JP2749638B2

JP2749638B2 - パチンコホール用集中管理装置

Info

Publication number: JP2749638B2
Application number: JP16413289A
Authority: JP
Inventors: 新治栢森
Original assignee: Daikoku Denki Co Ltd
Current assignee: Daikoku Denki Co Ltd
Priority date: 1989-06-27
Filing date: 1989-06-27
Publication date: 1998-05-13
Anticipated expiration: 2013-05-13
Also published as: JPH0329680A

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）本発明は、複数台のパチンコゲーム機のアウト玉数，
セーフ玉数及び差玉数などの管理用データを各パチンコ
ゲーム機毎に集計することによって、その管理用データ
をパチンコゲーム機の釘調整などに利用するようにした
パチンコホール用集中管理装置に関する。

（従来の技術）パチンコゲーム機は、アウト玉数（打込みパチンコ玉
数）を示すアウト玉計数パルス及びセーフ玉数（賞球と
して放出されるパチンコ玉数）を示すセーフ玉計数パル
スを出力するようになっており、コンピュータにより構
成された集中管理装置は、複数台のパチンコゲーム機か
ら出力される上記各計数パルスをデータ信号として受け
るようになっている。そして、集中管理装置にあって
は、上記データ信号に基づいて、アウト玉数，セーフ玉
数，差玉数，出玉率，打止回数など複数の項目より成る
管理用データを各パチンコゲーム機毎に集計すると共
に、この集計データを必要に応じて表示或は印字により
出力する構成となっている。従って、斯かる管理用デー
タによりパチンコゲーム機の収支状況を把握することが
できる。

ところで、パチンコホールにおいては、その経営効率
を上げるために、各パチンコゲーム機毎の稼働状況，差
玉数，出玉率，打止回数などの特性を把握し、その特性
を所謂釘調整により適宜に修正しながら営業することが
行われている。即ち、従来では、パチンコホールの営業
終了後或は営業開始前に前記管理用データを参考にして
パチンコゲーム機の釘調整を行うようにしている。この
ような釘調整を無駄なく且つ正確に行うためには、釘調
整の対象となるパチンコゲーム機についての上記管理用
データを数日分に遡って参考にすることが望ましく、こ
のため従来の集中管理装置では、釘調整の対象となるパ
チンコゲーム機の各日分の管理用データを数日分に遡っ
て羅列状に印字し、このような印字データを釘調整に供
するようにしている。ところが、上記印字データによれ
ば、数日間に渡るパチンコゲーム機の収支状況の流れを
把握できるものの、その間の平均的な収支状況を素早く
且つ間違いなく把握することが難しく、このため、従来
の集中管理装置では、所定日数分（例えば１週間分）の
管理用データを平均して、その平均結果を印字すること
が考えられている。

（発明が解決しようとする課題）パチンコゲーム機の釘調整を行った後には、その釘調
整の効果を確認する必要があり、このため従来では、釘
調整後の管理用データの変化状態を追跡調査し、この調
査結果を次回の釘調整に反映させることが行われてい
る。この場合、釘調整の効果を１〜２日で判断するのは
無理であるから、比較的長い日数分の管理用データを参
考にするものであり、勿論、上記日数分の管理用データ
の平均値も釘調整の効果を判断する材料として使われ
る。しかしながら、前記従来構成で得られる管理用デー
タの平均値は、単に所定日数分の管理用データを平均す
るようにしたものであるため、その平均後の管理用デー
タに釘調整前後の各日分の管理用データが含まれること
があり、この場合には、釘調整の効果を適確に判断でき
なくなるという問題点がある。

本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その
目的は、パチンコゲーム機の釘調整を行った場合に、そ
の釘調整の効果を適確に判断するのに便利なデータを簡
単に得ることができるパチンコホール用集中管理装置を
提供するにある。

［発明の構成］（課題を解決するための手段）本発明は、複数台のパチンコゲーム機のアウト玉数，
セーフ玉数及び差玉数などの複数の項目より成る管理用
データを各パチンコゲーム機毎に集計する演算手段、こ
の演算手段による毎日の集計データを各日分毎に区分し
て記憶する記憶手段、この記憶手段の記憶内容を必要に
応じて表示或は印字する出力手段を備えたパチンコホー
ル用集中管理装置を対象としたものであり、前記パチン
コゲーム機の釘調整が行われたときに操作される操作手
段を設けると共に、前記演算手段を、各パチンコゲーム
機毎の各日分の管理用データをその項目毎に平均する動
作を前記操作手段が操作された時点からその操作手段が
再操作されるまでの間若しくは上記時点から所定日数が
経過するまでの間について行うと共に、その平均結果を
前記記憶手段に記憶させる構成としたものである。

（作用）演算手段は、複数台のパチンコゲーム機毎の複数の項
目より成る管理用データを集計するものであり、このよ
うに集計された各パチンコゲーム機毎の管理用データは
各日分に区分して記憶手段に記憶される。しかして、パ
チンコゲーム機の釘調整を行った後には操作手段を操作
するものであり、このような操作が行われた場合には、
演算手段が、記憶手段に記憶された各パチンコゲーム機
毎の各日分の管理用データをその項目毎に平均する動作
を、その操作時点から操作手段が再操作されるまでの間
若しくは上記時点から所定日数が経過するまでの間につ
いて行うと共に、その平均結果を記憶手段に記憶させる
ようになる。従って、この記憶手段の記憶内容を出力手
段により表示或は印字すれば、パチンコゲーム機を釘調
整した後における当該パチンコゲーム機の管理用データ
の各項目の所定期間における平均データを簡単に知るこ
とができ、このデータにより前記釘調整の効果を適確に
判断できるようになる。

（実施例）以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら
説明する。

第１図にはパチンコホール用集中管理装置の電気的構
成のうち、本発明の要旨に関係した部分のみが示されて
いる。この第１図において、１は複数台のパチンコゲー
ム機で、各パチンコゲーム機１は、アウト玉（打込みパ
チンコ玉）10個当り１個のアウト玉計数パルスPaをリア
ルタイムにて出力する出力端子Q₁、並びにセーフ玉（賞
球として放出されるパチンコ玉）を示すセーフ玉計数パ
ルスPbを出力する出力端子Q₂を有し、上記各計数パルス
Pa,Pbは集中管理装置２に与えられるようになってい
る。尚、集中管理装置２は、実際にはコンピュータによ
り構成されたものであるが、第１図では機能ブロックの
組合せにより示している。

上記集中管理装置２において、３は各パチンコゲーム
機１に１対１で対応して設けられた第１の計数回路で、
これはパチンコゲーム機１からのアウト玉計数パルスPa
を累算し、その累算結果を対応するパチンコゲーム機１
のアウト玉数を示す数値信号S₁として順次出力して演算
手段たる制御回路４に与える。５は同じく各パチンコゲ
ーム機１に１対１で対応して設けられた第２の計数回路
で、これはパチンコゲーム機１からのセーフ玉計数パル
スPbを累算し、その累算結果を対応するパチンコゲーム
機１のセーフ玉数を示す数値信号S₂として順次出力して
制御回路４に与える。

６は時計を含んで構成された時刻信号発生回路で、こ
れは、当日の日付を示す日付データ信号Sdを出力すると
共に、パチンコホールの営業開始時刻及び営業終了時刻
に夫々営業開始信号Sop及び営業終了信号Sclを出力する
ものであり、これら各信号Sd,Sop,Sclは制御回路４に与
えられる。尚、上記営業終了時刻は、実際の終了時刻に
対してパチンコホール内の整理などのための所定の余裕
時間を加味して設定されている。７はテンキー及びファ
ンクションキーを備えた操作手段たるキーボードで、こ
れの外部操作に応じて、制御回路４に対し印字指令信号
Sp,パチンコゲーム機１の台番号を表す台番号信号Sn及
びパチンコゲーム機１に対する釘調整度合NRを例えば低
い順から「ａ」〜「ｅ」の５段階で表す釘調整ランク信
号Srを入力させることができる。尚、上記印字指令信号
Sp及び釘調整ランク信号Srの入力操作は、台番号信号Sn
の入力操作が行われた後に初めて有効となるように構成
されており、従って制御回路４に対して印字指令信号Sp
及び釘調整ランク信号Srが入力される各場合には、それ
ら各信号Sp,Srと台番号信号Snとが組合わされた状態で
同時に入力されることになる。特に、釘調整ランク信号
Sr及び台番号信号Snの入力操作は、パチンコゲーム機１
の釘調整を行ったときに必ず行われる。

８は制御回路４により制御される印字制御装置で、こ
れは記憶手段たる記憶回路９の記憶内容を読み出すと共
に、その読み出しデータを出力手段たるプリンタ10によ
り印字するようになっている。上記記憶回路９は、例え
ばデュアルポートRAMより成るもので、パチンコゲーム
機１の各台番号に１対１で対応された複数のデータ記憶
エリアを有し、各データ記憶エリアに制御回路４による
後述のような集計データを各パチンコゲーム機１毎に区
分して記憶するようになっている。

さて、制御回路４は、上述したような各入力信号S₁,S
₂,Sd,Sop,Scl,Sp,Sn,Sr及び記憶回路９とのデータ転送
並びに予め記憶したプログラムに基づいて、各パチンコ
ゲーム機１毎の管理用データの演算及び集計、その集計
データにの記憶回路９への記憶、並びに印字制御装置８
の動作制御を行うものであり、以下、その制御内容のう
ち本発明の要旨に関係した部分を第２図に基づいて説明
する。

即ち、第２図において、データ集計ルーチンA1では、
数値信号S₁,S₂に基づいて各パチンコゲーム機１毎のア
ウト玉数，セーフ玉数，その差玉数，出玉率，打止回数
などの複数の項目より成る管理用データをリアルタイム
で演算する。このデータ集計ルーチンA1の実行中には、
営業終了信号Sclが入力されたか否か、つまりパチンコ
ホールの営業終了時刻に至ったか否かを監視しており
（ステップA2）、営業終了時刻に至ったときにはデータ
集計ルーチンA1からデータ記憶ルーチンA3へ移行する。
このルーチンA3では、データ集計ルーチンA1で得た各パ
チンコゲーム機１毎の管理用データを、記憶回路９に各
パチンコゲーム機１の台番号と１対１で対応するように
設定されたデータ記憶エリアに対し、日付データ信号Sd
により示される当日の日付と関連付けた状態で記憶す
る。

次いで、釘調整ランク信号Srが入力されたか否かを判
断し（ステップA4）、その信号Srが入力されていない場
合には、印字指令信号Spが入力されたか否かを判断する
（ステップA5）。釘調整ランク信号Sr及び印字指令信号
Spが双方とも入力されていない場合には、営業開始信号
Sopが入力されたか否か、つまりパチンコホールの営業
開始時刻に至ったか否かを判断し（ステップA6）、営業
開始時刻に至ったときにはステップA1へ戻るが、営業開
始時刻に至っていない状態ではステップA4へ戻る。従っ
て、パチンコホールの営業終了時刻から次の日の営業開
始時刻までの間は、キーボード７による釘調整ランク信
号Sr及び印字指令信号Spの入力操作が有効となる。

ステップA4で「YES」と判断したとき、つまり釘調整
ランク信号Srが入力されたとき（このときには前の説明
から明らかなように台番号信号Snも同時に入力されるこ
とになる）には、その釘調整ランク信号Srにより示され
る釘調整度合NR（これは「ａ」〜「ｅ」の何れかで表さ
れる）を、記憶回路９のデータ記憶エリアのうち同時入
力される台番号信号Snと対応したデータ記憶エリアに対
し、日付データ信号Sdにより示される当日の日付と関連
付けた状態で上記管理用データの一部として記憶する
（ルーチンA7）。この後には、記憶回路９に記憶された
管理用データのうち、上記入力台番号信号Snと対応した
データ記憶エリアに記憶されたパチンコゲーム機１の管
理用データを、その各項目について、前回に釘調整度合
NRが記憶された日付のデータまで（釘調整度合NRが記憶
されていない場合には例えば１週間前の日付まで）遡っ
て平均すると共に、その平均結果を元のデータ記憶エリ
アに管理用データ平均値として記憶し（ルーチンA8）、
この後にステップA6へ移行する。

また、ステップA5で「YES」と判断したとき、つまり
印字指令信号Spが入力されたとき（このときには前の説
明から明らかなように台番号信号Snも同時に入力される
ことになる）には、まず、前記ルーチンA8と同様内容の
ルーチンA9を実行する。即ち、記憶回路９に記憶された
管理用データのうち、上記入力台番号信号Snと対応した
データ記憶エリアに記憶されたパチンコゲーム機１の管
理用データを、その各項目について、前回に釘調整度合
NRが記憶された日付のデータまで（釘調整度合NRが記憶
されていない場合には例えば１週間前の日付まで）遡っ
て平均すると共に、その平均結果を元のデータ記憶エリ
アに管理用データ平均値として記憶する。この後には、
記憶回路９のデータ記憶エリアのうち同時入力される台
番号信号Snと対応したデータ記憶エリアに記憶された管
理用データ及び管理用データ平均値を、これらと関連付
けられた台番号及び日付データと共に読み出し、斯様に
読み出したデータを印字制御装置８に与えてプリンタ10
により印字させ（ルーチンA10）、この後にステップA6
へ移行する。このとき、プリンタ10にあっては、第３図
に示すように、各項目別の管理用データ並びに管理用デ
ータ平均値をパチンコゲーム機１の台番号及び日付と対
応付けた状態で印字する。尚、第３図において、「アウ
ト」，「セーフ」，「差」の項は1/10数を示し、「出玉
率」の項の単位は％である。

以上要するに、パチンコゲーム機１を釘調整した後に
その釘調整度合NRがキーボード７を通じて入力されたと
きには、その釘調整の対象となったパチンコゲーム機１
に関するアウト玉数，セーフ玉数，差玉数などの項目よ
り成る管理用データが、前回に釘調整が行われた日付の
データまで（当該釘調整が初めてのものであった場合に
は１週間前の日付まで）遡って各項目毎に平均され、そ
の平均結果が管理用データ平均値として記憶される。そ
して、キーボード７を通じて印字指令信号Spが入力され
たときには、その入力操作と同時に入力される台番号信
号Snに対応したパチンコゲーム機１に関する管理用デー
タ及び前述の管理用データ平均値が、所定の日数分に遡
って当該パチンコゲーム機１の台番号及び日付データと
共に印字されるものである。従って、斯かる印字内容に
基づいてパチンコゲーム機１を釘調整した後における当
該パチンコゲーム機１の管理用データの各項目について
の所定期間における平均データを簡単に知ることがで
き、これにより釘調整の効果を適確に判断できるように
なる。

尚、上記実施例では、キーボード７により釘調整ラン
ク信号Srが入力された時点からその信号Srが再入力され
るまでの間の管理用データを平均して記憶する動作を行
うようにしたが、釘調整ランク信号Srの入力後に所定日
数が経過したときには、管理用データの平均及び記憶動
作を自動的に行う構成としても良いものである。また、
上記実施例において、当日の管理用データと前回の釘調
整時から当日までの管理用データ平均値とを夫々毎日印
字する構成としたり、第３図のような印字を行う場合に
管理用データの各項目についてそのデータの全日分に渡
った総平均値を印字する構成としても良いものであり、
パチンコゲーム機１の管理用データの項目に、所謂特賞
回数，特賞期間以外の出玉率，パチンコゲーム機１の売
上高などを加えても良いものである。さらに、出力手段
として例えば液晶ディスプレイを備えた携帯型表示器を
設け、この表示器に記憶回路９の記憶データを表示させ
る構成とすることもできる。

［発明の効果］本発明によれば以上の説明によって明らかなように、
複数台のパチンコゲーム機のアウト玉数，セーフ玉数及
び差玉数などの複数の項目より成る管理用データを各パ
チンコゲーム機毎に集計する演算手段、この演算手段に
よる毎日の集計データを各日分毎に区分して記憶する記
憶手段と、この記憶手段の記憶内容を必要に応じて表示
或は印字する出力手段を備えたパチンコホール用集中管
理装置において、パチンコゲーム機の釘調整を行った場
合に、その釘調整の効果を適確に判断するのに便利なデ
ータを簡単に得ることができるとう優れた効果を奏する
ものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図は、電気
的構成のブロック図、第２図は演算手段の制御内容を示
すフローチャート、第３図は出力手段の出力例を示す図
である。図中、１はパチンコゲーム機、２は集中管理装置、４は
制御回路（演算手段）、７はキーボード（操作手段）、
８は印字制御装置、９は記憶回路（記憶手段）、10はプ
リンタ（出力手段）を示す。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】複数台のパチンコゲーム機のアウト玉数，
セーフ玉数及び差玉数などの複数の項目より成る管理用
データを各パチンコゲーム機毎に集計する演算手段と、
この演算手段による毎日の集計データを各日分毎に区分
して記憶する記憶手段と、この記憶手段の記憶内容を必
要に応じて表示或は印字する出力手段とを備えたパチン
コホール用集中管理装置において、前記パチンコゲーム
機の釘調整が行われたときに操作される操作手段を有
し、前記演算手段は、各パチンコゲーム機毎の各日分の
管理用データをその項目毎に平均する動作を前記操作手
段が操作された時点からその操作手段が再操作されるま
での間若しくは上記時点から所定日数が経過するまでの
間について行うと共に、その平均結果を前記記憶手段に
記憶するように構成されていることを特徴とするパチン
コホール用集中管理装置。