JP2749401B2 - 測長方法およびこれに使用する測長装置 - Google Patents

測長方法およびこれに使用する測長装置

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JP2749401B2 JP1304693A JP30469389A JP2749401B2 JP 2749401 B2 JP2749401 B2 JP 2749401B2 JP 1304693 A JP1304693 A JP 1304693A JP 30469389 A JP30469389 A JP 30469389A JP 2749401 B2 JP2749401 B2 JP 2749401B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、微小な長さを高精度で測定する測長方法お
よびこれに使用する測長装置に関する。
〔従来の技術〕
近年、各種技術分野においては装置が微小化又は高精
度化され、これに伴い装置の製造時における各部の寸法
も厳格な管理が必要となり、このため、サブμmオーダ
の精度で測定可能な測長装置が要望されるようになつ
た。ここで、上記のように高精度の測長が必要である対
象物として、テレビジヨン、コンピユータの表示等に使
用される液晶表示装置を例示して説明する。
第4図は液晶表示装置の電極の配置図である。図で、
1は基板、2は基板1上に縦横に多数配置された電極で
ある。例えば、図で横方向の長さが400mmの基板1上に
電極2が横方向1列に6700個配列されている。これら各
電極2は互いに正確な間隔で配置される必要がある。即
ち、第4図に示す隣接する電極2間の寸法x1,y1は正確
でなければならない。したがつて、このような電極パタ
ーンを製造するための原板(マスク)における上記寸法
x1,y1は厳格に管理されなければならない。そして、こ
のためには、高精度の測長装置が必要である。例えば、
上記の例では、寸法x1は60μであるので、測長装置とし
てはサブμmオーダの精度のものが要望される。このよ
うな装置の測定に使用される測長装置を第5図により説
明する。
第5図は従来の測長装置の系統図である。図で、5は
図示しない空気定盤上に支持されたステージ、6はステ
ージ5上を図で左右に移動可能な移動台、7は移動台6
を駆動するモータである。移動台6は、モータ7の回転
軸に連結され周面に螺旋状のねじが形成されている軸
(螺軸)に螺合する螺子を有し、モータ7の回転により
左右に移動する構成となつている。8は移動台6に固定
されたテーブル、9はテーブル8上に載置された被測長
対象物である原板を示す。9pは第4図に示す電極2を作
成するため原板9に構成された電極パターンである。電
極パターン9pは第4図に示す電極2の配置に等しく配置
されている。10はこれら電極パターン9pを観察する顕微
鏡、11は顕微鏡10を支持するスタンド、12は原板9を照
明する光源、13は光源12を支持すると共に光を顕微鏡10
に導く導光管である。14は顕微鏡10の視野内の像を撮影
するCCDカメラであり、像に応じた電気信号を出力す
る。
15はリニアエンコーダであり、スケール15aおよびセ
ンサ15bで構成される。スケール15aはテーブル8の側面
に配置された多数の反射膜で構成されている。この反射
膜は、例えば5μmの巾を有し5μm間隔で配置されて
いる。センサ15bは発光素子スリツト板および受光素子
より成り、反射膜で反射された発光素子からの光を、ス
リツト板を介して受光素子で受光する構成となつてい
る。このリニアエンコーダ15によりテーブル8の移動距
離がサブμmオーダの精度で測定できる。このようなリ
ニアエンコーダは周知である。
16は画像処理装置を示し、画像処理部16a、表示部16b
および記憶部16cで構成されている。画像処理部16aはカ
メラ14からの信号に基づき顕微鏡10の視野内の像を表示
部16bに表示する処理を行なうとともに、後述するよう
にその像についての種々の処理を実行する。表示部16b
は等間隔に縦横に配列された微粒子(画素)で構成され
ている。これらの画素は表示部16bにおける発光単位で
あり、各画素が選択的に発光することにより、映像が形
成表示される。各画素は、記憶部16cのアドレスに対応
せしめられている。どの画素を発光させるかの選択は、
カメラ14の信号に基づいて画像処理部16aで行なわれ
る。17は測長装置における所定の演算制御を行なう制御
装置である。
次に、上記測長装置の動作を第6図(a),(b)に
示す画像処理装置の表示像を参照しながら説明する。ま
ず、原板9をテーブル8上にセツトし、顕微鏡10の倍率
を電極パターン9pの全体像やその周辺が把握可能な程度
(例えば5倍)に低くする。次いで、カメラ14に撮影さ
れ表示部16bに表示された顕微鏡10の視野を観察しなが
ら、制御装置17を介して(又は手動で)テーブル8を移
動させ、最端部の電極パターン9p(この電極パターンを
9p1とする)を顕微鏡10の視野にとらえる。この状態で
顕微鏡10の倍率を高倍率(例えば200倍)とする。この
とき、表示部16bに表示された顕微鏡10の視野内の映像
が第6図(a)に示されている。第6図(a)で、Aは
顕微鏡10の視野、Cは顕微鏡10の中心線に対応する中心
線、9p1′は電極パターン9p1の映像である。
電極パターン9p1は顕微鏡10で拡大されているため、
その映像9p1′は電極パターン9p1の極く一部であり、か
つ、その縁部(エツジ)は図示のように凹凸となつて現
われる。ところで、原板9における測長は、各電極パタ
ーン9pのエツジ間を測定するのであるから、エツジに凹
凸が存在していては測定不可能となる。このため、何等
かの手段によりエツジを確定する必要がある。このエツ
ジの確定は、画像処理部16aにおいて、映像9p1′の縁部
の発光画素の位置、即ち、記憶部16cにおける発光画素
に対応するアドレスを取出し、それらの位置の平均値を
演算することにより行なわれる。第6図(a)に、確定
したエツジが符号Eで示されている。画像処理部16aは
中心縁CとエツジEとの間隔l1を、その間の画素数をカ
ウントする(記憶部16cのアドレスの差を演算する)こ
とにより求め、その値l1を制御装置17に出力する。
次に、制御装置17はモータ7に指令信号を出力し、テ
ーブル8を移動して次の電極パターン9p(この電極パタ
ーンを9p2とする。)を顕微鏡10の視野に入れ、これを
表示部16bに表示する。このときのテーブル8の移動量
lはリニアエンコーダ15により検出され、制御装置17に
出力される。第6図(b)に電極パターン9p2が視野に
入つたときの状態が示されている。第6図(b)で第6
図(a)と同一部分には同一符号が付してある。9p2
は電極パターン9p2の映像を示す。電極パターン9p2の映
像9p2′に対しても、電極パターン9p1の映像9p1′と全
く同様にしてエツジEが確定され、中心線Cとの間隔l2
が求められ、この値l2が制御装置17に出力される。ここ
で、リニアエンコーダ15で検出された移動量lは、最初
の視野において顕微鏡10の中心線に対向する原板9上の
位置と、次の視野において顕微鏡10の中心線に対向する
原板9上の位置との間の間隔に等しい。したがつて、第
6図(a),(b)に示す視野の場合、制御装置17は入
力された値l1,l2,lを加算して測定値L(L=l1+l2
l)を得る。各電極パターン9pの間隔は、第4図に示す
電極2の間隔x1,x2,x3………と同じように、最端部の電
極パターン(9p1)のエツジEを基準とし、上述のよう
な方法で当該エツジEからの間隔として測定される。
上記測長方向と直交する方向における各電極パターン
9の間隔の測定は、テーブル8から一旦原板9を外し、
載置方向を90゜変更して再度テーブル8に載置すること
により行なわれるが、このような手間を省くため、ステ
ージ5の下に移動方向が直交するステージを重ね、リニ
アエンコーダ15が配置されている側面と隣接する側面に
さらに他のリニアエンコーダを設けて2軸(X軸,Y軸)
の測長装置を構成してもよい。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記測長装置においては、その測定動作中のエツジの
確定の精度が測定精度を左右する大きな要因の1つとな
る。そして、このエツジの確定の精度は像の分解能によ
り定まる。これを第7図(a)〜(c)および第8図に
より説明する。
第7図(a)はCCDカメラ14の撮像平面を示す図であ
る。符号Fでこの平面が示されている。平面Fの具体的
数値例として、縦6.6mm、横8.8mmが示されている。この
撮像平面Fは顕微鏡10で拡大される。第7図(b)は撮
像平面Fを顕微鏡で拡大したときの顕微鏡像を示す図で
ある。符号Fsは第7図(a)に示す撮像平面Fの一部分
を示すものであり、顕微鏡10の倍率を例えば200倍とし
たとき、部分Fsは撮像平面Fの1/200の面積となる。第
7図(b)に示される顕微鏡像Fsは、前記各具体的数値
例にしたがうと、縦33μm(6.6mm/200)、横44μm
(8.8mm/200)となる。
第7図(c)は画像処理装置16の表示部16bにおける
発光面を示す図である。この発光面の具体的数値例とし
て、縦240画素、横320画素が図示されている。結局、CC
Dカメラ14で撮像され、顕微鏡10で拡大された像Fsが表
示部16bに表示された状態をみたとき、上記数値例では
(33μmm×44μm)の像が(240画素×320画素)の画面
に表示されることになる。そして、記憶部16cに記憶さ
れるデータは、画像処理部16aによつて、表示部16bの1
画素の発光レベルが、ある定められた値(例えば1画素
の最大発光量の1/2)以上のとき「1」、定められた値
未満のとき「0」とされる。このことから、像の分解能
は、0.14μm(33μm/240、44μm/320)となる。
第8図は表示部16bの一部の拡大平面図である。図
で、四角形で示される領域は1画素を示し、又、ハツチ
ング部分は像の表示部分(発光部分)を示す。上記数値
例では、1画素は0.14μmに相当することとなる。ここ
で、図示の画素J1についてみると、画素J1の発光レベル
は前記所定レベル以上であるので、記憶部16cにはこの
画素J1のデータとして「1」が記憶されている。又、図
示の画素J2のデータは「0」である。今、線Kを基準と
して像のエツジをみると、画素J1における実際のエツジ
は基準線Kから(0.14μm+aμm)の距離にあるにも
かかわらず、画像処理部16aでは(0.14μm+0.14μ
m)として処理され、又、画素J2における実際のエツジ
は基準線から(0.14μm+bμm)の距離にあるにもか
かわらず0.14μmとして処理され、それらがエツジ確定
処理における各エツジの数値として採用されることにな
る。
このように、従来の測長装置にあっては、エツジ確定
の精度は像の分解能で限定され、それ以上の精度でエツ
ジ確定を行なうことはできず、これにより測長装置の測
定精度の向上にも限界があつた。
本発明の目的は、上記従来技術における課題を解決
し、エツジ確定の精度を向上させることができ、ひいて
は測定精度を向上させることができる測長方法およびこ
れに使用する測長装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本発明は、被測長物の顕
微鏡像を撮像し、この撮像した像を、第1の状態からこ
れとは異なる第2の状態に変化する条件が定められてい
る多数の画素より成る表示部と当該各画素に対応させ、
これら各画素の状態に基づいて撮像した像の縁部を確定
し、この縁部を基準として所要の長さを測定する測長方
法において、所定の画素の状態を変化させるまで被測長
物を移動させ、その移動距離を測定し、前記所定の画素
の状態の変化が生じた位置から当該移動の方向と逆方向
の前記移動距離にある位置を前記撮像した像の縁部とす
ることを特徴とする。
又、本発明は、被測長物を載置する台と、この台に対
向し前記被測長物を視る顕微鏡と、この顕微鏡の視野の
像を撮像するカメラと、前記台を移動させる移動機構
と、前記台の移動量を測定する測定手段と、第1の状態
からこれとは異なる第2の状態に変化する条件が定めら
れている多数の画素より成り前記カメラの像を表示する
表示部と、この表示部の前記各画素の状態を記憶する記
憶部とを備えた測長装置において、前記移動機構に移動
指令を出力する移動指令手段と、前記記憶部において所
定の画素の状態が変化したとき前記移動機構を停止させ
る停止手段と、この停止手段により停止せしめられた前
記移動機構の停止位置から当該移動方向と逆方向におけ
る前記測定手段により測定された移動距離にある位置を
前記カメラの像の縁部として演算する演算手段とを設け
たことを特徴とする。
〔作用〕
縁部の確定は、所定の画素の状態が現在の状態から変
化するまで被測長物を移動させ、この変化した位置か
ら、当該移動の方向とは逆方向に当該移動距離だけ離れ
た位置を縁部とすることにより行う。この処理を、第1
の状態にある画素と第2の状態にある画素とが隣接する
部分の全て又はこれら部分のうちの選択された部分につ
いて行い、全体の縁部を確定する。
〔実施例〕
以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明する。
第1図は本発明の実施例に係る測長方法に使用する測
長装置の系統図である。図で、第5図に示す部分と同一
部分には同一符号を付して説明を省略する。Xは座標軸
を示す。18は移動台6とテーブル8との間に設けられた
微動機構である。この微動機構18の構成は第2図により
詳細に説明する。19は微動機構18の駆動を制御する微動
コントローラである。なお、本実施例における画像処理
部16aは、後述するように従来の画像処理部とは異なる
処理手段を有する。
ここで、第1図に示す微動機構18の構成を説明する。
第2図は微動機構の斜視図である。図で、25は剛性の高
い部材より成る中心剛体部、26aは中心剛体部25からY
軸方向に張出した張出し部、26bは中心剛体部25から張
出し部26aと反対向きに張出した張出し部、27aは中心剛
体部25からX軸方向に張出した張出し部、27bは中心剛
体部25から張出し部27aと反対向きに張出した張出し部
である。28a,28bはそれぞれ張出し部26a,26bの端部下端
に設けられ移動台6に固定される固定部、29a,29bはそ
れぞれ張出し部27a,27bの端部上端に設けられテーブル
8を連結するテーブル連結部である。
張出し部26a,26b,27a,27b、固定部28a,28b、およびテ
ーブル連結部29a,29bはそれぞれ中心剛体部25と同じ部
材で構成され、中心剛体部25とともに1つのブロツクか
ら加工成形される。
26Fxa,26Fxbはそれぞれ張出し部26a,26bに構成された
平行たわみ梁変位機構(平行たわみ梁変位機構について
は後述する。)であり、互いに中心剛体部25に対して対
称的に構成されている。平行たわみ梁変位機構26Fxa,26
Fxbは共働してX軸方向の並進変位(中心剛体部25のX
軸方向の変位)を発生する。27Fya,27Fybはそれぞれ張
出し部27a,27bに構成された平行たわみ梁変位機構であ
り、互いに中心剛体部25に対して対称的に構成されてい
る。平行たわみ梁変位機構27Fya,27Fybは共働してY軸
方向の並進変位(中心剛体部25のY軸方向の変位)を発
生する。上記平行たわみ梁変位機構26Fxa,26Fxb,27Fya,
27Fybは各張出し部26a,26b,27a,27bの所定個所に所定の
貫通孔を形成することにより構成される。
平行たわみ梁変位機構26Fxaは、貫通孔30を形成する
ことにより構成される2つの互いに平行な平板状のたわ
み梁31、および貫通孔30内に中心剛体部25と張出部26a
から突出した突起間に装架された圧電アクチユエータ3
2、ならびにたわみ梁31の所定個所に貼着されたひずみ
ゲージGで構成される。他の平行たわみ梁変位機構26F
xb,27Fya,27Fybも同様な構成を有する。なお、平行たわ
み梁変位機構の構成および動作については、例えば特開
昭61−209846号公報に提示されている。
次に、この微動機構の動作を説明する。今、平行たわ
み梁変位機構26Fxa,26Fxbの各圧電アクチユエータ32に
等しい電圧を印加すると、その平行たわみ梁31が印加電
圧に応じて変形し、微動機構はX軸方向に並進変化す
る。この変位は中心剛体部25、平行たわみ梁変位機構27
Fya,27Fyb、および固定部29a,29bを介してテーブル8に
伝達され、テーブル8は同量だけX軸方向に並進変位す
る。同様に、平行たわみ梁変位機構27Fya,27Fybの圧電
アクチユエータに同一電圧を印加した場合、テーブル8
はY軸方向に並進変位する。これら並進変位の変位量の
最小変位量は、例えば0.01μmという微小量である。な
お、本実施例では用いないが、これら各平行たわみ梁変
位機構を同時に駆動すると、合成された並進変位を得る
ことができる。上記の変位作動中、各ひずみゲージGは
たわみ梁31のたわみを検出することにより微動機構の実
際の変位量を検出する。したがつて、この検出された変
位量に基づいてフイードバツク制御を行なえば、微動機
構の正確な変位を実施することができる。
以上、微動機構18の構成および動作について説明し
た。次に、第1図に示す本実施例の測長装置を用いたエ
ツジ確定方法について、第3図を参照しながら説明す
る。第3図は表示部16bの発光面の一部を示す図であ
る。図で、J11,J12,J21,J22はそれぞれ画素を示し、か
つ、斜線の部分は像を示す。記憶部16cには、前述のよ
うに各画素に対応するアドレスに像のデータが格納され
ている。第3図に示す状態において、画素J11では像の
パターンが画素の半分以上を占めるので、これに対応す
るアドレスA11にはデータ「1」が格納され、又、画素J
22では像のパターンが画素の半分未満であるので、これ
に対応するアドレスA22にはデータ「0」が格納されて
いる。画素J12に対応するアドレスA12にはデータ「0」
が、又、画素J21に対応するアドレスA21にはデータ
「1」が格納されているのは明らかである。
ここで、データ「1」である画素に隣接するデータ
「0」の画素、即ち、第3図に湿す例の場合は画素J12,
J22において、その中心線分をK0とし、中心線分K0から
画素の境界線までの距離をk0とする。又、画素J11の境
界線と像のエツジとの間の距離をb、画素J21の境界線
と像のエツジとの間の距離をaとする。
今、像の全データが格納された状態において、画素J
11の像に着目する。画像処理部16aが微動コントローラ1
9に指令信号を出力し、微動機構18をその最小変位量ず
つ変位させてゆくと、これに従つて第3図に斜線で示さ
れる像も図の方向に変位してゆき、当然エツジもこれと
同時に右方向に変位してゆく。この動作が継続され、エ
ツジが画素J12内に入り、その線分K0に達すると(実際
にはエツジの平均値が線分K0に一致すると)画素J12
発光し、記憶部16cのアドレスA12のデータが「0」から
「1」に変化する。画像処理部16aは、微動コントロー
ラに最小変位量の指令信号を出力する毎にその出力回路
をカウントするとともに、アドレスA12のデータを監視
しており、これが「0」から「1」に変化したとき微動
コントローラ19への指令信号出力を停止する。
次いで、画像処理部16aは指令信号の出力回数のカウ
ント値に基づいて微動機構の変位量、即ちエツジの変位
量を演算する。図示の例の場合、その変位量は(b+
k0)となる。次いで、この変位量から値k0(この値は既
知である)を減算すると、値bが得られる。したがつ
て、画像処理部16aは、アドレスA11のデータ「1」によ
り示されているエツジが、実際には画素J11上において
画素J12との境界線から距離bの位置にあると判断し、
このデータを所定の記憶部(画像処理部16a自身が有す
る記憶部又は記憶部16cにおける不使用領域)に記憶さ
せる。
画素J21の像についても同様の処理がなされ、画像処
理部でその変位量(k1−a)が演算される。さらに、こ
の変位量から値k0が減算され、値(−a)が得られる。
この場合、得られた値の負号は、エツジが画素J21でな
く画素J22に存在することを示す。したがつて、画像処
理部16aは、アドレスA21のデータ「1」により示されて
いるエツジが、実際にはデータ「0」のアドレスA22
対応する画素J22上において、画素J21との境界線から距
離aの位置にあると判断し、このデータを記憶させる。
以上の処理を行なうことにより、従来、記憶部16cに
おいてデータ「0」と隣接するデータ「1」のアドレス
に相当する位置をエツジ位置と判断する手段に比べて、
遥かに正確なエツジ位置を得ることができ、各画素のす
べてのエツジについて同様の処理を行ない、得られた値
を平均することにより、極めて正確なエツジEを得るこ
とができる。
なお、上記実施例の説明では、記憶部にデータ「1」
として格納されるのは1画素の最大発光量の1/2以上の
場合として説明したが、これに限ることはなく、他の値
を選択することもできる。この場合、その選択された値
に応じて線分K0が変化するのは明らかである。又、微動
機構による1回の指令信号の変位量は、必ずしも最小変
位量でなくてもよい。さらに、エツジ確定の処理は全エ
ツジ画素について行なうことなく、所定数のエツジ画素
について行なつてもよい。又、リニアエンコーダに代え
てレーザ測長器を用いることもできる。又、前述のよう
に、モータの駆動によるテーブルの移動量はサブμmオ
ーダの精度で測定できるので、精度の低下を許容すれば
微動機構を使用せず上記モータを用いることもできる。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明では、被測長物を移動させ
て、所定の画素の状態が変化したとき、当該被測長物の
移動量と既知の寸法とに基づいてエツジを確定するよう
にしたので、エツジ確定の精度を従来装置に比べて大幅
に向上せしめることができ、ひいては、測定精度を向上
せしめることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る測長装置の系統図、第2図は第1
図に示す微動機構の斜視図、第3図は第1図に示す表示
部の一部の拡大平面図、第4図は液晶表示装置の電極の
配置図、第5図は従来の測長装置の系統図、第6図
(a),(b)は画像処理装置の表示部の表示を示す
図、第7図(a),(b),(c)はそれぞれCCDカメ
ラ撮像面、顕微鏡像面および表示部表示面を示す図、第
8図は表示部表示面の一部の拡大平面図である。 6……台、8……テーブル、9……原板、10……顕微
鏡、14……CCDカメラ、15……リニアエンコーダ、16…
…画像処理装置、16a……画像処理部、16b……表示部、
16c……記憶部、18……微動機構。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−214702(JP,A) 特開 昭64−52113(JP,A) 特開 昭61−45908(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01B 11/00 - 11/30 G01B 9/00 - 9/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被測長物の顕微鏡像を撮像し、この撮像し
    た像を、第1の状態からこれとは異なる第2の状態に変
    化する条件が定められている多数の画素より成る表示部
    の当該各画素に対応させ、これら各画素の状態に基づい
    て撮像した像の縁部を確定し、この縁部を基準として所
    要の長さを測定する測長方法において、所定の画素の状
    態を変化させるまで被測長物を移動させ、その移動距離
    を測定し、前記所定の画素の状態の変化が生じた位置か
    ら当該移動の方向と逆方向の前記移動距離にある位置を
    前記撮像した像の縁部とすることを特徴とする測長方
    法。
  2. 【請求項2】被測長物を載置する台と、この台に対向し
    前記被測長物を視る顕微鏡と、この顕微鏡の視野の像を
    撮像するカメラと、前記台を移動させる移動機構と、前
    記台の移動量を測定する測定手段と、第1の状態からこ
    れとは異なる第2の状態に変化する条件が定められてい
    る多数の画素より成り前記カメラの像を表示する表示部
    と、この表示部の前記各画素の状態を記憶する記憶部と
    を備えた測長装置において、前記移動機構に移動指令を
    出力する移動指令手段と、前記記憶部において所定の画
    素の状態が変化したとき前記移動機構を停止させる停止
    手段と、この停止手段により停止せしめられた前記移動
    機構の停止位置から当該移動方向と逆方向における前記
    測定手段により測定された移動距離にある位置を前記カ
    メラの像の縁部として演算する演算手段とを設けたこと
    を特徴とする測長装置。
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