機の前記１つからの発信時に、前記PBレシーバ
手段が他の内線電話機により専有されていると、前記PB
レシーバ手段が使用できないことを示す信号を複数の内
線電話機の内の前記１つに送出することにより、PBレシ
ーバ手段を複数の内線電話機で共用して、ボタン電話装
置の価格を上げずに、PB信号を発生する機能を有する携
帯型電子機器を複数の内線電話機で利用することが可能
になり、さらに、PBレシーバ手段が他の内線電話機によ
り専有されていると、PBレシーバ手段が使用できないこ
とを示す信号を送出して、使用者が、誤って、携帯型電
子機器のPB信号により発呼しようとすることがない様に
したものである。

［第１実施例］ 第１図に本発明の第１実施例の構成を表わすブロツク
図を示す。本実施例はPBレシーバ107を複数の内線回路1
13,123,133で共用するようにしたものである。

101は主装置であり、複数の内線電話機112,122,132及
び複数の外線162,172が接続されている。113,123,133は
それぞれ内線電話機112,122,132と対応して設けられた
内線回路であり、音声信号の符号化、復号化を行なうコ
ーデツク及び内線電話機と制御部109の間の制御信号の
やりとりを仲介するサブCPUを有する。内線電話機と内
線回路は音声信号を通信するための通話線と制御信号を
通信するための制御線を介して接続されている。そし
て、内線回路のコーデツクは、内線電話機からのアナロ
グ音声信号を符号化してスイツチ回路網へ送り、一方、
スイツチ回路網からのデジタル音声信号を復号化して内
線電話機へ送る。114,124は、それぞれ外線162,172に対
応して設けられたトランク回路であり、外線に対してダ
イヤルパルスを送出するダイヤルパルス送出部115,125,
及び、PB信号を送出するPB信号送出部116,126を有す
る。スイツチ回路網111は、外線162,172と内線電話機11
2,122,132の交換及び電話機112,122,132の内線通話の交
換を行なうためのスイツチ回路網である。PB信号を受信
して分析するPBレシーバ、183は規制音を発生する規制
音発生部である。109はメモリ110に登録された情報に基
づいて、主装置各部の制御を行なう制御部である。140
はPBトーンを発生することにより所望の相手を発呼する
電子装置であり、オートダイヤラー、あるいは電子電話
帳と呼ばれるものである。

第２図に本実施例の内線電話機112,122,132の構成を
示す。201は操作部202の操作あるいはフツクスイツチの
オンオフに応じた制御信号を内線回路のサブCPUに送出
するCPUである。また、CPU201はサブCPUから受信した制
御信号に応じて、又は、操作部202の操作に応じて表示
部203、又は不図示のベルを制御する。203は電話番号等
を表示する表示部、204はハンドセツトの送話部205から
入力した音声を適当な大きさに直して内線回路に送出
し、又、内線回路から受信した音声信号を適当な大きさ
に直してハンドセツトの受話部に送る通話回路である。

第３図に本実施例の電子機器140の構成を表わすブロ
ツク図を示す。制御部141は、操作部143の操作に応じ
て、所望の通話相手の名称と電話番号をメモリ142に登
録し、更に、メモリ142から電話番号を読出して、表示
部203に表示し、プツシユトーン発生部145、スピーカ14
6から音声として出力する。

第３図示の構成において、名称及び電話番号を登録す
る場合は、オペレータは操作部143のアルフアベツトキ
ーを用いて名称をメモリ142に登録し、更に、操作部143
のテンキーを用いて電話番号を登録する。このようにし
て、メモリ142には名称及び電話番号が複数組登録され
ている。

第３図示の構成において、発呼する場合は、オペレー
タは表示部144を見ながら、操作部143のアルフアベツト
キー又はアルフアベツト順で次の名称を読出すサーチキ
ーを操作して所望の名称を選択する。この操作中に、制
御部９は、アルフアベツトキー又はサーチキーの押下げ
に応じてメモリ142から名称及び電話番号を読み出して
表示部144に表示する。そして、オペレータが操作部143
の発呼キーを押下すると、制御部141は表示部144に表示
中の電話番号をプツシユトーン発生部145に送る。プツ
シユトーン発生部145は制御部141から受けた電話番号に
応じたプツシユトーンを出力する。

本実施例の動作を表わすフローチヤートを第４図に示
す。

制御部109は内線電話機の操作部202のテンキーからダ
イヤル番号が入力されたか、あるいは、操作部202のPB
発呼スイツチが押下されたかを判断する（ステツプS61,
S62）。オペレータは第５図に示した様なプツシユトー
ンを発生する機能を有する電子機器を用いて発呼する場
合は、プツシユトーンの出力に先立って、操作部202のP
B発呼スイツチを押下する。また、操作部202の外線選択
ボタンを押下して、外線162又は172を選択する。

尚、主装置101には内線電話機が複数接続されている
ので、制御部109は複数の内線電話機112,122,132で操作
がなされたかどうかを順次チエツクしていく。

ステツプS62において、PB発呼スイツチが押下された
ことを検出すると、制御部109はPBレシーバ107が既に他
の内線電話機に専有されているかどうかを判断する（ス
テツプS63）。PBレシーバ107が空いていれば、制御部10
9はスイツチ回路網111を制御し、PB発呼スイツチが押下
された内線電話機とPBレシーバ107を接続する（ステツ
プS64）。一方、PBレシーバ107が空いていなければ、制
御部109はスイツチ回路網111を制御し、PB発呼スイツチ
が押下された内線電話機と規制音発生部183を接続し、P
B発呼スイツチが押下された内線電話機に規制音を送出
する（ステツプS65）。

尚、第１図示の構成ではPBレシーバは１つ設けられて
いるが、複数設けた場合は制御部109は複数のPBレシー
バのうち１つでも空いているかどうかをチエツクし、PB
発呼スイツチが押下された内線電話機と空いているPBレ
シーバのいずれかを接続する。一方、PBレシーバがすべ
て専有されていれば、規制音発生部183と接続する。

ステツプS64においてPBレシーバを接続した場合は、
制御部109はPBレシーバ107でPB信号を受信するかどうか
判断する（ステツプS66）。受信すると、受信したPB信
号の周波数を分析することにより受信したPB信号がどの
ダイヤル番号に対応するかどうかを分析する（ステツプ
S67）。そして、制御部109は分析結果であるダイヤル番
号をPB発呼スイツチが押下された内線電話機に内線回路
のサブCPUを介して送り、内線電話機の表示部203に表示
させる。したがって、オペレータは正確な番号に発呼さ
れたかどうかを確認することができる。更に、制御部10
9は外線162,172がダイヤルパルス回線かどうかを判断す
る（ステツプS69）。そして、その判断結果に応じてト
ランク回路のダイヤルパルス送出部又はPB信号送出部を
選択し、外線選択ボタンにより選択された外線にダイヤ
ル番号を送出する（ステツプS70,S71）。そして、制御
部109はダイヤル番号の送出が終了した後、スイツチ回
路網111を制御しPB発呼スイツチが押下された内線電話
機の接続先をPBレシーバ107から選択された外線に切り
換える（ステツプS72）。この次点でPBレシーバ107は他
の内線電話機と接続することが可能となる。

一方、ステツプS61において、内線電話機の操作部202
のテンキーから発呼された場合は、CPU201はテンキーの
押下に応じてダイヤル番号を表示部に表示し、更に、ダ
イヤル番号をコードとして主装置101の内線回路のサブC
PUを介して制御部109に送る。そして、制御部109は受け
たコードに応じてステツプS69以降のステツプで発呼す
る。

尚、本実施例では、PB発呼スイツチが押下されて内線
電話機とPBレシーバ107を接続した後であっても、ステ
ツプS66においてPBレシーバ107によりPB信号を受信する
前に、ステツプS61においてテンキーからダイヤル番号
が入力されると、テンキー入力に応じて発呼する。した
がって、オペレータがPB発呼スイツチを誤って押下して
しまったことに気付かない場合であっても、テンキー入
力により誤動作することなく発呼することができる。

［第２実施例］ 本発明の第２実施例のシステム構成を表わすブロツク
図を第５図に示す。301は主装置、312,322は内線電話
機、311はスイツチ回路、314,324はトランク回路、362,
372は外線である。309はメモリ310のデータに基づいて
各部を制御する制御部である。313は内線回路であり、
トランシーバ／レシーバ303及びデータ伝送部308を有す
る。

第６図に本実施例の内線電話機の構成を表わすブロツ
ク図を示す。401は操作部402からの入力に応じて表示部
403を制御し、又、トランシーバ／レシーバ406に制御信
号を送るCPU、404は送話部405から入力された音声をコ
ード化してトランシーバ／レシーバ406に送る通話回路
である。

主装置301の内線回路313のトランシーバ／レシーバ30
3と内線電話機のトランシーバ／レシーバ406の間のデー
タ通信のタイムチヤートを第７図に示す。すなわち、第
１のタイムスロツトにおいて、内線電話機のトランシー
バ／レシーバ406は通話回路404からの音声をコード化し
て主装置301のトランシーバ／レシーバ303に送り、一
方、トランシーバ／レシーバ303は受信した音声をスイ
ツチ回路網311に送る。次に、第２のタイムスロツトに
おいて、内線電話機のトランシーバ／レシーバ406はCPU
401から入力した操作部402の操作に応じたコードを送
り、一方、トランシーバ／レシーバ303は受信したコー
ドをデータ伝送部308を介して制御部309に送る。更に、
第３のタイムスロツトにおいて、主装置301のトランシ
ーバ／レシーバ406はスイツチ回路網311から受けた音声
を送り、内線電話機のトランシーバ／レシーバ406は受
けた音声を通話回路404によりデコードさせる。最後
に、主装置301のトランシーバ／レシーバ303は制御部30
9からデータ伝送部308を介して受けた制御コードを送
り、内線電話機のトランシーバ／レシーバ406は受けた
制御コードをCPU401に送り、表示部403や不図示のベル
等を制御する。以降第１のタイムスロツト以降を繰り返
す。

本実施例において、電子装置140を用いて発呼する手
順を第４図示のフローチヤートに基づいて説明する。ス
テツプS62で、制御部309は上がり制御信号用の第２のタ
イムスロツトにおいてPB発呼スイツチが押下されたこと
を検知する。更に、ステツプS66で、制御部309は上がり
音声信号用の第１のタイムスロツトにおいてダイヤル番
号の受信を判断し、ステツプS67でダイヤル番号を分析
する。以降の動作は第１実施例と共通である。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明によれば、PBレシーバ手
段を複数の内線電話機で共用することにより、ボタン電
話装置の価格を上げずに、PB信号を発生する機能を有す
る携帯型電子機器を複数の内線電話機で利用することが
可能になり、さらに、PBレシーバ手段が他の内線電話機
により専有されていると、PBレシーバ手段が使用できな
いことを示す信号を送出して、使用者が、誤って、携帯
型電子機器のPB信号により発呼しようとすることがない
様にすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例の主装置のブロツク図、 第２図は本発明の第１実施例の内線電話機のブロツク
図、 第３図は本発明の第１実施例の電子装置のブロツク図、 第４図は本発明の第１実施例のダイヤル番号送出処理手
順のフローチヤートの図、 第５図は本発明の第２実施例の主装置のブロツク図、 第６図は本発明の第２実施例の内線電話機のブロツク
図、 第７図は本発明の第２実施例の主装置と内線電話機の間
の信号のタイミング図である。 101は主装置、107はPBレシーバ、109は制御部、114,124
はトランク回路、140は電子装置である。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】内線電話機からの音声信号とキー信号を別
   々に受信するボタン電話装置において、 複数の内線電話機からの音声信号を選択的に外線に接続
   するスイッチ回路網手段と、 前記スイッチ回路網手段を介して複数の内線電話機のい
   ずれかに選択的に接続されるPBレシーバ手段と、 内線電話機からのキー信号又は前記PBレシーバ手段の出
   力に応じてダイヤル信号を外線に送出する送出手段と、 複数の内線電話機の１つからの発信時に、前記PBレシー
   バ手段の出力に応じてダイヤル信号を送出する場合、複
   数の内線電話機の内の前記１つからの音声信号が前記PB
   レシーバ手段に出力される様に前記スイッチ回路網手段
   を制御し、前記PBレシーバ手段による受信の後に複数の
   内線電話機の内の前記１つからの音声信号が外線に出力
   される様に前記スイッチ回路網手段を制御する制御手段
   とを有し、 前記制御手段は、複数の内線電話機の前記１つからの発
   信時に、前記PBレシーバ手段が他の内線電話機により専
   有されていると、前記PBレシーバ手段が使用できないこ
   とを示す信号を複数の内線電話機の内の前記１つに送出
   することを特徴とするボタン電話装置。